JPH0657481B2 - ラジアルタイヤ - Google Patents

ラジアルタイヤ

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JPH0657481B2
JPH0657481B2 JP58238740A JP23874083A JPH0657481B2 JP H0657481 B2 JPH0657481 B2 JP H0657481B2 JP 58238740 A JP58238740 A JP 58238740A JP 23874083 A JP23874083 A JP 23874083A JP H0657481 B2 JPH0657481 B2 JP H0657481B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/04Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship
    • B60C9/08Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はラジアルタイヤに関し、とくにポリエステルコ
ードよりなる1プライのカーカスを用いて、タイヤの低
燃費性、耐高速性を、すぐれた操縦性、振動乗心地性並
びにサイド外観を保持したままで著しく改善しようとす
るものである。
(従来の技術) 従来、ラジアルタイヤのうち、JIS正規荷重(内圧1.
70kgf/cm2)時450kg以上の比較的大型の乗用車タイ
ヤにおいては、タイヤ強力及びタイヤ剛性確保のため比
較的細いポリエステルコードからなる2プライのカーカ
スが使用されている。例えばJIS正規荷重485kgの
195/70HR14サイズでは、コードの外径で約0.
60mm程度となる1000d/2のポリエステルコードを
用いた2枚のゴム引き布が、タイヤカーカスに適されて
いる。
ここにこの種タイヤの低燃費性を目指してトレッドゴム
のキャップ・ベース化、最適部材配置による低歪化、ゴ
ム部材の低発熱化などによりタイヤ全体の発熱を抑える
手段はもとより既知であったが、設計上および製造上の
配慮が煩雑にわたるため、このような手段によらない低
燃費化手段が望まれ、さらにカーカスのプライ間剪断に
起因する高速走行時のカーカスのセパレーション傾向が
ポリエステルコードによる2プライのカーカスに固有の
問題点であり解決が望まれていた。
なお1プライのポリエステルコードよりなるカーカスを
用いたラジアルタイヤは、特公昭56−3806号公報
にてさきに開示したところであるが主に乗心地性の改善
に着目していたため、ポリエステルコードをとくに1プ
ライのカーカスに活用するために必要なコードとその配
列の最適化について看過されている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はポリエステルカーカスを有する比較的大型の乗
用車用ラジアルタイヤにおいて低燃費化を前記したよう
な従来手段によらずに改善し、同時に従来の2層からな
るポリエステルカーカス固有の問題であった耐高速性を
低燃費性にあわせ、優れた操縦性、振動乗心地性並びに
サイド外観を保持したままで著しく改善したラジアルタ
イヤを提供することを目的とする。
本発明者らはこの目的を達成するため鋭意研究を重ねた
結果、カーカスをポリエステルコードの1プライ構成と
する際にコード1本のトータルデニールとその外径、物
性およびコード占有率を特定することにより本発明の目
的に適合することを確かめ本発明を成就するに至った。
(問題点を解決するための手段) 本発明はトレッド部とそのトレッド部の両肩で連なる1
対のサイド部及びサイド部の内周にそれぞれ形成した1
対のビード部とをそなえ、タイヤの半径面内に次式 ここに式中のαは撚係数、Nはコード10cm当りの上撚
り数、Dはコードのトータルデニールの1/2、撚り本
数は2本又は3本、ρは繊維の比重をあらわす。
で表わされる撚係数αが、 0.36<α<0.60 の範囲内のポリエステルコードを配列してなる1プライ
のカーカスおよびこのカーカスのまわりを取巻いてトレ
ッド部の内側に埋設したベルトによる補強を有するラジ
アルタイヤにおいて、 カーカスを構成するポリエステルコードが4500〜9
000デニール/本のトータルデニールで、0.75〜1.30
mmの範囲内の外径、2.25g/dの荷重下に3.3%をこえ
6.0%までの範囲内の伸度をもちかつ、カーカスのクラ
ウンセンター部にタイヤ周方向に測ったコード間距離
(a)に対するコードの外径(b)の百分率にて30〜
50%の範囲内のコード占有率を有するラジアルタイヤ
である。
ここにコード占有率というのは第1図にてカーカスのク
ラウンセンターC−Cに沿ってタイヤ軸に垂直な平面で
カーカス切断した断面を図解したところにおいてカーカ
ス1の中に平行に埋められたポリエステルコード2の外
径bのコード間距離aに対する百分率すなわち であらわされる。
(作用) 一般に通常のタイヤ成型法によりタイヤを成型する場合
にタイヤは成型時に拡張される。例えば外径0.70mmのコ
ードを最密に打ち込んだゴム引き布の最大打込可能本数
は5cmあたり71本となるが、この様なゴム引き布を成
型した場合には、カーカスのクラウンセンター部におけ
る周方向の打込本数は5cmあたり59本になり、クラウ
ンセンター部においてタイヤ周方向に測ったコードの外
径bのコード間距離aに対する百分率(コード占有率と
いう)は55%となる。
ところがこの様に所謂打込数の多い1プライ構成のカー
カスによるタイヤは乗心地を著しく低下させる為に、コ
ードの外径が0.75mmより小さいと振動乗心地性(以下、
振乗性と略す。)を満足させ難い(後述表2の比較例2
参照)。即ちコードとコードの間隔が狭くなりコード間
のゴム層が狭い程タイヤの衝撃入力が増大するからであ
る。
タイヤへの衝撃入力はタイヤ進行方向にあたいする前後
軸力と、床面から垂直方向の上下軸力とに分離出来る
が、コードの打込数が多いと前者の前後軸力の衝撃入力
が大きくなる為、コードの占有率を50%以下とする事
が必要である。
またちなみに外径0.70mmのポリエステルコードの強力は
21.5kg/本であり、カーカスのクラウンセンター部の周
方向5cm幅あたりの強力は最大にコードを打込んだ場合
でも2プライカーカスの通常のタイヤに比べてよりカー
カス強度が劣り、タイヤ安全上も問題がある。従ってコ
ード直径0.75mm以上のコードでコード占有率50%以下
の1プライ構成のカーカスのみが振乗性と低燃費化を両
立的に改善させる手段となり得るのである。
しかしその一方コードの外径が1.30mmよりも太いと、通
常の成型法ではゴム引き布のジョイント部が重ね合せジ
ョイントとされるために、タイヤの外表面でサイド凹凸
として、ジョイント部の外観上、明確に識別出来る程大
きくなって実用にかなわないのである(後述表2の比較
例7〜10参照)。
コード占有率が30%より小さくて、所謂打込数が少な
すぎると前述の前後軸力は改善されるものの、操縦安定
性が著しく低下するというデメリットが生じる。操縦安
定性はタイヤの剛性が高い程向上するのであるが、コー
ドモジュラス×打込数で代表される所謂サイド剛性を向
上させる為にはコードモジュラスの増大がむしろ望まれ
るところ、コードモジュラスの増大にも限度があり、ポ
リエステルコードではタイヤに埋め込まれたコードの2.
25g/dあたりの伸度を3.2%以下とする事はどの様な
コードの処理条件、タイヤの加工条件をもってしても困
難だからである。
従ってコードの外径の比較的細い0.70mm程度のコードを
カーカスに用いるとき転り抵抗は向上するにしても操縦
性、振乗性の両立を図る事は困難であり、外径0.75mm以
上のコードにより始めて操縦性と振乗性の両立が可能と
なるのである。
本発明においてポリエステルコードの撚係数αにつき次
(式中のαは撚係数、Nはコード10cm当りの上撚り
数、Dはコードのトータルデニールの1/2、撚り本数
は2本又は3本、ρは繊維の比重を示す) による点は従来の特公昭56−3806号公報に示され
るところと同様であるが、この式で表わされる撚係数α
が0.36<α<0.60の範囲内にあることが基本的に必要で
ある。
これは撚り係数が0.36よりも大きいときに比しそれ以下
ではコードの耐屈曲疲労性が極端に劣るものとなってこ
のようなコードはタイヤのプライ材として不適当な一
方、0.60以上ではコードの充分な強力、モジュラスが得
られないためである。
次に上記ポリエステルコードは、2.25g/d時の伸度ε
が3.3%<ε<6.0%の範囲内にあることが本発明におい
て必須であり、2.25g/d時の伸度εを3.3%以下とす
る事はコードのモジュラスひいてはタイヤ剛性向上には
一応有効と考えられても、この様に伸度の低いコードは
コード処理時の高張力化によるコード切れの恐れがあっ
たり、又ポストキュアーインフレーション(PCI)圧
の高圧化に伴い製造時におけるバースト等の危険性もあ
る為、生産性、安全性の点からも実用上難がある。一方
2.25g/d時の伸度が6.0%以上では充分な剛性が得ら
れない為に操縦性が著しく低下するという欠点を伴う。
ポリエステルコードの上撚り本数は2本或は3本である
ことがゴムとの接着力及びコード強力の点から必要で、
例えば接着力で比較すると2本撚(コード太さ3000
d/2、上撚数と下撚数は各28×28T/10cm)で
の接着力は3.75kg/本、また3本撚(2000d/3、
28×28T/10cm)では3.90kg/本の高い接着力を
示すが、片撚(6000d/1、28T/10cm)、4
本撚(1500d/4、28×28T/10cm)、及び
6本撚(1000d/6、28×28T/10cm)は3.
0kg/本であってタイヤの耐久性上問題である。強力に
ついても2本又は3本撚が高い(表1参照)。
(実施例) 以下実施例および比較例によって更に詳細に説明する。
本発明およびこれら比較例における各諸特性の測定方法
は次のとおりである。
(1)コード占有率 タイヤクラウンセンター部をタイヤ周方向にカットし5
cm幅に切り出したカットサンプルをグラインダーでバフ
し、第1図に示すようにカーカス1の中のコード2の断
面の外径bとコード間距離aを測定し、b/aを百分率
表示した。
(2)コードの伸度 タイヤから取り出したコードをJIS L1017に従
いオートグラフにて25±2℃の室温で引張り、2.25g
/d荷重時の伸度(%)を求めた。なお、デニール数は
撚糸前の原糸デニールを用いた。これは撚糸、ディッピ
ング処理及びタイヤ加硫時の収縮等によるコード長さ変
化のためのデニール変化による煩雑化を避ける為であ
る。
(3)タイヤ重量指数 コントロールを100とし次式によって表示した。
(タイヤ重量が少ない方が指数が大きくなる) (4)転り抵抗 外径1708mmのドラム上に内圧1.70kg/cm2に調整し
た試験タイヤを設置し、荷重485kgを負荷させた後、
80Km/hrで30分間予備走行させ、空気圧を再調整し
200Km/hrの速度迄ドラム回転速度を上昇させた後ド
ラムを惰行させ、185Km/hrから20Km/hr迄ドラム
回転速度が低下する迄の慣性モーメントから算出する タイヤの転り抵抗 ID:ドラムの慣性モーメント It:タイヤの慣性モーメント RD:ドラム半径 Rt:タイヤ半径 上式にて求めた50Km/hr時の転り抵抗値を代表値とし
て求めた。なお環境は24±2℃にコントロールされた
室内で測定を実施した。指数化は で表わし転り抵抗値が小さい方が指数が大きくなる。
(5)耐高速性試験 直径1707mmのドラム上に内圧2.10kg/cm2に調整し
た試験タイヤを設置し、荷重485kgを負荷させた後、
81Km/hrの速度で2時間予備走行させた後、無負荷状
態で38℃以下迄放冷し、内圧を1.70kg/cm2に再調整
後、485kgの負荷荷重で121Km/hr、129、13
7、……と各8Km/hrずつ速度を段階的に上げる。なお
各速度での走行時間は30分とし、同一速度で30分走
行させた後次の速度段階迄速度を増加させタイヤバース
ト迄速度を段階的に上昇させ、バースト時の速度で耐高
速性を表わす。
(6)操縦性 外径2500mmのドラム上に内圧1.70kg/cm2に調整し
た試験タイヤを設置し、荷重485kgを負荷させた後3
0Km/hrの速度で30分間予備走行させ、無負荷状態で
内圧を1.70kg/cm2に再調整し、再度485kgの荷重を
負荷し、同一速度の前記ドラム上でスリップアングルを
最大±14°迄正負連続してつける。正負各角度でのコ
ーナリングフォース(CF)を測定し、 上式にてコーナリングパワー(CP)を求めた。
なお指数化は各試験タイヤのCPをコントロールタイヤ
のCPで除算し、コントロールタイヤを100とした。
この指数が大きい程操縦性が良好である。
(7)突起乗越振動試験(振乗性) 外径2000mmのドラム上の1箇所に鉄製突起(上底1
9mm、下底38mm、高さ9.5mm)を固定し、内圧1.70kg
/cm2に調整した試験タイヤを荷重400kgで負荷し、
80Km/hrの速度で20分間予備走行させた後、無負荷
状態で内圧を1.70kg/cm2に再調整し、速度を20Km/h
rに合わせて荷重400kgを調整し、以後5Km/hr毎に
速度を増加させ各速度時において突起乗越時のタイヤ固
定軸荷重変動の平均形波を求め、p−p値を算出する。
タイヤ固定軸における突起乗越時の軸荷重変動方向は、
タイヤ進行方向(前後バネ)であり、30〜40Km/hr
の速度減で所謂前後バネ定数は最大となる。従ってこの
速度減でのp−p値(kg)を算出した。
なお指数化はコントロールタイヤを100として次式に
よって表示した。
指数化はp−p値が小さい方が指数が大きくなるように
したものであり指数が大きい程振乗性が良好であること
を示す。
(8)接着力 通常のディッピング処理加工したコードを未加硫配合ゴ
ム組成中に埋め込み145℃×30分、20kg/cm2
加圧下に加硫し、得られた加硫物からコードを掘り起こ
し、毎分30cmの速度でコードを加硫物から剥離し剥離
抗力を測定してこれを接着力(kg/本)とした。
測定には下記配合ゴムを使用した。
重量部 天然ゴム 80 スチレンブタジエン共重合ゴム 20 カーボンブラック 40 ステアリン酸 2 石油系軟化剤 10 パインタール 4 亜鉛華 5 N−フェニル−β−ナフチルアミン 1.5 2−ベンゾチアゾリルジスルフイド 0.75 ジフェニルグアニジン 0.75 硫黄 2.5 (9)サイド凹凸 表面粗さ計を用いて、タイヤサイド部(径方向最大巾位
置)のタイヤ周方向の凹凸を全周にわたり測定した。タ
イヤは25±2℃の室内中で内圧2.5kg/cm2に調整した
後24時間放置後、空気圧の再調整を行ない測定を実施
した。この測定値が0.50mm以上となると内圧1.70kg/cm
2時に目視で十分サイドの凹凸が認められ外観上問題と
なる。従って内圧2.5kg/cm2で凹凸が0.5mm以上のタイ
ヤをサイド凹凸大とした。
カーカス構造およびコードの構造および特性を変えてつ
くったタイヤ(PSR195/70HR14サイズ)に
ついて前記諸特性を評価した結果を表2に示す。
比較例1は通常のポリエステルコードのゴム引き布を2
枚すなわち2プライ構成のカーカスとして用いた従来の
タイヤである。タイヤクラウンセンター部の打込数は周
方向5cm幅当り38本であり、又コード構造は1000
d/2、撚数は上撚、下撚ともに49×49T/10cm
である。タイヤ重量、耐高速性、転り抵抗、操縦性及び
振乗性の指数を100とするコントロールとした。
比較例2〜4は1500d/2、撚数は上撚、下撚とも
に40×40T/10cmでコード直径0.70mmのポリエス
テルコードをカーカスのクラウンセンター部での周方向
5cm幅当りの打込数は39本、29本、18本という3
水準とした1プライ構成のカーカスを用いた事例であ
る。コード処理張力については0.8g/d、タイヤの加
硫後の冷却過程で内圧3.0kg/cm2の内圧で所謂PCI
(ポストキュアーインフレーション)を実施した。
タイヤから取り出したコードの2.25g/d当りの伸度は
比較例2〜4において3.3%である。
この様にコードの引っ張り剛性を最大限に高めているの
は、1枚カーカス化による剛性低下を補う事を目的とし
たものだが、転り抵抗は改善されるものの操縦性、振乗
性の両立は達成され難い。
実施例1〜5、比較例5及び6は1500d/3、撚数
は上撚、下撚ともに33×33T/10cmでコード直径
0.78mm〜0.85mmのポリエステルコードのゴム引き布を1
プライ構成のカーカスとして使用した。ここでコードの
外径が異なるのはコード処理、又はタイヤ加工中にコー
ドが受ける歪量の差によりコードの引き伸ばされる量が
異なる為コードの外径が変化するからである。
比較例5はコード処理張力0.2g/dでPCI圧を1.2kg
/cm2という比較的コードの伸びεを大きくしたタイヤ
加工条件であり、タイヤから取り出したコードの2.25g
/dあたりの伸度εは5.0%であった。しかしカーカス
クラウンセンター部の周方向5cm幅当りの打込数は32
本、コード占有率は52%と打込数が多い為振乗性が劣
る。
実施例1は前述の1500d/3のポリエステルコード
をコード処理張力0.07g/dという低張力下で処理し、
且つPCI時にコードが伸張されるのを防ぐ為にPCI
内圧をかけずにタイヤ中でコードを自由に収縮させた例
である。この様な条件下ではタイヤから取り出したコー
ドの2.25g/d当りの伸度は8.5%となり、コードの剛
性が著しく低いが、操縦性と振乗性のバランスは保たれ
る。
実施例2は比較例5と同一の処理を施したが、打込数が
比較例5より少なくコード占有率が低い為振乗性が改善
され操縦性と振乗性の両立化が可能となる。
実施例3〜5及び比較例6は1500d/3、撚数33
×33T/10cmのコードを比較例2〜4と同様なコー
ド処理、タイヤ加工条件を施したものである。これらの
例においては各々コード打込数を調整したが比較例6で
はコード打込数が少なくコード占有率が少ない為にサイ
ド剛性不足による、タイヤ操縦性低下が認められた。
実施例6及び7は3000d/2、撚数28×28T/
10cm又は3000d/3、撚数23×23T/10cm
のポリエステルコードをコード処理張力0.5g/d、P
CI内圧2.5kg/cm2で加工したものである。いずれも耐
高速性、転り抵抗を改善し、且つ操縦性、振乗性を両立
させる事が可能である。
比較例7〜10は2500d/4、撚数22×22T/
10cmのポリエステルコードを用いた。比較例7は実施
例1と同一のタイヤ加工条件を用いたものだが打込数が
多い為コード占有率が50%を越え振乗性が劣る。比較
例8はコード処理張力0.2g/d、PCI圧2.0kg/cm2
であり、タイヤ性能は満足されるものの後述する様にタ
イヤサイド部に凹凸が生じ、実用上難点がある。比較例
9はコード処理張力0.9g/d、PCI圧3.0kg/cm2
タイヤ加工条件を用いたがやはりタイヤサイド部に凹凸
が著しかった。それというのは比較例7〜10でコード
の外径が1.30mmより大きい為にサイド部特にジョイント
部でサイド凹凸が顕著となり、どの様にコード処理条
件、タイヤ加工条件を用いてもサイド凹凸を解消する事
は不可能であった。
この発明は産業上の利用分野の節ですでに述べたよう
に、操縦性、振動乗心地性、サイド外観を保持しつつ、
低燃費性、耐高速性を改善しようとするものである。す
なわち初めの3つの課題(操縦性、振動乗心地性、サイ
ド外観)は一定のレベルに保たれることが前提条件であ
る。ここで、比較例1におけるそれぞれの値を100と
した場合に比較例2、5及び7は振動乗心地性が、比較
例3,4,6,10は操縦性が何れも劣り、ここで数値
が100未満であるとその性能が著しく劣るため、発明
として適用することはできない。
また、比較例7,8,9及び10はサイド外観凹凸が劣
るため、やはり発明の前提条件について不適である。こ
れらに比べ各実施例はこの3つの前提条件を満足し、し
かも低燃費性と耐高速性を改善する。
(発明の効果) 以上実施例および比較例で説明したように、本発明はポ
リエステルコードのカーカスを有するラジアルタイヤに
おいて、このカーカスを1プライ構成としたがとくにそ
のコード1本のトータルデニールを4500〜9000
デニール、その外径を0.75〜1.30mmの範囲としかつコー
ドの占有率を30〜50%の範囲内にすることによっ
て、従来のポリエステルコードの2プライ構成のカーカ
スを有するタイヤでは得られなかった新規且つ有利な低
燃費化手段を提供するばかりでなく、これにあわせて耐
高速性を操縦性、振動乗心地性の両立並びにすぐれたサ
イド外観を保持したままで顕著に改善したラジアルタイ
ヤが実現され、有用性は著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図はコード占有率の説明図である。 1…カーカス 2…コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−16903(JP,A) 特公 昭49−36060(JP,B1) 特公 昭56−3806(JP,B2) 特公 昭52−24066(JP,B2) 特公 昭56−4644(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部とそのトレッド部の両肩で連な
    る1対のサイド部及びサイド部の内周にそれぞれ形成し
    た1対のビード部とをそなえ、 タイヤの半径面内に次式 ここに式中のαは撚係数、Nはコード10cm当りの上撚
    り数、Dはコードのトータルデニールの1/2、撚り本
    数は2本又は3本、ρは繊維の比重をあらわす で表わされる撚係数αが、 0.36<α<0.60 の範囲内のポリエステルコードを配列してなる1プライ
    のカーカスおよびこのカーカスのまわりを取巻いてトレ
    ッド部の内側に埋設したベルトによる補強を有するラジ
    アルタイヤにおいて、 カーカスを構成するポリエステルコードが4500〜9
    000デニール/本のトータルデニールで、0.75〜1.30
    mmの範囲内の外径、2.25g/dの荷重下に3.3%をこえ
    6.0%までの範囲内の伸度をもちかつ、カーカスのクラ
    ウンセンター部にタイヤ周方向に測ったコード間距離
    (a)に対するコードの外径(b)の百分率にて30〜
    50%の範囲内のコード占有率を有することを特徴とす
    るラジアルタイヤ。
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JPS6025634B2 (ja) * 1979-06-20 1985-06-19 株式会社日立製作所 自動給水装置
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