JPH0540992Y2 - - Google Patents

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JPH0540992Y2
JPH0540992Y2 JP1986123513U JP12351386U JPH0540992Y2 JP H0540992 Y2 JPH0540992 Y2 JP H0540992Y2 JP 1986123513 U JP1986123513 U JP 1986123513U JP 12351386 U JP12351386 U JP 12351386U JP H0540992 Y2 JPH0540992 Y2 JP H0540992Y2
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JP
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die
thermal displacement
lip
bolt
die bolt
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【考案の詳細な説明】 本考案は熱変位式Tダイに関する。
〔従来技術〕
この種Tダイの代表的な例として米国特許第
3940221号が周知でありこれは第4図に示すよう
に、固定リツプ1と可撓リツプ2との間に形成さ
れるリツプ隙間3の調整を、ダイボルト4により
可撓リツプ2を変位させて行つている。上記した
ダイボルト4は鋼製の加熱ブロツク5の一側を貫
通して可撓リツプ2に達しており、かつダイボル
ト4に対向する加熱ブロツク5の他側にはダイボ
ルト加熱用のカートリツジヒータ6が冷却用孔7
を隔てて取り付けられている。従つてダイボルト
4をカートリツジヒータ6により加熱するとダイ
ボルト4は伸長しこの結果可撓リツプ2を押して
リツプ隙間3を狭くする。ダイボルト4を冷却す
ればリツプ隙間3は逆に広くなる。
このような熱変位式Tダイにおいてもリツプ隙
間の調整は可能である。しかしながらこの従来装
置はダイボルトの熱膨張、収縮を利用してリツプ
隙間パターンを変化させ、溶融樹脂の流量を調整
する方式であつて、ダイボルトが加熱されて伸び
たときはリツプ隙間は狭くなつて溶融樹脂の流量
を減少させるが、一方ダイボルトにより可撓リツ
プ等を介して加熱された溶融樹脂は粘度が低下し
て流量を増大させる。逆にダイボルトの収縮時は
リツプ隙間は広くなつて流量を増大させ一方溶融
樹脂の粘度は大きくなつて流量は減少する。この
ようにリツプ隙間の変化と粘度変化とによる流量
変化は互に弱め合う方向で干渉している。例えば
リツプ隙間を狭くして流量を減少させる意図にも
かかわらず樹脂粘度は低下して流量は増加する矛
盾が起き、リツプ隙間のプロフアイル調整は完全
に行えなかつた。なおリツプ隙間を広くする場合
も同様である。
〔考案の目的〕
本考案はこのような点を除去したものでその目
的は、溶融樹脂に対するリツプ隙間による流量変
化の効果と粘度変化による流量変化の効果とが互
に強め合う方向に働くようにした熱変位式Tダイ
を提供することにある。
〔考案の要点〕
本考案の熱変位式Tダイは、固定リツプと可撓
リツプの間に形成するリツプ隙間を有するダイの
幅方向に複数設けられた熱変位ユニツトをそれぞ
れ加熱制御してその熱膨張或いは熱収縮がダイボ
ルトを介して可撓リツプに伝達されることにより
リツプ隙間を調整する熱変位式Tダイにおいて、
可撓リツプ上方のAダイ本体の突起部に一側を係
止し他側を自由端にした複数の熱変位ユニツト
と、先端側を可撓リツプに押当てするか或いは螺
合して係止し熱変位ユニツトを貫通し他側を熱変
位ユニツトの自由端に係止したダイボルトと、同
ダイボルトの軸心部に設けたダイボルト冷却用孔
とから構成したことを特徴にしている。
〔考案の実施例〕
以下本考案の一実施例を示した第1図および第
2図について説明する。第1図においてAダイ本
体11とBダイ本体12との先端には可撓リツプ
13と固定リツプ14とが形成され、両リツプ1
3,14の対向面にはリツプ隙間15が形成され
ている。Aダイ本体11の先端でかつ可撓リツプ
13の上方の突起部にはリツプ隙間15の幅方向
に設けた複数の熱変位ユニツト16がAダイ本体
11との間に断熱板17を置いてボルト18によ
り一側は係止され他側は自由端になつており、か
つ長手方向に貫通孔が設けてある。19は断熱板
17の厚さ調整用の座金である。熱変位ユニツト
16にはヒータ20と熱電対21とが挿入される
と共に、可撓リツプ13の上面に螺合したダイボ
ルト22がこれとAダイ本体11とを隙間を持つ
て貫通しており、ダイボルト22はネジ31と押
え32により熱変位ユニツト16に係止されてい
る。
熱変位ユニツト16には第2図にも示すよう
に、一端(図示せず)を不図示の空気源に接続し
他端(図示せず)を閉じた給気管24が挿入され
ており、給気管24はダイボルト22と対向する
位置に孔25をあけこの孔25は熱変位ユニツト
16のダイボルト貫通用孔に結ばれた給気口26
に連通している。一方ダイボルト22は下方がシ
ール材27により上方は押え32により密閉され
ており、かつ給気口26に対向する位置には横孔
28とこれに連通する縦孔29とが設けてある。
従つて給気管24に供給された空気は孔25と給
気口26からダイボルト22の外周に流れ込み、
ここから横孔28と縦孔29とを通つて外部に排
出される。
このような構成において熱変位ユニツト16は
ヒータ20により加熱されると熱膨張して上方へ
伸びる。このときダイボルト22もヒータ20の
熱を受けるがこれは外周と内部の縦孔29とが空
気により冷却されているためその熱膨張量は熱変
位ユニツトより小さくかつ上端が熱変位ユニツト
16に係止されている。従つてダイボルト22は
上端を熱変位ユニツト16により吊りあげられこ
れにともなつて可撓リツプ13は上方へ撓む。即
ちリツプ隙間15は広くなり溶融樹脂の流量は増
加する。このときダイボルト22は空気冷却され
ているため多量ではないが加熱されており、この
熱を可撓リツプ13から内部の溶融樹脂に伝え、
また熱変位ユニツト16の熱は断熱板17を通し
てAダイ本体11から溶融樹脂を伝えてその粘度
を低下させ、溶融樹脂の流量を増加させる傾向に
する。
一方ヒータ20への給電を断つと熱変位ユニツ
ト16は収縮しダイボルト22も収縮する。この
ときダイボルト22は常時冷却されているため熱
変化量は熱変位ユニツト16のそれより少なくこ
の結果収縮量は熱変位ユニツト16のそれより少
ないため可撓リツプ13はダイボルト22に押さ
れて下方へ撓む。従つてリツプ隙間15を流れる
溶融樹脂の流量は減少する。一方可撓リツプ13
はダイボルト22が加熱されていないことにより
熱変位ユニツト16の加熱時に比較すると、冷却
され溶融樹脂の粘度は高くなり流量は減少する方
向になる。
第3図は他の実施例を示しており11ないし1
5は前述した第1図の第1実施例と同じである。
複数の熱変位ユニツト51はAダイ本体11に一
側が螺合して係止され他側は自由端になつてい
る。ダイボルト52は一端が可撓リツプ13の上
面に押当し他端は熱変位ユニツト51の自由端側
に螺合により係止されており、下端にはシール5
3を設けて熱変位ユニツト51に対し気密にして
いる。54はヒータであり不図示の熱電対が設け
てある。Aダイ本体11に枠55を介して取り付
けられた給気管56は配管57により熱変位ユニ
ツト51の給気口58に接続され、給気口58は
ダイボルト52の縦孔59に連通する横孔60に
開口している。
本実施例の動作は第1実施例に対し部分番号が
異なること以外は、可撓リツプ13の移動即ち熱
変位ユニツト51が加熱されたときダイボルト5
2は熱膨張量の差により上方に吊りあげられると
可撓リツプ13から離れようとし同可撓リツプ1
3は押付荷重が減少して上方に撓むことも同じで
あるため詳しい説明は省略する。
〔考案の効果〕
本考案の熱変位式Tダイは以上説明したよう
に、熱変位ユニツトは、可撓リツプの反固定リツ
プ側の面に対向して設けたAダイ本体の突起部に
一側を係止し他側を自由端とし、ダイボルトは、
先端を可撓リツプに押当てするか或いは螺合して
軸止し、熱変位ユニツト内を貫通させて他側を熱
変位ユニツトの自由端側に係止して配置した。さ
らに、ダイボルトの軸心部にはダイボルト冷却用
孔を設けて冷却するようにした。この結果ダイボ
ルトの熱膨張量は熱変位ユニツトのそれより極め
て小さくなり熱変位ユニツトを加熱するとダイボ
ルトはこれに吊りあげられてリツプ隙間を広くし
て溶融樹脂の流量を増加させる。
同時に可撓リツプはダイボルト等の熱を受けて
温度上昇し溶融樹脂の粘度を低下させることによ
り流量を増加させる。このように本考案において
は従来例とは逆に、リツプ隙間による流量変化の
効果と粘度変化による流量変化の効果とが互に強
め合う方向に働くため、流量分布の調整が容易に
なり製品であるシート或いはフイルムの厚さ精度
が向上する。
さらに本考案は熱変位式Tダイの下流域に設け
た赤外線等の厚さ計によりシート或いはフイルム
厚さを測定し、この計測値により熱変位ユニツト
を加熱するヒータを制御すれば自動化が可能にな
るほか上記2つの効果が同方向に働くため制御性
が向上する利点も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示し
第1図は縦断面図、第2図は第1図の2−2線断
面図、第3図は本考案の他の実施例の縦断面図、
第4図は従来例の縦断面図である。 11……Aダイ本体、12……Bダイ本体、1
3……可撓リツプ、15……リツプ隙間、16,
51……熱変位ユニツト、22,52……ダイボ
ルト、26,58……給気口、28,60……横
孔、29,59……縦孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定リツプと可撓リツプの間に形成するリツプ
    隙間を有するダイの幅方向に複数設けられた熱変
    位ユニツトをそれぞれ加熱制御してその熱膨張或
    いは熱収縮がダイボルトを介して可撓リツプに伝
    達されることにより前記リツプ隙間を調整する熱
    変位式Tダイにおいて、前記可撓リツプ上方のA
    ダイ本体の突起部に一側を係止し他側を自由端に
    した複数の熱変位ユニツトと、先端側を前記可撓
    リツプに押当てするか或いは螺合して係止し前記
    熱変位ユニツトを貫通し他側を前記熱変位ユニツ
    トの自由端に係止したダイボルトと、同ダイボル
    トの軸心部に設けたダイボルト冷却用孔とから構
    成する熱変位式Tダイ。
JP1986123513U 1986-08-12 1986-08-12 Expired - Lifetime JPH0540992Y2 (ja)

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JP1986123513U JPH0540992Y2 (ja) 1986-08-12 1986-08-12
EP87111596A EP0256490B1 (en) 1986-08-12 1987-08-11 Heat displacing type dies
DE8787111596T DE3778607D1 (de) 1986-08-12 1987-08-11 Durch heizen einstellbare breitschlitzduese.
US07/083,812 US4781562A (en) 1986-08-12 1987-08-11 Heat displacing type dies
KR1019870008851A KR900007330B1 (ko) 1986-08-12 1987-08-12 열변위식 다이

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