JP4456984B2 - 保水性コンクリート部材 - Google Patents

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本発明は、歩道、車道、駐車場、広場等の舗装材として使用する保水性コンクリート部材に関する。
近年、都市部では、日中に上昇した気温が夜間も低下せず、熱帯夜となるヒートアイランド現象が問題となっている。このヒートアイランド現象は、土や植物で覆われていた地面が、アスファルトやコンクリートに置き換わったことにより生じる。つまり、コンクリート等で覆われた地面では、雨水がほとんど保持されずに排出されてしまい、水の気化熱による冷却がおきないためである。
そこで、コンクリート等に起因する気温の上昇を抑制するために、セメントおよび吸水性樹脂を含むスラリー状の保水材を既設のポーラスコンクリート舗装表面に散布することによって、コンクリート舗装を低温化する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000−104214号公報
しかしながら、上記の方法では、ポーラスコンクリート舗装表面から保水材を充填するため、舗装表層部の空隙が閉塞してしまい、舗装の低騒音性や排水性が損なわれるという問題があった。また実際に打設されたポーラスコンクリート舗装には連続した空隙の他に閉塞した空隙も存在することや、現場打ちされた舗装面には、横断および縦断方向に勾配が存在するために、上記の方法では、保水材の充填量や充填位置(深さ)を調整することは困難である。このため舗装内の保水量が不均一になり、舗装路面の温度を十分に低減することができないという問題もあった。
したがって、本発明は、上記のような課題を解決しようとするものであり、舗装路面の温度を低減することができ、且つ優れた低騒音性および排水性を有する保水性コンクリート部材を提供することを目的とする。
本発明は、ポーラスコンクリートからなる表層と、ポーラスコンクリートの空隙に保水材が充填されてなる中間層と、普通コンクリートからなる下層とを具備し、表層の空隙率が10〜25%であり、前記中間層が、スラリー状の無機系保水材を型枠内の前記下層上面に流し込み、続けてポーラスコンクリート混練物を前記型枠に打設することにより形成されたものであることを特徴とする保水性コンクリート部材である。
前記表層と前記中間層との厚さの比は、1:300〜1:1であることが好ましい。
また、本発明は、ポーラスコンクリートからなる表層と、ポーラスコンクリートの空隙に保水材が充填されてなる保水性下層とを具備し、前記表層の空隙率が、10〜25%であり、前記保水性下層が、スラリー状の無機系保水材を型枠内に流し込み、続けてポーラスコンクリート混練物を前記型枠に打設することにより形成されたものであることを特徴とする保水性コンクリート部材である。
なお、本発明において空隙率とは、社団法人日本コンクリート工学協会による、ポーラスコンクリートの空隙率試験方法(案)に準拠して測定した全空隙率である。
本発明によれば、舗装路面の温度を低減することができ、且つ優れた低騒音性および排水性を有す保水性コンクリート部材を提供することができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る保水性コンクリート部材1は、図1に示されるように、ポーラスコンクリート5からなる表層2と、ポーラスコンクリート5の空隙に保水材6が充填されてなる中間層3と、普通コンクリート7からなる下層4とを具備する。更に表層の空隙率が10〜25%であることを特徴とするものである。
本実施の形態1において、保水性コンクリート部材1の表層2は、ポーラスコンクリート5によって形成され、10〜25%、好ましくは15〜20%の空隙率を有する。表層2の空隙率が10%未満であると、保水性コンクリート部材1の低騒音性および排水性が損なわれる。
この保水性コンクリート部材1の排水性は、透水性アスファルト舗装の現場透水試験方法(「舗装試験法便覧」、社団法人 日本道路協会編)により評価することができる。この方法では、舗装表面で水400mlを流下させるのに要する時間を1測定点につき3回測定して平均時間を算出する。そして、算出した平均時間から15秒当たりの流下した水量を算出し、それを透水量(ml/15秒)とする。このように算出した保水性コンクリート部材1の透水量(表層側で測定した透水量)は、全ての表面において1000ml/15秒以上が好ましく、3000ml/15秒以上が更に好ましい。
一方、表層2の空隙率が25%を超えると、保水性コンクリート部材1の強度が低下するため好ましくない。このようなポーラスコンクリート5の調製に際しては、例えば、セメント100質量部に対し、粗骨材300〜600質量部、細骨材0〜500質量部、混和材料0〜5.0質量部が混合されたセメント組成物が使用される。そして、例えば、セメント組成物100質量部に対して、水15〜35質量部を混合し、ミキサーで混練することによりポーラスコンクリート5混練物を調製することができる。ここで使用するセメントとしては、普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメントなどの水硬性セメントを制限なく使用することができる。粗骨材としては、砂利、砕石などの普通骨材や軽量骨材等が挙げられる。これらの粗骨材は、粒径が5mm以上、好ましくは5〜40mmのものが好適である。また、細骨材としては、丘砂、砕砂などの普通骨材や軽量骨材等が挙げられる。これらの細骨材は、粒径が5mm以下、好ましくは0.3mm以下のものが好適である。混和材料としては、公知のものを制限なく使用することができ、例えば、減水効果を有する混和材、AE減水剤、高性能減水剤及び高性能AE減水剤等が挙げられる。これらの混和材料の中でも、減水効果を有する混和材(例えば、太平洋セメント株式会社製、商品名:ポアミックス−10K)をセメント組成物に使用することにより、ポーラスコンクリート5の強度を向上させることができる。
本実施の形態1において、保水性コンクリート部材1の中間層3は、ポーラスコンクリート5の空隙に保水材6を充填することにより形成される。ここで使用する保水材としては、長期に亘って除々に水分を放出するものであればよく、特に、日光(紫外線)への曝露によって劣化し難い無機系保水材が好適である。このような無機系保水材としては、例えば、モンモリロナイトやカオリナイト等の粘土鉱物、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、珪石粉、石灰石粉末、シリカヒューム、パーライト、セピオライトなどが挙げられ、これらを単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。このようなポーラスコンクリートに用いることのできる無機系保水材は市販されており、具体的には、商品名:涼(小野田ケミコ株式会社製)等が挙げられる。そして、保水材6の充填に際しては、例えば、前記無機系保水材100質量部に対して、水60〜100質量部が混合されたスラリー状の保水材6が使用される。スラリー状の保水材6とすることで、保水材の充填量及び充填位置(深さ)をより正確に調整することができる。
本実施の形態1において、保水性コンクリート部材1の下層4は、普通コンクリート7によって形成される。ここで使用する普通コンクリート7としては、公知のものを制限なく使用することができる。このような普通コンクリート7の調製に際しては、例えば、セメント100質量部に対し、細骨材200〜500質量部、粗骨材300〜600質量部、混和材料0〜4.0質量部が混合されたセメント組成物が使用される。そして、例えば、前記セメント組成物100質量部に対して、水40〜55質量部を混合し、ミキサーで混練することにより普通コンクリート7混練物を調製することができる。ここで使用するセメント、粗骨材及び混和材料は、前記ポーラスコンクリートで使用されるものと同様のものを制限なく使用することができる。また、細骨材としては、丘砂、砕砂などの普通骨材や軽量骨材等が挙げられる。これらの細骨材は、粒径が5mm以下、好ましくは0.15〜5mmのものが好適である。
つぎに、本実施の形態1に係る保水性コンクリート部材1の製造方法について、図2を参照しつつ説明する。図2に示すように、保水性コンクリート部材の製造装置8は、型枠9と、加圧版10とを備えている。まず、所定量の普通コンクリート7混練物を型枠9内に打設し、初期硬化時間(例えば、2時間)以上前置きして普通コンクリート7からなる下層4を形成する。
下層4を形成した後、所定量のスラリー状の保水材6を型枠9内に流し込み、続けて、所定量のポーラスコンクリート5混練物を打設し、ポーラスコンクリート5の空隙に保水材6を充填させて中間層3を形成する。加圧版10を降下させ、所定の荷重を掛けて中間層3の空隙率を調整する。このように下層4と中間層3との接合部に保水材6を介在させることにより、下層4と中間層3とを強固に付着させることができる。加圧版10を上昇させた後、必要に応じて保水材6を補充する。
中間層3を形成した後、所定量のポーラスコンクリート5混練物を型枠9内に打設し、表層2を形成する。加圧版10を降下させ、所定の荷重を掛けて、表層2の空隙率を10〜25%、好ましくは15〜20%に調整する。このとき、ポーラスコンクリート5混練物に含まれる粗骨材の一部が、中間層3にめり込むことがあるが差し支えない。そして、コンクリートを養生した後に脱型して、保水性コンクリート部材1を得ることができる。
また、表層2を形成する際に、打設するポーラスコンクリート5の量を調整して、表層2と中間層3との厚さの比を1:300〜1:1、好ましくは1:10〜1:2とすることで、優れた低騒音性及び排水性を維持しつつ、舗装路面の温度低減効果を更に向上させることができる。また、保水性コンクリート部材を歩道や車道の舗装材として使用する場合には、表層2の厚さを、5〜25mmとすることが好ましい。この範囲内であれば、歩道や車道に求められる低騒音性及び排水性を維持しつつ、部材の強度を向上させることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る保水性コンクリート部材11は、図4に示されるように、ポーラスコンクリート5からなる表層2と、ポーラスコンクリート5の空隙に保水材6が充填されてなる保水性下層12とを具備する。更に表層の空隙率が10〜25%であることを特徴とするものである。
本実施の形態2において、保水性コンクリート部材11の表層2は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
また、保水性コンクリート部材11の保水性下層12は、実施の形態1の中間層3と同様に、ポーラスコンクリート5の空隙に保水材6を充填することにより形成される。ここで使用する材料や材料の配合割合は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
つぎに、本実施の形態2に係る保水性コンクリート部材11の製造方法について、実施の形態1と同様に図2を参照しつつ説明する。図2に示すように、保水性コンクリート部材の製造装置8は、型枠9と、加圧版10とを備えている。まず、所定量のスラリー状の保水材6を型枠9内に流し込み、続けて、所定量のポーラスコンクリート5混練物を打設し、ポーラスコンクリート5の空隙に保水材6を充填させて保水性下層12を形成する。加圧版10を降下させ、所定の荷重を掛けて保水性下層12の空隙率を調整する。加圧版10を上昇させた後、必要に応じて保水材6を補充する。
保水性下層12を形成した後、所定量のポーラスコンクリート5混練物を型枠9内に打設し、表層2を形成する。加圧版10を降下させ、所定の荷重を掛けて、表層2の空隙率を10〜25%、好ましくは15〜20%に調整する。このとき、ポーラスコンクリート5混練物に含まれる粗骨材の一部が、保水性下層12にめり込むことがあるが差し支えない。そして、コンクリートを養生した後に脱型して、保水性コンクリート部材11を得ることができる。この保水性コンクリート部材11は、普通コンクリート7からなる下層4が形成されていないので軽量であり、歩道や建造物の屋上の敷設平板として好適である。保水性コンクリート部材11を歩道や建造物の屋上の敷設平板として使用する場合には、表層2の厚さを、5〜30mmとすることが好ましい。この範囲内であれば、歩道や建造物の屋上の敷設平板に求められる舗装路面の温度低減効果および排水性を向上させることができる。
また、表層2を形成する際に、打設するポーラスコンクリート5の量を調整して、表層2と保水性下層12との厚さの比を1:300〜1:1、好ましくは1:10〜1:2とすることで、優れた低騒音性及び排水性を維持しつつ、舗装路面の温度低減効果を更に向上させることができる。
なお、本発明の保水性コンクリート部材について、その形状は何ら限定されるものではない。例えば、直方体状やブロック状であってもよく、また、一般に舗装用平板などと呼ばれている平板状のものであってもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
まず、表1に示す配合割合の普通コンクリートの各原料をミキサーに投入し、混練して普通コンクリート混練物を調製した。この混練物を2700×3000×250mmの型枠内に打設し、常温で2時間前置きし、下層を形成した。
Figure 0004456984
下層を形成した後、34質量部の無機系保水材(小野田ケミコ株式会社製、商品名:涼)と34質量部の水を混合し、スラリー状にして型枠内に流し込み、続けて、表2に示す配合割合のポーラスコンクリートの各原料をミキサーに投入し、混練して、ポーラスコンクリート混練物を型枠内に打設し、中間層を形成した。加圧版により13〜14kN/mの荷重を掛けて中間層の空隙率を調整した。
Figure 0004456984
中間層を形成してから直ぐに、表3に示す配合割合のポーラスコンクリートの各原料をミキサーに投入し、混練して、ポーラスコンクリート混練物を型枠内に打設し、表層を形成した。加圧版により13〜14kN/mの荷重を掛けて表層の空隙率を調整した。
Figure 0004456984
表層を形成した後、コンクリートを蒸気養生(例えば、65℃で3時間)した後に脱型し、実施例1の保水性コンクリート部材を得た。
得られた実施例1の保水性コンクリート部材の寸法及び空隙率は以下の通りであった。
縦寸法:2700mm
横寸法:3000mm
表層の厚さ:17mm
中間層の厚さ:50mm
下層の厚さ:150mm
表層の空隙率:17%
実施例1の保水性コンクリート部材、従来のアスファルト、従来のポーラスコンクリート及び従来の普通コンクリートからなる各舗装について、2003年8月11日午前11時〜午後3時までの間、東京都が定める「評価のための測定方法」に準拠して、表面温度の変化を測定した。結果を図3に示す。図3から分かるように、実施例1の保水性コンクリート部材からなる舗装は、従来のアスファルト舗装、従来のポーラスコンクリート舗装及び従来の普通コンクリート舗装と比較して、表面温度を最大でそれぞれ10.8℃、4.3℃及び3.9℃低減することができた。
つぎに、実施例1の保水性コンクリート部材、従来のポーラスコンクリート及び従来のポーラスコンクリートを打設した後に、上面から保水材を充填したコンクリートからなる各舗装について、「舗装試験法便覧」(社団法人 日本道路協会編)に準拠して、透水試験を行った。測定点は5点とし、測定点ごとに3回の測定を行い、平均透水量を求めた。結果を表4に示す。
Figure 0004456984
表4から分かるように、実施例1の保水性コンクリート部材からなる舗装は、測定した全ての点において透水量が5000ml/15秒を超えており、その平均透水量(5点の平均透水量6286ml/15秒)は、従来のポーラスコンクリート舗装(5点の平均透水量6355ml/15秒)と同程度の排水性を有している。
これに対して、従来のポーラスコンクリートを打設した後に、上面から保水材を充填したコンクリート舗装は、測定点によって透水量のばらつき大きいだけでなく、5点の平均透水量も560.2ml/15秒であり、排水性が著しく劣っていることが分かる。
〔実施例2〕
まず、34質量部の無機系保水材(小野田ケミコ株式会社製、商品名:涼)と34質量部の水とを混合し、スラリー状にして300×300×60mmの型枠内に流し込み、続けて、上記表2に示す配合割合のポーラスコンクリートの各原料をミキサーに投入し、混練して、ポーラスコンクリート混練物を型枠内に打設し、保水性下層を形成した。加圧版により15〜25kN/mの荷重を掛けて保水性下層の空隙率を調整した。
保水性下層を形成してから直ぐに、上記表3に示す配合割合のポーラスコンクリートの各原料をミキサーに投入し、混練して、ポーラスコンクリート混練物を型枠内に打設し、表層を形成した。加圧版により15〜25kN/mの荷重を掛けて表層の空隙率を調整した。
表層を形成した後、コンクリートを蒸気養生(例えば、65℃で3時間)した後に脱型し、実施例2の保水性コンクリート部材を得た。
得られた実施例2の保水性コンクリート部材の寸法及び空隙率は以下の通りであった。
縦寸法:300mm
横寸法:300mm
表層の厚さ:10mm
保水性下層の厚さ:40mm
表層の空隙率:20%
実施例1と同様にして、実施例2の保水性コンクリート部材、従来のアスファルト、従来のポーラスコンクリート及び従来の普通コンクリートからなる各舗装について、2004年8月20日午前11時〜午後3時までの間、表面温度の変化を測定した。結果を図5に示す。図5から分かるように、実施例2の保水性コンクリート部材からなる舗装は、従来のアスファルト舗装、従来のポーラスコンクリート舗装及び従来の普通コンクリート舗装と比較して、表面温度を最大でそれぞれ12.1℃、3.8℃及び3.6℃低減することができた。
実施例1と同様にして透水試験を行ったところ、測定した全ての点において透水量が5000ml/15秒を超えており、その平均透水量は5306ml/15秒であった。
以上、述べたように本発明の保水性コンクリート部材は、二次製品化することによって、保水材の充填量及び充填位置(深さ)を正確に調整することができ、それにより優れた低騒音性、排水性及び舗装路面温度の低減効果を達成することができる。
本発明の実施の形態1による保水性コンクリート部材の断面図である。 本発明の一実施形態で用いた保水性コンクリート部材の製造装置の概略図である。 実施例1による保水性コンクリート部材、従来のアスファルト、従来のポーラスコンクリート及び従来の普通コンクリートからなる舗装における表面温度の変化を示す図である。 本発明の実施の形態2による保水性コンクリート部材の断面図である。 実施例2による保水性コンクリート部材、従来のアスファルト、従来のポーラスコンクリート及び従来の普通コンクリートからなる舗装における表面温度の変化を示す図である。
符号の説明
1、11 保水性コンクリート部材、2 表層、3 中間層、4 下層、5 ポーラスコンクリート、6 保水材、7 普通コンクリート、8 保水性コンクリート部材の製造装置、9 型枠、10 加圧版、12 保水性下層。

Claims (5)

  1. ポーラスコンクリートからなる表層と、ポーラスコンクリートの空隙に保水材が充填されてなる中間層と、普通コンクリートからなる下層とを具備し、前記表層の空隙率が、10〜25%であり、前記中間層が、スラリー状の無機系保水材を型枠内の前記下層上面に流し込み、続けてポーラスコンクリート混練物を前記型枠に打設することにより形成されたものであることを特徴とする保水性コンクリート部材。
  2. 前記表層と前記中間層との厚さの比が、1:300〜1:1であることを特徴とする請求項1に記載の保水性コンクリート部材。
  3. ポーラスコンクリートからなる表層と、ポーラスコンクリートの空隙に保水材が充填されてなる保水性下層とを具備し、前記表層の空隙率が、10〜25%であり、前記保水性下層が、スラリー状の無機系保水材を型枠内に流し込み、続けてポーラスコンクリート混練物を前記型枠に打設することにより形成されたものであることを特徴とする保水性コンクリート部材。
  4. 前記表層と前記保水性下層との厚さの比が、1:300〜1:1であることを特徴とする請求項3に記載の保水性コンクリート部材。
  5. 透水量が全ての表面において1000ml/15秒以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の保水性コンクリート部材。
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