JPH0658551A

JPH0658551A - 調理装置

Info

Publication number: JPH0658551A
Application number: JP20874392A
Authority: JP
Inventors: Tadao Yamashita; 忠夫山下; Katsunori Kumagai; 克典熊谷
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 1992-08-05
Filing date: 1992-08-05
Publication date: 1994-03-01
Anticipated expiration: 2013-04-15
Also published as: JP2740078B2

Abstract

(57)【要約】【目的】複数の加熱ステージの終了の後、被調理物の
調理状態を確認して被調理物の調理が不完全な場合に、
適切に追い加熱が行なえ、使い勝手に優れる調理装置の
提供。【構成】最終ステージが終了した後に扉を開いて被調
理物が未解凍状態である場合、扉を閉めるとタイマがス
タートし、タイマがタイムアップする前に加熱時間設定
部で追い加熱時間を設定して調理開始スイッチを押圧す
ると、最終ステージの加熱量で設定した追い加熱時間、
マグネトロンで加熱が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、被調理物を加熱して調
理する調理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、被調理物を加熱する加熱手段
と、加熱開始を指示する調理開始スイッチと、被調理物
が入れられる調理庫と、調理庫の開口に取り付けられた
扉と、所定調理の開始を指示すると複数段階の加熱ステ
ージで加熱手段を作動させる制御器とを具備する調理装
置が知られている。具体的には、例えば、調理選択スイ
ッチで被調理物の解凍を指示し、調理開始スイッチを操
作すると、強加熱から弱加熱に順次切り換わる三段階の
加熱ステージで被調理物の解凍が行なわれる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の調理装置
で、例えば、加熱手段の加熱能力を“強→中→弱”と三
段階に漸減して解凍を行なう場合、被調理物が強固に凍
結していると解凍処理が終了しても完全に解凍されない
場合が生じる。この場合に、再度、調理開始スイッチを
押圧して解凍を行なうと、加熱手段が“強”で作動して
被調理物が過熱されるので、解凍作業が失敗してしま
う。そこで、上記不具合を解決する為、本願発明者は、
三段階の加熱ステージが全て終了した後に扉を開ける
と、扉を閉める迄は、最終加熱ステージである“弱”で
所定時間、追い加熱を行なうタイマの設定が行なえる調
理装置を試作した。ところが、加熱手段を作動終了後、
被調理物の調理状態（例えば解凍状態）を確認すると直
ぐに扉を閉めてしまう使用者が多く、上記調理装置に
は、タイマの設定を行なわずに閉めてしまったら追い加
熱が行なえなくなるという新たな不具合が見つかった。

【０００４】本発明の目的は、複数の加熱ステージの終
了の後、被調理物の調理状態を確認して被調理物の調理
が不完全な場合に、適切に追い加熱が行なえ、使い勝手
に優れる調理装置の提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、被調理物を加熱する加熱手段と、前記加熱手
段の加熱開始を指示する調理開始スイッチと、被調理物
が入る調理庫と、該調理庫の開口に取り付けられた開閉
自在の扉と、前記調理開始スイッチが加熱開始を指示す
ると、加熱量や加熱時間を前記調理物に基づいて設定し
た複数の加熱ステージで前記加熱手段を作動させる制御
器とを具備する調理装置において、前記扉の開閉を検知
する扉センサと、前記加熱手段の加熱ステージが全て終
了した後に前記扉センサが前記扉が開いて閉まるのを検
知すると計時を開始するタイマと、追い加熱時間を設定
する加熱時間設定手段とを設け、前記タイマのタイムア
ップ前に前記加熱時間設定手段で追い加熱時間を設定
し、前記調理開始スイッチで加熱開始を指示すると、前
記制御器は、最終加熱ステージの加熱量で、設定した追
い加熱時間の間、追い加熱を行なう構成を採用した。

【０００６】

【作用】調理庫内に被調理物を入れ、扉を閉めて調理開
始スイッチを操作すると、制御器は、加熱量や加熱時間
を調理物に基づいてステージ毎に設定した複数の加熱ス
テージで加熱手段を作動させる。加熱手段の加熱ステー
ジが全て終了した後に使用者が扉を開いて被調理物の調
理状態を確認し、扉を閉めるとタイマが計時を開始す
る。調理が不完全である場合、タイマのタイムアップ前
に、使用者が加熱時間設定手段で追い加熱時間を設定
し、調理開始スイッチで加熱開始を指示すると、制御器
は、最終加熱ステージの加熱量で、追い加熱時間の間、
追い加熱を行なう。

【０００７】

【発明の効果】複数の加熱ステージの終了の後、被調理
物の調理状態を確認して被調理物の調理が不完全な場
合、最終加熱ステージの加熱量で、且つ適切な追い加熱
時間で追い加熱が行なわれるので、被調理物が過熱され
る事は無く、調理を完全に終了させる事ができる。被調
理物の調理状態を確認し、扉を閉めてから追い加熱時間
を設定する構成であるので、追い加熱を確実に行なう事
ができ、使い勝手に優れる。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例を図１〜図３に基づいて説
明する。複合調理器Ｒは、箱状のハウジング１００内に
設けられる調理庫１と、加熱手段であるマグネトロン２
と、加熱の開始を指示する調理開始スイッチ３と、調理
庫１の開口に取付けられた扉４と、扉４の開閉を検知す
る扉センサ５と、タイマ６と、加熱時間を設定する加熱
時間設定部７と、制御器８とを備える。

【０００９】調理庫１は、被調理物を載置する皿１１
１、１１２、及び被調理物が載置され図示しないモータ
により回転するターンテーブル１１３を備える。調理庫
１外のハウジング１００の下部に配されるガスバーナ２
１には、“オーブン”調理又は“コンビ”調理の際、電
磁弁２１１、２１２、２１３を連設したガス回路２１０
を介してガスが供給され、燃焼ファン２２により燃焼用
空気が供給され燃焼する。尚、このガスバーナ２１は、
スパーカ２３により点火される。尚、１１４はターンテ
ーブル１１３に載置された被調理物の重量を検知する重
量センサ、１１５はガスバーナ２１の燃焼炎を検知する
炎センサ、１１６は調理庫１から排出される熱風の温度
を検知する温度センサ、１１７は排気の湿度を検知する
湿度センサ、１１８は熱風を循環させる為の循環ファ
ン、１１９は排気筒である。

【００１０】調理庫１外のハウジング１００の後部に配
されるマグネトロン２は、数ＧＨｚのマイクロ波を高出
力で発生させる磁電管である。

【００１１】ハウジング１００の前面に位置する操作パ
ネル面１０１に配設される調理開始スイッチ３は、ガス
バーナ２１やマグネトロン２の加熱開始を指示するスイ
ッチであり、後述する調理選択スイッチ９のキーが押圧
され、調理時間及び調理庫１内の温度を設定した後に押
圧すると、ガスバーナ２１やマグネトロン２による熱風
循環や加熱が開始される。

【００１２】調理選択スイッチ９は、“オーブン”調
理、“電子レンジ強”調理、“電子レンジ弱”調理、及
び“コンビ”調理が選択可能な四つのパネル式キーで構
成され、ハウジング１００の前面に位置する操作パネル
面１０１に配設されている。海老のテルミドールや茶碗
蒸し等の調理に使用する“オーブン”キーは、押圧する
と、ガスバーナ２１が燃焼可能状態になり、“オーブ
ン”調理では、ガスバーナ２１の燃焼により生じた熱風
が循環ファン１１８により調理庫１内に導入され、被調
理物を高速加熱する。ビーフシチューの下ごしらえ等の
調理に使用する“電子レンジ強”キーは、押圧すると、
マグネトロン２の高周波出力が５００Ｗに設定される。
“電子レンジ弱”キーは、凍結状態の被調理物を解凍す
る際に使用し、押圧すると、マグネトロン２の高周波出
力が最初３００Ｗに設定される。ローストチキン等の調
理に使用する“コンビ”キーは、押圧すると、ガスバー
ナ２１が燃焼可能状態になり、且つマグネトロン２の高
周波出力が１２００Ｗに設定される。

【００１３】扉４は、調理庫１の前面開口に取り付けら
れ、開閉自在とされる。又、扉４には、扉４が開状態で
あるか、閉状態であるかを検知する扉センサ５が配され
ている。

【００１４】制御器８内に組み込まれたタイマ６は、本
実施例では、マグネトロン２の加熱ステージが全て終了
した後に、扉センサ５が扉４が開いて閉まるのを検知す
ると計時を開始する。

【００１５】加熱時間設定部７は、被調理物の加熱時間
を設定するものであり、設定は、ハウジング１００の前
面に位置する操作パネル面１０１に設けた一組（時間増
加用、減少用）のパネル式キーで行なう。

【００１６】制御器８は、調理選択スイッチ９、加熱時
間設定部７、温度設定部８１、温度センサ１１６、湿度
センサ１１７、重量センサ１１４、炎センサ１１５、及
び扉センサ５からの出力を入力し、電磁弁２１１、２１
２、２１３、燃焼ファン２２、循環ファン１１８、スパ
ーカ２３、マグネトロン２、及び表示器８２を制御す
る。上記温度設定部８１には、温度設定用の一組のキー
スイッチ（温度上昇・下降用）から設定信号が入力され
る。このキースイッチは、ハウジング１００の前面の操
作パネル面１０１に設けられ、調理内容に合う様に、調
理庫１内の温度を６０℃〜３００℃の範囲（所定温度間
隔）で設定可能である。又、制御器８は、調理選択スイ
ッチ９で解凍モードを選択すると、第１、第２、第３ス
テージの加熱時間Ｔ₁、Ｔ₂、Ｔ₃や高周波出力Ｐｏ
（加熱量）を、つぎに示す値に設定し、調理開始スイッ
チ３を押圧すると上記ステージに基づいてマグネトロン
２を作動状態にする。

【００１７】被調理物の重量Ｇが２００ｇ以下の時、総
合加熱時間Ｔ（Ｔ₁＋Ｔ₂＋Ｔ₃）を１．４Ｇ秒とす
る。又、被調理物の重量Ｇが２００ｇを越える場合、総
合加熱時間Ｔ（Ｔ₁＋Ｔ₂＋Ｔ₃）を０．８３Ｇ＋１１
４秒とする。第１ステージの加熱時間Ｔ₁を（１／８）
×Ｔとする。尚、高周波出力Ｐｏは３００Ｗ（一定）で
ある。第２ステージの加熱時間Ｔ₂を（２／８）×Ｔと
する。尚、高周波出力Ｐｏは２００Ｗ（一定）である。
第３ステージの加熱時間Ｔ₃を（５／８）×Ｔとする。
尚、高周波出力Ｐｏは１００Ｗ（一定）である。

【００１８】つぎに、制御器８による複合調理器Ｒの作
動を図３のフローチャートとともに説明する。ステップ
Ｓ１で、解凍モードが選択されたか否かを判断し、選択
された（Ｙｅｓ）場合、ステップＳ２に進む。ステップ
Ｓ２で、調理開始スイッチ３が押圧されたか否かを判断
し、押圧された（Ｙｅｓ）場合、ステップＳ３に進む。
ステップＳ３で、上述した第１ステージを実行し、ステ
ップＳ４に進む。ステップＳ４で、上述した第２ステー
ジを実行し、ステップＳ５に進む。ステップＳ５で、上
述した第３ステージを実行し、ステップＳ６に進む。ス
テップＳ６で、制御器８は、表示器８２に解凍終了を表
示する。ステップＳ７で、使用者が扉４を開き、扉セン
サ５が開扉状態を検知する。尚、扉４を開いた時点で、
解凍終了表示が消える。ステップＳ８で、使用者が扉４
を閉め、扉センサ５が閉扉状態を検知する。尚、ステッ
プＳ７とステップＳ８との間で、使用者は、被調理物の
解凍状態を確認する。ステップＳ９でタイマ６が計時を
開始し、ステップＳ１０に進む。ステップＳ１０で、追
い加熱時間が、加熱時間設定部７により設定されたか否
かを判断し、使用者が追い加熱時間を設定した（Ｙｅ
ｓ）場合、ステップＳ１１に進み、追い加熱時間が設定
されない（Ｎｏ）場合、ステップＳ１３に進む。ステッ
プＳ１１で、調理開始スイッチ３が押圧されたか否かを
判断し、押圧された（Ｙｅｓ）場合、ステップＳ１２に
進む。ステップＳ１２で、上述した第３ステージの加熱
量で、設定した追い加熱時間の間、マグネトロン２を作
動させ、作動停止後、表示器８２に解凍終了を表示す
る。ステップＳ１３で、タイマ６がタイムアップ（設定
は１分）したか否か判断し、タイムアップした（Ｙｅ
ｓ）場合、表示器８２に解凍終了を表示し、タイムアッ
プしていない（Ｎｏ）場合、ステップＳ１０に戻る。

【００１９】本実施例の複合調理器Ｒは、以下の利点を
有する。（あ）第３ステージが終了し、表示器８２に解凍終了が
表示された後、使用者が扉４を開いて被調理物の解凍状
態を調べ、解凍状態が不完全であると判明した場合、扉
４を閉め、タイマ６がタイムアップする前（１分以内）
に追い加熱時間を設定し、調理開始スイッチ３を押圧す
ると、１００Ｗ（第３ステージと同出力）の高周波出力
Ｐｏ、設定追い加熱時間でもって、被調理物がマグネト
ロン２により加熱される。この為、追い加熱の際、被調
理物が過熱される事無く、完全に解凍させる事ができ
る。（い）被調理物の解凍状態を確認し、解凍状態が不完全
であると、扉４を閉めてからタイマ６がタイムアップす
る迄の間（１分以内）に、加熱時間設定部７で追い加熱
時間を設定する構成であるので、上述した試作品の様な
不具合は生じず、追い加熱を確実に行なう事ができ、使
い勝手に優れる。（う）被調理物の重量Ｇに基づいて総合加熱時間Ｔ（Ｔ
₁＋Ｔ₂＋Ｔ₃）を決め、第１ステージの加熱時間Ｔ₁
と第２ステージの加熱時間Ｔ₂と第３ステージの加熱時
間Ｔ₃との比を予め決めているので、第３ステージが終
了した時点で、被調理物の解凍状態が不完全となる事が
少ない。

【００２０】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。ａ．上記実施例では、被調理物を解凍する場合について
述べたが、複数の加熱ステージで被調理物を加熱する構
成を備えていれば、通常の加熱調理に本発明の構成を採
用しても良い。ｂ．上記実施例では、三段階の加熱ステージを備えたも
のを示したが、加熱ステージは何段階でも良い。ｃ．タイマの設定時間は、上記実施例では１分にした
が、追い加熱時間を余裕をもって設定でき、且つ次の調
理に差し支えない時間範囲（例えば１５秒〜３分）であ
れば、適宜、決めれば良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る、複合調理器の略式断
面図である。

【図２】その複合調理器のブロック図である。

【図３】その複合調理器の作動を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１調理庫２マグネトロン（加熱手段）３調理開始スイッチ４扉５扉センサ６タイマ７加熱時間設定部（加熱時間設定手段）８制御器Ｒ複合調理器（調理装置）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被調理物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱開始を指示する調理開始スイッチ
と、被調理物が入る調理庫と、該調理庫の開口に取り付けられた開閉自在の扉と、前記調理開始スイッチが加熱開始を指示すると、加熱量
や加熱時間を前記調理物に基づいて設定した複数の加熱
ステージで前記加熱手段を作動させる制御器とを具備す
る調理装置において、前記扉の開閉を検知する扉センサと、前記加熱手段の加
熱ステージが全て終了した後に前記扉センサが前記扉が
開いて閉まるのを検知すると計時を開始するタイマと、
追い加熱時間を設定する加熱時間設定手段とを設け、前記タイマのタイムアップ前に前記加熱時間設定手段で
追い加熱時間を設定し、前記調理開始スイッチで加熱開
始を指示すると、前記制御器は、最終加熱ステージの加
熱量で、設定した追い加熱時間の間、追い加熱を行なう
事を特徴とする調理装置。