JPH0657454A - ニッケル又はニッケル合金のエッチング液及びこのエッチング液を用いる方法並びにこのエッチング液を用いて配線板を製造する方法 - Google Patents

ニッケル又はニッケル合金のエッチング液及びこのエッチング液を用いる方法並びにこのエッチング液を用いて配線板を製造する方法

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JPH0657454A
JPH0657454A JP21781292A JP21781292A JPH0657454A JP H0657454 A JPH0657454 A JP H0657454A JP 21781292 A JP21781292 A JP 21781292A JP 21781292 A JP21781292 A JP 21781292A JP H0657454 A JPH0657454 A JP H0657454A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】銅基質を過度に溶解することなく、ニッケル又
はニッケル合金を簡便にかつ選択的に剥離するエッチン
グ液とその使用方法を提供すること。 【構成】硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液に、
添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構成員
として−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有してい
る複素環式化合物とを含むこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル又はニッケル
合金をエッチング除去する液とその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板は、電子機器の発達に伴
い配線密度の高いものが要求され、配線の微細化が一つ
の大きな技術的課題となっている。このようなプリント
配線板の製造法としては、銅箔を絶縁基材に貼り合わせ
た銅張り積層板を出発材料とし、その銅箔の回路導体と
ならない箇所をエッチング除去して回路を形成するサブ
トラクティブ法、絶縁基材の表面に、必要な回路形状に
無電解めっきを行って回路形成するアディティブ法、ス
ルーホール内壁等の回路導体の一部を無電解めっきによ
って形成する部分アディティブ法等が一般的に知られて
いる。
【0003】中でも、サブトラクティブ法は古くから行
われており、配線密度の向上には、通常、銅張り積層板
の銅箔の厚さを薄くすることが行われている。この理由
は、銅箔の表面に必要とする回路形状にエッチングレジ
ストを形成し、エッチング溶液でエッチングレジストか
ら露出した不要な回路部分の側面から銅が腐食されるい
わゆるサイドエッチと呼ばれる現象が起こり、銅箔が厚
いほど、サイドエッチによって除去される側面の銅が多
くなるので、微細な回路を形成することが困難となるか
らである。
【0004】このサブトラクト法のエッチングレジスト
に、はんだを用いるはんだ剥離法がある。はんだは配線
形成後除去されるが、その剥離液として特開昭58−5
8280号公報に、鉄イオンとヒドロキシカルボン酸を
主成分とする硝酸と過酸化水素の混合物が開示されてい
る。また、抵抗体付き回路基板用銅箔として銅箔にニッ
ケル又はニッケル−リン合金が銅箔にめっきされたもの
が、USP3,808,576号公報に開示されてい
る。
【0005】さらに、第1の銅層1と、銅を腐食する溶
液に対して耐食性の高い金属からなる中間層2と、第2
の銅層3からなり、前記中間層2が前記第1の銅層1と
前記第2の銅層3に挟まれている3層構造のプリント配
線板用銅箔も、特開昭58−108785号公報により
知られている。この中間層2には、ニッケルおよびニッ
ケル−鉄、ニッケル−スズ合金が使用され、その剥離法
には、硫酸とm−ニトロベンゼンスルホン酸とを含む酸
性水溶液に浸漬し電解剥離を行う方法が、同公報により
知られている。さらに、市販のニッケル又はニッケル合
金のエッチング液としては、アルカリ性のエンストリッ
プNP(メルテックス社製、商品名)やメテックSCB
(マクダーミッド社製、商品名)、トップリップAZ
(奥野製薬社製、商品名)等の溶液に浸漬し剥離する方
法や、酸性のメルストリップN−950(メルテックス
社製、商品名)、メルストリップHN−841(メルテ
ックス社製、商品名)等の溶液に浸漬し剥離する方法が
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の圧延
銅箔は薄くすると取り扱いが困難であり、歩留りが悪
く、プリント配線板に使用するには価格が高くなりす
ぎ、10μm未満のものは使用できない。また、電解銅
箔は単体のものは圧延箔と同じ理由で、10μm未満の
ものは使用されていない。
【0007】アルミニウム箔を担体として、その表面に
薄い銅箔に形成したものは、取り扱い性には優れている
ものの、粗化処理が困難なため絶縁基材との接着性が低
いという課題がある。
【0008】3層構造の複合金属箔をプリント配線板に
用いる場合、第2の銅層に絶縁基材を接合し、第1の銅
層を選択的に除去し、さらに中間層2を除去して銅張り
積層板として使用するのであるが、このときの中間層2
に使用されるニッケル、ニッケル−鉄、ニッケル−スズ
を除去するには、公報に開示された硫酸とm−ニトロベ
ンゼンスルホン酸を含む酸性水溶液に浸漬し、電解剥離
を行わなければならず面倒である。
【0009】また、化学的に除去する液エンストリップ
NP(メルテックス社製、商品名)を使用した場合に
は、中間層の未溶解残査であるスマットと呼ばれる変質
層が生成し、このスマットを除去するのが困難である。
メテックSCB(マクダーミッド社製、商品名)を使用
すると、基質の銅層まで溶解してしまう場合があり、銅
層を完全に残そうとするとニッケル合金の一部が残る。
前者の場合には銅層が不連続になり、後者の場合には接
着性が低下する。さらに、トップリップAZ(奥野製薬
社製、商品名)を使用した場合には、溶解速度が非常に
遅く実用的ではなかった。メルストリップN−950
(メルテックス社製、商品名)やメルストリップHN−
841(メルテックス社製、商品名)を使用した場合に
は、ニッケル−リン合金を剥離する時に黒色の皮膜が生
じ銅が過剰にエッチングされるという欠点があった。
【0010】本発明は、銅基質を過度に溶解することな
く、ニッケル又はニッケル合金を簡便にかつ選択的に剥
離するエッチング液とその使用方法を提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のエッチング液
は、硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液に、添加
剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構成員とし
て−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有している複
素環式化合物とを含むことを特徴とする。
【0012】本発明に用いるエッチング液の主成分は、
硝酸と過酸化水素であり、ニッケルの溶解は下記の反応
により進むと考えられる。 3Ni+2HNO3→3NiO+H2O+2NO↑ Ni+H22→NiO+H2O NiO+2HNO3→Ni(NO32+H2O また、銅も同じ様に反応して溶解すると考えられてい
る。 3Cu+2HNO3→3CuO+H2O+2NO↑ Cu+H22→CuO+H2O CuO+2HNO3→Cu(NO32+H2
【0013】ここで、硝酸はニッケルの剥離に必要な酸
度を保持させるために使用され、その使用量は100〜
300g/lである。硝酸の濃度を100〜300g/
lとしたのは、100g/lより少ないと剥離作用が弱
く、300g/lより多いと酸度が強すぎて基質として
銅層を用いたときに、過度にエッチングする場合がある
からである。
【0014】また、過酸化水素は酸化剤として作用し、
ニッケルを酸化してニッケルの剥離を促進するものであ
り、その使用量は5〜20ml/lが好ましい。その理
由は、5ml/l未満では、酸化剤としての効果が充分
でなく、20ml/lを越える場合には酸化作用が強す
ぎるため基質の銅層を過度にエッチングする場合がある
からである。
【0015】本発明に於ける第1の添加剤成分のカルボ
キシル基を有する有機酸としては、酸の強さKaが10
-3〜10-5のものが好ましく、例えば、蟻酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、コハク酸、グルタル酸、乳酸、リン
ゴ酸、クエン酸、酒石酸及びこれらの誘導体が挙げられ
る。このような有機酸は、ニッケル合金層を剥離した時
に銅基質の溶解を充分抑制するのに効果的な量で使用す
るのが好ましい。この有機酸は、剥離液中で好ましく
は、10〜200g/lである。有機酸の濃度を10〜
200g/lとした理由は、10g/l未満では基質の
銅層の腐食抑制効果が小さく、200g/lを越える場
合には、それ以上の効果が期待できず実用上不経済であ
るからである。したがって有機酸の濃度は、10〜20
0g/lが好ましい。
【0016】本発明の第2の添加剤成分としては、環構
成員として−NH−又は、=N−の形で窒素原子を含有
している複素環式化合物で、酸性溶液に溶解可能なもの
であり、トリアゾール及びこれらの誘導体が挙げられ
る。トリアゾール又はその誘導体の添加量は1〜10g
/lが好ましい。トリアゾール又はその誘導体の添加量
を1〜10g/lとしたのは、1g/l未満では、基質
の銅層の腐食抑制効果が小さく、10g/lを越える場
合には、それ以上の効果が期待できず実用上不経済であ
るからである。したがってトリアゾール又はその誘導体
の添加量は1〜10g/lが好ましい。
【0017】また、本発明に於ける剥離法はニッケル合
金層を剥離できるならば何れの方法でも良く、例えば従
来から一般的に用いられている浸漬法の他にスプレイ法
等の方法を用いることができる。
【0018】本発明の第2の発明であるエッチング液の
使用方法は、前述のエッチング液を、ニッケル又はニッ
ケル合金を銅基質の表面に形成させたものに、接触させ
ることにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチ
ング除去する方法である。この銅基質に換えて絶縁基材
表面に銅箔を貼り合わせた銅張り積層板の銅箔表面にニ
ッケル又はニッケル合金形成させたものを使用すること
もできる。
【0019】本発明の第3の発明として、このようなエ
ッチング液を用いて、以下の工程を含むことにより配線
板を製造することができる。 A.絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り積層板の
銅箔表面に、めっきレジストを形成する工程 B.露出した箇所にニッケル又はニッケル合金のめっき
を行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔の
みをエッチング除去する工程 C.前記詳述した、硝酸と過酸化水素を主成分とする酸
性溶液に、添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸
と、環構成員として−NH−又は=N−の形で窒素原子
を含有している複素環式化合物とを含む液(以下、本発
明のエッチング液という)に接触させることにより、ニ
ッケル又はニッケル合金のみをエッチング除去する工程
【0020】さらに、以下の工程を含むこともできる。 A.絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り積層板に
孔をあけ、孔内壁及び銅箔表面に無電解銅めっきを行
い、その銅表面にめっきレジストを形成する工程 B.露出した箇所にニッケル又はニッケル合金のめっき
を行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔の
みをエッチング除去する工程 C.本発明のエッチング液に接触させることにより、ニ
ッケル又はニッケル合金のみをエッチング除去する工程
【0021】さらに多層配線板を、以下の工程を福こと
によって製造することもできる。 A.内層回路板表面に、プリプレグと銅箔を貼り合わせ
た積層板に孔をあけ、孔内壁及び銅箔表面に無電解銅め
っきを行い、その銅表面にめっきレジストを形成する工
程 B.露出した箇所にニッケル又はニッケル合金のめっき
を行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔の
みをエッチング除去する工程 C.本発明のエッチング液に接触させることにより、ニ
ッケル又はニッケル合金のみをエッチング除去する工程
【0022】3層の複合金属層を用いた場合、以下の工
程を含むことによって、配線板を製造できる。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの銅層とニ
ッケル又はニッケル合金の層を有する金属箔を、銅層が
絶縁基材に接するように重ね、加熱加圧して積層一体化
する工程 B.その積層板を、本発明のエッチング液に接触させる
ことにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチン
グ除去する工程 C.その積層板に孔をあけ、孔内壁と露出した銅表面全
面に無電解めっきを行い、必要な場合にはさらに電解め
っきを行って、回路導体として必要な厚さを確保する工
程 D.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
露出した銅をエッチング除去する工程
【0023】また、以下のようにすることもできる。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの銅層とニ
ッケル又はニッケル合金の層を有する金属箔を、銅層が
絶縁基材に接するように重ね、加熱加圧して積層一体化
する工程 B.その積層板に孔をあけ、本発明のエッチング液に接
触させることにより、ニッケル又はニッケル合金のみを
エッチング除去する工程 C.その積層板の孔内壁と露出した銅表面全面に無電解
めっきを行い、必要な場合にはさらに電解めっきを行っ
て、回路導体として必要な厚さを確保する工程 D.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
露出した銅をエッチング除去する工程
【0024】さらにまた、以下のようにしても製造でき
る。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの第1の銅
層とニッケル又はニッケル合金の層と、第2の銅層を有
する金属箔を、第1の銅層が絶縁基材に接するように重
ね、加熱加圧して積層一体化する工程 B.前記積層板の第2の銅層のみをエッチング除去する
工程 C.その積層板を、本発明のエッチング液に接触させる
ことにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチン
グ除去する工程 D.その積層板に孔をあけ、孔内壁と露出した銅表面全
面に無電解めっきを行い、必要な場合にはさらに電解め
っきを行って、回路導体として必要な厚さを確保する工
程 E.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
露出した銅をエッチング除去する工程
【0025】また、以下のようにして製造することもで
きる。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの第1の銅
層とニッケル又はニッケル合金の層と、第2の銅層を有
する金属箔を、第1の銅層が絶縁基材に接するように重
ね、加熱加圧して積層一体化する工程 B.前記積層板の第2の銅層のみをエッチング除去する
工程 C.その積層板に孔をあけ、本発明のエッチング液に接
触させることにより、ニッケル又はニッケル合金のみを
エッチング除去する工程 D.その積層板の孔内壁と露出した銅表面全面に無電解
めっきを行い、必要な場合にはさらに電解めっきを行っ
て、回路導体として必要な厚さを確保する工程 E.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
露出した銅をエッチング除去する工程
【0026】さらに、多層配線板とするために、以下の
ようにして製造することもできる。 A.内層回路板表面に、プリプレグと、0.04〜1.
5μmの第1の銅層とニッケル又はニッケル合金の層
と、第2の銅層を有する金属箔を、第1の銅層がプリプ
レグに接するように重ね、加熱加圧して積層一体化する
工程 B.前記積層板の第2の銅層のみをエッチング除去する
工程 C.その積層板に孔をあけ、本発明のエッチング液に接
触させることにより、ニッケル又はニッケル合金のみを
エッチング除去する工程 D.その積層板の孔内壁と露出した銅表面全面に無電解
めっきを行い、必要な場合にはさらに電解めっきを行っ
て、回路導体として必要な厚さを確保する工程 E.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
露出した銅をエッチング除去する工程 このときに、積層板に孔をあけるのは、工程Bにおい
て、エッチングする前であってもよい。
【0027】
【作用】本発明で用いられる剥離液は、特定量の硝酸と
過酸化水素を主成分とし、銅の腐食抑制剤としてカルボ
キシル基を含む有機酸、特に酸の強さがKa:10-3
10-5のカルボキシル基を含む有機酸と、環構成員とし
て−NH−又は、=N−の形で窒素原子を含有している
複素環式化合物を添加することにより、銅基質の過度の
溶解を防止し、ニッケル合金を剥離することができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるも
のではない。
【0029】実施例1 硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・200g/l 過酸化水素・・・・・・・・・・・・・10ml/l 酢酸・・・・・・・・・・・・・・・・100g/l ベンゾトリアゾール・・・・・・・・・・・5g/l
【0030】実施例2 硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・300g/l 過酸化水素・・・・・・・・・・・・・10ml/l プロピオン酸・・・・・・・・・・・・100g/l ベンゾトリアゾール・・・・・・・・・・・5g/l
【0031】実施例3 硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・200g/l 過酸化水素・・・・・・・・・・・・・20ml/l グルタル酸・・・・・・・・・・・・・100g/l 5−メチルベイゾトリアゾール・・・・・・5g/l
【0032】実施例4 硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・200g/l 過酸化水素・・・・・・・・・・・・・10ml/l プロピオン酸・・・・・・・・・・・・100g/l 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・・・10g/l
【0033】上記の各実施例に記載の組成を持つ水溶液
を用いてニッケルおよびニッケル−リン層の剥離試験を
行った。この試験では、ニッケル、ニッケル−リン合金
層を有する試料として、20×60mmのエポキシ銅張
り積層板の銅上に以下のニッケル−リン合金めっき液及
び条件で約0.2μmのニッケル−リンめっきを施した
ものと、樹脂基板上にニッケル及びニッケル−リンめっ
きを約0.2μm施したものに銅配線を形成したものを
用いた。なお、ニッケル及びニッケル−リン合金の膜厚
は、セイコー電子株式会社製の螢光X線膜厚計SFT−
8000を使用して測定した。
【0034】(ニッケルめっき液の組成) 硫酸ニッケル・・・・・・・・・・・・240g/l 塩化ニッケル・・・・・・・・・・・・・45g/l ホウ酸・・・・・・・・・・・・・・・・30g/l (めっき条件) 温度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35℃ 電流密度・・・・・・・・・・・・・1.5A/dm 時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4分
【0035】(ニッケル−リンめっき液の組成) 硫酸ニッケル・・・・・・・・・・・・240g/l 塩化ニッケル・・・・・・・・・・・・・45g/l ホウ酸・・・・・・・・・・・・・・・・30g/l 亜リン酸・・・・・・・・・・・・・・・・5g/l (めっき条件) 温度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35℃ 電流密度・・・・・・・・・・・・・・1.5A/dm 時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4分
【0036】この試料を各実施例の水溶液100mlに
50℃で浸漬し、各試料のニッケル−リン合金の剥離性
及び素地銅箔の厚さの減少量を測定した。膜厚の測定は
前記螢光X線膜厚計を使用して測定した。また、比較の
ため下記の組成の水溶液を作り、上記と同様に試験し
た。
【0037】比較例1 硝酸 200g/l 過酸化水素 10ml/l
【0038】比較例2 硝酸 200g/l 過酸化水素 10ml/l トリクロル酢酸 100g/l ベンゾトリアゾール 5g/l
【0039】比較例3 メルストリップN−950A 500ml/l メルストリップN−950B 100ml/l 過酸化水素水 100ml/l
【0040】得られた結果を以下の表1,2に示す。表
1において、〇はNi残りなし、×はNi残りありの判
断を示し、表2において、〇はNi-P残りなし、×* 1はNi
-P残りあり、×* 2は黒色の皮膜を生成したことを示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】実施例5 エポキシ樹脂絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り
積層板であるMCL−E−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)の銅箔表面に、めっきレジストを形成し、
露出した箇所に、実施例1〜4に示すニッケルめっきを
行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔のみ
をアルカリエッチャントでエッチング除去し、実施例1
に用いたエッチング液に接触させることにより、ニッケ
ルのみをエッチング除去し、片面の回路板とした。
【0044】実施例6 エポキシ樹脂絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り
積層板であるMCL−E−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)にドリルで孔をあけ、孔内壁及び銅箔表面
に無電解銅めっきを行い、その銅表面にめっきレジスト
を形成し、実施例1〜4に示すニッケルめっきを行い、
めっきレジストを除去した後、露出した銅箔のみをアル
カリエッチャントでエッチング除去し、実施例2のエッ
チング液に接触させることにより、ニッケルのみをエッ
チング除去し、両面回路板とした。
【0045】実施例7 エポキシ樹脂絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り
積層板であるMCL−E−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)を内層回路加工したものに、プリプレグE
−67(日立化成工業株式会社製、商品名)と、35μ
m厚さの銅箔を貼り合わせた積層板に孔をあけ、孔内壁
及び銅箔表面に無電解銅めっきを行い、その銅表面にめ
っきレジストを形成し、露出した箇所に実施例1〜4に
示すニッケル−リンの合金めっきを行い、めっきレジス
トを除去した後、露出した銅箔のみをエッチング除去
し、実施例2のエッチング液に接触させることにより、
ニッケル−リン合金のみをエッチング除去し、多層配線
板とした。
【0046】実施例8 絶縁基材プリプレグE−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)の表面に、0.04〜1.5μmの銅層と
ニッケルの層を有する金属箔を、銅層が絶縁基材に接す
るように重ね、加熱加圧して積層一体化し、その積層板
を、実施例3のエッチング液に接触させることにより、
ニッケルのみをエッチング除去し、その積層板に孔をあ
け、孔内壁と露出した銅表面全面に無電解めっきを行
い、電解めっきを行って、回路導体として必要な厚さ3
5μmを確保し、エッチングレジストを必要な回路の形
状に形成し、露出した銅をエッチング除去し、両面回路
板とした。
【0047】実施例9 絶縁基材プリプレグE−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)の表面に、0.04〜1.5μmの銅層と
ニッケル−リンの合金層を有する金属箔を、銅層が絶縁
基材に接するように重ね、加熱加圧して積層一体化し、
その積層板に孔をあけ、実施例4のエッチング液に接触
させることにより、ニッケル−リン合金のみをエッチン
グ除去し、その積層板の孔内壁と露出した銅表面全面に
無電解めっきを20μmの厚さに行い、エッチングレジ
ストを必要な回路の形状に形成し、露出した銅をエッチ
ング除去して、両面回路板とした。
【0048】実施例10 絶縁基材プリプレグE−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)の表面に、0.04〜1.5μmの第1の
銅層とニッケル−リンの合金層と、第2の銅層を有する
金属箔を、第1の銅層が絶縁基材に接するように重ね、
加熱加圧して積層一体化し、第2の銅層のみをアルカリ
エッチャントでエッチング除去し、実施例1のエッチン
グ液に接触させることにより、ニッケル−リン合金のみ
をエッチング除去し、その積層板に孔をあけ、孔内壁と
露出した銅表面全面に無電解めっきを行い、さらに電解
めっきを行って、回路導体として必要な厚さ35μmを
確保し、エッチングレジストを必要な回路の形状に形成
し、露出した銅をエッチング除去して、配線板とした。
【0049】実施例11 絶縁基材プリプレグE−67(日立化成工業株式会社
製、商品名)の表面に、0.04〜1.5μmの第1の
銅層とニッケル−リンの合金層と、第2の銅層を有する
金属箔を、第1の銅層が絶縁基材に接するように重ね、
加熱加圧して積層一体化し、第2の銅層のみをアルカリ
エッチャントでエッチング除去し、その積層板に孔をあ
け、本発明のエッチング液に接触させることにより、ニ
ッケル−リン合金のみをエッチング除去し、その積層板
の孔内壁と露出した銅表面全面に無電解めっきを行い、
さらに電解めっきを行って、回路導体として必要な厚さ
35μmを確保し、エッチングレジストを必要な回路の
形状に形成し、露出した銅をエッチング除去して、配線
板とした。
【0050】エポキシ樹脂絶縁基材表面に銅箔を貼り合
わせた銅張り積層板であるMCL−E−67(日立化成
工業株式会社製、商品名)を内層回路加工したものに、
プリプレグE−67(日立化成工業株式会社製、商品
名)と、0.04〜1.5μmの第1の銅層とニッケル
−リンの合金層と、第2の銅層を有する金属箔を、第1
の銅層がプリプレグに接するように重ね、加熱加圧して
積層一体化し、第2の銅層のみをアルカリエッチャント
でエッチング除去し、その積層板に孔をあけ、実施例2
のエッチング液に接触させることにより、ニッケル−リ
ン合金のみをエッチング除去し、その積層板の孔内壁と
露出した銅表面全面に無電解めっきを行い、さらに電解
めっきを行って、回路導体として必要な厚さ35μmを
確保し、エッチングレジストを必要な回路の形状に形成
し、露出した銅をエッチング除去して、多層配線板とし
た。
【0051】エポキシ樹脂絶縁基材表面に銅箔を貼り合
わせた銅張り積層板であるMCL−E−67(日立化成
工業株式会社製、商品名)を内層回路加工したものに、
プリプレグE−67(日立化成工業株式会社製、商品
名)と、0.04〜1.5μmの第1の銅層とニッケル
−リンの合金層と、第2の銅層を有する金属箔を、第1
の銅層がプリプレグに接するように重ね、加熱加圧して
積層一体化し、その積層板に孔をあけ、第2の銅層のみ
をアルカリエッチャントでエッチング除去し、実施例2
のエッチング液に接触させることにより、ニッケル−リ
ン合金のみをエッチング除去し、その積層板の孔内壁と
露出した銅表面全面に無電解めっきを行い、さらに電解
めっきを行って、回路導体として必要な厚さ35μmを
確保し、エッチングレジストを必要な回路の形状に形成
し、露出した銅をエッチング除去して、多層配線板とし
た。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、量産性に優れたウェッ
ト処理により、銅基質を過度に溶解することなく、ニッ
ケル又はニッケル合金層を簡便に、剥離することができ
る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液
    に、添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構
    成員として−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有し
    ている複素環式化合物とを含むことを特徴とするニッケ
    ルおよび/又はニッケル合金のエッチング液。
  2. 【請求項2】環構成員として−NH−又は=N−の形で
    窒素原子を含有している複素環式化合物が、トリアゾー
    ル又はその誘導体であることを特徴とする請求項1に記
    載のニッケル又はニッケル合金のエッチング液。
  3. 【請求項3】硝酸の含有量が10〜30重量%、30%
    過酸化水素水の含有量が5〜20ml/l、カルボキシ
    ル基を含む有機酸の含有量が1〜20重量%、トリアゾ
    ール又はその誘導体の含有量が0.1〜1重量%である
    ことを特徴とする請求項1に記載のニッケル又はニッケ
    ル合金のエッチング液。
  4. 【請求項4】硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液
    に、添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構
    成員として−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有し
    ている複素環式化合物とを含む液を、ニッケル又はニッ
    ケル合金を銅基質の表面に形成させたものに、接触させ
    ることにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチ
    ング除去する方法。
  5. 【請求項5】硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液
    に、添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構
    成員として−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有し
    ている複素環式化合物とを含む液を、絶縁基材表面に銅
    箔を貼り合わせた銅張り積層板の銅箔表面にニッケル又
    はニッケル合金形成させたものに、接触させることによ
    り、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチング除去す
    る方法。
  6. 【請求項6】環構成員として−NH−又は=N−の形で
    窒素原子を含有している複素環式化合物が、トリアゾー
    ル又はその誘導体であることを特徴とする請求項4又は
    5に記載のニッケル又はニッケル合金のみをエッチング
    除去する方法。
  7. 【請求項7】硝酸の含有量が10〜30重量%、30%
    過酸化水素水の含有量が5〜20ml/l、カルボキシ
    ル基を含む有機酸の含有量が1〜20重量%、トリアゾ
    ール又はその誘導体の含有量が0.1〜1重量%である
    ことを特徴とする請求項6に記載のニッケル又はニッケ
    ル合金のみエッチング除去する方法。
  8. 【請求項8】以下の工程を含むことを特徴とする配線板
    の製造法。 A.絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り積層板の
    銅箔表面に、めっきレジストを形成する工程 B.露出した箇所にニッケル又はニッケル合金のめっき
    を行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔の
    みをエッチング除去する工程 C.硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液に、添加
    剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構成員とし
    て−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有している複
    素環式化合物とを含む液に接触させることにより、ニッ
    ケル又はニッケル合金のみをエッチング除去する工程
  9. 【請求項9】以下の工程を含むことを特徴とする配線板
    の製造法。 A.絶縁基材表面に銅箔を貼り合わせた銅張り積層板に
    孔をあけ、孔内壁及び銅箔表面に無電解銅めっきを行
    い、その銅表面にめっきレジストを形成する工程 B.露出した箇所にニッケル又はニッケル合金のめっき
    を行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔の
    みをエッチング除去する工程 C.硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液に、添加
    剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構成員とし
    て−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有している複
    素環式化合物とを含む液に接触させることにより、ニッ
    ケル又はニッケル合金のみをエッチング除去する工程
  10. 【請求項10】以下の工程を含むことを特徴とする配線
    板の製造法。 A.内層回路板表面に、プリプレグと銅箔を貼り合わせ
    た積層板に孔をあけ、孔内壁及び銅箔表面に無電解銅め
    っきを行い、その銅表面にめっきレジストを形成する工
    程 B.露出した箇所にニッケル又はニッケル合金のめっき
    を行い、めっきレジストを除去した後、露出した銅箔の
    みをエッチング除去する工程 C.硝酸と過酸化水素を主成分とする酸性溶液に、添加
    剤としてカルボキシル基を含む有機酸と、環構成員とし
    て−NH−又は=N−の形で窒素原子を含有している複
    素環式化合物とを含む液に接触させることにより、ニッ
    ケル又はニッケル合金のみをエッチング除去する工程
  11. 【請求項11】以下の工程を含むことを特徴とする配線
    板の製造法。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの銅層とニ
    ッケル又はニッケル合金の層を有する金属箔を、銅層が
    絶縁基材に接するように重ね、加熱加圧して積層一体化
    する工程 B.その積層板を、硝酸と過酸化水素を主成分とする酸
    性溶液に、添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸
    と、環構成員として−NH−又は=N−の形で窒素原子
    を含有している複素環式化合物とを含む液に接触させる
    ことにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチン
    グ除去する工程 C.その積層板に孔をあけ、孔内壁と露出した銅表面全
    面に無電解めっきを行い、必要な場合にはさらに電解め
    っきを行って、回路導体として必要な厚さを確保する工
    程 D.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
    露出した銅をエッチング除去する工程
  12. 【請求項12】以下の工程を含むことを特徴とする配線
    板の製造法。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの銅層とニ
    ッケル又はニッケル合金の層を有する金属箔を、銅層が
    絶縁基材に接するように重ね、加熱加圧して積層一体化
    する工程 B.その積層板に孔をあけ、硝酸と過酸化水素を主成分
    とする酸性溶液に、添加剤としてカルボキシル基を含む
    有機酸と、環構成員として−NH−又は=N−の形で窒
    素原子を含有している複素環式化合物とを含む液に接触
    させることにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエ
    ッチング除去する工程 C.その積層板の孔内壁と露出した銅表面全面に無電解
    めっきを行い、必要な場合にはさらに電解めっきを行っ
    て、回路導体として必要な厚さを確保する工程 D.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
    露出した銅をエッチング除去する工程
  13. 【請求項13】以下の工程を含むことを特徴とする配線
    板の製造法。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの第1の銅
    層とニッケル又はニッケル合金の層と、第2の銅層を有
    する金属箔を、第1の銅層が絶縁基材に接するように重
    ね、加熱加圧して積層一体化する工程 B.前記積層板の第2の銅層のみをエッチング除去する
    工程 C.その積層板を、硝酸と過酸化水素を主成分とする酸
    性溶液に、添加剤としてカルボキシル基を含む有機酸
    と、環構成員として−NH−又は=N−の形で窒素原子
    を含有している複素環式化合物とを含む液に接触させる
    ことにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエッチン
    グ除去する工程 D.その積層板に孔をあけ、孔内壁と露出した銅表面全
    面に無電解めっきを行い、必要な場合にはさらに電解め
    っきを行って、回路導体として必要な厚さを確保する工
    程 E.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
    露出した銅をエッチング除去する工程
  14. 【請求項14】以下の工程を含むことを特徴とする配線
    板の製造法。 A.絶縁基材表面に、0.04〜1.5μmの第1の銅
    層とニッケル又はニッケル合金の層と、第2の銅層を有
    する金属箔を、第1の銅層が絶縁基材に接するように重
    ね、加熱加圧して積層一体化する工程 B.前記積層板の第2の銅層のみをエッチング除去する
    工程 C.その積層板に孔をあけ、硝酸と過酸化水素を主成分
    とする酸性溶液に、添加剤としてカルボキシル基を含む
    有機酸と、環構成員として−NH−又は=N−の形で窒
    素原子を含有している複素環式化合物とを含む液に接触
    させることにより、ニッケル又はニッケル合金のみをエ
    ッチング除去する工程 D.その積層板の孔内壁と露出した銅表面全面に無電解
    めっきを行い、必要な場合にはさらに電解めっきを行っ
    て、回路導体として必要な厚さを確保する工程 E.エッチングレジストを必要な回路の形状に形成し、
    露出した銅をエッチング除去する工程
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