JPH0656019B2 - 軽量盛土 - Google Patents

軽量盛土

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JPH0656019B2
JPH0656019B2 JP5026002A JP2600293A JPH0656019B2 JP H0656019 B2 JPH0656019 B2 JP H0656019B2 JP 5026002 A JP5026002 A JP 5026002A JP 2600293 A JP2600293 A JP 2600293A JP H0656019 B2 JPH0656019 B2 JP H0656019B2
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JP
Japan
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hard foam
foam plastic
ground
stacked
embankment
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JP5026002A
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Inventor
修 佐野
Original Assignee
ダウ化工株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟弱地盤上に道路等を
構築する場合に、軟弱地盤対策としてとられる軽量盛土
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟弱地盤上に建物等を構築する場
合に、地盤面を掘り下げてそこに硬質発泡プラスチック
を充填して埋め戻しの埋め土代わりとし、その上に建物
等を構築することが知られている(米国特許第3626
702号明細書)。
【0003】上記従来の技術は、掘り下げることによっ
て取り除いた土砂に比して硬質発泡プラスチックブロッ
クがきわめて軽量であることによって、当該箇所の支持
面に加わる荷重を軽減し、この支持面の支持力に余裕を
持たせることによって、その上方に構築される建物等の
荷重を支えられるようにしようとするもので、軽量埋め
土といえるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の軽量埋め土による埋め戻しの場合、その上に構築さ
れる建物等の重量が大きい場合には相当深く地盤を掘り
下げて硬質発泡プラスチックブロックを充填する必要が
ある。特に軟弱な地盤を深く掘り下げるのは、周囲の地
盤崩壊等の危険も大きく、工事に多大の手間と費用がか
かる問題がある。
【0005】一方、道路の構築は、路面の排水性の確保
等のために盛土を施し、路面が周囲の地盤より高くなる
ように行われることが多い。特に低湿地帯等における道
路の構築に際しては、盛土を高くし、路面の冠水等を防
止することも行われる。また、丘陵地帯の高速道路等に
おいても、極端な勾配を防止するために、谷部において
高く盛土をして道路を構築する場合も多い。
【0006】上記のような高い盛土を伴う道路の構築に
ついては、盛土量が多くなるため、それを支える地盤上
にかなりの荷重が加わることになり、地盤が軟弱である
とこれを支えきれず、沈下の原因となる。
【0007】このような場合に従来の軽量埋め土を利用
し、支持面の支持力に余裕を持たそうとすると、地盤面
上の盛土の重量がかなり大きいので、深く地盤面を掘り
下げて硬質発泡プラスチックブロックを充填しなければ
ならず、工事に多大の手間と費用がかかることになる。
【0008】本発明は、このような従来の軽量埋め土の
問題点に鑑みてなされたもので、特に軟弱地盤上に盛土
を行う場合に、地盤面を深く掘り下げることなく当該盛
土を支持できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このために本発明で講じ
られた手段を図1で説明すると、請求項1の発明では、
地盤面1上に硬質発泡プラスチックブロック2が積み重
ねられ、その上から覆土3が施されている軽量盛土とし
ているものである。
【0010】また、請求項2の発明では、地盤面1が掘
り下げられていて、地中から地盤面1を越える高さに硬
質発泡プラスチックブロック2が積み重ねられ、その上
から覆土3が施されている軽量盛土としているものであ
る。
【0011】
【作用】地盤面1上に積み重ねられる硬質発泡体プラス
チックブロック2は、盛土の重量を軽減し、支持面4に
かかる荷重を軽くする働きをなす。更に地中から地盤面
1を越えて硬質発泡プラスチックブロック2を積み重ね
た場合、取り除いた土砂より硬質発泡プラスチックブロ
ック2が軽い分、更に支持面4に加わる荷重を軽減でき
る。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す縦断面図で、
図示される本軽量盛土は、道路の構築のためのものとな
っている。
【0013】図中1は地盤面で、この地盤面1が掘り下
げられ、地中から地盤面1を越える高さに硬質発泡プラ
スチックブロック2が積み重ねられている。
【0014】硬質発泡プラスチックブロック2の材質と
しては、例えばポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル等の発泡体が挙げられる。
【0015】硬質発泡プラスチックブロック2として
は、押出発泡によるものでも、ビーズ発泡によるもので
もよい。
【0016】ビーズ発泡によると、厚みのある一体の塊
状の硬質発泡プラスチックブロック2を得ることができ
る。但し、硬質発泡プラスチックブロック2は、一体の
塊状のもののみではなく、押出発泡又はビーズ発泡によ
って成形された複数枚の発泡板を重ねて、接着剤による
接着又はベルトによる締結等で一体化したものでもよ
い。ベルトで締結する場合、例えばポリプロピレン、ナ
イロン、ポリエチレン等の腐食しにくい材質のベルトを
用いることが好ましい。
【0017】硬質発泡プラスチックブロック2の大きさ
は、作業性、積み重ねた後の崩れにくさ等を考慮して定
めればよい。一例として、幅1000mm、長さ200
0mm、厚さ500mmの大きさのものが挙げられる。
【0018】硬質発泡プラスチックブロック2をビーズ
発泡成形品とし、これを積み重ねた上に、押出発泡によ
って成形した発泡板を重ねることで、ビーズ発泡成形品
と押出発泡成形品を組み合わせて用いることもできる。
一般に、押出発泡成形品はビーズ発泡成形品に比して耐
圧縮性や耐屈曲性に優れる。積み重ねた硬質発泡プラス
チックブロック2の上層にこの押出発泡成形品を用いる
と、構築される軽量盛土上面に加わる車両等の荷重をこ
の押出発泡成形品が支えることで、その下方に位置する
ビーズ発泡成形品に発生する応力を緩和することができ
る。
【0019】地盤面1上に積み重ねられる硬質発泡プラ
スチックブロック2の両側は、通常盛土の両側が傾斜面
となっていることから、この傾斜面を形成しやすくする
と共に、当該傾斜面を構成する覆土3の重量を軽減する
ために、階段状にすることが好ましい。特になだらかな
傾斜面を形成する場合には、比較的薄い(50〜100
mm程度)の硬質発泡プラスチックブロック2を階段状
に積めばよい。
【0020】また、図示されるように、地中に積み重ね
る部分を、全体としてほぼ逆台形状に積み重ね、大きな
荷重を受けやすい中央部分を重点的に軽量化する構成と
すると、使用する硬質発泡プラスチックブロック2の量
を節減することができる。
【0021】図示される実施例では、地盤面1を掘り下
げて、地中から硬質発泡プラスチックブロック2を積み
重ねる構成となっているが、地盤にある程度の支持力が
あれば、地盤面1の掘り下げを省略し、地盤面1上に直
接硬質発泡プラスチックブロックを積み重ねることもで
きる。
【0022】積み重ねられる硬質発泡プラスチックブロ
ック2は、図2に示されるように、下段の硬質発泡プラ
スチックブロック2同志の継ぎ目と、そのすぐ上段の硬
質発泡プラスチックブロック2同志の継ぎ目が上下に揃
わないようにすることが好ましい。継ぎ目が揃うと、安
定した積み重ね状態が得にくくなる。
【0023】積み重ねられる硬質発泡プラスチックブロ
ック2は、安定した強固な積み重ね状態を得る上で、図
3に示されるように、相互に連結具5で連結されている
ことが好ましい。
【0024】連結具5は、図4に示されるように、金属
板の周縁に斜めに切り込みを入れ、当該部分を折り立て
て歯6a,6bとしたもので、歯6a,6bは、先端が
鋭角の直角三角形状をなし、上下に突出している。下方
に突出している歯6bが、硬質発泡プラスチックブロッ
ク2の上面に突き刺さり、上方に突出している歯6a
が、この上に重ねられる硬質発泡プラスチックブロック
2の下面に突き刺さるものである。
【0025】連結具5は、図3に示されるように、平面
相隣接する硬質発泡プラスチックブロック2間に跨がっ
て位置し、その下向きのは6bは、相隣接する2つの硬
質発泡プラスチックブロック2の各々に突き刺さってい
る。従って、連結具5は、上下の硬質発泡プラスチック
ブロック2を連結すると共に、平面相隣接する硬質発泡
プラスチックブロック2同志をも連結するものとなって
いる。
【0026】連結具5を上記のようにして平面相隣接す
る硬質発泡プラスチックブロック2間に跨がって取り付
けると、硬質発泡プラスチックブロック2を上下方向の
みならず横方向にも連結でき、積み重ねた硬質発泡プラ
スチックブロック2が崩壊しにくくなる。
【0027】連結具5を平面相隣接する硬質発泡プラス
チックブロック2間に取り付けて、硬質発泡プラスチッ
クブロック2を上下方向のみならず横方向にも連結する
場合、連結具5が、少なくとも2本の下向きの歯6bと
少なくとも1本の上向きの歯6aを有することが必要で
ある。即ち、平面相隣接する2つの硬質発泡プラスチッ
クブロック2を各々突き刺す下向きの歯6bと、上に重
ねられる硬質発泡プラスチックブロック2を突き刺す上
向きの歯6aが必要である。但し、上向きの歯6aとし
た向きの歯6bの両者を複数本としてもよい。
【0028】少なくとも下向きの歯6bは、図4に示さ
れるように、歯6bの形成されていない中央部を間に、
左右に分かれて形成されていることが好ましい。このよ
うにすると、歯6bが形成されていない中央部が、平面
相隣接する硬質発泡プラスチックブロック2間の継ぎ目
付近に当るように連結具5を取り付けることで、歯6b
が硬質発泡プラスチックブロック2の端部に突き刺さっ
て、硬質発泡プラスチックブロック2の端部が割れやす
くなるのを防止することができる。上向きの歯6aが複
数本の場合、この上向きの歯6aも上記のように左右に
分けて設けることが好ましい。
【0029】また、図4に示されるように、複数本とし
た場合の上向きの歯6aと下向きの歯6bは、前後方向
を向いたものと左右方向を向いたものが併存することが
好ましい。歯6a,6bが全て同一方向に揃うと、その
方向の力が硬質発泡プラスチックブロック2に作用した
時に、歯6a,6bに沿って硬質発泡プラスチックブロ
ック2が裂けやすくなる。
【0030】連結具5を使用する場合、平面相隣接する
硬質発泡プラスチックブロック2同志をしっかり突き合
わせてから、両者間に歯6bを突き刺すようにすればよ
い。この時歯2bが完全に刺し込まれていなくとも、そ
の上に硬質発泡プラスチックブロック2を重ねて押さえ
付けた時に、歯6aの刺し込みと共に歯6bも十分刺し
込むことができる。
【0031】以上のようにして、地盤面1を越える高さ
に積み重ねられた硬質発泡プラスチック2の上には、覆
土3が施されている。この覆土3は、いわば軽量の硬質
発泡プラスチックブロック2を芯材として所期の盛土を
得るためのものであると共に、積み重ねられた硬質発泡
プラスチックブロック2を保護するものである。
【0032】特に積み重ねられた硬質発泡プラスチック
ブロック2の上面に施される覆土3は保護砂で、その上
に施される舗装体7の砂利等が硬質発泡プラスチックブ
ロックに食い込むのを防止するものとなっている。
【0033】尚、このような道路の構築に用いる場合、
ガソリン等の溶剤から硬質発泡プラスチックブロック2
を保護するため、積み重ねた硬質発泡プラスチックブロ
ック2をポリエチレンやポリプロピレンのシートあるい
はコンクリート床版等で覆って保護することが好まし
い。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、いわば盛土の芯剤として軽量な硬質発泡プラスチッ
クブロック2を用いることで、盛土の重量を大幅に軽減
することができ、軟弱地盤上に高い盛土を構築する場合
でも、従来の軽量埋め土を用いる場合のように深く地盤
面1を掘り下げる必要がなく、工事の手間及び経費を大
幅に軽減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軽量盛土の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】硬質発泡プラスチックブロックの積み重ね状態
を示す斜視図である。
【図3】連結具による、硬質発泡プラスチックブロック
の連結状態を示す斜視図である。
【図4】連結具の斜視図である。
【符号の説明】
1 地盤面 2 硬質発泡プラスチックブロック 3 覆土 4 支持面 5 連結具 6a,6b 歯 7 舗装体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤面上に硬質発泡プラスチックブロッ
    クが積み重ねられ、その上から覆土が施されていること
    を特徴とする軽量盛土。
  2. 【請求項2】 地盤面が掘り下げられていて、地中から
    地盤面を越える高さに硬質発泡プラスチックブロックが
    積み重ねられ、その上から覆土が施されていることを特
    徴とする軽量盛土。
JP5026002A 1993-01-22 1993-01-22 軽量盛土 Expired - Lifetime JPH0656019B2 (ja)

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JPH05346024A JPH05346024A (ja) 1993-12-27
JPH0656019B2 true JPH0656019B2 (ja) 1994-07-27

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KR100536429B1 (ko) * 2002-12-09 2005-12-16 유인항 무기질 투수재 블록 구조와 무기질 투수재를 이용한 성토공법
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JPH034693A (ja) * 1989-05-31 1991-01-10 Sanyo Electric Co Ltd 電話装置

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