JP2008261967A - ラベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明プラスチック基材11の片面に、少なくとも、光回折構造形成層13,粘着剤層15,被覆材料16が順次形成されたラベルであって、前記粘着剤層,光回折構造形成層のいずれかに微小細粒151が混入され、光回折構造形成層と粘着剤層の間には、少なくとも一部に金属による蒸着層14が形成されたラベルを提供する。
【選択図】 図2
Description
これらホログラムの多くは、物体に光を当て、物体から反射される物体光と参照光とをレンズなどの光学系を用いて集光させ、感光剤が塗布された記録媒体面に干渉縞を形成する方法で作成される。
前述の干渉縞によってホログラムを作製する方法のほかに、コンピュータを用い、演算により記録面上に干渉縞を形成させて作製する方法もある。このような方法で作製されたホログラムは、計算機ホログラム、または、CGH(Conputer Generated Hologram)と呼ばれている。この計算機ホログラムは、光学的な干渉縞の生成プロセスをコンピュータ上のシミュレーションにより行い、取得した画像データを媒体上に記録して作製する。
このように剥がされて悪用されないように、「不可視個別情報記録材、不可視個別情報貼付け用ラベル、および不可視個別情報転写シート」が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている技術は、ラベルにホログラムを使用することによって、特徴的な外観および製造上の困難さを付与させると共に、ホログラムの反射層にレーザー等により個別の不可視情報を形成し、その情報を真偽の判断に使用するものである。
個別の不可視情報はホログラムとの分離が難しいため解析が困難で、仮に、外観を忠実に複製したとしても前述の個別の不可視情報に確認パターンを重ねることで不正を簡単に判別することができるとしている。
また、前記微小細粒の粒子が小さい場合は、ホログラムなどの光回折構造形成層に混入させることも可能で、微小細粒の粒子が大きい場合は、粘着剤層に混入させることが可能なためラベルの製造が容易になる。
2)また、第二の態様のように、第一の態様において、透明プラスチック基材と光回折構造形成層の間に、更に、脆性層が形成されたことによって、ラベルを剥がして他に貼付し直したり、剥がして光回折構造などを解析することが極めて困難になる。
3)また、第三の態様のように、第一,第二何れかの態様において、蒸着層は透明な金属によって全面に形成されたことによって、ホログラムの絵柄を透かして粘着剤層に混入された微小細粒を確認することができる。
4)また、第四の態様のように、第一,第二何れかの態様において、蒸着層は不透明な金属が部分的に形成されたことによって、蒸着層が形成されていない透明な部分を通して粘着剤層に混入された微小細粒を確認することができる。
5)また、第五の態様のように、第一,第四の態様において、蒸着層は、0.02μm以下の厚さで形成されたことによって、蒸着層が半透明になり、蒸着層を介して粘着剤層中の微小細粒を確認することができる。
図1は、本発明のラベルについて説明するための図,図2は、図1のA−A線断面図である。
以下の説明では、微小細粒が粘着剤層に混入された場合について説明する。
本発明のラベル1は、図示しないが、透明プラスチック基材の片面に、少なくとも、光回折構造形成層,粘着剤層,被覆材料が順次形成されたラベルである。
前記粘着剤層,光回折構造形成層のいずれかには微小細粒が混入され、ルーペ等によって拡大するか、紫外,赤外などの光を当てることでその存在を確認することができるようになっている。
また、光回折構造130が形成された層と、前述の粘着剤層の間には、少なくとも一部に金属薄膜141による蒸着層が形成されている。
図1の場合は、「Genuine」の文字部分とその上下の帯部分が金属薄膜になっているが、パターンニングは自由に行うことができ、前述とは逆に、「Genuine」の文字部分と帯部分をホログラムなどの光回折構造130の露出部分(非蒸着部)とすることもできる。
透明な蒸着層とする場合は、部分的にエッチングをする必要はなく、ラベル全面を金属薄膜141の蒸着部(反射部)とすることができる。
本発明のラベル1は、透明プラスチック基材11の片面に、光回折構造形成層13,粘着剤層15,被覆材料16が順次形成され、前記粘着剤層15(または、光回折構造形成層13)に微小細粒151が混入されている。
また、光回折構造形成層13と粘着剤層15の間には、金属薄膜による蒸着層14が形成されている。
また、ラベルの貼り替えを困難にするために、透明プラスチック基材11と光回折構造形成層13の間に、脆性層12を形成することもできるようになっている。
その場合に、本発明のラベルは、透明プラスチック基材11と脆性層12、または、脆性層12と光回折構造形成層13の間で剥離する。
そのために、透明プラスチック基材11と光回折構造形成層13の接着力を、被着体と粘着剤の接着力より小さく設定している。
そのために、脆性層の上下何れか、または脆性層の層間で剥離する。
図の蒸着層14の黒く塗りつぶされた金属薄膜141の部分は金属の薄膜に覆われて、粘着剤に混入された微小細粒151は、透明プラスチック基材11の側からは識別することはできない。
微小細粒151が光回折構造形成層13に混入されている場合は、遮るものがないために、透明プラスチック基材11の側からは微小細粒151全てを識別することができる。
透明プラスチック基材11には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル),ポリ塩化ビニル,ポリカーボネート,ポリイミド,ポリアミド,セルローストリアセテート,ポリスチレン,アクリル,ポリプロピレン,ポリエチレンなどから選択して使用することができる。
例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体に30質量%のワックスをブレンドしたブレンド樹脂や、ポリプロピレンにポリエチレンや、エチレン−酢酸ビニル共重合体をブレンドしたブレンド樹脂などとして使用する。
金属薄膜141を光回折構造形成層13より屈折率が小さい薄膜とする場合、すなわち不透明層として使用する場合は、前述のアルミニウムの他、例えば、クロム,鉄,コバルト,ニッケル,銅,銀,金,マグネシウム,鉛,錫,カドミウム,ビスマス,チタン,亜鉛,インジウムなどの金属,または、その酸化物、窒化物、または,これらの金属の合金などを使用する。
粘着剤層15は、3μm〜20μmの厚みで使用するのが好適である。
基材にポリエステルフィルムなどを使用したものも使用される。
本発明で、粘着剤層(または、光回折構造層)に混入されて使用される微小細粒は、検知装置によって識別されて使用される「タガント(追跡用添加物)」と呼ばれるものである。
「タガント(taggant)」は、前述の粘着剤層のほかに印刷材料である印刷インキの中に顔料または染料と一緒に混入させて使用することができる。
タガントは、外部刺激に反応して認識されるもので、例えば、白色光,紫外線または赤外線を照射することによって、ある波長範囲で蛍光などの光を放射する。
検知装置は、この放射光に対応付けられた特定の材料(タガント)を識別し、装置にプログラムされた情報と照合することによって真偽を判定することができる。
別種類のタガントとしては、有色の薄膜を多層積層させ、積層した色のパターンをルーペ等で拡大して追跡用添加物として確認し、真正と判断する。
11 透明プラスチック基材
12 脆性層
13 光回折構造形成層
14 蒸着層
15 粘着剤層
16 被覆材料
130 光回折構造
141 金属膜
151 微小細粒
Claims (5)
- 透明プラスチック基材の片面に、少なくとも、光回折構造形成層,粘着剤層,被覆材料が順次形成されたラベルであって、
前記粘着剤層,光回折構造形成層のいずれかに微小細粒が混入され、
光回折構造形成層と粘着剤層の間には、少なくとも一部に金属による蒸着層が形成されたことを特徴とするラベル。 - 請求項1に記載のラベルにおいて、
透明プラスチック基材と光回折構造形成層の間に、更に、脆性層が形成されたことを特徴とするラベル。 - 請求項1,2いずれかに記載のラベルにおいて、
蒸着層は透明な金属によって全面に形成されたことを特徴とするラベル。 - 請求項1,2いずれかに記載のラベルにおいて、
蒸着層は不透明な金属が部分的に形成されたことを特徴とするラベル。 - 請求項4に記載のラベルにおいて、
蒸着層は、0.02μm以下の厚さで形成されたことを特徴とするラベル。
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