JPH0655368B2 - コンクリ−ト・モルタルの混練り方法 - Google Patents
コンクリ−ト・モルタルの混練り方法Info
- Publication number
- JPH0655368B2 JPH0655368B2 JP61043199A JP4319986A JPH0655368B2 JP H0655368 B2 JPH0655368 B2 JP H0655368B2 JP 61043199 A JP61043199 A JP 61043199A JP 4319986 A JP4319986 A JP 4319986A JP H0655368 B2 JPH0655368 B2 JP H0655368B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- water
- aggregate
- kneaded
- mortar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B40/00—Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
- C04B40/06—Inhibiting the setting, e.g. mortars of the deferred action type containing water in breakable containers ; Inhibiting the action of active ingredients
- C04B40/0683—Inhibiting the setting, e.g. mortars of the deferred action type containing water in breakable containers ; Inhibiting the action of active ingredients inhibiting by freezing or cooling
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (a)．産業上の利用分野 本発明は、小量の水で骨材とセメントとの良好な付着性
を維持することの出来るコンクリート・モルタルの混練
り方法に関する。
を維持することの出来るコンクリート・モルタルの混練
り方法に関する。
(b)．従来の技術 骨材の周囲にセメントを十分に行き渡らせ（付着させ）
て、凝固後のコンクリート・モルタルにおいて、骨材を
有効に作用させるために、コンクリート・モルタルを混
練りする場合、従来、理論水分量よりも多くの水を投入
してコンクリート・モルタルの流動性を高めていた。
て、凝固後のコンクリート・モルタルにおいて、骨材を
有効に作用させるために、コンクリート・モルタルを混
練りする場合、従来、理論水分量よりも多くの水を投入
してコンクリート・モルタルの流動性を高めていた。
(c)．発明が解決しようとする問題点 しかし、通常、理論水分量よりも水が多くなると、凝固
後のセメント自体の強度や耐久性が劣化する欠点が有
る。
後のセメント自体の強度や耐久性が劣化する欠点が有
る。
また、高強度のセメント凝固物を形成するには、セメン
トの水練りに際して、投入する水分量を理論水和量程度
に抑えることにより達成されることが知られており、そ
の際に水を破砕した氷粒子の状態で投入し、氷点下の雰
囲気で空練りして氷をセメント中に均等な状態に混合
し、その状態で自然または強制加熱してセメントと氷を
少ない水分量で過不足無く水和させる技術が、特開昭４
９−７７９１９などで知られている。こうした方法で
は、セメントと水との水和は少ない水分量で良好に行な
われることが担保されるが、こうした方法でコンクリー
ト・モルタルを混練りする場合、そうした少ない水分
量、従って、極めて流動性に乏しいセメントが、セメン
ト内に投入される骨材に対して十分に付着することが出
来るか否かについては、極めて疑わしく、少ない水分量
で水和させることによるセメント凝固物それ自体の強度
向上が、逆に骨材に対するセメントの付着性が低下する
ことによるコンクリート・モルタルの強度低下と相殺さ
れ、多少の強度向上は図られても十分な強度向上が図ら
れるなくなる（または、より高強度のコンクリート・モ
ルタルを得る機会を喪失してしまう）危険性が高い。
トの水練りに際して、投入する水分量を理論水和量程度
に抑えることにより達成されることが知られており、そ
の際に水を破砕した氷粒子の状態で投入し、氷点下の雰
囲気で空練りして氷をセメント中に均等な状態に混合
し、その状態で自然または強制加熱してセメントと氷を
少ない水分量で過不足無く水和させる技術が、特開昭４
９−７７９１９などで知られている。こうした方法で
は、セメントと水との水和は少ない水分量で良好に行な
われることが担保されるが、こうした方法でコンクリー
ト・モルタルを混練りする場合、そうした少ない水分
量、従って、極めて流動性に乏しいセメントが、セメン
ト内に投入される骨材に対して十分に付着することが出
来るか否かについては、極めて疑わしく、少ない水分量
で水和させることによるセメント凝固物それ自体の強度
向上が、逆に骨材に対するセメントの付着性が低下する
ことによるコンクリート・モルタルの強度低下と相殺さ
れ、多少の強度向上は図られても十分な強度向上が図ら
れるなくなる（または、より高強度のコンクリート・モ
ルタルを得る機会を喪失してしまう）危険性が高い。
本発明は、前述の欠点を解消すべく、少ない水分量でも
骨材の周囲にセメントを十分に付着させることが出来る
コンクリート・モルタルの混練り方法を提供することを
目的とするものである。
骨材の周囲にセメントを十分に付着させることが出来る
コンクリート・モルタルの混練り方法を提供することを
目的とするものである。
(d)．問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、骨材とセメントを空練りし、その後水
を加えて水練りするコンクリート・モルタルの混練り方
法において、前記空練りすべき骨材を水に浸漬させてそ
の表面に水を付着させて含水率を高め、該含水率の高め
られた骨材を冷凍し、セメントとの空練りに際して該冷
凍された骨材を投入して混合し、前記骨材の周囲に、該
骨材から溶け出した水によりセメントの薄膜を形成し、
前記水練りに際して、該周囲にセメントの薄膜が形成さ
れた骨材に、外部から投入された水により水和反応が開
始されたセメントを前記薄膜を介して付着させるように
して構成される。
を加えて水練りするコンクリート・モルタルの混練り方
法において、前記空練りすべき骨材を水に浸漬させてそ
の表面に水を付着させて含水率を高め、該含水率の高め
られた骨材を冷凍し、セメントとの空練りに際して該冷
凍された骨材を投入して混合し、前記骨材の周囲に、該
骨材から溶け出した水によりセメントの薄膜を形成し、
前記水練りに際して、該周囲にセメントの薄膜が形成さ
れた骨材に、外部から投入された水により水和反応が開
始されたセメントを前記薄膜を介して付着させるように
して構成される。
(e)．作用 上記した構成により本発明は、混練りに際して、骨材の
周囲に氷結していた水が溶けて周囲のセメントと水和
し、該骨材の周囲にセメントの薄膜が形成され、当該薄
膜を介して骨材の周囲に水和が開始されたセメントが満
遍なく付着するように作用する。
周囲に氷結していた水が溶けて周囲のセメントと水和
し、該骨材の周囲にセメントの薄膜が形成され、当該薄
膜を介して骨材の周囲に水和が開始されたセメントが満
遍なく付着するように作用する。
(e)．実施例 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
コンクリート・モルタルの混練りする場合、まず砂利等
の粗骨材及び砂等の細骨材を水に浸して十分にその含水
率を高め、その状態で冷凍保存しておく。すると、骨材
の表面には水が付着した状態で凍る。次に、セメントと
該冷凍状態の骨材を空練りするが、この空練りは氷点下
の雰囲気であっても、大気温度中で行ってもよい。氷点
下の雰囲気で空練りを行うと、セメント及び骨材は全く
の乾燥状態で混合されるが、大気温度中で行うと、骨材
の周囲に凍結した状態で付着していた氷が溶けて、周囲
のセメントと水和反応を起こし、骨材の周囲に薄いセメ
ントの薄膜が形成される。
の粗骨材及び砂等の細骨材を水に浸して十分にその含水
率を高め、その状態で冷凍保存しておく。すると、骨材
の表面には水が付着した状態で凍る。次に、セメントと
該冷凍状態の骨材を空練りするが、この空練りは氷点下
の雰囲気であっても、大気温度中で行ってもよい。氷点
下の雰囲気で空練りを行うと、セメント及び骨材は全く
の乾燥状態で混合されるが、大気温度中で行うと、骨材
の周囲に凍結した状態で付着していた氷が溶けて、周囲
のセメントと水和反応を起こし、骨材の周囲に薄いセメ
ントの薄膜が形成される。
この状態で、セメントと骨材が均一に混合されると、大
気温度状態で、該混合されたセメントに対して水を加え
て水練りを行う。すると、それまで氷点下の状態で空練
りされてきた骨材の周囲に凍結した状態で付着していた
氷が溶けて、周囲のセメントと水和反応を起こし、骨材
の周囲に薄いセメントの薄膜が形成されると共に、加え
られた水とセメントが水和反応を開始する（前述の大気
温度での空練りを行った場合には、骨材の周囲のセメン
トの薄膜は既に形成されているので、投入された水とセ
メントとの水和反応のみが直ちに開始される）。こうし
て、骨材の周囲には、冷凍状態にあった骨材の表面から
溶出した水によりセメントの殻が出来、従って、外部か
ら投入された水により水和反応が開始されたセメント
は、当該骨材の周囲に形成されたセメントの薄膜を媒介
として骨材の周囲に満遍なく付着する形で行き渡り、セ
メントと骨材は極めて良好な状態で水練りされる。従っ
て、この際に、投入する水の量は、骨材周囲へのセメン
トの回りを考慮する必要が無いので、通常の冷凍骨材を
使用しない場合に比して大幅に少なくすることが出来
る。
気温度状態で、該混合されたセメントに対して水を加え
て水練りを行う。すると、それまで氷点下の状態で空練
りされてきた骨材の周囲に凍結した状態で付着していた
氷が溶けて、周囲のセメントと水和反応を起こし、骨材
の周囲に薄いセメントの薄膜が形成されると共に、加え
られた水とセメントが水和反応を開始する（前述の大気
温度での空練りを行った場合には、骨材の周囲のセメン
トの薄膜は既に形成されているので、投入された水とセ
メントとの水和反応のみが直ちに開始される）。こうし
て、骨材の周囲には、冷凍状態にあった骨材の表面から
溶出した水によりセメントの殻が出来、従って、外部か
ら投入された水により水和反応が開始されたセメント
は、当該骨材の周囲に形成されたセメントの薄膜を媒介
として骨材の周囲に満遍なく付着する形で行き渡り、セ
メントと骨材は極めて良好な状態で水練りされる。従っ
て、この際に、投入する水の量は、骨材周囲へのセメン
トの回りを考慮する必要が無いので、通常の冷凍骨材を
使用しない場合に比して大幅に少なくすることが出来
る。
なお、空練り後の、セメントに対する加水態様はどのよ
うな態様でもよく、通常の液体状態の水を加える他に、
粒子状の氷の形、マイクロカプセルに封入した形、更に
は吸水ポリマに水を含浸させた形で加水する等、種々の
態様が考えられるものである。
うな態様でもよく、通常の液体状態の水を加える他に、
粒子状の氷の形、マイクロカプセルに封入した形、更に
は吸水ポリマに水を含浸させた形で加水する等、種々の
態様が考えられるものである。
(g)．発明の効果 以上、説明したように、本発明によれば、骨材とセメン
トを空練りし、その後水を加えて水練りするコンクリー
ト・モルタルの混練り方法において、前記空練りすべき
骨材を水に浸漬させてその表面に水を付着させて含水率
を高め、該含水率の高められた骨材を冷凍し、セメント
との空練りに際して該冷凍された骨材を投入して混合
し、前記骨材の周囲に、該骨材から溶け出した水により
セメントの薄膜を形成し、前記水練りに際して、該周囲
にセメントの薄膜が形成された骨材に、外部から投入さ
れた水により水和反応が開始されたセメントを前記薄膜
を介して付着させるようにして構成したので、水練りに
際して、セメントを、骨材の周囲に形成されたセメント
の薄膜を介して付着させる形で、骨材に周囲に満遍なく
行き渡らせことが出来、セメントの骨材に対する付着性
が向上し、水練りに際して投入される水の量を少なくし
ても、骨材に対するセメントの付着を良好な状態に維持
することが出来る。従って、少ない水分量で水和させる
ことにより生じる骨材に対するセメントの付着不良に起
因するコンクリート・モルタルの強度低下の発生を未然
に防止することが出来、少ない水分量であっても、骨材
に対するセメントの付着性を維持しつつ、セメントを水
和させることが可能となり、少量の水によるセメントの
水和によるコンクリート・モルタルの強度向上と、そう
した状態においても骨材に対するセメントの付着性が維
持されることによるより一層のコンクリート・モルタル
の強度向上が相乗効果として作用し、より高強度のコン
クリート・モルタルを得ることが可能となる。
トを空練りし、その後水を加えて水練りするコンクリー
ト・モルタルの混練り方法において、前記空練りすべき
骨材を水に浸漬させてその表面に水を付着させて含水率
を高め、該含水率の高められた骨材を冷凍し、セメント
との空練りに際して該冷凍された骨材を投入して混合
し、前記骨材の周囲に、該骨材から溶け出した水により
セメントの薄膜を形成し、前記水練りに際して、該周囲
にセメントの薄膜が形成された骨材に、外部から投入さ
れた水により水和反応が開始されたセメントを前記薄膜
を介して付着させるようにして構成したので、水練りに
際して、セメントを、骨材の周囲に形成されたセメント
の薄膜を介して付着させる形で、骨材に周囲に満遍なく
行き渡らせことが出来、セメントの骨材に対する付着性
が向上し、水練りに際して投入される水の量を少なくし
ても、骨材に対するセメントの付着を良好な状態に維持
することが出来る。従って、少ない水分量で水和させる
ことにより生じる骨材に対するセメントの付着不良に起
因するコンクリート・モルタルの強度低下の発生を未然
に防止することが出来、少ない水分量であっても、骨材
に対するセメントの付着性を維持しつつ、セメントを水
和させることが可能となり、少量の水によるセメントの
水和によるコンクリート・モルタルの強度向上と、そう
した状態においても骨材に対するセメントの付着性が維
持されることによるより一層のコンクリート・モルタル
の強度向上が相乗効果として作用し、より高強度のコン
クリート・モルタルを得ることが可能となる。
Claims (1)
- 【請求項１】骨材とセメントを空練りし、その後水を加
えて水練りするコンクリート・モルタルの混練り方法に
おいて、 前記空練りすべき骨材を水に浸漬させてその表面に水を
付着させて含水率を高め、 該含水率の高められた骨材を冷凍し、 セメントとの空練りに際して該冷凍された骨材を投入し
て混合し、 前記骨材の周囲に、該骨材から溶け出した水によりセメ
ントの薄膜を形成し、 前記水練りに際して、該周囲にセメントの薄膜が形成さ
れた骨材に、外部から投入された水により水和反応が開
始されたセメントを前記薄膜を介して付着させるように
して構成したコンクリート・モルタルの混練り方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61043199A JPH0655368B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | コンクリ−ト・モルタルの混練り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61043199A JPH0655368B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | コンクリ−ト・モルタルの混練り方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62199407A JPS62199407A (ja) | 1987-09-03 |
| JPH0655368B2 true JPH0655368B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=12657258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61043199A Expired - Lifetime JPH0655368B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | コンクリ−ト・モルタルの混練り方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655368B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2586909B2 (ja) * | 1987-06-23 | 1997-03-05 | 清水建設株式会社 | 冷却骨材製造方法及び製造装置 |
| JP2847137B2 (ja) * | 1987-06-27 | 1999-01-13 | 清水建設株式会社 | コンクリート製造方法及び製造装置 |
| JP2847136B2 (ja) * | 1987-06-23 | 1999-01-13 | 清水建設株式会社 | コンクリート製造方法及び製造装置 |
| JP4634248B2 (ja) * | 2005-07-26 | 2011-02-16 | 株式会社間組 | 吸着機能を有するモルタル又はコンクリートの製造法 |
| JP7403137B1 (ja) * | 2023-06-14 | 2023-12-22 | 日工株式会社 | モルタルの製造方法およびフレッシュコンクリートの製造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4977919A (ja) * | 1972-11-07 | 1974-07-26 |
-
1986
- 1986-02-28 JP JP61043199A patent/JPH0655368B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4977919A (ja) * | 1972-11-07 | 1974-07-26 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62199407A (ja) | 1987-09-03 |
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