JPH0659442B2 - ダンパー制御器付き乾燥装置 - Google Patents

ダンパー制御器付き乾燥装置

Info

Publication number
JPH0659442B2
JPH0659442B2 JP63271741A JP27174188A JPH0659442B2 JP H0659442 B2 JPH0659442 B2 JP H0659442B2 JP 63271741 A JP63271741 A JP 63271741A JP 27174188 A JP27174188 A JP 27174188A JP H0659442 B2 JPH0659442 B2 JP H0659442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
damper
drying
surface side
coating surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63271741A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02119971A (ja
Inventor
隆 大西
俊一 冨田
Original Assignee
井上金属工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 井上金属工業株式会社 filed Critical 井上金属工業株式会社
Priority to JP63271741A priority Critical patent/JPH0659442B2/ja
Publication of JPH02119971A publication Critical patent/JPH02119971A/ja
Publication of JPH0659442B2 publication Critical patent/JPH0659442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、紙,プラスチックフイルム,不織布,金属板
又は金属箔等のシート状のウエッブを送導するウエッブ
送導路に向って適宜温度のガスを噴出する乾燥装置の改
良に関する。
本明細書で言う乾燥とは、ウエッブに塗工した塗工剤若
しくはウエッブに含浸した含浸剤等の乾燥処理及びウエ
ッブ自体を所望温度まで加熱する加熱処理を指す。
[従来技術] 従来、乾燥装置1は、第7図及び第8図に示す如く、ウ
エッブ送導路Rに向って適宜温度の乾燥用ガスGを噴出
するノズル2を複数備え、ウエッブ送導路Rの進行方向
に沿って乾燥室1a内を単数又は複数のゾーンZ,Z
,…Zに区画し、各ゾーンのノズル2,2…に通ず
るガス供給路3を各ゾーン毎に形成し、各ガス供給路3
の分岐路3a,3bにガス供給路開閉用のダンパー4,
4を配置したものである。各ダンパー4には、ノズル
2,2…からウエッブWに向って噴出する乾燥用ガスG
の風速を調節するために、ダンパー4の開閉を逓次操作
するダンパー操作具5が備えられている。ダンパー操作
具5としては、詳細図は省略したが、ウオーム減速器を
備えた手動式又は減速器付サーボモータ等が採用されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、ダンパー操作具5は、ダンパー4の開閉度合を
逓次操作するために、ダンパー4の大きな開閉度合を瞬
時に得ることができない。そのため、従来の乾燥装置1
には、次のような問題点があった。
(a) ウエッブWの送導に関しては、第8図に示す如く、
ウエッブ送導路Rを通過するウエッブWの終端部Wbと
新たなウエッブの始端部Wtとを粘着テープ6で接合し
て、ウエッブWの連続送導を確保する方法が一般に採用
されている。粘着テープ6で接合した接合箇所Wsは、
ノズル2,2…から噴出した高温度の乾燥用ガスGで加
熱されると、粘着テープ6中の粘着剤の軟化等により接
合力が低下して切断することがある。そのため、従来
は、ウエッブ接合箇所Wsが乾燥室1a内に入る以前か
らダンパー操作具5の閉操作を逓次開始して、ウエッブ
接合箇所Wsが乾燥室1a内の全ゾーンを通過する間、
総てのノズル2,2…から高温度乾燥用ガスGの噴出を
停止し又はガスGの噴出量を非常に少なくしていた。し
かし、ウエッブ接合箇所Wsが乾燥室1a内を通過する
以前からダンパー操作具5の閉操作を開始することは、
ウエップ接合箇所Wsの前後域に形成すべき未塗工領域
Wncの長さを乾燥室1aの全長Lより長くする必要が
あり、ウエッブWの損失となっていた。
(b) 乾燥装置1には、ウエッブ送導路Rの上下外側にノ
ズル2,2,…を適宜ピツチに配してウエッブWを浮揚
状態で乾燥する浮揚方式のものがある。ところで、ウエ
ッブWは、ウエッブ切断等のアクシデエントにより浮揚
に必要なウエッブ張力を得ることができない場合があ
る。この様な場合には、従来の浮揚式乾燥装置では、ノ
ズル2,2…から乾燥用ガスGの噴出を瞬時に停止する
ことができないため、ウエツブWの安定浮揚状態を得る
ことができず、ウエッブWに塗工された塗工剤Mがノズ
ル2,2…に付着することがある。ノズル2,2…に付
着した塗工剤Mを除去する作業は、多くの時間と手間を
必要とするため、乾燥装置の稼働率を著しく低下させる
ことになる。
[発明の目的] 本発明は、上記問題点を解決するために、状況に応じて
ノズルから噴出する乾燥用ガスを瞬時に停止することが
できるダンパー制御器付き乾燥装置の提供を目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本第一発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置の要旨
は、ウエッブ送導路の進行方向に沿って乾燥室内を複数
のゾーンに区画し、ウエッブ送導路に向ってガス噴出す
る各ゾーンのノズルに通ずるガス供給路を各ゾーン毎に
形成し、各ガス供給路にガス供給路開閉用のダンパーを
配置した乾燥装置において、前記ダンパーの閉操作を瞬
時に行なうダンパー操作具を各ゾーンに配置し、各ゾー
ンのウエッブ送導路をウエッブ接合部が通過する間、該
当ゾーンのダンパー操作具に閉操作信号を発する制御器
を備えたことである。
本第二発明に係るダンパー制御器付き乾燥の要旨は、ウ
エップ送導路のウエッブ塗工面側に向ってガス噴出する
塗工面側ノズル及びウエッブ送導路のウエッブ非塗工面
側に向ってガス噴出する非塗工面側ノズルを乾燥室内に
備え、塗工面側ノズルに通ずる塗工面側ガス供給路及び
非塗工面側ノズルに通ずる非塗工面側ガス供給路を形成
し、非塗工面側ガス供給路にガス供給路開閉用のダンパ
ーを配置した浮揚方式の乾燥装置において、前記ダンパ
ーを操作するダンパー操作具は、ダンパー逓次開閉操作
する逓次開閉操作機構と、ダンパーを瞬時に閉状態とす
る瞬時閉操作機構とを併備し、ウエッブ送導の異常状態
に対応して前記非塗工面側ノズルのガス噴出のみを停止
するように、該ダンパー操作具の瞬時閉操作機構に閉操
作信号を発する制御器を備えたことである。
[作用] 本発明の作用を図面に示す実施例に基づいて説明する。
本第一発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置は、第1
図に示す如く、制御器40から、ウエッブ接合箇所Ws
(第8図参照)が通過する乾燥室11aの各ゾーンZ
(Z,…Z)に備えたダンパー操作具30(45)
に瞬時閉操作信号cを順次出力する。制御器40から瞬
時操作信号cを受けた各ゾーンZ(Z,…Z)の
ダンパー操作具30(45)は、ウエッブ接合箇所Ws
が当該ゾーンを通過する間、ノズル12a,12b…か
らの乾燥用ガスGの噴出を停止させ又は減少させて、ウ
エッブ接合箇所Wsの強制加熱を阻止する。
本第二発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置は、第6
図に示す如く、ウエッブ送導の異常状態に対応して、制
御器61から、乾燥室11a内のウエッブWの非塗工面
Wn側に配置した下方のノズル12b,12b…に対応
する非塗工面側用のダンパー操作具30(45)…の瞬
時閉操作機構32(47)(第3図及び第4図参照)…
に瞬時閉操作信号c,c…が発せられ、下方のノズル1
2b,12b…のガス噴出のみを停止する。異常状態時
に乾燥室11a内に滞留しているウエッブWは、上方の
ノズル12a,12a…から噴出するガスGにより、ガ
ス噴出の停止した下方のノズル12b,12b…の上面
にウエッブWの非塗工面Wnが押付けられ、ウエッブW
の塗工面Wc上の塗工剤Mが上方のノズル12a,12
a…に接触することはない。浮揚状態又は乾燥能力の調
節のためにダンパーの開閉度合を逓次調節するときに
は、ダンパー操作具30(45)…の逓次開閉操作機構
31(48)(第3図及び第4図参照)…を操作するこ
とにより行なう。
[実施例] 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
(第1実施例) 第1図は、本第一発明に係るダンパー制御器付き乾燥装
置を備えた塗工乾燥ライン10の実施例を示す中間省略
した右側面図である。
塗工乾燥ライン10のレイアウトの概要は、前方に配置
した2軸ターレット式等のウエッブ捲出装置21と後方
に配置した2軸ターレット式等のウエッブ捲取装置28
との間に、前方から後方に向って形成したウエッブ送導
路Rに沿って、ウエッブ捲出装置21に併設したウエッ
ブ接合装置22と、ウエッブ捲出装置21よりウエッブ
Wを一定速度で引き出す引出装置23と、ウエッブWの
片面に塗工剤Mを塗工するロール塗工式等の塗工装置2
4と、塗工剤Mが塗工されたウエッブWを乾燥する乾燥
装置11と、乾燥装置11の出口側に配置したウエッブ
張力検知器25及び冷却装置26と、冷却装置26とウ
エッブ捲取装置28との間に配置したテンションカット
装置27とを備えている。
前記乾燥装置11は、第1図の中間省略した右側断面図
及び第2図の横断面図に示す如く、ウエッブ送導路Rの
進行方向に沿って乾燥室11a内を複数のゾーンZ
,…Zに区画し、入口から出口に至る間の乾燥能
力が最適状態となるように、各ゾーンの乾燥能力を任意
に設定できるようにしてある。各ゾーンZ(Z,…
)は、乾燥室11a内に、ウエッブ送導路Rのウエ
ッブ塗工面Wc側に向って乾燥用ガスGを噴出する塗工
面側ノズル12a,12a…と、ウエッブ送導路Rのウ
エッブ非塗工面Wn側に向ってウエッブ加熱用ガスGを
噴出する非塗工面側ノズル12b,12b…とを備え、
ウエッブWを浮揚状態で乾燥するようにしてある。乾燥
室11a内の各ゾーンZ(Z,…Z)には、ノズ
ル12a,12b…からなるノズル群12に乾燥用ガス
Gを供給するガス供給路13をダクト等で形成してあ
る。ガス供給路13は、乾燥室11aの室外に配置した
乾燥用ガス発生装置16より適宜温度の乾燥用ガスGの
供給を受けるガス集合路13cと、ガス集合路13cに
ダンパー14を介して接続され且つ塗工面側ノズル12
a,12a…に通ずる塗工面側ガス供給路13aと、ガ
ス集合路13bにダンパー15を介して接続され且つ非
塗工面側ノズル12b,12b…に通ずる非塗工面側ガ
ス供給路13bとからなる。乾燥用ガス発生装置16
は、送風機,フイルター及び加熱器等からなり、乾燥室
11a内から乾燥済みガスを吸引する還流ガス路16a
を備えている。
前記ダンパー14(15)は、各ノズル12a(12
b)から噴出する乾燥用ガスの速度を制御するものであ
って、その開閉度合をダンパー操作具30で操作する。
ダンパー操作具30は、第3図に示す如く、その開閉度
合を連続的又は段階的に逓次操作する逓次開閉操作機構
31と、その閉操作を瞬時に行なう瞬時閉操作機構32
とを備えている。瞬時閉操作機構32は、乾燥室11a
の適所に固定したケーシング33と、ケーシング33に
枢支され且つ出力軸35aをダンパー操作棒34に接続
した回転軸35と、ケーシング33内に内蔵した強制回
動手段(図示は省略)と、強制回動手段を作動させる圧
縮空気の供給を制御する2位置の切替えバルブ39とを
備え、ケーシング33に開設したポート33aに圧縮空
気を供給したとき(図示の状態)には回動軸35を開方
向(矢符O方向)に付勢し、逆にケーシング33に開設
したポート33bに圧縮空気を供給したときには回動軸
35を閉方向(矢符S方向)に瞬時回動させてダンパー
14,15を閉状態とするように構成されている。前記
逓次開閉操作機構31は、上記瞬時閉操作機構32の回
動軸35の入力端35bに接合したレバー36と、レバ
ー36の揺動端36aに摺動案内する長孔37aを穿設
したリンク37と、リンク37を前後移動する摺動操作
手段38とを備え、摺動操作手段38を手動又はサーボ
モータ(図示は省略)で操作することにより、上記瞬時
閉操作機構32の回動軸35を開方向(矢符O方向)に
付勢する強制回動手段(図示は省略)の付勢力に抗し又
は付勢力を利用して、回動軸35を開閉方向に回動す
る。リンク37の長孔37aは、上記瞬時閉操作機構3
2の強制回動手段で回転軸35を閉方向(矢符S方向)
に瞬時に回動したとき、リンク37の操作位置に関係な
く、レバー36の揺動端36aを揺動させるためのもの
である。
前記乾燥装置11の各ゾーンZ,Z,…Zに配置
したダンパー操作具30,30の切替えバルブ39,3
9…を制御する制御器40は、第1図に示す如く、前記
ウエッブ接合装置22に併設したウエッブ接合確認器4
1の確認信号aと引出装置23に併設したウエッブ速度
検出器42のウエッブ速度信号bとを受信して演算し、
ウエッブ接合箇所Ws(第8図参照)が通過するゾーン
(Z,…Z)のダンパー操作具30の切替えバ
ルブ39(第3図参照)に瞬時閉操作信号cを自動的に
順次出力するようにしてある。制御器40で演算して対
応するダンパー操作具30の切替えバルブ39に瞬時閉
操作信号cを出力するタイミングは、ウェッブ接合確認
器41でウエッブ接合位置を確認した位置から対応する
ゾーンZ(Z,…Z)までのウエッブ送導路Rの
既知長さをウエッブ速度信号bに基づくウエッブ速度で
除して得た遅延時間を、ウエッブ接合確認信号器41の
確認信号aを受けて得た基準時刻に加算した時刻をい
う。制御器40から瞬時閉操作信号cを受けたゾーンZ
(Z,…Z)は、ウエッブ接合箇所Wsが当該ゾ
ーンを通過する間、ノズル12a,12b…からの乾燥
用ガスの噴出を停止させ又は減少させて、ウエッブ接合
箇所Wsの強制加熱を阻止する。なお、前記制御器40
は、ウエッブ接合箇所Wsの送導が目視できる程度にウ
エッブWの速度が遅い場合には、操作者の手動操作によ
り瞬時閉操作信号cをダンパー操作具30,30…の切
替えバルブ39,39…に順次出力する形式のものであ
つてもよい。
第4図(A)(B)は、ダンパー操作具の別態様の実施
例を示すものである。ダンパー操作具45は、ダンパー
操作棒34に連結したレバー46と、レバー46の揺動
端46aに出力端47aを連結した瞬時閉操作機構のエ
アーシリンダー47と、エアーシリンダー47の固定端
47bに連結した逓次開閉操作機構の摺動手段48と、
2位置の切替えバルブ39とを備え、同図(A)に示す
如く、エアーシリンダー47の出力端47aを後退させ
た状態で摺動操作手段48を操作してダンパー14(1
5)の開閉度合いを逓次調節し、同図(B)に示す如
く、瞬時閉操作信号cを受けた切換バルブ39の切換え
によりエアーシリンダー47の出力端47aを前進させ
て摺動操作手段48の操作位置に関係なくダンパー14
(15)を瞬時に閉状態とする。
第1図に示すように、前記乾燥装置11の各ゾーンZ
(Z,…Z)は、乾燥室11aの室外に配置した一
組の乾燥用ガス発生装置16からガス供給路13を介し
て上下のノズル12a,12b…に供給したものである
が、何ら室外に配置した一組の乾燥用ガス発生装置16
に限定するものではなく、図示は省略したが、上方ノズ
ル群専用の乾燥用ガス供給装置と下方ノズル群専用の乾
燥用ガス供給装置とを乾燥室11a内に配置することも
ある。更に、前記乾燥装置11は、ウエッブ送導路Rの
上下にノズル12a,12b…を配置してウエッブWを
浮揚状態で乾燥する形式のものであって、片面塗工され
たウエッブWの非塗工面Wnからの加熱により塗工剤乾
燥の促進を図ったり、両面塗工されたウエッブWを機械
的接触なしに乾燥させる場合に用いられるものである。
しかし、片面塗工であってウエッブWの非塗工面Wnか
らの加熱を特に必要としない場合には、何ら浮揚状態で
乾燥する形式に限定するものではなく、乾燥装置は、図
示は省略したが、適宜ピッチに配置したガイドロールで
ウエッブWの非塗工面Wn側を案内し、ノズル12a,
12a…から噴出した乾燥用ガスをウエッブWの塗工面
Wc側にのみ噴出する片面乾燥形式とすることも勿論可
能である。
(第2実施例) 第5図は、ダンパー制御付き乾燥装置を備えた塗工乾燥
ライン50の実施例を示す中間省略した右側面図であ
る。
本塗工乾燥ライン50が前記第1実施例と異なる所は、
制御器51がウエッブ送導の異常状態に対応して、乾燥
装置11の各ゾーンZ,Z,…Zに配置した総て
のダンパー操作具30(45)…に瞬時閉操作信号c,
c…を発するようにした点である。なお、本塗工乾燥ラ
イン50において、制御器51の関係を除いた他の部分
の構造は、第1図乃至第4図に示す実施例と同一であ
り、同一符号のものは同一構成部分である。
ウエッブ送導の異常状態とは、前方のウエッブ捲出装置
21から後方のウエッブ捲取装置28までの間に形成し
たウエッブ送導路Rに導かれるウエッブWの張力が許容
範囲外となったとき、又は塗工装置24に異常があった
とき等、塗工乾燥ライン50の正常運転を維持できない
状態をいう。ウエッブWの張力が許容範囲外となったこ
とを検知する方法としては、乾燥装置11の出口側に配
置したウエッブ張力検知器25を用い、ウエッブ張力検
知器25の発する異常ウエッブ張力信号dで検知する。
また塗工装置24等に異常があつたことは、塗工乾燥ラ
イン50に備えた集中制御盤等(図示は省略)が発する
緊急停止信号eにより検知する。前記制御器51は、上
記異常ウエッブ張力信号d又は緊急停止信号eを受けた
とき、乾燥装置11の各ゾーンZ,Z,…Zに配
置した総てのダンパー操作具30(45)…に瞬時閉操
作信号c,c…発し、総てのダンパー14,15…を閉
状態にしてノズル12a,12b…からの乾燥用ガスの
噴出を停止する。なお、本塗工乾燥ライン50における
乾燥装置11は、乾燥室11a内を複数ゾーンに区画す
ることなく、単数のゾーンで構成することもある。
(第3実施例) 第6図は、本第二発明に係るダンパー制御付き乾燥装置
を備えた塗工乾燥ライン60の実施例を示す中間省略し
た右側面図である。
本塗工乾燥ライン60が前記第1実施例と異なる所は、
上下にノズル12a,12b…を配置した浮揚方式の乾
燥装置11に限定され、乾燥装置11の各ゾーンZ
,…Zに配置した上方(ウエッブWの塗工面Wc
側)ノズル12a用のダンパー14及び下方(ウエッブ
Wの非塗工面Wn側)ノズル12b用のダンパー15の
夫々に独立したダンパー操作具30(45)を備え、制
御器61がウエッブ送導の異常状態に対応して、瞬時閉
操作信号c,c…を下方のダンパー15の各ダンパー操
作具30(45)にのみ発し、各ダンパー操作具30
(45)の瞬時閉操作機構32(47)(第3図及び第
4図参照)で各ダンパー15を瞬時に閉状態にして下方
のノズル12b,12b…からのガスGの噴出のみを停
止するようにした点である。異常状態時に乾燥室11a
内に滞留しているウエッブWは、上方のノズル12a,
12a…から噴出するガスにより、ウエッブWの非塗工
面Wnをガス噴出の停止した下方のノズル12b,12
b…の上に押し付けられ、ウエッブWの塗工面Wc上の
塗工剤Mが上方のノズル12a,12a…に接触するこ
とがない。
ウエッブ浮揚状態又は乾燥能力の調節のためにダンパー
の開閉度合を逓次調節するときには、各ダンパー操作具
30(45)の逓次開閉操作機構31(48)(第3図
及び第4図参照)を操作することにより行なう。
なお、制御器61は、前記第2実施例における制御器5
1と同様に構成してある。本塗工乾燥ライン60は、必
要に応じて、制御器40(第1実施例を示す第1図を参
照)を備え、ウエッブ接合箇所Wsが乾燥室内11aを
通過する間、通過する各ゾーンZ(Z,…Z)の
上下のノズル12a,12b…から乾燥用ガスが噴出す
るのを停止するようにしてある。なお、本塗工乾燥ライ
ン60における乾燥装置11は、乾燥室11a内を複数
ゾーンに区画することなく、単数のゾーンで構成するこ
ともある。
[発明の効果] 以上詳述の如く、本発明に係るダンパー制御器付き乾燥
装置は、次の如き優れた効果を有する。
本第一発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置は、
ウエッブ接合箇所が通過するゾーンのノズルからの乾燥
用ガスの噴出を停止して、ウエッブ接合箇所の強制加熱
を阻止するため、ウエッブ接合箇所の前後域に形成すべ
き未塗工領域の長さを最小限とすることが可能となる。
その結果、本発明は、ウエッブの損失を最小限とするこ
とができる。
本第二発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置は、
ウエッブ送導の異常状態に対応して、乾燥室内に滞留し
ているウエッブの非塗工面をガス噴出の停止したノズル
の上面に押付け、ウエッブの塗工面上の塗工剤をノズル
に接触させる事態を回避することが可能となる。その結
果、本発明は、従来必要としたノズル清掃作業をなく
し、乾燥装置の稼働効率を飛躍的に向上せることができ
る。
本第二発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置は、
ダンパー操作具に逓次開閉操作機構と瞬時閉操作機構と
を併備しているので、正常状態のときのウエッブ浮揚状
態や乾燥能力をダンパー操作具の逓次開閉操作で微妙に
調節することができると共に、異常状態のときの瞬時閉
操作がダンパー操作具でできる。その結果、本発明は、
浮揚方式の乾燥装置における正常状態及び異常状態にお
けるダンパー操作が確実にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本第一発明に係るダンパー制御器付き乾燥装置
の実施例を示す中間省略した右側面図、第2図は同実施
例における乾燥室を拡大して示す横断面図、第3図は同
実施例における乾燥装置用ダンパー操作具の実施例を示
す斜視図、第4図(A)(B)は乾燥装置用ダンパー操
作具の別態様の実施例を示す平面図、第5図はダンパー
制御器付き乾燥装置の実施例を示す中間省略した右側面
図、第6図は本第二発明に係るダンパー制御器付き乾燥
装置の実施例を示す中間省略した右側面図、第7図は従
来のダンパー制御器付き乾燥装置を示す中間省略した右
側面図、第8図は塗工装置及び乾燥装置の一部を拡大し
て示す部分断面した右側面図である。 11……乾燥装置、12a,12b……ノズル 13……ガス供給路、14,15……ダンパー 30,45……ダンパー操作具、31……逓次開閉機構 32……瞬時閉機構、40,51,61……制御器 G……乾燥用ガス、R……ウエッブ送導路 W……ウエッブ、Wc……塗工面 Wn……非塗工面、Ws……接合箇所 Z,Z,…Z……ゾーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエッブ送導路の進行方向に沿って乾燥室
    内を複数のゾーンに区画し、ウエッブ送導路に向ってガ
    ス噴出する各ゾーンのノズルに通ずるガス供給路を各ゾ
    ーン毎に形成し、各ガス供給路にガス供給路開閉用のダ
    ンパーを配置した乾燥装置において、前記ダンパーの閉
    操作を瞬時に行なうダンパー操作具を各ゾーンに配置
    し、各ゾーンのウエッブ送導路をウエッブ接合部が通過
    する間、該当ゾーンのダンパー操作具に閉操作信号を発
    する制御器を備えたことを特徴とするダンパー制御器付
    き乾燥装置。
  2. 【請求項2】ウエッブ送導路のウエッブ塗工面側に向っ
    てガス噴出する塗工面側ノズル及びウエッブ送導路のウ
    エッブ非塗工面側に向ってガス噴出する非塗工面側ノズ
    ルを乾燥室内に備え、塗工面側ノズルに通ずる塗工面側
    ガス供給路及び非塗工面側ノズルに通ずる非塗工面側ガ
    ス供給路を形成し、非塗工面側ガス供給路にガス供給路
    開閉用のダンパーを配置した浮揚方式の乾燥装置におい
    て、前記ダンパーを操作するダンパー操作具は、ダンパ
    ーを逓次開閉操作する逓次開閉操作機構と、ダンパーを
    瞬時に閉状態とする瞬時閉操作機構とを併備し、ウエッ
    ブ送導の異常状態に対応して前記非塗工面側ノズルのガ
    ス噴出のみを停止するように、該ダンパー操作具の瞬時
    閉操作機構に閉操作信号を発する制御器を備えたことを
    特徴とするダンパー制御器付き乾燥装置。
JP63271741A 1988-10-26 1988-10-26 ダンパー制御器付き乾燥装置 Expired - Fee Related JPH0659442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63271741A JPH0659442B2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26 ダンパー制御器付き乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63271741A JPH0659442B2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26 ダンパー制御器付き乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02119971A JPH02119971A (ja) 1990-05-08
JPH0659442B2 true JPH0659442B2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=17504185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63271741A Expired - Fee Related JPH0659442B2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26 ダンパー制御器付き乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0659442B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4852443B2 (ja) * 2007-02-21 2012-01-11 株式会社アイテック 成形体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5864160A (ja) * 1981-10-15 1983-04-16 Nissan Motor Co Ltd 塗装用乾燥炉
JPS5953110B2 (ja) * 1982-02-12 1984-12-22 株式会社横山製作所 エアフロ−ト型ノズルによるエアフロ−テイング処理法
JPS61114776A (ja) * 1984-11-09 1986-06-02 Kawasaki Steel Corp 塗装オ−ブンにおける圧力制御方法
JPH0245109B2 (ja) * 1985-09-11 1990-10-08 Hirano Kinzoku Co Ltd Kansomatahanetsushorisochi

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02119971A (ja) 1990-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4182170A (en) Device for cutting a fiber web
US4923567A (en) Guiding an end conduction strip of a web forwardly from a roll
FI69144B (fi) Anordning i en pappersmaskin vid styrningen av banans spetsdragningsband
FI67901B (fi) Foerfarande och anordning i torkpartiet i en pappersmaskin vidstyrning av banans spets
EP0068672B1 (en) Spreader feeder apparatus
JPH02295845A (ja) ウエブを自動的に導通する装置と方法
JPH02261774A (ja) 折り機
JP3703558B2 (ja) 織物を浮かして乾燥するための乾燥機ハウジングおよび織物を浮かせて案内する方法
KR101538735B1 (ko) 텐터기용 열풍 공급장치
JPH0659442B2 (ja) ダンパー制御器付き乾燥装置
US6202323B1 (en) Apparatus for treating material webs
US4339118A (en) Cloth spreading method and apparatus
JPH0630298Y2 (ja) 待機機能付きのシート材用乾燥装置及びこの乾燥装置を備えたシート材塗工ライン
CA2458036C (en) Equipment for leading a web threading tail over an empty space
US7406901B2 (en) Auto sheet threading and cutting device and method
JPH0225683A (ja) 繊維の乾燥処理装置
JP2004512442A (ja) ペーパーマシーン等の乾燥部のウェブ通紙方法及び装置
JP2908754B2 (ja) 平圧印刷機の金属処理されたベルトの取外し及びシートの制動用ブロワー装置
EP3517264B1 (en) Edgebanding assembly and method for edgebanding panels of wood or the like
JPH0327358B2 (ja)
US4969588A (en) Adjustable reel threader for partially finished logs of differing diameters
JP2840932B2 (ja) 乾燥装置
RU2122485C1 (ru) Способ сварки полых цилиндрических заготовок и устройство для его осуществления
JP4603517B2 (ja) 単板の巻取方法
GB2153508A (en) Web drying machines

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees