JP3050793B2 - 舗装用材料およびそれを用いた舗装用ブロック - Google Patents

舗装用材料およびそれを用いた舗装用ブロック

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JP3050793B2 JP3729196A JP3729196A JP3050793B2 JP 3050793 B2 JP3050793 B2 JP 3050793B2 JP 3729196 A JP3729196 A JP 3729196A JP 3729196 A JP3729196 A JP 3729196A JP 3050793 B2 JP3050793 B2 JP 3050793B2
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  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透水性を有する舗
装を舗設するための舗装用材料に係り、特に、透水性と
強度及び熱放散性に優れた舗装を得ることができる舗装
用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路や駐車場などの舗装はアスフ
ァルトコンクリートを舗設することによって行ってい
た。しかしながら、そのような舗装では雨水が地中に浸
み込まないため、地下水が枯渇したり地表温度が上昇し
てヒートアイランドの原因になるといった社会的な問題
が生じてきている。また、直射日光による蓄熱作用が高
いため、歩行者にとっては夏の照返しが耐え難いものと
なるとともに、舗装の表面に水が溜まることにより、自
動車のスリップ事故や歩行者の転倒事故が生じ易くな
る。
【0003】このため、透水性のある舗装が強く要望さ
れており、最近では、水が透過できるように多孔質にし
た舗装が提供されてきている。たとえば、粘土を材料に
して直径数mmの粒子を焼成し、粒子どうしを樹脂で結
合した透水性舗装が提供されている。この透水性舗装で
は、粒子どうしの間に形成された隙間を水が透過するた
め、雨水が地中に浸み込むことができ、また、多孔質で
あるため直射日光による蓄熱が小さく照返しが緩和され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような透水性舗装においては以下のような問題があっ
た。 透水性が不充分なため、時間当たりの雨量が多いと舗
装の表面に水が溜まってしまう。しかも、粒子どうしの
隙間にゴミが溜まって目詰まりが生じ易いため、使用期
間の経過とともに透水性が悪化する。 粒子の表面が樹脂で被覆されているので、水に濡れる
と表面が滑り易くなる。したがって、時間当たりの雨量
がさほど多くなくてもスリップ事故が発生する危険があ
る。 粘土から粒子を焼成するため、粒子の材料費が極めて
割高となる。このため、従来では、路盤(地面の上に砕
石等を敷き詰めた層)の上に厚さ4cm程度のアスファ
ルトコンクリートからなる基層を舗設し、基層の上に厚
さ1cm程度の透水性のある表層を舗設することによっ
て、舗設費用を商業ベースに留めるようにしている。こ
のように、従来の透水性舗装では、基層を舗設しなけれ
ばならないため結局のところ雨水を地中に流すことがで
きなかった。また、多孔質の表層が薄いため、直射日光
の熱が基層部分のアスファルトコンクリートに蓄積され
るため、照返しを緩和することもできなかった。さら
に、表層が薄いために磨耗が進んで下地のアスファルト
コンクリートが露出したり、アスファルトコンクリート
が直射日光の熱で溶融して表層に毛細管現象で吸い上げ
られ、表層の表面に浸み出て黒く変色することがあると
いう欠点もあった。 バインダーとしての樹脂は紫外線によって劣化するた
めか、舗装が経時劣化することが確認されている。
【0005】本発明は、上述した従来の舗装用材料が有
する欠点を解消するためになされたもので、透水性およ
び耐滑り性(滑りにくさ)を向上するとともに、照返し
の緩和および地中への雨水の供給を可能とし、さらに高
強度の舗装を低コストで舗設することができる舗装用材
およびそれを用いた舗装用ブロックを提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の舗装用材料は、
水砕スラグ粒子を含有する骨材に、バインダーとしてポ
ルトランドセメントが含有された舗装用材料であって、
水砕スラグ粒子は多孔質であり、かつ、この水砕スラグ
粒子を、ポルトランドセメントの重量1に対して重量比
2〜10の割合で含有したことを特徴としている。ここ
で、水砕スラグは、高炉で生成される溶融状態のスラグ
を水で急冷することによって製造される。たとえば、溶
融したスラグに所定の水圧、水量の加圧水を噴射するこ
とによって得ることができる。加圧水の水圧、水量によ
って硬質で重い硬質水砕スラグと、多孔質で軽い軟質水
砕スラグとに造り分けることができるが、本発明では軟
質水砕スラグが好適に用いられる。
【0007】図1は、本発明に用いる水砕スラグ粒子と
して好適な軟質水砕スラグの顕微鏡写真を示すもので、
該スラグは、差し渡し最外径が1〜3mm程度のガラス
質粒子の内部に無数の気泡を有している。したがって、
本発明の舗装用材料で舗装を行うと、ポルトランドセメ
ントで結合された水砕スラグ粒子どうしの間の空孔と、
水砕スラグ粒子の中の空孔の存在により、より空孔率の
高い舗装となる。また、本発明では、水砕スラグ粒子が
ポルトランドセメントの重量1に対して重量比2〜10
と含有率が高い。このため、水砕スラグ粒子が多孔質で
あることと水砕スラグ粒子の含有率が高いことの組み合
わせによる相乗効果が発揮され、空孔率が大幅に高くな
る。よって、この舗装の上面に落下した水は直ちに舗装
の内部に浸み込むので、透水性が格段に優れたものとな
る。また、水に濡れても滑り抵抗が高く、雨天時などに
おける歩行あるいは走行の際の安全性が格段に高まる。
さらに、空孔率の向上に伴い、蓄熱が少なくなって照返
しが大幅に緩和され歩行者などへの負担が軽減されると
ともに、雨水を地中に供給することができる。なお、
発明に用いる水砕スラグ粒子としては、図1に示したよ
うな多孔質で、かつ差し渡し最外径が10mm以下、好
ましくは1〜3mmが用いられる。また、水砕スラグ粒
子の含有率は、上記のようにポルトランドセメントの重
量1に対して重量比2〜10であるが、この範囲の中で
も、透水性と強度のバランスがとれた極めて優良な舗装
を得ることができる観点から、3〜8がより好ましく、
4〜5であればさらに好ましい。
【0008】本発明に係る骨材は上記水砕スラグ粒子を
主体とするが、骨材に徐冷スラグ粒子を適量含有するこ
とを好ましい形態としている。徐冷スラグ粒子は、舗装
に要求される圧縮強度と耐摩耗性とを得ることを目的と
して含有される。徐冷スラグ粒子は、高炉で生成したス
ラグを徐冷固化して自然放冷した後に、クラッシャミル
などによって破砕することにより製造される。この徐冷
スラグは組織が緊密で強度が高いため、舗装の内部で分
散して舗装の変形や粒子の分離を阻止する。したがっ
て、舗装上で例えばフォークリフトを走行させた場合で
あっても、タイヤから受ける強い圧縮圧にも充分に耐え
ることができる。
【0009】ここで、骨材に対するポルトランドセメン
トの割合は、それがバインダーとして機能するに充分な
量であれば良く、骨材における徐冷スラグの量は、上記
水砕スラグ粒子の量との良好なバランスがとられること
が望ましい。本発明の目的を確実に達成するためには、
ポルトランドセメントの重量を1としたときに、水砕ス
ラグ粒子の重量比を上記のように2〜10とし、徐冷ス
ラグ粒子の重量比を0.1〜0.7とするのが望ましい
が、水砕スラグ粒子の重量比を3〜8とし、徐冷スラグ
粒子の重量比を0.3〜0.5にするとさらに良い結果
が得られる。
【0010】さらに、本発明の舗装用材料には、コンク
リート混和材として膨張性コンクリート混和材(以下、
混和材と略称する)を添加することができる。混和材
は、一般にはダムやビルなどのコンクリート建造物を建
設する際に、打設したコンクリートの収縮によるヒビ割
れを防止するために添加されるもので、舗装のコンクリ
ートのような薄物に用いられることはなかった。しかし
ながら、本発明の舗装用材料に添加することにより、舗
装の強度がよりアップすることが判った。特に、舗装の
表面から粒子が離脱するような現象が一切生じないよう
になった。これは、混和材の膨張効果により、固化した
舗装の内部応力が低減ないし消失するためと考えられ
る。
【0011】本発明者等の実験によれば、混和材を添加
することにより、舗装を舗設した後の強度の増加曲線が
添加しない場合よりも滑らかで、しかも最終的に得られ
る強度が高いことが判った。混和材を添加しない場合に
は、舗設後例えば1週間程度で最終強度まで達するが、
添加した場合には緩やかなペースで強度が増加し、例え
ば4週間程で最終強度に達し、その強度は添加しない場
合よりも高いことが確認された。
【0012】混和材は、例えば遊離した酸化カルシウム
(膨張性CaO)を主成分とし、他にケイ酸カルシウム
とガラス質相を含んだものが好適である。この混和材で
は、膨張性CaOの水和によって生成するCa(OH)
2の結晶成長と結晶圧が膨張源となり、コンクリートが
固化する際の収縮を相殺する。ただし、生石灰や石膏を
調合焼成したものや生石灰のみからなる膨張材を用いた
り、鉄粉が錆びて膨張するという性質を利用することも
できる。
【0013】本発明に添加する混和材の割合は、ポルト
ランドセメントの重量を1としたときに、重量比で0.
01〜0.1にすることが望ましい。重量比が0.01
未満であると添加する効果がほとんどなく、0.1を上
回ると混和材の膨張に起因する内部応力が発生するよう
になるからである。より好ましい範囲は0.03〜0.
09であり、さらに望ましい範囲は0.05〜0.07
である。
【0014】本発明の舗装用材料に無機系顔料を添加す
ることにより、所望の色の舗装を舗設することができ
る。従来のいわゆるカラー舗装は、舗装の表面に塗料を
吹き付けたものであったり、骨材の材料である粘土の色
を選定する程度のものであったが、無機系顔料を添加す
ることによって骨材の表面が着色されるから、変色や脱
色が生じない所望の色の舗装を舗設することができる。
【0015】また、本発明の舗装用材料は、水と混合す
ると比較的早期に固化するので、舗装する現場で混合す
ることが望ましい。また、舗装用材料を舗設するに際し
ては、地表を露出させた路床に例えば水硬性粒度調整ス
ラグなどの路盤材を敷き詰めて路盤を形成する。次に、
路盤の表面型枠を据え付け、型枠の内側に目地材を設
ける。次いで、型枠で囲まれた内部に水と混合した舗装
用材料を敷き均し、ローラ等によって締固める。こうし
て、型枠で囲まれた1つの区画の締固めが終了すると、
上記と同様にして隣の区画の舗設を行うが、その際に隣
接する区画の境界となっている型枠の型材を取り外す。
そして、当該区画への舗設を行うことによって、隣接す
る区画どうしの境界に目地材が残されることになる。
【0016】上記のようにして舗装用材料を舗設するこ
とにより、設計に対して極めて正確に目地材を配置する
ことができる。よって、養生中の舗装の膨張量を計算通
りに設定することができ、目地材のはみ出しなどの不具
合の発生を防止することができる。なお、本発明の舗装
用材料を用いて所定寸法のブロックを形成しておき、路
盤の上にブロックを敷き詰めることにより舗設を行うこ
ともできる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、下記に挙げる実施の形態に
より本発明をより詳しく説明する。ただし、本発明はこ
れらの実施の形態に何ら限定されるものではない。 A.試験体の製造および試験 まず、ポルトランドセメント、水砕スラグ、徐冷スラグ
および混和材を重量比を1:4.6:0.4:0.06
にして調合した。なお、混和材としては小野田エクスパ
ン(商品名)を用いた。そして、上記成分からなる舗装
用材料を容量50リットルのパン型ミキサーに入れて2
分間の空練りを行った後、水を加えて3分間練り混ぜ、
それぞれの試験に応じて表1に示す試験体を製造した。
なお、試験体は、練り混ぜた材料を型枠に充填して打ち
固め、その後48時間経過してから型枠から取り出し
た。次いで、温度20±3゜C、湿度80%以上の環境
下で最高28日間放置した。なお、以下の説明において
は放置期間を「材齢」と称する場合もある。
【0018】
【表1】
【0019】まず、7日間放置した3つの試験体と28
日間放置した3つの試験体についてJIS R 520
1(セメントの物理試験方法)に従って曲げ強さと圧縮
強さとを測定し、その結果を表2に示した。
【表2】
【0020】表2に示す結果から明らかなように、上記
組成を有する舗装用材料で作成した試験体は、打ち固め
てから28日という材齢に達するまで曲げ強さおよび圧
縮強さともに増加することが判る。また、28日目に達
した曲げ強さ及び圧縮強さは、舗装として充分な値を示
すことが確認された。
【0021】次に、試験体を濡らしたときの表面の滑り
抵抗値をASTM E 303(英国式ポータブル ス
キッドレジッスタンス テスター法)に従って測定し、
その試験結果を表3に示した。表3に示す滑り抵抗値
は、舗装として充分な値であった。これは、試験体の表
面に無数の凹凸が存在するため、水に濡れても滑りにく
い構造だからである。
【表3】
【0022】次に、試験体に対してインターロッキング
ブロック舗装設計施工要領(インターロッキングブロッ
ク協会)に規定される透水性試験を行い、その結果を表
4に示した。表4に示す透水係数では、試験体に水を注
ぐとほぼ同時に透過し、試験体の表面に水が一時も滞留
しないことが確認された。
【表4】
【0023】B.舗設方法 図は本発明の舗装用材料で舗設した舗装の断面を示す
図である。この舗装は、路床1に水硬性粒度調整スラグ
や砕石(クラッシャーラン)などを所定厚さで敷き詰め
て路盤2を舗設し、路盤2の上に透水性舗装3を舗設し
たものである。ここで、路盤2および透水性舗装3の厚
さは使用条件に応じて適宜設定される。たとえば、歩
道、遊歩道、公園、プールサイド、ゲートボール場など
のように、人が歩く程度の軽舗装の場合には、例えば5
cm程度の厚さとされる。
【0024】また、ローラースケート場やサイクリング
ロード、テニスコートなどのように人が運動することに
より軽い衝撃を受ける場合には、路盤2の厚さをもう少
し厚くして衝撃を吸収するようにする。さらに、自動車
が通行する道路や駐車場などでは、透水性舗装3の厚さ
を厚くして耐変形性を高める。よって、フォークリフト
などを運転する場所のように局所的に大きな力が加わる
場合には、透水性舗装3の厚さをさらに厚くする必要が
ある。
【0025】次に、上記のような舗装を舗設する方法に
ついて図3および図4を参照して説明する。まず、路盤
2をローラーなどによって充分に締め固め、その上に型
枠10を据え付ける(図3(A))。型枠10は、例え
ば歩道の長手方向に沿う長尺の平行な2本の板11,1
1と、板11,11の間に架設した桟12とで構成す
る。これら板11および桟12は、適当な金具で路盤2
に固定する。
【0026】次に、桟12の内側に目地材13を配置す
る(図3(B)))。目地材13としては、例えばアオ
イ化学工業(株)製のアオイタイト(商品名)などのよ
うなゴム発泡体を用いることができる。次に、型枠10
の内側に舗装用材料14を充填して足で踏み固め、レー
キなどを用いて敷き均す(図3(C))。この場合の舗
装用材料14は、上述の試験体の材料に無機系顔料を添
加した成分を有しており、現場にて水と混合する。な
お、混合する際の投入順序は、骨材、ポルトランドセメ
ント、混和材、無機系顔料、水の順番とする。また、敷
き均す場合には、所定の厚さよりも1cm程度厚くす
る。次に、敷き均した表面をローラを用いて転圧し、そ
の後、振動プレートを用いて締め固める。
【0027】次に、桟12を取り外し(図4(D))、
型枠10の中に舗装用材料14を充填する(図4
(E))。次に、上述したと同様にして舗装用材料14
を敷き均し、転圧した後に敷き固める。そして、このよ
うにして型枠10の1区画毎に舗装用材料14を敷き固
めてゆく。なお、転圧が終了したら直ちに養生剤(例え
ばアオイ化学工業(株)製ハードクイック)を散布して
被膜養生を行うことが望ましい。また、養生剤を散布し
た後30分以内に養生マットを敷設する。特に、夏場は
養生マットの上から散水して、最低6日間は適度な湿潤
状態を保つ必要がある。また、養生マットによる養生期
間は、舗設終了後1週間以上必要である。さらに、養生
が終了したら型枠10を取り外すことは言うまでもな
い。
【0028】上記のようにして舗設された舗装は、図2
に示すような断面構造を有する。そして、透水性舗装3
が本発明の舗装用材料で構成されているため、0.15
mm/sec(54mm/h)以上の透水係数を有する
ものとなる。すなわち、上記舗装では、例えば50mm
/h程度の大雨が振った場合であっても、雨水を直ちに
透過させ、路盤2を介して路床1に流下させることがで
きる。また、上記試験データが示す通り、水に濡れても
滑り抵抗が高いため、歩行者にとって安全である。ま
た、多孔質の水砕スラグを骨材として使用しているの
で、目詰まりが生じ難く長期間に渡って透水性を保持す
ることができる。
【0029】また、骨材として非常に廉価なスラグを使
用しているので、上記実施の形態のように透水性舗装3
の厚さを充分に厚くすることができる。よって、夏場の
直射日光を受けても蓄熱が少なく、歩行者への照返しを
大幅に緩和することができる。ちなみに、従来のアスフ
ァルトコンクリート舗装では、夏場の直射日光を長時間
受けたときの表面温度は55゜Cに達したが、上述した
舗装では42゜Cであり、13゜Cもの差が生じること
が判った。また、上述した舗装に散水すると、37゜C
まで降温することも判った。
【0030】さらに、透水性舗装3の厚さを厚くするこ
とができることにより、従来の透水性舗装のようにアス
ファルトコンクリート製の基層を設ける必要がない。し
たがって、雨水を地中に供給して地下水源を確保すると
ともに、ヒートアイランド現象の抑制にも役立つ。加え
て、徐冷スラグを骨材として使用しているので舗装の強
度が高く、透水性舗装3の厚さを厚くすることができる
ことと相まって強度を大幅に高めることができる。した
がって、フォークリフトなどの重量車両が通過する工場
構内や通路などにも用いることができるので、その適用
範囲は極めて広範である。
【0031】特に、上記実施の形態では、型枠10の内
側に目地材13を配置して舗装用材料を敷き固めるよう
にしているので、目地材13が設計に対して正確に配置
される。したがって、養生中の舗装の膨張量を計算通り
に設定することができ、目地材のはみ出しなどの不具合
の発生を防止することができる。なお、縁石や側溝等の
構造物に接して舗設する場合には、縁石等の側部に目地
材を張り付けて上記と同等の作業を行えばよい。
【0032】C.変更例 本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以
下のような種々の変更が可能である。 上記実施の形態では、舗装用材料を路盤上に敷き固め
て舗設を行っているが、上記試験体のようなブロックを
形成して路盤上に配列することもできる。 上記実施の形態のような目地材を用いずに、全体に舗
設した後にコンクリートカッターで溝を切り、そこへ液
状の目地剤を注入するようにすることもできる。 プールサイドの床に本発明の舗装用材料を用いること
により、人が滑って転倒するような事故を防止すること
ができる。 シャワールームの床に本発明の舗装用材料を用いるこ
とにより、水はけが良い快適な環境を造ることができ
る。 温室や植物園の床の舗装に用いることができる。たと
えば、アスファルトコンクリート製の床に上記実施形態
のような透水性舗装を舗設し、その上に土を盛って草花
の種子を植える。そして、アスファルトコンクリートの
上面に水を供給することにより、毛細管現象で水が吸い
上げられて盛り土に吸収されるようにする。
【0033】以上説明したとおり本発明によれば、骨材
に多孔質の水砕スラグ粒子を用い、かつ、その重量比を
ポルトランドセメントの重量1に対して2〜10とした
ことにより、従来にない高い空孔率を有し、その結果、
透水性および耐滑り性が格段に優れ、しかも、強度が高
い舗装を非常に低コストで舗設することができる等の効
果が有られる。また、廉価ゆえに透水性舗装を厚くする
ことができるので、夏場の照返しを大幅に緩和すること
ができるとともに、雨水を地中に供給することができる
という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水砕スラグの顕微鏡写真を示す図である。
【図2】 実施の形態による舗装の横断面を示す図であ
る。
【図3】 舗設方法を説明するための斜視図である。
【図4】 舗設方法を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 路床 2 路盤 3 透水性舗装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/04 C04B 18/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水砕スラグ粒子を含有する骨材にバイン
    ダーとしてポルトランドセメントが含有された舗装用材
    料であって、 前記水砕スラグ粒子は多孔質であり、かつ、この水砕ス
    ラグ粒子を、前記ポルトランドセメントの重量1に対し
    て重量比2〜10の割合で含有したこと を特徴とする舗
    装用材料。
  2. 【請求項2】 前記骨材に、徐冷スラグ粒子を、前記ポ
    ルトランドセメントの重量1に対して重量比0.1〜
    0.7の割合で含有したことを特徴とする請求項1に記
    載の舗装用材料。
  3. 【請求項3】 膨張性コンクリート混和材をさらに含有
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の舗装用
    材料。
  4. 【請求項4】 前記コンクリート混和材を、前記ポルト
    ランドセメントの重量1に対して重量比0.01〜0.
    1の割合で含有したことを特徴とする請求項3に記載の
    舗装用材料。
  5. 【請求項5】 水砕スラグ粒子を含有する骨材に、バイ
    ンダーとしてポルトランドセメントとコンクリート混和
    材を含有し、さらに水を加えて混練してブロック状に固
    化させた舗装用材料であって、 前記水砕スラグ粒子は多孔質であり、かつ、この水砕ス
    ラグ粒子を、前記ポルトランドセメントの重量1に対し
    て重量比2〜10の割合で含有させたこと を特徴とする
    舗装用ブロック。
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