JPH0659054B2 - デ−タ伝送装置 - Google Patents

デ−タ伝送装置

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JPH0659054B2
JPH0659054B2 JP62177266A JP17726687A JPH0659054B2 JP H0659054 B2 JPH0659054 B2 JP H0659054B2 JP 62177266 A JP62177266 A JP 62177266A JP 17726687 A JP17726687 A JP 17726687A JP H0659054 B2 JPH0659054 B2 JP H0659054B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ホームバスシステムなどに好適なデータ伝送
装置に関する。
〔従来の技術〕
家庭内の電気機器等を相互に接続し、これらの操作,管
理を行なういわゆるホームバスシステムが各方面から提
案されている。このホームバスシステムは、共通伝送路
(バス)に電気機器等を接続し、バスを介してそれらを
制御したり、データのやりとりを行なうシステムであ
る。
第14図はホームバスシステムの概念図であつて、1は
ホームバス、2〜5は情報コンセント、6〜9はデータ
の送受を行うデータ伝送装置、10〜13は家庭内の各
端末である。
同図において、各端末10〜13が信号をホームバス1
上で伝送する場合には、複数のビツトから成るパケツト
と呼ばれる単位で信号伝送を行ない、このパケツト単位
で通信制御が行なわれる。第15図にホームバスシステ
ムに使用されている代表的なパケツトフオーマツトを示
す。なお、同図において、14は優先ビツト部、15は
自己アドレス部、16は相手アドレス部、17は制御コ
ード部、18は電文長部、19はデータ部、20はフレ
ームチエツクコード部、21は受信端末からの応答信
号、22は次のパケツトである。1パケツトの各部14
〜19は、たとえば1ビツトのスタートビツト、8ビツ
トからなる内容を表わすビツト群、1ビツトのパリテイ
ビツトおよび1ビツトのストツプビツトからなつてい
る。ホームバスシステムでは、同期方式として調歩同期
方式が用いられ、競合制御方式としては基本的にCSM
A/CDCarrier Sense Multiple Access with Collisi
on Detection)が用いられる。
各端末10〜13は、パケツトを送信する場合、まず、
ホームバス1上の信号を監視し(Carrier Sense)、一定
時間以上信号がないことを確認した後に第15図に示す
フオーマツトのパケツトを時間Tをかけて送信する。
一方、受信側は、このパケツトを受信した後、そのパケ
ツトの誤り検出を行ない、一定時間T後に応答信号2
1を返送する。その後、受信側の内部処理用時間として
一定のパケツト間隔Tだけ経過した後に、次のパケツ
ト22の送信が行なわれる。このとき、もし、同時に複
数の端末が送信を行なうと、第15図Tで示した時点
で信号の衝突が発生する。この衝突を検出するために、
各端末10〜13はパケツトの送信と同時に各ビツトの
中央でホームバス1上の信号をサンプリングし、これと
送信データとの比較を行う。
第16図に信号衝突時の2つの端末の送信データとバス
上のデータを示す。ここで、同図(a)は端末10の送信
データ、同図(b)はホームバス1上のデータ、同図(c)は
端末11の送信データであり、パルスデユーテイ比は5
0%で示している。ホームバスシステムでは、パルスト
ランスを用いてAMI(Alternate Mark Inversion)符号
の負論理、平衝B4を行なつている。これは、論理
“1”のビツトを零ボルトの電位で表わすとすると、論
理“0”のビツトを正または負レベルのパルスで表わさ
れるようにしたものであり、ある論理“0”のビツトが
正,負いずれかのレベルのパルスで表わされると、次の
論理“0”のビツトのレベルは先の論理“0”のビツト
とは逆のレベルとなる。これを第16図(a)で説明する
と、ここでは、1パケツト中の1ビツトのスタートビツ
ト、8ビツトb〜bからなるデータ、1ビツトのパ
リテイビツトPおよび1ビツトのストツプビツトからな
る優先ビツト部14、自己アドレス部15などの1つの
部分を表わしており、スタートビツトは論理“0”、ス
トツプビツトは論理“1”としている。また、論理
“1”のレベルは1として表わし、論理“0”のレベル
は±0の2つで表わしており、論理“0”ビツトはレベ
ル+0または−0とレベル1とをとるデユーテイ比50
%のパルスである。いま、この第16図(a)に示す部分
のデータのビツトb,b,b,bが論理“0”
とし、このデータが“01101001”のビツトパタ
ーンで表わしており、スタートビツトが論理“0”でそ
のレベルが+0に設定されたとすると、次の論理“0”
のビツトbはレベルが−0に設定される。そして、次
の論理“0”のビツトbはレベルが+0となり、以下
順次に論理“0”のビツトb,bは夫々レベルが−
0,+0となる。
このように、スタートビツトから順に論理“0”のビツ
トのレベル+0,−0,+0,………というように交互
にレベルが反転される。パリテイビツトPは1パケツト
の各部分内でのレベルが+0のパルスの数と−0のパル
スの数とを等しくするためのものであり、これらが同数
の場合にはレベルが1に、+0のパルスが1つ多い場合
にはレベルが−0に、−0のパルスが1つ多い場合には
レベルが+0に設定される。これにより、パケツト内の
平均レベルが0ボルトに設定され、直流分の伝送を阻止
することができる。第16図(a)の場合、+0のレベル
の論理“0”のビツトが−0のレベルの論理“0”のビ
ツトよりも1つ多いから、パリテイビツトPは、−0の
レベルに設定されている。
そこで、いま、端末1が第16図(a)に示すデータを送
信し、これと同時に、端末2が第16図(c)に示すデー
タを送信するものとする。これらデータは第15図に示
す時点Tから同時に送信開始され、このために、これ
らはスタートビツトから各ビツトが同期している。ここ
で、第16図(a),(c)のビツトパターンがビツトb
で等しいとすると、このビツトパターンが、第16図
(b)に示すように、ホームバス1上に現われる。各端末
1,2はパケツトのビツトb〜bからなるデータ部
内で論理“0”のビツトの±0レベルのパルスの中央部
にタイミングが合うように、各ビツト毎にホームバス1
のレベルを検出して送信データの各ビツトのレベルと比
較しており、スタートビツトからホームバス1のレベル
と送信データのビツトのレベルとが一致する限り、送信
し続ける。第16図の矢印はホームバスのレベルを検出
して送信データのレベルと比較するタイミングを表わし
ている。
その後、データ部のビツトbは、端末1では第16図
(a)に示すように論理“0”であり、端末2では同図(c)
に示すように論理“1”であつてビツトが異なる。ここ
で、上記のように、ホームバスシステムでは、AMI符
号の負論理を行なつているので、ホームバス1上では、
論理“1”より論理“0”が優先される。このため、ホ
ームバス1では、端末1の論理“0”のビツトbが現
われることになる。これに対して、端末2では、論理
“1”のビツトbを送信したにもかかわらず、ホーム
バス1上では、論理“0”となり、これによつて信号衝
突が生じたことを検出する(Collision Detection)。信
号衝突を検出した端末2は直ちに送信を中断して受信処
理へ移行し、そのパケツトが自己宛であれば、バツフア
へとりこむ。一方、端末1は、衝突を検出することな
く、データの送信を続ける。
このように、ホームバスシステムでは、複数のパケツト
の衝突が発生しても、そのうちで優先度が一番高いパケ
ツトを送信するデータ伝送装置は衝突を検出することな
くこのパケツトを送信し続けることが出来るという利点
を有している。この方法を「ビツト照合勝ち残り方式」
と呼んでいる。なお、このビツト照合は通常パケツトの
うち優先ビツト部(第15図14)及び自己アドレス部
(第15図15)のみで行なう。
このような通信システムでは、信頼性を確保するため
に、ホームバスからの開放状態(データ伝送装置がホー
ムバスからはずれた状態)を検出して使用者などに知ら
せる手段が必要となる。この検出手段については、特開
昭60−185449号公報や特開昭60−20414
4号公報などで述べられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記の公知文献は、オープンコレクタによるワ
イヤードOR方式のバス型式についてのみ述べられてお
り、ホームバスシステムのように、パルストランスを用
いた平衡伝送方式の通信システムについては配慮がなさ
れていなかつた。
すなわち、オープンコレクタによるワイヤードOR方式
のバス型式では、送信部はスイツチを介してホームバス
に接続され、受信部はスイツチの出力側つまりホームバ
ス側に接続される。ホームバスは所定レベルにプルアツ
プされている。送信はスイツチのオン,オフすることに
よつて行なわれる。このオン,オフによつてホームバス
のレベルが変化する。受信はホームバスのレベルを検出
することによつて行なわれる。そこで、データ伝送装置
がホームバスから開放していると、スイツチの出力側は
常に接地レベルに固定される。したがつて、受信レベル
が所定時間以上接地レベルであれば、ホームバスから開
放していることがわかる。しかし、平衡伝送方式の通信
システムの場合、送受信回路は、パルストランスによ
り、バスから絶縁されているために、パルストランスの
二次側、すなわち、ホームバス側がどのようなレベルで
も一次側のレベルは一定であり、データ伝送装置のバス
からの開放状態を検出することができない。特にホーム
バスシステムでは、第14図に示すように、各データ伝
送装置6〜9は、情報コンセント2〜5により、自由に
ホームバス1に接続したり、開放したりできるので、各
情報端末が正しくホームバス1に接続されていないとい
う事故が発生しやすい。
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、パルストラン
スを用いた平衡伝送方式の通信システムにおいても、簡
単にバスの開放状態を検出することができ、それにより
システムの信頼性が向上したデータ伝送装置を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、パルストランス
回路の一次側の電圧を検出する第1の手段と、該手段の
検出出力と該パルストランス回路に供給される送信デー
タとを比較する第2の手段とを設ける。
〔作用〕
パルストランス回路の二次側を開放した状態で該パルス
トランス回路の一次側に送信データを供給すると、二次
側が開放したことによる二次側インピーダンスの変化に
より、該パルストランス回路の一次側に送信データのパ
ルスに伴なうバツクスウイング電圧が生ずる。上記第2
の手段は、送信データのパルスに続く期間で送信データ
と上記第1の手段の検出出力とのレベル差からバツクス
ウイング電圧を検出し、バスから開放されていることを
判定する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明によるデータ伝送装置の一実施例を示す
構成図であつて、1はホームバス、30はパケツトの送
信を制御する送信制御回路、31は送信制御回路から送
られてきた送信データをバス上のフオーマツトに変換す
るパラレル−シリアル変換回路(以下、P→S変換回路
という)、32はNRZ(Non Return to Zero)信号をA
MI信号に変換するAMI変換回路、33,34はオー
プンコレクタタイプのドライバ、35はパルストランス
回路、36〜43は電圧分圧用の抵抗、44〜47は電
圧比較器、48,49は論理積回路、50はシリアルデ
ータを8ビツトのパラレルデータに変換するシリアル−
パラレル変換回路(以下、S→P変換回路という)、5
1はパケツトの受信を制御する受信制御回路、52はパ
ケツトの衝突を検出する衝突検出回路、53はバス開放
検出回路、54はオープンコレクタタイプのドライバ、
55は外部警報用の発光ダイオード、56は電流制限用
の抵抗、57,58は終端抵抗、59はこのデータ伝送
装置の全体の動作を制御する中央制御装置(以下、CP
Uという)である。
まず、データ伝送装置が正しくホームバス1に接続され
ているときのデータ送,受信動作について、第2図およ
び第3図を用いて説明する。なお、第2図は送信時の、
第3図は受信時の各部の信号波形を示している。
データ伝送装置がパケツトを送信する場合には、第1図
および第2図において、CPU59は第15図に示した
パケツトを優先ビツト部14,自己アドレス部15,…
……毎にその内容を表わす8ビツト情報をパラレルの送
信データとして出力する。送信制御回路30はこの
送信データをP−S変換回路31に送り、シリアル
のNRZ信号に変換するとともに、優先ビツト部14,
自己アドレス部15、………毎にスタートビツト、パリ
テイビツト、ストツプビツトを付加する。したがつて、
優生ビツト部14,自己アドレス部15、………は夫々
11ビツトで表わされる。このNRZ信号の一部を第2
図(a)に示す。このNRZ信号がAMI変換回路32に
供給される。ここで、NRZ信号は高,低の2つのレベ
ルをとるが、高レベルを“1”レベル、低レベルを
“0”レベルとすると、論理“1”のビツトは“1”レ
ベルをとり、第2図(a)に示すように、論理“0”ビツ
トはデイーテイ比50%の“0”レベル、“1”レベル
からなつている。AMI変換回路32は、第2図(a)の
NRZ信号の1つおきの、“0”レベルで“0”とな
り、それ以外の区間では“1”レベルとなる信号TX
(第2図(b))と、NRZ信号の他の1つおきの“0”
レベルで“0”レベルとなり、それ以外の区間で“1”
レベルとなる信号TX(第2図(c))とを生成して出
力する。信号TXはオープンコレクタ型ドライバ33
を駆動し、信号TXはオープンコレクタ型ドライバ3
4を駆動する。オープンコレクタ型ドライバ33はパル
ストランス回路35の一次巻線の一端に接続され、オー
プンコレクタ型ドライバ34はこの一次巻線の他端に接
続されており、かつこの一次巻線の中心タツプに電源電
圧Vccが印加されている。かかる構成により、オープ
ンコレクタ型ドライバ33,34はパルストランス回路
35の差動ドライバとして作用し、パルストランス回路
35の二次巻線側には、信号TYと信号TXとが、
それらの“0”レベル部分が互いに逆極性となるよう
に、加算された波形の信号、すなわち、第2図(d)に示
すAMI符号の送信データTXが得られる。
なお、パルストランス回路35の一次巻線のオープンコ
レクタ型ドライバ33側の端子には、第2図(e)に示
すように、信号TXに信号TXが逆相で加算された
波形の信号PAが得られ、この一次巻線の他の端子に
は、第2図(f)に示すように、信号TXに信号TX
が逆相で加算された波形の信号PBが得られる。これ
ら信号PA,PBは、信号TX,TXの“1”のレ
ベルに相当するレベルが電源電圧Vccとなり、“0”
のレベルに相当するレベルは0ボルトと2Vccであ
る。また、パルストランス回路35は直流分を阻止する
から、その二次巻線に得られるAMI符号の送信データ
TXは、信号PAまたはPBと同一波形であつて、第1
6図で説明したように、論理“1”ビツトのレベルを基
準とすると、論理“0”ビツトがデユーテイ比50%の
正,負パルスとなる。
データ伝送装置がパケツトを受信する場合には、第1図
および第3図において、他のデータ伝送装置から送信さ
れたAMI符号のデータ(第3図(a))は、受信デー
タRXとして、パルストランス回路35の二次巻線に供
給され、その一次巻線の一方の端子に信号PA(第3図
(b))が、他方の端子に信号PB(第3図(c))が
誘起される。ここで、受信データRXは、上記のよう
に、論理“1”のビツトのレベルを基準とすると、論理
“0”のビツトはデユーテイ比50%の正または負パル
スであり、信号PAは受信データRXと同じ波形である
が、論理“1”のビツトが電源電圧Vccに、論理
“0”ビツトの上記負パルスに対応する部分のレベルは
0ボルトに、正パルスに対応する部分のレベルは2V
ccに夫々設定され、かつ信号PA,PBは電圧Vcc
に関して互いに反転した関係にある。
信号PAは電圧比較器44に、信号PBは電圧比較器4
5に夫々供給され、夫々抵抗40,41による電源電圧
ccの分圧電圧Vr1′と比較され、信号PA,PB
の分圧電圧Vr1′よりも低いレベル部分を検出する。
この分圧電圧Vr1′は1つでもよいが、第3図
(b),(c)に示すように、極めて近接した2つの電
圧Vr1,Vr2とし、信号PA,PBの電源電圧V
ccよりも低い部分をスライスするようにしてもよい。
電圧比較器44の出力信号RAは、第3図(d)に示すよ
うに、受信データRXの正パルス部分で“0”レベル、
それ以外の区間で“1”となつており、電圧比較器45
の出力信号RBは、第3図(e)に示すように、受信デー
タRXの正パルス部分で“0”レベル、それ以外の区間
で“1”レベルとなつている。これら信号RA,RBは
論理積回路48に供給され、第3図(f)に示すように、
信号RA,RBの“0”レベルで“0”レベルとなり、
それ以外の区間で“1”レベルとなる受信データが
得られる。この受信データはNRZ信号であり、S
−P変換回路50で、受信制御回路51の制御により、
このNRZ信号を各ビツト期間の1/2期間毎にその中
央の時点t,t,t,………でサンプリングする
ことにより、スタートビツト,パリテイビツト,ストツ
プビツトが除かれて内容を表わす8ビツトの情報のみが
取り出され、8ビツトの情報毎にパラレル信号に変換さ
れ、受信制御回路51を介してCPU59に取り込まれ
る。なお、パリテイチエツク、アドレスの判定などの処
理については説明を省略する。
データ送信時には、衝突検出回路52により、信号衝突
の検出が行なわれる。パケツトは第15図に示した構成
をなしているが、この信号衝突の検出はその優先ビツト
14や自己アドレス15の送信期間に行なわれ、信号衝
突が検出されると直ちに受信モードとし、他のデータ伝
送装置からの送信データを少なくとも相手アドレス部1
6から受信できるようにし、この送信データが自己宛の
ものであるか否かを判定できるようにする。
この信号衝突の検出はAMI符号の負論理を用いて行な
われるが、この検出動作を第4図のフローチヤートを用
いて説明する。
先に第2図によつて説明したようにして送信データ▲
▼を送信すると(ステツプ60)、P→S変換回路3
1が出力するシリアルの送信データ▲▼は、また、
衝突検出回路52にも供給される。衝突検出回路52
は、この送信データ▲▼の各ビツト毎にその開始点
から1/4ビツト期間経過した時点(第2図では、
,t,t,t,t,………の時点)のレベ
ルをチエツクしてビツトが論理“1”か“0”かを判定
し、論理“1”のビツトを検出すると(第2図では、時
点tで検出される)(ステツプ61)、このビツトが
優先ビツト部や自己アドレス部のものであるときには
(ステツプ62)、この検出時点で論理積回路48の出
力信号RXを取り込む。
このとき、他のデータ伝送装置がデータ送信していると
きには、この送信データは受信データRXとしてパルス
トランス回路35に供給されており、この受信データR
Xと送信データ▲▼とが等しいときには、パルスト
ランス回路35の一次巻線、二次巻線のビツトは同じで
あり、また、受信データRXが論理“1”のビツトで送
信データが論理“0”のビツトであるときには、パルス
トランス回路35の一次巻線,二次巻線のいずれにも論
理“0”のビツトが現われるが、受信データRXが論理
“0”のビツトで送信データ▲▼が論理“1”ビツ
トのときには、パルストランス回路35の一次巻線の両
端子のレベルは電源電圧Vccではなく、一方の端子が
0ボルト、他方の端子が2Vccとなり、論理“0”の
ビツトが現われる。したがつて、先に説明したことか
ら、論理積回路48の出力信号RXは論理“0”のビツ
トである。
衝突検出回路52は、送信データ▲▼が論理“1”
であることを検出した時点(第2図の場合、時点t
で論理積回路48の出力信号RXをチエツクし(ステツ
プ63)、この出力信号RXが論理“0”のビツトであ
れば信号衝突があつたと判定し(ステツプ64)、CP
U59は送信モードから受信モードに切換える(ステツ
プ65)。
もちろん、送信データが優先ビツト部14や自己アドレ
ス部15(第15図)でないとき(ステツプ62)、あ
るいは優先ビツト部14や自己アドレス部15であつて
も、送信データ▲▼が論理“1”のビツトのときに
論理積回路48の出力信号RXも論理“1”のビツトで
あるときには(ステツプ64)、送信データ▲▼が
フレームチエツクコード部20でない限り(ステツプ6
6)、送信を続行する。
次に、データ伝送装置がホームバス1から開放されてい
るか否かを検出する動作について説明する。データ伝送
装置がホームバス1から開放しているということは、パ
ルストランス回路35の二次巻線側が開放していること
であるが、この場合、データ伝送装置が送信モードにあ
つてCPU59が送信データ▲▼を出力すると、パ
ルストランス回路35の一次巻線の両端子の信号PA,
PBには、論理“0”のビツトのパルスの後でバツクス
イングが生ずる。これをバス開放検出回路53が検出す
ることにより、CPU59がデータ伝送装置はホームバ
ス1から開放していると判定するのである。
そこで、まず、パルストランス回路35の一次巻線側の
信号PA,PBの波形について説明する。
第1図は、パルストランス回路35を中心に示すと、送
信モードでは第5図のように表わすことができる。但
し、71は一次巻線側からみた入力源であり、この入力
源71はパルスを出力する。また、72は二次巻線側か
らみた負荷であり、抵抗値Rの抵抗とみることができ
る。この第5図の一次巻線側に換算した等価回路を示す
と、第6図のようになる。ここで、第5図の入力源71
は直流電源73、抵抗値rの内部抵抗74およびスイツ
チ75で表わすことができる。また、76は1次インダ
クタンス、77は等価容量、78はトランスの損失抵
抗、80は一次側に換算した負荷抵抗であり、夫々の値
をL,C,R,R1Lとする。
いま、時間γだけスイツチ75を閉じたとし、このとき
の時間軸上では、スイツチ75を閉じた時点をt=−
γ、次にスイツチ75を開いた時点をt=0とする。こ
れによつて第5図の入力源71が出力するパルストラン
ス回路35の入力信号は、第7図(a)に示すように、
時点t=0で立下がるパルス幅γの高レベルのパルスで
ある。但し、Vはこのパルスの振幅である。
ここで、パルストランス回路35の二次側に負荷抵抗7
2が接続されているとすると、ラプラス変換による点P
の電圧E(s)は次のように表わされる。
となる。ここで、 とおくと、上記式(1)は次のように表わされる。
となる。
ところで、一般に、等価容量77の値Cは立上り時間
を速くするため充分小さく、かつ1次インダクタンス7
6の値Lは充分に大きく設定されている。そのため、
負荷抵抗Rが接続された状態では、上記式(3)から
k>1となる。このときのバツクスウイング電圧を上記
式(1)を逆ラプラス変換することにより求めると、 となり、このときの波形は第7図(b)に示すようにな
る。このように正常な状態では、過制動となつてt=0
以降でバツクスウイング電圧はほとんど現われない。
これに対し、データ伝送装置がホームバス1から開放と
なつてパルストランスの2次側が開放状態になると、こ
の状態では負荷抵抗80が接続されておらず、通常、パ
ルストランスの損失抵抗78の値Rは負荷抵抗80の
値Rに比べて非常に大きいので、上記式(2)に示す
ことから抵抗値Rが非常に大きくなり、その結果、式
(3),(5)から明らかなように、k<1となつてΔ
が大きくなる。したがつて、このときの式(1′)の逆
ラプタス変換は次式(7)のように振動解となる。
このときの波形は、第7図(c)に示すようになり、t
=0以降にバツクスイング電圧が生ずる。
このように、パルストランス回路35の二次側が負荷抵
抗がはずされて開放状態になると、一次側に大きなバツ
クスイングが生ずる。
次に、かかるバツクスイング電圧を利用して第1図のデ
ータ伝送装置がホームバス1から開放しているか否かの
検出動作を、第4図,第8図を用いて説明する。
いま、パルストランス回路35の二次側が開放している
ものとして、CPU59が送信データ▲▼を出力す
ると、P→S変換回路31から第8図(a)に示すシリ
アルな送信データ▲▼が出力される。この送信デー
タ▲▼はAMI変換回路32で第8図(b),
(c)に示す信号TX,TXに変換され、夫々オー
プンコレクタ型ドライバ33,34に供給される。パル
ストランス回路35はこれら信号TX,TXで駆動
されるが、このパルストランス回路35の二次側が開放
されているので、第5図〜第7図で説明したように、パ
ルストランス回路35の一次側では、信号TX,TX
の論理“0”のビツトを表わすパルスが供給される毎
に、このパルスの後縁からバツクスイングが起り、第8
図(d),(e)に示すように、パルストランス回路3
5の一次巻線の量端子に生ずる信号PA,PBにパルス
の後縁からバツクスイング電圧が生ずる。先にも説明し
たように、信号PA,PBは電源電圧Vccのレベルに
関して波形が互いに反転した関係にあるが、これらに生
ずるバツクスイング電圧も同様に反転した関係にある。
信号PAは電圧比較器46に、信号PBは電圧比較器4
7に夫々供給され、夫々抵抗42,43による電源電圧
ccの分圧電圧Vr2′と比較される。この分圧電圧
r2′は抵抗40,41による分圧電圧Vr1′より
も電源電圧Vccに近く設定されており、信号PA,P
Bの分圧電圧Vr2′よりも低いレベル部分を検出す
る。
そこで、バツクスイング電圧がなければ、電圧比較器4
6の出力信号OAはAMI変換回路32の出力信号TX
と等しくなるが、送信データ▲▼が第8図(a)
に示す波形であり、バツクスイング電圧が生じたときに
は、信号OAの波形は第8図(f)のようになる。すな
わち、いま、送信データ▲▼の最初の“0”レベル
の期間の中央を時点tとし、これより1ビツト期間の
1/2の期間毎に時点t,t,t,………をとる
と、電圧比較器46の出力信号OAは、バツクスイング
電圧が生じなければ時点t,tで“0”のレベルと
なり、他の時点では“1”のレベルとなるが、バツクス
イング電圧が生ずると、時点t,t10でも“0”の
レベルとなる。この信号OAのバツクスイング電圧によ
つて“0”のレベルとなる時点t,t10は、信号P
A,OAを対比すると明らかなように、信号PAのレベ
ルが2Vccのパルスの後である。電圧比較器47の出
力信号OBも、バツクスイング電圧がなければ信号TX
と同じ波形であり、時点t,tで“0”のレベル
となつて他の時点では“1”のレベルであるが、バツク
スイング電圧があると、信号PBのレベルが2Vcc
パルスの後の時点t,tでも“0”のレベルとな
る。
これら信号OA,OBは論理積回路49に供給され、第
8図(h)に示す波形の信号OCが得られる。この信号
OCは時点t〜t,t〜t10で“0”レベルで
あり、この“0”レベル期間は信号PA,PBの0ボル
トのレベルのパルス、すなわち送信データ▲▼の
“0”レベルのパルスと、バツクスイング電圧とによる
ものである。しかも、このバツクスイング電圧による
“0”レベルの部分は送信データ▲▼の“0”レベ
ルのパルスの後の“1”のレベルとなる期間に位置する
ことになり、第8図では、時点t,t,t,t
10で信号OCはバツクスイング電圧によつて“0”レ
ベルとなつている。
バス開放検出回路53は、論理積回路49の出力信号O
Cのかかるレベルの変化を用いて、第4図に示す手法で
データ伝送装置がホームバス1から開放しているか否を
検出する。
すなわち、いま、第8図(a)に示す波形の送信データ
を送信開始するものとすると(第4図のステツプ6
0)、バス開放検出回路53はP→S変換回路31から
この送信データ▲▼を取り込み、各ビツト毎にそれ
が論理“1”であるか論理“0”であるかを判定する
(第4図のステツプ61)。この判定は送信データ▲
▼の各ビツト毎にそのビツト期間の開始からビツト期
間長の1/4の時点で行なわれる。したがつて、第8図
の場合、送信データ▲▼に対して時点t,t
,t,tで行なわれる。これにより、論理
“0”のビツトでは、“0”のレベルが、論理“1”の
ビツトでは“1”のレベルが検出される。
ここで、第8図(a)に示す送信データ▲▼の場
合、時点Tで送信データ▲▼のレベルを検出する
と、これは“0”のレベルであり、第4図のステツプ6
1では論理“0”のビツトと判定する。そこで、次に、
時点tよりビツト期間長の1/2だけ遅れた時点t
で論理積回路49の出力信号OCのレベルをチエツクす
る(第4図のステツプ67)。バツクスイング電圧がな
ければこの出力信号OCは送信データ▲▼と等しい
から、検出されるレベルは“1”であるが、バツクスイ
ング電圧があれば、この時点かtでの信号OCのレベ
ルは“0”となる(第4図のステツプ68)。この検出
結果はCPU59に供給される。CPU59は論理積回
路49の出力信号OCの時点tにおけるレベルが
“0”であるという検出結果を受けると、データ伝送装
置がホームバス1から開放されていると判定して(第4
図のステツプ69)、送信モードを解除するとともに、
オープンコレクタ型のドライバ54を介して発光ダイオ
ード56を駆動し、使用者に異常を知らせる(第4図の
ステツプ70)。
なお、以上の説明から明らかであるが、データ伝送装置
がホームバスから開放されていることは、送信データの
最初の論理“0”のビツトの期間で検出される。
以上のように、この実施例によれば、データ伝送装置が
ホームバスから開放状態であることを検出し、使用者へ
通報することが出来るので、システム全体の信頼性を向
上することができるという効果がある。また、逆に、ホ
ームバスから開放状態であることを検出できるというこ
とは、データ伝送装置が情報コンセントからはずされ、
他の場所で、情報コンセントに接続された際のホームバ
スへの接続検知を行うことができるという効果もある。
すなわち、コントローラはデータ伝送装置に信号を送つ
て端末の制御を行なうが、データ伝送装置がホームバス
から開放されたときには、このデータ伝送装置に信号を
送つたことによる返答信号がないことにより、コントロ
ール信号はこのデータ伝送装置がホームバスから開放さ
れたことを知ることができるが、逆に、ホームバスから
開放されていたデータ伝送装置がホームバスに接続され
たときには、コントローラはこのことを知ることができ
ない。しかし、この実施例では、データ伝送装置自身が
ホームバスに接続されたことを確実に検知することもで
きるので、この検知とともにコントローラにその旨の信
号を送ることもでき、これによつて、コントローラはデ
ータ伝送装置が接続されたことを直ちに知ることができ
る。第9図は本発明によるデータ伝送装置の他の実施例
を示す構成図であつて、81はオープンコレクタ型のバ
ツフア回路、82は抵抗であり、第1図に対応する部分
には同一符号を付けている。
第1図に示した実施例では、衝突検出回路52とバス開
放検出回路53は別々の論理積回路48,49の出力信
号を入力していたが、第9図に示すこの実施例では、こ
れらが共通の論理積回路の出力信号を入力するようにし
たものである。
第10図において、パルストランス回路35の一次巻線
の一方の端子の信号PAは電圧比較器44に、他方の端
子の信号PBは電圧比較器45に夫々供給され、夫々抵
抗40,41による電源電圧Vccの分圧電圧Vro
と比較される。電圧比較器44の出力信号RAと電圧比
較器45の出力信号RBとは論理積回路48に供給さ
れ、論理積回路48の出力信号RXがS→P変換回路5
0、衝突検出回路52およびバス開放検出回路53に供
給される。
受信時および信号衝突の検出時には、CPU59は、バ
ツフア回路81により、抵抗82を接地し、抵抗41に
抵抗82を並列接続して分圧電圧Vr0′を低く設定す
る。また、データ伝送装置がホームバス1から開放して
いるか否かを検出するときには、CPU59は、バツフ
ア回路81により、抵抗82の端子を開放して抵抗82
を抵抗41から切り離し、分圧電圧Vro′を電源電圧
ccの近くに設定する。
なお、通常、データ伝送装置がホームバス1から開放し
ているときのバツクスイング電圧は、少なくとも1サイ
クル目では振幅が大きいので、データ伝送装置がホーム
バス1から開放しているか否かを検出するときの分圧電
圧Vr0′を、受信時や信号衝突検出時での分圧電圧V
r0′と等しくしてもよい。この場合には、バツフア回
路81や抵抗82は不要となる。
以上はAMI符号の波形がデユーテイ比50%の場合で
あつたが、デユーテイ比が100%であつても同様であ
る。この場合の第9図の動作を第10図〜第12図を用
いて説明する。
いま、データ伝送装置が送信モードにあるとすると、C
PU59はパラレルの送信データ▲▼を出力し、P
→S変換回路31からはシリアルの送信データ▲▼
が出力される。この送信データ▲▼は、デユーテイ
比100%であることから、論理“1”のビツトでは
“1”のレベルに、論理“0”のビツトでは“0”のレ
ベルとなつている。第10図(a)は送信データ▲
▼のビツトパターンを示し、スタートビツトSが論理
“0”のビツトであり、以下、ビツトb,b
,b,………の順に論理“0”,“1”,
“0”,“1”………となつている。
この送信データ▲▼はAMI変換回路32に供給さ
れ、送信データ▲▼の1つおきの論理“0”のビツ
トで“0”のレベルとなり、その他の区間で“1”のレ
ベルとなる信号TX(第10図(b))と、送信デー
タ▲▼の他の1つおきの論理“0”のビツトで
“0”のレベルとなり、その他の区間で“1”のレベル
となる信号TX(第10図(c))とが形成される。
これら信号TX,TXは、夫々オープンコレクタ型
のドライバ33,34に供給され、これによつてパルス
トランス回路35が駆動される。パルストランス回路3
5の一次巻線の一方の端子には、第10図(d)に示す
ように、信号TXが“0”のレベルのときには0ボル
トのレベルで信号TXが“0”のレベルのときには2
ccのレベルとなり(このとき、送信データ▲▼
は論理“0”のビツト)信号TX,TXがともに、
“1”のレベルのときに電源電圧Vccのレベルとなる
(このとき、送信データ▲▼は論理“1”のビツ
ト)信号PAが生じ、パルストランス回路35の一次巻
線の一方の端子には、第10図(e)に示すように、信
号PAを電源電圧Vccのレベルに関して反転した波形
の信号PBが得られる。他のデータ伝送装置が送信モー
ドにないときには、信号PAまたはPBと同様の波形
で、その電源電圧Vccのレベルの期間が0ボルトとな
つた送信データTXがパルストランス回路35の二次側
に現われ、ホームバス1を介して伝送される。
この場合にも、データ伝送の開始とともに、信号衝突の
検出を行なう。この検出動作を第11図をも用いて説明
する。
いま、このデータ伝送装置が送信データ▲▼の送信
を開始すると同時に、他のデータ伝送装置が送信データ
の送信を開始したとする(ステツプ83)。CPU59
は送信データ▲▼がパケツト先頭部の優先ビツト部
14や自己アドレス部15(第15図)であるか否かを
判定し(ステツプ84)、優先ビツト部14や自己アド
レス部15であれば、衝突検出回路52の検出結果を取
り込んで信号衝突が生じているか否かを判定する(ステ
ツプ85)。
この判定動作を第10図により説明する。いま、他のデ
ータ伝送装置からホームバス1を介して伝送されてくる
送信データが、第10図(f)に示すように、スタート
ビツトSからビツトbまで第10図(a)に示す送
信データ▲▼と同じビツトパターンであるとする
と、送信データ▲▼による信号PA,PBの波形は
第10図(f)に示す送信データによつてパルストラン
ス回路35の一次側に生ずる信号PA,PBの波形と一
致する。したがつて、論理積回路48の出力信号RXの
波形は、第10図(i)に示すように、P→S変換回路
31から出力される送信データ▲▼の波形と同じで
ある。
ところで、時点Tでの第10図(a)の送信データ▲
▼のビツトbが論理“1”のビツトであるのに対
し、第10図(f)のビツトbが論理“0”のビツト
であるとすると、パルストランス回路35の一次側の信
号PAは、第10図(e)に示すように、0ボルトのレ
ベルとなり、信号PBは2Vccのレベルとなる。つま
り、いずれも論理“0”のビツトのレベルとなる。これ
は電圧比較器44によつて検出され、この時点Tで衝
突検出回路52によつてP→S変換回路31が出力する
送信データ▲▼と論理積回路48の出力信号RXと
のレベルの差異が検出される。この検出結果はCPU5
9に送られ、CPU59は送信モードから受信モードに
切り換える。
第11図にもどつて、ステツプ85で信号衝突が検出さ
れて受信モードが設定されると、受信制御回路51を動
作させて他のデータ伝送装置からの送信データを受信す
るのであるが、この受信データの各ビツトを監視しつつ
次のスタートビツトSの受信までCPUは受信データ
の取り込みを待つ。
CPU59は、信号衝突が優先ビツト部14(第15
図)で検出されたときには、次の自己アドレス部15
(第15図)のスタートビツトSから受信データの取
り込みを開始し、信号衝突が自己アドレス部15で検出
されたときには、次の相手アドレス部16(第15図)
のスタートビツトSから受信データの取り込みを開始
する(ステツプ88,89)。
次に、データ伝送装置のホームバス1からの開放状態の
検出動作について第12図を用いて説明する。
いま、データ伝送装置がホームバス1から開放されてい
るものとし、第12図(a)に示すように、スタートビ
ツトSおよびビツトb,bが論理“0”のビツト
でビツトbが論理“1”のビツトとなるビツトパター
ンで送信データ▲▼を出力したとすると、AMI変
換回路32はスタートビツトSとビツトbで“0”
のレベル、ビツトb,bで“1”のレベルとなる信
号▲▼(第12図(b))と、ビツトb
“0”のレベル、スタートビツトSおよびビツト
,bで“1”のレベルの信号TX(第12
(c))とを出力する。
パルストランス回路35はこれら信号TX,TX
よつて駆動されるが、その二次側が開放されていること
からバツクスイングが起り、パルストランス回路35の
一次巻線の一方側の端子の信号PAには、第12図
(d)に示すように、ビツトbで電源電圧Vccレベ
ルよりも高い方向に変化するバツクスイング電圧が生
じ、他方の端子の信号PBには、第12図(e)に示す
ように、ビツトbで電源電圧Vccのレベルよりも低
い方向に変化するバツクスイング電圧が生ずる。
そこで、信号PAと抵抗40,41による分圧電圧V
r0′と比較する電圧比較器44の出力信号RAは、第
12図(f)に示すように、信号TXと同じ波形とな
るが、信号PBと分圧電圧Vr0′とを比較する電圧比
較器47の出力信号RBは、第12図(g)に示すよう
に、信号TXにビツトbの部分が“0”のレベルの
波形となる。したがつて、論理積回路48の出力信号R
Xは、第12図(h)に示すように、第12図(a)示
す送信データ▲▼にさらにビツトbの部分が
“0”のレベルに変更された波形となる。
この送信データ▲▼と信号RXとのビツトbでの
差異は衝突検出回路52とバス開放検出回路53とで検
出され、これら検出結果はCPU59に取り込まれる。
これは第11図のステツプ85である。そこで、CPU
59は衝突検出回路52の検出結果に基づいて送信モー
ドから受信モードに切換え、次の自己アドレス部15や
相手アドレス部16(第15図)のスタートビツトS
が受信されるか否かを検出する(第11図のステツプ8
8)。その後、同じパケツト期間内にスタートビツトS
が受信されなければ、バス開放検出回路53の検出結
果を勘案してデータ伝送装置はホームバス1から開放さ
れていると判定し(第11図のステツプ90)、発光ダ
イオード55を発光させて使用者にこれを通報する。
ここで、信号衝突であるかホームバス1からの開放であ
るかを判別するために、第11図のステツプ88のスタ
ートビツトSの有無検出を行なうのは、AMI符号の
波形がデユーテイ比100%であるために、データ伝送
装置がホームバス1から開放していて送信データの論理
“0”のビツトの後の論理“1”のビツト期間にバツク
スイング電圧が生じても、これは衝突検出回路52で論
理“0”のビツトとして検出され、論理“0”のビツト
が続く受信データが受信されて信号衝突しているのと同
様の状態となるためである。衝突検出回路52が2つの
入力データ▲▼,RXの不一致を検出すると受信モ
ードに変わるが、バス衝突検出回路53もこの不一致を
検出している。その後、スタートビツトSがあれば、
これは他のデータ伝送装置からの送信データにおけるも
のであり、データ伝送装置はホームバス1につながつて
いることになる。しかし、スタートビツトSを受信す
べき時点にこれを受信しなければ、データ伝送装置がホ
ームバス1から開放していることになり、バス開放検出
回路53の出力から、データ伝送装置はホームバス1か
ら開放されていると判定するのである(ステツプ9
0)。
以上のように、第9図の実施例において、AMI符号の
波形が100%の場合でも、データ伝送装置のホームバ
スからの開放を検出することができる。第9図の実施例
は衝突検出回路52、バス開放検出回路53の入力源を
共通にした点だけが第1図の実施例と異なるものである
から、第9図の実施例が第4図に示した動作を行なうよ
うにすることができるし、また、第1図の実施例が第1
1図に示した動作を行なうようにすることもできる。し
たがつて、第1図の実施例も、AMI符号の波形がデユ
ーテイ比100%であつても、上記と同様にして信号衝
突、ホームバスからの開放を検出できる。
次に、第1図や第9図に示した実施例の他の動作を第1
2図および第13図を用いて説明する。
CSMA/CDを用いた通信システムでは、第15図に
示すパケツト中の優先ビツト部14により、各パケツト
の優先度を決めている。ホームバスシステムでは、この
優先ビツト部14として16進数2桁(8ビツト)の数
値FCH,FEH,FDH,FFHの4種類を設けられ
ている。ここで、各情報は最下位ビツトから順に送ら
れ、かつFCH=“00111111”,FEH=“0
1111111”,FDH=“10111111”,F
FH=“11111111”であるから、負論理によ
り、 FCH>FEH>FDH>FFH の順に優先順位が定まることになる。そして、最優先順
位FCHの優先ビツト部14を含むパケツトを送信する
場合には、衝突検出回路52を非作動状態とし、信号衝
突検出を行なわないようにする。
そこで、ホームバスからの開放チエツク用としての送信
パケツト中の優先ビツトをPB=FCHと定める。も
し、データ伝送装置がホームバス1に正しく接続されて
いれば、優先ビツト部を送信して時点(第13図のステ
ツプ92)で衝突を検出することはなく(第13図のス
テツプ93)、自己アドレス部以下を送信し(第13図
のステツプ94)、通常の送受信ルーチンへと移行する
(第13図のステツプ95)。
これに対し、データ伝送装置がホームバス1から開放さ
れている場合には、第12図に示すように、ビツトb
のバツクスイング電圧によりビツトbの受信データは
論理“0”となつてしまう。そこで、この場合には、バ
ス開放検出回路53の方がビツトbで信号衝突を検出
し(第13図のステツプ93)、しかも、このビツトb
が入力データ▲▼の論理“0”のビツトbに続
く論理“0”のビツトであることを検出する。すなわ
ち、優先ビツト部14が最優先のFCHであるパケツト
を送信したにもかかわらず信号衝突がバス開放検出回路
53によつて検出されたことになり、この検出結果にも
とづいてCPU59はデータ伝送装置はホームバス1か
ら開放されていると判定し(第13図のステツプ9
6)、発光ダイオード55を発光させて使用者に通報す
る(第13図のステツプ97)。
なお、以上の説明では、ホームバスからの開放状態検出
時における警報手段として、発光ダイオードを用いた場
合についてであつたが、ブザー等を用いて音により使用
者へ通報するようにしてもよいことは明らかである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、パルストランス
を用いた平衡伝送方式によるデータ伝送装置において、
データ伝送装置がバスから開放状態であることを検出
し、使用者へ通報することが出来るので、システム全体
の信頼性を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるデータ伝送装置の一実施例を示す
構成図、第2図は第1図の送信時の各部の信号を示す波
形図、第3図は同じく受信時の各部の信号を示す波形
図、第4図は第1図に示した実施例の動作を示すフロー
チヤート、第5図〜第7図は第1図におけるパルストラ
ンス回路で生ずるバツクスイングの説明図、第8図は第
1図におけるホームバスからの開放時での各部の信号を
示す波形図、第9図は本発明によるデータ伝送装置の他
の実施例を示す構成図、第10図は第9図に示す実施例
の信号衝突時における第9図の各部の信号を示す波形
図、第11図は第9図に示す実施例の動作を示すフロー
チヤート、第12図は第9図に示す実施例のホームバス
からの開放時での第9図の各部の信号を示す波形図、第
13図は第1図,第9図に示す実施例の他の動作を示す
フローチヤート、第14図はホームバスシステムの全体
構成図、第15図はホームバスシステムに用いられるパ
ケツトのフオーマツト図、第16図はパケツト衝突時の
送受信データの波形図である。 1……ホームバス、30……送信制御回路、32……A
MI変換回路、33,34……ドライバ、35……パル
ストランス回路、44〜47……電圧比較器、48,4
9……論理積回路、51……受信制御回路、52……衝
突検出回路、53……バス開放検出回路、59……中央
制御装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信データを生成する送信手段と、一次側
    が該送信手段に接続され二次側が共通伝送路に接続され
    るパルストランス回路と、該パルストランス回路の一次
    側の電圧を検出してデータを生成する電圧検出手段と、
    該電圧検出手段からの該データを受信する受信手段とを
    備えたデータ伝送装置において、 該送信手段から該パルストランス回路に送信データを供
    給したときの該パルストランス回路の一次側の電圧を検
    出し、データを生成する第1の手段と、 該第1の手段からの該データと該送信手段からの送信デ
    ータとを比較し、該パルストランス回路の二次側開放に
    伴なう該パルストランス回路の一次側でのバックスイン
    グ電圧の発生の有無を検出する第2の手段と、 該第2の手段による該バックスイング電圧の発生の検出
    に伴なって、該パルストランス回路の二次側が該共通伝
    送路から開放されていると判定する第3の手段と を設け、該共通伝送路からの開放を検知することができ
    るように構成したことを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、 前記第1の手段として前記電圧検出手段を用いたことを
    特徴とするデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
    て、 前記送信データは負論理のAMI符号からなり、 前記第2の手段は、前記送信データの論理“0”のビッ
    トを表わすパルスに続く期間における前記送信データと
    前記第1の手段からのデータとのレベルの差異を検出す
    ることを特徴とするデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項,第2項または第3
    項において、 前記第3の手段が前記共通伝送路から開放されているこ
    とを判定したのに伴ない、通報を発する第4の手段を有
    することを特徴とするデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項において、 前記第4の手段は、前記第3の手段が前記共通伝送路か
    ら開放されていることを判定した後、前記受信手段が前
    記送信データの送信期間に特定のビットを検出しないと
    き、前記通報を発することを特徴とするデータ伝送装
    置。
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