JP2847137B2 - コンクリート製造方法及び製造装置 - Google Patents

コンクリート製造方法及び製造装置

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JP2847137B2 JP62160596A JP16059687A JP2847137B2 JP 2847137 B2 JP2847137 B2 JP 2847137B2 JP 62160596 A JP62160596 A JP 62160596A JP 16059687 A JP16059687 A JP 16059687A JP 2847137 B2 JP2847137 B2 JP 2847137B2
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28CPREPARING CLAY; PRODUCING MIXTURES CONTAINING CLAY OR CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28C5/00Apparatus or methods for producing mixtures of cement with other substances, e.g. slurries, mortars, porous or fibrous compositions
    • B28C5/46Arrangements for applying super- or sub-atmospheric pressure during mixing; Arrangements for cooling or heating during mixing, e.g. by introducing vapour
    • B28C5/468Cooling, e.g. using ice

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、コンクリートの製造方法及び製造装置に
係わり、特に、マスコンクリート部材等の製造に用いら
れて好適なコンクリート製造方法及び製造装置に関す
る。 「従来の技術」 ダムや橋脚、原子炉施設等に使用される、いわゆるマ
スコンクリート部材の施工にあたっては、セメントの水
和熱に起因する温度応力によってこのマスコンクリート
部材にひび割れが生じやすいため、これを防止すること
がコンクリートの品質管理上重要な課題となっている。 前記マスコンクリート部材のひび割れを防止するため
には、このコンクリートの練り上がり温度を低下させて
おくことでセメントの水和熱に起因する部材内のコンク
リート温度の変化量及び温度差を抑える、プレクーリン
グ工法と呼ばれる工法等が採られる。 前記プレクーリング工法は、冷水や冷風、あるいは氷
を用いてコンクリートの各構成材料を混合前に予め冷却
し、この冷却された材料を混合してコンクリートの練り
上がり温度を低下させ、このようにして得られたコンク
リートを打設することで、温度応力によるひび割れを低
減するような工法である。このプレクーリング工法を実
現する手段の一例として、骨材を一時的に貯蔵する骨材
瓶中にパイプを挿入し、このパイプから骨材に向って液
化窒素等の液化ガスや冷風を噴射することで骨材を冷却
するような手段や、あるいは前記骨材瓶を密閉構造と
し、この骨材瓶内を減圧することにより骨材の表面水を
蒸発させ、その潜熱により骨材を冷却するような手段が
提案されている。 あるいは、前記コンクリートの練り混ぜ時に、このコ
ンクリートに液化窒素等の液化気体や冷風を吹き付ける
ことでコンクリートの練り上がり温度を低下させるよう
な工法も提案されており、このような工法もプレクーリ
ング工法の一種であると言える。 近年、コンクリートの練り混ぜ水の一部を氷の細粒に
置換することで、氷の潜熱により前記プレクーリングと
同様にコンクリートの練り上がり温度を低下させるよう
な工法が提案、実施されている。 「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前記従来のマスコンクリートのひび割
れを防止する方法は、以下に挙げるような問題点を抱え
ていた。 骨材瓶中にパイプを挿入し、このパイプから骨材に向
って液化ガスや冷風を噴射することでこの骨材を冷却す
るような手段においては、この液化ガス等を骨材瓶内の
隅々まで噴射、拡散させることが困難である。従って、
この液化ガス等が骨材間の間隙に均一に拡散しにくいた
め、骨材の冷却効率が悪く、所定の低温にまで冷却する
のに多量の液化ガス等を必要とし、また、冷却に要する
時間が長くなるため、コストが嵩む。 コンクリートの練り混ぜ時に液化気体等を吹き付けて
このコンクリートの練り上がり温度を低下させるような
工法では、液化気体等の吹き付け量に対するコンクリー
トの冷却効率が良好でなく、また、練り混ぜ中のコンク
リートの温度を0℃以下にまで下げることは不可能であ
るため、コンクリート練り上がり温度の低下量をきくし
たい場合には、各コンクリート構成材料を十分に所定温
度にまで冷却できないことがある。 練り混ぜ水の一部を氷の細粒で置換したような工法の
場合、特に使用する氷の大きさや使用量によっては、練
り混ぜ後もこの氷がコンクリート中に残存することや、
練り混ぜ時間を長く要することがあるため、その使用量
に限界がある。従って、コンクリートの練り上がり温度
を十分に低下できない恐れがある。 この発明は、コンクリートの練り上がり温度の低下を
効率良くかつ確実に行うことで、コンクリートのひび割
れを従来工法以上に低減できるコンクリート製造方法及
び製造装置を提供せんとするものである。 「問題点を解決するための手段」 前記問題点を解決するために、この発明のうち第1の
発明は、コンクリートの構成材料であるセメントと、骨
材と、水又は氷の少なくとも一方とを混合してコンクリ
ートを製造するコンクリート製造方法であって、前記各
構成材料の混合前に、計量後の前記骨材をコンクリート
ミキサーに投入してこれを撹拌しつつこれに低温の液体
又は気体をコンクリートミキサーの底部から直接吹き付
けることで、この骨材を予め冷却し、その後、セメント
を投入して混練することを特徴とする。 第2の発明は、骨材と、セメントと、水又は氷の少な
くとも一方とを撹拌しながら混合する撹拌部材を内部に
有するコンクリートミキサーと、前記骨材をコンクリー
トミキサー内で冷却する骨材冷却装置とを具備してなる
コンクリート製造装置であって、前記骨材冷却装置は、
前記コンクリートミキサーの底部に設けられて、このコ
ンクリートミキサー内方に向かって低温の液体又は気体
を噴出するノズルと、このノズルを前記コンクリートミ
キサーの開口に対して開閉自在に取り付ける移動機構
と、前記ノズルに低温の液体又は気体を供給する供給装
置とからなることを特徴とする。 「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。 第1図ないし第3図は、この発明のうち第2の発明の
一実施例であるコンクリート製造装置を示す図である。
これら図において、符号1は砂(細骨材)3が貯留され
た砂ストッカー、符号2は砂利(粗骨材)4が貯留され
た砂利ストッカーである。これら砂、砂利ストッカー
1、2下端部には、それぞれ開閉自在なゲート(図示
略)が設けられていると共に、これらゲート下端に連設
されて、砂あるいは砂利を所定量計量してこれを下方に
供給する砂計量器5、砂利計量器6がそれぞれ設けられ
ている。これら砂計量器5、砂利計量器6下方には、計
量された砂、砂利を一時的に貯留する骨材ホッパー7が
設けられていると共に、この骨材ホッパー7の骨材供給
口下方には、セメント、骨材等のコンクリート構成材料
練り混ぜ用のコンクリートミキサー8が設置され、さら
にその下方にはコンクリートミイサー8により製造され
たコンクリートを一時的に貯留するコンクリートホッパ
ー9が設置されている。なお、図中、コンクリートミキ
サー8へのセメント及び練り混ぜ水の供給装置は説明簡
略化のため省略してある。また、この骨材ホッパー7
は、例えばその壁面等に断熱材が施工されることで、そ
の断熱効果が向上されていることが望ましい。 前記コンクリートミキサー8は、盥(たらい)状のド
ラム11と、このドラム11上端開口部を閉塞してなる略円
板状の蓋12とからその外殻が構成されている。前記蓋12
には、ドラム11内へのコンクリート各構成材料投入用の
材料投入口12aが設けられており、一方、ドラム11底部
には、このドラム11からのコンクリート排出口11aが前
記ドラム11内には、撹拌装置が設けられている。この撹
拌装置は、ロータ13と、アーム14と、スクレーパ15とか
らなっている。すなわち、前記ドラム11中心部には円柱
状のロータ13が水平方向に回動自在に突設されている。
ロータ13上端部には、このロータ13から放射状に延出す
るアーム14、14、…が複数本設けられていると共に、こ
れらアーム14、14、…先端部には、ドラム11内に貯留さ
れた砂3等を攪拌するためのスクレーパ15、15、…が略
下方に延出されて設けられている。また、符号16はロー
タ13回転駆動用のモータであり、このモータ16の駆動軸
はモータ16下端に設けられたプーリ17に連結されてい
る。そして、これらプーリ17及びロータ13下端周面間に
Vベルト18が巻回されることで、モータ16の回転駆動力
がロータ13に伝達される。なお、前記コンクリートミキ
サー8のドラム11、蓋12の外周面には断熱材19、19、…
が貼付されることで、ミキサー8の断熱効果が向上され
ている。 また、コンクリートミキサー8には、このミキサー8
に貯留された骨材に液化窒素等の液化ガスや冷風を吹き
付けることでこれを冷却する骨材冷却装置20が付設され
ている。この骨材冷却装置20は、前記コンクリートミキ
サー8のドラム11の側板底部に設けられて、このミキサ
ー8の底部から内方に向って液化ガス等を噴出するノズ
ル21、21、…(図中では1個のみ図示してある)と、こ
れらノズル21、21、…を前記コンクリートミキサーの開
口に対して開閉自在に取り付ける移動機構22と、前記ノ
ズル21、21、…に液化ガス等を供給する供給装置23とか
ら構成されている。 前記移動機構22は、前記ドラム11のノズル21、21配設
位置側方に配設され、ドラム11側板の高さ方向に沿って
延在された箱状のシリンダー24と、このシリンダー24内
面に嵌入される形状に形成され、一端部に前記ノズル21
が取り付けられたピストン25と、このピストン25をシリ
ンダー24内で摺動させる油圧ジャッキ26とから構成され
ている。また、前記ドラム11側板には、前記油圧ジャッ
キ26短縮時に前記ノズル21を臨む位置に液化ガス等噴出
用の噴出口27が穿設されている。以上の構成により、油
圧ジャッキ26の駆動に従って、ノズル21がコンクリート
ミキサー8のドラム11に対して出没自在に構成される。
なお、前記シリンダー24外周面には、前記ドラム11と同
様に断熱材19が貼付されている。 一方、前記供給装置23は、前記コンクリートミキサー
8に隣接して、あるいは別の場所に設置された液化ガス
あるいは冷風貯蔵タンク28と、このタンク28から供給さ
れる液化ガス等の供給量を制御する制御装置29と、この
制御装置29から前記ノズル21に液化ガス等を供給する供
給管30とから構成されている。供給管30の先端部、すな
わちノズル21取付部付近には高圧可撓管31が介挿されて
いる。 なお、符号32は前記コンクリートミキサー8の蓋12に
設けられ、コンクリートミキサー8内に供給された液化
ガスが気化した後にこの気化したガスを、あるいはコン
クリートミキサー8内に供給された冷風を系外に排出す
る排気ダクトであり、この排気ダクト32から排出される
低温の気体あるいは冷風は、適宜前記砂、砂利ストッカ
ー1、2に導かれて砂3、砂利4予冷に用いられる。 次に、以上のような構成のコンクリート製造装置を用
いて、この発明のうち第1の発明の一実施例であるコン
クリート製造方法について説明を行う。 まず、図示されないコンベア等により砂3、砂利4を
砂ストッカー1、砂利ストッカー2内に予め運搬、投入
しておく。次に、コンクリート製造時に、砂ストッカー
1、砂利ストッカー2から適宜砂3、砂利4を砂計量器
5、砂利計量器6へと供給して、規定のコンクリート配
合に従ってこれら砂3、砂利4を計量する。計量された
砂3、砂利4は骨材ホッパー7内に投入された後、材料
投入口12aからコンクリートミキサー8内に投入され
る。 砂3、砂利4投入時においては、前記油圧ジャッキ26
が短縮されることで、ノズル21は第2図に示す如くドラ
ム11内に液化ガス等を噴出しうる状態とされている。こ
の状態で、モータ16を駆動することでドラム11内のスク
レーパ15、15、…をミキサー8内で円運動させ、これに
より砂3、砂利4をドラム11内で攪拌する。そして、砂
3、砂利4を攪拌しつつ、前記制御装置29により、タン
ク28から供給管30を介して液化ガス等を前記ノズル21、
21、…に供給することで、液化ガス等をこれらノズル2
1、21、…を介してドラム14底部から内方に向って噴出
させ、これにより液化ガス等を砂3、砂利4にその底部
から直接吹き付ける。よって、砂3、砂利4が瞬時にか
つ満遍なく冷却される。 なお、前記ノズル21、21、…による液化ガス等の吐出
量は任意であるが、この吐出量及び前記コンクリートミ
キサー8のスクレーパ15、15、…の回転量、ミキサー8
内での冷却時間等を適宜調整、選択することで、冷却さ
れる材料の種類に合わせて希望の冷却温度に対応させる
ことができる。 この後、前記油圧ジャッキ26を伸長させることでノズ
ル21、21、…を第3図に示す如くドラム11外方へと移動
させてから、セメント、水あるいは氷の細粒をコンクリ
ートミキサー8内に投入し、さらに、必要に応じて各種
混和剤を混合してコンクリートを製造する。この際、こ
れら各コンクリートの構成材料の混合方法は任意である
が、通常はセメント、水あるいは氷の細粒の順番でコン
クリートミキサー8内に投入し、これらを練り混ぜるこ
とでコンクリートを製造することが好ましい。 なお、砂3、砂利4冷却に液化ガスを用いる場合、前
記各構成材料混合時において、前記ノズル21、21、…か
ら気体ガスあるいは空気を適宜噴出させておくことで、
ノズル21、21、…先端の凍結及び目詰まりを防止するこ
とができる。同様に、第3図に示すように、このノズル
21、21、…先端に開口する吹付管40を配設しておくこと
で、この吹付管40を介してノズル21先端に常温の空気や
熱風を吹き付けて、凍結及び目詰まり防止を行うことも
可能である。 以上説明した方法によりこの発明に係わるコンクリー
トを製造することができる。ここで、このコンクリート
製造方法及び製造装置においては、コンクリートの構成
材料である砂3、砂利4をコンクリートミキサー8によ
り攪拌しつつこれに液化ガス等を吹き付けることで、コ
ンクリート構成材料混合前に予め砂3、砂利4を冷却し
ているので、吹き付けられた液化ガス等が砂3、砂利4
の粒子間の間隙内に均一に分散される。従って、砂3、
砂利4が瞬時にかつ満遍なく冷却されるので、コンクリ
ート練り上がり温度の低減を効率良くかつ確実に行いう
る。 特に、砂3、砂利4を零度以下に冷却すると、これら
砂3あるいは砂利4粒子表面に付着している水はこれら
粒子表面に氷層を形成したり、あるいはその一部が砂
3、砂利4粒子から分離して微細な氷粒となって混在す
ることもあるが、このような場合、、次に挙げるような
優れた効果を奏す。 氷の持つ潜熱と砂3、砂利4そのものの持つ冷熱とに
よりコンクリートの練り上がり温度をより低下させるこ
とができる。例えば、砂3が持つ表面水の割合を5%、
単位細骨材量を850kg/m3(20℃)とすれば、この表面水
を全て凍結させることにより、練り混ぜ水に42.5kg/m3
の氷を使用するか、あるいは170kg、20℃の水を0℃と
したのと同等以上の効果を得ることができる。特に、こ
のコンクリート製造方法では、砂3、砂利4を攪拌しつ
つこれに液化ガス等を吹き付けることで砂3、砂利4を
冷却しているので、砂3、砂利4表面の氷層が互いに融
着して凍結砂の塊を形成することが無い。このため、コ
ンクリートミキサー8における各構成材料混合時に混合
むらが生じない。また同様に、極低温の沸点を有する液
化ガスを砂3、砂利4に吹き付ければ、砂3、砂利4の
表面水を瞬時に凍結できると共に、砂3、砂利4自体の
温度を容易に零下数十度にまで低下させることができる
ため、この面からもコンクリートの練り上がり温度も低
下させる効率が非常に良好となる。 各種コンクリート構成材料混合時において、各砂3、
砂利4の粒子表面には第5図に示すように氷の層50を介
してセメント粒子51、51、…が多数付着される。従っ
て、前記コンクリート構成材料混合物内においてセメン
ト粒子51、51、…が均一に分散され、いわゆるベアリン
グ効果を示すため、所望の物性値を得るための単位水量
を削減することができ、単位セメント量を同一とすれば
得られたコンクリートの強度を増加させることが可能と
なる。また、砂3、砂利4の表面に付着したセメント粒
子51、51、…の存在により、練り混ぜ時にこの砂3、砂
利4粒子の表面に密なセメントペーストが形成される。
従って、砂3、砂利4同士、あるいは砂利4と砂3との
間の付着強度が増加するため、この面からもコンクリー
トの強度を増加させることが可能となる。 従って、以上説明したように、この実施例によれば、
コンクリートの練り上がり温度を効率良くかつ確実に低
下させることで、セメントの水和熱に起因するコンクリ
ートのひび割れを従来工法以上に低減させることができ
る。 次に、第4図はこの発明のうち第2の発明の他の実施
例であるコンクリート製造装置を示す図である。この実
施例のコンクリート製造装置と前記一実施例たるコンク
リート製造装置との相異点はコンクリートミキサー8の
個数であり、従って、前記一実施例と同一の構成要素に
ついては同一の符号を付し、その説明を省略する。 この実施例のコンクリート製造装置においては、その
骨材ホッパー7の骨材供給口が二股に分岐されていると
共に、これら供給口の下方にそれぞれコンクリートミキ
サー8、8が設置されている。すなわち、このコンクリ
ート製造装置にはコンクリートミキサー8、8が2基設
置されている。また、これらミキサー8、8には、前記
骨材ホッパー7から択一的、あるいは一度に骨材が供給
される構成となっている。 このようなコンクリート製造装置によりコンクリート
を製造する方法は、前述の製造方法と全く同一であり、
従って、この実施例のコンクリート製造装置によっても
前記実施例と全く変わらない優れた作用効果を得ること
ができる。 特に、このコンクリート製造装置には複数基(2基)
のコンクリートミキサー8、8が設置されていることか
ら、これらコンクリートミキサー8、8により交互にあ
るいは同時にコンクリートを製造することで、コンクリ
ート製造能力の向上を図ることができる。すなわち、こ
の実施例のコンクリート製造方法は、一般のコンクリー
ト製造工程に骨材の冷却工程が付加されたような方法で
あり、従って、一般のコンクリートプラントと同様の設
備規模によりコンクリートを製造した場合、骨材冷却時
間の分だけコンクリート製造のサイクルタイムが長くな
る恐れが大である。従って、コンクリートミキサー8、
8を複数基備えることにより、一般のコンクリートプラ
ントと比べて何等遜色のないコンクリート製造能力を確
保することができる。 なお、この発明のコンクリート製造方法及び製造装置
は前記実施例にその適用が限定されることなく、種々の
変形実施例が可能である。一例として、骨材(砂3、砂
利4)を冷却する低温の液体や気体は前記実施例の如く
液化ガス等に限定されず、例えば沸点の低い液体ヘリウ
ム等を用いれば、より効率良く骨材を冷却することが可
能となる。また、前記実施例において砂3、砂利4を共
に冷却する必要は無く、コンクリートの練り上がり温度
低下の割合に応じて砂3、あるいは砂利4のみ冷却すれ
ば良い場合もある。 また、前記コンクリートミキサー8も、その形式、形
状が前記実施例の如きミキサーに限定されず、周知のコ
ンクリートミキサーから適宜選択されれば良いことは勿
論である。さらに言えば、前記コンクリート製造装置に
おける各構成材料の配置及び種類は前記実施例に限定さ
れることなく、設置条件等により適宜変更可能である。
すなわち、砂3、砂利4をコンクリートミキサー8内で
攪拌しつつ冷却する必要はなく、骨材冷却用のミキサー
を別途用意し、このミキサーによって予め砂3、砂利4
を冷却した後に、冷却された砂2、砂利4とセメント、
水あるいは氷とをコンクリートミキサー8によって混合
しても良く、要はコンクリートの各構成材料混合時に砂
3、砂利4等の骨材が低温の液体又は気体により十分冷
却されていれば良いのである。 「発明の効果」 以上詳細に説明したように、第1の発明によれば、各
構成材料の混合前に、計量後の前記骨材をコンクリート
ミキサーに投入してこれを撹拌しつつこれに低温の液体
又は気体を直接吹き付けることで、この骨材を予め冷却
し、その後、セメントを投入して混練するようにしてい
るので、冷凍保存された骨材や冷却後の骨材を計量する
場合には、骨材の温度や骨材表面の氷層の形成状態が、
冷凍保存時間や計量時間やコンクリートミキサーへの投
入待ちなどの時間差によりそれぞれ異なるが、本願発明
は、計量後の骨材をコンクリートミキサーで冷却し、そ
の後すぐに、骨材の温度や骨材表面の氷層の形成状態を
正確に維持することができ、コンクリートの品質の安定
化を一層高めることができる。さらには、骨材を冷却し
てから計量器に搬送して計量していると、コンクリート
ミキサーにトラブルが生じたり、計量中に混練待ちの必
要が生じた場合には、冷却された骨材同志が互いに氷結
してしまう恐れや、骨材の冷熱が失われてしまい、冷却
状態が変化してしまう恐れがあるが、本願発明の場合に
は、計量後にコンクリートミキサーで撹拌しながら冷却
し、その後直ちに、コンクリートミキサーで混練するこ
とになるので、そのような骨材同志の氷結の恐れを解消
することができる。したがって、コンクリートミキサー
で撹拌しながら冷却された冷却骨材どうしは互いに氷結
して塊を形成するようなことがなく、全ての粒子が均質
にばらばらになっている状態であるので、セメント等と
の混練に際して、これら他の混練材料との熱交換効率が
よく、このために短時間の混練により冷却された均質か
つ良質なコンクリートを製造することができるという効
果を奏する。また、コンクリートミキサーの底部から低
温の液体又は気体を骨材に吹き付けるようにしているの
で、直接、冷媒が骨材に接触して冷却効率を高めるばか
りではなく、骨材の堆積層の下部に吹き出された冷媒が
骨材粒子間を上昇しながら撹拌されていくので、すべて
の冷媒が骨材の冷却に効率よく関与することができ、冷
却効率を高めることができる。 また第2の発明によれば、撹拌部材を内部に有するコ
ンクリートミキサーと、骨材冷却装置とを具備し、前記
骨材冷却装置は、前記コンクリートミキサーの底部に設
けられて、このコンクリートミキサー内方に向かって低
温の液体又は気体を噴出するノズルと、このノズルを前
記コンクリートミキサーの開口に対して開閉自在に取り
付ける移動機構とを有しているので、ノズルとコンクリ
ートミキサーの開口との間に、複雑な機構を介在させる
必要が無く、メンテナンスが容易であるばかりではな
く、コンクリートミキサーを骨材冷却から直ちに生コン
クリートの混練に移行することができ、作業効率が高い
という効果を有する。さらには、ノズルがコンクリート
ミキサーの内部に突出していないので、従来のように、
冷媒の吹付噴射を停止している間において生コンクリー
トの混練時にノズルの先端の噴出孔が凍結したり汚損す
るなどの原因により、次の冷媒の吹付工程に使うことが
できないといった事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第3図はこの発明のうち第2の発明の一実
施例であるコンクリート製造装置を示す図であって、第
1図はその全体を示す概略図、第2図はコンクリートミ
キサーのみを取り出して示した断面図、第3図はコンク
リートの各構成材料混合時におけるコンクリートミキサ
ーを示す断面図、第4図は同他の実施例であるコンクリ
ート製造装置を示す概略図、第5図はコンクリートミキ
サー内にセメントが投入された時点での骨材の状態を示
す断面図である。 3……砂(骨材)、8……コンクリートミキサー、20…
骨材冷却装置、21…ノズル、22…移動機構、23…供給装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 貞雄 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株 式会社内 (72)発明者 峯岸 孝二 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株 式会社内 (72)発明者 大下 研一 東京都港区赤坂8丁目11番37号 東京冷 熱産業株式会社内 (72)発明者 石倉 大祐 東京都港区赤坂8丁目11番37号 東京冷 熱産業株式会社内 (72)発明者 根上 義明 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 小野 定 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 亀崎 和也 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 木村 克彦 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 桑原 隆司 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 梶岡 保夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 審査官 鈴木 紀子 (56)参考文献 特開 昭61−220806(JP,A) 特開 昭61−201681(JP,A) 特開 昭62−199407(JP,A) 特開 昭61−286457(JP,A) 実開 昭63−24238(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28C 7/00 - 7/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.コンクリートの構成材料であるセメントと、骨材
    と、水又は氷の少なくとも一方とを混合してコンクリー
    トを製造するコンクリート製造方法であって、前記各構
    成材料の混合前に、計量後の前記骨材をコンクリートミ
    キサーに投入してこれを撹拌しつつこれに低温の液体又
    は気体をコンクリートミキサーの底部から直接吹き付け
    ることで、この骨材を予め冷却し、その後、セメントを
    投入して混練することを特徴とするコンクリート製造方
    法。 2.骨材と、セメントと、水又は氷の少なくとも一方と
    を撹拌しながら混合する撹拌装置を内部に有するコンク
    リートミキサーと、前記骨材をコンクリートミキサー内
    で冷却する骨材冷却装置とを具備してなるコンクリート
    製造装置であって、前記骨材冷却装置は、前記コンクリ
    ートミキサーの底部に設けられて、このコンクリートミ
    キサー内方に向かって低温の液体又は気体を噴出するノ
    ズルと、このノズルを前記コンクリートミキサーの開口
    に対して開閉自在に取り付ける移動機構と、前記ノズル
    に低温の液体又は気体を供給する供給装置とからなるこ
    とを特徴とするコンクリート製造装置。
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