JPH0659612A - ホログラムシール及びその製造方法 - Google Patents

ホログラムシール及びその製造方法

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JPH0659612A
JPH0659612A JP21486492A JP21486492A JPH0659612A JP H0659612 A JPH0659612 A JP H0659612A JP 21486492 A JP21486492 A JP 21486492A JP 21486492 A JP21486492 A JP 21486492A JP H0659612 A JPH0659612 A JP H0659612A
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JP
Japan
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hologram
recording layer
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laser
mark
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JP21486492A
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English (en)
Inventor
Osahisa Matsudaira
長久 松平
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可変情報を記録することが可能で、それにより
カード等の真偽判定を行なうことが可能なホログラムシ
ール及びその製造方法の提供する。 【構成】透明なベースフィルム上に、レーザでマーク書
き込み可能で、可視領域で十分な反射率を持ち、かつレ
リーフホログラムが形成されている記録層を少なくとも
有するホログラムシール。なお、好ましい記録層は金属
銀分散系レーザ記録材料からなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変情報を記録するこ
とが可能なホログラムシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】株券・債権・小切手・通帳・宝くじ・乗
車券・回数券・定期券といった従来からの証券類に加
え、IDカード・クレジットカード等のプラスチックカ
ード、キャッシュカード・ギフトカード・テレフォンカ
ードに代表されるプリペイドカードといった金券に代わ
る証券関連商品の発達には目ざましいものがあり、必然
的にそれらの偽造防止対策、および真偽判定の技術の重
要性は高くなりつつある。
【0003】カード分野におけるこのような技術として
は、カード表面に絵や文字が形成されたホログラムシー
ルを貼着し、目視よりカードの真偽判定を行なう技術が
ある。これはホログラムシールの製造が、レーザ光源等
の特殊な装置が必要であるため困難であり、よってこれ
を貼着したカードの偽造が困難となるからである。
【0004】しかしながら、ホログラムシールに記録さ
れた情報は、目視可能な固定情報であるので、悪意の者
によりホログラムシールが多量に複製された場合、それ
をカードに貼着することにより、偽造されたカードが多
数流通するという事件が発生している。
【0005】一方、目視によるホログラムシールの真偽
判定に代わる技術として、回折格子を偽造防止の手段と
して用いるものが提案されている(例えば特開平3−2
11096号公報参照)。前記ホログラムシール(情報
記録媒体)は、回折格子の空間周波数を変化させるか、
または、回折格子の方向を変化させるか、または、その
両方を組み合わせた形で固定データを持つ転写箔もしく
は転写シールを大量作製し、紙やプラスチック等に転写
もしくは貼り付け、情報を記録したものであり、その情
報の再生はホログラムシールに所定の角度からレーザ光
を入射させ、レーザ光がどこに反射するかを検知するこ
とによりなされるものである。
【0006】しかしながら、このホログラムシール(情
報記録媒体)に記録されている情報も固定情報であるの
で、偽造が行なわれると、多量に偽造されたカード等が
流通するという虞がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可変情報を
記録することが可能で、それによりカード等の真偽判定
を行なうことが可能なホログラムシール及びその製造方
法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題に鑑
みてなされたものであって、透明なベースフィルム上
に、レーザでマーク書き込み可能で、可視領域で十分な
反射率を持ち、かつレリーフホログラムが形成されてい
る記録層を少なくとも有することを特徴とするホログラ
ムシールである。なお、前記記録層が金属銀分散系レー
ザ記録材料であることも含まれる。
【0009】また、透明なベースフィルム上にバインダ
ー樹脂に有機酸銀を分散させた溶液を塗布し、活性化液
に浸漬した後、熱処理を施し、スタンパーを用いてレリ
ーフホログラムを形成することを特徴とするホログラム
シールの製造方法である。
【0010】
【作用】請求項1、2記載の発明によれば、透明なベー
スフィルム上に、レーザでマーク書き込み可能で、可視
領域で十分な反射率を持ち、かつレリーフホログラムが
形成されている記録層を有するので、前記記録層に情報
を記録することが可能である。よって、機械読み取り可
能な可変情報と、目視可能な固定情報であるレリーフホ
ログラムを有するホログラムシールを提供できる。
【0011】請求項3記載の発明によれば、前記記録層
が蒸着法を用いることなく、塗布法により形成可能なホ
ログラムシールを製造方法を提供できる。
【0012】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0013】ホログラムシールの一例を図1、2に示
す。本明細書中のホログラムシール1とは、少なくとも
ベースフィルム2と、可視領域で十分な反射率を持ち、
レーザでマーク5書き込み可能で、かつ、その一部にレ
リーフホログラム4が形成された記録層3(以下、単に
記録層と言う)を有するものである。なお上記構成に加
えて、必要に応じて粘着層(図示せず)、剥離層(図示
せず)を設けてもよい。
【0014】なお、可視領域あるいは可視・赤外領域で
十分な反射率とは、30%以上の反射率であり、その程
度の反射率があればレリーフホログラムの目視は可能で
ある。
【0015】本発明に使用されるベースフィルムとは、
透明性を有しフレキシブルであれば、特に限定されるも
のではなく、例えばポリエステルフィルム等が挙げられ
る。
【0016】本発明に使用される記録層とは、レーザで
マーク書き込み可能で、可視領域で十分な反射率を持
ち、かつレリーフホログラムが形成され得るものであれ
ば、特に限定されるものではなく、例えばTe系、Se
系等の金属薄膜系レーザ記録材料や金属銀分散系レーザ
記録材料が挙げられる。しかし、金属薄膜系レーザ記録
材料には有害な物質もあり、また高価な真空成膜装置が
必要となるため、金属銀分散系レーザ記録材料がより好
ましい。
【0017】本発明の金属銀分散系レーザ記録材料と
は、ポリスチレン樹脂・ポリエステル樹脂・アクリル樹
脂・ブチラール樹脂・ビニル系樹脂等の有機溶剤に可溶
であり、熱可塑性を有するバインダー樹脂に、ステアリ
ン酸銀・ベヘン酸銀・トリフルオロ酢酸銀等の炭素数が
18〜30程度の脂肪酸銀からなる有機銀化合物を分散
させたものをベースフィルム上に塗布、乾燥後、金属銀
をその表面に析出させるために活性化液に数十秒浸漬、
風乾したものを、100〜200℃の温度で、数十〜数
百秒の熱処理を施すことにより得られるものである。な
お、活性化液とは、通常無電解メッキに用いられる、塩
化第一スズ/塩酸/水・塩化パラジウム/塩酸/水等い
わゆる敏感性・活性付与液と同種のものである。
【0018】この様にして得られた金属銀分散系レーザ
記録材料からなる記録層は、通常30%以上の反射率を
有し、レリーフホログラムを目視可能とするのに十分な
反射率を有する。また、バインダー樹脂は熱可塑性であ
るので、スタンパーを用いてレリーフホログラムを形成
することが可能である。
【0019】また、記録層として金属薄膜系レーザ記録
材料も用いることも可能である。この場合、Te系、S
e系等の低融点金属を真空蒸着法によりベースフィルム
上に数千Å成膜する必要がある。なお、成膜前あるいは
後にスタンパーを用いて、ベースフィルム上あるいは記
録層・ベースフィルム上にレリーフホログラムを形成す
る。
【0020】この様にして得られた金属薄膜系レーザ記
録材料からなる記録層は、30%以上の反射率を有し、
レリーフホログラムを目視可能とするのに十分な反射率
を有する。
【0021】必要に応じて設ける粘着層には、一般に使
用されている粘着剤が使用できる。粘着剤は、大別して
3種類に分類される。ゴム系、アクリル系及びシリコー
ン系粘着剤である。これらの粘着剤は、弾性体、粘着付
与剤、可塑剤、充填剤の助剤から構成されている。詳し
くは、弾性体として天然ゴム、合成イソプレン、再生ゴ
ム、SBRゴム、ポリイソプレンゴム、ポリアクリル酸
エステル、又はその誘導体、スチレン−イソプレン−ス
チレンゴム、シリコーンゴム、シリコーンレジン等であ
る。粘着付与剤はロジン系及びロジン誘導体、ポリテル
ペン樹脂、クロマン−インデン樹脂、石油系樹脂、テル
ペンフェノール樹脂等である。可塑剤としては、液状ポ
リブテン、鉱油、ラノリン、液状ポリイソプレン、液状
ポリアクリレート等である。必要に応じて体質顔料や無
機顔料等の充填剤や酸化防止等の老化防止剤を添加す
る。
【0022】更に必要に応じて設ける剥離層(紙)に
は、一般に使用されているものであれば何れも使用可能
である。例えば、シリコーンが表面に塗布されているポ
リエチレンを押し出し塗工した紙、クレー塗装後にスパ
ーキャレンダーがけしたクラフト紙、グラシン紙、各種
プラスチックフィルム等である。
【0023】上述の工程により製造したホログラムシー
ルに、レーザ光を用いてマーク(可変情報)を書き込
む。
【0024】本明細書で言うマークとは、少なくとも機
械読み取りが可能なものである必要がある。この様なマ
ークの一例として、図3、図4に記載のマークがある。
このマークは個々の領域(例えば図3のa)に数百〜千
数百line/mm の細線が形成されており、ある種の回折作
用を奏する。図3に記載のマーク(個々のマークの細線
の間隔は同じであるが、形成された方向が異なる)に上
方からレーザ光を入射した場合、レーザ光はそれぞれ
(図3a,b,c,d参照)矢印の方向の斜め上方へ反
射される。また、図4に記載のマーク(個々のマークの
細線の方向は同じであるが、間隔が異なる)に上方から
レーザ光7を入射した場合、レーザ光は上方から見ると
同じ向きではあるが、異なった角度(図5a,b,c,
d参照)で斜め上方へ反射される。反射されたレーザ光
は図示しない検知器により検知され、データ処理を施す
ことにより記録情報を読み取る。
【0025】以下に、本発明のホログラムシールをカー
ド基材に貼着し、マークをカードの真偽判定を行なう例
を詳述する。
【0026】磁気記録部を有するカード基材にホログラ
ムシールを貼着し、レーザ光によりマークを記録する。
なお、このマークは所有者を表す情報(可変情報)をコ
ード化したものである。次にカード基材の磁気記録部に
マークと同様な可変情報を記録する。
【0027】前述したカードの真偽判定は、レーザ光を
マークに入射させ、反射方向を検知器により検知し、記
録情報を読み取り、また磁気記録部に記録された情報を
磁気ヘッドにより読み取り、両情報を比較することによ
り、真偽判定を行なうことができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は実施例に記載の材料、条件によって
限定されるものではない。
【0029】アクリル/ブチラールからなるバインダー
樹脂10部をメチルエチルケトン/トルエン70部に溶
解させ、更に有機金属銀、トリフルオロ酢酸銀10部を
添加し、溶液を作成した。前記溶液をポリエステル樹脂
からなるベースフィルム上に塗布・乾燥した。なお、乾
燥後の膜厚は15μであった。
【0030】つぎに、塩化第一スズ10g/塩酸10c
c/水1000ccからなる活性化液に30秒浸漬し、
風乾した。その後の180℃、30秒の熱処理により記
録層表面に金属銀が析出した。
【0031】更に、レリーフホログラムを形成したNi
スタンパーを用い、加熱エンボスを記録層に施した。な
お、その際の加熱条件は、150℃、200秒であっ
た。この段階で、レリーフホログラムは目視可能であ
り、記録層の反射率は約60%であった。
【0032】この様にして製造したホログラムシールを
塩酢ビ系接着材を用いて、塩化ビニル樹脂からなり、磁
気記録部を有するカード基材に貼着した。
【0033】次にカード基材のホログラムシールに、波
長780nmのレーザ光で記録層に情報の記録を行なっ
た。この際、記録した可変情報は、カードの所有者を表
す情報をコード化したものである。またカード基材の磁
気記録部にも同様な可変情報を記録した。
【0034】前述したカードにレーザ光をマークに入射
させ、反射方向を検知器により検知し、記録情報を読み
取り、磁気記録部に記録された情報を磁気ヘッドにより
読み取り、両情報を比較することにより、真偽判定を行
なうことができた。
【0035】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、透明
なベースフィルム上に、レーザでマーク書き込み可能
で、可視領域で十分な反射率を持ち、かつレリーフホロ
グラムが形成されている記録層を有するので、前記記録
層に情報を記録することが可能である。よって、機械読
み取り可能な可変情報と、目視可能な固定情報であるレ
リーフホログラムを有するホログラムシールを提供でき
る。
【0036】請求項3記載の発明によれば、前記記録層
が蒸着法を用いることなく、塗布法により形成可能なホ
ログラムシールを製造方法を提供できる。
【0037】更に、個々のホログラムシールに可変情報
を記録しておいて、情報の再生の時に他の部分に記録さ
れた情報と比較することにより、ホログラムシールを貼
着したカード等の真偽を判定することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラムシールの層構成を示す説明図であ
る。
【図2】ホログラムシールの一実施例を示す平面図であ
る。
【図3】ホログラムシールに記録するマークの一例を示
す説明図である。
【図4】ホログラムシールに記録するマークの他の例を
示す説明図である。
【図5】ホログラムシールに記録したマークを読み取る
方法の説明図である。
【符号の説明】
1 ホログラムシール 2 ベースフィルム 3 記録層 4 レリーフホログラム 5 マーク 6 カード基材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なベースフィルム上に、レーザでマー
    ク書き込み可能で、可視領域あるいは可視・赤外領域で
    十分な反射率を持ち、かつレリーフホログラムが形成さ
    れている記録層を少なくとも有することを特徴とするホ
    ログラムシール。
  2. 【請求項2】前記記録層が金属銀分散系レーザ記録材料
    であることを特徴とする請求項1記載のホログラムシー
    ル。
  3. 【請求項3】透明なベースフィルム上に、レーザでマー
    ク書き込み可能で、可視領域あるいは可視・赤外領域で
    十分な反射率を持ち、かつレリーフホログラムが形成さ
    れている記録層を少なくとも有するホログラムシールの
    製造方法であって、透明なベースフィルム上にバインダ
    ー樹脂に有機酸銀を分散させた溶液を塗布し、活性化液
    に浸漬した後、熱処理を施し、スタンパーを用いてレリ
    ーフホログラムを形成することを特徴とするホログラム
    シールの製造方法。
JP21486492A 1992-08-12 1992-08-12 ホログラムシール及びその製造方法 Pending JPH0659612A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8139292B2 (en) 2006-04-12 2012-03-20 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Structural body, a method for reading a structural color and/or diffraction light, and a truth/false discriminating method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8139292B2 (en) 2006-04-12 2012-03-20 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Structural body, a method for reading a structural color and/or diffraction light, and a truth/false discriminating method

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