JPH0658110U - カムシャフト - Google Patents

カムシャフト

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JPH0658110U
JPH0658110U JP7320393U JP7320393U JPH0658110U JP H0658110 U JPH0658110 U JP H0658110U JP 7320393 U JP7320393 U JP 7320393U JP 7320393 U JP7320393 U JP 7320393U JP H0658110 U JPH0658110 U JP H0658110U
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gear portion
end surface
camshaft
gear
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英二 田井
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Kubota Corp
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Nok Corp
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カムシャフトにおいて以下の構成を有する。
すなわち、ギヤ部3の一端面3aとフライウェイト11
のギヤ部側端面11aとの間にウェイトガイド7を設
け、ギヤ部3にフライウェイト11を装着した際に、こ
のフライウェイト11aのギヤ部側端面11aがウェイ
トガイド7によりギヤ部3の一端面3aから離れるよう
にした。 【効果】 フライウェイト11のギヤ部側端面11aの
密着面積を大幅に低減させることでき、フライウェイト
11の揺動抵抗を小さくして、その揺動を円滑化させる
ことができる。このためフライウェイト11が正確に揺
動し、デコンプおよびデコンプ解除が確実に行なわれ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、発電機や芝刈り機等に搭載されるエンジン等の伝動要素として用い られるカムシャフトの改良に関し、更に詳しくは、カムシャフトに装着されるデ コンプ用のフライウェイトの揺動を円滑化させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
カムシャフトの従来技術として、図4に示すものがある。これは、本考案と同 様に、以下の基本構造を備えている。すなわち、カム部102を備えたシャフト 部101にギヤ部103を設け、このギヤ部103に、その一端面103aに沿 って揺動するデコンプ用のフライウェイト111を装着することができるように 構成してある。
【0003】 このような基本構造を備えたカムシャフトでは、通常、枢軸112によりギヤ 部103にフライウェイト111を揺動自在に枢支し、これをスプリング113 で付勢し、シャフト部101のデコンプピン挿入孔104に摺動自在に組み付け たデコンプピン114をフライウェイト111に連携させ、カムシャフトの回転 時にフライウェイト111に発生する遠心力とスプリング113の付勢力との釣 り合いで、フライウェイト111を揺動させてデコンプピン114を連動し、デ コンプおよびデコンプ解除を行なっている。
【0004】 ところで、上記従来技術では、図4(B)に示すように、ギヤ部103にフラ イウェイト111を装着した際に、フライウェイト111のギヤ部側端面111 aの全面がギヤ部103の一端面103aに当接する構造になっている。尚、図 4(A)中の符号105はスプリングピン、109は枢軸挿入孔、115はキー である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 上記従来技術では、ギヤ部103にフライウェイト111を装着した際に、フ ライウェイト111のギヤ部側端面111aの全面がギヤ部103の一端面10 3aに当接する構造になっているために、潤滑油によりフライウェイト111の ギヤ部側端面111aの全面がギヤ部103の一端面103aに密着し、これが フライウェイト111の揺動に対する大きな抵抗となる。このためフライウェイ ト111が正確に揺動せず、デコンプおよびデコンプ解除が不具合となる虞があ る。
【0006】 本考案の解決しようとする課題は、カムシャフトにおいて、カムシャフトに装 着されるデコンプ用のフライウェイトの揺動を円滑化させることができるものを 提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、図1に例示するように、カム部2を備えたシャフト部1にギヤ部3 を設け、このギヤ部3に、その一端面3aに沿って揺動するデコンプ用のフライ ウェイト11を装着するカムシャフトにおいて、以下のようにしたことを特徴と している。
【0008】 すなわち、ギヤ部3の一端面3aとフライウェイト11のギヤ部側端面11a との間にウェイトガイド7を設け、ギヤ部3にフライウェイト11を装着した際 に、このフライウェイト11のギヤ部側端面11aがウェイトガイド7によりギ ヤ部3の一端面3aから離れるようにしてある。
【0009】
【作用】
図1に例示するように、ギヤ部3にフライウェイト11を装着した際に、フラ イウェイト11のギヤ部側端面11aがウェイトガイド7によりギヤ部3の一端 面3aから離れることになるために、フライウェイト11のギヤ部側端面11a の密着面積を大幅に低減させることができる。
【0010】
【考案の効果】
したがってフライウェイト11の揺動抵抗を小さくして、その揺動を円滑化さ せることができ、これによりフライウェイト11が正確に揺動し、デコンプおよ びデコンプ解除が正確に行なわれる。
【0011】
【実施例】
本考案の実施例を図面にしたがって説明する。図1は、本考案の実施例に係る カムシャフトを説明する図で、図1(A)はフライウェイト等の別部品を装着し たカムシャフトの正面図、図1(B)は図1(A)のB−B線断面図、図1(C )は図1(B)のC−C線断面図、図1(D)は図1(B)のD−D線断面図で ある。図2は、別部品を装着していないカムシャフトを説明する図で、図2(A )は一部切欠正面図、図2(B)は図2(A)のB−B線断面図、図2(C)は 図2(A)のC方向矢視図である。また図3(A)は図2(A)のIII-III 線断 面図、図3(B)は図3(A)のB−B線断面図、図3(C)は図3(A)のC −C線断面図である。
【0012】 この実施例に係るカムシャフトの構造は以下のとおりである。すなわち、図2 (A)に示すように、シャフト部1に所要数(図では二個)のカム部2が設けら れ、このシャフト部1にギヤ部3が設けられている。シャフト部1とカム部2と ギヤ部3はフェノール樹脂により一体成形されている。シャフト部1にはその中 心軸線に対して斜め向きのデコンプピン挿入孔4が貫通形成されている。ギヤ部 3のうち、カム部2側の一端面3aは平坦に形成され、成型用割り型の離型に支 障がないようにしてある。すなわち、シャフト部1の径方向にカム部2が膨出し ているために、成型用の割り型をシャフト部1の径方向に抜く必要があり、カム 部2側の一端面3aに窪みを形成すると、成型用割り型の離型に不都合が生じる からである。
【0013】 ギヤ部3の一端面3aに、スプリングフック5およびウェイトストッパ6が一 体成形されている。図3(C)に示すように、スプリングフック5はギヤ部3の 一端面3aから隆起状に突設され、その先端には円盤形の鍔5aが形成されて後 述するスプリング13の一端を掛け止めすることができるようになっている。ま た図3(B)に示すように、ウェイトストッパ6もギヤ部3の一端面3aから隆 起状に突設されている。
【0014】 このように、シャフト部1にギヤ部2が一体成形され、ギヤ部2にスプリング フック5およびウェイトストッパ6が一体成形されているために、ギヤ部3およ びスプリングフック6をシャフト部1の別部品として用意する必要がない上、こ れらの組み付けを省略することができる。このため、これらが別部品である場合 に比べて部品点数およびその組み付け工数を削減することができる。尚、スプリ ングフック5およびウェイトストッパ6は何れもギヤ3の一端面3aから突設さ れているために、シャフト部1の径方向に抜く必要のある成型用割り型の離型に 不都合はない。また図3(A)および(C)に示すように、ギヤ部3には略扇状 のスプリング干渉防止用窓穴8および枢軸挿入孔9が貫通形成されている。
【0015】 当該実施例に係るカムシャフトの構造は以上のとおりであるが、図1に示すよ うに、このカムシャフトには、デコンプ用のC字形のフライウェイト11等の別 部品を装着することができるようになっている。すなわち、図1(D)に示すよ うに、枢軸挿入孔9に枢軸12が挿通され、この枢軸12を介してフライウェイ ト11の基端部11bが枢支され、これによりフライウェイト11がギヤ部3の 一端面3aに沿って揺動するように装着される。枢軸12の先端には、かしめ部 12aが形成され、枢軸12の抜け止めがなされる。枢軸12のかしめ部12a の着座部分には金属製の座金10がインサート成形により埋設されている。
【0016】 図1(B)に示すように、フライウェイト11の先端部11cとスプリングフ ック5の間にスプリング13が架設され、スプリング13の付勢力でフライウェ イト11は図示の向心姿勢をとる。スプリング13はスプリング干渉防止用窓穴 8に臨んでおり、これによりギヤ部3の一端面3aとの干渉が回避されるように なっている。このためスプリング13の作動が阻害されることがない。シャフト 部1のデコンプピン挿入孔4にはデコンプピン14が摺動自在に挿入される。デ コンプピン14の頭部はフライウェイト11の先端部11cに当接している。
【0017】 カムシャフトが無回転または所定回転以下である場合には、フライウェイト1 1は、スプリング13の付勢力で図1(B)に示す向心姿勢をとり、デコンプピ ン14はデコンプ姿勢を維持する。デコンプ姿勢では、図1(A)に示すように デコンプピン14の先端がシャフト部1の周側面から突出する。カムシャフトの 回転が増加し、フライウェイト11に発生する遠心力が大きくなると、スプリン グ13の付勢力に抗してフライウェイト11が揺動して遠心姿勢をとり、デコン プピン14は遠心力でその頭部方向に移動し、デコンプ解除姿勢をとる。デコン プ解除姿勢では、デコンプピン14の先端がデコンプピン挿入孔4に引き込まれ る。フライウェイト11の遠心姿勢はウェイトストッパ6により規制される。そ してカムシャフトの回転が所定回転以下に低下し、フライウェイト11に発生す る遠心力が低下すると、スプリング13の付勢力によりフライウェイト11が揺 動して向心姿勢をとり、デコンプピン14がデコンプ姿勢をとる。
【0018】 当該実施例では、フライウェイト11の揺動の円滑化を図るために、以下の構 造が採用されている。すなわち、図1(A)に示すように、ギヤ部3の一端面3 aにフライウェイト11のギヤ部側端面11aの一部を当接させるウェイトガイ ド7が一体成形により隆起状に突設されている。図1(B)に示すように、この ウェイトガイド7は、フライウェイト11の基端部11bと中間部11dとが当 接する箇所、すなわち、枢軸挿入孔9の周囲とスプリング干渉防止用窓穴8の付 近に二箇所形成され、何れも矩形状に形成されている。
【0019】 このような構造を採用することにより、以下の利点が得られる。すなわち、カ ムシャフトにフライウェイト11等の別部品を装着した場合に、フライウェイト 11のギヤ部側端面11aの一部がウェイトガイド7の端面7aに当接すること により、フライウェイト11aのギヤ部側端面11aがギヤ部3の一端面3aか ら離れることになる。このためフライウェイト11のギヤ部側端面11aの密着 面積を大幅に低減させることができ、フライウェイト11の揺動抵抗を小さくし てその揺動を円滑化させることができる。
【0020】 特に、当該実施例のように、ギヤ部3を樹脂素材で成形した場合には、その表 面が比較的滑らかで、潤滑油の付着によりフライウェイト11の密着性が高くな る傾向があるために、ウェイトガイド7によりフライウェイト11の密着面積を 低減させることは、フライウェイト11の揺動の円滑化にとって極めて有効な手 段であり、その効果は、より顕著に現れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例に係るカムシャフトを説明す
る図で、図1(A)はフライウェイト等の別部品を装着
したカムシャフトの正面図、図1(B)は図1(A)の
B−B線断面図、図1(C)は図1(B)のC−C線断
面図、図1(D)は図1(B)のD−D断面図である。
【図2】 別部品を装着していないカムシャフトを説明
する図で、図2(A)は一部切欠正面図、図2(B)は
図1(A)のB−B線断面図、図2(C)は図2(A)
のC方向矢視図である。
【図3】 図3(A)は図2(A)のIII −III 線断面
図、図3(B)は図3(A)のB−B線断面図、図3
(C)は図3(A)のC−C線断面図である。
【図4】 従来技術に係るカムシャフトを説明する図
で、図4(A)は分解斜視図、図4(B)は一部切欠正
面図である。
【符号の説明】
1 シャフト部 2 カム部 3 ギヤ部 3a 一端面 7 ウェイトガイド 11 フライウェイト 11a ギヤ部側端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム部(2)を備えたシャフト部(1)
    にギヤ部(3)を設け、前記ギヤ部(3)に、その一端
    面(3a)に沿って揺動するデコンプ用のフライウェイ
    ト(11)を装着するカムシャフトにおいて、前記ギヤ
    部(3)の一端面(3a)と前記フライウェイト(1
    1)のギヤ部側端面(11a)との間にウェイトガイド
    (7)を設け、前記ギヤ部(3)に前記フライウェイト
    (11)を装着した際に、前記フライウェイト(11)
    のギヤ部側端面(11a)が前記ウェイトガイド(7)
    により前記ギヤ部(3)の一端面(3a)から離れるよ
    うにしたことを特徴とするカムシャフト。
JP1993073203U 1993-12-22 1993-12-22 カムシャフト Expired - Lifetime JP2512254Y2 (ja)

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US7140340B2 (en) 2003-09-30 2006-11-28 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Decompression device for engine
CN106838206A (zh) * 2017-02-28 2017-06-13 重庆市祥陵机械股份有限公司 凸轮轴离心装置

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