JP3506499B2 - 押出成型装置のダイ - Google Patents

押出成型装置のダイ

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JP3506499B2
JP3506499B2 JP19981894A JP19981894A JP3506499B2 JP 3506499 B2 JP3506499 B2 JP 3506499B2 JP 19981894 A JP19981894 A JP 19981894A JP 19981894 A JP19981894 A JP 19981894A JP 3506499 B2 JP3506499 B2 JP 3506499B2
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die
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lip
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峰雄 新本
真二 猿渡
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トミー機械工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は押出成型装置のダイに係
り、特に押出機により供給された溶融樹脂を所定形状に
成型して吐出させるための押出成型装置のダイに関す
る。 【0002】 【従来の技術】一般に、押出機によりホッパから投入さ
れる熱可塑性樹脂等の樹脂を密閉したシリンダ内で、ス
クリュコンベアで輸送しながら溶融させ、その後、前記
溶融樹脂を所定の形状を有するダイに向けて押出し、こ
のダイの吐出口から前記溶融樹脂を筒状に吐出して所望
のチューブラフィルムを成型する押出成型装置が多く用
いられている。 【0003】図6はこのような従来の押出成型装置のダ
イを示したもので、所定の環状フィルムを成型するため
のダイ本体1の上面には、図示しない押出機から送給さ
れる溶融樹脂を吐出させる環状の吐出口2が形成されて
おり、このダイ本体1の上部外周には、内周面との間隙
部分により前記吐出口2を形成し上面が前記ダイ本体1
の上面と同一の高さとされた環状の調整リング3が水平
方向に移動自在に配設されている。また、前記調整リン
グ3には、上下方向に貫通し前記ダイ本体1の吐出口2
より外側部分に螺合される固定ボルト4が螺合されてお
り、この固定ボルト4は、前記ダイ本体1と調整リング
3との接触面から吐出口2に送給される溶融樹脂が漏洩
しない程度に、かつ、前記調整リング3が移動できる程
度に締め付けるようになされている。さらに、前記調整
リング3の外周には、先端部が前記ダイ本体1の外周面
に当接されるように半径方向に延びる複数の調整ボルト
5が螺入されている。 【0004】このような従来のダイにおいては、前記調
整ボルト5を進退動作させることにより、前記ダイ本体
1に対して調整リング3を水平方向に移動させることに
より、前記吐出口2の間隙を均一となるように調整する
ようになっている。 【0005】しかし、前記従来のダイにおいては、調整
リング3全体が移動するため、間隙の一方を狭くする
と、他方が広くなり、全体の偏肉を調整することはでき
ても、局部的な偏肉調整をすることができなかった。 【0006】図7はこのような問題を解決した従来のダ
イを示したもので、ダイ本体1の上面には、溶融樹脂を
吐出するための環状の吐出口2が形成されており、前記
ダイ本体1の上面であって前記吐出口2の外周側は、こ
の吐出口2の外周部分をわずかに残して凹状に切欠き形
成され、この切欠き形成により、前記吐出口2の間隙を
調整する調整リップ6が形成されるようになされてい
る。 【0007】また、前記ダイ本体1の上面であって前記
調整リップ6の外周側には、上方に環状に突出する支持
突部7が形成されており、この支持突部7には、半径方
向に貫通する複数の保持孔8が周方向に所定間隔を有す
るように形成されている。また、前記保持孔8には、調
整用ナット9がこの保持孔8に対して回転自在に嵌挿さ
れており、この調整用ナット9の前記調整リップ6側先
端部には、前記調整用ナット9の抜けを防止するカラー
10が装着されるとともに、その後端部には、外周が六
角形のナット状に形成された回転操作部11が形成され
ている。さらに、前記調整用ナット9内側には、軸方向
に延在するねじ孔12が形成されており、このねじ孔1
2には、連結ボルト13が螺入されている。この連結ボ
ルト13の先端部には、フランジ14が形成されてお
り、この連結ボルト13のフランジ14の先端側には、
雄ねじが形成されている。この雄ねじは、前記調整リッ
プ6の外周面に形成された雌ねじに螺入されており、こ
れにより、前記連結ボルト13と前記調整リップ6とを
連結するようになされている。 【0008】このような従来のダイにおいては、前記調
整用ナット9の回転操作部11を回転操作して調整用ナ
ット9を回転させることにより、前記調整用ナット9
は、軸方向に移動しないが、前記連結ボルト13が軸方
向に移動され、これにより、前記調整リップ6がダイ本
体1の中心に対して進退動作され、これにより、前記吐
出口2の間隙を調整することができるものである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の押
出成型装置のダイにおいては、前記ダイ本体1の吐出口
2の間隙寸法を局部的に調整することにより、吐出樹脂
の膜厚を均一にすることができるが、調整リング3の上
部に調整用ナット9等が配設されているので、前記吐出
口2部分を加熱するためのヒータを適正に取付けること
が不可能であり、吐出樹脂の正確な温度制御を行なうこ
とができないという問題を有している。 【0010】また、通常、前記ダイ本体1の上部に図示
しない冷却風供給装置が配設されるものであるが、調整
リップ6が吐出口2の先端部分に配設されているので、
前記冷却風供給装置からの冷却エアの影響を受けて熱変
化が生じ、これにより、前記調整リップ6部分が変形し
て調整用ナット9により調整された吐出口2の間隙が変
化してしまうという問題を有している。 【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、吐出口部分に適正にヒータを取付けることがで
き、この吐出口部分の温度制御を正確に行なうことがで
き、さらに、吐出口の間隙を正確に調整することのでき
る押出成型装置のダイを提供することを目的とするもの
である。 【0012】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る押出成型装置のダイは、所定の溶融樹脂を
所定形状に成型吐出させる吐出口が形成された押出成型
装置のダイにおいて、前記ダイの上部に外周面にヒータ
が装着された調整リングを取付けるとともに、前記調整
リングの内周部下方に前記吐出口の外周面として機能す
る調整リップを半径方向に進退動作自在に形成し、前記
調整リングの前記ヒータの下方に、半径方向に貫通し先
端部が前記調整リップの裏面に連結される複数の連結ボ
ルトを周方向に所定間隔を有するように配設し、この連
結ボルトの外周側に前記連結ボルトを進退動作させる調
整用ナットを回転自在に配設し、この調整用ナットの外
周側にボスを前記調整用ナットを固定支持するとともに
前記連結ボルトおよび調整用ナットを一緒に進退動作さ
せるように回転自在に配設したことを特徴とするもので
ある。 【0013】 【作用】本発明の押出成型装置のダイによれば、ボスを
回転させて調整用ナットおよび連結ボルトを一緒に進退
動作させることにより、調整リングの調整リップを進退
動作させることができ、これにより、吐出樹脂の偏肉状
態に応じてダイの吐出口の間隙を調整することができ、
偏肉のない膜厚の均一な樹脂成型を行なうことができ
る。また、調整リングの調整用ナットより上方の外周面
にヒータを装着することができるので、吐出口部分の温
度制御を正確に行なうことができ、しかも、前記吐出口
の間隙調整を行なう調整リップが調整リングの下方に形
成されているので、この調整リップが冷却風供給装置の
冷却エアの影響を受けることがなく、調整した吐出口の
間隙を適正に保持することができるものである。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図5を参照
して説明する。 【0015】図1および図2は本発明に係る押出成型装
置のダイの一実施例を示したもので、押出成型装置のダ
イ15は、円板状の基部16の上面中心に一体に形成さ
れた円柱状のマンドレル17と、このマンドレル17の
外周側にわずかな間隙を有するように係合される円筒状
の本体18とから構成されている。前記マンドレル17
の外周面と本体18の内周面との間には、図示しない押
出機からの溶融樹脂が送られる一部が螺旋状に形成され
た樹脂溝19が形成されており、この樹脂溝19の上端
部は、樹脂の吐出口20とされている。さらに、前記基
部16の下面中央部には、前記押出機に接続される送給
口21が形成されており、この送給口21の上端部と前
記樹脂溝19の下端部とは、半径方向に延在する樹脂導
入管22により連結されている。そして、前記押出機か
ら供給される溶融樹脂がダイ15の送給口21、前記樹
脂導入管22、樹脂溝19をそれぞれ介して吐出口20
から吐出されるようになされている。 【0016】また、前記ダイ15のマンドレル17の中
央部には、前記吐出口20の内側に開口するエア噴出口
23が形成されており、前記マンドレル17の内部に
は、このエア噴出口23に連通するエア導通路24が形
成されている。さらに、前記ダイ15の下面には、前記
エア導通路24に連通するエア供給口25が形成されて
おり、このエア供給口25からエアを送り、前記エア導
通路24を介してエア噴出口23からエアを噴出させる
ことにより、前記吐出口20から吐出される樹脂を吹膨
させるようになされている。さらに、前記ダイ15の上
方には、前記吐出口20から筒状に吐出される樹脂の外
周に冷却風を噴出してこの樹脂を冷却する環状の冷却風
供給装置26が配設されている。 【0017】また、図2に詳細に示すように、前記ダイ
15の本体18の上面外周端部には、環状の保持板27
が上方に突出するように形成されており、前記本体18
の上面内周側には、環状の保持溝28が形成されてい
る。 【0018】このダイ15の本体18の上部には、環状
の調整リング29がボルト30により取付けられてお
り、この調整リング29の外周部には、前記保持板27
の外周に嵌合しこの調整リング29を本体18の上部に
保持する保持部31が形成されている。また、前記調整
リング29の内周部には、前記本体18の内周面と面一
に形成され内周面が前記吐出口20の外周面として機能
する調整リップ32が形成されており、この調整リップ
32の上方には、この調整リップ32を半径方向に容易
に進退動作できるように薄肉部33が形成されている。
さらに、前記調整リップ32の下方には、前記本体18
の保持溝28の内側に位置しL字状に形成された下端部
が前記保持溝28の吐出口20側の側面に当接する係止
部34が形成されている。 【0019】前記ダイ15の本体18の保持板27およ
び調整リング29の保持部31には、これらを半径方向
に貫通する複数の保持孔35,36が周方向に所定間隔
を有するようにそれぞれ形成されており、この保持孔3
5,36の内周面には、雌ねじが形成されている。この
保持孔35,36には、円筒状のボス37が挿入されて
おり、このボス37の外周面に形成された雄ねじを前記
保持孔35,36の雌ねじに螺合させることにより、前
記ボス37を固定するようになされている。さらに、こ
のボス37の半径方向外周側端部には、外周が六角形の
ナット状に形成された回転操作部38が形成されてい
る。 【0020】また、前記ボス37の内側には、調整用ナ
ット39がこのボス37に対して回転自在に嵌挿されて
おり、この調整用ナット39の前記調整リング29の調
整リップ32側先端部には、前記調整用ナット39の抜
けを防止するカラー40が一体に形成されるとともに、
その後端部には、この調整用ナット39をボス37に対
して保持するダブルナット41が螺合されている。さら
に、この調整用ナット39の内側には、軸方向に延在す
るねじ孔42が形成されており、このねじ孔42には、
連結ボルト43が螺入されている。この連結ボルト43
の先端部には、フランジ44が形成されるとともに、連
結ボルト43の基端部には、ナット部45が形成されて
おり、この連結ボルト43のフランジ44の先端側に
は、雄ねじが形成されている。この雄ねじは、前記調整
リップ32の外周面に形成された雌ねじに螺入されてお
り、これにより、前記連結ボルト43と前記調整リップ
32とを連結するようになされている。 【0021】さらに、前記調整リング29の保持孔3
5,36より上方の外周面には、ヒータ46が装着され
ている。 【0022】前記構成の調整リング29を組立る場合
は、まず、前記ボス37の内側に、調整用ナット39を
その基端側から挿入し、この基端部にダブルナット41
を螺合させ、前記調整用ナット39のカラー40と前記
ダブルナット41とにより、前記調整用ナット39をボ
ス37の軸方向に移動しないように保持させる。次に、
前記調整用ナット39のねじ孔42に、そのカラー40
側端部から連結ボルト43を螺入させる。 【0023】そして、前述のように調整用ナット39お
よび連結ボルト43が装着されたボス37を調整リング
29の保持孔35,36に螺入させて固定し、その後、
連結ボルト43のナット部45を回転操作することによ
り、連結ボルト43の雄ねじを前記調整リップ32の雌
ねじに前記連結ボルト43のフランジ44が調整リップ
32の側面に当接するまで螺入させて、前記連結ボルト
43と前記調整リップ32とを連結して組立が完了す
る。 【0024】次に、本実施例の作用について説明する。 【0025】本実施例においては、前記ダイ15により
溶融樹脂を筒状に成形して前記吐出口20から上方に吐
出するとともに、この吐出樹脂の内側に所定圧力でエア
を噴出させることにより、この吐出樹脂を吹膨させ、前
記冷却風供給装置26から冷却エアを噴出させて前記樹
脂を冷却することにより、所望の樹脂成型を行なうよう
になっている。 【0026】そして、前記吹膨された樹脂の周方向の膜
厚が均一となるように前記吐出口20の間隙を調整する
場合は、前記保持孔35,36に螺合されているボス3
7の回転操作部38を回転操作して前記ボス37を回転
させることにより、前記ボス37が保持孔35,36の
軸方向に沿って移動され、前記調整用ナット39のカラ
ー40およびダブルナット41によりボス37と調整用
ナット39とが一体化しているので、前記ボス37の軸
方向への移動により調整用ナット39も一緒に移動され
る。このとき、前記調整用ナット39はボス37に対し
て自由に回転可能とされているので、ボス37を回転さ
せた場合でも、調整用ナット39が回転してしまうこと
はない。そして、前記調整用ナット39の移動により、
この調整用ナット39に螺合された連結ボルト43が軸
方向に移動され、これにより、調整リング29の調整リ
ップ32を進退動作させることができる。このような操
作を所定位置のボス37についてそれぞれ行なうことに
より、吐出口20の間隙寸法を局部的に調整することが
できる。 【0027】したがって、本実施例においては、吐出樹
脂の偏肉状態に応じてボス37を回転操作することによ
り、吐出口20の間隙寸法を周方向で局部的に調整する
ことができるようにしているので、偏肉のない膜厚の均
一な樹脂成型を行なうことが可能となる。また、調整リ
ング29の調整用ナット39より上方の外周面にヒータ
46を装着することができるので、吐出口20部分の温
度制御を正確に行なうことができ、しかも、前記吐出口
20の間隙調整を行なう調整リップ32が調整リング2
9の下方に形成されているので、この調整リップ32が
冷却風供給装置26の冷却エアの影響を受けることがな
く、調整した吐出口20の間隙を適正に保持することが
できる。 【0028】また、図3および図4は本発明の他の実施
例を示したもので、本実施例においては、ダイ15の本
体18の上面外周端部に形成された保持板27には、上
部が開放されU字状を有する複数の保持スリット47が
周方向に所定間隔を有するように形成されており、調整
リング29の保持部31の前記保持板27の保持スリッ
ト47に対応する位置には、下部が開放され逆U字状を
有する複数の保持スリット48が形成されている。ま
た、これら各保持スリット47,48には、円筒状の調
整用ナット39が回転自在に挿入されており、この調整
用ナット39の両端部分には、前記保持板27の内周面
および調整リング29の保持部31の外周面にそれぞれ
当接し前記調整用ナット39を各保持スリット47,4
8の内側に保持するフランジ44がそれぞれ一体に形成
されている。さらに、この調整用ナット39の半径方向
外周側端部には、外周が六角形のナット状に形成された
回転操作部38が形成されている。 【0029】また、この調整用ナット39の内側には、
軸方向に延在するねじ孔42が形成されており、このね
じ孔42には、先端部が調整リップ32に連結された連
結ボルト43が螺入されている。 【0030】その他の構成は前記実施例のものと同様で
あるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省
略する。 【0031】前記構成の調整リング29を組立る場合
は、まず、前記調整用ナット39のねじ孔42にその先
端側から連結ボルト43を螺入させ、この調整用ナット
39をダイ15の本体18の保持板27の保持スリット
47に係合させた状態で、調整リング29をこの保持ス
リット48に前記調整用ナット39が係合するように装
着することにより、調整用ナット39をその軸方向に移
動しないように各保持スリット47,48の内側に回転
自在に保持する。その後、連結ボルト43のナット部を
回転操作することにより、連結ボルト43の雄ねじを前
記調整リップ32の雌ねじに前記連結ボルト43のフラ
ンジ44が調整リップ32の側面に当接するまで螺入さ
せて、前記連結ボルト43と前記調整リップ32とを連
結して組立が完了する。 【0032】本実施例において、前記吐出口20の間隙
を調整する場合は、前記保持スリット47,48に係合
されている調整用ナット39の回転操作部38を回転操
作して前記調整用ナット39を回転させることにより、
前記連結ボルト43が調整用ナット39の軸方向に沿っ
て移動され、これにより、調整リング29の調整リップ
32を進退動作させることができる。このような操作を
所定位置の調整用ナット39についてそれぞれ行なうこ
とにより、吐出口20の間隙寸法を局部的に調整するこ
とができる。 【0033】したがって、本実施例においても前記実施
例と同様に、吐出樹脂の偏肉状態に応じて調整用ナット
39を回転操作することにより、吐出口20の間隙寸法
を周方向で局部的に調整することができるようにしてい
るので、偏肉のない膜厚の均一な樹脂成型を行なうこと
が可能となる。また、調整リング29の調整用ナット3
9より上方の外周面にヒータ46を装着することができ
るので、吐出口20部分の温度制御を正確に行なうこと
ができ、しかも、前記調整リップ32が冷却風供給装置
26の冷却エアの影響を受けることがなく、調整した吐
出口20の間隙を適正に保持することができる。 【0034】さらに、図5は本発明のさらに他の実施例
を示したもので、ダイ15の本体18の上面外周端部に
は、環状の保持板27が上方に突出するように形成され
ており、この本体18の上部の前記保持板27の内周側
には、環状の調整リング29がボルト30により取付け
られている。この調整リング29の内周部には、前記本
体18の内周面と面一に形成され内周面が前記吐出口2
0の外周面として機能する調整リップ32が形成されて
おり、この調整リップ32の上方および下方には、この
調整リップ32を半径方向に容易に進退動作できるよう
に薄肉部33が形成されている。さらに、前記調整リン
グ29の調整リップ32の上部と前記保持板27の上部
との間には、蓋体49がねじ50により取付けられてい
る。 【0035】また、前記ダイ15の本体18の保持板2
7には、半径方向に貫通する複数の保持孔35が周方向
に所定間隔を有するように形成されており、この保持孔
35には、円筒状の調整用ナット39が回転自在に嵌挿
されている。さらに、この調整用ナット39の半径方向
外周側端部には、外周が六角形のナット状に形成された
回転操作部38が形成されており、前記調整用ナット3
9の前記内周側端部には、前記調整用ナット39の抜け
を防止してこの調整用ナット39を保持板27に対して
保持するダブルナット41が螺合されている。 【0036】また、この調整用ナット39の内側には、
軸方向に延在するねじ孔42が形成されており、このね
じ孔42には、先端部が調整リップ32に連結された連
結ボルト43が螺入されている。 【0037】その他の構成は前記実施例のものと同様で
あるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省
略する。 【0038】前記構成の調整リング29を組立る場合
は、まず、前記調整用ナット39のねじ孔42にその先
端側から連結ボルト43を螺入させ、この調整用ナット
39を前記保持板27の保持孔35に外周側から挿入し
た後、この調整用ナット39の内側にダブルナット41
を螺合させ、前記調整用ナット39の回転操作部38と
前記ダブルナット41とにより、前記調整用ナット39
を軸方向に移動しないように保持させる。その後、連結
ボルト43のナット部を回転操作することにより、連結
ボルト43の雄ねじを前記調整リップ32の雌ねじに前
記連結ボルト43のフランジ44が調整リップ32の側
面に当接するまで螺入させて、前記連結ボルト43と前
記調整リップ32とを連結した後、蓋体49を装着して
組立が完了する。 【0039】本実施例において、前記吐出口20の間隙
を調整する場合は、前記調整用ナット39の回転操作部
38を回転操作して前記調整用ナット39を回転させる
ことにより、前記連結ボルト43が調整用ナット39の
軸方向に沿って移動され、これにより、調整リング29
の調整リップ32を周方向に局部的に進退動作させるこ
とができる。 【0040】したがって、本実施例においても前記各実
施例と同様に、吐出樹脂の偏肉状態に応じて調整用ナッ
ト39を回転操作することにより、吐出口20の間隙寸
法を周方向で局部的に調整することができるようにして
いるので、偏肉のない膜厚の均一な樹脂成型を行なうこ
とが可能となる。また、調整リング29の調整用ナット
39より上方の外周面にヒータ46を装着することがで
きるので、吐出口20部分の温度制御を正確に行なうこ
とができ、しかも、前記調整リップ32が冷却風供給装
置26の冷却エアの影響を受けることがなく、調整した
吐出口20の間隙を適正に保持することができる。 【0041】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて種々変更することが可能であ
る。 【0042】 【発明の効果】以上述べたように本発明に係る押出成型
装置のダイは、ボスを回転させて調整用ナットおよび
結ボルトを一緒に進退動作させることにより、吐出樹脂
の偏肉状態に応じて吐出口の間隙寸法を周方向で局部的
に調整することができ、偏肉のない膜厚の均一な樹脂成
型を行なうことが可能となる。また、調整リングの調整
用ナットより上方の外周面にヒータを装着することがで
きるので、吐出口部分の温度制御を正確に行なうことが
でき、しかも、前記吐出口の間隙調整を行なう調整リッ
プが調整リングの下方に形成されているので、この調整
リップが冷却風供給装置の冷却エアの影響を受けること
がなく、調整した吐出口の間隙を適正に保持することが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る押出成型装置のダイの一実施例を
示す概略縦断面図 【図2】図1の調整リング部分の拡大縦断面図 【図3】本発明の他の実施例を示す調整リング部分の縦
断面図 【図4】図3の横断面図 【図5】本発明の他の実施例を示す調整リング部分の縦
断面図 【図6】従来の押出成型装置のダイを示す概略縦断面図 【図7】従来の他の押出成型装置のダイを示す概略縦断
面図 【符号の説明】 15 ダイ 17 マンドレル 18 本体 20 吐出口 27 保持板 29 調整リング 32 調整リップ 33 薄肉部 35,36 保持孔 37 ボス 38 回転操作部 39 調整用ナット 41 ダブルナット 43 連結ボルト 46 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−108760(JP,U) 実開 昭58−76719(JP,U) 実開 昭51−23560(JP,U) 特公 昭47−33491(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の溶融樹脂を所定形状に成型吐出さ
    せる吐出口が形成された押出成型装置のダイにおいて、
    前記ダイの上部に外周面にヒータが装着された前記吐出
    口の外周面として機能する調整リングを取付けるととも
    に、前記調整リングの内周部下方に前記吐出口の外周面
    として機能する調整リップを半径方向に進退動作自在に
    形成し、前記調整リングの前記ヒータの下方に、半径方
    向に貫通し先端部が前記調整リップの裏面に連結される
    複数の連結ボルトを周方向に所定間隔を有するように配
    設し、この連結ボルトの外周側に前記連結ボルトを進退
    動作させる調整用ナットを回転自在に配設し、この調整
    用ナットの外周側にボスを前記調整用ナットを固定支持
    するとともに前記連結ボルトおよび調整用ナットを一緒
    に進退動作させるように回転自在に配設したことを特徴
    とする押出成型装置のダイ。
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