JPH0656748A - アルキル置換ニトロトルエン誘導体およびその製造法 - Google Patents
アルキル置換ニトロトルエン誘導体およびその製造法Info
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- JPH0656748A JPH0656748A JP5102507A JP10250793A JPH0656748A JP H0656748 A JPH0656748 A JP H0656748A JP 5102507 A JP5102507 A JP 5102507A JP 10250793 A JP10250793 A JP 10250793A JP H0656748 A JPH0656748 A JP H0656748A
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- C07C205/00—Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】自己縮合することなく、かつアルカリ性条件下
で二量体化合物を形成することのない2−アルキルニト
ロトルエン誘導体、3−アルキルニトロトルエン誘導体
および3,5−ジアルキルニトロトルエン誘導体。 【構成】式(1): 【化1】 〔式中、Rは−H原子またはアルキル基であり;R1、
R2およびR3はそれぞれ独立に−H原子またはアルキル
基であり;Xはハロゲン原子、−SO2アルキル基、−
CN基、−CO2アルキル基、−CO2アルキルアリール
基、−CO2アリール基、−CO2H基またはアリール基
であり;YはH原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基またはハロゲン原子である〕で示される化合物。
で二量体化合物を形成することのない2−アルキルニト
ロトルエン誘導体、3−アルキルニトロトルエン誘導体
および3,5−ジアルキルニトロトルエン誘導体。 【構成】式(1): 【化1】 〔式中、Rは−H原子またはアルキル基であり;R1、
R2およびR3はそれぞれ独立に−H原子またはアルキル
基であり;Xはハロゲン原子、−SO2アルキル基、−
CN基、−CO2アルキル基、−CO2アルキルアリール
基、−CO2アリール基、−CO2H基またはアリール基
であり;YはH原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基またはハロゲン原子である〕で示される化合物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−アルキル置換およ
び3,5−ジアルキル置換4−ニトロトルエン誘導体お
よびその製造法に関する。
び3,5−ジアルキル置換4−ニトロトルエン誘導体お
よびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニトロアレンとジハロゲン化エタノエー
トとのアルカリ性条件下での反応は、シンセシス(Synt
hesis), 850 (1990)に記載されており、ニト
ロアレンと2−クロロプロピオネートエステルとのアル
カリ性条件下での反応は、ジャーナル オブ オーガニ
ック ケミストリー(J. Org. Chem.),49, 578
(1984)に記載されている。アルキル基が、芳香族
化合物中でニトロ基に対してオルト位またはパラ位でア
ルカリ性条件下で活性化され、かつカルボアニオン形成
が促進されてクレイセン(Claisen)縮合(Ber., 30、 1
030(1987))のような縮合反応を生じることは、公知で
ある。アルキルニトロベンゼンからのカルボアニオンの
形成は、ラップワース(Lapworth)(J. Chem. Soc. 127
5, (1901))によって開示された縮合生成物を生じ、この
アルカリ性条件下での自己縮合反応は、1,2−(ジニ
トロジアリール)エタンの製造のために使用された(Bu
ll.Soc. Chim. France, 2444 (1972))。恐らく、アル
キルニトロアレンとハロゲン化アルカノエートとの反応
については、何も報告されていないものと思われる。そ
れというのも、形成化合物は、直ちに自己縮合しかつア
ルカリ性条件下で二量体化合物を形成することが予想さ
れるからである。
トとのアルカリ性条件下での反応は、シンセシス(Synt
hesis), 850 (1990)に記載されており、ニト
ロアレンと2−クロロプロピオネートエステルとのアル
カリ性条件下での反応は、ジャーナル オブ オーガニ
ック ケミストリー(J. Org. Chem.),49, 578
(1984)に記載されている。アルキル基が、芳香族
化合物中でニトロ基に対してオルト位またはパラ位でア
ルカリ性条件下で活性化され、かつカルボアニオン形成
が促進されてクレイセン(Claisen)縮合(Ber., 30、 1
030(1987))のような縮合反応を生じることは、公知で
ある。アルキルニトロベンゼンからのカルボアニオンの
形成は、ラップワース(Lapworth)(J. Chem. Soc. 127
5, (1901))によって開示された縮合生成物を生じ、この
アルカリ性条件下での自己縮合反応は、1,2−(ジニ
トロジアリール)エタンの製造のために使用された(Bu
ll.Soc. Chim. France, 2444 (1972))。恐らく、アル
キルニトロアレンとハロゲン化アルカノエートとの反応
については、何も報告されていないものと思われる。そ
れというのも、形成化合物は、直ちに自己縮合しかつア
ルカリ性条件下で二量体化合物を形成することが予想さ
れるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、2−
アルキルニトロトルエン誘導体、3−アルキルニトロト
ルエン誘導体および3,5−ジアルキルニトロトルエン
誘導体ならびにそれらの製造法を提供することである。
アルキルニトロトルエン誘導体、3−アルキルニトロト
ルエン誘導体および3,5−ジアルキルニトロトルエン
誘導体ならびにそれらの製造法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(1):
(1):
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、Rは−H原子またはアルキル基で
あり;R1、R2およびR3はそれぞれ独立に−H原子ま
たはアルキル基であり;Xはハロゲン原子、−SO2ア
ルキル基、−CN基、−CO2アルキル基、−CO2アル
キルアリール基、−CO2アリール基、−CO2H基また
はアリール基であり;YはH原子、アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基またはハロゲン原子である〕で示さ
れる化合物が得られる。
あり;R1、R2およびR3はそれぞれ独立に−H原子ま
たはアルキル基であり;Xはハロゲン原子、−SO2ア
ルキル基、−CN基、−CO2アルキル基、−CO2アル
キルアリール基、−CO2アリール基、−CO2H基また
はアリール基であり;YはH原子、アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基またはハロゲン原子である〕で示さ
れる化合物が得られる。
【0007】式(1)の化合物の場合、Rは、有利にC1
〜C6−アルキル基、特にC1〜C4−アルキル基、殊に
メチル基、エチル基またはイソプロピル基であり;
R1、R2およびR3は、それぞれ有利に−H原子または
C1〜C6−アルキル基、特に−H原子またはC1〜C4−
アルキル基、殊に−H原子、メチル基またはエチル基で
あり;Xは、有利に−Cl原子、−Br原子、−F原
子、−SO2C1〜C4−アルキル基、−CN基、−CO2
C1〜C4−アルキル基、−CO2C1〜C4−アルキルフ
ェニル基、−CO2フェニル基、−CO2H基またはフェ
ニル基、特に−Cl原子、−Br原子、−SO2CH
3基、−CN基、−CO2ベンジル基、−CO2フェニル
基、−CO2C1〜C4−アルキル基、−CO2H基または
フェニル基、殊に−CO2C1〜C4−アルキル基であ
り;かつYは、有利に−H原子、C1〜C4−アルキル
基、C1〜C4−アルコキシ基、フェニル基、−Cl原
子、−Br原子または−F原子、特にC1〜C4−アルキ
ル基、−Cl原子または−Br原子である。
〜C6−アルキル基、特にC1〜C4−アルキル基、殊に
メチル基、エチル基またはイソプロピル基であり;
R1、R2およびR3は、それぞれ有利に−H原子または
C1〜C6−アルキル基、特に−H原子またはC1〜C4−
アルキル基、殊に−H原子、メチル基またはエチル基で
あり;Xは、有利に−Cl原子、−Br原子、−F原
子、−SO2C1〜C4−アルキル基、−CN基、−CO2
C1〜C4−アルキル基、−CO2C1〜C4−アルキルフ
ェニル基、−CO2フェニル基、−CO2H基またはフェ
ニル基、特に−Cl原子、−Br原子、−SO2CH
3基、−CN基、−CO2ベンジル基、−CO2フェニル
基、−CO2C1〜C4−アルキル基、−CO2H基または
フェニル基、殊に−CO2C1〜C4−アルキル基であ
り;かつYは、有利に−H原子、C1〜C4−アルキル
基、C1〜C4−アルコキシ基、フェニル基、−Cl原
子、−Br原子または−F原子、特にC1〜C4−アルキ
ル基、−Cl原子または−Br原子である。
【0008】式(1)の化合物の1つの好ましい二次的
群は、R、R1およびR2が全て−H原子であり、R3が
C1〜C4−アルキル基であり、Xが−CO2C1〜C4−
アルキル基であり、かつYが−Cl原子またはC1〜C4
−アルキル基であるものである。
群は、R、R1およびR2が全て−H原子であり、R3が
C1〜C4−アルキル基であり、Xが−CO2C1〜C4−
アルキル基であり、かつYが−Cl原子またはC1〜C4
−アルキル基であるものである。
【0009】更に、式(1)の化合物の1つの好ましい
二次的群は、RがC1〜C4−アルキル基であり、R1、
R2およびR3が全て−H原子であり、Xが−CO2C1〜
C4−アルキル基であり、かつYが−Cl原子またはC1
〜C4−アルキル基であるものである。
二次的群は、RがC1〜C4−アルキル基であり、R1、
R2およびR3が全て−H原子であり、Xが−CO2C1〜
C4−アルキル基であり、かつYが−Cl原子またはC1
〜C4−アルキル基であるものである。
【0010】更に、式(1)の化合物の1つの好ましい
二次的群は、RおよびR1がそれぞれ独立にC1〜C4−
アルキル基であり、R2およびR3が双方とも−H原子で
あり、Xが−CO2C1〜C4−アルキル基であり、かつ
Yが−Cl原子またはC1〜C4−アルキル基であるもの
である。
二次的群は、RおよびR1がそれぞれ独立にC1〜C4−
アルキル基であり、R2およびR3が双方とも−H原子で
あり、Xが−CO2C1〜C4−アルキル基であり、かつ
Yが−Cl原子またはC1〜C4−アルキル基であるもの
である。
【0011】本発明のもう1つの特徴によれば、式
(2):
(2):
【0012】
【化5】
【0013】〔式中、R、R1、R2およびR3はそれぞ
れ前記のものを表わす〕で示される化合物を、式
(3):
れ前記のものを表わす〕で示される化合物を、式
(3):
【0014】
【化6】
【0015】〔式中、XおよびYはそれぞれ前記のもの
を表わし、Zはハロゲン原子である〕で示される化合物
と、アルカリ金属C1〜C4−アルコキシドおよび非プロ
トン性液体の存在下に反応させることによる、式(1)
の化合物の製造法が得られる。
を表わし、Zはハロゲン原子である〕で示される化合物
と、アルカリ金属C1〜C4−アルコキシドおよび非プロ
トン性液体の存在下に反応させることによる、式(1)
の化合物の製造法が得られる。
【0016】この方法は、式(2)および(3)の化合
物の混合物をアルカリ金属アルコキシドおよび非プロト
ン性液体の混合物に添加することによって実施すること
ができる。
物の混合物をアルカリ金属アルコキシドおよび非プロト
ン性液体の混合物に添加することによって実施すること
ができる。
【0017】アルカリ金属は、有利にリチウム、ナトリ
ウムまたはカリウム、特にナトリウムまたはカリウムで
ある。C1〜C4−アルコキシドは、有利にメトキシド、
エトキシド、イソプロポキシドまたは第3ブトキシド、
特にメトキシドである。更に、有利には、所望の生成物
のより高い収量を生じるという利点を有するC1〜C3−
アルコキシド、殊にメトキシドが使用される。殊にこ好
ましいアルカリ金属アルコキシドは、ナトリウムメトキ
シドである。非プロトン性液体は、有利にジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフランまたはN−メチルピロリ
ドン、特にジメチルホルムアミドである。
ウムまたはカリウム、特にナトリウムまたはカリウムで
ある。C1〜C4−アルコキシドは、有利にメトキシド、
エトキシド、イソプロポキシドまたは第3ブトキシド、
特にメトキシドである。更に、有利には、所望の生成物
のより高い収量を生じるという利点を有するC1〜C3−
アルコキシド、殊にメトキシドが使用される。殊にこ好
ましいアルカリ金属アルコキシドは、ナトリウムメトキ
シドである。非プロトン性液体は、有利にジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフランまたはN−メチルピロリ
ドン、特にジメチルホルムアミドである。
【0018】反応は、有利に−60℃〜0℃、特に−5
0℃〜−5℃、殊に−40℃〜−10℃の温度で実施さ
れる。
0℃〜−5℃、殊に−40℃〜−10℃の温度で実施さ
れる。
【0019】反応が、例えばガスクロマトグラフィー分
析によって判断されるように、実質的に完結した場合に
は、生成物は、任意の常法で、例えば反応混合物を塩酸
水溶液中に注入し、誘導された生成物を有機液体中に抽
出し、有機液体を蒸発させ、残存する生成物を分別蒸留
またはカラムクロマトグラフィー(シリカ)によって精
製することにより単離することができる。
析によって判断されるように、実質的に完結した場合に
は、生成物は、任意の常法で、例えば反応混合物を塩酸
水溶液中に注入し、誘導された生成物を有機液体中に抽
出し、有機液体を蒸発させ、残存する生成物を分別蒸留
またはカラムクロマトグラフィー(シリカ)によって精
製することにより単離することができる。
【0020】Xが−CO2H基であるような式(1)の
化合物は、相応するエステルを酸性または塩基性条件下
で加水分解することによって得ることもできる。
化合物は、相応するエステルを酸性または塩基性条件下
で加水分解することによって得ることもできる。
【0021】本発明による化合物は、染料の調製、製薬
学および農業化学において中間生成物として有用であ
る。
学および農業化学において中間生成物として有用であ
る。
【0022】次に、本発明を実施例につき詳説するが、
この場合実施例中で全ての「部」および「%」は、重量
に対するものである。
この場合実施例中で全ての「部」および「%」は、重量
に対するものである。
【0023】
例1 メチル2−クロロ−2−(3−メチル−4−ニトロフェ
ニル)エタノエートの製造 2−ニトロトルエン(1.4部)とメチルジクロロエタ
ノエート(1.6部)との混合物をナトリウムメトキシ
ド(1.7部、95%)とジメチルホルムアミド(30
部)との撹拌した混合物に−14℃で徐々に添加した。
この反応混合物を塩酸水溶液(5%、1000部)中に
注入し、ジクロロメタン(2×200部)で抽出し、ジ
クロロメタン抽出物を合わせ、水で洗浄し、かつ硫酸マ
グネシウム上で乾燥させた。ジクロロメタンを乾燥した
抽出物から真空下に除去し、残留物(1.7部)を留め
た。残留物は、メチル2−クロロ−2−(3−メチル−
4−ニトロフェニル)エタノエート(80%)、2−ニ
トロトルエン(10%)および2,2−ジニトロベンジ
ル(10%)を含有していた。残留物を溶離剤としての
ペトロリウムスピリット/ジクロロメタンを使用してシ
リカから溶離することによって精製した。溶剤を蒸発さ
せることにより、メチル2−クロロ−2−(3−メチル
−4−ニトロフェニル)エタノエートが生じ、この化合
物の同定は、1H−NMRによって確認された。
ニル)エタノエートの製造 2−ニトロトルエン(1.4部)とメチルジクロロエタ
ノエート(1.6部)との混合物をナトリウムメトキシ
ド(1.7部、95%)とジメチルホルムアミド(30
部)との撹拌した混合物に−14℃で徐々に添加した。
この反応混合物を塩酸水溶液(5%、1000部)中に
注入し、ジクロロメタン(2×200部)で抽出し、ジ
クロロメタン抽出物を合わせ、水で洗浄し、かつ硫酸マ
グネシウム上で乾燥させた。ジクロロメタンを乾燥した
抽出物から真空下に除去し、残留物(1.7部)を留め
た。残留物は、メチル2−クロロ−2−(3−メチル−
4−ニトロフェニル)エタノエート(80%)、2−ニ
トロトルエン(10%)および2,2−ジニトロベンジ
ル(10%)を含有していた。残留物を溶離剤としての
ペトロリウムスピリット/ジクロロメタンを使用してシ
リカから溶離することによって精製した。溶剤を蒸発さ
せることにより、メチル2−クロロ−2−(3−メチル
−4−ニトロフェニル)エタノエートが生じ、この化合
物の同定は、1H−NMRによって確認された。
【0024】例2 メチル2−クロロ−2−(3−エチル−4−ニトロフェ
ニル)エタノエートの製造 2−ニトロエチルベンゼン(1.51部)とメチルジク
ロロエタノエート(1.57部)との混合物をジメチル
ホルムアミド(30部)中のカリウム第3ブトキシド
(3.4部)の撹拌した混合物に−50℃で添加した。
この反応混合物を例1の場合と同様に処理し、残留物を
留め、この残留物を、まず溶離剤としてのペトロリウム
スピリット(沸点60〜80℃)を使用し、次に溶離剤
としての連続的に大量のジクロロメタンを含有するペト
ロリウムスピリットを使用してシリカから溶離すること
によって精製した。ガスクロマトグラフィー分析に基づ
く溶離画分を合わせ、次に溶剤を蒸発させることによ
り、メチル2−クロロ−2−(3−エチル−4−ニトロ
フェニル)エタノエート(1.3部、50%)を生じ
た。1H−NMRデータにより、得られた生成物の同定
が確認された。
ニル)エタノエートの製造 2−ニトロエチルベンゼン(1.51部)とメチルジク
ロロエタノエート(1.57部)との混合物をジメチル
ホルムアミド(30部)中のカリウム第3ブトキシド
(3.4部)の撹拌した混合物に−50℃で添加した。
この反応混合物を例1の場合と同様に処理し、残留物を
留め、この残留物を、まず溶離剤としてのペトロリウム
スピリット(沸点60〜80℃)を使用し、次に溶離剤
としての連続的に大量のジクロロメタンを含有するペト
ロリウムスピリットを使用してシリカから溶離すること
によって精製した。ガスクロマトグラフィー分析に基づ
く溶離画分を合わせ、次に溶剤を蒸発させることによ
り、メチル2−クロロ−2−(3−エチル−4−ニトロ
フェニル)エタノエート(1.3部、50%)を生じ
た。1H−NMRデータにより、得られた生成物の同定
が確認された。
【0025】例3 エチル2−メチル−2−(3−メチル−4−ニトロフェ
ニル)エタノエートの製造 例2の方法を実施したガ、しかし2−ニトロトルエン
(1.37部)を2−ニトロエチルベンゼンの代わりに
使用し、エチル2−クロロプロピオネート(1.45
部)をメチルジクロロエタノエートの代わりに使用し、
反応を−50℃よりもむしろ−40℃で実施した。
ニル)エタノエートの製造 例2の方法を実施したガ、しかし2−ニトロトルエン
(1.37部)を2−ニトロエチルベンゼンの代わりに
使用し、エチル2−クロロプロピオネート(1.45
部)をメチルジクロロエタノエートの代わりに使用し、
反応を−50℃よりもむしろ−40℃で実施した。
【0026】エチル2−メチル−2−(3−メチル−4
−ニトロフェニル)エタノエート(1.4部、60%)
が得られ、その構造は、1H−NMRによって確認され
た。
−ニトロフェニル)エタノエート(1.4部、60%)
が得られ、その構造は、1H−NMRによって確認され
た。
【0027】例4 メチル2−クロロ−2−(2−メチル−4−ニトロフェ
ニル)エタノエートの製造 例2の方法を実施したガ、しかし3−ニトロトルエン
(6.9部)を2−ニトロエチルベンゼンの代わりに使
用し、メチルジクロロエタノエート7.15部をメチル
ジクロロエタノエート1.57部の代わりに使用し、カ
リウム第3ブトキシド17部をカリウム第3ブトキシド
3.4部の代わりに使用し、ジメチルホルムアミド10
0部をジメチルホルムアミド30部の代わりに使用し、
反応を−50℃よりもむしろ−40℃で実施した。
ニル)エタノエートの製造 例2の方法を実施したガ、しかし3−ニトロトルエン
(6.9部)を2−ニトロエチルベンゼンの代わりに使
用し、メチルジクロロエタノエート7.15部をメチル
ジクロロエタノエート1.57部の代わりに使用し、カ
リウム第3ブトキシド17部をカリウム第3ブトキシド
3.4部の代わりに使用し、ジメチルホルムアミド10
0部をジメチルホルムアミド30部の代わりに使用し、
反応を−50℃よりもむしろ−40℃で実施した。
【0028】メチル2−クロロ−2−(2−メチル−4
−ニトロフェニル)エタノエート(7.5部、62%)
が得られ、その構造は、1H−NMRによって確認され
た。
−ニトロフェニル)エタノエート(7.5部、62%)
が得られ、その構造は、1H−NMRによって確認され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/35 9357−4H 315/04 7419−4H 317/28 7419−4H // C07B 61/00 300
Claims (6)
- 【請求項1】 式(1): 【化1】 〔式中、Rは−H原子またはアルキル基であり;R1、
R2およびR3はそれぞれ独立に−H原子またはアルキル
基であり;Xはハロゲン原子、−SO2アルキル基、−
CN基、−CO2アルキル基、−CO2アルキルアリール
基、−CO2アリール基、−CO2H基またはアリール基
であり;YはH原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基またはハロゲン原子である〕で示される化合物。 - 【請求項2】 RがC1〜C6−アルキル基であり;
R1、R2およびR3がそれぞれ独立に−H原子またはC1
〜C6−アルキル基であり;Xが−Cl原子、−Br原
子、−F原子、−SO2C1〜C4−アルキル基、−CN
基、−CO2C1〜C4−アルキル基、−CO2C1〜C4−
アルキルフェニル基、−CO2フェニル基、−CO2H基
またはフェニル基であり;かつYが−H原子、C1〜C4
−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェニル基、
−Cl原子、−Br原子または−F原子である、請求項
1記載の化合物。 - 【請求項3】 R、R1およびR2が−H原子であり;R
3がC1〜C4−アルキル基であり;Xが−CO2C1〜C4
−アルキル基であり;かつYが−Cl原子またはC1〜
C4−アルキル基である、請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】 RがC1〜C4−アルキル基であり、
R1、R2およびR3が−H原子であり;Xが−CO2C1
〜C4−アルキル基であり;かつYが−Cl原子または
C1〜C4−アルキル基である、請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】 RおよびR1がそれぞれ独立にC1〜C4
−アルキル基であり、R2およびR3が−H原子であり;
Xが−CO2C1〜C4−アルキル基であり;かつYが−
Cl原子またはC1〜C4−アルキル基である、請求項1
記載の化合物。 - 【請求項6】 式(2): 【化2】 〔式中、Rは−H原子またはアルキル基であり;R1、
R2およびR3はそれぞれ独立に−H原子またはアルキル
基である〕で示される化合物を、式(3): 【化3】 〔式中、Xはハロゲン原子、−SO2アルキル基、−C
N基、−CO2アルキル基、−CO2アルキルアリール
基、−CO2アリール基、−CO2H基またはアリール基
であり;YはH原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基またはハロゲン原子であり;Zはハロゲン原子で
ある〕で示される化合物と、アルカリ金属C1〜C4−ア
ルコキシドおよび非プロトン性液体の存在下に反応させ
ることによる、式(1)の化合物の製造法。
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GB9209872.2 | 1992-05-07 |
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---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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