JP4634248B2 - 吸着機能を有するモルタル又はコンクリートの製造法 - Google Patents
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Description
このような多孔質材料を有するモルタル又はコンクリートは、例えば、特許文献1〜3等に記載されるように、多孔質材料をそのまま他のモルタル又はコンクリート材料と同時に混練して製造されている。
しかし、このような製造法では、多孔質材料の細孔や表面が、他のモルタル又はコンクリート材料により被覆され、該多孔質材料の吸着能力が低下するという問題が生じ、所望の吸着作用を得るためには多量の多孔質材料を含有させる必要が生じる。また、多孔質材料としてゼオライトを用いてモルタル又はコンクリート中に含有させる場合、該ゼオライト等のイオン交換作用により、セメントの水和反応に影響し、モルタル又はコンクリートの偽凝結が発生する恐れも生じる。
しかし、該方法は、吸着性の多孔質材料を使用する方法ではない。
本発明の製造法は、まず、吸着性多孔質材料に液体を付着、凍結し、各吸着性多孔質材料周囲に凍結層を設ける工程(A)を行う。
前記吸着性多孔質材料としては、ゼオライト、活性炭又はこれらの混合物等が挙げられる。ゼオライトは、天然ゼオライト、合成ゼオライト、人工ゼオライトのいずれでも良く、所望の吸着性及びイオン交換性を示すゼオライトを適宜選択することができる。
吸着性多孔質材料の大きさは、得られるモルタル又はコンクリートの所望の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、吸着性能を考慮して粗骨材として機能させる場合には、粒径5mmを超え、40mm以下が好ましく、細骨材として機能させる場合には、粒径5mm以下が好ましく、更には微粉末も望ましく採用することができる。
吸着性多孔質材料と、凍結層を形成する液体との割合は特に限定されないが、得られるモルタル又はコンクリート中において、吸着作用を効率的に発揮させるために、吸着性多孔質材料と硬化モルタル又は硬化コンクリートとの間に所望の通気性及び/又は通水性を確保し得る間隙が形成されるような割合とすることが好ましい。具体的には、例えば、凍結層の厚さが5〜20mm程度の範囲となるように選択することが好ましい。また、得られるコンクリート等の空隙率が10〜40%程度の範囲となるように選択することが好ましい。
前記無機粉末としては、例えば、セメント、フライアッシュ、石粉等の粉末が挙げられ、例えば、セメント単独、セメントとフライアッシュ及び/又は石粉との混合物等の水硬性粉末を含む無機粉末が好ましい。このようなセメント等の水硬性粉末を用いる場合には、無機粉末含有被覆層の形成にあたり、発熱が生じ、前記凍結層が融解するために、該被覆層の形成速度を速めることが必要になる場合が生じる。このような場合には、無機粉末含有被覆層に硬化促進剤及び/又は急結材等を適宜含有させることができる。
凍結層を有する吸着性多孔質材料と、無機粉末等との混合割合は、例えば、該凍結層の外周に、無機粉末含有被覆層が通常0.1〜5mm厚程度、好ましくは0.5〜3mm厚程度となるように形成される割合とすることができる。
工程(B)により得られる吸着性材料(X)は、次の工程(C)に用いる前に、必要に応じて、凍結層を維持するために再凍結することもできる。
前記水硬性材料としては、通常セメント系材料、例えば、普通ポルトランドセメント、高炉スラグセメント、フライアッシュセメント等を用いることができる。
前記水は、水硬性材料に対して、通常、質量比で20〜65%程度となるように配合することができる。
前記モルタル又はコンクリート組成物には、必要に応じて骨材、例えば、細骨材、粗骨材、微粉末等を適宜配合することができる。
工程(C)において成形硬化は、例えば、所望形態の型枠に、前記吸着性材料(X)を投入し、次いで、前記組成物を練混ぜたものを流し込み、吸着性材料(X)の周囲を組成物の混練物で覆うように硬化させる方法等により行うことができる。
実施例1
水10質量部に、粒径3〜5mmのゼオライト粒子10質量部を分散させ、凍結し、3cm核の凍結物を多数調整した。各凍結物表面に、セメント9質量部及び急結材(電気化学工業(株)製、商品名「デンカナトミック T-5」)1質量部の割合で混合し、凍結物の外周にセメント含有被覆層を形成した。被覆層は約1〜5mm厚程度であった。
次に前記被覆層を設けた凍結物4個を、直径5cm、高さ10cmの金属製簡易型枠に入れた。続いて、セメント72質量部及び水36質量部を混合したセメントペーストを流し込み、硬化させてモルタルを製造した。
まず、モルタル試料を乾燥させた後、重量を測定する。次に試料をポリエチレン容器に入れ、1mol/L塩化カリウム溶液に24時間放置して十分に含浸させる。
続いて、試料をバット上に取り出し、30分間放置した後、80%エチルアルコールで過剰の塩化カリウム溶液を洗い流す。
次に、試料を新たなポリエチレン容器に入れ、1mol/L塩化アンモニウム溶液を固液比10の条件で浸し、1時間後溶液をよく攪拌して10ml分取する。これを溶液Aとする。更に、1週間浸漬した後の溶液をよく攪拌して10ml分取する。これを溶液Bとする。これら溶液A及びBのカリウムイオン濃度を原子吸光光度法にて測定し、試料のイオン交換容量を計算する。結果を表1に示す。
水8質量部に、粒径3〜5mmのゼオライト粒子10質量部を分散させ凍結し、3cm核の凍結物を多数調整した。各凍結物表面に、セメント9質量部及び急結材(電気化学工業(株)製、商品名「デンカナトミック T-5」)1質量部の割合で混合し、凍結物の外周にセメント含有被覆層を形成した。被覆層は約1〜5mm厚程度であった。
次に前記被覆層を設けた凍結物4個を、直径5cm、高さ10cmの金属製簡易型枠に入れた。続いて、セメント72質量部及び水36質量部を混合したセメントペーストを流し込み、硬化させてモルタルを製造した。得られたモルタル試料について、実施例1と同様にCEC試験を行った。結果を表1に示す。
水8質量部に、粒径3〜5mmのゼオライト粒子5質量部を分散させ、凍結し、3cm核の凍結物を多数調整した。各凍結物表面に、セメント9質量部及び急結材(電気化学工業(株)製、商品名「デンカナトミック T-5」)1質量部の割合で混合し、凍結物の外周にセメント含有被覆層を形成した。被覆層は約1〜5mm厚程度であった。
次に前記被覆層を設けた凍結物4個を、直径5cm、高さ10cmの金属製簡易型枠に入れた。続いて、セメント72質量部及び水36質量部を混合したセメントペーストを流し込み、硬化させてモルタルを製造した。得られたモルタル試料について、実施例1と同様にCEC試験を行った。結果を表1に示す。
粒径3〜5mmのゼオライト粒子100質量部について、実施例1と同様にCEC試験を行った。結果を表1に示す。
セメント40質量部と、粒径3〜5mmのゼオライト粒子120質量部と、水20質量部とを混練して、直径5cm、高さ10cmの金属製簡易型枠に入れ、硬化させてモルタルを製造した。得られたモルタル試料について、実施例1と同様にCEC試験を行った。結果を表1に示す。
セメント40質量部と、粒径5mm以下の川砂120質量部と水20質量部とを混練して、直径5cm、高さ10cmの金属製簡易型枠に入れ、硬化させてモルタルを製造した。得られたモルタル試料について、実施例1と同様にCEC試験を行った。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 吸着性多孔質材料に液体を付着、凍結し、吸着性多孔質材料の周囲に凍結層を設ける工程(A)、
前記凍結層外周に無機粉末含有被覆層を設け、吸着性材料(X)を調製する工程(B)、及び
前記吸着性材料(X)と、水硬性材料及び水を含むモルタル又はコンクリート組成物とを一体的に成形硬化させる工程(C)を含むことを特徴とする吸着機能を有するモルタル又はコンクリートの製造法。 - 前記吸着性多孔質材料が、ゼオライト及び/又は活性炭である請求項1記載の製造法。
- 前記無機粉末が、水硬性粉末を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の製造法。
- 前記無機粉末被覆層が、硬化促進剤及び/又は急結剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の製造法。
- 前記コンクリート組成物が、吸着性材料(X)以外の骨材を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の製造法。
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JPS62199407A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | 三井建設株式会社 | コンクリ−ト・モルタルの混練り方法 |
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