JPH0657563B2 - ビーチクリーナ - Google Patents

ビーチクリーナ

Info

Publication number
JPH0657563B2
JPH0657563B2 JP27403789A JP27403789A JPH0657563B2 JP H0657563 B2 JPH0657563 B2 JP H0657563B2 JP 27403789 A JP27403789 A JP 27403789A JP 27403789 A JP27403789 A JP 27403789A JP H0657563 B2 JPH0657563 B2 JP H0657563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
scooping
sand
tip
comb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27403789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03138203A (ja
Inventor
光洋 佐藤
保徳 浦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP27403789A priority Critical patent/JPH0657563B2/ja
Publication of JPH03138203A publication Critical patent/JPH03138203A/ja
Publication of JPH0657563B2 publication Critical patent/JPH0657563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、海水浴場等の砂浜を掃除する際に用いるビー
チクリーナに関する。
(従来の技術) 海水浴場等の砂浜に散在する空缶、流木、紙くず等のゴ
ミ類を捨上げて回収するビーチクリーナには、砂と共に
ゴミ類を掬上げる掬上げ部を前部に配置し、この掬上げ
部で掬上げた砂を第1コンベヤ、第2コンベヤで搬送す
る間に篩落とし、ゴミ類を容器に投入するようにしたも
のがある。
掬上げ部にはゴミ類及び砂を同時に掬上げる掬上げ具が
設けられ、この掬上げ具は掬上げ物を第1コンベヤに受
渡すために尻上がり状に傾斜されており、掬上げ具の後
端は掬上げた地面及び第1コンベヤの前下部の最下位置
より高くなっている。
(発明が解決しようとする課題) ビーチクリーナは地面の凹凸により前後左右に揺れるこ
とがあり、揺れたときに第1コンベヤの前下部が掬上げ
具の先端より下方の石、木等の障害物を引上げて、掬上
げ具後端と第1コンベヤとの間に噛込むことがある。
障害物を噛込むと、掬上げ具より強度の低い第1コンベ
ヤの搬送具が破損し、搬送具の交換又は修理を要し、そ
のためにビーチクリーナ全体の分解組立を必要とする。
本発明の第1の目的は、固定の先金の後方に第1コンベ
ヤへ掬上げ物を受渡しする櫛材を設けて、掬上げ具を構
成し、この櫛材を第1コンベヤの搬送具より変形容易に
しておいて、障害物を噛込んでも、第1コンベヤよりも
先に修理等が容易な櫛材が損傷され、搬送具が破損しな
いようにしたビーチクリーナを提供するにある。
本発明の第2の目的は、前記先金を側板に固定し、この
先金に対して櫛材が上方退避可能に設けて、障害物を噛
込もうとしても櫛材が上方退避して、噛込みを生ぜず、
よって搬送具が破損しないようにしたビーチクリーナを
提供することを目的とする。
本発明の第3の目的は、前記先金に櫛材と横軸とを固定
し、この横軸を介して先金を側板に枢支し、側板と先金
との間に姿勢保持用弾圧手段を設けて、櫛材を掬上げ姿
勢から弾性抑え力を受けた状態で上方退避可能にするこ
とにより、障害物を噛込もうとしても、櫛材が先金と共
に上方回動して噛込みを防止し、よって搬送具が破損し
ないようにしたビーチクリーナを提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、
掬上げ部5 によりゴミ類を砂と共に掬上げ、尻上がり状
の第1コンベヤ6 から第2コンベヤ7 を経て砂を篩落し
ながらゴミ類を容器8 に回収するビーチクリーナにおい
て、掬上げ部5 は左右側板30間で尻上がりの掬上げ姿勢
αに固定された先金A と、この先金A の後部から第1コ
ンベヤ6 の前下部近傍へ尻上がり状に延設されていて第
1コンベヤ6 の搬送具21より変形容易な櫛材B とを有す
ることであり、第2の具体的手段は、掬上げ部5 により
ゴミ類を砂と共に掬上げ、尻上がり状の第1コンベヤ6
から第2コンベヤ7 を経て砂を篩落しながらゴミ類を容
器8 に回収するビーチクリーナにおいて、掬上げ部5 は
左右側板30間に尻上がりの掬上げ姿勢αに配置された先
金A と、この先金A の後部から第1コンベヤ6 の前下部
近傍へ尻上がり状に配置された櫛材B とを有し、前記先
金A は左右側板30に固定され、櫛材B は後端を第1コン
ベヤ6 から離れる上方へ退避可能にするべく前部が先金
A に対して枢支されていることであり、第3の具体的手
段は、掬上げ部5 によりゴミ類を砂と共に掬上げ、尻上
がり状の第1コンベヤ6 から第2コンベヤ7 を経て砂を
篩落しながらゴミ類を容器8 に回収するビーチクリーナ
において、掬上げ部5 は左右側板30間に尻上がりの掬上
げ姿勢αに配置された先金A と、この先金A の後部から
第1コンベヤ6 の前下部近傍へ尻上がり状に配置された
櫛材B とを有し、前記先金A と櫛材B とは固定され、先
金A は横軸93を介して左右側板30に枢支され、先金A と
側板30との間には、先金A と櫛材B とを掬上げ姿勢αに
保持し且つ櫛材B 後端が上方回動するのを弾力的に抑え
る弾圧手段96とが設けられていることである。
(作 用) 砂中に石、木等の障害物が埋っていて、先金A に代って
第1コンベヤ6 の搬送具21で拾い上げられると、先金A
の後方の櫛材B に当る。
第1発明では、この櫛材B が弾性変形又は塑性変形して
上側へ折曲され、搬送具21は破損されることなく、その
まま障害物を搬送し、第2発明では、櫛材B のみが先金
A に対して上方へ回動退避して、搬送具21は破損される
ことなく障害物を搬送し、第3発明では、櫛材B が先金
A と共に弾圧手段96に抗して一体的に回動し、搬送具21
は破損されることなく障害物を搬送する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。な
お、図面は自走式のビーチクリーナを例示する。
第1〜4図に示す第1実施例において、1 はビーチクリ
ーナの機体で、車体2 の下側に左右一対のクローラ式走
行装置3 が設けられると共に、車体2 上の左右一対の機
体側板4 間に、前端の掬上げ部5 、尻上がり状の第1コ
ンベヤ6 、第2コンベヤ7 、容器8 が前後方向に配置さ
れ、また右側部には操縦装置9 、エンジン10、減速装置
11等が配置されている。なお、エンジン10はボンネット
12内に収められている。
第1コンベヤ6 は掬上げ部5 で掬上げた砂及びゴミ類の
内、砂をゴミ類と選別して砂の殆どを篩落としながらゴ
ミ類を持上げて行くものであって、中途部に屈曲部を有
して側面視く字状に形成された左右一対のコンベヤ枠13
と、このコンベヤ枠13の両端部間に支架され駆動軸14及
び従動軸15と、各軸14,15 に左右一対づつ固定された駆
動スプロケット16及び従動スプロケット17と、各スプロ
ケット16,17 間にガイドスプロケット18、ガイドシュー
19等を介してコンベヤ枠13に沿うように巻掛けられた左
右一体のチェーン20と、このチェーン20に等間隔おきに
設けられた搬送具21とから構成されている。
各搬送具21は、第4図に示すように、各チェーン20等に
等間隔おきに取付けた左右一対のL字金具22の先端部間
を横杆23で連結して枠を形成し、これらL字金具22及び
横杆23に沿って側面視L字状の網体21a を張って構成さ
れており、掬上げ部5 で掬上げた砂、ゴミ類を掻上げ且
つ持上げるようになっている。
各コンベヤ枠13は左右一対の上部リンク24と下部リンク
25とを介して機体1 に昇降自在でかつ後上がり状の傾斜
状態に取付けられており、下部リンク25の中途部と車体
2 との間に設けられたシリンダ26の伸縮により昇降可能
である。駆動スプロケット16は、チェーン伝動機構27,2
8 を介して減速装置11の出力軸29に連動連結されてい
る。
掬上げ部5 は砂と共にゴミ類を掬上げるためのものであ
って、コンベヤ枠13の前端に固設された側板30間に掬上
げ具31を左右方向に架設して構成されている。
掬上げ具31は平板又は上向き凹状の湾曲板で形成された
先金A と、多数本の棒材88を平行にして先金A に固定又
は平板を切欠いて櫛状にして先金A に固定した櫛材B と
を有し、先金A はブラケット87を介して左右側板30に固
定され、櫛材B は先金A の後部下面から後方に延設され
ている。
先金A は尻上がり状の掬上げ姿勢αになっており、櫛材
B は先金A の上面に沿って後方に延設されているので掬
上げ姿勢となっており、櫛材B の後端は自由端で、第1
コンベヤ6 の前下部の近傍に位置し、第1コンベヤ6 の
前下部の最下位置より上方にあり、櫛目から砂を落とし
ながらゴミ類を搬送具21へ受渡し可能になっている。櫛
材B が砂を落下することによって、搬送具21へ受渡され
る砂量は少なくなり、搬送具21が受けるショックは減少
し、耐久性が向上される。
前記櫛材B は鉄棒、バネ鋼又は合成樹脂等で搬送具21よ
り強度が低く、変形容易に形成されていて、第1コンベ
ヤ6 との間に石、木等の障害物を噛込むと、弾性変形又
は塑性変形するものであり、弾性変形するものであれ
ば、障害物が無くなると元の状態に戻り、塑性変形する
金属であれば、ハンマ等で叩いて元の状態に修理し、破
壊される材料であれば、先金A と共に又は先金A に対し
て外して交換する。
前記各側板30の外側にはブラケット37を介してゲート輪
38が取付けられており、このゲージ輪38は掬上げ部5 の
掬上げによって盛上がった砂が左右両側に逃げないよう
に、側板30に近接しかつ側板30より前方に出るように設
けられている。
掬上げ部5 の左右側板30間には掬上げ規制部材36が設け
られている。この掬上げ規制部材36は連結杆36a の両端
に取付板36b を溶着し、この取付板36b を左右各側板30
にボルト固定したものであり、連結杆36a は掬上げ部5
の掬上げ板31の上方で全幅にわたっており、大流木等の
大型ゴミが第1コンベヤ6 に侵入するのを規制すると共
に、左右側板30を連結して補強する役目もしている。
39は第1コンベヤ6 の前部から中途部まで略全幅にわた
って上方を覆っている弾性カバーであり、ゴム又は合成
樹脂等の弾性シートで形成されていて、その後端がコン
ベヤ枠13の屈曲部に棒材40を介して取付けられ、前部が
掬上げ規制部材36上に載せられ、中途部がコンベヤ枠13
上に自重で載せられている。
この弾性カバー39は第1コンベヤ6 の搬送具21を小間隔
を介して覆っていて、搬送具21からゴミ類が脱落した
り、砂と共に押上げられてきたゴミ類が搬送具21にかか
って前方へはじき飛ばされるのを阻止している。またこ
の弾性カバー39は風が第1コンベヤ6 に当たるのを阻止
するので、搬送具21上の砂が吹き飛ばされるのも阻止
し、中型ゴミ類が搬送具21上に載っていても弾性変形す
ることによりその持上げを許容する。
第2コンベヤ7 は、第1コンベヤ6 で持上げられたゴミ
類を受取って更に砂を篩落としながら容器8 に投入して
行くためのものであって、左右一対のコンベヤ枠43の両
端部間に駆動軸44と従動軸45とを架設し、この各軸44,4
5 に固設の駆動スプロケット46及び従動スプロケット47
間に巻掛けたチェーン48間に網49又は横桟等を設けて構
成されている。第2コンベヤ7 は駆動軸44により各側板
4 に枢支され、コンベヤ枠43と車体2 のブラケット50と
の間に設けられたリンク51により支持されている。駆動
軸44はチェーン伝動機構52,53 を介して減速装置11の出
力軸29により駆動される。
第1コンベヤ6 の後端部と第2コンベヤ7 の前端部との
間には、十分大きな落差が設けられており、その中途部
に分離シュート54が配置されている。分離シュート54は
第1コンベヤ6 から第2コンベヤ7 へと落下するゴミ類
より砂を分離するためのものであって、網、櫛杆等によ
り構成されており、左右の側板4 間に固定の支持部材55
に枢軸56を介して前端部側が枢支され、かつ後下がり状
に傾斜して配置されている。
分離シュート54の下側には連接棒57が連結され、また連
接棒57は円板58のクランクピン59に連結されている。円
板58はチェーン伝動機構60を介して減速装置11の出力軸
29により駆動される。
第1コンベヤ6 の後端部の外方近傍には、第1コンベヤ
6 から後方に放てきされたゴミ類、土塊等が衝突して分
離シュート54上に落下するように側板4 間の全幅にわた
って櫛杆61が設けられている。この櫛杆61はコンベヤ枠
13の後端部間に架設された支持部材62により下端部が支
持されており、また支持部材62には下向きに案内用の櫛
杆63が取付けられている。
容器8 は前板64と側板65と後板66と底板67とを備えたバ
ケット構造であり、その前板64、側板65、底板67は枠体
に網を装着して構成されている。容器8 は各側板65が左
右両側の四節リンク68に枢軸69で枢着されており、四節
リンク68先端の固定リンク70と側板65との間に設けられ
たシリンダ71の伸縮により枢軸69廻りにダンプ動作可能
である。
各四節リンク68は側板4 とコンベヤ枠43との間に配置さ
れた左右一対のアーム72の後端に枢着され、またこのア
ーム72に固定のブラケット73と、四節リンク68のリンク
74に固定のブラケット75との間にシリンダ76が介装され
ている。
各アーム72は左右の側板4 間に架設された支持部材77に
枢軸78により前端側が昇降自在に枢着され、また各アー
ム72のブラケット73と車体2 のブラケット50との間には
シリンダ79が介装されている。そして、四節リンク68は
シリンダ76の伸縮により前後に揺動自在であり、アーム
72はシリンダ79の伸縮により上下に昇降自在である。
分離シュート54、第2コンベヤ7 の下側には、篩落され
た砂を走行装置3 間に案内する左右一対の案内板(図示
せず)が設けられている。
車体2 の後端には、篩落された砂、走行装置3 の走行跡
の凹凸等を掻きならすためのレーキ81がアーム82、枢軸
83を介して取付けられており、このレーキ81は車体2 の
ブラケット50とアーム82との間に介在されたシリンダ84
の伸縮により昇降自在である。レーキ81の後側にはゴム
タレ85が設けられている。
上記構成において、砂浜の清掃作業を行なう際には、第
1コンベヤ6 を下げて掬上げ部5 の掬上げ具31の先端を
砂の中に15〜20cm程度突込んだ状態で前進走行する。
すると、掬上げ規制部材36は大流木等の侵入を防止した
状態で、先金A が砂浜の砂とゴミ類を共に掬上げ、櫛材
B が多くの砂を落としながらゴミ類を第1コンベヤ6 へ
と送り、第1コンベヤ6 が各搬送具21で掻上げ、砂とゴ
ミ類とを更に篩分けて砂を下方に篩落としながら後端部
まで持上げて行く。搬送体21からゴミ類が脱落しようと
したり、またゴミ類がはじき飛ばされそうになると、弾
性カバーが39に当たって阻止される。
そして、第1コンベヤ6 の回走速度は十分速く設定され
ており、後端部まで持上げられてきたゴミ類は、駆動ス
プロケット16部分で搬送体21が下側に廻り込む時に後方
で放てきされて櫛杆61に強く衝突した後、下方の分離シ
ュート54上に落下する。従って、湿った砂がゴミ類に付
着している場合でも、この衝突時の衝撃によってその砂
をゴミ類から分離することができる。またゴミ類は櫛杆
61に衝突して分離シュート54へと案内されるので、第1
コンベヤ6 の速度を速くしても、ゴミ類が第2コンベヤ
7 の後部側まで飛散するようなこともない。
分離シュート54は円板58の回転により連結棒57を介して
枢軸56廻りに上下に振動状態にあるので、櫛杆61を経て
分離シュート54上に落下したゴミ類はその振動を受け、
ゴミ類に付着していた砂が分離シュート54により更に篩
落されて行く。そして、ゴミ類は分離シュート54から第
2コンベヤ7 を経て容器8 へと順次回収されて行く。
容器8 内に回収されたゴミ類は、トラックの荷台等に積
込む。この場合には、先ずシリンダ76の伸長により四節
リンク68を後方に延ばし、次にシリンダ79の伸長により
アーム72を上昇させる。そして、容器8 が適当な高さに
なれば、シリンダ71を伸長させて容器8 を枢軸69廻りに
ダンプさせ、開口部からゴミ類を落して荷台に積込む。
第5、6図に示す第2実施例において、掬上げ部5 の掬
上げ具31′は、板状の先金A と多数本の平行な棒材88で
形成された櫛材B とを有する。先金A は裏面に溝形鋼89
が固定され、それらの左右両端に側板30に取付けるため
のブラケット87が固定され、裏面後部には複数個の櫛材
支持体90が固定されている。
櫛材B は多数本の棒材88を平行にして軸棒91に固定した
ものが複数組並設されており、各組の櫛材B は軸棒91が
1対の櫛材支持体90に回動自在に支持されている。
軸棒91は櫛材支持体90の切欠き部90a に上方から挿入し
て支持され、棒材88は前部が先金A の裏面に当ることに
よって、第5図実線で示す先金A と略平行な掬上げ姿勢
αから後端が下方回動するのが阻止され、上方回動のみ
が許容され、第5図2点鎖線で示すような上方退避姿勢
βを採り得る。
92は櫛材支持体90に対応して先金A に固定された抜止め
部材で、櫛材支持体90からの軸棒91の抜止めをしてお
り、先金A に溶着又はボルトを介して固定されている。
この第2実施例では、第1コンベヤ6 の搬送具21と掬上
げ具31′との間で石、木等の障害物を挟み込みそうにな
ると、櫛材B が軸棒91を中心にして後端が上動する回動
を生じ、その後端が搬送具21から離れるように退避し、
障害物の噛込みを回避する。この回避動作は各組の櫛材
B ごと独自に行なわれる。
前記櫛材B は退避姿勢βから掬上げ姿勢αへの戻り動作
は自重で行なわれるが、戻しスプリングを設けても良
い。
第7、8図に示す第3実施例において、掬上げ部5 の掬
上げ具31″は第1実施例と同様に、板状先金A の裏面後
部から棒材88製の櫛材B を後方延設したものであるが、
先金A は側板30に固定ではなく、掬上げ方向と直交する
横軸93が固定されていて、この横軸93が左右側板30に回
動自在に支持されている。
前記横軸93は左右側板30から突出した両端に角材状のカ
ム体94が固定され、この各カム体94は側板30に設けたス
トッパ手段95と弾圧手段96とに当接している。
ストッパ手段95は側板30に角材又は板材製のストッパ部
材95a を装着又は位置調節可能に固定したものであり、
カム体94と当接して、先金A 及び櫛材B が掬上げ姿勢α
から後端が下方回動するのを阻止しており、上方回動は
許容している。
弾圧手段96は側板30に固着したブラケット97に板バネ98
を固定し、この板バネ98をカム体94の上部平面に当接
し、カム体94が回動するのに弾性抵抗を与えるものであ
り、先金A 及び櫛材B が掬上げ姿勢αから後端が上方回
動するのを弾力的に抑え、搬送具21と櫛材B との間で障
害物を噛込みそうになったときに、櫛材B の上方退避を
可能にすると共に掬上げ姿勢αへの復帰を可能にしてい
る。
尚、前記ストッパ手段95及び弾圧手段96はカム体94を含
んで構成されるものであるが、左右側板30の内面側に先
金A に下から当接するストッパ部材と後端下動方向へ弾
圧するバネとを設けて構成しても良い。
また、弾圧手段96の板バネ98はカム体94を介して先金A
及び櫛材B の下方回動を阻止して掬上げ姿勢αに保持す
る機能を有するので、ストッパ手段95を省略することは
可能であるが、姿勢保持をより確実にするためにはスト
ッパ手段95を備えることが望ましい。
第9〜11図は第1コンベヤ6 の搬送具101 と掬上げ具10
2 との間の障害物噛込みを防止するための他の例を示し
ており、搬送具101 がゴム等の弾性材料で形成されてい
る。
前記搬送具101 は受部103 が砂落し可能な網目に形成さ
れ、立上り部104 が横方向に間隔をおいて突出する爪状
に形成され、隣接する搬送具101 同志は立上り部104 の
爪が例えば半ピッチずつ横方向にずらされていて、コン
ベヤ移送方向に対して爪が千鳥配列になっている。
この搬送具101 は掬上げ具102 との間で障害物を噛込み
そうになると、爪状立上り部104 が弾性変形して噛込み
が防止され、搬送具101 の破損が防止され、その上に、
掬上げ具102 で掬上げられた砂中に重量物が存在すると
きも、爪状立上り部104 に掛った時点で、立上り部104
が後方に湾曲して、重量物を落下したり、ショックを和
らげたりすることができる。そして立上り部104 の爪が
千鳥配列になっていることにより、小さなゴミ類も確実
に送ることができる。
搬送具101 は第10図では隣接するもの同志がオーバラッ
プしていて、砂落し可能な受部103 の面積を大きくする
ようにしているが、第12図に示すように、オーバラップ
しない状態でチェーン20に取付けても良く、また、搬送
具101 の内部に金属製等の芯材を埋設しておいても良
い。
第9図に示した掬上げ具102 は、第1円弧状部105 と第
2円弧状部106 と傾斜部107 とを前後方向に備え、その
各円弧状部105,106 は略同程度の曲率に形成される。そ
して、第1円弧状部105 は砂浜の砂に対する喰込みが良
くなるように傾斜角度が大であり、第2円弧状部106 は
第1円弧状部105 で掬上げた砂等を前方に押し返さない
ように傾斜角度が小となっている。また傾斜部107 には
掬上げた砂に抵抗を与えて篩落とし得るようにスリット
108 が形成されている。
(発明の効果) 以上詳述した本発明によれば、第1発明では、先金A か
ら後方に第1コンベヤ6 の搬送具21より変形容易な櫛材
B を延設しているので、第1コンベヤ6 と櫛材B との間
に障害物を噛込んでも櫛材B のみが損傷(変形)を受
け、搬送具21の破損を防止することができ、櫛材B は第
1コンベヤ6 より前方に位置するので、塑性変形するも
のであっても容易に修理又は変換ができる。
また、第2発明では、先金A の後部に櫛材B を枢支し、
この櫛材B を上方退避可能にしているので、第1コンベ
ヤ6 との間で障害物を噛込みそうになっても、櫛材B が
一方へ退避して噛込みを防止でき、第1コンベヤ6 の搬
送具21の破損を防止することができる。
更に、第3発明では、先金A に櫛材B を固定し、これを
横軸93を介して側板30に枢支し、先金A と側板30との間
に掬上げ姿勢αからの上動を許容しながら弾力的に抑え
る弾圧手段96とを設けているので、第1コンベヤ6 と櫛
材B との間で障害物を喰込みそうになると、先金A と櫛
材B とが弾圧手段96に抗して弾力的且つ一体的に上動
し、障害物の噛込みを防止して、第1コンベヤ6 の搬送
具21の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明の第1実施例を示しており、第1図
は一部断面全体側面図、第2図は要部の斜視図、第3図
は要部の平面図、第4図は第1コンベヤの側面図、第
5、6図は第2実施例を示す要部の断面側面図と平面
図、第7、8図は第3実施例を示す要部の側面図と平面
図、第9〜11図は搬送具の破損を防止するようにした他
の例を示しており、第9図は要部の斜視図、第10図は第
1コンベヤの側面図、第11図は搬送具の平面図、第12図
は搬送具の他例を示す側面図である。 1……ビーチクリーナ機体、5……掬上げ部、6……第
1コンベヤ、7……第2コンベヤ、8……容器、21……
搬送体、30……側板、31……掬上げ具、93……横軸、95
……ストッパ手段、96……弾圧手段、A ……先金、B …
…櫛材、α……掬上げ姿勢、β……退避姿勢。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掬上げ部(5) によりゴミ類を砂と共に掬上
    げ、尻上がり状の第1コンベヤ(6) から第2コンベヤ
    (7)を経て砂を篩落しながゴミ類を容器(8) に回収する
    ビーチクリーナにおいて、 掬上げ部(5) は左右側板(30)間で尻上がりの掬上げ姿勢
    (α)に固定された先金(A) と、この先金(A) の後部から
    第1コンベヤ(6) の前下部近傍へ尻上がり状に延設され
    ていて第1コンベヤ(6) の搬送具(21)より変形容易な櫛
    材(B) とを有することを特徴とするビーチクリーナ。
  2. 【請求項2】掬上げ部(5) によりゴミ類を砂と共に掬上
    げ、尻上がり状の第1コンベヤ(6) から第2コンベヤ
    (7)を経て砂を篩落しながゴミ類を容器(8) に回収する
    ビーチクリーナにおいて、 掬上げ部(5) は左右側板(30)間で尻上がりの掬上げ姿勢
    (α)に固定された先金(A) と、この先金(A) の後部から
    第1コンベヤ(6) の前下部近傍へ尻上がり状に配置され
    た櫛材(B) とを有し、前記先金(A) は左右側板(30)に固
    定され、櫛材(B) に後端を第1コンベヤ(6) から離れる
    上方へ退避可能にするべく前部が先金(A) に対して枢支
    されていることを特徴とするビーチクリーナ。
  3. 【請求項3】掬上げ部(5) によりゴミ類を砂と共に掬上
    げ、尻上がり状の第1コンベヤ(6) から第2コンベヤ
    (7)を経て砂を篩落しながゴミ類を容器(8) に回収する
    ビーチクリーナにおいて、 掬上げ部(5) は左右側板(30)間に尻上がりの掬上げ姿勢
    (α)に配置された先金(A) と、この先金(A) の後部から
    第1コンベヤ(6) の前下部近傍へ尻上がり状に配置され
    た櫛材(B) とを有し、前記先金(A) と櫛材(B) とは固定
    され、先金(A) は横軸(93)を介して左右側板(30)に枢支
    され、先金(A)と側板(30)との間には、先金(A)と櫛材
    (B) とを掬上げ姿勢(α)に保持し且つ櫛材(B) 後端が上
    方回動するのを弾力的に抑える弾圧手段(96)とが設けら
    れていることを特徴とするビーチクリーナ。
JP27403789A 1989-10-20 1989-10-20 ビーチクリーナ Expired - Lifetime JPH0657563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27403789A JPH0657563B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 ビーチクリーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27403789A JPH0657563B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 ビーチクリーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03138203A JPH03138203A (ja) 1991-06-12
JPH0657563B2 true JPH0657563B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=17536087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27403789A Expired - Lifetime JPH0657563B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 ビーチクリーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0657563B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100364462B1 (ko) * 2000-07-01 2002-12-11 김승경 수륙양용 청소차
JP3623437B2 (ja) 2000-10-06 2005-02-23 本田技研工業株式会社 ビーチクリーナー
JP2002115229A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Honda Motor Co Ltd ビーチクリーナー
JP3623438B2 (ja) 2000-10-06 2005-02-23 本田技研工業株式会社 砂浜におけるゴミの回収方法
JP3623439B2 (ja) 2000-10-06 2005-02-23 本田技研工業株式会社 ビーチクリーナー
JP3662829B2 (ja) 2000-10-06 2005-06-22 本田技研工業株式会社 ビーチクリーナー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03138203A (ja) 1991-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5682953A (en) Device for picking and separating rocks
US4167975A (en) Beach cleaning apparatus
US5133413A (en) Beach cleaning apparatus
US5577286A (en) Highway debris entrainment and storage device
JPH04506846A (ja) 自走式海浜清掃作業車
KR101025341B1 (ko) 빗살 갈퀴 장치
KR102248970B1 (ko) 자주식 계사청소기
US10721854B2 (en) Machine for picking up rocks from the soil
US5596784A (en) Vehicle for collecting debris from a road
JPH0657563B2 (ja) ビーチクリーナ
JPH01190807A (ja) 砂浜清掃装置
US10470353B2 (en) Rock collection and rock rowing device
JPH077380Y2 (ja) ビーチクリーナ
JP2839356B2 (ja) ビーチクリーナ
JP2839355B2 (ja) ビーチクリーナの掃き込み装置
CA2926833C (en) Rock collection and rock rowing device
US4480349A (en) Particulate collecting apparatus
US2627712A (en) Beach cleaning machine
US7156236B2 (en) Machine for removing articles deposited on the ground
US4282932A (en) Rock picker
JPH0657561B2 (ja) ビーチクリーナ
GB2252575A (en) Separating device for fishing dredge
JP2839357B2 (ja) ビーチクリーナの掃き込み装置
JPH0657562B2 (ja) ビーチクリーナ
US3449780A (en) Litter collector-pulverizer