JPH0659226A - 液晶表示材料保護カバ−の接着法とメタルマスク版の製法 - Google Patents
液晶表示材料保護カバ−の接着法とメタルマスク版の製法Info
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- JPH0659226A JPH0659226A JP23411892A JP23411892A JPH0659226A JP H0659226 A JPH0659226 A JP H0659226A JP 23411892 A JP23411892 A JP 23411892A JP 23411892 A JP23411892 A JP 23411892A JP H0659226 A JPH0659226 A JP H0659226A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、液晶表示材料の保護カバ−
を接着するために、接着剤を支持体に印刷技術で載せる
のに適したメタルマスク版の製法、及び接着方法の提供
である。 【構成】 メタルマスク版は、中間層とそれを挟む他の
層からなる金属板の裏面に金属製の紗を付けたものの表
裏にレジストを付け、所定パタ−ンの画像フィルムをあ
て露光し未露光レジストを除き、露出金属部分を貫通孔
が形成されるまで腐食し、一旦レジストを除いて全面に
レジストを付け、液晶表示材料に対応するパタ−ンの画
像フィルムをあて露光し、未露光レジストを除き、露出
金属を腐食除去して製造する。
を接着するために、接着剤を支持体に印刷技術で載せる
のに適したメタルマスク版の製法、及び接着方法の提供
である。 【構成】 メタルマスク版は、中間層とそれを挟む他の
層からなる金属板の裏面に金属製の紗を付けたものの表
裏にレジストを付け、所定パタ−ンの画像フィルムをあ
て露光し未露光レジストを除き、露出金属部分を貫通孔
が形成されるまで腐食し、一旦レジストを除いて全面に
レジストを付け、液晶表示材料に対応するパタ−ンの画
像フィルムをあて露光し、未露光レジストを除き、露出
金属を腐食除去して製造する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液晶ディスプレイなど
の、支持体上の液晶表示材料を透明な保護カバ−で覆う
際の、保護カバ−を支持体に接着する方法に関する。
の、支持体上の液晶表示材料を透明な保護カバ−で覆う
際の、保護カバ−を支持体に接着する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】液晶表示を有する製品に於いて、支持体
上に載せられた液晶表示材料は、上からアクリルやガラ
ス製の透明な保護カバ−でカバ−されるが、そのような
保護カバ−の支持体への接着は、印刷技術を用いて接着
剤を先ず液晶表示材料が既に載せられている支持体上に
載せ、次に保護カバ−を上からかぶせて行なうのが有利
である。このような印刷には、メタルマスク版の上から
接着剤をスキ−ジ−で押込んで、メタルマスク版の貫通
孔を通して接着剤を所望の位置に載せる方法が適してい
る。
上に載せられた液晶表示材料は、上からアクリルやガラ
ス製の透明な保護カバ−でカバ−されるが、そのような
保護カバ−の支持体への接着は、印刷技術を用いて接着
剤を先ず液晶表示材料が既に載せられている支持体上に
載せ、次に保護カバ−を上からかぶせて行なうのが有利
である。このような印刷には、メタルマスク版の上から
接着剤をスキ−ジ−で押込んで、メタルマスク版の貫通
孔を通して接着剤を所望の位置に載せる方法が適してい
る。
【０００３】一方、他の層の金属を腐食する腐食液で
は、腐食しない金属で中間層を形成した少なくとも３層
からなる金属板から製造される精度の向上したソリッド
メタルマスク版が特公平１−１３０９７に記載されてい
る。ソリッドメタルマスクはスクリ−ン印刷法で印刷さ
れる版の一種である。通常のスクリ−ン印刷ではスクリ
−ン上に感光性樹脂（以下レジストと言う）で画像がえ
がかれ、インキはスクリ−ンのメッシュ孔を通って、被
印刷体に付着する。この版を全て金属におきかえたもの
はサスペンドメタルマスクスクリ−ンと一般に言われて
いる。これに対しメッシュ孔の全くない、即ち、画像通
りに貫通せしめられインキがストレ−トに押出される版
はソリッドメタルマスクと呼ばれている。
は、腐食しない金属で中間層を形成した少なくとも３層
からなる金属板から製造される精度の向上したソリッド
メタルマスク版が特公平１−１３０９７に記載されてい
る。ソリッドメタルマスクはスクリ−ン印刷法で印刷さ
れる版の一種である。通常のスクリ−ン印刷ではスクリ
−ン上に感光性樹脂（以下レジストと言う）で画像がえ
がかれ、インキはスクリ−ンのメッシュ孔を通って、被
印刷体に付着する。この版を全て金属におきかえたもの
はサスペンドメタルマスクスクリ−ンと一般に言われて
いる。これに対しメッシュ孔の全くない、即ち、画像通
りに貫通せしめられインキがストレ−トに押出される版
はソリッドメタルマスクと呼ばれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】印刷技術で液晶表示材
料の保護カバ−を樹脂等の支持体に接着する場合は、支
持体上に既に液晶表示材が載っているので、これがじゃ
まになり思うように接着剤の印刷が出来ない。版の表面
の液晶表示材にあたる部分のみを窪ませて、液晶表示材
がじゃまにならない印刷版を製作することは極めて困難
なことであった。
料の保護カバ−を樹脂等の支持体に接着する場合は、支
持体上に既に液晶表示材が載っているので、これがじゃ
まになり思うように接着剤の印刷が出来ない。版の表面
の液晶表示材にあたる部分のみを窪ませて、液晶表示材
がじゃまにならない印刷版を製作することは極めて困難
なことであった。
【０００５】
【課題を解決する手段】本発明者は、上記の課題の解決
に、特公平１−１３０９７の技術からヒントを得て、そ
の技術を修正したものを応用すれば、困難な印刷版の製
作が一挙に解決出来ることを発見し、本発明を達成し
た。
に、特公平１−１３０９７の技術からヒントを得て、そ
の技術を修正したものを応用すれば、困難な印刷版の製
作が一挙に解決出来ることを発見し、本発明を達成し
た。
【０００６】即ち、本発明の第一は、薄い物体が載って
いる支持体面上に印刷技術で接着剤を載せるのに使用す
るメタルマスク版の製造方法に於いて、薄い中間層と該
薄い中間層を挟む他の層からなる金属板を用意するが、
但し該中間層の金属は該他の層を腐食する腐食液ではほ
とんど又は全く腐食することが出来ない金属で形成し、
該金属板の裏面に、金属製の紗をメッキで結合させ、か
つ該金属板の表面と裏面の両方にレジストを付け、該金
属板の表面には接着剤を付けようとする該支持体面上の
位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィルムをあて
露光し、露光されない該パタ−ンに相当する部分のレジ
ストを除き、該他の層の露出する部分の金属を、腐食液
で腐食除去し、該中間層の露出する部分の金属を、腐食
液で腐食除去し、該他の層の露出する部分の金属を、腐
食液で腐食除去し、一旦、レジストを全部除去し、該金
属板全面にレジストを付け、該支持体面上の該薄い物体
に対応する位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィ
ルムを、該金属板表面にあてて露光した後、露光されな
い部分のレジストを除き、露出する該他の層の金属を該
中間層まで、該中間層をほとんど又は全く腐食すること
が出来ない腐食液で腐食し、必要なら該中間層を、腐食
液で除去し、レジストを全部除去して、接着剤位置に対
応する貫通画像孔と、該薄い物体がじゃまにならないた
めの保護ポケットとを有するサスペンドメタルマスク版
を完成することからなる方法に関し；本発明の第二は、
薄い物体が載っている支持体面上に印刷技術で接着剤を
載せるためのメタルマスク版の製造方法に於いて、中間
層と該中間層を挟む他の層からなる金属板を用意する
が、但し該中間層の金属は該他の層を腐食する腐食液で
はほとんど又は全く腐食することが出来ない金属で形成
し、また、必要なら、該他の層は該中間層を腐食する腐
食液ではほとんど又は全く腐食することが出来ない金属
で形成し、該金属板の裏面に、金属製の紗をメッキで結
合させ、かつ該金属板の表面と裏面の両方にレジストを
付け、該金属板の表面には接着剤を付けようとする該支
持体面上の位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィ
ルムをあて露光し、露光されない各々の該パタ−ンに相
当する部分のレジストを除き、該他の層の露出する部分
の金属を腐食液で腐食除去し、該中間層の露出する部分
の金属を腐食液で腐食除去し、該他の層の露出する部分
の金属を腐食液で腐食除去し、一旦、レジストを全部除
去し、該金属板全面にレジストを付け、該支持体面上の
該薄い物体に対応する位置に対応する光非透過パタ−ン
の画像フィルムを、該金属板表面にあてて露光した後、
露光されない部分のレジストを除き、露出する該他の層
の金属を、該中間層まで、該中間層の金属をほとんど又
は全く腐食出来ない腐食液で腐食し、必要なら、該中間
層を、該他の層の金属をほとんど又は全く腐食できない
腐食液で除去し、レジストを全部除去して、接着剤位置
に対応する貫通画像孔と、該薄い物体がじゃまにならな
いための保護ポケットとを有するサスペンドメタルマス
ク版を完成することからなる方法に関し；本発明の第三
は、上記本発明の第一又は第二の発明方法により製造し
たサスペンドメタルマスク版を用いて、薄い液晶表示材
を載せた支持体に接着剤を印刷し、該支持体に液晶表示
材用の透明保護カバ−を接着することからなる、液晶表
示材を含む物品の製造方法；に関する。
いる支持体面上に印刷技術で接着剤を載せるのに使用す
るメタルマスク版の製造方法に於いて、薄い中間層と該
薄い中間層を挟む他の層からなる金属板を用意するが、
但し該中間層の金属は該他の層を腐食する腐食液ではほ
とんど又は全く腐食することが出来ない金属で形成し、
該金属板の裏面に、金属製の紗をメッキで結合させ、か
つ該金属板の表面と裏面の両方にレジストを付け、該金
属板の表面には接着剤を付けようとする該支持体面上の
位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィルムをあて
露光し、露光されない該パタ−ンに相当する部分のレジ
ストを除き、該他の層の露出する部分の金属を、腐食液
で腐食除去し、該中間層の露出する部分の金属を、腐食
液で腐食除去し、該他の層の露出する部分の金属を、腐
食液で腐食除去し、一旦、レジストを全部除去し、該金
属板全面にレジストを付け、該支持体面上の該薄い物体
に対応する位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィ
ルムを、該金属板表面にあてて露光した後、露光されな
い部分のレジストを除き、露出する該他の層の金属を該
中間層まで、該中間層をほとんど又は全く腐食すること
が出来ない腐食液で腐食し、必要なら該中間層を、腐食
液で除去し、レジストを全部除去して、接着剤位置に対
応する貫通画像孔と、該薄い物体がじゃまにならないた
めの保護ポケットとを有するサスペンドメタルマスク版
を完成することからなる方法に関し；本発明の第二は、
薄い物体が載っている支持体面上に印刷技術で接着剤を
載せるためのメタルマスク版の製造方法に於いて、中間
層と該中間層を挟む他の層からなる金属板を用意する
が、但し該中間層の金属は該他の層を腐食する腐食液で
はほとんど又は全く腐食することが出来ない金属で形成
し、また、必要なら、該他の層は該中間層を腐食する腐
食液ではほとんど又は全く腐食することが出来ない金属
で形成し、該金属板の裏面に、金属製の紗をメッキで結
合させ、かつ該金属板の表面と裏面の両方にレジストを
付け、該金属板の表面には接着剤を付けようとする該支
持体面上の位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィ
ルムをあて露光し、露光されない各々の該パタ−ンに相
当する部分のレジストを除き、該他の層の露出する部分
の金属を腐食液で腐食除去し、該中間層の露出する部分
の金属を腐食液で腐食除去し、該他の層の露出する部分
の金属を腐食液で腐食除去し、一旦、レジストを全部除
去し、該金属板全面にレジストを付け、該支持体面上の
該薄い物体に対応する位置に対応する光非透過パタ−ン
の画像フィルムを、該金属板表面にあてて露光した後、
露光されない部分のレジストを除き、露出する該他の層
の金属を、該中間層まで、該中間層の金属をほとんど又
は全く腐食出来ない腐食液で腐食し、必要なら、該中間
層を、該他の層の金属をほとんど又は全く腐食できない
腐食液で除去し、レジストを全部除去して、接着剤位置
に対応する貫通画像孔と、該薄い物体がじゃまにならな
いための保護ポケットとを有するサスペンドメタルマス
ク版を完成することからなる方法に関し；本発明の第三
は、上記本発明の第一又は第二の発明方法により製造し
たサスペンドメタルマスク版を用いて、薄い液晶表示材
を載せた支持体に接着剤を印刷し、該支持体に液晶表示
材用の透明保護カバ−を接着することからなる、液晶表
示材を含む物品の製造方法；に関する。
【０００７】更に、本発明の第四は、薄い物体が載って
いる支持体面上に接着剤を載せる方法に於いて、他の層
の金属を腐食する腐食液ではほとんど腐食することの出
来ない金属で薄い中間層を形成した３層からなる金属板
に、表裏ともレジストを付け、表面には該薄い物体の位
置とその周囲等に載せられるべき接着剤の位置とを包含
するパタ−ンの画像フィルム、裏面には該接着剤の位置
のみを包含するパタ−ンの画像フィルムをあて露光し、
露光されない各々の該パタ−ンに相当する部分のレジス
トを除き、露出する該他の層の金属を該腐食液で腐食
し、該中間層は他の腐食液又は物理的な力で除去して接
着剤位置に対応する貫通画像孔と、該薄い物体がじゃま
にならないための保護ポケットとを有するソリッドメタ
ルマスク版を形成し、必要ならソリッドメタルマスク版
の周り又は裏面に紗を取り付け、該版を用いて接着剤を
支持体面上に印刷することからなる方法；に関する。
いる支持体面上に接着剤を載せる方法に於いて、他の層
の金属を腐食する腐食液ではほとんど腐食することの出
来ない金属で薄い中間層を形成した３層からなる金属板
に、表裏ともレジストを付け、表面には該薄い物体の位
置とその周囲等に載せられるべき接着剤の位置とを包含
するパタ−ンの画像フィルム、裏面には該接着剤の位置
のみを包含するパタ−ンの画像フィルムをあて露光し、
露光されない各々の該パタ−ンに相当する部分のレジス
トを除き、露出する該他の層の金属を該腐食液で腐食
し、該中間層は他の腐食液又は物理的な力で除去して接
着剤位置に対応する貫通画像孔と、該薄い物体がじゃま
にならないための保護ポケットとを有するソリッドメタ
ルマスク版を形成し、必要ならソリッドメタルマスク版
の周り又は裏面に紗を取り付け、該版を用いて接着剤を
支持体面上に印刷することからなる方法；に関する。
【０００８】中間層の金属の例としては銅又は真鋳、他
の層の金属の例はニッケルが挙げられ、この場合、中間
層の銅又は真鋳は腐食しないが、ニッケルを腐食する腐
食液は、過酸化水素と硝酸の混液である酸性腐食液（特
公昭５６−１８９４４参照）、銅を腐食する腐食液は、
例えばアンモニア水が入っているアルカリ性腐食液が挙
げられる。上記第四の発明では、中間層をニッケルリン
の極薄い層として、ニッケル等の両側の金属の腐食後に
これをスプレ−ガンで除いて貫通画像孔を形成してもよ
い。
の層の金属の例はニッケルが挙げられ、この場合、中間
層の銅又は真鋳は腐食しないが、ニッケルを腐食する腐
食液は、過酸化水素と硝酸の混液である酸性腐食液（特
公昭５６−１８９４４参照）、銅を腐食する腐食液は、
例えばアンモニア水が入っているアルカリ性腐食液が挙
げられる。上記第四の発明では、中間層をニッケルリン
の極薄い層として、ニッケル等の両側の金属の腐食後に
これをスプレ−ガンで除いて貫通画像孔を形成してもよ
い。
【０００９】
【実施例】図１の段階（イ）〜（ヌ）を順に説明する
と、図１の（イ）は三層の金属板１で中間層２と他の層
３を有し、このような三層の金属は順次メッキ法により
容易に形成できる。（イ）の三層の金属板１の裏面に金
属製のメッシュで出来た紗４を例えばメッキで金属板１
と一体的に取り付け、その両側表面に光に露出されると
硬化するレジスト５を付ける（ロ）。所定のパタ−ンの
フィルムをあてて露光し、未露光硬化部分を除く
（ハ）。他の層３の金属の露出部を腐食させ（ニ）、次
に中間層２を除き（ホ）、更に他の層３の金属の露出部
を腐食させる（ヘ）。ここで、中間層２の厚みをとり、
他の層３と中間層２とを互に他方を腐食させない別々の
腐食液で腐食させると、サイドエッチングを少なく出
来、一方中間層２を薄くすれば、中間層２を腐食する際
に他の層３の腐食を生じない腐食液を選択することにつ
いて、それほど厳格に考えなくてもよくなる。次に、レ
ジスト５を全部除去し（ト）、レジスト５を再度塗布し
て、薄い物体に対応する位置に対応する光非透過パタ−
ンの画像フィルムを、該金属板表面にあてて露光した
後、未露光未硬化レジストを除去し（チ）、他の層３の
金属の露出部を、中間層２を腐食しない腐食液で腐食さ
せ（リ）、必要なら中間層を除き、最後にレジストを除
去する（ヌ）。出来上がったサスペンドメタルマスク版
は、接着剤を印刷しようとする支持体９上に既に載せら
れている液晶表示材８などの薄い物体が、版と接触しな
い為の保護ポケット６を有し、接着剤１０を載せる場所
に対応して貫通孔７を有し、スキ−ジで刷られた接着剤
が、紗４及び貫通孔７を通って支持体の所定位置に載せ
られる。次に、液晶表示材の透明保護カバ−を接着剤の
上に圧着すれば、透明保護カバ−は支持体に接着され
る。
と、図１の（イ）は三層の金属板１で中間層２と他の層
３を有し、このような三層の金属は順次メッキ法により
容易に形成できる。（イ）の三層の金属板１の裏面に金
属製のメッシュで出来た紗４を例えばメッキで金属板１
と一体的に取り付け、その両側表面に光に露出されると
硬化するレジスト５を付ける（ロ）。所定のパタ−ンの
フィルムをあてて露光し、未露光硬化部分を除く
（ハ）。他の層３の金属の露出部を腐食させ（ニ）、次
に中間層２を除き（ホ）、更に他の層３の金属の露出部
を腐食させる（ヘ）。ここで、中間層２の厚みをとり、
他の層３と中間層２とを互に他方を腐食させない別々の
腐食液で腐食させると、サイドエッチングを少なく出
来、一方中間層２を薄くすれば、中間層２を腐食する際
に他の層３の腐食を生じない腐食液を選択することにつ
いて、それほど厳格に考えなくてもよくなる。次に、レ
ジスト５を全部除去し（ト）、レジスト５を再度塗布し
て、薄い物体に対応する位置に対応する光非透過パタ−
ンの画像フィルムを、該金属板表面にあてて露光した
後、未露光未硬化レジストを除去し（チ）、他の層３の
金属の露出部を、中間層２を腐食しない腐食液で腐食さ
せ（リ）、必要なら中間層を除き、最後にレジストを除
去する（ヌ）。出来上がったサスペンドメタルマスク版
は、接着剤を印刷しようとする支持体９上に既に載せら
れている液晶表示材８などの薄い物体が、版と接触しな
い為の保護ポケット６を有し、接着剤１０を載せる場所
に対応して貫通孔７を有し、スキ−ジで刷られた接着剤
が、紗４及び貫通孔７を通って支持体の所定位置に載せ
られる。次に、液晶表示材の透明保護カバ−を接着剤の
上に圧着すれば、透明保護カバ−は支持体に接着され
る。
【００１０】ここで述べた方法は、サスペンドメタルマ
スク版として、紗を予め一方の面に結合させるので、他
方の面から腐食を行なっていくが、紗を結合させない、
例えばソリッドメタルマスク版は、図３に示す（第四
の）発明のように両側から腐食を同時に行なうことが出
来る。（イ）の三層の金属板１の両側表面に光に露出さ
れると硬化するレジスト５を付ける（ロ）。所定のパタ
−ンのフィルムをあてて露光し、未露光硬化部分を除く
（ハ）。他の層３の金属の露出部を腐食させ（ニ）、次
に中間層２の露出部分を除く（ホ）。ここで、中間層２
の厚みをとり、他の層３と中間層２とを互に他方を腐食
させない別々の腐食液で腐食させると、サイドエッチン
グを少なく出来、一方中間層２を薄くすれば、中間層２
を腐食する際に他の層３の腐食を生じない腐食液を選択
することについて、それほど厳格に考えなくてもよくな
る。更に中間層２を極く薄くして、物理的な力、例えば
スプレ−ガンで中間層２を除くことも可能である。次
に、レジスト５を全部除去するとソリッドメタルマスク
版ができる（ヘ）。これには、適当な紗を周囲に取り付
けて使用してもよい。
スク版として、紗を予め一方の面に結合させるので、他
方の面から腐食を行なっていくが、紗を結合させない、
例えばソリッドメタルマスク版は、図３に示す（第四
の）発明のように両側から腐食を同時に行なうことが出
来る。（イ）の三層の金属板１の両側表面に光に露出さ
れると硬化するレジスト５を付ける（ロ）。所定のパタ
−ンのフィルムをあてて露光し、未露光硬化部分を除く
（ハ）。他の層３の金属の露出部を腐食させ（ニ）、次
に中間層２の露出部分を除く（ホ）。ここで、中間層２
の厚みをとり、他の層３と中間層２とを互に他方を腐食
させない別々の腐食液で腐食させると、サイドエッチン
グを少なく出来、一方中間層２を薄くすれば、中間層２
を腐食する際に他の層３の腐食を生じない腐食液を選択
することについて、それほど厳格に考えなくてもよくな
る。更に中間層２を極く薄くして、物理的な力、例えば
スプレ−ガンで中間層２を除くことも可能である。次
に、レジスト５を全部除去するとソリッドメタルマスク
版ができる（ヘ）。これには、適当な紗を周囲に取り付
けて使用してもよい。
【００１１】
１．液晶表示材の保護カバ−の接着のための接着剤の支
持体への塗布が容易に、しかも液晶表示材がじゃまにな
らず行なえる。 ２．保護ポケットを有し、複雑な形態である版の製作が
極めて容易である。 ３．メタルマスクは少なくとも２種の金属で形成される
ので、貫通孔を腐食で形成する際に、厚みの割にサイド
エッチングが少なく、精度が良好である。 ４．最初に予め紗と一体に結合するサスペンドメタルマ
スク版の場合には、接着剤を刷り出す貫通孔が環状であ
っても、その内部の金属版が紗によって支持される。 ５．ソリッドメタルマスク版は、製造工程で、エッチン
ッグ工程が短くてすむ。
持体への塗布が容易に、しかも液晶表示材がじゃまにな
らず行なえる。 ２．保護ポケットを有し、複雑な形態である版の製作が
極めて容易である。 ３．メタルマスクは少なくとも２種の金属で形成される
ので、貫通孔を腐食で形成する際に、厚みの割にサイド
エッチングが少なく、精度が良好である。 ４．最初に予め紗と一体に結合するサスペンドメタルマ
スク版の場合には、接着剤を刷り出す貫通孔が環状であ
っても、その内部の金属版が紗によって支持される。 ５．ソリッドメタルマスク版は、製造工程で、エッチン
ッグ工程が短くてすむ。
図１は、本発明の方法でサスペンドメタルマスク版を製
造する各段階を、メタルマスク版の材料の断面図で説明
する工程図、図２は、図１と同様の工程図であるが中間
層が薄くない場合の工程図、図３は、ソリッドメタルマ
スク版を製造する各段階を、メタルマスク版の材料の断
面図で説明する工程図である。
造する各段階を、メタルマスク版の材料の断面図で説明
する工程図、図２は、図１と同様の工程図であるが中間
層が薄くない場合の工程図、図３は、ソリッドメタルマ
スク版を製造する各段階を、メタルマスク版の材料の断
面図で説明する工程図である。
Claims (4)
- 【請求項１】 薄い物体が載っている支持体面上に印刷
技術で接着剤を載せるのに使用するメタルマスク版の製
造方法に於いて、 薄い中間層と該薄い中間層を挟む他の層からなる金属板
を用意するが、但し該中間層の金属は該他の層を腐食す
る腐食液ではほとんど又は全く腐食することが出来ない
金属で形成し、 該金属板の裏面に、金属製の紗をメッキで結合させ、か
つ該金属板の表面と裏面の両方にレジストを付け、 該金属板の表面には接着剤を付けようとする該支持体面
上の位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィルムを
あて露光し、露光されない該パタ−ンに相当する部分の
レジストを除き、 該他の層の露出する部分の金属を腐食液で腐食除去し、 該中間層の露出する部分の金属を腐食液で腐食除去し、 該他の層の露出する部分の金属を腐食液で腐食除去し、 一旦、レジストを全部除去し、 該金属板全面にレジストを付け、該支持体面上の該薄い
物体に対応する位置に対応する光非透過パタ−ンの画像
フィルムを、該金属板表面にあてて露光した後、露光さ
れない部分のレジストを除き、 露出する該他の層の金属を該中間層まで、該中間層をほ
とんど又は全く腐食することが出来ない腐食液で腐食
し、 必要なら該中間層を、腐食液で除去し、 レジストを全部除去して、接着剤位置に対応する貫通画
像孔と、該薄い物体がじゃまにならないための保護ポケ
ットとを有するサスペンドメタルマスク版を完成するこ
とからなる方法。 - 【請求項２】 薄い物体が載っている支持体面上に印刷
技術で接着剤を載せるためのメタルマスク版の製造方法
に於いて、 中間層と該中間層を挟む他の層からなる金属板を用意す
るが、但し該中間層の金属は該他の層を腐食する腐食液
ではほとんど又は全く腐食することが出来ない金属で形
成し、また、必要なら、該他の層は該中間層を腐食する
腐食液ではほとんど又は全く腐食することが出来ない金
属で形成し、 該金属板の裏面に、金属製の紗をメッキで結合させ、か
つ該金属板の表面と裏面の両方にレジストを付け、 該金属板の表面には接着剤を付けようとする該支持体面
上の位置に対応する光非透過パタ−ンの画像フィルムを
あて露光し、露光されない各々の該パタ−ンに相当する
部分のレジストを除き、 該他の層の露出する部分の金属を腐食液で腐食除去し、 該中間層の露出する部分の金属を腐食液で腐食除去し、 該他の層の露出する部分の金属を腐食液で腐食除去し、 一旦、レジストを全部除去し、 該金属板全面にレジストを付け、該支持体面上の該薄い
物体に対応する位置に対応する光非透過パタ−ンの画像
フィルムを、該金属板表面にあてて露光した後、露光さ
れない部分のレジストを除き、 露出する該他の層の金属を、該中間層まで、該中間層の
金属をほとんど又は全く腐食出来ない腐食液で腐食し、 必要なら、該中間層を、該他の層の金属をほとんど又は
全く腐食できない腐食液で除去し、 レジストを全部除去して、接着剤位置に対応する貫通画
像孔と、該薄い物体がじゃまにならないための保護ポケ
ットとを有するサスペンドメタルマスク版を完成するこ
とからなる方法。 - 【請求項３】 請求項１又は２に記載の方法により製造
したサスペンドメタルマスク版を用いて、薄い液晶表示
材を載せた支持体に接着剤を印刷し、該支持体に液晶表
示材用の透明保護カバ−を接着することからなる、液晶
表示材を含む物品の製造方法。 - 【請求項４】 薄い物体が載っている支持体面上に接着
剤を載せる方法に於いて、 他の層の金属を腐食する腐食液ではほとんど腐食するこ
との出来ない金属で薄い中間層を形成した３層からなる
金属板に、表裏ともレジストを付け、表面には該薄い物
体の位置とその周囲等に載せられるべき接着剤の位置と
に対応するパタ−ンの画像フィルム、裏面には該接着剤
の位置のみに対応するパタ−ンの画像フィルムをあて露
光し、露光されない各々の該パタ−ンに相当する部分の
レジストを除き、露出する該他の層の金属を該腐食液で
腐食し、該中間層は他の腐食液又は物理的な力で除去し
て接着剤位置に対応する貫通画像孔と、該薄い物体がじ
ゃまにならないための保護ポケットとを有するソリッド
メタルマスク版を形成し、必要ならソリッドメタルマス
ク版の周り又は裏面に紗を取り付け、該版を用いて接着
剤を支持体面上に印刷することからなる方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23411892A JPH0659226A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 液晶表示材料保護カバ−の接着法とメタルマスク版の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23411892A JPH0659226A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 液晶表示材料保護カバ−の接着法とメタルマスク版の製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0659226A true JPH0659226A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16965919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23411892A Pending JPH0659226A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 液晶表示材料保護カバ−の接着法とメタルマスク版の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0659226A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008023717A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | スクリーン印刷方法 |
| JP2009272450A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Jian-Han He | 印刷手段を採用した線路形成方法 |
| JP2010228320A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kyoritsu Kagaku Sangyo Kk | 接着剤リブ形成用メタルマスク及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP23411892A patent/JPH0659226A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008023717A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | スクリーン印刷方法 |
| JP2009272450A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Jian-Han He | 印刷手段を採用した線路形成方法 |
| JP2010228320A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kyoritsu Kagaku Sangyo Kk | 接着剤リブ形成用メタルマスク及びその製造方法 |
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