JPH0654580A - モータ駆動方法とその回路 - Google Patents

モータ駆動方法とその回路

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JPH0654580A
JPH0654580A JP4219769A JP21976992A JPH0654580A JP H0654580 A JPH0654580 A JP H0654580A JP 4219769 A JP4219769 A JP 4219769A JP 21976992 A JP21976992 A JP 21976992A JP H0654580 A JPH0654580 A JP H0654580A
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circuit
motor
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memory
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JP4219769A
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Masaji Tanina
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動制御データを変更せずに鉄芯型モータな
どの位相ずれ量を補正可能なモータ駆動回路を提供す
る。 【構成】 モータ駆動回路は,モータの駆動制御データ
を記憶しているメモリ9,モータの回転位置を検出する
ホール素子HE1〜HE3の出力に基づいて上位アドレ
スA7〜A5,および,下位アドレスA4〜A0を算出
する比較回路3,排他的論理和回路4,クロック発生回
路5,エッジ抽出回路6,アドレスカウンタ7を有す
る。復号回路・加算回路8において,上位アドレスA7
〜A5および下位アドレスA4〜A0に対して,位相ず
れ量を示す加算データAD0〜AD7が加算されてメモ
リ9にアドレスとして印加される。したがって,メモリ
9の制御データを変更することなく,鉄芯型モータの位
相ずれに応じた駆動制御データがメモリ9から読み出さ
れる。読み出された駆動制御データはD/A変換回路1
0でアナログ信号に変換され,増幅回路20を介してU
相コイルLU,V相コイルLV,W相コイルLWに印加
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータを駆動する回路に
関するものであり,特に,鉄芯型モータのコイルインダ
クタンス成分に起因する位相ずれ(位相シフト)などを
調整可能なモータ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9にモータ駆動回路の1例としてのブ
ラシレスモータ駆動回路を示す。このブラシレスモータ
駆動回路は,比較回路3,排他的論理和(Exclusive O
R)回路4,クロック発生回路5,エッジ抽出回路6,
アドレスカウンタ7,メモリ9,D/A変換回路10,
および,増幅回路20を有する。ブラシレスモータは,
周波数発生器(FG)またはパルス発生器(PG)を用
いない構造の簡単なモータである(たとえば,特開平1
−126191号公報,参照)。
【0003】U相コイルLU,V相コイルLV,およ
び,W相コイルLWが3相ブラシレスモータの3相のコ
イルであり,このブラシレスモータのロータの回転位置
を検出するため,第1のホール素子HE1,第2のホー
ル素子HE2,および,第3のホール素子HE3からな
る回転検出器1が設けられている。ブラシレスモータの
駆動用主磁界を検出する検出素子としての第1のホール
素子HE1〜第3のホール素子HE3による回転位置検
出信号を上位アドレスA7〜A5とする。さらに,排他
的論理和回路4,クロック発生回路5,エッジ抽出回路
6およびアドレスカウンタ7において,ホール素子によ
る回転位置検出信号より周波数が高いパルスを生成し,
下位アドレスA4〜A0とする。
【0004】メモリ9はリードオンリーメモリ(RO
M)で構成され,このメモリ9には予め3相ブラシレス
モータの各相の駆動制御データ(信号)が記憶されてい
る。メモリ9には,モータの回転位置に対応した上位ア
ドレスA7〜A5と下位アドレスA4〜A0とが印加さ
れ,その回転位置に対応したモータ駆動信号がメモリ9
から読み出される。図10に図9に示したブラシレスモ
ータ駆動回路におけるメモリ9に印加される上位アドレ
スA7〜A5と下位アドレスA4〜A0とよって,メモ
リ9から読み出される1相分(U相分)のブラシレスモ
ータ駆動データを示す。図示していないが,2相,3相
(V相,W相)の駆動データはそれぞれ,120度ずれ
た駆動制御データとして出力される。
【0005】D/A変換回路10においてメモリ9から
読み出されたモータ駆動信号をアナログ信号に変換して
増幅回路20を介して3相ブラシレスモータのU相コイ
ルLU,V相コイルLV,W相コイルLWに印加して,
これらのコイルを付勢してロータを回転させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近,鉄芯型モータを
高速で動作させる場合が多い。この場合,鉄芯型モータ
のコイルインダクタンスによる駆動電流の遅延が問題に
なる。図9に示したブラシレスモータ駆動回路を用いて
鉄芯型モータを駆動する場合,回転検出位置信号に対し
てメモリ9の読みだしデータの位相を変化させる必要が
ある。しかしながら,メモリ9はROMで構成され,回
転位置検出信号,つまり,アドレスとメモリデータの読
みだし位相が固定されているため,鉄芯型モータの位相
変化に対応できない。鉄芯型モータの位相ずれに対応さ
せるとすれば,アドレスに対するメモリ9内のデータを
位相ずれ分だけずらしてモータ駆動データをROMに記
憶しなければならず,鉄芯型モータによって固有のイン
ダクタンス成分を補償するには,個別にROMを製造せ
ざるを得ず,標準化できず,価格が高くなる。
【0007】メモリ9としてROMを用いないで,たと
えば,書換え可能なメモリを用いて構成することも可能
であるが,上記位相ずれがモータ運転中に変動するよう
な場合,たとえば,モータを可変速度制御する場合には
モータに印加する信号の周波数の変化に応じて位相ずれ
が生じ,その位相ずれを変化させなければならないが,
このような場合,書換え可能なメモリを用いたとして
も,その位相変化に応じた対応ができない。
【0008】上述した諸問題は,ブラシレスモータ,鉄
芯型モータを例示して述べたが,その他のモータにおい
ても,上記同様の問題が起こる。本発明は上述した問題
を解決し,容易に位相変化または位相ずれ(位相シフ
ト)に対応が可能なモータ駆動回路を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決し,上述
した目的を達成するため,本発明の第1の観点によれ
ば,モータの回転位置信号に所定の値を加算し,その加
算結果をアドレスとして予めメモリに記憶されたモータ
の駆動制御データを読みだし,その読み出されたデータ
を用いてモータを駆動制御するモータ駆動方法が提供さ
れる。好適には,前記メモリには1相分のモータ駆動制
御データのみを記憶させ,2相以降の上記1相に対する
位相ずれを前記所定の値として前記回転位置信号に加算
し,2相以降のモータ駆動信号を前記メモリから読み出
す。また特定的には,上記所定の値として,上記モータ
の回転数を変化させる駆動周波数に応じて規定される位
相ずれ量として前記回転位置信号に加算する。
【0010】また本発明によれば,上記モータ駆動方法
を実施する回路が提供される。すなわち,本発明によれ
ば,モータの回転位置検出信号をアドレスとして,モー
タ駆動制御データを記憶しているメモリと,このメモリ
の前段に設けられ,上記モータ位置検出信号に所定の値
を加算し,この加算結果を新たなアドレスとして前記メ
モリに印加するアドレス変化手段と,上記メモリから出
力されたモータ駆動制御ディジタルデータをアナログ信
号に変換し,前記モータを駆動制御する回路とを有する
モータ駆動回路が提供される。好適には,前記メモリは
1相分のモータ駆動制御データのみを記憶し,前記アド
レス変化手段に,前記所定の値として2相以降の上記1
相に対する位相ずれを設定し,前記メモリから2相以降
のモータ駆動信号を前記メモリに記憶されたモータ駆動
制御データの位相ずれ補正駆動制御データとして出力す
る。特定的には,上記所定の値として,上記モータの回
転数を変化させる駆動周波数に応じて規定される位相ず
れ量として前記回転位置信号に加算する。
【0011】より特定的には,前記モータは鉄芯型モー
タであり,前記所定の値をその鉄芯型モータのインダク
タンス成分に応じて規定する。
【0012】
【作用】メモリには固定のモータ駆動制御データを記憶
しておく。モータの回転位置に応じて規定されるアドレ
スによってメモリからモータ駆動制御データが読み出さ
れ,この制御データによってモータが駆動制御される。
鉄芯型モータにこのモータ駆動回路を使用する場合を例
示する。鉄芯型モータの位相ずれを調整するには,上記
回転位置に応じて規定されるアドレスに位相ずれ量に対
応する補正アドレスを加算してメモリに印加する。メモ
リから読み出されたモータ駆動制御データは,みかけ
上,位相ずれを補正したモータ駆動制御データとなる。
このモータ駆動制御データを用いてモータを駆動制御す
れば,位相ずれが調整(補正)できる。このように,メ
モリに記憶させたモータ駆動制御データは位相ずれに依
存せず,固定にしておくことができる。位相ずれを調整
するときは,その位相ずれに応じた補正アドレスを加算
させればよいから,モータの位相ずれ量に応じて容易に
対応できる。
【0013】この位相ずれ調整機能を利用する他の例に
ついて述べる。たとえば,3相モータについて,コイル
1相分の駆動制御データのみをメモリに記憶させてお
く。2相コイル,3相コイルの駆動制御データは,1相
の駆動制御データに対しての120度位相ずれ制御デー
タとして規定されるから,2相コイル,3相コイルへの
駆動制御データは,上記位相ずれを示す補正アドレスと
してメモリに印加する。これにより,メモリには,1相
分の駆動制御データを記憶するのみで,3相モータの駆
動制御が可能になる。
【0014】モータに印加する周波数を変化させてモー
タを可変速制御する場合,変化するその時の周波数に応
じて,位相ずれ量が変化する。この位相ずれを補正する
には,周波数の値に応じて位相ずれを規定し,そのとき
の位相ずれに対応した補正アドレスをモータの回転位置
によって規定されるアドレスに加算させる。これによ
り,モータを可変速制御する場合でも,メモリの内容を
変化させることなく,かつ,位相ずれを調整した駆動制
御が可能になる。
【0015】
【実施例】図1に本発明のモータ駆動回路の実施例とし
てのブラシレスモータ駆動回路を示す。このブラシレス
モータ駆動回路は,図9に示したブラシレスモータ駆動
回路に類似しているが,図1に示したブラシレスモータ
駆動回路には,メモリ9の前段に復号回路・加算回路8
が設けられている。つまり,図1に示したブラシレスモ
ータ駆動回路は,比較回路3,排他的論理和回路4,ク
ロック発生回路5,エッジ抽出回路6,アドレスカウン
タ7,復号回路・加算回路8,メモリ9,D/A変換回
路10,増幅回路20を有する。比較回路3はU相比較
回路31,V相比較回路32,W相比較回路33からな
る。これらの比較回路に第1のホール素子HE1,第2
のホール素子HE2,第3のホール素子HE3からの回
転位置検出信号が印加されている。D/A変換回路10
はU相D/A変換回路11,V相D/A変換回路12,
W相D/A変換回路13からなる。増幅回路20はU相
増幅回路21,V相増幅回路22,W相増幅回路23か
らなり,これらの増幅回路がブラシレスモータのU相コ
イルLU,V相コイルLV,W相コイルLWに接続され
ている。
【0016】図2にクロック発生回路5の回路を示す。
図3に復号回路・加算回路8の回路を示す。図4に加算
回路82内の1つ,第2のフルアダー回路FA1の回路
を示す。図5および図6に図1に示したブラシレスモー
タ駆動回路の動作タイミングを示す。図7および図8に
メモリ9に対する上位アドレスA7〜A5および下位ア
ドレスA4〜A0とメモリ9から読み出されるデータを
示す。
【0017】以下,これらの図面を参照して図1に示し
たブラシレスモータ駆動回路の動作を述べる。まず,メ
モリ9に印加する上位アドレスA7〜A5および下位ア
ドレスA4〜A0の生成(発生)について述べる。第1
のホール素子HE1,第2のホール素子HE2,第3の
ホール素子HE3によって検出される回転位置検出信
号,第1のホール素子検出信号SHE1,第2のホール
素子検出信号SHE2,第3のホール素子検出信号SH
E3はロータの回転に応じた連続的な正弦波をしてい
る。これら第1のホール素子検出信号SHE1,第2の
ホール素子検出信号SHE2,第3のホール素子検出信
号SHE3がそれぞれU相比較回路31,V相比較回路
32,W相比較回路33に印加されて,これらの比較回
路から,図5に示すように,それぞれ,120度ずつ位
相がずれた矩形(パルス)信号,U相比較回路出力信号
S3U,V相比較回路出力信号S3V,W相比較回路出
力信号S3Wが出力される。
【0018】これらU相比較回路出力信号S3U,V相
比較回路出力信号S3V,W相比較回路出力信号S3W
を排他的論理和回路4において排他的論理和をとると,
図5に示す,ロータ1回転を3分割した120度周期の
パルス信号,排他的論理和信号S4が生成される。エッ
ジ抽出回路6は,図5に示すように,排他的論理和信号
S4のエッジ,つまり,立ち上がりおよび立ち下がりを
抽出してリセット信号RESETを発生し,このリセッ
ト信号RESETをアドレスカウンタ7に出力して,1
20度周期でアドレスカウンタ7をリセットする。アド
レスカウンタ7はエッジ抽出回路6からのリセット信号
RESETに応じてリセットされ,このリセットされる
期間,クロック発生回路5からのクロックCLOCKを
計数する。
【0019】クロック発生回路5は,排他的論理和信号
S4に基づいて下位アドレスA4〜A0を規定するクロ
ックCLOCKを生成する。クロック発生回路5は図2
に示すように,エッジ抽出回路51,オシレータ52,
分周回路53,第1のカウンタ55,レジスタ56,比
較回路57,第2のカウンタ58,および,ANDゲー
ト59を有する。オシレータ52は排他的論理和信号S
4の周波数に比べて非常に高い周波数で発振している。
このオシレータ52の発振信号を分周回路53において
分周率1/Nで分周し,オシレータ52の発振信号をそ
のまま第2のカウンタ58が計数する。分周回路53で
分周したパルス信号が第1のカウンタ55で計数され
る。第1のカウンタ55の計数値がレジスタ56に出力
される。エッジ抽出回路51はエッジ抽出回路6と同
様,排他的論理和信号S4のエッジ,つまり,変化点を
検出し,この検出タイミングで分周回路53,第1のカ
ウンタ55,および,第2のカウンタ58をリセット
し,レジスタ56に第1のカウンタ55の計数値mを保
持させる。第2のカウンタ58は第1のカウンタ55の
N倍のパルスを計数しており,第1のカウンタ55が計
数値mだけ計数する時間の1/Nの時間でmを計数す
る。比較回路57はレジスタ56の保持値と第2のカウ
ンタ58の計数値が一致したとき,ハイレベルの信号を
ANDゲート59および第2のカウンタ58のリセット
端子に出力する。これにより,第2のカウンタ58はリ
セットされ,ANDゲート59からオシレータ52のパ
ルス信号が,図5に示すクロックCLOCKとして出力
される。エッジ抽出回路51に入力された排他的論理和
信号S4はブラシレスモータのロータの実際の回転を示
している。したがって,排他的論理和信号S4を用いて
クロックCLOCKを生成させていることは,単に下位
アドレスA4〜A0に対応するクロックCLOCKを生
成するだけでなく,実際のモータのロータの回転に同期
させたクロックCLOCKを生成させていること意味し
ている。また,計数値mを用いて正確な内部クロックC
LOCKを生成している。なお,この例においては,下
位アドレスA4〜A0を5ビットととしているので,ク
ロックCLOCKは排他的論理和信号S4の周波数の2
x25 =64倍である。換言すれば,クロックCLOC
Kは排他的論理和信号S4の半周期に25=32クロッ
クを内挿していることになる。
【0020】アドレスカウンタ7はエッジ抽出回路6か
らのリセット信号RESETによってリセットされ,ク
ロック発生回路5からのクロックCLOCKを計数し
て,図5に示すように,下位アドレスA4〜A0を出力
する。この下位アドレスA4〜A0がメモリ9における
メモリアドレスの一部となる。一方,比較回路3から出
力されたU相比較回路出力信号S3U,V相比較回路出
力信号S3V,W相比較回路出力信号S3Wはそのま
ま,上位アドレスA7〜A5として使用される。
【0021】復号回路・加算回路8には,上位アドレス
A7〜A5,下位アドレスA4〜A0,および,位相ず
れを示す加算データAD0〜AD7が印加される。復号
回路・加算回路8は図3に示したように,第1の復号回
路81,加算回路82および第2の復号回路83から構
成されている。第1の復号回路81は加算回路82にお
いて加算データAD0〜AD7との加算を可能にするた
め,一旦,加算データAD0〜AD7と同じ形態の連続
アドレスに復号する。加算回路82において,第1の復
号回路81の復号アドレスと,下位アドレスA4〜A0
とに8ビットの加算データAD0〜AD7が加算され
る。加算回路82は第1のフルアダー回路FA0〜第8
のフルアダー回路FA7が順次,桁上げ可能に接続され
ている。たとえば,第2のフルアダー回路FA1は,図
4に示すように,入力端子Xに下位アドレスA1,入力
端子Yに加算データAD1,桁上げ入力端子Cinに第1
のフルアダー回路FA0の桁上げ信号が印加されてい
る。排他的論理和回路821でこれらの信号の和をと
り,NANDゲート822〜824とNORゲート82
5で桁上げ信号を発生させる。
【0022】加算データAD0〜AD7は鉄芯型モータ
の位相ずれを調整するための位相ずれ量を示す。図5お
よび図6に示した例では,加算データAD0〜AD7と
して〔00000110〕=6(10進数)を設定し
た。このときの位相ずれ量は, 360度x6/(6x32)=11.25度(進み位
相) である。加算データAD6は120度,加算データAD
7は240度の位相ずれ量となる。第6のフルアダー回
路FA5〜第8のフルアダー回路FA7の出力は第2の
復号回路83に印加される。第2の復号回路83は第8
のフルアダー回路FA7の桁上げを処理するとともに,
第6のフルアダー回路FA5〜第8のフルアダー回路F
A7の出力を第1の復号回路81に入力される前と同じ
形態の,メモリデータを圧縮する信号に復号する。この
ように,復号回路・加算回路8において上位アドレスA
7〜A5および下位アドレスA4〜A0に位相ずれを示
す加算データAD0〜AD7が加算された加算上位アド
レスAS7〜AS5および加算下位アドレスAS4〜A
S0が出力され,メモリ9に印加される。以上の動作タ
イミングを図6に示す。
【0023】これらの加算上位アドレスAS7〜AS5
および加算下位アドレスAS4〜AS0はそれぞれ,メ
モリ9の上位アドレス,下位アドレスとしてメモリ9に
印加される。メモリ9はROMで構成され,このメモリ
9にはモータの駆動制御データが記憶されている。メモ
リ9からのこれらの加算上位アドレスAS7〜AS5お
よび加算下位アドレスAS4〜AS0で決定されるアド
レスに記憶されているモータ駆動制御データが出力され
る。図6に,比較のため,加算データAD0〜AD7=
0の時にメモリ9から読み出されるモータ駆動制御デー
タの波形(図6(l)〜(n))と,加算データAD0
〜AD7=6(10進)である値のときのメモリ9から
読み出されるモータ駆動制御データの波形(図6(o)
〜(q))を示す。これらの波形から明らかなように,
メモリ9からは加算データAD0〜AD7で指定した位
相だけずれた駆動制御データが読み出される。つまり,
メモリ9に記憶させたモータ駆動制御データは固定のま
までも,鉄芯型モータの位相ずれに応じて加算データA
D0〜AD7を設定して復号回路・加算回路8に印加す
るだけで,位相ずれを調整したモータ駆動制御データが
得られる。図7に図1に示したブラシレスモータ駆動回
路におけるメモリ9におけるアドレスとメモリ記憶デー
タとの関係を示す。図8に図7に示したグラフと,加算
データAD0〜AD7を加算したときのメモリ9から出
力されるメモリデータ,つまり,モータ駆動信号波形を
示す。
【0024】このように位相調整されてメモリ9から出
力された,それぞれ,U相制御ディジタル信号S9U,
V相制御ディジタル信号S9V,W相制御ディジタル信
号S9Wは,U相D/A変換回路11,V相D/A変換
回路12,W相D/A変換回路13においてアナログ信
号に変換されて,対応するU相増幅回路21,V相増幅
回路22,W相増幅回路23を介して,U相コイルL
U,V相コイルLV,W相コイルLWに印加される。こ
れにより,鉄芯型モータの位相ずれを補正した正確な鉄
芯型モータの駆動制御が可能となる。鉄芯型モータの種
類に応じて位相ずれ量は変化する。その場合,位相ずれ
に応じて加算データAD0〜AD7を設定すればよい。
この設定は非常に容易であり,たとえば,鉄芯型モータ
をある装置に組み込んだ後でも容易に設定できる。
【0025】本発明のモータ駆動回路の第2の実施例に
ついて述べる。上述した位相ずれ調整可能なモータ駆動
回路を用いると,メモリ9に1相分のモータ駆動制御デ
ータを記憶させただけで,その他2相分の駆動制御デー
タを得ることができる。たとえば,U相のコイルの駆動
制御データのみをメモリ9に記憶させておく。V相,W
相はU相に対して,それぞれ120度,240度位相ず
れの関係にある。したがって,V相の駆動制御データは
U相に対して120度位相ずれを示す加算データAD6
=1,V相の駆動制御データはU相に対して240度位
相ずれを示す加算データAD7=1とした加算データA
D0〜AD7を設定するのみで,U相の駆動制御データ
のみを記憶させたメモリ9から,それぞれ,V相駆動制
御データ,W相駆動制御データを得ることができる。こ
のように,加算データAD0〜AD7を用いた位相ずれ
調整機能を用いると,メモリ9の記憶容量を減少させる
ことができる。
【0026】本発明のモータ駆動回路の第3の実施例に
ついて述べる。モータを可変速度制御する場合,通常,
モータに印加する駆動信号の周波数を変化させる。モー
タの駆動波形が周波数に応じて変化すると,その位相ず
れも異なる。モータの速度制御を正確に行うには,周波
数の変化に応じて変化する位相ずれも補正することが好
ましい。そのため,加算データAD0〜AD7として,
そのときのモータの駆動周波数に応じた位相ずれ量を復
号回路・加算回路8に設定していく。その結果,正確な
モータの可変速度制御が可能になる。
【0027】図1に示した回路構成は,モータとしてブ
ラシレスモータを例示して述べたが,上述した実施例か
らも明らかなように,本発明のモータ駆動回路はブラシ
レスモータに限定的に適用されるだけでなく,種々のモ
ータの駆動制御に適用できる。また本発明のモータ駆動
回路における加算データAD0〜AD7を用いた位相ず
れ調整機能は,上述した例示,つまり,鉄芯型モータに
おける位相ずれ補正,モータの可変速度制御における位
相ずれ補正,モータ駆動制御データの記憶容量の削減に
限らず,さらにその他の用途に適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明のモータ駆動回路によれば,メモ
リに記憶させたモータ駆動制御データを位相ずれを考慮
した状態で提供できる。またこの位相ずれ調整機能を用
いると,メモリに記憶させる駆動制御データの容量を減
少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ駆動回路の実施例としてのブラ
シレスモータ駆動回路の回路構成図である。
【図2】図1に示したクロック発生回路の回路図であ
る。
【図3】図1に示した復号回路・加算回路の回路図であ
る。
【図4】図3に示した加算回路の回路図である。
【図5】図1に示したブラシレスモータ駆動回路の第1
の動作タイミング図である。
【図6】図1に示したブラシレスモータ駆動回路の第2
の動作タイミング図である。
【図7】図1に示したブラシレスモータ駆動回路におけ
るアドレスとメモリ内データとの関係を示すグラフであ
る。
【図8】図1に示したブラシレスモータ駆動回路におけ
るメモリ内データとアクセスデータとの関係を示すタイ
ミング図である。
【図9】先行技術としてのブラシレスモータ駆動回路の
回路構成図である。
【図10】図9に示したブラシレスモータ駆動回路の動
作タイミング図である。
【符号の説明】
1・・回転検出器 3・・比較回路 4・・排他的論理和回路 5・・クロック発生回路 6・・エッジ抽出回路 7・・アドレスカウンタ 8・・復号回路・加算回路 9・・モータ駆動制御データ記憶メモリ 10・・D/A変換回路 11・・U相D/A変換回路 12・・V相D/A変換回路 13・・W相D/A変換回路 20・・増幅回路 21・・U相増幅回路 22・・V相増幅回路 23・・W相増幅回路 31・・U相比較回路 32・・V相比較回路 33・・W相比較回路 51・・エッジ抽出回路 52・・オシレータ 53・・分周回路 55・・第1のカウンタ 56・・レジスタ 57・・比較回路 58・・第2のカウンタ 59・・ANDゲート 81・・第1の復号回路 82・・加算回路 83・・第2の復号回路 FA0〜FA7・・フルアダー回路 HE1〜HE3・・ホール素子 LU・・U相コイル LV・・V相コイル LW・・W相コイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】U相コイルLU,V相コイルLV,およ
び,W相コイルLWが3相ブラシレスモータの3相のコ
イルであり,このブラシレスモータのロータの回転位置
を検出するため,第1のホール素子HE1,第2のホー
ル素子HE2,および,第3のホール素子HE3からな
る回転検出器1が設けられている。また,ホール素子の
代わりに逆起電圧を用いてもよい。ブラシレスモータの
駆動用主磁界を検出する検出素子としての第1のホール
素子HE1〜第3のホール素子HE3による回転位置検
出信号を上位アドレスA7〜A5とする。さらに,排他
的論理和回路4,クロック発生回路5,エッジ抽出回路
6およびアドレスカウンタ7において,ホール素子によ
る回転位置検出信号より周波数が高いパルスを生成し,
下位アドレスA4〜A0とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】図1に本発明のモータ駆動回路の実施例とし
てのブラシレスモータ駆動回路を示す。このブラシレス
モータ駆動回路は,図9に示したブラシレスモータ駆動
回路に類似しているが,図1に示したブラシレスモータ
駆動回路には,メモリ9の前段に復号回路・加算回路8
が設けられている。つまり,図1に示したブラシレスモ
ータ駆動回路は,比較回路3,排他的論理和回路4,ク
ロック発生回路5,エッジ抽出回路6,アドレスカウン
タ7,復号回路・加算回路8,メモリ9,D/A変換回
路10,増幅回路20を有する。比較回路3はU相比較
回路31,V相比較回路32,W相比較回路33からな
る。これらの比較回路に第1のホール素子HE1,第2
のホール素子HE2,第3のホール素子HE3からの回
転位置検出信号が印加されている。また,ホール素子の
代わりに逆起電圧を用いてもよい。D/A変換回路10
はU相D/A変換回路11,V相D/A変換回路12,
W相D/A変換回路13からなる。増幅回路20はU相
増幅回路21,V相増幅回路22,W相増幅回路23か
らなり,これらの増幅回路がブラシレスモータのU相コ
イルLU,V相コイルLV,W相コイルLWに接続され
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】これらU相比較回路出力信号S3U,V相
比較回路出力信号S3V,W相比較回路出力信号S3W
を排他的論理和回路4において排他的論理和をとると,
図5に示す,ローター着磁1周期を3分割した120度
周期のパルス信号,排他的論理和信号S4が生成され
る。エッジ抽出回路6は,図5に示すように,排他的論
理和信号S4のエッジ,つまり,立ち上がりおよび立ち
下がりを抽出してリセット信号RESETを発生し,こ
のリセット信号RESETをアドレスカウンタ7に出力
して,60度周期でアドレスカウンタ7をリセットす
る。アドレスカウンタ7はエッジ抽出回路6からのリセ
ット信号RESETに応じてリセットされ,このリセッ
トされる期間,クロック発生回路5からのクロックCL
OCKを計数する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転位置信号に所定の値を加算
    し, その加算結果をアドレスとして予めメモリに記憶された
    モータの駆動制御データを読み出し, 読み出された駆動制御データを用いてモータを駆動する
    モータ駆動方法。
  2. 【請求項2】前記メモリには1相分のモータ駆動制御デ
    ータのみを記憶させ, 2相以降の上記1相に対する位相ずれを前記所定の値と
    して前記回転位置信号に加算し,2相以降のモータ駆動
    制御データを前記メモリから読み出す請求項1記載のモ
    ータ駆動方法。
  3. 【請求項3】上記所定の値として,上記モータの回転数
    を変化させる駆動周波数に応じて規定される位相ずれ量
    として前記回転位置信号に加算する請求項1記載のモー
    タ駆動方法。
  4. 【請求項4】モータの回転位置検出信号をアドレスとし
    て,モータ駆動制御データを記憶しているメモリと, このメモリの前段に設けられ,上記モータ位置検出信号
    に所定の値を加算し,この加算結果を新たなアドレスと
    して前記メモリに印加するアドレス変化手段と, 上記メモリから出力されたモータ駆動制御ディジタルデ
    ータをアナログ信号に変換し,前記モータを駆動制御す
    る回路とを有するモータ駆動回路。
  5. 【請求項5】前記メモリは1相分のモータ駆動制御デー
    タのみを記憶し, 前記アドレス変化手段に,前記所定の値として2相以降
    の上記1相に対する位相ずれ量を設定し, 前記メモリから2相以降のモータ駆動制御データを前記
    メモリに記憶されたモータ駆動制御データの位相ずれ駆
    動制御データとして読み出す請求項4記載のモータ駆動
    回路。
  6. 【請求項6】上記所定の値として,上記モータの回転数
    を変化させる駆動周波数に応じて規定される位相ずれ量
    として前記回転位置信号に加算する請求項1記載のモー
    タ駆動回路。
  7. 【請求項7】前記モータは鉄芯型モータであり, 前記所定の値をその鉄芯型モータのインダクタンス成分
    に応じて規定する請求項5記載のモータ駆動回路。
JP4219769A 1992-07-27 1992-07-27 モータ駆動方法とその回路 Pending JPH0654580A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174778A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Japan Servo Co Ltd 単相ブラシレスdcモータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007174778A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Japan Servo Co Ltd 単相ブラシレスdcモータ

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