JPH05205867A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

Info

Publication number
JPH05205867A
JPH05205867A JP1117492A JP1117492A JPH05205867A JP H05205867 A JPH05205867 A JP H05205867A JP 1117492 A JP1117492 A JP 1117492A JP 1117492 A JP1117492 A JP 1117492A JP H05205867 A JPH05205867 A JP H05205867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
output
additional heat
humidity
additional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1117492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2871261B2 (ja
Inventor
Sakae Morikawa
栄 森川
Nobumi Kumamura
信美 熊村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP1117492A priority Critical patent/JP2871261B2/ja
Publication of JPH05205867A publication Critical patent/JPH05205867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2871261B2 publication Critical patent/JP2871261B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジの冷凍カレー等自動あたため加熱
による部分的な焦げ付き問題を解決する。 【構成】 マイクロ波出力により被加熱物を加熱する加
熱手段と、該加熱手段の加熱出力を上記被加熱物の加熱
に際して予じめ設定する加熱出力設定手段と、該加熱出
力設定手段によって設定された加熱出力が得られるよう
に上記加熱手段の出力を制御する加熱出力制御手段と、
該加熱出力制御手段による加熱開始後の加熱室内の湿度
を検出する湿度センサと、該湿度センサの湿度検出レベ
ルが所定値以上になった後も所定時間内上記加熱手段を
作動させる追加熱手段とを備えてなる高周波加熱装置に
おいて、上記追加熱開始後所定時間が経過すると上記追
加熱手段による追加熱量を所定のレベルに低減する追加
熱量低減手段を設け、適切な加熱量により、じっくりと
加熱することにより加熱のしすぎや加熱不良を生ぜしめ
ないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動あたため機能を
有した高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロコンピュータを備えた電
子レンジ等の高周波加熱装置では、通常オートメニュー
の場合において、調理済後の料理などの「あたため」を行
う自動あたため手段が設けられており、それによって冷
凍カレーや冷凍シチュー等の解凍・加温も可能となって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該従来の自動
あたため手段は、庫内にセットされている実際の調理物
の量や種類に関係なく、常に一定のマイクロ波出力を一
定時間t1照射した後加熱室内の湿度が所定レベルに達し
たら、さらに一定時間t2の追加熱を行う構成となってい
るために(図8参照)、例えば調理物の量の多少や種類、
ラップによる密閉度の相違などによって加熱時の温度変
化が著しく異なり、少量物の場合の加熱過多による全体
の焦げ付きや又冷凍カレーや冷凍シチューの場合の外周
面だけの加熱過多による部分的焦げ付き(内部加熱不足)
などの不都合が発生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜4各項
記載の発明は、各々上記の問題を解決することを目的と
してなされたものであって、それぞれ次のように構成さ
れている。
【0005】(1) 請求項1記載の発明の構成 請求項1記載の発明の高周波加熱装置は、マイクロ波出
力により被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段の
加熱出力を上記被加熱物の加熱に際して予じめ設定する
加熱出力設定手段と、該加熱出力設定手段によって設定
された加熱出力が得られるように上記加熱手段の出力を
制御する加熱出力制御手段と、該加熱出力制御手段によ
る加熱開始後の加熱室内の湿度を検出する湿度センサ
と、該湿度センサにより検出される湿度レベルが所定レ
ベル以上になった後も所定時間内上記加熱手段を作動さ
せる追加熱手段とを備えてなる高周波加熱装置におい
て、上記追加熱開始後所定時間が経過すると上記追加熱
手段による追加熱量を所定のレベルに低減する追加熱量
低減手段を設けて構成されている。
【0006】(2) 請求項2記載の発明の構成 請求項2記載の発明の高周波加熱装置は、上記請求項1
記載の発明の構成を基本構成とし、同構成において、さ
らに重量センサを設け、上記追加熱を開始してから追加
熱量の低減を始めるまでの所定経過時間が当該重量セン
サの出力値に応じて設定されるように構成されている。
【0007】(3) 請求項3記載の発明の構成 請求項3記載の発明の高周波加熱装置は、上記請求項1
記載の発明の構成を基本構成とし、同構成において、上
記追加熱を開始してから追加熱量の低減を始めるまでの
所定経過時間が上記追加熱開始時の湿度センサの出力値
に応じて設定されるように構成されている。
【0008】(4) 請求項4記載の発明の構成 請求項4記載の発明の高周波加熱装置は、マイクロ波出
力により被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段の
加熱出力を上記被加熱物の加熱に際して予じめ設定する
加熱出力設定手段と、該加熱出力設定手段によって設定
された加熱出力が得られるように上記加熱手段の出力を
制御する加熱出力制御手段と、該加熱出力制御手段によ
る加熱開始後の加熱室内の湿度を検出する湿度センサ
と、該湿度センサにより検出される湿度レベルが所定レ
ベル以上になった後も所定時間内上記加熱手段を作動さ
せる追加熱手段とを備えてなる高周波加熱装置におい
て、上記追加熱が開始された場合において上記最初の加
熱を開始してから所定時間が経過すると上記追加熱手段
による追加熱量を所定のレベルに低減する追加熱量低減
手段を設けて構成されている。
【0009】
【作用】本願の請求項1〜4各項記載の発明の高周波加
熱装置は、各々以上のように構成されている結果、当該
各構成に対応して、それぞれ次のような作用を奏する。
【0010】(1) 請求項1記載の発明の作用 請求項1記載の発明の高周波加熱装置では、上述の如
く、マイクロ波出力により被加熱物を加熱する加熱手段
と、該加熱手段の加熱出力を上記被加熱物の加熱に際し
て予じめ設定する加熱出力設定手段と、該加熱出力設定
手段によって設定された加熱出力が得られるように上記
加熱手段の出力を制御する加熱出力制御手段と、該加熱
出力制御手段による加熱開始後の加熱室内の湿度を検出
する湿度センサと、該湿度センサにより検出される湿度
レベルが所定レベル以上になった後所定時間内上記加熱
手段を作動させる追加熱手段とを備えてなる高周波加熱
装置において、上記追加熱を開始した後に予じめ設定さ
れた所定の時間が経過すると上記追加熱手段による追加
熱量を所定のレベルに低減する追加熱量低減手段が設け
られていて、被加熱物が一定温度まで加熱された後は一
定のパワーダウンを行った上で焦げ付きを生ぜしめない
安定した加熱状態を継続するようになっている。
【0011】そのため、過加熱を生ぜしめることなく、
じっくりと中心部まで熱を通すことができ、例えば冷凍
カレーや冷凍シチューなどの場合にも容器周辺部に焦げ
付きを発生させることなく、中心部まで十分に加熱する
ことが可能となる。
【0012】(2) 請求項2記載の発明の作用 請求項2記載の発明の高周波加熱装置では、その基本構
成に基く上記請求項1記載の発明と同様の作用に加え、
さらに重量センサを追加し、上記追加熱開始から追加熱
量の低減を始めるまでの所定経過時間が当該重量センサ
で検出された被加熱物の量に応じて設定されるようにな
っているので、被加熱物の量をも考慮した上で、より適
切な加熱を行うことができる。
【0013】(3) 請求項3記載の発明の作用 請求項3記載の発明の高周波加熱装置では、その基本構
成に基く上記請求項1記載の発明と同様の作用に加え、
さらに本来具備している湿度センサを活用し、上記追加
熱を開始してから追加熱量の低減を始めるまでの所定の
経過時間が追加熱開始時において当該湿度センサで検出
された被加熱物から出ている蒸気の量に応じて設定され
るようになっているので、蒸気の出方などから被加熱物
の種類等を判断することができ、それに応じて、さらに
適切な加熱を行うことができる。
【0014】(4) 請求項4記載の発明の作用 請求項4記載の発明の高周波加熱装置では、上述のよう
に、マイクロ波出力により被加熱物を加熱する加熱手段
と、該加熱手段の加熱出力を上記被加熱物の加熱に際し
て予じめ設定する加熱出力設定手段と、該加熱出力設定
手段によって設定された加熱出力が得られるように上記
加熱手段の出力を制御する加熱出力制御手段と、該加熱
出力制御手段による加熱開始後の加熱室内の湿度を検出
する湿度センサと、該湿度センサにより検出される湿度
レベルが所定レベル以上になった後も所定時間内上記加
熱手段を作動させる追加熱手段とを備えてなる高周波加
熱装置において、上記追加熱が開始された場合において
上記最初の加熱を開始してから所定時間が経過すると上
記追加熱手段による追加熱量を所定のレベルに低減する
追加熱量低減手段が設けられており、最初に加熱が開始
されてから予じめ設定された所定の設定時間が経過して
一定温度までの加熱が完了した時は、一定レベル以上の
湿度が出ていることを条件として追加熱量を低減するよ
うにし、それによって加熱し過ぎによる焦げ付き等を発
生させることなく時間をかけて内部まで十分に熱を通
す。この結果、良好な「自動あたため加熱」作用を実現し
得るようになる。
【0015】
【発明の効果】つまり、上記の説明から明らかな如く、
本願発明の高周波加熱装置では、従来のような加熱過多
や加熱不足を生じることなく、適度な自動あたため加熱
を実現することができるようになる。
【0016】その結果、本願発明の高周波加熱装置によ
ると、調理物の量や種類に応じて常に温め調理完了後の
調理物を本来の調理完了状態に近い一定の加温状態に保
持することができ、ユーザーに対して略でき上り状態の
味を提供することができるようになる。
【0017】
【実施例】
(1) 第1実施例 図1〜図6は、本願発明の第1実施例に係る自動あたた
め機能を備えた高周波加熱装置(電子レンジ)の構成を示
している。
【0018】先ず図1は、当該高周波加熱装置1の全体
的な構造(筺体構造)を示すもので、その筺体1aの内側
には加熱室(調理物収納庫)2が設けられている。そし
て、該加熱室2の底部には調理物載置用のターンテーブ
ル3が回転可能に設置されている。また該加熱室2の正
面側開口部19にはファィンダー部17を形成したドア
16が上下方向に開閉可能な状態で取付けられている。
また、ドア16に対応した本体部側には、ドアスイッチ
18が設けられている。
【0019】一方、上記筺体1a正面側の上記ドア16
の右側部には当該高周波加熱装置の各種の機能を操作・
制御するための操作パネル部26が設置されている。該
操作パネル部26には、例えば図2に詳細に示すよう
に、上方側から下方側(又左右)にかけて、表示部(蛍光
表示部)34、マニュアルメニュー用の加熱時間設定キ
ー(5分、1分、10秒の3つのキーよりなる)27、ス
タートキー28a、とり消しキー28b、手動加熱キー
(レンジ強・中・弱、生もの解凍、トースター、ピザ加
熱の5つのキーよりなる)29、自動加熱キー(あたた
め、牛乳あたため、酒のかん、トースト、冷凍トース
ト、炊飯の6つのキーよりなる)30、仕上り調節キー
(仕上り、焼色調節の2つの機能を有し、強めキー、弱
めキーとの2つからなる)37、時刻合せキー38が各
々適切に操作性良く配設されている。
【0020】そして、上記表示部34には、例えば下部
側の上述した各種操作キーがON操作されると、それに
対応して図示のように各種の選択設定状態が表示される
(図2は、全ての操作情報を表示した状態である)。
【0021】該操作パネル部26は、例えば図3に示す
ようにマイクロコンピュータを中心として構成された電
子レンジコントロール用の制御ユニット20とデータバ
スおよびコントロールバスを介して接続されていて自由
に信号の送受が行えるようになっている。
【0022】さらに、同図3から明らかなように、上記
高周波加熱装置1の筺体1a内部には、上記加熱室2内
のターンテーブル3上に収納された調理鍋5内の被加熱
物(調理物)にマイクロ波を放射吸収させることによって
加熱するマグネトロン13と、当該加熱室2内の被加熱
物に赤外線を照射することによって加熱するヒータ36
およびヒータ回路35と、換気用のファン12aおよび
ファンモータ12とが各々図示のように設置されてい
る。そして、上記制御ユニット20とターンテーブルモ
ータ4との間にはターンテーブルモータ駆動回路24
が、また同制御ユニット20と上記ファンモータ12と
の間にはファンモータ駆動回路25が、さらに同制御ユ
ニット20と上記マグネトロン13との間にはマグネト
ロン駆動部22が各々介設されている。上記ターンテー
ブルモータ4部には、また図示しない重量センサが設け
られ、該重量センサで検出された検出値Wは調理物の量
の判定に使用される。
【0023】一方、図示の如く、上記筺体1aの一側壁
31側には外気導入口8が、また他側壁32側には排気
口11が各々形成されているとともに、それらの間の加
熱室2の両側壁6,7部には換気口9,10がそれぞれ形
成されている。そして、上記外気導入口8と換気口9と
の間には上記ファンモータ12によって駆動されるファ
ン12aが介設されていて、上記外気導入口8から導入
された外気が図示矢線で示すように先ずマグネトロン1
3を冷却した後、加熱室2上部を経て調理中の臭気や水
蒸気を吸収して排気口11側から排出させて行くように
なっている。なお、上記換気口10と排気口11との間
は、ダクト部14に形成されている一方、該ダクト部1
4の通路入口上方には加熱室2内に臨んで加熱時および
保温時の調理物からの湿度Cを検出する湿度センサ15
が設置されている。そして、該湿度センサ15の出力信
号は所定の検知部23を介して上記制御ユニット20に
入力されてメモリされるようになっている。
【0024】上記制御ユニット20は、例えば図5のタ
イムチャートに示すように、オートメニューの「あたた
め」加熱時(t1:フルパワー)において上記湿度センサ15
により図6に示す所定設定レベル以上の蒸気量の発生が
検出された時は、その時の検出レベルに応じて以後の追
加熱工程(t2期間)における上記マグネトロン13の加熱
出力を例えば所定時間ta内だけフルパワー(500W)で
制御する一方、該ta時間が経過して被加熱物が一定の温
度になると自動的に290W程度にパワーダウン調整
し、それにより残されたtb時間内は焦げ付きが生じない
ような適切な「あたため」加熱状態を実現する。他方、ま
た必要に応じ調理完了後の保温状態では上記検出湿度W
に応じて上記重量センサの出力に応じて設定された保温
出力をも更に細かくコントロールするようになってい
る。
【0025】次に、本実施例の上記制御ユニット20に
よる被加熱物の「自動あたため」調理(加熱)制御の内容に
ついて説明する。
【0026】先ず、上記操作パネル部26の操作状態か
らオート操作メニューの「あたため」ONのデータを入力
して制御をスタートする。そして、先ずステップS1
上記重量センサの検出データWを入力する。そして、該
重量データとさらに加熱レベルの強・中・弱データとに
基いて必要な加熱出力、加熱時間、加熱量補正係数KW
(重量)、KB(加熱強度)を設定した後、ステップS4
進み上記マグネトロン13を駆動してレンジ加熱を開始
する。該レンジ加熱は、上記予じめ設定された最大加熱
時間が経過するまで行なわれる。
【0027】次にステップS5に進んで、上記湿度セン
サ15の出力から加熱室2内の湿度を検知し、さらに該
検知結果に基いてステップS6で上記加熱時間の経過に
対応して発生する蒸気発生量が図6に示す所定の設定量
を越えたか否かを判断する。そして、その結果がYES
の時には、ステップS7に進んで、上記それまでの経過
加熱時間t1に対して上記重量補正係数KW、加熱強度補
正係数KBを各々乗じることによって追加熱時間(トー
タル時間)t2を演算決定する。
【0028】また、その後ステップS8に進んで、今度
は上記ステップS7で演算された追加熱時間t2に対して
更に上記重量補正係数KWと上記追加熱開始時の湿度セ
ンサ出力に基いて新に演算された湿度補正係数KCとを
乗じることによって上記追加熱時間t2の中のフルパワー
加熱時間taを演算決定する。
【0029】そして、少なくとも該フルパワー加熱時間
ta内は上記設定湿度レベル検出後も上記t1時間内と同様
のフルパワー(500W)でのレンジ加熱を継続して速か
に被加熱物の温度を上げる。一方、その後、ステップS
9で、上記フルパワー追加熱時間taの経過が確認される
と、ステップS10で所定レベルのパワーダウン(デュー
ティー比低減)処理を行った上で残時間tb(t2−ta)内当
該低加熱量でのレンジ加熱を行う。
【0030】この結果、従来のようにフルパワー状態で
長時間(最後まで)の追加熱が行われる場合に比べて、過
加熱や焦げ付きの発生を生じにくくすることができる。
【0031】そして、ステップS11で最終的に上記追加
熱時間t2の経過が確認されると、上記ステップS10のパ
ワーダウン状態でのレンジ加熱を停止して「あたため」オ
ートメニュー制御を終了する。
【0032】以上の結果、本実施例の構成によると、被
加熱物の重量(量)と種類(蒸気発生量の相違)に応じて最
終的な追加熱時間t2中のフルパワー加熱時間taとパワー
ダウン状態での加熱時間tbとが適切に設定されるように
なる。従って、従来のような追加熱や加熱不足が解消さ
れ、冷凍シチューや冷凍カレーなどの場合にも容器周辺
の焦げ付きを発生させることなく、十分に内側まで熱を
通すことができる。
【0033】なお、上記の説明では追加熱時間t2中のフ
ルパワー加熱時間taを決定するのに被加熱物の重量Wと
加熱室2内の湿度Cの2つのパラメータを使用して行う
ようにしたが、これは何れか一方のパラメータ(W又は
C)のみに基いて決定するようにしても良い。そのよう
にすると、システムがシンプルになり、コストも低下す
るメリットを生じる。
【0034】(2) 第2実施例 ところで、上記の如く「自動あたため」制御において、特
に「冷凍カレー」や「冷凍シチュー」などの場合には、中央
部より外周部の方が先に融けて最初から強く加熱される
ので、中央部が未だ融解されない内に外周部のみが焦げ
てしまうということが他の被加熱物の場合に比べて、よ
り起こり易い。
【0035】従って、上記図6の設定湿度によって決定
される追加熱時間t2中のフルパワー加熱時間taとパワー
ダウン加熱時間tbの決定に際しても、本来被加熱物が
「冷凍カレー」や「冷凍シチュー」などの冷凍メニューであ
るか、その他の非冷凍ものであるかの判別を正確に行っ
た上で行うことが好ましい。該判定は、例えば次のよう
にして行うことができる。
【0036】すなわち、冷凍カレー、冷凍シチューの場
合、一般に熱容量が大きく上記図6の設定湿度に達する
までの加熱時間t1が長く、かつ追加熱時間t2も長くな
る。そして、これらt1,t2の長さは又それらの量が多い
時ほど長くなる。
【0037】しかも、上記冷凍メニューの場合、通常容
器上をラップで覆った状態で加熱されるので、最初の加
熱状態では冷凍物の周囲のみが徐々に解けて行き、少し
ずつラップ内の湿度は上るが中央部は相当の期間内凍結
したままである。
【0038】そして、該状態でのフルパワー加熱(t1)が
続いて上記ラップ内に大量の蒸気が留って圧力が高くな
ると、やがてラップが破れて湿度センサの出力が一気に
上昇して、やがて上記図6の設定湿度を越える。この時
点から追加熱(t2)が始まるが、上記冷凍物は未だ中央部
が完全に解凍されておらず、湿度の上昇は以後緩やかに
なる。他方、通常の被加熱物の場合は設定レベルを越え
た場合にも以後湿度が大きく上昇するので、両者を明確
に区別することができる。従って、該判定を行った上で
上記第1実施例のように追加熱時間t2中におけるフルパ
ワー加熱時間taとパワーダウン加熱時間tbとを区別して
設定するようにすると、上記第1実施例の作用効果は更
に高精度なものとなる。
【0039】なお、以上の実施例では、その何れにあっ
てもマグネトロンのパワーダウンを印加電圧のデューテ
ィー比を変えることにより行ったが、例えば当該マグネ
トロンがインバータ式の場合には電圧周波数を変えるこ
とによって行っても良いことは言うまでもない。
【0040】(3) 第3実施例 なお、上記追加熱時間t2中のフルパワー加熱時間taは、
上記各実施例のように、重量Wと湿度Cの2つのパラメ
ータに基く決定方法、又重量W又は湿度Cの何れか一方
のみをパラメータとする決定方法の他に、より簡単かつ
低コストな方法として、例えば図7に示すように最初の
加熱を開始してから一定の設定時間tsが経過すると、設
定湿度量が検知されていることを条件として自動的にパ
ワーダウンを行うようにすることもできる。
【0041】該設定時間tsは、多くのメニューを考慮し
て通常設定湿度量に達する汎用的な最大時間(例えば2
0分)を利用して決定される。
【0042】そして、該構成においては、例えば被加熱
物の入れ忘れなどをも考慮して上記設定時間tsに対応し
た設定湿度の未検知タイマー時間ts−1(分)を設定して
おり、該未検知タイマー設定時間ts−1(分)内に設定湿
度量の検出がなされない時は上記加熱動作そのものをO
FFにするようになっている。
【0043】また、この場合において、上記追加熱時間
t2中のフルパワー加熱時間taのみを上記tsを同様に予じ
め設定して置き、設定湿度量が検出されてから該時間ta
の経過をカウントしてパワーダウンを行わせるようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例に係る高周波加
熱装置の筺体部構造を示す斜視図である。
【図2】図2は、同装置の操作パネル部の構造を示す拡
大正面図である
【図3】図3は、同装置の制御回路構成を中心として示
すブロック図である。
【図4】図4は、同装置の制御ユニットによる自動「あ
たため」制御動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、上記図4の制御による加熱特性を示す
タイムチャートである。
【図6】図6は、同高周波加熱装置の制御動作で使用さ
れる湿度センサの出力特性図である。
【図7】図7は、本願発明の第3実施例に係る高周波加
熱装置の自動「あたため」制御動作を示すタイムチャート
である。
【図8】図8は、従来の高周波加熱装置の自動「あたた
め」加熱特性を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1aは筺体部、2は加熱室、3はターンテーブル、5は
調理鍋、13はマグネトロン、15は湿度センサ、20
は制御ユニット、21は操作部、22はマグネトロン駆
動部である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波出力により被加熱物を加熱す
    る加熱手段と、該加熱手段の加熱出力を上記被加熱物の
    加熱に際して予じめ設定する加熱出力設定手段と、該加
    熱出力設定手段によって設定された加熱出力が得られる
    ように上記加熱手段の出力を制御する加熱出力制御手段
    と、該加熱出力制御手段による加熱開始後の加熱室内の
    湿度を検出する湿度センサと、該湿度センサにより検出
    される湿度レベルが所定レベル以上になった後も所定時
    間内上記加熱手段を作動させる追加熱手段とを備えてな
    る高周波加熱装置において、上記追加熱開始後所定時間
    が経過すると上記追加熱手段による追加熱量を所定のレ
    ベルに低減する追加熱量低減手段を設けたことを特徴と
    する高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 重量センサを有し、上記追加熱を開始し
    てから追加熱量の低減を始めるまでの所定経過時間が当
    該重量センサの出力値に応じて設定されるようになって
    いることを特徴とする請求項1記載の発明の高周波加熱
    装置。
  3. 【請求項3】 上記追加熱を開始してから追加熱量の低
    減を始めるまでの所定経過時間が上記追加熱開始時の湿
    度センサの出力値に応じて設定されるようになっている
    ことを特徴とする請求項1記載の発明の高周波加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 マイクロ波出力により被加熱物を加熱す
    る加熱手段と、該加熱手段の加熱出力を上記被加熱物の
    加熱に際して予じめ設定する加熱出力設定手段と、該加
    熱出力設定手段によって設定された加熱出力が得られる
    ように上記加熱手段の出力を制御する加熱出力制御手段
    と、該加熱出力制御手段による加熱開始後の加熱室内の
    湿度を検出する湿度センサと、該湿度センサにより検出
    される湿度レベルが所定レベル以上になった後も所定時
    間内上記加熱手段を作動させる追加熱手段とを備えてな
    る高周波加熱装置において、上記追加熱が開始された場
    合において上記最初の加熱を開始してから所定時間が経
    過すると上記追加熱手段による追加熱量を所定のレベル
    に低減する追加熱量低減手段を設けたことを特徴とする
    高周波加熱装置。
JP1117492A 1992-01-24 1992-01-24 高周波加熱装置 Expired - Fee Related JP2871261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1117492A JP2871261B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1117492A JP2871261B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 高周波加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05205867A true JPH05205867A (ja) 1993-08-13
JP2871261B2 JP2871261B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=11770695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1117492A Expired - Fee Related JP2871261B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2871261B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997005429A1 (en) * 1995-07-25 1997-02-13 Sanyo Electric Co., Ltd. Cooker

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997005429A1 (en) * 1995-07-25 1997-02-13 Sanyo Electric Co., Ltd. Cooker
US5783807A (en) * 1995-07-25 1998-07-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Cooking device for appropriately processing pre-cooked frozen food

Also Published As

Publication number Publication date
JP2871261B2 (ja) 1999-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05205867A (ja) 高周波加熱装置
JP2586258B2 (ja) トースターレンジ
JPH08110054A (ja) 電子レンジ
US6087643A (en) Method for controlling cavity lamp of microwave oven
JP2504369B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2513400B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2518127B2 (ja) 高周波加熱調理装置
JP2827737B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH0645061A (ja) 高周波加熱装置
JP2570061B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2853558B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2692460B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3581267B2 (ja) 加熱調理器
JPH05141668A (ja) トースターレンジ型高周波加熱装置
JP2988364B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2853569B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3434646B2 (ja) 電子レンジ
JPH05306818A (ja) 高周波加熱装置
JP2692443B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3246202B2 (ja) 高周波加熱器
JPH05322174A (ja) 高周波加熱装置
JP3651498B2 (ja) 調理器
JP2547653B2 (ja) 調理器
JP2000213749A (ja) 加熱調理器
JPH08159481A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees