JPH07268Y2 - 押出成形用ダイリップ調整装置 - Google Patents
押出成形用ダイリップ調整装置Info
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- JPH07268Y2 JPH07268Y2 JP1989097179U JP9717989U JPH07268Y2 JP H07268 Y2 JPH07268 Y2 JP H07268Y2 JP 1989097179 U JP1989097179 U JP 1989097179U JP 9717989 U JP9717989 U JP 9717989U JP H07268 Y2 JPH07268 Y2 JP H07268Y2
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- die
- adjusting
- lip
- stud bolt
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、無延伸フィルム(又はシート)製造装置、延
伸フィルム製造装置等に適用される押出成形用ダイリッ
プ調整装置に関する。
伸フィルム製造装置等に適用される押出成形用ダイリッ
プ調整装置に関する。
(従来の技術) Tダイ等から押出成形されるフィルム等は、その厚さを
均一にするためダイに設けた固定リップ及び可撓リップ
により形成されるリップ間隙を、フィルム等の巾方向に
多数個設けたダイ調整ボルトを押し引きすることによ
り、前記可撓リップを前記固定リップに対し変位させて
調整している。
均一にするためダイに設けた固定リップ及び可撓リップ
により形成されるリップ間隙を、フィルム等の巾方向に
多数個設けたダイ調整ボルトを押し引きすることによ
り、前記可撓リップを前記固定リップに対し変位させて
調整している。
従って、押出作業の開始時に一定の厚さのフィルム等が
得られるよう個々のダイ調整ボルトを回転させリップ間
隙の調整を行うのは勿論、押出作業中も常に製品が均一
厚さになるよう監視している。また、複数個のダイ調整
ボルトに対して夫々に独立した調整装置を設けることは
装置全体が大きくなるばかりでなく、設備費も高額とな
るため、通常は特公昭55−38249号に開示されている如
くダイ調整ボルトの回転装置を一個設け、この一個の回
転装置により各調整ボルトに対して順次調整を行う方法
が採られている。
得られるよう個々のダイ調整ボルトを回転させリップ間
隙の調整を行うのは勿論、押出作業中も常に製品が均一
厚さになるよう監視している。また、複数個のダイ調整
ボルトに対して夫々に独立した調整装置を設けることは
装置全体が大きくなるばかりでなく、設備費も高額とな
るため、通常は特公昭55−38249号に開示されている如
くダイ調整ボルトの回転装置を一個設け、この一個の回
転装置により各調整ボルトに対して順次調整を行う方法
が採られている。
(考案が解決しようとする課題) 特公昭55−38249号に開示されたダイ調整ボルトの回転
装置を1個使って、通常の調整ボルトを順次調節する方
法では、シート成形機及び無延伸フィルム機用のTダイ
のようにそのダイ巾が大きくなりダイ調整ボルト本数が
多くなった場合、所定の厚みに入るまでの調整時間が大
巾に長くなること、また全体の厚み精度に高度な厚みレ
ベルが要求される場合は、その調整限界をこえるという
問題が生じる。
装置を1個使って、通常の調整ボルトを順次調節する方
法では、シート成形機及び無延伸フィルム機用のTダイ
のようにそのダイ巾が大きくなりダイ調整ボルト本数が
多くなった場合、所定の厚みに入るまでの調整時間が大
巾に長くなること、また全体の厚み精度に高度な厚みレ
ベルが要求される場合は、その調整限界をこえるという
問題が生じる。
そこで本考案の目的は各ダイ調整ボルトを差動ねじによ
り構成し、1個のボルト回転装置をもって素早く、かつ
精度よく各リップ間隙を調整し得る押出成形用ダイリッ
プ調整装置を提供することにある。
り構成し、1個のボルト回転装置をもって素早く、かつ
精度よく各リップ間隙を調整し得る押出成形用ダイリッ
プ調整装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、溶融樹脂シート(又はフィルム)押
出成形用ダイのリップ巾方向に複数設けられたリップを
押し引き調整するダイリップ調整装置に於いて、一端を
ダイリップに締結し、他端には皿ばねを設置するための
つば部を設けたスタッドボルトと、同スタッドボルトの
つば部の下部に挿入された皿ばねと、同皿ばねを押しつ
けるために前記スタッドボルトに外嵌しダイ本体にねじ
込まれたねじ座と、内径側及び外径側にピッチの異なる
ねじが設けられ、上部がボルト回転装置のチャックをセ
ットできる形状とした大径調整ボルトと、同大径調整ボ
ルトの内径側にねじ込まれ、前記スタッドボルトの上端
面に当接するように設置された小径調整ボルトと、同大
径調整ボルトの外径側ねじにねじ込まれ、ダイ本体に押
え板を介して固定されたナットとを備え、前記調整ボル
トをダイ本体の上面から挿入設置してなることを構成と
し、これを上記課題の解決手段とするものである。
出成形用ダイのリップ巾方向に複数設けられたリップを
押し引き調整するダイリップ調整装置に於いて、一端を
ダイリップに締結し、他端には皿ばねを設置するための
つば部を設けたスタッドボルトと、同スタッドボルトの
つば部の下部に挿入された皿ばねと、同皿ばねを押しつ
けるために前記スタッドボルトに外嵌しダイ本体にねじ
込まれたねじ座と、内径側及び外径側にピッチの異なる
ねじが設けられ、上部がボルト回転装置のチャックをセ
ットできる形状とした大径調整ボルトと、同大径調整ボ
ルトの内径側にねじ込まれ、前記スタッドボルトの上端
面に当接するように設置された小径調整ボルトと、同大
径調整ボルトの外径側ねじにねじ込まれ、ダイ本体に押
え板を介して固定されたナットとを備え、前記調整ボル
トをダイ本体の上面から挿入設置してなることを構成と
し、これを上記課題の解決手段とするものである。
(作用) ダイ本体の上面から挿入した大径調整ボルトの内径側に
ねじ込まれた小径調整ボルトの先端を、スタッドボルト
の上端面に当接するように設置し、まずねじ座を保持ブ
ロックに対して緩めて、皿ばねをフリーな状態にした
後、所望の大径調整ボルトをボルト回転装置により順次
回転させて小径調整ボルトの先端を微調整し、スタッド
ボルトの先端位置の調整を行った後、ねじ座を締め込ん
で皿ばねに所要のばね力を付与し、皿ばねの反力により
調整ボルトに常時一定方向の力を掛けるようにして、調
整ボルトのねじのバックラッシュによる遊びのないよう
にする。
ねじ込まれた小径調整ボルトの先端を、スタッドボルト
の上端面に当接するように設置し、まずねじ座を保持ブ
ロックに対して緩めて、皿ばねをフリーな状態にした
後、所望の大径調整ボルトをボルト回転装置により順次
回転させて小径調整ボルトの先端を微調整し、スタッド
ボルトの先端位置の調整を行った後、ねじ座を締め込ん
で皿ばねに所要のばね力を付与し、皿ばねの反力により
調整ボルトに常時一定方向の力を掛けるようにして、調
整ボルトのねじのバックラッシュによる遊びのないよう
にする。
(実施例) 以下本考案を図面の実施例について説明する。
第1図、第2図及び第3図は本考案の実施例を示す。第
1図に於いて、ダイ本体101をダイ本体102を組合せるこ
とにより、樹脂流路120が形成され、ダイ本体101の先端
部の可撓リップ101′とダイ本体102先端部により、樹脂
吐出口121が形成される。またダイ本体101の外部には、
調整ボルトを保持するための保持ブロック103がボルト1
19により固定されている。
1図に於いて、ダイ本体101をダイ本体102を組合せるこ
とにより、樹脂流路120が形成され、ダイ本体101の先端
部の可撓リップ101′とダイ本体102先端部により、樹脂
吐出口121が形成される。またダイ本体101の外部には、
調整ボルトを保持するための保持ブロック103がボルト1
19により固定されている。
更にダイ本体101先端の可撓リップ101′の流路面の反対
面には、多数のスタッドボルト105が断熱板134(セラミ
ック製のねじ部品又はステンレス製ヘリサート)を介し
てねじ込まれており、ロックナット106により断熱板135
を介して固定される。またスタッドボルト105の他端に
は、皿ばね108を設置するためのつば部124が設けられて
おり、保持ブロック103にあけられたねじ穴125に挿入さ
れた状態で設置される。前記つば部124の下面には皿ば
ね108が挿入され、同皿ばね108にばね力を与えるために
ねじ座107を前記保持ブロック103のねじ穴125にねじ込
んである。
面には、多数のスタッドボルト105が断熱板134(セラミ
ック製のねじ部品又はステンレス製ヘリサート)を介し
てねじ込まれており、ロックナット106により断熱板135
を介して固定される。またスタッドボルト105の他端に
は、皿ばね108を設置するためのつば部124が設けられて
おり、保持ブロック103にあけられたねじ穴125に挿入さ
れた状態で設置される。前記つば部124の下面には皿ば
ね108が挿入され、同皿ばね108にばね力を与えるために
ねじ座107を前記保持ブロック103のねじ穴125にねじ込
んである。
また保持ブロック103の外方には、小径調整ボルト109が
内径側にねじ込まれるとともに、上部にダイ調整ボルト
回転装置201(第3図)のチャック202がセットできる形
状を有する大径調整ボルト110が設けられており、同大
径調整ボルト110の外径側ねじ(前記内側ねじとピッチ
が異なる。)には固定ナット111がねじ込まれ、同固定
ナット111は押え板112を介してボルト(図示せず)によ
り保持ブロック103に固定して取付けられている。な
お、押え板112は固定ナット111 2個をまたいで押えるよ
う分割されている。
内径側にねじ込まれるとともに、上部にダイ調整ボルト
回転装置201(第3図)のチャック202がセットできる形
状を有する大径調整ボルト110が設けられており、同大
径調整ボルト110の外径側ねじ(前記内側ねじとピッチ
が異なる。)には固定ナット111がねじ込まれ、同固定
ナット111は押え板112を介してボルト(図示せず)によ
り保持ブロック103に固定して取付けられている。な
お、押え板112は固定ナット111 2個をまたいで押えるよ
う分割されている。
回転装置201はダイ本体101の巾方向に移動可能とされ、
チャック202は調整ボルト110に着脱自在となっている。
チャック202は調整ボルト110に着脱自在となっている。
以上の構成において、前記両調整ボルト109,110及び固
定ナット111を組合せると共に、小径調整ボルト109には
回り止めピン113を設け保持ブロック103に対して回転し
ないよう設置し、更には固定ナット111も回転しないよ
う保持ブロック103に固定設置することにより、差動ね
じ式の調整ボルトとなし、ダイリップ調整時は、まずね
じ座107を保持ブロック103に対して緩めて皿ばね108を
フリーにした後、大径調整ボルト110を回して小径調整
ボルト109の先端を微調整し、スタッドボルト105の先端
位置の調整を行った後、前記ねじ座107を締め込んで前
記皿ばね108に所要のばね力を付与することにより調整
を実施する。この時のダイ巾方向に設置される各大径調
整ボルト110の回転は第3図に示す如き1個のボルト回
転装置201を使って巾方向に移動させながら行う。
定ナット111を組合せると共に、小径調整ボルト109には
回り止めピン113を設け保持ブロック103に対して回転し
ないよう設置し、更には固定ナット111も回転しないよ
う保持ブロック103に固定設置することにより、差動ね
じ式の調整ボルトとなし、ダイリップ調整時は、まずね
じ座107を保持ブロック103に対して緩めて皿ばね108を
フリーにした後、大径調整ボルト110を回して小径調整
ボルト109の先端を微調整し、スタッドボルト105の先端
位置の調整を行った後、前記ねじ座107を締め込んで前
記皿ばね108に所要のばね力を付与することにより調整
を実施する。この時のダイ巾方向に設置される各大径調
整ボルト110の回転は第3図に示す如き1個のボルト回
転装置201を使って巾方向に移動させながら行う。
一方、スタッドボルト105を加熱するためのヒータ104は
筒状に作られると共に、スタッドボルト105の外周に嵌
合するよう内径が加工されて、同スタッドボルト105の
外周に設置している。またヒータ104とダイ本体101との
間には断熱材118を設けて両者の間の熱の授受を最少限
にするようにしてある。なお、図中117は保温板で、可
撓リップ101′とダイ本体101のつば部分122により囲ま
れた空隙123を略密閉すると共に、スタッドボルト105等
からの放熱を防ぐための保温の役割をするものである。
また114は給排気ジャケットで、スタッドボルト105加熱
用のヒータ104を冷却するための給気通路が設けられる
と共に、前記ヒータ104を外気から遮断するために設け
てあるもので、ダイ全巾を覆うよう設けられ、全巾一様
に給気するための給気口115から給気し、全巾にわたり
適当にあけられた穴115−1を通り、通気路115−2を通
って下部通気孔115−3からヒータ104外周に給気され、
通気路115−4を通ってヒータ104を冷却しながら排気口
116より排気されるようになっている。このように前記
ヒータ104が冷却されることにより、スタッドボルト105
も冷却されることとなる。
筒状に作られると共に、スタッドボルト105の外周に嵌
合するよう内径が加工されて、同スタッドボルト105の
外周に設置している。またヒータ104とダイ本体101との
間には断熱材118を設けて両者の間の熱の授受を最少限
にするようにしてある。なお、図中117は保温板で、可
撓リップ101′とダイ本体101のつば部分122により囲ま
れた空隙123を略密閉すると共に、スタッドボルト105等
からの放熱を防ぐための保温の役割をするものである。
また114は給排気ジャケットで、スタッドボルト105加熱
用のヒータ104を冷却するための給気通路が設けられる
と共に、前記ヒータ104を外気から遮断するために設け
てあるもので、ダイ全巾を覆うよう設けられ、全巾一様
に給気するための給気口115から給気し、全巾にわたり
適当にあけられた穴115−1を通り、通気路115−2を通
って下部通気孔115−3からヒータ104外周に給気され、
通気路115−4を通ってヒータ104を冷却しながら排気口
116より排気されるようになっている。このように前記
ヒータ104が冷却されることにより、スタッドボルト105
も冷却されることとなる。
次に以上の如く構成された実施例について作用を説明す
ると、調整ボルト装置はスタッドボルト105と調整ボル
ト109,110部分を分割別体としたことにより、ねじによ
る引き側の力はかけられないが、皿ばね108を設けて引
き方向の力を与えてあるため、調整ボルト109,110を緩
める方向に回すと皿ばね108の力によりスタッドボルト1
05には引きの力がかかる。なお、この皿ばね108による
力及び調整量は、皿ばねの並列個数及び直列の個数の増
減により適宜調整することが出来るので、所要個数を選
定して設置すればよい(第1図は2個を並列に重ねたも
の2組を直列に組合せた場合を示す)。
ると、調整ボルト装置はスタッドボルト105と調整ボル
ト109,110部分を分割別体としたことにより、ねじによ
る引き側の力はかけられないが、皿ばね108を設けて引
き方向の力を与えてあるため、調整ボルト109,110を緩
める方向に回すと皿ばね108の力によりスタッドボルト1
05には引きの力がかかる。なお、この皿ばね108による
力及び調整量は、皿ばねの並列個数及び直列の個数の増
減により適宜調整することが出来るので、所要個数を選
定して設置すればよい(第1図は2個を並列に重ねたも
の2組を直列に組合せた場合を示す)。
また、スタッドボルト105の加熱冷却による自動調整の
場合には、スタッドボルト105を加熱膨張させると、同
スタッドボルト105の上端は小径調整ボルト109により押
えられているため、スタッドボルト105の伸びはそのま
ま可撓リップ101′を押す力となり、一方冷却収縮させ
ると、スタッドボルト105の上端が調整ボルト109から離
れる方向に移動するが、前記皿ばね108の力により上方
へ押す力がかかっているので、可撓リップ101′を引く
方向に力が働き、押し引き両用が可能である。なお、調
整ボルト109,110には常時皿ばね108により同一方向に力
がかかっているため、押し引きの転換時のねじの遊びが
ない。
場合には、スタッドボルト105を加熱膨張させると、同
スタッドボルト105の上端は小径調整ボルト109により押
えられているため、スタッドボルト105の伸びはそのま
ま可撓リップ101′を押す力となり、一方冷却収縮させ
ると、スタッドボルト105の上端が調整ボルト109から離
れる方向に移動するが、前記皿ばね108の力により上方
へ押す力がかかっているので、可撓リップ101′を引く
方向に力が働き、押し引き両用が可能である。なお、調
整ボルト109,110には常時皿ばね108により同一方向に力
がかかっているため、押し引きの転換時のねじの遊びが
ない。
またスタッドボルト105と、ねじによる調整ボルト109,1
10部分が分離別体となっているため、ヒータが1本のみ
断線してスタッドボルト105が多量に収縮しても、皿ば
ね108の撓み量の余裕により吸収されるので、皿ばね108
の反力以上の力はかからず、押し引き両用の場合の最大
の課題であるヒータ断線時のスタッドボルト105の破損
を防止することが出来る。また固定ナット111を押える
押え板112をナット1個に対して2個となるよう分割し
て設置することにより、調整ボルト109,110又はヒータ1
04に不具合が発生した場合に、その1個のみを交換する
ことが容易となる。
10部分が分離別体となっているため、ヒータが1本のみ
断線してスタッドボルト105が多量に収縮しても、皿ば
ね108の撓み量の余裕により吸収されるので、皿ばね108
の反力以上の力はかからず、押し引き両用の場合の最大
の課題であるヒータ断線時のスタッドボルト105の破損
を防止することが出来る。また固定ナット111を押える
押え板112をナット1個に対して2個となるよう分割し
て設置することにより、調整ボルト109,110又はヒータ1
04に不具合が発生した場合に、その1個のみを交換する
ことが容易となる。
なお、本考案ではヒータ104の加熱による可撓リップ101
の変位量はあまり大きくとれないため、既述した如くま
ず調整ボルト110をボルト回転装置201により、スタート
時のダイリップ121の開度の設定及びパターンづくりな
どの粗調整を自動的に行う。
の変位量はあまり大きくとれないため、既述した如くま
ず調整ボルト110をボルト回転装置201により、スタート
時のダイリップ121の開度の設定及びパターンづくりな
どの粗調整を自動的に行う。
即ち、樹脂の番手変更、色替え等に際し、またキャステ
ィング機(図示せず)から出たシートの厚みを図示せぬ
厚み計(例えばβ線厚み計)で測定し、その厚みデータ
を回転装置201に付属している図示せね制御装置に送
る。同制御装置はキャスティング機出口におけるシート
の断面パターンが無延伸フィルムや二軸延伸フィルム等
の製品に対応したパターン(例えば無延伸フィルムは 、二軸延伸フィルムは )になる様に、予め決められた大径調整ボルト110を選
択し、回転装置201をダイ本体の巾方向に移動させて、
該当する大径調整ボルト110を所定量だけ回転させダイ
リップ121の開度を設定する。この動作を順次自動的に
行い、粗調整を完了する。
ィング機(図示せず)から出たシートの厚みを図示せぬ
厚み計(例えばβ線厚み計)で測定し、その厚みデータ
を回転装置201に付属している図示せね制御装置に送
る。同制御装置はキャスティング機出口におけるシート
の断面パターンが無延伸フィルムや二軸延伸フィルム等
の製品に対応したパターン(例えば無延伸フィルムは 、二軸延伸フィルムは )になる様に、予め決められた大径調整ボルト110を選
択し、回転装置201をダイ本体の巾方向に移動させて、
該当する大径調整ボルト110を所定量だけ回転させダイ
リップ121の開度を設定する。この動作を順次自動的に
行い、粗調整を完了する。
次いでヒータ104によりスタッドボルト105を微調整する
こととなる。
こととなる。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は、スタッドボルトの一
端をダイリップに締結し、他端を押し引き調整可能な大
径調整ボルトの内径側にねじ込まれた小径調整ボルトに
当接し、更には大径調整ボルトの上部をダイ調整ボルト
回転装置のチャックがセットできるようにしたので、1
個のダイ調整ボルト回転装置をもって所望の位置にある
大径調整ボルトを順次回転させれば、リップの粗調整が
精度よくかつ素早く実施できる。また大小径調整ボルト
とスタッドボルトを分離別体としたため、ねじによる引
き側の力はかけられないが、皿ばねを設けて引き方向の
力を与えてあるため、調整ボルトを緩める方向に回すと
皿ばねの力によりスタッドボルトには引きの力がかかる
ようになる。また調整ボルトは常時皿ばねにより同一方
向に力がかかっているため、押し引きの転換時のねじの
遊びがない。
端をダイリップに締結し、他端を押し引き調整可能な大
径調整ボルトの内径側にねじ込まれた小径調整ボルトに
当接し、更には大径調整ボルトの上部をダイ調整ボルト
回転装置のチャックがセットできるようにしたので、1
個のダイ調整ボルト回転装置をもって所望の位置にある
大径調整ボルトを順次回転させれば、リップの粗調整が
精度よくかつ素早く実施できる。また大小径調整ボルト
とスタッドボルトを分離別体としたため、ねじによる引
き側の力はかけられないが、皿ばねを設けて引き方向の
力を与えてあるため、調整ボルトを緩める方向に回すと
皿ばねの力によりスタッドボルトには引きの力がかかる
ようになる。また調整ボルトは常時皿ばねにより同一方
向に力がかかっているため、押し引きの転換時のねじの
遊びがない。
なお、スタッドボルトをヒータに挿入する構造にすれ
ば、加熱時間を短くすることができ、またヒータの外周
に直接給排気をして冷却するようにすれば、冷却時間を
短くすることができ、スタッドボルトの伸縮の応答性、
即ち可撓リップの押し引き調整の応答性を向上できる。
またスタッドボルトを加熱冷却して自動調整する場合
に、スタッドボルトを加熱膨張させると、スタッドボル
トの上端は小径調整ボルトにより上端を押えられている
ため、スタッドボルトの伸びはそのままダイリップを押
す力となり、また冷却収縮すると、スタッドボルトの上
端が小径調整ボルトから離れる方向に移動するが、皿ば
ねの力により上方への押圧力がかかっているので、ダイ
リップを引く方向に力が働き、押し引き両用が可能とな
る。更に複数設けられているヒータのうち1本のみ断線
してスタッドボルトが大きく収縮しても、皿ばねの撓み
量の余裕により吸収されるので、皿ばねの反力以上の力
はかからず、押し引き両用の場合の最大の課題であるヒ
ータ断線時のスタッドボルトの破損を防止することがで
きる。また固定ナットを押える押え板をナット1個に対
して2個となるように分割して設置すれば、調整ボルト
又はヒータに不具合が発生した場合でも、その1個のみ
の交換が容易にできる。
ば、加熱時間を短くすることができ、またヒータの外周
に直接給排気をして冷却するようにすれば、冷却時間を
短くすることができ、スタッドボルトの伸縮の応答性、
即ち可撓リップの押し引き調整の応答性を向上できる。
またスタッドボルトを加熱冷却して自動調整する場合
に、スタッドボルトを加熱膨張させると、スタッドボル
トの上端は小径調整ボルトにより上端を押えられている
ため、スタッドボルトの伸びはそのままダイリップを押
す力となり、また冷却収縮すると、スタッドボルトの上
端が小径調整ボルトから離れる方向に移動するが、皿ば
ねの力により上方への押圧力がかかっているので、ダイ
リップを引く方向に力が働き、押し引き両用が可能とな
る。更に複数設けられているヒータのうち1本のみ断線
してスタッドボルトが大きく収縮しても、皿ばねの撓み
量の余裕により吸収されるので、皿ばねの反力以上の力
はかからず、押し引き両用の場合の最大の課題であるヒ
ータ断線時のスタッドボルトの破損を防止することがで
きる。また固定ナットを押える押え板をナット1個に対
して2個となるように分割して設置すれば、調整ボルト
又はヒータに不具合が発生した場合でも、その1個のみ
の交換が容易にできる。
第1図は本考案の代表的な実施例を示す押出成形用ダイ
リップ調整装置の側断面図、第2図は第1図のA矢視
図、第3図はダイ調整ボルトを回転作動するための回転
装置の概略構成図である。 図の主要部分の説明 101……ダイ本体 101′……可撓リップ 102……ダイ本体 103……保持ブロック 105……スタッドボルト 106……ロックナット 107……ねじ座 108……皿ばね 109……小径調整ボルト 110……大径調整ボルト 111……固定ナット 113……回り止めピン 120……樹脂流路 121……樹脂吐出口 124……つば部 201……ボルト回転装置 202……(大径調整ボルト回転用)チャック
リップ調整装置の側断面図、第2図は第1図のA矢視
図、第3図はダイ調整ボルトを回転作動するための回転
装置の概略構成図である。 図の主要部分の説明 101……ダイ本体 101′……可撓リップ 102……ダイ本体 103……保持ブロック 105……スタッドボルト 106……ロックナット 107……ねじ座 108……皿ばね 109……小径調整ボルト 110……大径調整ボルト 111……固定ナット 113……回り止めピン 120……樹脂流路 121……樹脂吐出口 124……つば部 201……ボルト回転装置 202……(大径調整ボルト回転用)チャック
Claims (1)
- 【請求項1】溶融樹脂シート(又はフィルム)押出成形
用ダイのリップ巾方向に複数設けられたリップを押し引
き調整するダイリップ調整装置に於いて、一端をダイリ
ップに締結し、他端には皿ばねを設置するためのつば部
を設けたスタッドボルトと、同スタッドボルトのつば部
の下部に挿入された皿ばねと、同皿ばねを押しつけるた
めに前記スタッドボルトに外嵌しダイ本体にねじ込まれ
たねじ座と、内径側及び外径側にピッチの異なるねじが
設けられ、上部がボルト回転装置のチャックをセットで
きる形状とした大径調整ボルトと、同大径調整ボルトの
内径側にねじ込まれ、前記スタッドボルトの上端面に当
接するように設置された小径調整ボルトと、同大径調整
ボルトの外径側ねじにねじ込まれ、ダイ本体に押え板を
介して固定されたナットとを備え、前記調整ボルトをダ
イ本体の上面から挿入設置してなることを特徴とする押
出成形用ダイリップ調整装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989097179U JPH07268Y2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | 押出成形用ダイリップ調整装置 |
US07/477,413 US5051082A (en) | 1989-02-17 | 1990-02-09 | Apparatus for adjusting die lips for extrusion molding |
DE69013025T DE69013025T2 (de) | 1989-02-17 | 1990-02-14 | Vorrichtung zum Einstellen der Düsenlippen beim Strangpressen. |
EP90250044A EP0383418B1 (en) | 1989-02-17 | 1990-02-14 | Apparatus for adjusting die lips for extrusion molding |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989097179U JPH07268Y2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | 押出成形用ダイリップ調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0336820U JPH0336820U (ja) | 1991-04-10 |
JPH07268Y2 true JPH07268Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=31646331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989097179U Expired - Lifetime JPH07268Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-08-22 | 押出成形用ダイリップ調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07268Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BR0110220A (pt) * | 2000-04-20 | 2003-01-28 | Vantico Ag | Inserção coerente |
-
1989
- 1989-08-22 JP JP1989097179U patent/JPH07268Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0336820U (ja) | 1991-04-10 |
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