JP2010120820A - 保水性ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】生コン工場の産業廃棄物であるセメントスラッジ脱水ケーキを有効に利用した保水性ブロックを提供すること。
【解決手段】ヒートアイランド抑制効果のある保水性ブロック1の充填材2に配合される保水材として、セメントスラッジ脱水ケーキを乾燥し粉末化したセメントスラッジ脱水ケーキ乾燥粉末を利用する。このセメントスラッジ脱水ケーキ乾燥粉末を含有する充填材は、水及びセメントを含有し、特にセメントスラッジ脱水ケーキ乾燥粉末100質量部に対し、水100〜400質量部及びセメント50〜200質量部を含有し、Pロート試験で流下時間が8〜18秒であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、生コン工場における戻り生コンから発生するスラッジ水を脱水したスラッジケーキを保水材として再生利用した充填材を用いた保水性ブロックに関する。
近年、地球温暖化現象及び都市部におけるヒートアイランド現象や幹線道路周辺の夏期における熱環境が非常に問題となっている。ヒートアイランド現象は、市街化地域の高層ビル群が空気の流れを遮断し、直射日光による舗装路面の熱吸収が原因となって発生するものである。
ヒートアイランド現象を抑制するために、歩道、園路、駐車場等の舗装材として、保水力のあるインターロッキングブロックが使用されている(特許文献1参照)。
一般に、保水性ブロックは、連続空隙を有する透水性アスファルト、透水性コンクリート及び透水性樹脂等を母体とするブロックの空隙部に、保水性を有する充填材を注入して固化させて得られるものであり、該充填材に水分を保水させる機能を有する。この保水性ブロックは、ブロック内に保水された水分の蒸発による気化熱を利用して、該ブロックが敷設された舗装体の温度及び周辺温度を下げて該舗装体からの放射熱を低減する効果を奏するものである。この保水性ブロックに用いられる前記充填材としては、保水性及び充填性に優れる他、透水性を低下させることがないこと、環境汚染の惧れがないこと等が求められている。
例えば、特許文献2には、透水性アスファルト混合物等を用いた多孔質成形ブロックの空隙に充填する充填材として、セメント100質量部に対して保水材として多孔質シルト25〜60質量部を混合したものであって、Pロート試験で流下時間が9〜15秒であり、硬化後の吸水率が40%以上のものが開示されている。
また、前記充填材に配合する保水材として、前記多孔質シルトの他、真珠岩や黒曜石の粉粒体(特許文献3参照)、ベントナイト、珪藻土、セピオライト、炭酸カルシウム、高炉スラグ粉末、フライアッシュ、珪石粉、石灰石粉末、シリカフューム(特許文献4及び5参照)、焼却灰(特許文献6参照)、木材の粉末、紙の粉末(特許文献7参照)等、種々のものが提案されている。しかし、これらの保水材を配合した充填材は、それぞれ一長一短があり、十分に満足し得る充填材は少ない。
一方、生コン工場では、戻り生コンの再生処理施設を設置し、その有効利用や再資源化が図られつつある。しかし、戻り生コンやアジデータ車の洗浄水等は、再生処理施設にて、湿式トロンメル分級機等により粗骨材及び細骨材が分級されるが、セメントスラッジ水が残される。このセメントスラッジ水は、脱水装置により含水比100〜200%程度に絞られ脱水ケーキと呼ばれる固体とされる。この脱水ケーキは、セメントと異なり、固化作用がなく、再生利用されていないのが現状であり、管理型最終処分場で処理されている。
特開2004−813262号公報 特開平10−46513号公報 特開2004−116174号公報 特開2004−224672号公報 特開2003−201705号公報 特開2004−124504号公報 特開2005−68636号公報
本発明の目的は、生コン工場の産業廃棄物であるセメントスラッジ脱水ケーキを有効に利用した保水性ブロックを提供することにある。
本発明者等は、セメントスラッジ脱水ケーキが高含水率であることに着目し、ヒートアイランド抑制効果のある保水性ブロックの充填材に配合される保水材として、セメントスラッジ脱水ケーキを再生利用することができるのではないかと考え、種々検討を行った。その結果、セメントスラッジ脱水ケーキを乾燥微粉末化し、セメント及び水と混合することにより、保水性ブロックの充填材として好適に使用できることを見い出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、生コン工場から発生するセメントスラッジ脱水ケーキを乾燥し粉末化した保水材を含有する充填材を用いた保水性ブロックを提供するものである。
本発明の保水性ブロックによれば、生コン工場の産業廃棄物であるセメントスラッジ脱水ケーキを保水材として極めて有効に利用することができ、しかも、夏期の直射日光による舗装の表面温度の上昇を著しく抑制することができる。また、本発明の保水性ブロックを敷設した舗装は、前日に水分を保水させれば翌日の水分補給無しでも一日中舗装表面温度の上昇を抑制することができる。
以下、本発明について、好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
先ず、本発明の保水性ブロックに用いられる充填材について説明する。尚、本発明でいう「充填材」とは、保水性ブロックの母体を構成する透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等の硬化体の空隙部に充填され、該硬化体内に水分を保持させる機能を有する材料のことである。
本発明において充填材は、保水材として、生コン工場から発生するセメントスラッジ脱水ケーキを乾燥し粉末化したもの(以下、生コンスラッジケーキ乾燥粉末という)を含有する。この生コンスラッジケーキ乾燥粉末は、内部に非常に微細な空隙を有し、そのため吸水率が大きく且つ保水力に非常に優れている。そのため、本発明の保水性ブロックの母体を構成する透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等の硬化体の空隙部に、前記充填材を充填することにより、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末の保水力により、夏期の太陽光による舗装表面温度の上昇を抑制することができる。また、前記充填材を保水材として用いた本発明の保水性ブロックは、吸水率が大きく且つ保水力に優れているため、無給水で長時間にわたり舗装表面の温度の上昇を抑制することができる。
前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末は、透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等の硬化体の空隙部への充填作業のし易さ及び保水性の観点から、最大粒径が1mm以下であることが好ましく、最大粒径が0.8mm以下であることがさらに好ましい。生コンスラッジケーキ乾燥粉末の粒径の下限は特に制限されない。
また、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末の乾燥の程度は、含水率1.0%以下であることが好ましく、含水率0.1〜0.5%であることがより好ましい。乾燥方法としては、特に制限されるものではなく、例えば熱風乾燥機及び工業用乾燥機等の乾燥機を用いて行うことができる。また、粉末化方法も、特に制限されるものではなく、例えば工業用粉砕機及びロッドミル等の慣用の方法により行うことができる。
前記充填材には、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末に加え水を配合することができる。水を配合することによって、透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂舗装等の硬化体の空隙部への充填材の充填作業が容易となり、充填作業時間の短縮が図れる。水の配合量は、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部に対し、400質量部以下が好ましく、100〜300質量部がより好ましい。
前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末と水の混練方法や混練装置は、特に制限されるものではなく、慣用のミキサー等で、慣用の方法で混練すれば良い。
前記充填材に水を配合する場合、透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹等の空隙部への充填材の充填性等から、充填材の流動性がPロート試験で流下時間が8〜18秒程度であることが好ましく、8〜14秒程度であることがより好ましい。
前記充填材には、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末及び水に加え、さらにセメントを配合することができる。セメントを配合することにより、該充填材を用いた保水性ブロックの供用による充填材の流出を防止することができる。
前記セメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、エコセメント、ジェットセメント等の各種セメントを用いることができる。
前記充填材に水及びセメントを配合する場合、その配合量は、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部に対し、水400質量部以下、セメント400質量部以下が好ましい。生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部に対しセメントが400質量部超になると、充填材の空隙部が極端に失われ、また保水機能が低下し、夏期の直射日光による路面温度の上昇を抑制する効果が低下するので好ましくない。
水及びセメントの配合量は、充填材の充填性や強度発現性及び保水性の観点から、生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部に対し、水100〜400質量部、セメント50〜200質量部であることが好ましく、生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部に対し、水100〜250質量部、セメント50〜150質量部であることがより好ましい。
前記充填材は、水及びセメントを含有することが好ましく、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末にセメント及び水を加え混練することで、半たわみ性舗装のセメントミルクの性状と似たものとなり、水の量によってPロート試験による流動性が調節でき、特殊な機械を要せず一般的な半たわみ性舗装の施工方法で容易にブロックの母体を構成する硬化体の空隙部に充填することができる。
このような充填材の好ましい一例として、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部、水100〜400質量部及びセメント50〜200質量部を含有し、Pロート試験で流下時間が8〜18秒である充填材が挙げられる。この場合、生コンスラッジケーキ乾燥粉末、セメント及び水の混練方法や混練装置は、特殊なものは必要とせず、慣用の装置で慣用の方法で混練すれば良い。
本発明において、前記充填材に水及びセメントを配合する場合、さらに減水剤を配合することが好ましい。減水剤を配合することにより、透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等の硬化体の空隙部への充填作業が容易にできることや水の量を減らすことができるため、充填材としての強度を増すことができる。
前記減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤を使用することができる。減水剤の配合量は、充填材の強度の観点から、セメント100質量部に対し0.5〜1.5質量部が好ましい。
本発明において、前記充填材には、本発明の効果を損なわない範囲内(好ましくは、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部に対して、50質量部以下)において必要に応じて、前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末以外の保水材等を配合することができる。
前記生コンスラッジケーキ乾燥粉末以外の保水材としては、多孔質シルト、真珠岩や黒曜石の粉粒体、ベントナイト、珪藻土、セピオライト、炭酸カルシウム、高炉スラグ粉末、フライアッシュ、珪石粉、石灰石粉末、シリカフューム、焼却灰、木材の粉末、紙の粉末等が挙げられる。また、クールベーブ(商品名:ヤハギ道路(株)製)、アクアクール(商品名:鹿島道路(株)製)、ダイヤツインホスイ(商品名:東京鋪装工業(株)製)等の市販品を用いてもよい。


次に、前記充填材を用いた、本発明の保水性ブロックについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の保水ブロックの一実施形態を示す平面図であり、図2は、図1に示すA−A線断面図である。
図1に示す本発明の保水性ブロック1は、透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等を母体とする硬化体の空隙部に、前記充填材2を充填させたものである。また硬化体の空隙率は、好ましくは14〜30%であり、より好ましくは20〜25%である。
図1に示す本発明の保水性ブロック1は、平面視で矩形に形成されており、通常厚さ3〜10cm程度、幅10〜30cm程度、長さ10〜30cm程度の平板状のものである。
保水性ブロック1の母体を構成する透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等の硬化体には、図1及び図2に示すように、敷設後の舗装が、雨水を通過させ得る多くの間隙を有するように、骨材間隙を大きくなるようにその粒度が調整された骨材3が使用されている。
前記骨材3としては、特に制限はないが、例えば単粒度砕石等の砕石や、山砂利、川砂利、海砂利等の砂利、或いは玉砕、砂等の、一般に土木建築用の骨材として用いられているものの他、レンガ、瓦、木炭、石炭、固化灰、スラグ、ガラス、汚泥、貝殻、木材、樹脂固形物等の廃材から得られる骨材を用いることもできる。これらの骨材は、1種又は2種以上適宜組み合わせて用いることもできる。また、廃材を骨材として用いることにより、当該廃材の有効利用が図られる。
保水性ブロック1の母体を構成する透水性コンクリート、透水性アスファルト及び透水性樹脂等の硬化体の空隙部への充填材2の充填は、充填材を該ブロックの上面に流し込み(充填材が粉体の場合は該ブロックの上面に散布し)、バイブロプレートや振動ローラにて該ブロック及び充填材に振動を与えながらブロックの母体を構成する硬化体の空隙部へ充填する。
図1に示す本発明の保水性ブロック1には、図に示すように、該ブロックの上面の全ての側縁を切欠して、目地用の段差4が設けられている。目地巾を均一に設けながら保水性ブロックを敷設していくことは熟練を要するが、この目地用の段差を設けておくことにより、容易に目地巾を均一に設けながら保水性ブロックを敷設していくことができる。
本発明の保水性ブロックでは、生コンスラッジケーキ乾燥粉末、水及びセメントを配合した充填材を用いる場合、充填材の充填後、ブロック上面が急激に乾燥することを防ぐため、養生シートによりブロックの上面を覆い養生することが好ましい。
本発明の保水性ブロックは、図1に示す形状のものに制限されるものではなく、長方形、三角、六角形、八角形、円形、楕円形、円柱形、角柱形、円錐形、角錐形等、その用途、設置・施工する対象や場所により適宜選択される。また、保水性ブロックの上面に設けられる目地用の段差も、該ブロックの上面の全ての側縁に設けるのではなく、長手方向の一側縁だけに設けても良く、その用途、設置・施工する対象や場所に応じ適宜設定される。
また、本発明の保水性ブロックは、図3に示すように、意匠性を高めるために、該ブロックの上面を洗い出し、該ブロックの上面に骨材を露出させても良い。この場合、より意匠性を高めるために、保水性ブロックの構成を表層5と基層6の2層構造とし、表層5を構成する骨材3を意匠性の高い材料としてもよい。
本発明の保水性ブロックは、その用途、設置・施工する対象や場所に特別な制約はないが、容易に持ち運びができ、且つ通常のブロックの施工法により設置・施工が可能であるため、いかなる対象や場所においても保水性を有する建築又は土木施工物(保水性構造部)を形成することができる。このような建築・土木施工物としては、例えば、(a)オフィスビル、集合住宅、一般住宅等の建物、(b)道路構造物、地下構造物等の土木構造物、(c)道路(歩道等も含む)、広場、運動場等の舗装、(d)擁壁、塀、植栽用構造物(例えば花壇)等の構造物、等をはじめとするあらゆる種類の施工物に及び、これらの資材として用いることができる。また、その他に、単体として植栽用ブロック等の種々の用途にも適用できる。
次に本発明をさらに具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
実施例1(充填材の製造及び評価)
1.充填材の材料
充填材の材料は以下の材料を使用した。
1)生コンスラッジケーキ乾燥粉末(最大粒径0.8mm以下、含水率0.2%)
2)水(水道水)
3)セメント(普通ポルトランドセメント)
4)減水剤(AE減水剤 BASF ポゾリス株式会社製)
2.充填材の調製
前記材料を使用し、表1に示す配合割合で充填材No.1〜3をそれぞれ調製した。充填材No.1〜3の流動性(Pロート試験の流下時間)及び強度特性を表2に示す。
Figure 2010120820
Figure 2010120820
実施例2(透水性アスコンを母体とする保水性ブロックの製造及び評価)
試験施工を、実施例1で調製した充填材No.2を用いて実施した。
3.保水性ブロックの材料
母体となるブロックは、透水性アスコン(13)とし以下の材料を使用した。
1)アスファルト:ストレートアスファルト60〜80 昭和シェル石油(株)
2)粗骨材:三重県南牟婁郡御浜産 日本土石工業(株)製
3)細骨材:三重県南牟婁郡御浜産 日本土石工業(株)製
4)石粉:三重県員弁 太平洋セメント(株)製
4.透水性アスコン(13)の調製
前記材料を、粗骨材80.7質量%、細骨材10質量%、石粉4.8質量%、アスファルト4.5質量%の配合割合で、アスファルトプラントにより150℃で練り上げた。該透水性アスコン(13)を、150cm×150cm×5cmの型枠に敷均しプレートコンパクターにて転圧し、空隙率21%の透水性ブロックを作製した。該透水性ブロックへの充填材No.2の充填は、該透水性ブロックを24時間養生後、該透水性ブロックの温度が常温となってから行った。
5.充填材の充填
充填材No.2を前記透水性ブロックの上面に流し込み、該透水性ブロック及び充填材にプレートコンパクターの振動を与えながら、該透水性ブロックの空隙部に充填材を充填し、保水性ブロックNo.1を完成させた。
6.保水性ブロックの表面(上面)温度の経時変化
試験施工は、夏期における日差しが強い日に、直射日光が当たる場所で行った。保水性ブロックNo.1の表面の温度測定は、保水性ブロックの表面の中央の温度を、1時間おきに非接触型温度計により測定した。
保水性ブロックへの水の補給は、測定前日の20時に水を保水させ蒸発しないようにシートで覆い、測定日の朝6時にシートを外し7時より温度測定を開始した。温度測定中は、水の補給は一切行わなかった。比較例として、アスファルト舗装表面、コンクリート舗装表面、百葉箱の気温についても同時に測定した。
図4に測定結果を示す。この測定結果から、本発明の保水性ブロックは、ブロックの表面の温度が、通常のアスファルト舗装及びコンクリート舗装に比べ著しく低いことがわかる。
実施例3(透水性コンクリートを母体とする保水性ブロックの製造及び評価)
7.充填材の材料
充填材の材料は以下の材料を使用した。
1)生コンスラッジケーキ乾燥粉末(最大粒径0.8mm以下、含水率0.2%)
2)水(水道水)
3)セメント(普通ポルトランドセメント)
8.充填材の調製
前記材料を、生コンスラッジケーキ乾燥粉末100質量部、水(水道水)200質量部、セメント100質量部の配合割合で充填材No.4を調製した
9.保水性ブロックの材料
母体となるブロックは、透水性コンクリートとし以下の材料を使用した。
1)セメント:普通ポルトランドセメント 太平洋セメント(株)
2)骨材:6号砕石 三重県南牟婁郡御浜産 日本土石工業(株)製
10.透水性コンクリートの調製
前記材料を、骨材82.2質量%、セメント13.2質量%、水4.6質量%の配合割合で、手練にて練り上げた。該透水性コンクリートを、30cm×30cm×5cmの型枠に敷均し平面バイブレータにて転圧し、空隙率23%の透水性ブロックを作製した。該透水性ブロックへの充填材No.4の充填は、該透水性ブロックを24時間養生後行った。
11.充填材の充填
充填材No.4を脱型しない前記透水性ブロックの上面に流し込み、該透水性ブロック及び充填材に平面バイブレータの振動を与えながら、該透水性ブロックの空隙部に充填材を充填し、保水性ブロックNo.2を完成させた。
12.保水性ブロックの表面(上面)温度の経時変化
試験施工は、室内で、400Wの投光器((株)東芝製)を、保水性ブロックの上面から、30cmの高さに設置して行った。保水性ブロックの表面温度の測定は、10分ごとに、保水性ブロック中央の表面温度を非接触型温度計により測定した。
保水性ブロックへの水の補給は、測定前日の17時に水を保水させ蒸発しないようにシートで覆い、測定日の12時にシートを外し13時より温度測定を開始した。温度測定中は、水の補給は一切行わなかった。比較例として、アスファルト舗装表面についても同時に測定した。尚、測定はアスファルト舗装の表面が60℃に達するまで行った。
図5に測定結果を示す。この測定結果から、本発明の保水性ブロックは、ブロックの表面の温度が、アスファルト舗装に比べ著しく低いことがわかる。
実施例4(表面に骨材を露出させた保水性ブロックの製造及び評価)
13.保水性ブロックの材料
母体となるブロックは、透水性コンクリートとし以下の材料を使用した。
表層;
1)セメント:普通ポルトランドセメント 太平洋セメント(株)製
2)骨材:3分砂利 三重県南牟婁郡御浜産 日本土石工業(株)製
基層;
1)セメント:普通ポルトランドセメント 太平洋セメント(株)製
2)骨材:6号砕石 三重県南牟婁郡御浜産 日本土石工業(株)製
14.透水性コンクリートの調製
前記表層を構成する材料を、骨材82.2質量%、セメント13.2質量%、水4.6質量%の配合割合で、手練にて練り上げた。また前記基層を構成する材料を、骨材82.5質量%、セメント13.0質量%、水4.5質量%の配合割合で、手練にて練り上げた。これとは別に、30cm×30cm×5cmの型枠を用意し、該型枠の底面にコンクリート遅延剤(BASF ポゾリス(株)製)を適量含ませたペーパーウエスを敷いておいた。該型枠に、前記表層を構成する材料を厚さ2cm程度まで敷均した。次に、前記基層を構成する材料を、厚さ3cm程度まで敷均した。続いて、平面バイブレータにて転圧して透水性ブロックを作製した。該透水性ブロックへの充填材No.4の充填は、該透水性ブロックを2時間養生後行った。
15.充填材の充填
充填材No.4を脱型しない前記透水性ブロックの上面に流し込み、該透水性ブロック及び充填材に平面バイブレータの振動を与えながら、該透水性ブロックの空隙部に充填材を充填し保水性ブロックを作製した。
16.保水性ブロックの表面(上面)の洗い出し
前記保水性ブロックを室内にて、24時間養生後、脱型した。前記型枠の底面に敷いたペーパーウエスを取り除いた後、保水性ブロックの表層部分を水道水で洗い出し、保水性ブロックNo.3を完成した。
17.保水性ブロックの表面(上面)温度の経時変化
試験施工は、室内で、400Wの投光器((株)東芝製)を、保水性ブロックの上面から、30cmの高さに設置して行った。保水性ブロックの表面温度の測定は、10分ごとに、保水性ブロック中央の表面温度を非接触型温度計により測定した。
保水性ブロックへの水の補給は、測定前日の15時に水を保水させ蒸発しないようにシートで覆い、測定日の7時にシートを外し午前8時より温度測定を開始した。温度測定中は、水の補給は一切行わなかった。比較例として、アスファルト舗装表面についても同時に測定した。尚、測定はアスファルト舗装の表面が60℃に達するまで行った。
図6に測定結果を示す。この測定結果から、本発明の保水性ブロックは、ブロックの表面の温度が、アスファルト舗装に比べ著しく低いことがわかる。
図1は、本発明の保水性ブロックの一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示すA−A線断面図である。 図3は、本発明の保水性ブロックの上面を洗い出し、該上面に骨材を露出させた保水性ブロックを示す断面図である。 図4は、実施例2で製造した保水性ブロックNo.1の表面温度の経時変化を示すグラフである。 図5は、実施例3で製造した保水性ブロックNo.2の表面温度の経時変化を示すグラフである。 図6は、実施例4で製造した保水性ブロックNo.3の表面温度の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
1 保水性ブロック
2 充填材(保水材+セメント等を含む)
3 骨材
4 目地用段差
5 表層
6 基層

Claims (8)

  1. 生コン工場から発生するセメントスラッジ脱水ケーキを乾燥し粉末化した保水材を含有する充填材を用いた保水性ブロック。
  2. 前記充填材が、更に水を含む請求項1記載の保水性ブロック。
  3. 前記充填材が、更にセメントを含む請求項2記載の保水性ブロック。
  4. 前記充填材が、保水材100質量部、水100〜400質量部及びセメント50〜200質量部を含有し、Pロート試験で流下時間が8〜18秒である請求項3記載の保水性ブロック。
  5. 更に骨材を含む請求項1〜4の何れかに記載の保水性ブロック。
  6. 更に顔料を含む請求項1〜5の何れかに記載の保水性ブロック。
  7. 前記ブロックは、平面視で矩形に形成されており、
    該ブロックの上面の少なくとも一側縁を切欠して、目地用の段差が設けられている請求項1〜6の何れかに記載の保水性ブロック。
  8. 前記ブロックの上面を洗い出し、該上面に骨材を露出させてなる請求項5〜7の何れかに記載の保水性ブロック。
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