JP2005126964A - 舗装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】路面上の温度を持続的に抑制でき、しかも良好な保水性能と吸水性能をもつ舗装体を提供することである。また、充填材料の分離が起きない舗装体を提供することである。
【解決手段】多孔質コンクリート成形体の空隙にセメント、多孔質鉱物および粘土質鉱物が混合されたセメントスラリーを充填した舗装体であって、該セメントスラリーに混合されるセメント100重量部に対して、10〜100重量部の多孔質鉱物と、1〜20重量部の粘土質鉱物の配合割合で構成され、該セメントスラリーの流動性がPロート試験で8〜14秒の流下時間である舗装体を提供すること。
【選択図】 なし

Description

本発明は、舗装体に関する。更に詳しくは、路面温度の上昇を抑制するために使用される、多孔質コンクリート成形体の空隙にセメント、多孔質鉱物および粘土質鉱物が混合されるセメントスラリーを充填させた舗装体に関する。
近年、夏季に都市域の地上気温が周辺部より高くなるヒートアイランド現象が多く生じている。その原因は、路面上のコンクリート舗装等に蓄えられた熱が、夜間に放射され、気温が低下しないためであると言われている。このようなヒートアイランド現象が続くと、地球上の環境温度が上昇するだけでなく、人にとっては夜間に寝苦しくなるので問題となる。
一方、路面上の温度を抑制するために多孔質舗装体に保水性物質を含有するセメントスラリーを充填した保水性舗装体を用いることがある。この保水性舗装体は、降雨などにより路面に散水されると、舗装体内に保水される。そして、保水された水分が毛管現象で舗装体表面まで移動し、水分の蒸発潜熱により表面温度の上昇を抑制している。そのため、スラリー充填後の硬化した舗装体は、多量の水分を確保でき、かつ速やかに吸収(吸水)する性能が必要となる。
ところで、保水性の高い物質としてシリカゲルやバーミキュライト等の多孔質鉱物が知られており、内部に空隙が多く、吸水率がシリカゲルで70%以上、バーミキュライトでは300〜450%にもなると言われている。従って、このような多孔質鉱物は少量の使用で、多量の水分を確保することができる。しかし、これらの多孔質鉱物を舗装体の充填材料としてスラリー中に混入する場合、多孔質鉱物の粒径が大きすぎたり混入する量が多いと混入時にすぐに分離して、硬化しても効率よく水分を確保できないという問題がある。そのため、硬化後に舗装体の上方に空隙が偏ってしまい、すぐに水分が蒸発してしまうので路面上の温度を持続的に抑制できないという問題もある。
上述した保水性舗装体に関する技術として、シルト系充填材を充填した舗装体の有孔表層が特開平10−46513号公報において開示されている(特許文献1)。しかし、当該技術では保水した水分が早く発散してしまうので、持続して温度を抑制できないという問題があった。
また、同じく保水性舗装体に関する技術して、粘土質鉱物を用いた充填材による保水性舗装体が特開2001−303504号公報および特開2003−201705号公報に開示されている(特許文献2、特許文献3)。しかし、当該技術では、持続して温度を抑制できるものの、舗装体に保水される水分が少量であるので、抑制効果が十分に得られないという問題があった。また、降雨時等により路面上に散水されても、水分が浸透する速度(吸水性能)が遅いので、舗装体に保水されるまでに時間を要し、多量の降雨時には浸透速度が追いつかず、路面に水たまりができるという問題があった。
特開平10−46513号公報 特開2001−303504号公報 特開2003−201705号公報
本願発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、路面上の温度を持続的に抑制でき、しかも良好な保水性能と吸水性能をもつ舗装体を提供することである。また、充填材料の分離が起きない舗装体を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために、次の手段をとる。
本願の第1の発明は、多孔質コンクリート成形体の空隙にセメント、多孔質鉱物および粘土質鉱物が混合されたセメントスラリーを充填した舗装体であって、
該セメントスラリーに混合されるセメント100重量部に対して、10〜100重量部の多孔質鉱物と、1〜20重量部の粘土質鉱物の配合割合で構成され、該セメントスラリーの流動性がPロート試験で8〜14秒の流下時間であることを特徴とする。
ここで、本発明にいう「多孔質コンクリート成形体」とは、車道や歩道に使用されるアスファルトコンクリート、セメントコンクリート、レジンコンクリートおよびこれらを用いたブロック等を意味する。また、「多孔質鉱物」とは粒子から構成される一定の原子配列と化学組成をもつ固体で、粒子内の空隙に水分を吸着できる鉱物を意味する。また、「粘土質鉱物」とは粘土を主として構成する鉱物をいう。
この第1の発明において、多孔質鉱物の重量比を混合されるセメント100重量部に対して、10〜100重量部と設定したのは、10重量部未満であると、舗装体中で十分な水分を確保できないし、100重量部を超えると、空隙部分が増すので舗装体の強度が低下するからである。また、粘土鉱物の重量比を1〜20重量部と設定したのは、1重量部未満であるとセメントスラリーの粘性の低下にともない充填材料が分散せず、20重量部を超えると粘性が増加しすぎて舗装体への充填が困難になるからである。
また、本発明にいう「Pロート試験」とは、日本土木学会規準(JSCE−F 521−1999)の「P漏斗による方法」に準じて行われる試験を意味する。
流下時間を8〜14秒に設定したのは8秒未満であれば、充填材料の分離が著しくなるし、14秒以上を越えると、多孔質コンクリート成形体への注入および充填が困難になるからである。
この第1の発明によれば、路面上の温度を持続的に抑制でき、しかも良好な保水性能と吸水性能をもつ舗装体を実現できる。また、充填材料の分離が起きない舗装体を実現できる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、舗装体に充填されるセメントがポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、エコセメントおよび超速硬セメントからなる群より選択される少なくとも1種のセメントが充填されることを特徴とする舗装体である。
ここで、本発明にいう「ポルトランドセメント」とは、JIS R 5210に記載の普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、および耐硫酸塩ポルトランドセメントなどを意味する。また、これらのセメントは低アルカリ形として使用することもできる。
従って、この第2の発明によれば、舗装される施工環境や用途に応じて充填材料を選択し施工することができる。
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、多孔質鉱物の粒径が38〜300μm、吸水率が70%以上であることを特徴とする舗装体である。
ここで、本発明にいう「粒径が38〜300μm」とは、日本工業規格JIS Z 8801に定める標準ふるいを用いたときに、公称目開きが300μmのふるいは通過するけれども、公称目開きが38μmのふるいは通過しない程度の粒径のことを意味している。また、「吸水率が70%以上」とは日本工業規格JIS A 1109に定める細骨材の吸水率試験に準じて試験を行い、吸水率が70%以上であることを意味している。
この第3の発明によれば、多孔質鉱物の粒径と吸水率を適切に設定することにより、十分な保水性能を確保し、かつ硬化後に充填材料が分離しない舗装体を実現できる。
本願の第4の発明は、前記第1〜第3の発明のいずれかの発明において、多孔質鉱物がシリカゲルまたはバーミキュライトからなる群より選択される少なくとも1種の多孔質鉱物が充填されることを特徴とする舗装体である。
この第4の発明によれば、良好な保水性能と吸水性能だけでなく吸湿性能をもつ舗装体を実現できる。従って、舗装体内に存在する空隙内に水分が保水されていない状態でも自ら大気中の水分を舗装体内に取り込み、水分の蒸発潜熱により路面上の表面温度の上昇を抑制できる。また、舗装路面周辺の湿度を低下させることで、より快適な環境とすることができる。
本願の第5の発明は、前記第1〜第4の発明のいずれかの発明において、
粘土質鉱物の粒径が1.5〜5.0μmであることを特徴とする舗装体である。
また、本願の第6の発明は、前記第1〜第5の発明のいずれかの発明において、粘土質鉱物が繊維構造をもつ超微粒子であること特徴とする舗装体である。
ここで、本発明にいう「粒径が1.5〜5.0μm」とは、レーザー回析式粒度分析装置等により測定される粒径が1.5〜5.0μmであることを意味している。より具体的には、分散された粒子にレーザーを照射し、その回析線の径と回析光の強度から粒径を算出した場合に粒径が1.5〜5.0μmであることを意味している。
また、本発明にいう「繊維構造をもつ超微粒子」とは、繊維や延伸したゴムのような配向結晶化した微細構造をもつ粒子のうち、断面的に見た径(断面径)がおよそ1〜100nmの微小粒子を意味する。
これらの第5および第6の発明によれば、セメントスラリーに充填される材料が効率よく分散されるので、舗装体中の空隙が均一となり十分な水分を確保することができる。また、粘土質鉱物が繊維構造をもつ超微粒子であれば、該粘土質鉱物と多孔質鉱物が規則的な三次元格子の配列構造を形成するので、より充填材料の分離を低減することができる。
本願の第7の発明は、前記第1〜第6の発明のいずれかの発明において、
セメントスラリーにシルト質鉱物を混入したことを特徴とする舗装体である。
ここで、本発明にいう「シルト質鉱物」とは砂と粘土との中間の細かさの粒からなる鉱物を意味する。
この第7の発明によれば、シルト質鉱物により舗装体中の水分が強力に保持されるので、より持続的に路面上の温度を抑制することができる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
まず、第1の発明においては、路面上の温度を持続的に抑制でき、しかも舗装体の保水性能と吸水性能を良好に発揮させることができる。また、充填材料の分離を抑制することができる。
次に第2の発明によれば、舗装される環境や用途に応じて充填材料を選択し施工することができる。
次に第3発明によれば、多孔質鉱物の粒径と吸水率を適切に設定することにより、十分な保水性能を確保し、かつ硬化後に充填材料の分離を抑制することができる。
次に第4発明によれば、良好な保水性能と吸水性能だけでなく吸湿性能をもつ舗装体を提供できる。
次に第5および第6の発明によれば、空隙が均一となり効率よく水分を確保する舗装体を提供できる。
次に第7の発明よれば、より持続的に路面上の温度を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明に係る舗装体は、多孔質コンクリート成形体の空隙にセメント、多孔質鉱物および粘土質鉱物が混合されるセメントスラリーを充填させた舗装体である。
セメントスラリーは、セメント、多孔質鉱物および粘土質鉱物を含む充填材料と水および混和剤で練り混ぜた後、舗装体に充填する。舗装体への充填方法は、表面にスラリーを散布し振動を掛ける方法、圧入装置を用いる方法など、舗装体下面まで十分スラリーが充填できる方法で行うことができる。水量はセメントスラリーのPロート時間が8〜14秒となるよう調整し、混和剤は一般的に用いられる減水剤、AE剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、起泡剤等を用いることができる。セメントスラリーのワーカビリティを向上させるためには、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を用いることが好ましい。また、多孔質鉱物および粘土質鉱物の効果を十分に発揮させるためには、混和剤の量はセメント100重量部に対して1〜3重量部を混和することが好ましい。
上述したように本発明で言う多孔質コンクリート成形体とはアスファルトコンクリート等を意味するが、十分な充填スペースと硬化後の舗装体の構造強度を確保するためには、空隙率が15〜30%であることが望ましい。空隙率が15%以下であると充填材料の注入が困難となり、30%以上となると十分な構造強度が確保できないからである。
また、本発明で言うセメントとは、ポルトランドセメント、高炉セメント等の各種セメントであるが、施工環境に応じて石膏を加えたものを用いることもできる。また、これらのセメントは低アルカリ形として使用することもできる。舗装体の強度を増進し、舗装工事を早期に終了して、交通を開放するためにも超速硬セメントを用いることが好ましい。また、超速硬セメントを用いる場合には施工環境や可使時間に応じて適宜遅延剤を混入することもできる。
また、本発明で用いる多孔質鉱物は粒径が38〜300μm、吸水率が70%以上であることが好ましい。ここで、粒径が38〜300μmの粒径を有する多孔質鉱物としては、バーミキュライトやシリカゲル等が挙げられる。より舗装体の保水性能を向上させるためにはバーミキュライトを用いることが好ましい。なお、バーミキュライトは原石を高温で焼成して脱水・発泡すると、アコーディオン状の組織層が形成され、その層間に多数の空気層と空隙をもつようになるので、保水性能を向上させるにはより効率的となる。また、バーミキュライトは内部に多くの空隙を有する反面、非常に軽量なので、充填材料の分離を防ぐためにも適度な粒径になるまで粉砕し調整してから用いることが好ましい。
また、舗装体の吸湿性能を向上させるためにはシリカゲルを用いることが好ましい。シリカゲルには、A形球状シリカゲルやB形球状シリカゲルなどが存在し、種類や粒径により吸水率が異なるが、十分な吸湿性能を発揮するためにも吸水率は70%以上であることが好ましい。また、舗装体の強度を保つためにも、シリカゲルの粒径は300μm以下であることが好ましい。シリカゲルは舗装される周囲の環境に応じ、粒子内に存在する細孔に空気中の水分を吸着し、蒸散作用により路面上の温度を抑制できる。また、舗装路面周辺の湿度を低下させることで、より快適な環境とすることができる。
また、本発明で言う粘土質鉱物は、粒径が1.5〜5.0μmであることが好ましい。ここで、粒径が1.5〜5.0μmの粒径を有する粘土質鉱物としては、セピオライト、アタパルジャイト、ベントナイト等が挙げられる。舗装体の強度を確保するためにも、充填時に体積が増加しないセピオライト、アタパルジャイト等の繊維状の超微粒子を用いることが好ましい。また、これらの繊維状の超微粒子は、内部に空隙が多く存在するので、保水性能も高く、舗装体内に多くの水分を確保することができる。
また、本発明で言うシルト質鉱物とは、粒径が5〜75μm程度のもので、一般的に使用される舗装用の石粉(炭酸カルシウム粉末)、コンクリート塊、およびクリンカーアッシュ等を粉砕したものを用いることができる。
また、その他の充填材料として細砂や微粉末を混入することもできる。細砂は粒径が75〜150μm程度のもので、一般的に使用される珪砂等を用いることができる。また、微粉末はセメント施工で一般的に用いられている混和材料、高炉スラグ徴粉末、フライアッシュ、シリカフユーム、珪石粉等を用いることができる。なお、舗装体の強度の確保と舗装体へ充填できるセメントスラリーの粘性を考慮すると、シルト質鉱物と細砂と微粉末の混入する合計量がセメント100重量部に対して300重量部以下とすることが好ましい。
また、施工環境に応じて、セメント用として一般的に用いられる無機系および有機系顔料を充填材料に混入することもできる。さらに、舗装体上でカビやこけが発生しないようにするため、酸化チタン(光触媒型)や銀系抗菌剤等の無機系防カビ剤もしくは有機系防カビ剤などの防カビ剤を充填材料に混入することもできる。これらを充填材料に混入することにより、舗装体の景観をよくし、すべり抵抗性が低下させることができる。また、カビやこけの発生による悪臭を抑えることができる。
本発明の実施例について、以下詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
舗装体に充填されるセメントスラリーについて各種の性能試験を行った。
充填材料の組成に応じ各種の充填材料を水道水と高性能減水剤で練り混ぜ、適宜遅延剤を配合して実施例1〜8および比較例1〜8のセメントスラリーを作成した。また、セメントは超速硬セメントおよび早強ポルトランドセメント、多孔質鉱物はバーミキュライトおよびシリカゲルを用いた。なお、シルト質鉱物には石紛を用いた。使用した多孔質鉱物および粘土質鉱物の性状は、以下の表1に示す通りである。
Figure 2005126964
セメントスラリーの材料分離を確認するため、Pロート試験および目視観察試験を行った。Pロート試験は日本土木学会規準(JSCE−F 521−1999)の「プレパックドコンクリートの注入モルタルの流動性試験方法(P漏斗による方法)」に準じて行った。また、目視観察試験はセメントスラリーの配合時に著しい材料分離の有無を確認し、硬化後には表面付近の層の形成の有無を確認した。これらの試験結果を以下の表2に示す。なお、目視観察試験において、混合時に材料分離がなく、硬化後にも層の形成がない場合には材料分離は「なし」として評価した。また、混合時に材料分離が著しく、硬化後にも層の形成が見られた場合には材料分離は「あり」として評価した。混合時に材料分離が若干あるか、または硬化後に層の形成が若干見られる場合には材料分離は「若干あり」として評価した。
Figure 2005126964
表2に示すように、粘土質鉱物を配合した実施例1および実施例2は材料分離がなかったのに対し、セメントと多孔質鉱物のみを用いた比較例1は著しい材料分離が認められ多孔質鉱物が流出した。これは、比較例1では粘土質鉱物を配合していないので、充填材料が分散せず非常に軽量である多孔質鉱物が浮き上り、分離・流出してしまったためと考えられる。つまり、実施例1および実施例2のごとく充填材料として粘土質鉱物を配合することにより、充填材料が分散されたセメントスラリーの材料分離を抑制することが確認された。また、粘土質鉱物を配合していない比較例2および比較例3はシルト質を加えても、硬化前に若干の材料分離が認められ、硬化後には表面付近に強度の弱い層が形成された。つまり、充填材料としてシルト質を配合するとある程度材料分離を抑制するが、粘土質鉱物を配合した場合と比較すると十分に材料分離を抑制できないことが確認された。さらに、比較例4のように、粘土質鉱物を配合したものであってもPロート流下時間が8秒未満であると、混合時に若干の分離と硬化後に強度の弱い層が確認された。つまり、Pロート流下時間の設定が充填材料の分離を抑制する重要なファクターであることが確認された。
セメントスラリーの充填状態を確認するため、充填試験を行った。まず、縦30×横30cm×厚さ5cm、空隙率20%のアスファルトコンクリート供試体を作製した。次に、供試体表面よりセメントスラリーを散布し、平面バイブレータで供試体表面を5秒間振動させ、供試体裏面へのセメントスラリーの流下の有無を目視で確認することにより充填状態を評価した。供試体裏面へセメントスラリーの流下している場合は「良好」、流下していない場合は「不良」とした。これらの試験結果を以下の表3に示す。
Figure 2005126964
表3に示すように、粘土質鉱物をセメント100重量部に対して1〜20重量部の配合割合で構成される実施例1〜3は良好な充填性を示したのに対し、粘土質鉱物が20重量部を超える比較例5はセメントスラリーが流下しなかった。つまり、粘土質鉱物が20重量部を超えるとセメントスラリーの粘性が増すので、Pロート流下時間が所定範囲であっても、セメントスラリーが流下せず、供試体への充填が不良となることが確認された。また、比較例6はセメントスラリーが流下せず、供試体への充填が不良であった。つまり、Pロート流下時間が14秒以内であることが良好に充填させる必須の要件であることが確認された。
次に、舗装体の吸水性能を確認するため、吸水性能試験を行った。吸水性能試験について吸水性能試験装置の外観を示した図1を用いて以下に説明する。
まず、直径10cm、高さ20cmの供試体1を作製し、室内(温度20℃、湿度約95%)で3日間養生後、40℃の乾燥炉内において24時間以上乾燥させる。次に、乾燥させた供試体1に供試体設置台2に設置し、水槽3内の水位を供試体底面部4から5mm高さとなるように調整し、吸水高さおよび最大吸水率を算出した。本実施例においては、吸水性能を吸水高さで評価し、保水性能を最大吸水率で評価した。
吸水高さでは、供試体への吸水質量(供試体に吸水された水の質量)および吸水高さを測定し、吸水高さが5cmとなる吸水時間(5cm吸水時間)を算出した。なお、吸水高さは以下の式により算出し、24時間以上吸水させた吸水質量を最大吸水質量とした。
吸水高さ= 供試体高さ ×( 各吸水時間の吸水質量 ÷ 最大吸水質量 )
最大吸水率(容積百分率)では、表乾状態おける供試体質量(表乾質量)、絶乾状態における供試体質量(絶乾質量)および供試体体積を測定し、以下の式により算出した。ここで、24時間以上吸水させた供試体を表乾状態とし、40℃の乾燥炉内にて24時間以上乾燥させた供試体を絶乾状態とした。
最大吸水率(%)=( 表乾質量 − 絶乾質量)÷ 供試体体積 )×100
また、硬化後の舗装体の構造強度を確認するため、JIS R 5201「セメントの物理試験方法 」の「10.強さ試験」に準じて圧縮強度試験を行った。本実施例においては、型枠にセメントスラリーを流し込こんで供試体(4cm×4cm×16cm)を作製し、測定は室内(温度20℃、湿度約95%)で3日間の養生後に行った。これらの試験のまとめた結果を以下の表4に示す。
Figure 2005126964
表4に示すように、実施例3はセメント100重量部に対する鉱物(多孔質鉱物および粘土質鉱物)の重量部の合計値が40重量部で5cm吸水時間が15分であるのに対し、比較例2はセメント100重量部に対する鉱物(多孔質鉱物およびシルト質鉱物)の重量部の合計値が230重量部で5cm吸水時間が30分である。つまり、粘土質鉱物の配合により吸水能力が向上することが確認された。
また、表4に示すように、実施例1はセメント100重量部に対する鉱物(多孔質鉱物および粘土質鉱物)の重量部の合計値が36.3重量部で最大吸水率が58.7%であるのに対し、比較例7はセメント100重量部に対する鉱物(シルト質鉱物)の重量部の合計値が300重量部で最大吸水率が45.6%である。つまり、充填材料として多孔質鉱物および粘土質鉱物を用いると少ない質量で高い保水能力が得られることが確認された。また、比較例7の配合割合に多孔質鉱物を10重量部と粘土質鉱物1重量部を配合した実施例2では最大吸水率が50.0%であった。つまり、多孔質鉱物および粘土質鉱物が保水能力の向上に大きく起因していることが確認された。また、セメント100重量部に対して、10〜100重量部の多孔質鉱物と、1〜20重量部の粘土質鉱物の配合割合で構成される実施例1〜6はいずれも最大吸水率が50%を超える高い値となった。
また、表4に示すように、粘土質鉱物を配合した実施例2は圧縮強度が4.42N/mmであるのに対し、粘土質鉱物を配合しない比較例2は圧縮強度が2.50N/mmであった。つまり、充填材料として粘土質鉱物を配合すると構造強度が高い舗装体が得られることが確認された。
舗装体の表面上の温度抑制効果を確認するために舗装体温度確認試験を行った。舗装体温度確認試験は、空隙率20.5%、厚さ5cmの多孔質コンクリート成形体から構成される舗装体(試験舗装体)と密粒度アスファルトコンクリートから構成される舗装体(密粒舗装体)を施工して行った。
まず、表2に示される実施例1および比較例2の配合割合で作製したセメントスラリーを別々の試験舗装体に注入・充填した。次に各舗装体において表面から5mmの深さに熱電対を設置し、30分間隔で経時的に合計48時間(2日間)温度を計測した。なお、試験開始から約6時間経過した1日目の早朝に散水を行い、以後は散水を行わず、継続して測定を行った。なお、実施例1の試験舗装体施工時には充填材料の分離もなく良好に充填されたのに対し、比較例2の試験舗装体施工時には若干の分離により多孔質鉱物の流出があり、硬化後表面付近に多少強度の低い層が確認された。これらの試験結果を以下の図2に示す。
図2に示すように、1日目は各舗装体間で温度差は見られないものの、2日目では、最高温度の比較において実施例1の試験舗装体は密粒舗装体に比べ17.2℃低くなったのに対し、比較例2の試験舗装体は密粒舗装体に比べ12.3℃低くなった。また、実施例1は2日目の朝から比較例2に比べどの時点においても温度は低いままであった。つまり、実施例1のように充填材料として多孔質鉱物および粘土質鉱物を配合すると、温度抑制効果が高く、その持続性も高いことが確認された。
次に、舗装体のセメントスラリーの吸湿性能を確認するため以下の吸湿性試験を行った。
まず、供試体(4cm×4cm×16cm)を作製し、室内(温度20℃、湿度約60%)で7日間の養生後に、60℃の乾燥炉内で供試体を24時間乾燥させた。次に、サンプルごとに恒温室内(20±2℃)に設置される45L(内寸32cm×48cm×29.5cm)の密閉容器内に乾燥させた供試体と加湿器を配置し、密閉容器内の湿度を95±2%に保持する。さらに、試験開始を0分として60分後まで、1分間隔で密閉容器内の湿度を計測した。密閉容器内の湿度の経時変化を示した試験結果を図3に示す。
また、24時間乾燥後の供試体の質量を乾燥質量、試験終了後の供試体の質量を吸湿質量として以下の式より吸湿量を算出した。なお、吸湿量の単位は1mあたりの吸湿された水分量(kg)で示した。湿性試験の結果を以下の表5に示す。
吸湿量(kg/m)= (吸湿質量 − 乾燥質量) ÷ 供試体容積
Figure 2005126964
図3に示すように、多孔質鉱物および粘土質鉱物が配合された実施例7および実施例8は試験開始直後から良好に湿度が低下していき、試験開始60分後には、実施例7では40%、実施例8では50%もの湿度が低下した。一方、多孔質鉱物および粘土質鉱物が配合されていない比較例8では、試験開始直後から湿度の低下はみられず、試験開始60分後に湿度が3%しか低下しなかった。つまり、充填材料として多孔質鉱物および粘土質鉱物を配合することにより、良好な吸湿性能が発揮されることが確認された。
表5に示すように、多孔質鉱物および粘土質鉱物が配合された実施例7および実施例8は吸湿量(kg/m)がそれぞれ1.17および1.60と高値であったのに対し、多孔質鉱物および粘土質鉱物が配合されていない比較例8では吸湿量(kg/m)が0.12と低値となった。つまり、充填材料として多孔質鉱物および粘土質鉱物を配合することにより、良好な吸湿性能が発揮されることが確認された。また、多孔質鉱物の中でもシリカゲル(実施例8)を配合すると、より吸湿性能が発揮されることが確認された。
本発明に係る実施例で用いた吸水性能試験装置の外観図である。 本発明に係る実施例の舗装体温度確認試験の試験結果を示す図である。 本発明に係る実施例の吸湿性試験の試験結果を示す図である。
符号の説明
1 供試体
2 供試体設置台
3 水槽
4 供試体底面部

Claims (7)

  1. 多孔質コンクリート成形体の空隙にセメント、多孔質鉱物および粘土質鉱物が混合されたセメントスラリーを充填した舗装体であって、
    前記セメントスラリーに混合されるセメント100重量部に対して、10〜100重量部の多孔質鉱物と、1〜20重量部の粘土質鉱物の配合割合で構成され、
    前記セメントスラリーの流動性がPロート試験で8〜14秒の流下時間であることを特徴とする舗装体。
  2. 請求項1に記載した舗装体であって、
    前記セメントがポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、エコセメントおよび超速硬セメントからなる群より選択される少なくとも1種のセメントが充填されることを特徴とする舗装体。
  3. 請求項1または請求項2に記載した舗装体であって、
    前記多孔質鉱物は粒径が38〜300μm、吸水率が70%以上であることを特徴とする舗装体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載した舗装体であって、
    前記多孔質鉱物がシリカゲルまたはバーミキュライトからなる群より選択される少なくとも1種の多孔質鉱物が充填されることを特徴とする舗装体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載した舗装体であって、
    前記粘土質鉱物の粒径が1.5〜5.0μmであることを特徴とする舗装体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載した舗装体であって、
    前記粘土質鉱物が繊維構造をもつ超微粒子であること特徴とする舗装体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載した舗装体であって、
    前記セメントスラリーにシルト質鉱物を混入したことを特徴とする舗装体。
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