JP6617043B2 - 排水性舗装の施工方法 - Google Patents
排水性舗装の施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6617043B2 JP6617043B2 JP2016014795A JP2016014795A JP6617043B2 JP 6617043 B2 JP6617043 B2 JP 6617043B2 JP 2016014795 A JP2016014795 A JP 2016014795A JP 2016014795 A JP2016014795 A JP 2016014795A JP 6617043 B2 JP6617043 B2 JP 6617043B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mortar
- layer
- porous concrete
- drainage pavement
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000010276 construction Methods 0.000 title claims description 31
- 239000004567 concrete Substances 0.000 claims description 87
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 82
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 claims description 65
- 239000010426 asphalt Substances 0.000 claims description 15
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims description 12
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 41
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 20
- 239000011398 Portland cement Substances 0.000 description 19
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 18
- 239000000463 material Substances 0.000 description 17
- 239000004568 cement Substances 0.000 description 16
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 15
- 239000002562 thickening agent Substances 0.000 description 14
- 238000005056 compaction Methods 0.000 description 12
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 8
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 8
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 8
- OSGAYBCDTDRGGQ-UHFFFAOYSA-L calcium sulfate Chemical compound [Ca+2].[O-]S([O-])(=O)=O OSGAYBCDTDRGGQ-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 6
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 6
- 239000002893 slag Substances 0.000 description 6
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 description 5
- 239000011083 cement mortar Substances 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 229910021487 silica fume Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 239000010881 fly ash Substances 0.000 description 2
- 238000009472 formulation Methods 0.000 description 2
- 239000010440 gypsum Substances 0.000 description 2
- 229910052602 gypsum Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 2
- 239000010865 sewage Substances 0.000 description 2
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 2
- 239000010802 sludge Substances 0.000 description 2
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 2
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 2
- 229920001479 Hydroxyethyl methyl cellulose Polymers 0.000 description 1
- 235000019738 Limestone Nutrition 0.000 description 1
- 239000006004 Quartz sand Substances 0.000 description 1
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 1
- 229920006322 acrylamide copolymer Polymers 0.000 description 1
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 229910052925 anhydrite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002956 ash Substances 0.000 description 1
- 239000011400 blast furnace cement Substances 0.000 description 1
- AXCZMVOFGPJBDE-UHFFFAOYSA-L calcium dihydroxide Chemical compound [OH-].[OH-].[Ca+2] AXCZMVOFGPJBDE-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 239000000920 calcium hydroxide Substances 0.000 description 1
- 229910001861 calcium hydroxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001913 cellulose Substances 0.000 description 1
- 229920002678 cellulose Polymers 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- NVVZQXQBYZPMLJ-UHFFFAOYSA-N formaldehyde;naphthalene-1-sulfonic acid Chemical compound O=C.C1=CC=C2C(S(=O)(=O)O)=CC=CC2=C1 NVVZQXQBYZPMLJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000001866 hydroxypropyl methyl cellulose Substances 0.000 description 1
- 229920003088 hydroxypropyl methyl cellulose Polymers 0.000 description 1
- UFVKGYZPFZQRLF-UHFFFAOYSA-N hydroxypropyl methyl cellulose Chemical compound OC1C(O)C(OC)OC(CO)C1OC1C(O)C(O)C(OC2C(C(O)C(OC3C(C(O)C(O)C(CO)O3)O)C(CO)O2)O)C(CO)O1 UFVKGYZPFZQRLF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000010979 hydroxypropyl methyl cellulose Nutrition 0.000 description 1
- 238000004898 kneading Methods 0.000 description 1
- 239000006028 limestone Substances 0.000 description 1
- 229920000609 methyl cellulose Polymers 0.000 description 1
- 239000001923 methylcellulose Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 229920002401 polyacrylamide Polymers 0.000 description 1
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- RMAQACBXLXPBSY-UHFFFAOYSA-N silicic acid Chemical compound O[Si](O)(O)O RMAQACBXLXPBSY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 1
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
Description
また、排水性舗装の施工(製造)は、主に、路床上への基層の敷設、該基層上へのアスファルトフィニッシャによる表層の敷き均しと振動ローラによる締固め、および舗装の養生等の工程からなる。このように排水性舗装の施工では、アスファルトフィニッシャや振動ローラ等のアスファルト舗装に用いる施工機械が転用できるため、施工速度が大きく施工コストを低減できる。
ところで、排水性舗装の表層がポーラスコンクリート層の場合、その厚さは、一般に5〜10cm程度であり、これが厚い程、ゲリラ豪雨時の雨水の一次貯水層として有効である。しかし、ポーラスコンクリート層が厚い程、ポーラスコンクリート層、特に該層の下層部分の締固めが不十分になり易い。その結果、排水性舗装の耐荷力が低下し、舗装面にある骨材の飛散やひび割れ等が生じ易くなる。そこで、排水性舗装の施工において、ポーラスコンクリート層の締固め性の向上が課題になる。
例えば、特許文献1に記載の排水性コンクリート舗装等は、基層コンクリートと、該基層コンクリート表面に塗布された付着材の上に敷設されたポーラスコンクリートからなる排水性コンクリート舗装(請求項1)等である。そして、前記付着材は、セメントモルタル等のセメント系付着材が例示されている。
また、特許文献2に記載の排水性コンクリート舗装の施工方法等は、排水性舗装工法によって基層を施工した後、該基層がまだ固まらない状態で該基層上にセメントモルタルを塗布し、さらに該セメントモルタルがまだ固まらない状態で排水性コンクリートを用いて表層を施工する方法(請求項2)等である。
しかし、いずれの方法も、基層のコンクリート層と表層のポーラス(排水性)コンクリート層が、セメントモルタルを介して付着が強固になる点は記載されているものの、ポーラス(排水性)コンクリート層の締固め性の向上効果は記載されていない。
錘の沈下深さ:形状が円柱または角柱であって、該円柱または角柱の各端面の面積が283〜346mm2(ただし、各端面の面積は等しい。)であり、かつ質量が500±3gである錘を、厚さを25mmに敷き均したフレッシュ状態のモルタルの上に載せ、該錘の沈下が終了した時点において該錘が沈下した深さ(mm)
[2]前記錘が、直径20±1mmの円柱である、前記[1]に記載の排水性舗装の施工方法。
[3]前記モルタル層の厚さが、前記ポーラスコンクリート中の粗骨材の最大寸法以上であって、かつ該粗骨材の最大寸法+20mm以下である、前記[1]または[2]に記載の排水性舗装の施工方法。
[4]基層の上に前記モルタルを敷設した後、60分以内にポーラスコンクリートを敷設する、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の、排水性舗装の施工方法。
[5]前記基層が、コンクリート、アスファルト、および路盤から選ばれる1種以上の硬化体である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の、排水性舗装の施工方法。
該基層は、コンクリート、アスファルト、および路盤から選ばれる1種以上の硬化体である。
前記コンクリートの配合は、例えば、セメントと、水と、細骨材と、粗骨材と、減水剤とを含み、単位セメント量が300〜420kg/m3、単位水量が130〜160kg/m3、単位細骨材量が700〜850kg/m3、単位粗骨材量が1000〜1350kg/m3、単位減水剤量が1〜10kg/m3、水セメント比が36〜50%、および細骨材率が33〜48%が挙げられる。
また、前記アスファルトは、通常のアスファルト舗装に用いる密粒度アスファルト混合物が使用できる。
また、前記路盤はセメント安定化処理路盤や、砕石を転圧した路盤等が挙げられる。
これらの材料からなる基層は、アスファルトフィニッシャ、振動ローラ、タイヤローラ等を用いて敷設することができる。
(1)モルタルのフレッシュ性状
該モルタル層を構成するモルタルは、フレッシュ状態において、厚さが25mmに敷き均したモルタルの上に、特定の大きさと重さの錘を載せ、錘の沈下が終了した時点で、該錘が沈下した深さが6mm以下であるフレッシュ性状を有するモルタルである。該沈下深さが6mm以下であれば、ポーラスコンクリート層の締固め性は向上する。なお、該沈下深さは、好ましくは1〜5mm、より好ましくは2〜4mmである。
前記錘は、形状が円柱また角柱であって、該円柱または角柱の各端面の面積が283〜346mm2(ただし、各端面の面積は等しい。)であり、かつ質量が500±3gである錘である。このような錘として、例えば、直径が20±1mm、かつ質量が500±3gの円柱の錘が挙げられる。
本発明において前記モルタルの水セメント比は、好ましくは30〜70%である。水セメント比が該範囲であれば、ポーラスコンクリートの締固め性は高くなる。なお、該水セメント比は、より好ましくは35〜65%、さらに好ましくは40〜60%である。
また、該モルタルのセメント/細骨材の質量比は、好ましくは20〜50%である。セメント/細骨材の質量比が該範囲にあれば、ポーラスコンクリートの締固め性は高くなる。なお、該セメント/細骨材の質量比は、より好ましくは25〜45%、さらに好ましくは27〜33%である。
また、該モルタルに用いるセメントは、特に制限されず、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、エコセメント、およびシリカフュームプレミックスセメントから選ばれる1種以上が挙げられる。
該モルタルに用いる細骨材は、特に制限されず、川砂、山砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、およびスラグ細骨材から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、該モルタルに用いる水も特に制限されず、水道水、スラッジ水、下水処理水等を用いることができる。
なお、該モルタルは、AE減水剤、高性能減水剤、または高性能AE減水剤等の減水剤を含んでもよい。
前記モルタル層の厚さは、後記のポーラスコンクリート中の粗骨材の最大寸法以上であって、かつ該粗骨材の最大寸法+20mm以下である。
前記モルタル層は、レーキ等を用いて敷設することができる。
ポーラスコンクリートは、必須の構成材料として、(1)ポルトランドセメント、(2)細骨材、粗骨材、水、および(3)高性能AE減水剤または高性能減水剤を含み、任意の構成材料として(4)増粘剤、および(5)無機系混和材を含むものである。以下、各構成材料に分けて説明する。
前記ポルトランドセメントは、特に限定されず、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントを使用することができる。これらの中でも、強度発現性やコストの観点から、ポルトランドセメントは、好ましくは、普通ポルトランドセメントおよび早強ポルトランドセメントである。
前記細骨材は、川砂、陸砂、海砂、珪砂、砕砂等を使用することができる。また、粗骨材は、川砂利、海砂利、砕石等を使用することができる。これらの中でも、強度発現性やコストの観点から、粗骨材は、最大寸法20mm以下の砕石を使用することが好ましい。
前記水は、特に制限されず、水道水、スラッジ水、下水処理水等を用いることができる。
前記高性能AE減水剤または高性能減水剤は、ポリカルボン酸系化合物およびナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩を使用することができる。
本発明においては、ポーラスコンクリートの強度発現性や締固め性等から、高性能AE減水剤を使用することが好ましい。
また、本発明に用いるポーラスコンクリートは、好ましくは、任意の構成材料として増粘剤を含むことができる。増粘剤を含むポーラスコンクリートは、現場施工による場所(位置)毎、製造バッチ毎、および施工毎の品質変動が小さくなる。
前記増粘剤は、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等のセルロース系増粘剤、およびアクリルアミドの単独重合体、アクリルアミドの共重合体等のアクリル系増粘剤から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの増粘剤の中でも、セルロース系増粘剤は、前記ポーラスコンクリートの品質変動がより小さくなるため好ましい。
また、本発明により製造されるポーラスコンクリートは、好ましくは、任意の構成材料として、さらに無機系混和材を含むことができる。以下に、該無機系混和材に含まれる各成分について説明する。
(i)ポゾラン質微粉末
ポゾラン質微粉末は、単独では水硬性はないが、水酸化カルシウムがあれば、水中で反応して不溶性のゲルを生成し硬化する物質である。
そして、前記ポゾラン質微粉末は、シリカフューム、シリカダスト、フライアッシュ、火山灰、シリカゾル、沈降性シリカ等が挙げられる。これらの中でも、シリカフュームおよびシリカダストは、その平均粒径が1μm以下であって粉砕する必要がないため好適である。また、前記ポゾラン質物質を粉砕する場合は、粉砕手段としてボールミルおよびロッドミルなどが使用できる。
また、該ポゾラン質微粉末のBET比表面積は、好ましくは15〜25m2/g、より好ましくは17〜23m2/g、さらに好ましくは18〜22m2/gである。該比表面積が15〜25m2/gの範囲を外れると、透水係数が減少するほか打設時の作業性が低下する場合がある。
無機系混和材中のポゾラン質微粉末の含有率は、ポーラスコンクリートの強度発現性や締固め性等から、0〜40質量%が好ましく、5〜35質量%がより好ましく、10〜30質量%が特に好ましい。
前記高炉スラグ粉末として、JIS A 6206に規定するコンクリート用高炉スラグ微粉末のほか、さらに該微粉末を粉砕したものが用いられる。
高炉スラグ粉末の粉末度は、ブレーン比表面積で、好ましくは4000〜12000cm2/g、より好ましくは5000〜10000cm2/gである。該比表面積が4000cm2/g未満では潜在水硬性が低く、12000cm2/gを超えると粉砕の手間が増大してコスト高になる。また、粉砕手段として、ボールミルやロッドミルなどが使用できる。
無機系混和材中の高炉スラグ粉末の含有率は、ポーラスコンクリートの強度発現性や締固め性等から、20〜100質量%が好ましく、30〜90質量%がより好ましく、40〜80質量%が特に好ましい。
前記無水石膏は、天然無水石膏のほか、石膏ボード等の石膏廃材を加熱処理して得られる再生無水石膏が挙げられる。
また、無水石膏の粉末度は、ブレーン比表面積で、好ましくは3000〜12000cm2/g、より好ましくは4000〜10000cm2/gである。該比表面積が3000cm2/g未満では、硬化体の強度発現性が低く、12000cm2/gを超えると、粉砕の手間が増大してコスト高になる。
無機系混和材中の無水石膏の含有率は、ポーラスコンクリートの強度発現性や締固め性等から、0〜40質量%が好ましく、5〜35質量%がより好ましく、10〜30質量%が特に好ましい。
次に、ポーラスコンクリートの配合について説明する。
前記ポーラスコンクリートの配合は、ポルトランドセメントの単位量が130〜500kg/m3、細骨材の単位量が40〜300kg/m3、粗骨材の単位量が1100〜1900kg/m3、水の単位量が40〜150kg/m3、および高性能AE減水剤または高性能減水剤の単位量が0.7〜15.0kg/m3である。前記構成材料の配合が前記範囲内にあれば、透水性が高く、締固め性に優れたポーラスコンクリートを製造できる。
また、前記ポーラスコンクリートが、任意成分として増粘剤を含む場合、該増粘剤の単位量は0.5kg/m3以下である。該値が0.5kg/m3を超えると、ポーラスコンクリートの締固め性が低下する。なお、増粘剤の単位量は、好ましくは0.05〜0.4kg/m3、より好ましくは0.1〜0.2kg/m3である。
ここで構成材料の単位量とは、コンクリート1m3当たりに含まれる構成材料の質量をいう。
なお、前記ポーラスコンクリートは、前記材料以外に、空気量調整剤をポルトランドセメント100質量部に対して0.02質量部以下含むことができる。
さらに、前記ポーラスコンクリートは、前記材料以外に、石英粉末、石灰石粉末等のセメント混和材を含むこともできる。
該施工方法は、基層の上に、下記錘の沈下深さが6mm以下のモルタルを敷設してモルタル層を形成した後、該モルタル層が硬化する前に、該モルタル層の上に更に表層としてポーラスコンクリートを敷設して締め固めた後に養生して、排水性舗装を施工する方法である。
本発明において、モルタルの敷設厚さは、該モルタルの上に敷設するポーラスコンクリート中の粗骨材の最大寸法以上で、かつ粗骨材の最大寸法+20mm以下が好ましい。モルタルの厚さが前記範囲内にあれば、ポーラスコンクリートの締固め性が高い。なお、該モルタルの敷設厚さは、該モルタルの上に敷設するポーラスコンクリート中の粗骨材の最大寸法以上で、かつ粗骨材の最大寸法+10mm以下がより好ましい。
また、該施工方法では、基層とポーラスコンクリートの付着性を確保するため、好ましくは、基層上に前記モルタルを敷設した後、60分以内にポーラスコンクリートを敷設する。
1.使用した材料と配合
表1に使用した材料を示す。また、表2および表3に、それぞれ、敷きモルタルおよびポーラスコンクリートの配合を示す。
レディミクストコンクリート工場において、公称容積が3m3の水平二軸形強制練りミキサを用いて、全材料を一括してミキサに投入し2分間混練して、表2および表3にそれぞれ示す配合の敷きモルタル、およびポーラスコンクリートを製造した。なお、ポーラスコンクリート中の粗骨材の最大寸法は13mmであった。
フレッシュ状態の敷きモルタルAおよびBを25mmの厚さに敷き均した後、該敷きモルタルの上に、断面積が314mm2、質量が500gの円柱状の錘を載せ、錘の沈下が終了した時点での沈下した深さを測定した。その結果を表4に示す。
また、モルタルAは流動性が低いため、J14ロートを用いたモルタルAの流下時間の測定はできなかった。一方、J14ロートを用いたモルタルBの流下時間は25秒であった。
路盤上に厚さが4cmのアスファルト層(基層)を施工した後、レーキを用いて前記敷きモルタルAおよびBをそれぞれ15mmの厚さに敷き均した。該敷き均し後、直ちに、該敷きモルタル層の上から、バイブ式のアスファルトフィニッシャを用いて、表3の各ポーラスコンクリートの敷き均しと締固めを連続して行い、ゴム巻の振動ローラで締め固めた。そして、該締固め後、直ちに、ポーラスコンクリート層(表層)の表面をビニールシートで覆い、材齢7日まで養生して排水性舗装を施工した。なお、硬化したポーラスコンクリート層の厚さは25cmであった。
また、参考例として、敷きモルタルの敷き均しを除外した以外は、前記排水性舗装の施工方法と同じ方法を用いて、敷きモルタル層のない排水性舗装を施工した。
材齢28日目に、前記排水性舗装のポーラスコンクリート層の図2に示す位置から、ポーラスコンクリートのコアを採取した。次に、該コアの厚さ方向において、表面〜5cm(上部)、8〜13cm(中央部)、および15〜20cm(下部)の層を切り出して、円筒状の試験体を得た。さらに、該試験体の質量および体積を測定してコアの単位容積質量を求め、下記式により空隙率を算出した。その結果を表4に示す。
空隙率(%)=100×(1−コアの単位容積質量/配合から計算したゼロ空隙の単位容積質量)
表4に示すように、排水性舗装のいずれの位置においても、実施例(モルタルAを用いた排水性舗装のポーラスコンクリート層)の空隙率は、上部〜下部でほぼ同じであり、かつ目標空隙率の範囲内であった。一方、比較例(モルタルBを用いた排水性舗装のポーラスコンクリート層)、および参考例(モルタルを用いない舗装のポーラスコンクリート層)の空隙率は、上部〜下部で大きく異なり、下部の締固め性が低く下部の空隙率は大きくなった。
したがって、本発明の排水性舗装の施工方法によれば、ポーラスコンクリート層の締固め性が向上した排水性舗装を施工することができる。
2 表層(ポーラスコンクリート層)
3 モルタル層
4 基層(コンクリート層、アスファルト層、または路盤)
Claims (5)
- 基層の上に、下記錘の沈下深さが6mm以下のモルタルを敷設してモルタル層を形成した後、該モルタル層が硬化する前に、該モルタル層の上に更に表層としてポーラスコンクリートを敷設して締め固めた後に養生する、排水性舗装の施工方法。
錘の沈下深さ:形状が円柱または角柱であって、該円柱または角柱の各端面の面積が283〜346mm2(ただし、各端面の面積は等しい。)であり、かつ質量が500±3gである錘を、厚さを25mmに敷き均したフレッシュ状態のモルタルの上に載せ、該錘の沈下が終了した時点において該錘が沈下した深さ(mm) - 前記錘が、直径20±1mmの円柱である、請求項1に記載の排水性舗装の施工方法。
- 前記モルタル層の厚さが、前記ポーラスコンクリート中の粗骨材の最大寸法以上であって、かつ該粗骨材の最大寸法+20mm以下である、請求項1または2に記載の排水性舗装の施工方法。
- 基層の上に前記モルタルを敷設した後、60分以内にポーラスコンクリートを敷設する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の、排水性舗装の施工方法。
- 前記基層が、コンクリート、アスファルト、および路盤から選ばれる1種以上の硬化体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の、排水性舗装の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016014795A JP6617043B2 (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | 排水性舗装の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016014795A JP6617043B2 (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | 排水性舗装の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017133255A JP2017133255A (ja) | 2017-08-03 |
JP6617043B2 true JP6617043B2 (ja) | 2019-12-04 |
Family
ID=59503483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016014795A Active JP6617043B2 (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | 排水性舗装の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6617043B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6997628B2 (ja) * | 2018-01-09 | 2022-01-17 | 太平洋セメント株式会社 | 保水性舗装の施工方法 |
LV15567A (lv) * | 2019-11-19 | 2021-05-20 | Primeteh, As | Bezšuvju kompozītais betona segums |
-
2016
- 2016-01-28 JP JP2016014795A patent/JP6617043B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017133255A (ja) | 2017-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5975603B2 (ja) | 高強度ポーラスコンクリート組成物および高強度ポーラスコンクリート硬化体 | |
JP2002511381A (ja) | 土の工学的性質を改良するための化学薬品 | |
JP6617043B2 (ja) | 排水性舗装の施工方法 | |
JP2015147721A (ja) | 現場打ちポーラスコンクリートの製造方法 | |
JP6875096B2 (ja) | 舗装用コンクリート組成物、および舗装用コンクリート硬化体 | |
JP5812623B2 (ja) | 高強度ポーラスコンクリート組成物および高強度ポーラスコンクリート硬化体 | |
JP2018002510A (ja) | 高強度ポーラスコンクリート組成物および高強度ポーラスコンクリート硬化体 | |
JP2016050130A (ja) | 現場打ちポーラスコンクリートの製造方法、および現場打ちポーラスコンクリート | |
Shinde et al. | An experimental study on compressive strength, void ratio and infiltration rate of pervious concrete | |
JP4456984B2 (ja) | 保水性コンクリート部材 | |
JP6416012B2 (ja) | 転圧コンクリート舗装、および転圧コンクリート舗装の施工方法 | |
JP2003128454A (ja) | 現場打ち透水性コンクリート及び車道用舗装 | |
JP4861390B2 (ja) | 保水性ブロック | |
Mulyono | Laboratory experiment: pervious concrete for permeable pavement, focus in compressive strength and permeability | |
JP4316087B2 (ja) | 早強型現場打ち透水性コンクリート及び車道用舗装 | |
JP2003286702A (ja) | 現場打ち透水性コンクリート | |
JP5440832B2 (ja) | 土系舗装材 | |
Khurd et al. | Experimental study of properties of pervious concrete as a pavement material | |
JP6997628B2 (ja) | 保水性舗装の施工方法 | |
Chandrashekar et al. | Effect on the Engineering Properties of Pervious Concrete by Partial Replacement of Cement with GGBS | |
Antigha et al. | Influence of quarry dust on the strength and hydrologic properties of permeable concrete | |
JP2019056208A (ja) | 保水性舗装の施工方法 | |
CN112094082B (zh) | 一种基于浆骨比和胶凝材料的透水混凝土的配制方法 | |
JP4116829B2 (ja) | 透水性コンクリートブロック | |
ACHUFUSI | EFFECTS OF THE PARTIAL REPLACEMENT OF FINE AGGREGATES WITH QUARRY DUST ON THE STRENGTH AND WORKABILITY OF CONCRETE |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190123 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20190131 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190702 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191023 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191029 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6617043 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |