JPH065864Y2 - 押出成形用ダイリップ調整装置 - Google Patents

押出成形用ダイリップ調整装置

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JPH065864Y2
JPH065864Y2 JP1988157122U JP15712288U JPH065864Y2 JP H065864 Y2 JPH065864 Y2 JP H065864Y2 JP 1988157122 U JP1988157122 U JP 1988157122U JP 15712288 U JP15712288 U JP 15712288U JP H065864 Y2 JPH065864 Y2 JP H065864Y2
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lip
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die lip
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茂 服部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は無延伸フィルム(又はシート)製造装置、延伸
フィルム製造装置等に利用できる押出成形用ダイリップ
調整装置に関するものである。
(従来の技術) 第3図及び第4図により従来の押出成形用ダイリップに
ついて説明すると、第3図において、ダイ本体11とダイ
本体12との先端には、可撓リップ13と固定リップ14とが
形成され、同両リップ13,14の対向面には、リップ隙間1
5が形成されている。ダイ本体11の先端で、かつ可撓リ
ップ13の上方の突起部には、リップ隙間15の幅方向に設
けた複数の熱変位ユニット16が、ダイ本体11との間に断
熱板17を置いてボルト18により一側は固着され、他側は
自由端になっており、かつ長手方向に貫通穴が設けてあ
る。19は断熱板17の厚さ調整用の座金である。また熱変
位ユニット16にはヒータ20と熱電対21とが挿入されると
共に、可撓リップ13の上面に螺着したダイボルト22がこ
れとダイ本体11とを隙間を持って貫通しており、ダイボ
ルト22はねじ31と押え32により熱変位ユニット16に固着
されている。
熱変位ユニット16には、第4図にも示すように、一端
(図示せず)を空気源に接続し、他端(図示せず)を閉
じた給気管24が挿入されており、同給気管24はダイボル
ト22へ対向する位置に穴25をあけ、この穴25は熱変位ユ
ニット16のダイボルト貫通用穴に結ばれた給気口26に連
通している。一方ダイボルト22は、下方がシール材27に
より、上方は押え32により密閉されており、かつ給気
口26に対応する位置には、横穴28とこれに連通する縦穴
29とが設けてある。従って、給気管24に供給された空気
は、穴25と給気口26からダイボルト22の外周に流れ込
み、ここから横穴28と縦穴29とを通って外部に排出され
る。
このような構成において熱変位ユニット16は、ヒータ20
により加熱されると熱膨張して上方へ伸びる。このとき
ダイボルト22もヒータ20の熱を受けるが、これは外周と
内部の縦穴29とが空気により冷却されているため、その
熱膨張量は熱変位ユニット16より小さく、かつ上端が熱
変位ユニット16に固着されている。従ってダイボルト22
は上端を熱変位ユニット16により吊りあげられ、これに
ともなって可撓リップ13は上方へ撓む。即ち、リップ隙
間15は広くなり、溶融樹脂の流量は増加する。このとき
ダイボルト22は空気冷却されているため多量ではないが
加熱されており、この熱を可撓リップ13から内部の溶融
樹脂に伝え、また熱変位ユニット16の熱は断熱板17を通
してダイ本体11から溶融樹脂に伝えてその粘度を低下さ
せ、溶融樹脂の流量を増加させる傾向にする。
一方ヒータ20への給電を断つと、熱変位ユニット16は
収縮し、ダイボルト22も収縮する。このときダイボルト
22は常時冷却されているため、熱変化量は熱変位ユニッ
ト16のそれより少なく、この結果収縮量は熱変位ユニッ
ト16のそれより少ないため、可撓リップ13はダイボルト
22に押されて下方へ撓む。従ってリップ隙間15を流れる
溶融樹脂の流量は減少する。一方可撓リップ13はダイボ
ルト22が加熱されていないことにより、熱変位ユニット
16の加熱時に比較すると冷却され溶融樹脂の粘度は高く
なり、流量は減少する方向になる。
第5図は他の従来例を示しており、符号11乃至15で示す
部材は前記第3図の従来例と同じである。第5図におい
て複数の熱変位ユニット51は、ダイ本体11に一側が螺合
して固着され、他側は自由端になっている。ダイボルト
52は、一端が可撓リップ13の上面に接し、他端は熱変位
ユニット51の自由端側に螺合により固着されており、下
端にはシール53を設けて熱変位ユニット51に対し気密に
している。54はヒータであり、図示しない熱電対が設け
てある。またダイ本体11に枠55を介して取り付けられた
給気管56は、配管57により熱変位ユニット51の給気口58
に接続され、給気口58はダイボルト52の縦穴59に連通す
る横穴60に開口している。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来技術に於いては、ダイボルト(リップ調整ボル
ト)を熱変位ユニット(加熱ユニット)により間接的に
加熱しているため、調整ボルトの膨張、収縮の応答性が
緩やかである。またユニットを設けるため、大きなスペ
ースが必要となり、その上調整ボルトの間隔が大きくな
る等の欠点があった。
本考案は円筒状ヒータを作成して調整ボルトを直接同ヒ
ータに挿入し、かつ冷却可能とすることにより、前記の
課題を解決しようとするものである。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、溶融樹脂シート(又はフィルム)押
出成形用ダイにおけるダイリップの幅方向に複数個設け
られた調整ボルトの熱膨張及び熱収縮により、リップ隙
間を調整する熱変位式リップ調整装置において、ダイリ
ップを押し引きするための前記調整ボルトは、一端をダ
イリップを可撓リップ部に締結し、中心に冷却用給排気
通路を形成し、他端に調整ねじを設けると共に前記ダイ
リップの他側に支持され、同調整ボルトの中央部外周に
は、ダイリップとの間に断熱材を介して同ボルトを直接
加熱するよう同ボルトの外周に接触嵌合させた円筒状ヒ
ータを設け、かつ同ヒータの外気側に外気緩和用スクリ
ーンを取付けてなるもので、これを課題解決のための手
段とするものである。
(作用) 本考案では、調整ボルトの外周に直接円筒状ヒータを接
触嵌合させる構造にしたことにより、加熱時間が短くな
り、また調整ボルト中心に冷却用給排気通路を設けて冷
却可能としたため、冷却時間が短くなり、調整ボルトの
伸縮の応答性、即ち可撓リップの押し引き調整の応答性
が向上する。またリップ調整ボルトを直接加熱するため
の円筒状ヒータをダイリップに断熱材を介して設けたの
で、各々の熱の影響を最小限にとどめることができる。
また円筒状ヒータの外気側に外気緩和用スクリーンを設
けたので、外気は整流され、複数のヒータ間での放熱に
バラツキがなくなり、かつ熱もこもらないので、安定し
た調整が可能となる。
(実施例) 以下本考案を図面の実施例について説明すると、第1図
及び第2図は本考案の実施例を示す。
第1図に於いて、ダイ本体(A)101とダイ本体(B)102を組
合せることにより、樹脂流路120が形成され、ダイ本体
(A)101の先端部の可撓リップ101′とダイ本体(B)102の
先端部により樹脂吐出口121が形成される。
可撓リップ101′の流路面の反対面には、調整ボルト105
が断熱材114(セラミック製のねじ部品又はステンレス
製ヘリサート)を介してねじ込まれており、ロックナッ
ト106により固定されている。なお、ロックナット106は
断熱板113を介して取付けられる。また調整ボルト105の
他端には、調整ナット107による押方向に力を受けるた
めのフランジ部124を設け、先端部には調整ボルトを引
くためのねじ125を設けてある。更にダイ本体(A)101の
外面には、保持ブロック103をボルト118により固定し、
調整用ねじを設けると共に調整ナット107を取付けてあ
る。
また調整ナット107、調整ボルト105及び保持ブロック10
3を固定するため、調整ボルト105の先端部ねじ125にナ
ット180が取付けられている。なお、調整ナット107を緩
めてナット108を締付ければ、調整ボルト105は引上げら
れる方向に移動し、調整ナット107をねじ込めば調整ボ
ルト105は押し下げられる方向に移動する。また調整ボ
ルト105には中心部に冷却用通気穴があけられており、
給気管109が挿入されている。給気管109は前記冷却用通
気穴の内径よりやや細く、深さよりやや短く挿入されて
おり、空気供給口110より供給された空気は、給気管109
の先端より吐出され、前記冷却用通気穴と給気管109の
外径との隙間を通り、調整ボルト105に形成された排気
穴111より排気され、調整ボルト105を冷却する。
また調整ボルト105を加熱するためのヒータ104は、筒状
に作られて調整ボルト105の外周に接するように内径が
加工されていて、調整ボルト105の外周に設置されてい
る。またヒータ104とダイ本体(A)101との間には、断熱
材115を設け、ヒータ104とダイ本体(A)101との間の熱の
授受を最小限にするようにしてある。なお、112は保温
板で、可撓リップ101′とダイ本体(A)101のツバ部分122
により囲まれた空隙123を密閉すると共に、調整ボルト1
05等からの放熱を防ぐための保温の役割をするものであ
る。また116はスクリーンで、非常に細かい目をもった
金網であり、ヒータ104がダイ幅方向に複数個設置され
ているため、外気流の流れ等によって各個の放熱が異な
ることにより、乱れた外気流にさらされないよう、空隙
117を介して保護するものである。またスクリーン116の
メッシュを細かくすることにより、内部の空気の流れは
均等化され、複数個のヒータの放熱量は一定となる。更
にスクリーン116は金網であるため、通気性があり、内
部に熱がこもったり、過熱したりして調整ボルト105の
冷却が不能になる等の不具合は発生しない。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案では、調整ボルトの外周
に直接円筒状ヒータを接触嵌合させる構造にしたことに
より、加熱時間が短くなり、また調整ボルト中心に冷却
用給排気通路を設けて冷却可能としたため、冷却時間が
短くなり、調整ボルトの伸縮の応答性、即ち可撓リップ
の押し引き調整の応答性が向上する。またリップ調整ボ
ルトを直接加熱するための円筒状ヒータをダイリップに
断熱材を介して設けたので、各々の熱の影響を最小限に
とどめることができる。また円筒状ヒータの外気側に外
気緩和用スクリーンを設けたので、外気は整流され、複
数のヒータ間での放熱にバラツキがなくなり、かつ熱も
こもらないので、安定した調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す押出成形用ダイリップ調
整装置の側断面図、第2図は第1図のII矢視図、第3図
は従来のヒートボルトを示す縦断面図、第4図は第3図
のIV〜IV断面図、第5図は別の従来例のヒートボルトを
示す縦断面図である。 図の主要部分の説明 101……ダイ本体(A)、101′……可撓リップ 102……ダイ本体(B)、103……保持ブロック 104……ヒータ、105……調整ボルト 106……ロックナット、107……調整ナット 108……ナット、109……給気管 110……空気供給口、111……排気穴 112……保温板、113,114,115……断熱材 116……スクリーン、117……空隙 120……樹脂流路、125……ねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融樹脂シート(又はフィルム)押出成形
    用ダイにおけるダイリップの幅方向に複数個設けられた
    調整ボルトの熱膨張及び熱収縮により、リップ隙間を調
    整する熱変位式リップ調整装置において、ダイリップを
    押し引きするための前記調整ボルトは、一端をダイリッ
    プの可撓リップ部に締結し、中心に冷却用給排気通路を
    形成し、他端に調整ねじを設けると共に前記ダイリップ
    の他側に支持され、同調整ボルトの中央部外周には、ダ
    イリップとの間に断熱材を介して同ボルトを直接加熱す
    るよう同ボルトの外周に接触嵌合させた円筒状ヒータを
    設け、かつ同ヒータの外気側に外気緩和用スクリーンを
    取付けてなることを特徴とする押出成形用ダイリップ調
    整装置。
JP1988157122U 1988-12-01 1988-12-01 押出成形用ダイリップ調整装置 Expired - Lifetime JPH065864Y2 (ja)

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JPS5865631A (ja) * 1981-10-15 1983-04-19 Matsushita Electric Works Ltd シ−ト押出用ダイ
JPS597830U (ja) * 1982-07-06 1984-01-19 株式会社浅野研究所 樹脂シ−ト押出し用tダイのシ−ト厚自動調整装置
DE3628974C1 (de) * 1986-08-26 1988-02-25 Schmidt Erwepa Maschf Breitschlitzduese zum Extrudieren von Thermoplasten

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