JPH0655116B2 - 成形肉の製造方法 - Google Patents
成形肉の製造方法Info
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- JPH0655116B2 JPH0655116B2 JP1015138A JP1513889A JPH0655116B2 JP H0655116 B2 JPH0655116 B2 JP H0655116B2 JP 1015138 A JP1015138 A JP 1015138A JP 1513889 A JP1513889 A JP 1513889A JP H0655116 B2 JPH0655116 B2 JP H0655116B2
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Description
する方法に関するものである。
キ等用の寄せ肉を製造する技術が開発されている。寄せ
肉を製造する際には従来は継ぎと称するゼラチンや植物
性蛋白にリン酸塩を加えてペースト状にしたものを屑肉
に加えていた。
態くずれやすいこと、肉片と継ぎの色が異なるため外観
上商品価値を低下させていたこと、寄せ肉を加工する際
の作業生が悪いこと等の欠点があった。
を開発するべくなされたものであり、特定のトランスグ
ルタミナーゼを用いて肉片間を結着させることを特徴と
している。
片にストレプトベルチシリウム属細菌の産生するトラン
スグルタミナーゼを混合して成形し、トランスグルタミ
ナーゼ反応を行わせることを特徴とする成形肉の製造方
法に関するものである。
く用いられる。一般に肉の加工処理で生成する切出肉や
切屑肉等の屑肉をそのまま使用する。しかしながら、シ
ート状に成形する場合にはミートチョッパやサイレント
カッター等で屑肉を細分する必要がある。細分品の径は
0.1〜10mm程度、通常は1〜5mm程度である。肉片の表
面の粘性が少ない場合には食塩を加えて揉むなどしてミ
オシンを溶出させ粘性を高めておくことが好ましい。
適当であり、ストレプトベルチシリウム属細菌の産生す
るトランスグルタミナーゼ(特願昭62-165067号)を用
いる。このようなストレプトベルチシリウム属細菌の例
としてストレプトベルチシリウム・グリセオカルネウム
(Streptoverticillium griseocarneum)IFO 12776,スト
レプトベルチシリウム・シナモネウム・サブ・エスピー
・シナモネウム(Streptover-ticillium cinnamoneum su
b・cinnamoneum)IFO 12852,ストレプトベルチシリウム・
モバラエンス(Streptoverticillium mobaraense)IFO 13
819等があげられる。
00単位程度、好ましくは10〜500単位程度が適当であ
る。この単位は以下に記載する方法により測定した。
分間反応後、試薬Bを加えて反応停止とFe錯体の形成を
行った後525nmの吸光度を測定する。対照としてあらか
じめ熱失活させた酵素液を用いて同様に反応させたもの
の吸光度を測定し、酵素液との吸光度差を求める。別に
酵素液のかわりにL−グルタミン酸−モノヒドロキサ
ム酸を用いて検量線を作成し、前記吸光度差より生成さ
れたヒドロキサム酸の量を求め、1分間に1μモルのヒ
ドロキサム酸を生成する酵素活性を1単位とした。
にはCa++を要求しないのでカルシウム塩の添加は不要で
ある。
衝剤、例えばアスパラギン酸塩、クエン酸塩、リン酸塩
等を加えることができ、また、食塩、グルタミン酸ソー
ダ、核酸系調味料、胡椒等の香辛料、ショ糖、フラクト
ース等の糖質、各種多糖体等を適宜加えることができ
る。
均一混合生を高めるために通常は少量の水に溶かして水
溶液の形で加えることが好ましい。混合は通常の手段を
用いて行えばよく、例えば各種摺形、羽根形あるいはリ
ボン形等の撹拌機の付いた撹拌装置を用いて充分に撹拌
すればよい。少量の場合には棒等を用いてあるいは手で
撹拌してもよい。必要により加えられるその他の添加物
はトランスグルタミナーゼとともに加えるのが簡便であ
るが必要により別途添加することもできる。シート状に
成形する場合の屑肉の細分はトランスグルタミナーゼの
添加前であってもよく、添加後であってもよい。
る。この形状は任意であり、用途等に応じ適宜決定され
る。形状の例としては断面が通常のステーキになる棒状
を挙げることができる。成形は金属製、陶製、プラスチ
ック製等の開閉できる容器に入れることによって行って
もよく、あるいはビニール等のチューブに入れることに
よって行ってもよい。成形の際にはやや加圧した状態に
しておくことが好ましい。シート状にする場合は要は所
定厚さに延ばせばよく、例えばローラーとかスリットか
らの押出しなどを利用できる。厚さは1〜5mm程度、通
常2〜4mm程度でよい。
置しておくことにより行われる。温度、時間等は用いた
酵素によって異なるが、例えば0℃で1〜5日間程度、
50℃では10分〜1時間程度保持すればよい、加熱せず単
に放置するだけでもよい。
し、その目的とする各種用途、例えばカツ、ステーキ用
に供すればよい。トランスグルタミナーゼは特に失活処
理などは不要であるが酵素反応を停止させて品質を一定
に保たせる点で失活させておくことが好ましい。失活は
肉の変性を生じない範囲で加熱処理することによって行
なえばよく、例えば80℃で30分あるいは85℃で15分程度
加熱すればよい。一方、酵素反応によって生成するアン
モニアは微量であって調理の際に揮散してしまうのでそ
の除去処理は不要である。
るいは加工しやすさの特徴を生かして種種の具に巻いた
りすることもできる。具の例としてはアスパラガス、イ
ンゲンなどを例として挙げることができる。
ルタミナーゼによって肉片蛋白中のグルタミン残基とε
−アミノ残基間を分子間架橋させることによって肉片間
を結着させる。
icillium mobaraense)IFO 13819を培地組成ペプトン0.2
%、グルコース0.5%、リン酸二カリウム0.2%、硫酸マ
グネシウム0.1%からなる培地(pH7)200mlに接種し、
30℃、48時間培養した。得られた種培養液をペプトン2.
0%、ラスターゲン2.0%、リン酸二カリウム0.2%、硫
酸マグネシウム0.1%、酵母エキス0.2%、消泡剤として
アデカノール(商品名、旭電化社製品)0.05%からなる
培地20(pH7)に加え30℃で3日間培養後ろ過し培養
液18.5得た。このものの活性は0.35U/mlである。
液(pH6.5)で平衡化しておいたCG−50(商品名、オ
ルガノ社製品)のカラムに通した。この操作でトランス
グルタミナーゼは吸着された。さらに同緩衝液で不純蛋
白質を洗い流した後、さらに0.05〜0.5Mの同緩衝液の
濃度勾配をつくり、通液して溶出液を分画回収し、比活
性の高い分画を集めた。電導度を10ms以下になるように
希釈後のブルーセファロースのカラムに通した。この操
作でトランスグルタミナーゼは吸着された。更に0.05M
リン酸緩衝液(pH7)で不純蛋白質を洗い流した後、0
〜1Mの食塩濃度勾配をつくり通液して溶出液を回収し
比活性の高い画分を集めた。UF6000膜を使い濃縮し、
0.5Mの食塩を含む0.05Mリン酸緩衝液(pH7)を用い
て平衡化させた。
ァデックスG−75(ファルマシアファインケミカル社
製)を含むカラムに通し、同緩衝液を流して溶出液を分
画した。この結果活性画分は単一のピークとして溶出さ
れた。このものの比活性は培養ろ液に対し625倍であ
り、回収率は47%であった。
ジェクションしタンブリングしたマッサージ肉に上記で
得られたトランスグルタミナーゼ200単位を水10mlに溶
解した液を添加し、混練機にて充分に撹拌した。これを
円筒状のステンレス製容器に入れ、55℃で約1時間保持
した。この後、容器から取り出して1cmの厚さにスライ
スした。得られた成形肉は適度な結着強度を有してい
て、通常の外圧ではくずれず、一方、このものから製造
したカツの食感は良好であった。また、断面も継ぎ部が
肉眼ではほとんど識別できなかった。
ったこと以外は実施例1と同じ条件で処理してステーキ
用の成形肉を製造した。このものもやはり適度な結着強
度を有していて、通常の外圧ではくずれず一方焼いてス
テーキとしたところその食感は良好であった。また、断
面も継ぎ部はほとんど識別できなかった。
ックル液を肉に対して10〜50%重量を注射し、タンブラ
ーにて5℃で3〜6時間マッサージした。このマッサー
ジ肉に肉1kgに対し300〜400単位のトランスグルタミナ
ーゼを水20mlに溶解して添加し、よく撹拌混合した。肉
挽機で挽いて2.8〜8mmφの穴より押出した。これを1
〜5mmの厚さに延ばして5℃で15〜24時間保持して肉を
結着させた。
m2、65.4g/cm2、87.7g/cm2(平均78.4g/cm2)で
あった。一方、同様な方法でトランスグルタミナーゼを
加えなかった場合の引張り強度は0g/cm2であった。
この方法でシート状に成形したシート状肉を焼いたり、
蒸したりしても結着状態に変化は生じなかった。
とした。これに下処理したアスパラガス、ゴボウ、人
参、さやいんげん等を巻き、焼く、煮る、蒸す等の調理
をし、またタレを加えて食べたところその食味、食感は
良好であった。結着状態の変化も生じなかった。
継ぎ目が肉眼では識別できない。成形肉を製造する作業
性も良好である。シート状肉の場合には調理しても巻き
ほぐれがないという利点もある。
Claims (2)
- 【請求項1】畜肉又は家禽肉の複数の屑肉片にストレプ
トベルチシリウム属細菌の産生するトランスグルタミナ
ーゼを混合して成形し、トランスグルタミナーゼ反応を
行わせることを特徴とする成形肉の製造方法 - 【請求項2】畜肉又は家禽肉の屑肉片を細分するととも
にストレプトベルチシリウム属細菌の産生するトランス
グルタミナーゼを混合してシート状に成形し、トランス
グルタミナーゼ反応を行なわせることを特徴とするシー
ト状成形肉の製造方法
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13448588 | 1988-06-02 | ||
JP63-134485 | 1988-06-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0279956A JPH0279956A (ja) | 1990-03-20 |
JPH0655116B2 true JPH0655116B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=15129433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1015138A Expired - Lifetime JPH0655116B2 (ja) | 1988-06-02 | 1989-01-26 | 成形肉の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655116B2 (ja) |
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-
1989
- 1989-01-26 JP JP1015138A patent/JPH0655116B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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---|---|
JPH0279956A (ja) | 1990-03-20 |
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