JP4644561B2 - 舗装体用注入材料及び保水性舗装体 - Google Patents

舗装体用注入材料及び保水性舗装体 Download PDF

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Description

本発明は、温度上昇抑制効果の持続性に優れた保水性機能を有する舗装体に用いる舗装体用注入材料及びその保水性舗装体に関するものである。
従来、保水性舗装体として、舗装体の空隙部分に保水性材料を含む混練物を注入する技術が知られている。そして、保水能力の高い保水性材料として非焼成バーミキュライト又は製紙スラッジ又は珪藻土を単独、又はこれらを適宜の比率で混合しかつ少ない添加量で使用すること(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。即ち、保水能力の高い保水性材料をセメント系結合材と混合して舗装体用注入材料を製造し、これを施工現場で水と混合して得られた混練物を舗装体の空隙部分に充填させて保水性舗装体を得ている。この保水性舗装体では、その表面の温度が上昇すると保水性材料に含まれる水分が蒸発して熱を奪い、その舗装体の表面温度が上昇することを抑制できるとしている。
特開2005−48403号公報(特許請求の範囲)
しかし、上記従来の保水性舗装体では、夏季において、降雨や散水による水の補給を受けてから、その持続性が3日か4日と短く、一回の水の供給によって、路面温度の上昇抑制効果を持続させる技術が望まれていた。
本発明の目的は、表面の温度上昇を比較的長い間抑制し得る舗装体用注入材料及び保水性舗装体を提供することにある。
請求項1に係る発明は、セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料の改良である。
その特徴ある構成は、保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を含み、保水性材料を100質量部とするとき、珪藻質濾過助剤が保水性材料に30〜100質量部含まれたところにある。
請求項8に係る発明は、空隙率が10〜40%の舗装体と舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、混練物はセメント系結合材100質量部と天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を含む保水性材料5〜80質量部と水50〜300質量部を含む保水性舗装体であり、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は上記珪藻質濾過助剤を30〜100質量部含むことを特徴とする。
珪藻質濾過助剤は一般的に吸放湿性に優れており、この珪藻質濾過助剤を保水性材料に含む請求項1に記載された舗装体用注入材料では、その珪藻質濾過助剤が大気中の水蒸気を吸着してその珪藻質濾過助剤を含む保水性材料がその水分を保水するものとなる。
このため、この舗装体用注入材料を施工現場で水と混合して得られた混練物を舗装体の空隙部分に充填させる請求項8及び請求項9に係る保水性舗装体では、降雨や散水等による水の補給を受けない状態にあっても、大気中の水蒸気を吸着する。更に日射による熱を受けた場合にその表面の温度が上昇し始めると、珪藻質濾過助剤が吸着した大気中の水蒸気が蒸発して熱を奪い、その舗装体の表面温度が著しく上昇することを抑制する。この結果、降雨や散水等による水の補給を受けない状態にあっても、その表面の温度上昇を比較的長い間抑制することができる。
請求項2に係る発明は、セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料の改良である。
その特徴ある構成は、保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトとを含み、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトが20〜70質量部含まれたところにある。
請求項3に係る発明は、セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料の改良である。
その特徴ある構成は、保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、製紙スラッジ焼却灰が20〜70質量部含まれたところにある。
請求項4に係る発明は、セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料の改良である。
その特徴ある構成は、保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトと、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、天然非焼成バーミキュライトが20〜50質量部、製紙スラッジ焼却灰が20〜50質量部含まれたところにある。
非焼成バーミキュライト及び製紙スラッジ焼却灰はともに優れた保水性を有するので、非焼成バーミキュライト又は製紙スラッジ焼却灰のいずれか一方又は双方を保水性材料に含ませる請求項2〜請求項4に記載された舗装体用注入材料では、珪藻質濾過助剤が大気中の水蒸気を吸着してその珪藻質濾過助剤を含む保水性材料がその水分を有効に保水するものとなる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれか1項に記載の発明であって、セメント系結合材を100質量部とするとき、保水性材料は5〜80質量部であることを特徴とする。
この請求項5に記載された舗装体用注入材料では、この舗装体用注入材料を水と混合した混練物における吸放湿性及び保水性を有効に確保することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5いずれか1項に記載の舗装体用注入材料のセメント系結合材を100質量部とするとき、舗装体用注入材料に水を50〜300質量部含ませた混練物を硬化させた保水性硬化体であって、気温20℃、相対湿度80%における吸湿率が10〜15質量%であることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし5いずれか1項に記載の舗装体用注入材料のセメント系結合材を100質量部とするとき、舗装体用注入材料に水を50〜300質量部含ませた混練物を硬化させた保水性硬化体であって、最大吸水率が25〜90質量%であることを特徴とする。
この請求項6及び7に記載された保水性硬化体では、舗装体の空隙部分に充填されることにより、降雨や散水等による水の補給を受けない状態にあっても大気中の水蒸気を吸着し、日射による熱を受けた場合にその表面の温度が上昇し始めると吸着した水蒸気が蒸発して熱を奪い、その舗装体の表面温度が著しく上昇することを効果的に抑制することができる。
請求項に係る発明は、空隙率が10〜40%の舗装体と舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含む。そして、上記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトとを含み、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は上記珪藻質濾過助剤を30〜80質量部、上記天然非焼成バーミキュライトを20〜70質量部含むことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、空隙率が10〜40%の舗装体と舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含む。そして、上記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は上記珪藻質濾過助剤を30〜80質量部、上記製紙スラッジ焼却灰を20〜70質量部含むことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、空隙率が10〜40%の舗装体と舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含む。そして、上記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトと、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は上記珪藻質濾過助剤を30〜80質量部、上記天然非焼成バーミキュライトを20〜50質量部、上記製紙スラッジ焼却灰を20〜50質量部含むことを特徴とする。
この請求項〜請求項11に記載された保水性舗装体では、保水性に優れる非焼成バーミキュライト又は製紙スラッジ焼却灰のいずれか一方又は双方を保水性材料に含ませるので、珪藻質濾過助剤が大気中の水蒸気を吸着してその珪藻質濾過助剤を含む保水性材料がその水分を有効に保水し、降雨や散水等による水の補給を受けない状態にあって舗装表面の温度上昇を更に長い間抑制することができる。
本発明の舗装体用注入材料は、一般的に吸放湿性に優れている珪藻質濾過助剤を保水性材料に含ませるので、その珪藻質濾過助剤が大気中の水蒸気を吸着してその珪藻質濾過助剤を含む保水性材料がその水分を保水するものとすることができる。このため、この舗装体用注入材料を施工現場で水と混合して得られた混練物を舗装体の空隙部分に充填させる本発明の保水性舗装体では、降雨や散水等による水の補給を受けない状態にあっても、日射による熱を受けた場合にその表面の温度が上昇し始めると、珪藻質濾過助剤が吸着した大気中の水分が蒸発して熱を奪い、その舗装体の表面温度が著しく上昇することを抑制し、水の補給を受けない状態にあっても、その表面の温度上昇を比較的長い間抑制することができる。この場合、優れた保水性を有する非焼成バーミキュライト又は製紙スラッジ焼却灰のいずれか一方又は双方を保水性材料に含ませれば、珪藻質濾過助剤が吸着した大気中の水蒸気をその保水性材料に有効に保水させることができ、水の補給を受けない状態にあって表面の温度上昇を更に長い間抑制することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本発明における舗装体用注入材料は、セメント系結合材と保水性材料とを含む。セメント系結合材としては、超速硬セメント、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、白色セメント等が挙げられる。本発明に用いられる超速硬セメントは、ポルトランドセメント100質量部に対し、カルシウムアルミネートと無水石膏からなる速硬成分を5〜100質量部混合して得られるセメントであり、MG−5(三菱マテリアル株式会社製)などが挙げられる。またカルシウムアルミネートと無水石膏からなる速硬成分としては、コーカエース(三菱マテリアル株式会社製)、コスミック(電気化学工業株式会社)などがあり、これらはポルトランドセメントと適宜混合して使用される。
一方、保水性材料には粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤が含まれる。この珪藻質濾過助剤は珪藻土を原料として作られた粉末状のものであって、大気中の水蒸気を吸着する吸湿機能を有するものである。具体的に、この珪藻質濾過助剤は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成したもの、又は粉砕した天然の珪藻土に少量のソーダ灰を添加して焼成したものである。即ち、この保水性材料に用いられる珪藻質濾過助剤は、天然に存在する天然物ではなく、人為的に作り出された人工物である。ここで、珪藻質濾過助剤の粒子径を0.1〜50μmとするのは、その粒径が0.1μm未満であると珪藻質濾過助剤の多孔質性が失われて吸湿能力に欠けることになり、その粒径が50μmを越えると舗装体の空隙部分に充填することが困難になるからである。そして、珪藻質濾過助剤の好ましい粒子径は1〜30μmである。保水性材料としては、粒子径が0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤単味として使用することができる。
また、保水性材料には、非焼成バーミキュライト又は製紙スラッジ焼却灰のいずれか一方又は双方を更に含ませることができる。この場合における非焼成バーミキュライトは、粉体のものが好ましい、また、粒径は20〜400μm、好ましくは30〜300μmであって、最大吸水率が5%以上である天然の非焼成バーミキュライトが好ましい。この非焼成バーミキュライトの更に好ましい最大吸水率は10〜30%の範囲である。一方、製紙スラッジ焼却灰は、粒子径が、5〜1000μm、好ましくは10〜500μmであって、主要成分がSiO2とAl23からなり、最大吸水率が30%以上である製紙スラッジ焼却灰が好ましく、更に好ましい最大吸水率は40〜80%の範囲である。
保水性材料が珪藻質濾過助剤と非焼成バーミキュライトを含み、製紙スラッジ焼却灰を含まない場合には、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、天然非焼成バーミキュライトが20〜70質量部含まれることが好ましく、珪藻質濾過助剤が40〜70質量部、天然非焼成バーミキュライトが30〜60質量部含まれることが更に好ましい。
また、保水性材料が珪藻質濾過助剤と製紙スラッジ焼却灰を含み、非焼成バーミキュライトを含まない場合には、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、製紙スラッジ焼却灰が20〜70質量部含まれることが好ましく、珪藻質濾過助剤が40〜70質量部、製紙スラッジ焼却灰が30〜60質量部含まれることが更に好ましい。
更に、保水性材料が珪藻質濾過助剤と製紙スラッジ焼却灰と非焼成バーミキュライトを含む場合には、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、天然非焼成バーミキュライトが20〜50質量部、製紙スラッジ焼却灰が20〜50質量部含まれることが好ましく、珪藻質濾過助剤が40〜70質量部、天然非焼成バーミキュライトが25〜45質量部、製紙スラッジ焼却灰が25〜45質量部含まれることが更に好ましい。このような配合であれば、珪藻質濾過助剤が吸湿した水蒸気を比較的長期にわたって保水することができる。
上述したように、本発明における舗装体用注入材料は、セメント系結合材と保水性材料とを含む。そして、その配合比にあっては、セメント系結合材を100質量部とすると、保水性材料は5〜80質量部であることが好ましい。保水性材料が5質量部未満のときは、十分な保水効果が得られない。また保水性材料が80質量部を越えても、それ以上の保水効果は得られないばかりか強度の低下に影響し十分な舗装体が得られないからである。保水性材料の特に好ましい値は10〜50質量部である。
ここで、前述した舗装体用注入材料に水を混練させた混練物を舗装体の空隙部分に充填することにより保水性舗装体が得られる。そして、舗装体用注入材料のセメント系結合材を100質量部とするとき、その舗装体用注入材料に水を50〜300質量部含ませた混練物を硬化させた保水性硬化体にあっては、気温20℃、相対湿度80%における吸湿率が10〜15質量%となり、その保水性硬化体の最大吸水率は25〜90質量%になる。
次に本発明の保水性舗装体について説明する。
本発明の保水性舗装体は、舗装体と、この舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなる。本発明に用いられる舗装体は、空隙率が10〜40%であって、好ましくは透水性コンクリート舗装体、透水性アスファルト舗装体、透水性インターロッキングブロック、透水平板、玉砂利、バラスト等の舗装体に適用される。これらの舗装体の空隙率は、10〜40%であって、空隙率が10%未満では保水性注入材の注入量が十分でなく、舗装体として十分な保水効果が得られないので、温度上昇抑制効果を十分発揮できない。またこの空隙率が40%を超えると舗装体の強度が弱くなり走行車両の通行に支障がでる恐れがある。したがって、舗装体の空隙率は、10〜40%が好ましく、更には10〜35%が好ましい。
このような舗装体の空隙部分に充填される混練物は、上述した本発明における舗装体用注入材料に水を50〜300質量部加えて混練させることにより得られたものである。即ち、この混練物は、セメント系結合材100質量部と珪藻質濾過助剤を含む保水性材料5〜80質量部と水50〜300質量部を含むものである。従って、保水性材料が非焼成バーミキュライト及び製紙スラッジ焼却灰のいずれも含まない場合には、保水性材料を100質量部とするとき、その保水性材料は粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を100質量部含むものである。保水性材料が珪藻質濾過助剤と非焼成バーミキュライトを含み、製紙スラッジ焼却灰を含まない場合には、保水性材料を100質量部とするとき、その保水性材料は粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を30〜80質量部と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトを20〜70質量部含むことが好ましく、更に好ましい範囲は珪藻質濾過助剤を40〜70質量部と天然非焼成バーミキュライトを30〜60質量部である。
また、保水性材料が珪藻質濾過助剤と製紙スラッジ焼却灰を含み、非焼成バーミキュライトを含まない場合には、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を30〜80質量部と、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO2とAl23からなる製紙スラッジ焼却灰を20〜70質量部含むことが好ましく、更に好ましくは珪藻質濾過助剤を40〜70質量部と製紙スラッジ焼却灰を30〜60質量部である。更に、保水性材料が珪藻質濾過助剤と製紙スラッジ焼却灰と非焼成バーミキュライトを含む場合には、保水性材料を100質量部とするとき、保水性材料は、粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を30〜80質量部と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトを20〜50質量部と、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO2とAl23からなる製紙スラッジ焼却灰を20〜50質量部含むことが好ましく、更に好ましくは珪藻質濾過助剤を40〜70質量部と、天然非焼成バーミキュライトを25〜45質量部と、製紙スラッジ焼却灰を25〜45質量部である。
このような保水性材料5〜80質量部とセメント系結合材100質量部と水50〜300質量部とを混練することにより、その最大吸水率が25〜90%である混練物を得ることができる。ここで水の量が50〜300質量部とするのは、保水性材料の注入性や施工性等を考慮してこの範囲で選択することが最良だからである。そして、このような最大吸水率を有する混練物を舗装体の空隙部分に注入することにより本発明の保水性舗装体が得られる。そして、舗装体の空隙部分にこのような最大吸水率が25〜90%である混練物を注入することにより、舗装面の温度上昇抑制効果を長時間持続させ、かつ舗装面に削れやはがれなどの生じない実用上問題のない圧縮強度が得られるという優れた効果を奏するものである。
次の本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
セメント系結合材と保水性材料とを準備した。セメント系結合材としては、普通ポルトランドセメントと速硬材の割合が60:40のいわゆる超速硬セメントを用いた。この速硬材としてはコーカエース(三菱マテリアル(株)製)を使用した。また、保水性材料は、吸水率92.8%であって粒子径が0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と製紙スラッジ焼却灰を含むものを使用した。製紙スラッジ焼却灰は、吸水率が82.8%であって、平均粒子径135μmであり、主要成分がSiO2とAl23からなるものを用いた。
このようなセメント系結合材と保水性材料からなる舗装体用注入材料に、再乳化粉末樹脂と水を加え混練して混練物を得た。再乳化粉末樹脂は、硬化体のひび割れを防止するために混練させるものであり、クラリアントポリマー社製の再乳化粉末樹脂(商品名;A1000)を用いた。セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合は、100:2.5:2.5:4.0:50とし、その混練方法は、所定量計量した水に、セメント系結合材と、舗装体用注入材料と、再乳化粉末樹脂を投入し、ラボスターラーで混合した。このようにして得られた混練物を実施例1とした。
<実施例2>
セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:12.5:12.5:4.0:95としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例2とした。
<実施例3>
セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:25:15:4.0:150としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例3とした。
<実施例4>
セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:35:25:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例4とした。
<実施例5>
セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:18:42:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例5とした。
<実施例6>
セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:48:12:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例6とした。
<実施例7>
セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:45:35:4.0:300としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例3とした。
<実施例8〜14>
実施例1〜7の製紙スラッジ焼却灰に代えて、非焼成バーミキュライトを用いたことを除いて、実施例1〜7と同一の材料及び配合比並びに手順によって混練物を得た。非焼成バーミキュライトは、吸水率44.5%、平均粒子径25μmであるものを使用した。これらの混練物を実施例8〜14とした。
<実施例15>
保水性材料として珪藻質濾過助剤単味とし、セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:25:4.0:95としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例15とした。
<実施例16>
保水性材料として珪藻質濾過助剤単味とし、セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:40:4.0:150としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例16とした。
<実施例17>
保水性材料として珪藻質濾過助剤単味とし、セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:60:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例17とした。
<実施例18>
保水性材料として珪藻質濾過助剤と珪藻土と製紙スラッジ焼却灰からなるものを使用し、セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、珪藻土と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:20:20:20:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この場合の珪藻土は、吸水率47.1%、平均粒子径8.1μmであるものを使用した。この混練物を実施例18とした。
<実施例19>
保水性材料として珪藻質濾過助剤と珪藻土と製紙スラッジ焼却灰からなるものを使用し、セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、珪藻土と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:30:15:15:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例19とした。
<実施例20>
保水性材料として珪藻質濾過助剤と珪藻土と製紙スラッジ焼却灰からなるものを使用し、セメント系結合材と、珪藻質濾過助剤と、珪藻土と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:36:12:12:4.0:250としたことを除いて、実施例1と同一の材料及び手順によって混練物を得た。この混練物を実施例19とした。
<比較例1>
実施例1と同一のセメント系結合材と製紙スラッジ焼却灰と再乳化粉末樹脂と水を準備した。これとは別に、吸水率47.1%、平均粒子径8.1μmである珪藻土を準備した。セメント系結合材と、珪藻土と、製紙スラッジ焼却灰と、再乳化粉末樹脂と、水の割合を、100:25:15:4.0:150とし、それらを実施例1と同一の方法で混練し、混練物を得た。このようにして得られた混練物を比較例1とした。
<比較例2>
比較例1の製紙スラッジ焼却灰に代えて、非焼成バーミキュライトを用いたことを除いて、比較例1と同一の材料及び配合比並びに手順によって混練物を得た。この混練物を比較例2とした。
なお、実施例1〜20並びに比較例1及び2に用いられる使用材料及びそれらの配合比を表1に示す。
Figure 0004644561
<評価試験1及び評価1>
実施例1〜20並びに比較例1及び2における混練物を4×4×16cmの型枠にそれぞれ流し込んで成型し、材齢3時間で脱型した。これらの圧縮強度を、JIS−R−5201「セメントの物理試験方法」の定めに準拠した方法によりそれぞれ求めた。
このようにして求められた実施例1〜20並びに比較例1及び2におけるそれぞれの圧縮強度を表1に示す。
この表1の結果から明らかなように、実施例1〜20並びに比較例1及び2における混練物はその圧縮強度に顕著な差異を生じていない。このため、本願発明の実施例1〜20に含まれる注入材料は比較例1及び2に含まれる従来の注入材料と同様の強度を保つことができることが判る。
<評価試験2及び評価2>
実施例1〜20並びに比較例1及び2における混練物を4×4×16cmの型枠にそれぞれ流し込み、材齢3日で脱型した。これらを20℃の水の中に24時間以上浸漬した後、重量をそれぞれ測定した(飽和質量)。これらを60℃の通風乾燥機で24時間以上乾燥したものの重量をそれぞれ測定した(絶乾質量)。これらより次式で最大吸水率をそれぞれ算出した。
最大吸水率(%)=100×(飽和質量−絶乾質量)/絶乾質量
この式により求められた実施例1〜20並びに比較例1及び2におけるそれぞれの最大吸水率を表1に示す。
この表1の結果から明らかなように、実施例1〜20並びに比較例1及び2における混練物はその最大吸水率に顕著な差異を生じていない。このため、本願発明の実施例1〜20に含まれる注入材料は比較例1及び2に含まれる従来の注入材料と同様の最大吸水率を有するものになり、これを舗装体に充填することにより、その舗装体の表面温度が上昇することを有効に防止できることが判る。
<評価試験3及び評価3>
実施例1〜20並びに比較例1及び2における混練物を4×4×16cmの型枠にそれぞれ流し込み、材齢3日で脱型した。これらを60℃の通風乾燥機で24時間乾燥したものの重量をそれぞれ測定した(乾燥質量)。その後、これらを温度が20℃であって湿度が90%の部屋に24時間放置し、24時間後の重量をそれぞれ測定した(吸湿質量)。これらより次式で吸湿率をそれぞれ算出した。
吸湿率(%)=100×(吸湿質量−乾燥質量)/乾燥質量
この式により求められた実施例1〜20並びに比較例1及び2におけるそれぞれの吸湿率を表1に示す。
この表1の結果から明らかなように、実施例1〜20における混練物の吸湿率は4.1〜15.2%の範囲内にあり、吸湿率が2.2〜2.5%である比較例1及び2と顕著な差異を生じさせている。してみると、本願発明の実施例1〜20に含まれる注入材料はその吸湿率の高さから、比較例1及び2に含まれる従来の注入材料と比較して、大気中の水蒸気を有効に付着できるものと考えられ、これが充填された舗装体の温度が上昇することをその水蒸気により防止するであろうことが判る。
<評価試験4及び評価4>
30cm×30cm×10cmの形状を有し、空隙率24%の開粒度を有するアスファルトからなる舗装体を準備した。この舗装体の空隙部分に実施例3に示される混練物を充填して実施例3に示される混練物が充填された保水性舗装体1を得た。また、これと同形同大のアスファルトからなる別の舗装体を準備し、この舗装体の空隙部分に比較例1に示される混練物を充填して比較例1に示される混練物が充填された保水性舗装体2を得た。得られた保水性舗装体1及び2は、1日間20℃の気中で養生した後、7日間水中に浸漬してそれぞれの保水性材料を飽水状態とした。
次に、これらの保水性舗装体1及び2から40cmの上部に赤外線ランプをそれぞれ配置し、そのランプを点灯させて赤外線を保水性舗装体1及び2のそれぞれの表面に12時間照射し、その後そのランプを12時間消灯させることを1サイクルとし、これを10サイクルそれぞれ繰り返した。一方、保水性舗装体1及び2の表面には温度センサーをそれぞれ設置し、その温度センサにより保水性舗装体1及び2のそれぞれの表面温度を測定し、これを温度記録計に記録させた。この結果を示すグラフを図1に示す。
図1から明らかなように、珪藻質濾過助剤を含まない舗装体2では4サイクルあたりからその表面温度が徐々に上昇していることが判る。これに対して本発明の保水性舗装体である舗装体1では10サイクル以上にもわたって、その表面温度の上昇を抑制できていることが判る。これは保水性材料に含ませた珪藻質濾過助剤に水蒸気が付着してその保水性材料自体が乾燥することを防止した結果によるものと考えられる。
<評価試験5及び評価5>
実施例3に示される混練物と比較例1に示される混練物を4×4×16cmの型枠にそれぞれ流し込み、材齢3日で脱型した。これにより4×4×16cmの実施例3に示される混練物からなる保水性硬化体1と比較例1に示される混練物からなる保水性硬化体2を得た。得られた保水性硬化体1及び2は、1日間20℃の気中で養生した後、7日間水中に浸漬させた。
次に、これらの保水性硬化体1及び2から40cmの上部に赤外線ランプをそれぞれ配置し、そのランプを点灯させて赤外線を保水性硬化体1及び2のそれぞれの表面に12時間照射し、その後そのランプを12時間消灯させることを1サイクルとし、これを10サイクルそれぞれ繰り返した。その間における保水性硬化体1及び2のそれぞれの質量を測定し、質量の変化をそれぞれ算出した。この結果である保水性硬化体1及び2のそれぞれの質量の変化を示すグラフを図2に示す。
図2から明らかなように、本発明の舗装体用注入材料を使用した硬化体1では、水分の蒸発と吸着を繰り返しながらその質量が徐々に減少するのに対して、珪藻質濾過助剤を含まない硬化体2ではその質量の減少が著しいことが判る。これは、硬化体1では保水性材料に含ませた珪藻質濾過助剤に水蒸気が吸着してその水蒸気の質量が含まれる結果によるものと考えられる。
本発明実施例の保水性舗装体の表面温度の変化を示すグラフである。 その保水性硬化体の質量の変化を示すグラフである。

Claims (11)

  1. セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料において、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記珪藻質濾過助剤が30〜100質量部含まれたことを特徴とする舗装体用注入材料。
  2. セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料において、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトとを含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、前記天然非焼成バーミキュライトが20〜70質量部含まれた舗装体用注入材料。
  3. セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料において、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、前記製紙スラッジ焼却灰が20〜70質量部含まれた舗装体用注入材料。
  4. セメント系結合材と保水性材料とを含む舗装体用注入材料において、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトと、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記珪藻質濾過助剤が30〜80質量部、前記天然非焼成バーミキュライトが20〜50質量部、前記製紙スラッジ焼却灰が20〜50質量部含まれた舗装体用注入材料。
  5. 前記セメント系結合材を100質量部とするとき、前記保水性材料は5〜80質量部である請求項1ないし4いずれか1項に記載の舗装体用注入材料。
  6. 請求項1ないし5いずれか1項に記載の舗装体用注入材料のセメント系結合材を100質量部とするとき、前記舗装体用注入材料に水を50〜300質量部含ませた混練物を硬化させた保水性硬化体であって、気温20℃、相対湿度80%における吸湿率が10〜15質量%である保水性硬化体。
  7. 請求項1ないし5いずれか1項に記載の舗装体用注入材料のセメント系結合材を100質量部とするとき、前記舗装体用注入材料に水を50〜300質量部含ませた混練物を硬化させた保水性硬化体であって、最大吸水率が25〜90質量%である保水性硬化体。
  8. 空隙率が10〜40%の舗装体と前記舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、前記混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含み、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤を含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記保水性材料は前記珪藻質濾過助剤を30〜100質量部含む保水性舗装体。
  9. 空隙率が10〜40%の舗装体と前記舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、前記混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含み、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトとを含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記保水性材料は前記珪藻質濾過助剤を30〜80質量部、前記天然非焼成バーミキュライトを20〜70質量部含む保水性舗装体。
  10. 空隙率が10〜40%の舗装体と前記舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、前記混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含み、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰を含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記保水性材料は前記珪藻質濾過助剤を30〜80質量部、前記製紙スラッジ焼却灰を20〜70質量部含む保水性舗装体。
  11. 空隙率が10〜40%の舗装体と前記舗装体の空隙部分に充填された混練物とからなり、前記混練物はセメント系結合材100質量部と、保水性材料5〜80質量部と、水50〜300質量部を含み、
    前記保水性材料は、天然の珪藻土を粉砕し、800℃〜1200℃で焼成するか、或いは粉砕した天然の珪藻土にソーダ灰を添加し焼成して得られた粒子径0.1〜50μmの珪藻質濾過助剤と、粒子径20〜400μmである天然非焼成バーミキュライトと、粒子径が5〜1000μmで主要成分がSiO 2 とAl 2 3 からなる製紙スラッジ焼却灰とを含み、
    前記保水性材料を100質量部とするとき、前記保水性材料は前記珪藻質濾過助剤を30〜80質量部、前記天然非焼成バーミキュライトを20〜50質量部、前記製紙スラッジ焼却灰を20〜50質量部含む保水性舗装体。
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