JP2004512442A - ペーパーマシーン等の乾燥部のウェブ通紙方法及び装置 - Google Patents

ペーパーマシーン等の乾燥部のウェブ通紙方法及び装置 Download PDF

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Abstract

ペーパーマシーン等の乾燥部のウェブ通紙装置及び方法が開示される。リーダ(24)及び所謂ランダウンストリップが、乾燥部の乾燥用シリンダに至るウェブにカットを施すことにより形成される。負圧ボックス(18)は、乾燥ワイヤのウェブに対向しない側で、乾燥用シリンダ(14)と乾燥ワイヤとの間の開口隙間に配設され、これにより、ボックスは、ウェブに対してマシーン横断方向に制御可能な負圧を作用させることができる。負圧ボックスは、リーダと負圧ボックスの間に負圧領域(34’)を生成し、当該領域は、ワイヤが乾燥用シリンダ(14)から離れる離脱点にて負圧p1を有する。この負圧は、リーダを乾燥用シリンダから離脱させるのに充分な値である。保護領域が、リーダで生成された負圧領域とランダウンストリップとの間に生成され、保護領域は、負圧領域で負圧p1を維持すべく、バリア(46)を有する。

Description

【0001】
本発明は、上記独立形式の請求項の冒頭部に定義された、ペーパーマシーン等の乾燥部でのウェブ通紙のための方法及び装置に関する。
【0002】
現代の紙若しくは板紙用のペーパーマシーンでは、ウェブは、プレス部から乾燥部へと、典型的には、オープンラン無しのクローズドランとして、搬送され、ウェブが乾燥部の第1の乾燥用シリンダへと完全な幅で搬送されるようにしている。ウェブが乾燥部の第1の乾燥用シリンダは、典型的には、所謂単一ワイヤ走行に適合している。
【0003】
第1の乾燥用シリンダへウェブを狭い幅として搬送することも可能であり、これは、乾燥用シリンダ上で完全な幅へと広げることが可能とされている。これは、従来タイプのプレスを有し、プレス部から乾燥部までオープンランを有するペーパーマシーンにおいて、通常的である。プレス部と第1の乾燥用シリンダとの間には、例えば上部送風ユニットやその他の乾燥ユニットのような他の装置が存在してもよい。乾燥用シリンダからは、ウェブは、典型的には、ペーパーマシーンの下方のパルパーへと、若しくは、損紙コンベアやペーパーマシーンの下方に位置するその類へと、ドクターを介して走行可能とされている。
【0004】
完全な幅のウェブが第1の乾燥用シリンダに到達すると、先ず、狭い幅、所謂リーダのみが、乾燥部の端部に順方向で通過する。次いで、リーダは、乾燥部の前方へとワイヤに少なくとも部分的に追従するように構成されている。ウェブのテールエンドが、続いて乾燥部の端部に、若しくは、乾燥部の所望の部分の端部に搬送されると、リーダは、所謂通紙のスプレッディング(幅広げ)段階で、ウェブの完全な幅まで広げられ、完全な幅のウェブが乾燥部若しくはその所望の部位を通って搬送されることになる。
【0005】
以下、“ウェブ通紙”とは、特に言及しない限り、幅の狭いリーダのみが乾燥部等に搬送される通紙の初期段階、及び、幅の狭いリーダが完全な幅へと広げられる通紙のスプレッディング段階の双方を意味する。
【0006】
ウェブは、典型的には、ウェブのエッジに切り込みを入れることにより形成される、分離した狭い先頭のストリップ、即ちリーダを利用して乾燥部に順方向に搬送され、第1のテールとしてのリーダが、乾燥部を通って前方に搬送されるようにする。ウェブの残りは、所謂ランダウンストリップである略完全な幅の第2のストリップを形成し、乾燥部に初期段階では搬送されず、第1の乾燥用シリンダでペーパーマシーン下方のパルパーへと下方向にドクターブレードから走行させられる。
【0007】
乾燥用シリンダからのウェブの異なる部分の適切な離脱は、ウェブ通紙中及び通常走行中に双方において、若干問題となる。通常走行中、ウェブは、乾燥用シリンダからその全幅で離れるべきであり、また、乾燥用シリンダとワイヤとの間の開口隙間に即座にくるべきである。しかし、ウェブ通紙中、狭いリーダのみ若しくは幅が広がったリーダがシリンダを離れるべきである一方で、ウェブの第1の主要部は、開口隙間の後でも、ある距離に沿ってシリンダの表面に付着した状態で留まるべきである。
【0008】
第1のシリンダからのウェブの通紙及び前進は、従って、例えば1500m/minのような高速走行時に特に問題となりうる。このとき、リーダに最も近いランダウンストリップのエッジは、リーダの動作が当該エッジでも作用するので、乾燥部で順方向にワイヤに容易に追従してしまう。
【0009】
リーダの補助により第1の乾燥用シリンダからのウェブの通紙を可能とするためには、上述の第2のストリップ、若しくは、ウェブの主要部は、ワイヤにあまりに早く追従することが防止され、乾燥部の基盤に蓄積する非常に大量の損紙のような、乾燥部での問題が防止されなければならない。従って、ウェブの主要部は、ウェブの通紙中、シリンダとワイヤとの間の開口隙間内の、第1の乾燥用シリンダの表面上に、制御された態様で留まらなければならない。
【0010】
プレス部から来るウェブは、第1の乾燥用シリンダの表面から容易に離脱し、ウェブがニップの補助により円滑なロールの表面に付着されるプレス部でなされるように、例えばニップの補助により、ウェブを適切な態様で、乾燥用シリンダに付着させることは可能ではない。ウェブは乾燥用シリンダの表面の強く付着しすぎているので、乾燥用シリンダからそれを離脱させることが最終的に望まれた時、ウェブを離脱させる際の問題を引き起こす。
【0011】
乾燥部に対して、ブロー/負圧ボックスが開発されており、これは、強い負圧を生成し、通常走行中、乾燥用シリンダとワイヤとの間の開口隙間の後、また、高速走行時、ウェブを乾燥ワイヤに制御された態様で追従させる。このボックスによると、狭い実際のリーダ及びウェブの幅広い部位は、スプレッディング段階中、乾燥ワイヤに信頼性のある態様で追従するだろう。リーダや幅が広がるウェブに破損があってはならず、従って、ウェブは、制御された態様で、搬送されなければならない。この負圧ボックスは、非常に強い負圧を維持するので、ランダウンストリップ部は、ウェブの通紙段階においてさえ、制御された態様で第1の乾燥用シリンダの追従しマシーン下方のパルパー等へとシリンダのドクターブレードで下降するのでなく、ワイヤに追従する傾向となる。
【0012】
本発明の目的は、ペーパーマシーン等のウェブ通紙のための改善方法及び装置の提供である。
【0013】
本発明の目的は、上述の問題を最小化する方法及び装置の提供である。
【0014】
本発明の特別な目的は、リーダの乾燥部を通った制御された搬送を確実化できる方法及び装置の提供である。
【0015】
更なる目的は、ウェブのランダウンストリップが乾燥部を制御されない態様で前方に走行するのを防止できる方法及び装置の提供である。
【0016】
更なる目的は、制御された態様でリーダとランダウンストリップを相互に分離でき、第1の乾燥用シリンダの開口隙間及びそれ以降において、それらを制御された態様で走行させることができる方法及び装置の提供である。
【0017】
上述の目的を達成するため、本発明による方法及び装置は、独立形式の請求項の特徴部の定義により特徴付けられる。
【0018】
本発明は、少なくとも第1のシリンダ乾燥集合が、所謂単一ワイヤ走行に適合した集合であり、負圧ボックスが、第1の乾燥用シリンダと乾燥ワイヤの間の開口隙間、即ち、乾燥ワイヤが乾燥用シリンダから離脱する領域に、ワイヤのウェブに対向しない側で配列され、当該ボックスが、離脱点、即ち、乾燥ワイヤと乾燥用シリンダとが離れる領域でウェブに負圧を作用させることができる、シリンダ乾燥部に効果的に適用される。負圧は、例えば噴射ブロー若しくは吸引の作用により生成可能である。本発明による解決手段によれば、負圧ボックスは、マシーン横断方向に制御可能な負圧を効果的に生成する。従って、負圧ボックスは、一方では、リーダにて負圧領域を生成でき、その負圧p1は、第1の乾燥用シリンダからリーダを離脱させるのに十分な値であり、及び/又は、ワイヤにリーダを追従させる補助をするのに十分な値であり、他方では、ウェブの残りの部分により小さい負圧p2を生成でき、負圧p2は、負圧、ゼロ、若しくは正圧でありうり、ウェブの残り部が乾燥ワイヤから離れ乾燥用シリンダにドクターブレードまで追従することを可能とする。離脱点では、負圧p1は、ウェブの通紙中、一般的に、300〜10000Paの間であり、典型的には、500〜5000Paの間であり、最も典型的には、600〜3000Paの間である。同時に、圧力p2は、一般的に、300Pa負圧〜10000Pa正圧の間であり、典型的には、100負圧〜5000Pa正圧の間であり、最も典型的には、50負圧〜500Pa正圧の間である。ウェブの走行方向において、離脱点の後、ウェブと負圧ボックスとの間には、負圧p1よりも実質的に小さい負圧、即ち、約50〜500Paの間、典型的には100〜400Pa、最も典型的には200〜400Paの負圧が構成される。
【0019】
本発明による解決策は、典型的には、リーダ及び/又は一若しくはそれ以上の他のストリップにて所望の負圧を生成するため実際の負圧ボックスを利用することができる。他方、本発明による解決策は、負圧が他の適切な装置により生成されるときでも利用できる。本発明は、他のストリップでなくリーダでのみで負圧が生成されるときでも適用可能である。
【0020】
本発明による解決策によると、負圧を備えた領域とより小さい負圧を備えた第2の領域との間に保護領域を生成することが更に提案され、当該領域は、ランダウンストリップ位置の領域よりもリーダ位置の領域においてより強い負圧p1を維持することを可能とするバリアを有する。保護領域の目的は、マシーン横断方向におけるリーダの後に可及的速やかに負圧の除去を生成することである。このようにして、ウェブの残りの部位、即ちウェブの主要部が負圧を受けるようになることを防止することを目的とする。
【0021】
更に、第3の狭いストリップは、好ましくは、第2のストリップとリーダとの間の保護領域でウェブに形成される。このとき、バリアは、第3のストリップの領域に配置でき、これにより、負圧ボックスとウェブとの間の負圧の変化が、第3のストリップの領域で生じ、この変化は、リーダの前方への走行を妨害せず、ウェブの主要部の乾燥部からの下降走行をも妨害しない。
【0022】
第3のストリップに代わって、リーダ及び第2のストリップは、通常よりも広いスリットにより相互に分離でき、バリアは、このスリットに配設できる。特に効果的なバリアを使用することによって、この場合、リーダ及び第2のストリップでの圧力変化によって生ずる問題を回避することが可能となる。第1、第2、及び第3のストリップへの完全幅のウェブのカットは、典型低には、第1の乾燥用シリンダの直前でなされるが、このシリンダの前のより早い段階でなされてもよく、シリンダまではなされなくてもよい。
【0023】
本発明によれば、マシーン横断方向で負圧領域周辺にバリアを生成する多くの異なる解決手段が使用できる。バリアは、負圧ボックスからウェブに向かって延在するシール部材によって、若しくは、噴射ブローを生成する手段によって提供できる。これらの手段は、好ましくは、マシーン横断方向に可動され、これにより、バリアは、マシーン横断方向に移動でき、従って、バリアは、また、リーダのスプレッディングと関連して動作する。
【0024】
リーダが完全幅のウェブのエッジに形成されるとき、本発明によるバリアは、一般的に、リーダのマシーンエッジから遠い側でのみ必要とされる。一方、リーダが完全幅の中間に形成された場合、本発明によるバリアは、第2のストリップでもあるランダウンストリップをリーダの両側で分離させるために、リーダの両側で必要とされる。
【0025】
本発明による解決手段を利用する典型的な乾燥部においては、リーダ(第1のストリップ)及びランダウンストリップ(第2のストリップ)に加えて、第1及び第2のストリップ間に第3のストリップを、プレス部から来る完全幅のウェブからカットすることにより、形成できるカット部材が配設される。従って、第3のストリップは、第1及び第2のストリップの間のウェブからカットされる。カット部材は、刃、噴射水、噴射ガス、若しくは他の部材であってよく、これらは、ウェブにスリットを作成でき、若しくは、他の方法でウェブを長手方向の部位へと分割できる。
【0026】
第3のストリップは、好ましくは500mmより小さい幅、典型的には3〜400mmの間、最も典型的には5〜300mmの間の幅を有する非常に狭いストリップであり、マシーン下方のパルパー等に下降走行するか、若しくは、他の経路で出されることも可能である。典型的には、第3のストリップは、リーダより狭く、非常に狭く軽いので、パルパーへと“飛行”する際、若しくは、乾燥で更なる距離搬送される際に如何なる大きな問題を引き起こすことがなく、また、容易に除去できる。
【0027】
更に、第3のストリップは、必要に応じて、非常に狭い微小ストリップへとカットされてよく、これにより、ウェブの当該部分が乾燥部等で問題を起こさないことがより確実化される。効果的には、微小なストリップは、容易に破れるほど狭く作成され、従って、マシーンのポケット部で大きな紙塊を引き起こすことがない。狭い微小なストリップは、容易に乾燥部から吹き出すことができる。
【0028】
効果的には、第3のストリップは、リーダで作用する負圧p1から第2のストリップで作用する圧力p2へと当該ストリップの範囲に亘って負圧を減少させることを可能とする程度に、幅広く作成される。圧力が非常に急に、即ち、マシーン横断方向で非常に短い距離に亘って、例えば適切なバリア部材を備えた幅広いスリットに亘って、変化できる場合、第3のストリップは一切不要である。幅広いスリットは、例えば、並列に若しくは重なりあう態様で交互に配設された2若しくはそれ以上のカッターにより作成できる。
【0029】
本発明による典型的な解決手段では、第1の乾燥用シリンダ後のワイヤランに向かう開口隙間にて配設された負圧ボックスの負圧は、マシーン横断方向で制御可能とされる。強い負圧p1は、リーダに設定され、この負圧は、開口隙間後の乾燥ワイヤにリーダを追従させる補助をし、一方、第2のストリップ、即ち“ランダウン”ストリップでは、負圧p1より小さい負圧p2が設定される。上述の圧力差、p1及びp2に起因して、圧力は、ストリップ間、即ち、本発明による保護領域にて変化するだろう。必要とされる保護領域の幅、例えば第3のストリップの幅は、バリアの配列に依存し、これにより圧力p1、p2が互いに分離される。保護領域で生成される圧力状態は、望ましい時には、制御されてよい。スプレッディング段階において、カットと負圧p1の拡幅の同期は、保護領域の必要幅に寄与するだろう。
【0030】
負圧ボックスと乾燥用シリンダとの間に形成された狭い負圧領域を、ワイヤの入射方向で他のスペースから噴射ブローにより区切ることは公知であり、これにより、エアは、負圧領域から排出され、同時に、周囲スペースからエアが吸引されることが防止されるか、若しくは、負圧領域へとエアがワイヤと共に至ることが防止される。本発明による解決手段の適用では、噴射ブローは、ウェブの通紙中、例えば第2及び第3のストリップにて、局所的に妨害されてよく、これらの点でウェブ上に作用する負圧が減少するだろう。
【0031】
必要な時、第2及び/又は第3のストリップにて、ウェブの通紙中にこれらのストリップが第1の乾燥用シリンダ後に乾燥ワイヤに追従するのを積極的に防止できる部材を配設することも可能である。部材は、例えばこれらのストリップがワイヤに追従するのを防止するか、若しくはワイヤからこれらのストリップを離脱させるブローを有する噴射部材を含んでよい。
【0032】
乾燥用シリンダと乾燥ワイヤとの間の隙間でのリーダの所望の走行は、更に、当該ストリップを適切に湿らせることによって、即ち、乾燥ワイヤへの当該ストリップの付着を改善することによって、確実化される。他方、乾燥用シリンダからのリーダの離脱は、また、ウェブ上若しくはシリンダ上の適切な点に異なる物質(離脱を目的とした場合例えばシリコンを含む物質)を噴射することによって、確実化される。対応して、我々は、ランダウンストリップ、即ちウェブの主要部が乾燥ワイヤから離脱し乾燥用シリンダの表面に付着することを、ウェブの当該部位を乾燥用シリンダの表面に、知られた適用可能な物質を用いて固着させることによって、確実化できる。例えば、ウェブ若しくはシリンダの表面に、ウェブのシリンダ表面への付着を改善する物質を噴射することは可能である。
【0033】
本発明は、ウェブのリーダのみが乾燥用シリンダ上を搬送される時に、それを更に乾燥部で搬送するために適用可能であり、ウェブの残り部は、乾燥部を離れ、乾燥用シリンダ前のパルパー等に至ることが可能とされる。バリアは、周囲領域からリーダの負圧領域をシールすることができる。
【0034】
本出願では、第1の乾燥用シリンダは、特に言及されない限り、当該乾燥部の第1の乾燥用シリンダを意味するが、乾燥部や乾燥用シリンダ集合のまさに一番目の乾燥用シリンダである必要はない。従って、本発明は、乾燥用シリンダ集合内で、例えば4番目と5番目の乾燥用シリンダの間の領域に適用することも可能である。
【0035】
これより、添付図を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0036】
図1は、単一のワイヤ走路を備えた乾燥部で本発明が適用された第1の乾燥用シリンダ集合を示す。しかし、本発明は、他の場所のシリンダ集合にも、他の乾燥用シリンダ集合にも、及び、他の種類の乾燥部においてさえも適用可能である。
【0037】
図1の場合、乾燥されるべきウェブwは、乾燥用シリンダ集合12の乾燥ワイヤFへと搬送吸引ロール10により搬送され、この場合、ワイヤは、第1の乾燥用シリンダ14、及び、更には第1の吸引ロール16、次の乾燥用シリンダ14’、次の吸引ロール16’,16”及び乾燥用シリンダ14”、14’”等々、乾燥集合の端部までウェブを案内する。吸引ロールに代わって、乾燥集合は、ウェブを案内するための知られた他の手段を用いてよく、ウェブは、ワイヤに支持され、乾燥用シリンダ間の走路に亘って搬送される。
【0038】
乾燥用シリンダ14,14’及び吸引ロール16により形成されたポケット部には、第1の乾燥用シリンダ14と乾燥ワイヤFとの間の開口隙間20に、走路中の乾燥されるべきウェブを搬送するための負圧ボックス18が配設されており、ウェブが、吸引ロール16まで、制御された態様で乾燥ワイヤに追従するようにする。対応する負圧ボックス18は、図示されていないが、他の乾燥用シリンダ及び吸引ロールの間のポケット部に配置されてよい。
【0039】
中断後、若しくは、ウェブが破れた後、新たなウェブは、搬送吸引ロール10から乾燥ワイヤFまで完全な幅で移送され、完全な幅のウェブが第1の乾燥用シリンダ14上に搬送される。乾燥用シリンダ及び乾燥ワイヤ間の開口隙間20の後では、ワイヤは、図2bに示すような所謂リーダである、狭いストリップだけを先ず乾燥集合24を通して移送することを許容される。リーダが全体の乾燥集合若しくは乾燥部を制御された態様で通過したとき、図2cに示すように、ウェブの完全な幅へのリーダのスプレッディングが開始される。
【0040】
搬送吸引ロール10から来る完全幅ウェブからは、リーダは、図1の場合では、アングルカッター22でカットされることにより形成される。カッターは、ウェブをカットするに適した如何なる種の装置であってよく、鋼製のカッターや噴水を用いたカット噴射であってよい。図1の場合、カットは、乾燥用シリンダの前で搬送吸引ロール10の後のポイント30で実行される。しかし、カットは、より早い段階で行われてもよい。即ち、搬送吸引ロール前、若しくは、その後、例えば第1の乾燥用シリンダ14にて行われてもよい。
【0041】
図2aは、カット点30、及び、その後の更なる距離走行後の、上方から見たウェブwを概略的に示す図である。カット点30での一のカットは、ウェブから従来的な方法で狭いリーダ若しくはウェブ通紙ストリップ24、及び、第2のストリップ26、所謂ランダウンストリップ(下降走行ストリップ)を形成する。リーダは、一般的には、マシーンの前側(FS)で作成される。ランダウンストリップは、通常、リーダからマシーンの後側(BS)まで延在する。リーダ24は、例えば図1の場合、第1の乾燥用シリンダから且つ乾燥部で前側に走行するよう案内される。図2aは、リーダ24のスプレッディングが開始された時点のステップを示す。
【0042】
本発明の典型的な一実施例によれば、図2bに示すように、ウェブは、30で2つのスリット31,31’によりカットされることが推奨され、この場合、ウェブが、ウェブのリーダ24とランダウンストリップとの間に、中間ストリップと称される、狭い第3のストリップを形成するようにし、本発明による保護領域がこの第3のストリップに形成される。第3のストリップ28は、図2cに示すように、マシーンの後側に向かってリーダ24のスプレッディングと共に移送される。第3のストリップの幅は、効果的には500mmより小さく、典型的には、5−300mmである。第3のストリップの幅は、カット噴射若しくはブレード間の距離を変化させることにより調整可能である。通常的には、第3のストリップは、後に引き起こすトラブルを最小限に抑えるため、可能な限り狭く作成されることが望ましい。
【0043】
図2b及び図2cの場合、3つのストリップ24,26,28の全ては、乾燥用シリンダ14とワイヤFの間の開口隙間20へと、ワイヤが乾燥用シリンダから離れる図1に示す離脱点17までワイヤFに追従する。この離脱領域後は、リーダ24のみがワイヤに追従し、第2のストリップ若しくはランダウンストリップ26は、マシーンの下方の空間へとドクターブレード32を介して離脱される。狭い第3のストリップ28は、例えばマシーン下方のパルパーへと、同時若しくはその後の点で乾燥部から離脱可能である。
【0044】
図2dに示す第2実施例によれば、第3のストリップ28は、カット直後に、即ち乾燥用シリンダの前においても、ストリップ24,26間から離脱可能である。
【0045】
図2eは、図2bと同様の態様で、しかしながら拡大して、どのようにして完全幅ウェブwが3つのストリップ、リーダ24、第2若しくはランダウンストリップ26、及び第3若しくは中間ストリップ28へとカットされるかを示し、中間ストリップ28は、中間ストリップの離脱を容易化すべく、カット噴射によりジグザクカット29で若しくは他の適切な態様で2つの狭い微小なストリップへとカットされている。必要であれば、中間ストリップは、当然に、更なる複数の微小なストリップへとカットされてもよい。本発明による保護領域は、微小にカットされた中間ストリップ28に形成される。カット点30は、例えば、図1に示す位置に第1の乾燥用シリンダの前側に位置してよい。
【0046】
例えば、図2eの場合、中間ストリップを形成するカット29,30,31’に代えて、本発明による保護領域が形成される中間ストリップで特に広いスリットを形成することも可能である。
【0047】
従って、本発明による解決方法は、実際の第3のストリップが形成されていないが、本発明による保護領域の作成が可能である位置に広いスリットが形成されるようなカットがなされている状況下においても、適用可能である。このとき、カットは、典型的には横並びになる複数のカット噴射若しくはブレードにより実現される。幅広いスリットは、互いに交互配置された複数のカット噴射若しくはブレードにより作成可能である。かかるカットにおいて、作成された紙のスクラップは、典型的なカット廃棄物として速やかにカット点から除去される。効果的には、スリットの幅は、2mmより大きく、典型的には、少なくとも4mmである。原理上、幅広いスリットは、ワイヤ部若しくはプレス部に既にあるウェブにおいても形成可能である。
【0048】
ウェブの中央でリーダを形成することが望ましい場合、所謂第3のストリップは、ウェブのエッジで形成されたランダウンストリップからリーダを分離するため、リーダの両側に形成することができる。
【0049】
図1に示す開口隙間20において、いわゆる離脱点17では、負圧ボックス18は、リーダ24に大きい負圧p1を作用させ、この圧力は、例えば図2eに示すように、マシーンの前側に形成される。負圧は、リーダ24が乾燥ワイヤFに付着した状態を維持し、これにより、リーダは、乾燥部において順方向に走行させられる。負圧ボックス18の負圧は、前側から後側(BS)に向う方向で、中間ストリップ28にて減少することが可能とされ、第2のストリップ26での負圧が、圧力p2まで低減するようにし、圧力p2は、ゼロ、即ち大気圧、若しくは正圧でありうる。圧力p2は、当該圧力により第2のストリップが開口隙間20にてワイヤから制御された態様で離脱できるような値に設定される。第2のストリップ26は、典型的には、乾燥用シリンダ14からドクターブレード32まで追従するように構成され、ドクターブレード32から、ウェブは、マシーンの下に下方向に流れることができる。
【0050】
図2eの右側は、圧力曲線矢印により、負圧ボックスの離脱点16において、通紙中、マシーン横断方向で異なる負圧レベル/圧力レベルpを示す。図2eは、第2のストリップでの負圧p2よりも大きいリーダ24での負圧p1を示す。本発明の他の適用では、圧力p2は、ゼロ若しくは正圧であってもよい。図2eは、負圧レベルpが第3のストリップ28で変化することも示している。
【0051】
第3のストリップ28での負圧を減少させると、この狭い中間ストリップ28は、ワイヤから離れることができ、例えばランダウンウェブと共にマシーン下方のパルパーへと至ることができ、若しくは、ウェブ通紙での問題を起こすことなく、乾燥部で、例えば一若しくはそれ以上の乾燥用シリンダ上を、短距離だけ更に走行することができる。第3のストリップは、非常に狭いので、容易に破れ、従って、乾燥部から容易に除去することができる。負圧は、典型的には最大値から最小値まで、第3のストリップにて減少される。図2eの場合、ウェブ通紙のスプレッディング段階は既に開始している。リーダ24は、カット点30、30’で、乾燥部へと既に前進させられているリーダストリップの当該部分よりも幅が広い。
【0052】
本発明による典型的な解決策では、負圧ボックスの負圧レベルは、マシーン横断方向で制御可能であり、負圧ボックスが高い負圧レベルp1を生成する領域が、ウェブ通紙中、主に第1のストリップ24の幅が広げられるにつれて、横断方向で増加するようにする。従って、負圧ボックスは、効果的には、幅が広がるリーダ全体に大きな負圧を生成する。結果的に、負圧ボックスの圧力レベルは、主にランダウンストリップ上でのみレベルp2に維持されることになる。
【0053】
本発明による第3のストリップ、中間ストリップの使用は、リーダ及びランダウンストリップの双方の領域上での最適な負圧領域の配列を容易化する。負圧及び互いに異なる負圧を備える領域の分離に対して、以下に説明する如く、異なる解決策がある。負圧領域の変化は、異なる方法でリーダのカットと同期させることもできる。
【0054】
図1において、本発明は、プレス部直後の乾燥部の開始位置に配置された乾燥用シリンダ集合の開始部に適用されている。本発明による解決策は、どこに使用されてもよく、例えば、異なる乾燥用シリンダ集合において、若しくは乾燥部の他の場所に配置された乾燥用シリンダ集合において、乾燥用シリンダ集合に加えて他の乾燥部を含む乾燥部において、若しくは、乾燥用シリンダ集合の他の場所において使用されてもよい。本発明は、典型的には、ウェブがそこから下方向に走行できる乾燥用シリンダに適用される。
【0055】
図3aは、離脱点17でリーダでの領域上に周囲領域よりも高い負圧を生成すると共に、周囲領域から当該負圧を分離するための解決策を示す。図3aは、ワイヤ及びシリンダ14間の離脱点17で、第1の乾燥用シリンダ14とウェブwを搬送する乾燥ワイヤFとの間の開口隙間20に配設された負圧ボックス18の一部を示す。負圧ボックスは、ウェブに対向しない側のワイヤに強い負圧p1を負圧領域34に生成し、この負圧により、ウェブは、ワイヤに保持される。ウェブの走行方向での負圧領域34の長さは、典型的には50〜300mmであり、効果的には100〜200mmである。図3aの場合、負圧は、上方及び下方に吹く噴射ノズル36,38により、負圧領域からエアを噴出する一方で、吸引開口若しくは吸引チャンネル40に負圧領域からエアを吸引することによって、生成される。ネット42若しくはその類が吸引チャンネルの前側の吸引開口に配設され、吸引チャンネル内に紙くずが搬送されることを防止する。
【0056】
負圧は、単に噴射、若しくは吸引のみによっても生成可能である。噴射ノズルが使用されない場合、ワイヤの入力及び出力側の負圧領域は、他の手段、例えば機械的なシールによりシールされなければならない。
【0057】
負圧ボックスは、図3aに示すものよりも実質的に大型でありうり、また、図1に示すボックス18のように、乾燥用シリンダ間のポケット部全体を主に占めることができる。このとき、図3aには示されていないボックスの延長部は、図3aに示すその上部よりもワイヤ上により少ない負圧p3を実質的に生成する。この種の負圧ボックスは、本出願人による国際特許出願PCT/FI00/00130に開示されている。
【0058】
本発明によると、図3aの負圧ボックスには、ボックスにより生成される負圧をウェブの横断方向に制御可能とする部材が配設される。当該部材は、バリアバンドと称されるバンド44を含み、バンド44は、吸引チャンネルの吸引開口の前側に配設され、ウェブの横断方向で可動であり、幾つかの部分に開口50が設けられる。図3bは、一例として、バンドにおける穴50の配列及び形状を概略的に示す。バンドにおける他の配列方法と同様、穴50の多くの他の形状が可能である。バンドの幅及び高さは、典型的には、ソリッドバンドとして図3aの吸引チャンネル40の吸引開口を閉じることができるよう設定され、従って、吸引作用を防止することができる。バンド44及びそれを移動させる部材が図3bに示されている。
【0059】
図3bの場合、バンド44は、ウェブの幅の2倍よりも僅かに大きい長さを有する無限バンドループである。無限バンドに代わって、必要な場合には、マシーンの両側で、バンドがマシーン横断方向に移動する時にロールから巻き出し若しくはロールに巻取りできる長いバンドを使用することも可能である。
【0060】
図3bにおいて、バンド44は、負圧ボックスの構造の外面に沿って吸引チャンネルの吸引開口の前側を通るように配設されている。バンドは、望ましい場合には、例えば図3aのネット42の右側で、吸引チャンネルを横断して走行するように構成することもできる。
【0061】
図3bの場合、約半分のバンド44aに穴50が設けられる一方で、第2の半分44bは、開口なしであるか、若しくは、実質的により少ない穴が設けられる。バンド44は、ロール52まわりを移動できる。ロールの一つ52’は、駆動ロールとして配設される。このようにして、バンドは、マシーン横断方向に移動でき、開口が形成されたバンド44aの小さい若しくは大きい部位が、図3aの吸引開口の前側に位置するようになる。
【0062】
通常走行中、穴が形成されたバンドの部位44aは、典型的には、吸引開口全体の前側に配設され、全領域34上に妨害のない吸引作用を生成する。ウェブ通紙中、バンドは、吸引作用がリーダ24上でのみ生成されるように移動する。穴が無く、若しくはバンドの残りの部位よりも少ない穴を有するバンドの部位44bは、ウェブのランダウン部位、即ち、第2のストリップ上を移動する。かくして、負圧は、ワイヤからウェブを離脱させ、乾燥用シリンダ上をドクターブレードまで走行し続ける必要がある領域で減少される。ウェブの通紙のスプレッディング段階中、バンド44は、図3bの前側から後側に移動し、吸引作用下の領域がリーダのスプレッディングに従って増加するようにする。負圧は、幅が広がるリーダ全体で大きく維持される。負圧は、狭くなるランダウンウェブ上でより小さく維持される。効果的には、バンドは、全体の移動中、リーダと第2のストリップとの間の領域で、例えば第3のストリップ若しくは幅広いスリット上で、負圧がp1からp2に変化するように、移動する。
【0063】
本発明によると、保護領域は、負圧領域と負圧の小さい領域との間に配設される。保護領域は、一若しくはそれ以上の縦型シール46,48を配設することにより生成され、シール46,48は、互いに比較的近接し、負圧領域と負圧の小さい領域との間に位置することになるバンド44の部位でワイヤに向かってバンドから突出し、これにより、シールが、負圧領域間のエア流れに対するバリアを形成する。シール46,48は、プラスティックや他の柔軟な材料から形成された遮断プレート、ブッシュ若しくは対応する部材であってよく、ワイヤに比較的近接して延在するように搭載される。シールは、バンドとウェブ間の領域34を各部位へとマシーン横断方向に分断する。シールは、異なる領域間に保護領域を生成し、これにより、より小さい負圧若しくは正圧の領域からエアが負圧領域へと流出することを防止する。
【0064】
本発明による解決策によると、第3のストリップがリーダ24と第2のストリップ26との間に第3のストリップが形成され、シール46,48が、バンド内の典型的には第3のストリップ若しくはより小さい幅を有する領域内に配設される。バンド自体は、シールが設けられた領域が第3のストリップ上に位置するように配設され、シールが設けられた領域は、当該領域上に保護領域を形成する。このとき、第1のシールは、効果的には、リーダと第3のストリップとの間のスリットに、最も適切にはスリットから±15cmの距離で配置される。第2のシールは、効果的には、第3と第2のストリップ間のスリットに、最も適切にはスリットから±20cmの距離で配置される。
【0065】
シール46,48は、離脱領域内にマシーン横断方向に流れバリアを形成する。噴射ノズルからのブローは、ワイヤの入力及び出力側、領域34の上及び下の負圧領域をシールする。更に、従来的なエッジシールが、図示されていないが、負圧ボックスのエッジに配設される。
【0066】
負圧ボックスとウェブとの間の領域34は、このようにして、シールにより実現される保護領域により2つの領域へと、若しくは望ましい場合にはそれ以上の領域へと分割でき、各領域において負圧は個別に制御可能である。図3a及び図3bの場合、負圧は、各領域に作用する吸引作用を制御することにより制御できる。図3bの場合、吸引作用は、吸引開口の前側にバンド44の適切な部位を配設することによって制御される。
【0067】
図3bの場合、バンド44は、マシーンの前側(FS)の第1の部位44aに大きな穴50が設けられる。この第1の部位44aは、負圧が負圧領域に如何にして生成されるかを制御し、これにより、リーダは、ウェブ通紙及びスプレッディング中にワイヤに保持される。図3bの場合、バンド44は、マシーンの後側(BS)の第2の部位44bに完全に穴が無く配設されている。この第2の部位44bは、ランダウンウェブ部位に向けられる作用を有する負圧領域の部位での負圧の生成を低減若しくは防止する。
【0068】
シール46,48間には、負圧が制御される、若しくは、エッジ領域の負圧間の圧力に留まることを許容される、小さな分離した中間領域が残されている。この中間領域は、本発明による第3のストリップに位置する。この負圧領域を画成するために必ずしも2つの分離したシールを用いることは必要でないが、負圧領域は、エア流れの流出に起因して自動的に一のシールまわりに形成される。
【0069】
図3aによる解決策では、負圧は、吸引作用を制御することにより制御される。負圧は、必要である時、他の手段により、例えば、特に負圧がランダウンストリップに向けられている負圧領域における噴射ノズル36の作用を低減することにより、ランダウンストリップ上でより低いレベルまで制御可能である。噴射ブローの作用は、噴射ブローを防止することによって、若しくは、例えば対向するブローにより、若しくは、破線で示す噴射ブローの前側でウェブに向かって突出する部材により、噴射ブローを妨害することによって、低減できる。
【0070】
図4a乃至図4dは、負圧ボックスの吸引チャンネル40の吸引開口での吸引を制御するための、図3a及び図3bに示す解決策とは僅かに異なる制御部材を示す。図4aは、可能な箇所で、前の図面と同一の参照符合が付されている。
【0071】
図4aは、図3による開口隙間20でのワイヤF及び乾燥用シリンダ14の断面図を示す。吸引チャンネル40を備えた負圧ボックス18は、離脱点18に配設される。シール部材46は、マシーンを横切る方向に可動なように、吸引チャンネルに配設される。2つの穿孔プレートは、吸引チャンネルの開口でチャンネルを横断して互いに対向するように配設され、これらのプレート、実際の開口プレート45及び制御プレート47により、領域34の吸引チャンネルの吸引作用を完全に若しくは部分的に防止することができる。これらのプレートの幅及び高さは、主に、吸引チャンネル内に配設された際に全吸引チャンネルを協働してカバーするように設定され、これにより、エアは、プレートの穴のみを主に通って吸引チャンネル内に流入できる。
【0072】
穴は、プレート内に形成され、制御プレート47が、相互位置、所謂開口位置にあるときに、即ち、図4eに示すように、制御プレートの穴53及び穿孔プレートの穴51が互いに重なり合うときに、エアが実際の穿孔プレート45の全ての穴51を通過するようにする。このとき、吸引作用は、マシーンの横断方向の負圧ボックス領域の全体にわたって得られる。
【0073】
制御プレートは、図4cに示すように、穿孔プレート45内の全ての穴51を制御プレートがカバーするように、マシーンの横断方向で移動することができ、そこでは、実際の穿孔プレートの全ての穴51が制御プレートによりカバーされ、制御プレートの全ての穴53が実際の穿孔プレートによりカバーされる。このとき、全体として吸引チャンネル40は閉となり、負圧ボックスとシリンダとの間の領域に吸引作用は一切得られない。
【0074】
ここで示す模範的な場合、実際の穿孔プレートに形成される穴51は、同一のサイズの対称的な丸穴である。制御プレートの主要な穴は、丸であり、穴51と略同一の大きさである。制御プレートに前側で形成された穴53’は、楕円形穴であり、穴51よりも実質的に長く、これにより、プレートは、図4dに示す位置に配設可能となり、この位置では、前端の穴のみが互いに重なり合い、エアの流れを許容する。後端の穴は、重なり合わず、各々のプレートによりカバーされ、従って閉とされる。
【0075】
プレートが図4dに従って相互に位置付けられた時、負圧ボックスは、例えばリーダでのみ吸引作用を生成することができ、従って、ウェブ通紙中、当該領域においてランダウンウェブが走行する空間においてよりも強い負圧を生成することができる。
【0076】
本発明によれば、シール部材46を負圧ボックス18と乾燥用シリンダ14との間に配設することも可能であり、この場合、シール部材46は、リーダの領域により強い負圧を維持することを可能とする。図5aは、ウェブを横断して延在する乾燥用シリンダ14の前側の負圧ボックス18を示し、これにより、ボックスには、ボックスとシリンダとの間の負圧領域34に配設されるシール部材46’が設けられ、前側の大きい負圧の狭い領域34’が残りの僅かな負圧の領域34’’からシールされる。
【0077】
シール部材46’は、図5bの拡大図に示すように、マシーンを横切るキャリッジを含み、圧縮エアがキャリッジの穴55によって供給でき、キャリッジ46’とワイヤFの間にシール用噴射ブロー57を生成する。このようにして、充分に大きい負圧p1が領域34’においてリーダ24上で維持され、ストリップが開口ニップでワイヤFに保持されることが確実とされる。領域34’’における第2のストリップ26、ランダウンストリップにて維持される負圧は大きくないが、僅かに負圧、ゼロ、若しくは正圧となりうる圧力p2である。第3のストリップ28上の領域34’’’では、圧力は圧力p1から圧力p2へと変化する。ウェブ通紙のスプレッディング段階中、キャリッジ46’は、リーダのスプレッディングの従って後側(BS)に向かってワイヤ59の補助により移動することができる。リーダがウェブの全幅まで広げられた時、吸引チャンネルの吸引開口の前側で配設された図4a乃至図4fのプレート45,47は、全ての穴が開、即ち図4eに示す位置となるように位置付けできる。吸引作用により生成される負圧が必要とされない場合、プレートは、全ての穴が閉となる図4cに示す位置へと位置付けできる。
【0078】
図4a乃至図4fの制御プレート47には、異なる長さの穴53’を設けることができ、例えば、最も長い穴が前側に配設され、図4fに示すように、後側に向かうにつれて穴は徐々に短くなる。このとき、制御プレート47の最も長い穴に位置する穿孔プレートの第1の穴51は、開となる。制御プレートを移動させることによって、例えばウェブ通紙のスプレッディング段階において、スプレッディングの最終段階で全ての穴が開となるまで、開となる穴の数を徐々に増加することが可能となる。プレート内の穴は、他の形状であってよく、必要であれば、長方形、正方形、スリットで形成された穴であってよい。
【0079】
図3a、図3b、図4a乃至図4fによる解決策において、ウェブのランダウン部位は、負圧を減少させることによりワイヤに追従することを防止され、これにより、通常走行中、ワイヤにウェブ全体が付着し、乾燥部で前方にウェブが搬送される。
【0080】
図6a、6bに示す本発明による代替的な解決策は、ワイヤFへのウェブのランダウン部位26の追従を、ウェブに吹きつけられる所謂禁止ブローを噴射することにより防止する。
【0081】
図6aは、第1の乾燥用シリンダ14とワイヤFとの間の開口隙間20に位置すし、隙間からワイヤロール16まで延在する負圧ボックス18を、マシーンの後側から示し、負圧を生成する部材は、より詳細には示されていない。部材54は、ワイヤの走行方向で見て、ボックスの外側に配設され、ウェブのランダウン部位26に対するブローを生成する。
【0082】
図6bは、開口隙間20でのウェブの走行の上から見た図6aのA−A断面図であり、ウェブは、ウェブ通紙のためにカットされており、リーダ24は、ワイヤロール16まで走行し、ウェブのランダウン部位26及び中間ストリップ28は、リーダから分離される。
【0083】
図6bに示すように、ブローを生成する部材54は、ウェブ上に延在するパイプ54を含み、パイプは、負圧ボックス内に配設され、ブロー開口、ノズル若しくはその類が設けられ、パイプは、パイプの第1の端部58で、図6bの場合後側(BS)の端部で、圧縮エア供給63に接続される。
【0084】
スライド60は、パイプの第1の端部58からパイプの第2の端部62までの圧縮エアの通路を妨害することができるように、パイプに配設される。従って、スライド60は、パイプを2つの部位、即ち、圧縮エア供給に接続された第1の部位58’、及び、圧縮エア供給に接続されていない第2の部位62’に分離する。スライドは、例えば金属製若しくはプラスティック製の棒であり、従来的なシールの補助により、比較的しっかりと(密着して)パイプの内面に対してシールされる。スライドとパイプの内面の間のシールは、絶対的に密着した態様である必要はない。
【0085】
パイプにおいて、典型的には3〜7mmの直径、例えば約5mmの直径の小さな穴の列が、長手方向に沿って、典型的には40から400mmの分布、例えば約300mmの分布でドリルにより開けられ、若しくは、他の適切な方法で開けられる。圧縮エアブローは、パイプの第1の部位58’からのみ、小さな矢印59で示すように、パイプの穴を通して吐出される。スライダ60の位置は、ブローがウェブに対して向けられる領域の長さを決定する。
【0086】
図6bに示す解決策では、スライド60は、第3のストリップ28、即ち中間ストリップ上に主に配置され、ブローが主にウェブのランダウン部位26にのみ向けられるようにする。このようにして、ウェブのランダウン部位26は、ワイヤから離脱し、パルパー若しくはマシーン下方のその類に強制的に下降させられる。リーダ24にはブローは向けられず、これにより、リーダ24が乾燥部へと前方に走行することが可能となる。保護領域が第3のストリップ上に形成され、当該領域では、ブローは如何なる作用も付与しない。このようにして、リーダをワイヤに保持させることを確実にすることが可能となる。第3のストリップ28は、当該場合に最も適切と思われる方法で除去される。
【0087】
ウェブ通紙段階がウェブのスプレッディング段階に連続する時、ブローがウェブの全幅に亘って停止すると共にウェブが乾燥部まで全方向にその全幅で搬送されるまで、スライド60は、スプレッディングに従って、即ち、パイプの第1の端部58に向かって、ウェブのアングルカッターに従って移動する。図6bに示す解決策の場合、ワイヤ61、例えばプラスティック被覆ワイヤは、スライド60の両端に固定され、ワイヤは、後側で引取装置64を有し、スライドをパイプ内を後側の端部まで引っ張ることを可能とする。後側の端部では、パイプは、シールによって閉塞される。引取装置と関連して、リール若しくはドラムが更に存在し、その上にワイヤを巻き取ることができる。マシーンの他の側では、即ち前側では、対応して、ワイヤの巻返し装置64’が存在し、これにより、噴射の必要がなくなった際にスライドを前側に引っ張り戻すことができ、スライドは、次のウェブの通紙段階に対する準備状態となる。
【0088】
ウェブ通紙の開始時、スライドは、自動的に移動してリーダ24での遮断噴射を閉にする。初期段階では、リーダは非常に狭い。図6bは、ウェブスプレッディング中のウェブ通紙段階を示し、ウェブの比較的広い部分が既に乾燥部に搬送されている。スプレッディングの初期段階では、引取ロール64は、自動的に始動され、これにより、スライド60は、引取装置64により、マシーン横断方向に移動しリーダの幅を広げるアングルカッターと同一速度で後側に向かって移動することができる。完全幅ウェブが乾燥部に搬送された時、ブローを停止することができ、前側のパイプ部66へとスライドを引き戻すことができ、そこで、スライドは、次のウェブの通紙段階に対する準備状態となる。
【0089】
図6a,図6bの場合、ウェブ通紙は、更に、同時に、図3a及び/又は4a乃至fに示す解決策を用いることによって制御可能である。ウェブの異なるストリップの経路は、更に、ワイヤ若しくは乾燥用シリンダにウェブの異なるストリップを分離して取り付けることによって、若しくは、これらに取り付けられるのを、ウェッティングや液体噴射等を用いて知られた方法で防止することによって、制御可能である。
【0090】
図7及び図8は、ウェブのランダウン部位が乾燥部へと前方に早く独自に搬送されすぎるのを防止する方法を示す。図7及び図8による解決策において、ウェブのランダウン部位、即ち第2のストリップ26は、水若しくは他の適切な物質を噴射することにより乾燥用シリンダに付着され、これにより、第2の部位は、リーダよりも乾燥用シリンダの表面により良好に付着することになる。このようにして、シリンダから例えばドクターブレードにより離脱されるまでシリンダの表面に付着されるので、第2のストリップ26を前方に走行させることが可能である。
【0091】
図7は、乾燥部の開始部を示し、そこでは、2つのカット噴射22,22’が、第1の乾燥用シリンダ14の前側に配設され、これにより、カット噴射は、ウェブに2つのスリット、ランダウンストリップ及び本発明による中間ストリップをカットする。ウェブの走行方向にてカット点30から短距離の位置には、ウェブのランダウンストリップ及び中間ストリップに向けて、付着に適した水や他の液体のような液体ジェットを噴射する噴射管68が配設されている。水はリーダには噴射されない。図1の場合、ウェブのランダウンストリップは、シリンダ表面への付着に適した水若しくは他の液体をノズル68’から噴射することにより乾燥用シリンダ14に付着される。
【0092】
図8は、図7のB−B断面を示す。断面は、ウェブの通紙段階が初期化された際の2つのカット噴射22,22’をカット点で示す。カット点では、ウェブwは、カット点の前側で狭いリーダ24へと、カット点の後側で中間ストリップ28及びランダウンストリップ26へとカットされる。第2のカット噴射22’に近接した位置には噴射管69が固定されており、噴射管69は、リーダの通紙段階中、マシーンの後側に向かってカット噴射と共に移動する。この噴射管は、中間ストリップ28及び第2のストリップのエッジに向けて液体を噴射する。噴射管68の列は、更に、カット点の後側に配設され、管68は、ウェブwのランダウンストリップ26へと液体噴射68”を方向付ける。噴射管68にはバルブ70が設けられ、これにより、前側(FS)に最も近い噴射管を先ず遮断し、後の段階で後側(BS)に最も近い噴射管を遮断することによって、噴射をスプレッディング段階中に段階的に且つ自動的に停止できる。
【0093】
図7及び図8に示す解決策によれば、ウェブのランダウン部位は、水のような適切な液体を噴射されることにより、第1の乾燥用シリンダへとガイドされる。乾燥部へと走行するウェブの部位のスプレッディング中には、噴射管のバルブ若しくはノズルは、ウェブのスプレッディングに従って閉とされ、当該部位に噴射されないようにする。
【0094】
第2の代替アプリケーションでは、ランダウンウェブは、適切な点でシリンダ表面を例えばウェットスポンジにより湿らせることにより、乾燥用シリンダの表面に付着させることができる。シリンダ表面のウェッティングは、リーダの領域を除く、ウェブの全体領域にわたって延在することができる。スプレッディング段階中、ウェッティングは、乾燥部まで走行するウェブの領域で、当該部位に対応するシリンダ表面の部位からウェッティングスポンジを取り除くことによって、終了される。
【0095】
図7及び図8の場合、ランダウンウェブを噴射することによって乾燥用シリンダの表面にランダウンウェブを付着させる解決策が存在する。従って、リーダ24は、湿らせることができ、ウェブの残りの部位よりもワイヤにより良好に付着するようにするか、若しくは、ウェブの残りの部位よりもシリンダから離れやすくし、これにより、リーダは、ウェブの残りの部位よりも乾燥部へと前方にワイヤに追従しやすくなる。
【0096】
双方の場合、ウェブのランダウン部位とリーダとの間に保護領域、即ち第3のストリップ若しくはその類を形成することが効果的であり、これにより、ウェブのランダウンストリップに向けられた噴射が望ましくない態様でリーダに到達するのが防止されるか、若しくは、リーダに向けられたウェッティングが、ウェブのランダウンストリップに到達するのが防止される。
【0097】
図9a−図9b及び図10a−図10fは、図3a,図4aの解決策とは異なる制御部材を示し、この制御部材は、負圧ボックス内の吸引チャンネルの吸引開口の開口領域を制御できる。
【0098】
図9aは、ウェブを横切り吸引開口の前側に搭載される棒72を示し、部分的に“傾斜面が形成され”、棒の第1の端部74の断面は、破線で示す丸棒の断面の半分をカバーする半円であり、棒の第2の端部76の断面は、90度の円弧、及び、円弧の端部から棒の軸まで延在する2つの直線間に形成されたセグメントを含む。棒72は丸棒から形成されうり、棒が2つの同一部分に長手方向に先ず分断されるようにすることは、推考されよう。次いで、半円の棒が平側面に工具により仕上げられ、材料が軸の両側で対称に除去されるようにし、また、棒の断面が最終的に第1の端部からその断面端部まで減少するようにする。棒の2つの平側面の間の角度は、180°の角度βから約90度の角度αまで連続的に減少される。当然に、棒は、知られた多くの異なる機械工作方法を用いて当該形状へと作成できる。
【0099】
このようにして造形された棒72は、軸の方向に回転可能に、即ち、図9bに示すように、ウェブを横切り延在する負圧ボックスのスリット状の吸引開口34の前側で回転できるように搭載され、これにより、棒は、棒が吸引開口の所望の部位をカバーすると共に所望の部位78を開口するように、回転できる。棒を回転させることによって、ウェブのスプレッディング中、吸引開口をその長手方向で徐々に開口させることが可能である。棒の回転及びカット噴射の移動は、同時に実行される。
【0100】
図10a−図10cは、前側から見た際の、図9a及び図9bの解決策が適用された負圧ボックスの吸引開口の断面を示し、図10d−図10fには、異なる走行状況下での、後側から見た際の同断面が示されている。
【0101】
従って、図10a及び図10dは、ウェブ通紙中の吸引開口の断面を示し、棒72は、棒72は、吸引開口の前側で回転され、吸引開口を略その全長に亘って閉塞する。棒は、図10aに示されていないが、吸引開口の前側で、リーダの幅に対応した吸引開口の短い部分が開口するように回転できる。図10dは、吸引開口がその後側の端部で完全に遮断されていることを示す。
【0102】
図10b及び図10eは、ウェブのスプレッディング中の吸引開口の断面を示し、吸引開口34は、前側で部分的に開口し、後側で閉塞されている。この状況は、図9bに示す状況に対応する。図10c及び図10fは、通常走行中の吸引開口の断面を示し、吸引開口は、ウェブの全幅に亘り開口している。
【0103】
本発明は、上述の実施例に限定されることを意図しておらず、その目的は、請求項に定義した意図した考えの範囲内で広範に適用可能とすることである。
【0104】
従って、本発明による保護領域は、ウェブにカットされるたいていの多様なストリップ間に、必要に応じて形成されてよい。上述のリーダ、ランダウンストリップ及び中間ストリップに加えて、例えば分離したエッジストリップをウェブからカットすることも可能である。従って、本発明は、例えばリーダからこのエッジストリップを分離するためにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明が適用されるペーパーマシーンの第1の乾燥用シリンダ集合の一側面を概略的に示す図である。
【図2a】
スリットがリーダを生成すべく知られた方法で作成された、完全幅の紙ウェブを上方から示す図である。
【図2b】
スリットがリーダを生成すべく本発明により作成された、完全幅の紙ウェブを上方から示す図である。
【図2c】
スリットがリーダを生成すべく本発明により作成された、完全幅の紙ウェブを上方から示す図である。
【図2d】
スリットがリーダを生成すべく本発明により作成された、完全幅の紙ウェブを上方から示す図である。
【図2e】
スリットがリーダを生成すべく本発明により作成された、完全幅の紙ウェブを上方から示す図である。
【図3a】
本発明によるバリアを備えた保護領域が吸引開口に配設された、負圧ボックスの上端部を一側面から概略的に示す図である。
【図3b】
図3aによる解決手段で使用される吸引開口用のストリップ上の制御部材の上方からの斜視図である。
【図4a】
図3aによる本発明を適用したその他の負圧ボックスの上端を示す図である。
【図4b】
図4aの負圧ボックスの吸引チャンネルに異なる位置で配設される穿孔プレートの概略図である。
【図4c】
図4aの負圧ボックスの吸引チャンネルに異なる位置で配設される穿孔プレートの概略図である。
【図4d】
図4aの負圧ボックスの吸引チャンネルに異なる位置で配設される穿孔プレートの概略図である。
【図4e】
図4aの負圧ボックスの吸引チャンネルに異なる位置で配設される穿孔プレートの概略図である。
【図4f】
図4aの負圧ボックスの吸引チャンネルに異なる位置で配設される穿孔プレートの概略図である。
【図5a】
ボックスがウェブを横切り延在し、これにより、負圧制御が実現される、本発明が適用される負圧ボックスの水平断面を概略的に示す図である。
【図5b】
図5aのバリア部材の拡大図である。
【図6a】
ボックスが乾燥用シリンダとワイヤとの間の開口隙間に配設され、妨害ブロー手段が、ランダウンペーパーの制御された案内のために配列された、本発明が適用される負圧ボックスの水平断面を、ウェブの一側面から概略的に示す図である。
【図6b】
図6aのラインA−Aに沿って切断された際の断面図である。
【図7】
噴射システムがウェブのランダウンを補助するために配置された、本発明が適用される乾燥用シリンダ集合の初期段階を、乾燥部の一側面から概略的に示す図である。
【図8】
図7aのラインB−Bに沿って切断された際の断面図である。
【図9a】
本発明が適用される負圧ボックスの吸引開口に搭載され吸引開口の開口を制御する部材を、上方から見た斜視図である。
【図9b】
吸引開口の前側に搭載された図9aによる部材の概略図である。
【図10a】
マシーンの前側及び後側での図9aの部材の断面図である。
【図10b】
マシーンの前側及び後側での図9aの部材の断面図である。
【図10c】
マシーンの前側及び後側での図9aの部材の断面図である。
【図10d】
マシーンの前側及び後側での図9aの部材の断面図である。
【図10e】
マシーンの前側及び後側での図9aの部材の断面図である。
【図10f】
マシーンの前側及び後側での図9aの部材の断面図である。

Claims (19)

  1. 第1段階では、
    −リーダである第1のストリップ(24)、及び少なくとも1つの第2のストリップ(26)が、乾燥部のシリンダ乾燥集合等に至るウェブにカット若しくは他の同等方法により形成され、
    −リーダ(24)が、ウェブが下方に走行することができるシリンダ乾燥集合等の乾燥用シリンダから乾燥部で前方に走行するようにガイドされ、前記少なくとも1つの第2のストリップ(26)が、典型的には乾燥部下方のパルパー若しくは乾燥部下方のコンベア等へと乾燥部を離れることが可能とされ、
    スプレッディング段階である第2段階では、
    −リーダがウェブの全幅まで広げられることが可能とされる、ペーパーマシーン等の乾燥部におけるウェブ通紙方法であって、
    乾燥部において、負圧ボックス(18)等が、前記乾燥用シリンダと乾燥ワイヤとの間の開口隙間に、ワイヤのウェブに対向しない側で配設され、該ボックスは、ウェブにマシーン横断方向に制御可能な負圧を作用させることができ、
    −該負圧ボックス等は、リーダと負圧ボックスとの間に、ワイヤが前記乾燥用シリンダから離脱する離脱点で負圧p1を有する負圧領域(34’)を生成し、該負圧p1は、前記乾燥用シリンダからリーダを離脱させる及び/又はワイヤにリーダを追従させるのに十分な値であり、
    −リーダの位置に形成される負圧領域と、マシーン横断方向で見て負圧領域の近傍の領域との間に保護領域が設けられ、該保護領域は、負圧領域(34’)とその近傍の領域(34’’)との間にバリア(46)を有し、該近傍の領域は、負圧p1とは異なる圧力p2であって、負圧p1よりも大きさが小さく、ゼロ若しくは正圧である圧力p2を有し、これにより、負圧領域で負圧p1を維持させることを特徴とする、方法。
  2. 圧力p2は、ワイヤから第2のストリップを離脱させることを可能とするような値である、請求項1記載の方法。
  3. スプレッディング段階中、負圧領域は、リーダのスプレッディングに従ってマシーン横断方向に広げられる、請求項1記載の方法。
  4. 保護領域は、リーダと第2のストリップとの間のウェブに形成された第3のストリップの位置に形成され、離脱点での負圧は、負圧p1から圧力p2へと実質的に該保護領域にて変化する、請求項1記載の方法。
  5. 保護領域は、リーダと第2のストリップとの間に形成された幅広いスリットの位置に形成され、負圧は、離脱点で、該幅広いスリットに亘って負圧p1から圧力p2へと変化する、請求項1記載の方法。
  6. 前記保護領域を通る空気の流れは、仕切り部材、噴射ブローを生成する部材、若しくは、ウェブへの負圧ボックスから突出する部材のような、シール部材により形成されたバリア(46)により制限若しくは禁止され、該部材は、マシーン横断方向に可動とされる、請求項1記載の方法。
  7. ウェブ通紙中、少なくとも1つの第2のストリップ及び/又は第3のストリップは、第1の乾燥用シリンダの後でこれらのストリップに向けられるブローによって、及び/又は、適切な手段により乾燥用シリンダにこれらのストリップを付着させることによって、乾燥ワイヤに追従するのを防止される、請求項1又は4記載の方法。
  8. シリンダ乾燥部に至る完全幅のウェブから、リーダである第1のストリップ(24)と少なくとも1つの第2のストリップ(26)とをカットするカッター(22)若しくはその類と、
    乾燥部で第1の乾燥用シリンダ(14)からリーダを前方へと方向付ける手段と、
    典型的にはパルパー若しくは乾燥部下方に位置するコンベア等へと、乾燥部から第2のストリップを取り除く手段と、
    前記第1の乾燥用シリンダと乾燥ワイヤとの間の開口隙間の離脱点(17)に、ワイヤのウェブに対向しない側で配設される、前記第1の乾燥用シリンダからウェブを離脱させるための負圧ボックスと、
    ウェブの全幅までリーダの幅を広げる手段とを含む、ペーパーマシーン等の乾燥部におけるウェブの通紙装置であって、
    負圧ボックスによりウェブへと向けられる負圧は、マシーン横断方向で制御可能とされ、ワイヤが前記乾燥用シリンダ(14)から離脱する離脱点でリーダと負圧ボックスとの間に負圧ボックスにより生成される負圧領域(34’)の負圧p1は、マシーン横断方向に見て該負圧領域(34’)の近傍の少なくとも1つの第2の領域(34’’)の圧力p2よりも強く、負圧p2は、負圧p1より小さく、ゼロ若しくは正圧であり、負圧p1は、前記第1の乾燥用シリンダからリーダを離脱させる及び/又はワイヤにリーダを追従させるのに十分な値であり、
    本装置は、リーダの位置に生成される負圧領域と、負圧領域の近傍の第2の領域(34’’)との間に保護領域を形成する手段を更に含み、該保護領域は、負圧領域と第2の領域との間にバリアを含み、これにより、負圧領域で負圧p1を維持させることを特徴とする、装置。
  9. 圧力p2は、ワイヤから第2のストリップを離脱させることを可能とするような値である、請求項8記載の装置。
  10. カッターは、短い離間距離をもって並列に配列された少なくとも2つのカット部材を有し、リーダと第2のストリップとの間に、保護領域の幅を定める狭い第3のストリップ(28)をウェブから作成するようにした、請求項8記載の装置。
  11. カッターは、リーダと第2のストリップとの間に残されたウェブ部位を微小なストリップへとカットする一若しくはそれ以上の刃を有する、請求項10記載の装置。
  12. カッターは、リーダと第2のストリップとの間に、保護領域の幅を定める幅広いスリットを形成するカット部材を有する、請求項8記載の装置。
  13. 前記負圧ボックスの負圧は、負圧がリーダから第2のストリップに向かって減少するように保護領域で変化する、請求項8記載の装置。
  14. 本装置は、第2及び/又は第3のストリップが乾燥ワイヤに追従するのをブローにより防止するように構成された噴射部材(54)を含む、請求項8又は10記載の装置。
  15. 本装置は、第2及び/又は第3のストリップが付着するのが望まれる第1の乾燥用シリンダの表面の部位に、水若しくは他の適切な液体を噴射する部材(68’)を含む、請求項8又は10記載の装置。
  16. 本装置は、乾燥用シリンダの表面に付着されることが望まれ乾燥用シリンダ後にワイヤから離れるウェブの部位に、水若しくは他の適切な液体を噴射する部材(68)を含む、請求項8又は10記載の装置。
  17. 本装置は、乾燥ワイヤにリーダを付着させるため、リーダ若しくはリーダが形成されるウェブの部位を湿らせる手段を含む、請求項8又は10記載の装置。
  18. 本装置は、リーダと、リーダの両側に少なくとも2つのランダウンストリップとを完全幅のウェブからカットするカッターを含み、
    本装置は、リーダに生成される負圧領域の両側に保護領域を生成する部材を更に含み、
    ウェブのスプレッディング中、保護領域を生成する部材は、マシーンの中央からマシーンの前側若しくは後側に向かって可動とされる、請求項8記載の装置。
  19. 保護領域を生成する部材は、ウェブのスプレッディング中、マシーン横断方向に可動とされる、請求項8記載の装置。
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