JP2002323911A - シーケンス制御装置 - Google Patents

シーケンス制御装置

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JP2002323911A
JP2002323911A JP2001125808A JP2001125808A JP2002323911A JP 2002323911 A JP2002323911 A JP 2002323911A JP 2001125808 A JP2001125808 A JP 2001125808A JP 2001125808 A JP2001125808 A JP 2001125808A JP 2002323911 A JP2002323911 A JP 2002323911A
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JP2001125808A
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Toru Shinohara
亨 篠原
Yasuhiro Nagae
康宏 長江
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NSD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶対位置検出手段が出力する絶対位置データ
に基づいて、パルスエンコーダが出力するようなパルス
信号を外部に供給することができるシーケンス制御装置
を提供する 【解決手段】 シーケンス制御装置11に、絶対位置検
出器5によって出力される絶対位置データをハードウエ
ア的に変換処理することで速度検出信号ωrを生成し、
誘導モータ4を滑り周波数形のベクトル制御で駆動する
インバータ装置6に出力するパルス出力部を備えた信号
処理部12を配置して、誘導モータ4の駆動システム1
00を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶対位置検出手段
が駆動対象の絶対位置を所定周期毎に検出して出力する
絶対位置データに基づいてシーケンス制御を行うシーケ
ンス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の駆動システムの一構成例
を示す機能ブロック図である。シーケンス制御装置1
は、シーケンス制御プログラムを実行するベースユニッ
ト2と、制御対象たる自動機械の各機械軸に対応して設
けられている複数の入出力(I/O)ユニット3によっ
て構成されている。入出力ユニット3には、各機械軸の
位置を検出するためのセンサ等の出力信号が入力される
と共に、ベースユニット2から各機械軸に対応するシー
ケンス制御情報が与えられる。そして、I/Oユニット
3は、与えられたシーケンス制御情報に基づく制御デー
タを各機械軸に出力するようになっている。
【0003】そして、図8では、シーケンス制御装置1
を誘導モータ4の速度制御に適用した場合を示してい
る。即ち、誘導モータ4には、例えばシンクロやレゾル
バ等で構成される絶対位置検出器5が組み込まれてお
り、シーケンス制御装置1のI/Oユニット3には、絶
対位置検出器5より出力される誘導モータ4の回転位置
データが与えられている。I/Oユニット3は、その回
転位置データ及びシーケンス制御情報に基づいてインバ
ータ装置6に制御データとして駆動信号を出力すること
で、誘導モータ4の停動,回転速度や回転方向などを制
御するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯様な制御システムに
おいて、誘導モータ4の制御応答性能を向上させるた
め、インバータ装置6においてベクトル制御を行う場合
がある。ベクトル制御を行う場合は誘導モータ4にパル
スエンコーダ7を組み付け、そのパルスエンコーダ7に
よりパルス信号として出力される誘導モータ4の回転速
度情報をインバータ装置6に与えるようにしている。
【0005】この場合、誘導モータの内部に予めパルス
エンコーダが組み込まれた構成のものは高価であるた
め、パルスエンコーダ7は、誘導モータ4に外付けして
使用することが一般に行われている。ところが、システ
ム全体の小形化が進んでいる状況にあることから、パル
スエンコーダ7を誘導モータ4に組み付けるためのスペ
ースを確保することが困難になりつつある。
【0006】例えば、絶対位置検出器5より出力される
誘導モータ4の回転位置データを得ているシーケンス制
御装置1が、その回転位置データを処理することでベク
トル制御に必要なパルス信号を生成し、インバータ装置
6に出力させることも考えられる。しかしながら、制御
応答時間を考慮するとその処理は極めて高速に実行する
必要がある。例えば、誘導モータ4の回転速度に応じて
パルスエンコーダ7より出力されるパルス信号は数10
0kHzにまで達する場合があり、制御プログラムに基
づいて動作するシーケンス制御装置1の処理能力では、
上記のようなパルス信号を生成出力することは実質的に
不可能である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、絶対位置検出手段が出力する絶対位
置データに基づいて、パルスエンコーダが出力するよう
なパルス信号を外部に供給することができるシーケンス
制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のシーケンス制御装置は、絶対位置検
出手段が駆動対象の絶対位置を所定周期毎に検出して出
力する絶対位置データが与えられ、その絶対位置データ
に基づきシーケンスプログラムを実行することで制御指
令を出力し、前記駆動対象についてシーケンス制御を行
うシーケンス制御手段と、前記絶対位置検出手段によっ
て出力される絶対位置データをハードウエア的に変換処
理することでパルス信号を生成し、そのパルス信号を外
部に出力するパルス信号出力手段とを備えたことを特徴
とする。
【0009】即ち、シーケンス制御手段は、シーケンス
制御を行うために絶対位置検出手段によって出力される
絶対位置データを必要とするので、パルス信号出力手段
がその絶対位置データをハードウエアにより変換処理し
てパルス信号を生成すれば、極めて短い時間でその変換
処理を行うことができる。従って、従来は、シーケンス
制御装置を含むシステムが、駆動対象を高い応答性を以
て制御するために必要としていたパルスエンコーダのよ
うなセンサを不要とすることが可能となる。
【0010】この場合、請求項2に記載したように、前
記絶対位置検出手段により連続して出力される複数個の
絶対位置データに基づいて、中央値に相当するデータを
判定して出力する中央値判定手段を備え、前記パルス信
号出力手段を、前記中央値判定手段によって出力された
今回の中央値と前回の中央値との差分値に応じてパルス
信号を出力するように構成すると良い。
【0011】例えば、絶対位置検出手段にノイズが印加
されることで駆動対象の実際の変位位置に対して著しく
かけ離れたデータ値が一時的に出力されると、パルス信
号出力手段は、その絶対値データの変化量に応じて短時
間内に極めて多くのパルス信号を出力することになる。
絶対位置検出手段が出力する絶対位置データはノイズが
印加された直後に正常なデータに復帰するが、パルス信
号出力手段が出力してしまったパルス信号は取り返しが
つかない。
【0012】そして、請求項2のように構成すれば、パ
ルス信号出力手段は、中央値判定手段によって出力され
た今回の中央値と前回の中央値との差分値に応じてパル
ス信号を出力するので、実際の変位位置に対して著しく
かけ離れたデータ値が一時的に出力されたとしても、パ
ルス信号出力手段が短時間内に多数のパルス信号を出力
してしまうことを回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインバータ装置に
よる誘導モータのベクトル制御に適用した場合の一実施
例について図1乃至図7を参照して説明する。尚、図8
と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異
なる部分についてのみ説明する。
【0014】誘導モータ4の駆動システム100全体の
概略的な構成を機能ブロックで示す図1において、シー
ケンス制御装置11は、ベースユニット(シーケンス制
御手段)2及びI/Oユニット(シーケンス制御手段)
3に加えて信号処理部12を備えている。信号処理部1
2は、絶対位置検出器(絶対位置検出手段)5より得ら
れる絶対位置データを信号処理し、処理したデータをI
/Oユニット3に与えると共に、速度検出信号(パルス
信号)ωrを生成してインバータ装置6に出力するよう
になっている。そして、パルスエンコーダ7は取り除か
れている。尚、シーケンス制御装置11の信号処理部1
2を除く基本的な構成については、例えば、特公平7−
92689号公報などに開示されている。
【0015】図2は、信号処理部12を中心とする構成
をより詳細に示す機能ブロック図である。絶対位置検出
器5は、絶対位置検出部5a,位置変換部5bで構成さ
れている。機械側に配置される位置検出部5aは、例え
ば特開昭57−70406号公報に示されているような
回転角度検出装置(アブソコーダ,登録商標)で構成さ
れており、検出対象たる誘導モータ4の回転軸の変位量
に応じた回転角度を検出するようになっている。位置変
換部5bは、位置検出部5aによって検出された変位量
(角度量)を所定周期毎にサンプリングしてデジタル形
式の絶対位置データに変換し、ノイズ処理部(中央値判
定手段)13に出力するようになっている。
【0016】ノイズ処理部13は、所謂メディアン・フ
ィルタを構成するものである。即ち、ノイズ処理部13
は、位置変換部5bより所定周期毎に与えられる絶対位
置データを最新のものを起点としてその2周期前のデー
タまで保持し、それら3つのデータ間における大小関係
を比較して、中央値に相当するデータをI/Oユニット
3及びパルス出力部(パルス信号出力手段)14に出力
するようになっている。
【0017】パルス出力部14は、ノイズ処理部13よ
り所定のサンプリング周期毎に与えられるデータとその
1周期前のデータとの差分をとることで、当該1周期前
のデータ値に対する増減分に応じたUPパルスまたはD
OWNパルスを速度検出信号ωrとしてインバータ装置
6に出力するようになっている。
【0018】一方、I/Oユニット3は、ベースユニッ
ト2によって実行されるシーケンス制御プログラムと、
ノイズ処理部13より与えられる絶対値データとに基づ
いてインバータ装置6に速度制御指令ωr*を出力するよ
うになっている。尚、速度制御指令ωr*及び速度検出信
号ωrは、何れも誘導モータ4の回転方向に関する情報
も含んでいるものとする。
【0019】位置検出部5aにおいては、一次コイルに
前述した交流励磁信号(Isin ωt、Icos ωt)が印
加された状態では、直列接続された二次コイルの両端
に、偏心ロータ(検出軸)の回転位置に応じた位相変調
信号E(=Ksin(ωt−θ) )が電圧信号として誘起さ
れる(K=kI、kは比例定数)。つまり、この位相変
調信号Eは、交流励磁信号Isin ωtに対し検出軸の基
準位置からの変位量(回転角度)θだけ位相シフトした
信号となるものであり、これにより当該位相変調信号E
を、検出軸の回転角度を示すアブソリュート位置信号と
して利用できることになる。
【0020】図3は、位置変換部5bを中心とする詳細
な構成を示す機能ブロック図である。位置変換部5b
は、発振器49より例えば周波数1MHz程度のクロッ
クパルスCPをカウンタ50に出力し、カウンタ50の
カウント出力データは、サインデータ発生器51及びコ
サインデータ発生器52に夫々与えられるようになって
いる。各データ発生器51及び52は、夫々正弦波デー
タ及び余弦波データが記憶されたROMテーブルで構成
されており、カウンタ50のカウント値がアドレスとし
て与えられると、夫々アドレスに応じたデータが読み出
されて出力されるようになっている。
【0021】即ち、カウンタ50のカウント値オール
“0”からオール“1”までが、正弦波データ及び余弦
波データの1周期に対応しており、カウンタ値オール
“0”のアドレスにおいて各データ発生器51及び52
から読み出されるデータが、正弦波及び余弦波の位相角
0度に対応するデータである。そして、各データ発生器
51,52から出力されたデータは、D/A変換・ドラ
イバ部53,54においてアナログ信号に変換され、ロ
ーパスフィルタでフィルタリングされて基準交流信号I
sin ωt,Icos ωtとして位置検出部5aの1次コイ
ルに夫々出力されるようになっている。
【0022】位置検出部5aの2次コイルからは、検出
出力信号E(=Ksin (ωt−θ))が出力され、アン
プ及びフィルタ55を介してゼロクロスコンパレータ5
6に与えられるようになっている。ゼロクロスコンパレ
ータ56は、検出出力信号Eのゼロクロス点(位相角0
度)を検出するとサンプリングパルスSPを出力し、そ
のサンプリングパルスSPは、遅延回路57によって僅
かに遅延された信号SP′となり、データラッチ58に
ラッチ信号として与えられるようになっている。データ
ラッチ58の入力端子には、カウンタ50のカウント値
が与えられており、そのカウント値をラッチ信号SP′
によりラッチするようになっている。そして、データラ
ッチ58の出力データDθは、ノイズ処理部13に与え
られるようになっている。
【0023】ここで、図6に示すように、カウンタ50
のカウント値“0”は、基準交流信号Isin ωtの位相
角0度に対応しており、検出出力信号Eのゼロクロス点
に応じてラッチされるカウンタ50のカウント値Dθ
は、位相シフト量θに応じたカウント値となる。
【0024】図4は、ノイズ処理部13の詳細な構成を
示す機能ブロック図である。尚、ノイズ処理部13及び
後述するパルス出力部14の基本的な構成は、特開20
00−136943に開示されているものと同様であ
る。位置変換部5bより出力されたデータDθは、デー
タレジスタ59の入力端子に与えられており、データレ
ジスタ59の出力端子は、データレジスタ60の入力端
子に接続されている。これらのデータレジスタ59及び
60には、シフト信号としてサンプリングパルスSP′
が与えられており、サンプリングパルスSP′が出力さ
れると、その時点で入力端子に与えられているデータを
保持するようになっている。
【0025】即ち、図4に示すように、データレジスタ
59の入力端子にデータDθが与えられている時点にお
いて、データレジスタ59は、その1周期前のデータD
θ-1を保持しており、データレジスタ60は、2周期前
のデータDθ-2を保持している。そして、これらのデー
タDθ,Dθ-1,Dθ-2は、コンパレータ61及びデー
タセレクタ62の入力端子に夫々与えられている。デー
タセレクタ62からの出力データAは、パルス出力部1
4に出力される。
【0026】コンパレータ61は、データDθ,Dθ-
1,Dθ-2の大小関係を比較するようになっており、デ
ータセレクタ62は、コンパレータ61より与えられる
制御信号に応じて、データDθ,Dθ-1,Dθ-2の内何
れか1つを選択して出力するようになっている。そし
て、コンパレータ61は、大小関係の比較結果に基づい
て、データDθ,Dθ-1,Dθ-2の内で中央値に対応す
るデータがデータセレクタ62より出力されるように、
データセレクタ62に制御信号を出力するようになって
いる。以上のようなノイズ処理部13は、例えば、FP
GA(Field Programable Gate Array)などによって構成
されている。
【0027】図5は、パルス出力部14の詳細な構成を
示す機能ブロック図である。ノイズ処理部13からの出
力データAは、演算器63及びデータレジスタ64に与
えられるようになっている。データレジスタ64は、同
様に、サンプリングパルスSPが出力されると、その時
点で入力端子に与えられているデータを保持してデータ
Bを出力するようになっている。その出力データBは演
算器63に出力され、演算器63は演算(A−B=C)
を行い、差分データCをパルス制御回路65に出力する
ようになっている。
【0028】パルス制御回路65は、演算器より与えら
れる差分データCの値に応じてクロック選択信号CSL を
クロックゲート66に出力するようになっている。クロ
ックゲート66の入力端子には、位置変換部5bのカウ
ンタ50のカウント値(カウンタビット)CDが与えら
れており、与えられたクロック選択信号CSL に応じて適
当なカウンタビットの信号をクロックパルスCLK として
選択的に出力するようになっている。即ち、1サンプリ
ング周期の間に、差分データCの値に応じた増減を達成
できるように、何れかのカウンタビットがクロックパル
スCLK として選択される。
【0029】クロックゲート66より出力されたクロッ
クパルスCLK は、UP/DOWNパルス発生部67に与
えられるようになっている。また、演算器63は、演算
(A−B=C)を行った結果、差分データCの正負に応
じて符号信号SBをUP/DOWNパルス発生部67に
出力するようになっている。例えば、差分データCが正
であれば符号信号SBが“1”,負であれば符号信号S
Bが“0”となるように出力する。そして、UP/DO
WNパルス発生部67は、符号信号SBの値に応じて、
クロックゲート66より与えられるクロックパルスCLK
を、UPパルスまたはDOWNパルスとして各出力端子
に選択的に出力するようになっている。尚、位置検出部
5a,位置変換部5b及びパルス出力部14のより詳細
な構成については、例えば特公平8−20274号公報
などに開示されている。
【0030】次に、本実施例の作用について図7をも参
照して説明する。図7(a)は、位置変換部5bにより
出力される絶対値データが“200”,“201”,
“202”,“203”,…と1ずつ増加すべきもの
を、データ“202”の出力タイミングでノイズが印加
されて、データ“211”が出力された場合である。
尚、各サンプリング周期に、符号a,b,c,…を付し
て示す。尚、図7(e)に示すのは、図7(c),
(d)のように出力されるUP,DOWNパルスをカウ
ンタでカウントした場合の(本実施例では不要)カウン
ト値を示すものである。
【0031】この時、ノイズ処理部13は、3つの絶対
値データの中央値を選択してパルス出力部14に出力す
る。例えば、周期cにおいて出力されるデータ“20
1”は、周期a,b,cにおいて位置変換部5bにより
出力された3つのデータの内で中央値に相当するデータ
である。即ち、位置変換部5bによる絶対値データの出
力が正常であれば、ノイズ処理部13から出力されるデ
ータは、応答が見掛け上1サンプリング周期分遅れたも
のとなる。
【0032】そして、周期cにおいて、位置変換部5b
よりノイズが印加された絶対値データ“211”が出力
される。すると、次の周期dにおいて、ノイズ処理部1
3は、周期b,c,dの3つのデータ“201”,“2
11”,“203”の内で中央値に相当するデータ“2
03”を選択して出力する。パルス出力部14は、その
データを受けて“203”と“201”との差分値に応
じた2発のUPパルスをパルスカウンタ15に出力す
る。従って、周期c→dにかけてのパルスカウント値
は、“201”,“202”,“203”と増加する
(図7(e)参照)。
【0033】次の周期eにおいて、ノイズ処理部3は、
周期c,d,eの3つのデータ“211”,“20
3”,“204”の内からデータ“204”を選択して
出力し、パルス出力部4は、データ“203”と“20
4”との差分値に応じた1発のUPパルスを出力する。
【0034】その次の周期fでは、ノイズ処理部3は、
周期d,e,fの3つのデータ“203”,“20
4”,“205”の内から、周期eと同じデータ“20
4”を選択して出力するので、パルス出力部4は、U
P,DOWNの何れのパルスも出力しない。従って、パ
ルスカウント値も“204”のままとなる(図7(e)
参照)。
【0035】更に次の周期gにおいて、ノイズ処理部3
は、周期e,f,gの3つのデータ“204”,“20
5”,“206”の内からデータ“205”を選択して
出力し、パルス出力部4は、データ“204”と“20
5”との差分値に応じた1発のUPパルスをパルスカウ
ンタ5に出力する。すると、パルスカウント値は“20
5”となり(図7(e)参照)、各データ値との関係は
正常な状態に復帰する。
【0036】斯様にして、シーケンス制御装置11のパ
ルス出力部14より出力されるUP,DOWNパルス
が、インバータ装置6に速度検出信号ωrとして出力さ
れる。そして、インバータ装置6は、ベースユニット2
のシーケンスプログラム等に応じてI/Oユニット3よ
り与えられる速度制御指令ωr*と速度検出信号ωrとに
基づきベクトル制御を行い、誘導モータ4を駆動する。
尚、本実施例における誘導モータ4の「駆動対象」に対
応するものは、誘導モータ4によって回転駆動される負
荷である。
【0037】以上のように本実施例によれば、シーケン
ス制御装置11に、絶対位置検出器5によって出力され
る絶対位置データをハードウエア的に変換処理すること
で速度検出信号ωrを生成し、誘導モータ4を滑り周波
数形のベクトル制御で駆動するインバータ装置6に出力
するパルス出力部14を備え、誘導モータ4の駆動シス
テム100を構成した。
【0038】即ち、シーケンス制御装置11のI/Oユ
ニット3は、シーケンス制御を行うために絶対位置検出
器5によって出力される絶対位置データを必要とするの
で、その絶対位置データをパルス出力部14がパルス信
号に変換して速度検出信号ωrを生成すれば、極めて短
い時間で変換処理を行って速度検出信号を得ることがで
きる。従って、従来はインバータ装置6に速度検出信号
を出力するため誘導モータ5に組み付ける必要があった
エンコーダ7等のセンサを不要とすることが可能とな
り、システム100全体を小形に、或いは低コストで構
成することができる。そして、インバータ装置6による
誘導モータ4のベクトル制御を高い応答性を以て行うこ
とができる。
【0039】また、本実施例によれば、絶対位置検出器
5により連続して出力される複数個の絶対位置データに
基づいて、中央値に相当するデータを判定して出力する
ノイズ処理部13を備え、パルス出力部14は、ノイズ
処理部13によって出力された中央値の差分値に応じて
パルス信号を出力するので、ノイズが印加されることで
位置変換部5bより実際の変位位置に対して著しくかけ
離れた絶対値データが一時的に出力されたとしても、パ
ルス出力部14が短時間内に多数のパルス信号を出力し
てしまうことを回避できる。従って、インバータ装置6
に出力するパルス列データにノイズ耐性を付与すること
ができ、誘導モータ4の駆動制御の安定性を向上させる
ことが可能となる。
【0040】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形また
は拡張が可能である。絶対位置検出手段は、上記実施例
では回転位置を検出するアブソコーダを主としたが、シ
ンクロやレゾルバ等で構成しても良い。また、駆動手段
は誘導モータ4に限らず、駆動対象を直線変位させるリ
ニアアクチュエータなどでも良い。従って、絶対位置検
出手段は、直線変位を検出するアブソコーダ,シンクロ
やレゾルバ等で構成しても良い。ノイズ処理部13にお
いて、中央値を判定する場合のデータ数は、4個以上で
あっても良い。偶数個の場合は、中央値に最も近い2個
のデータの中間値(平均値)をとって中央値を得れば良
い。また、中央値判定手段は必要に応じて設ければ良
い。シーケンス制御手段による制御は、速度制御に限る
ことなく、その他、位置決め制御やリミットスイッチ出
力制御などでも良い。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであり、以下
の効果を奏する。請求項1記載のシーケンス制御装置に
よれば、パルス信号出力手段は、絶対位置検出手段によ
って出力される駆動対象の絶対位置データをハードウエ
ア的に変換してパルス信号を生成し、そのパルス信号を
外部に出力するので、極めて短い時間で変換処理を行っ
てパルス信号を得ることができる。従って、従来はシー
ケンス制御装置を含むシステムが、駆動対象を高い応答
性を以て制御するために必要としていたパルスエンコー
ダのようなセンサを不要とすることが可能となり、シス
テムを小形化、或いは低コスト化することができる。
【0042】請求項2記載のシーケンス制御装置によれ
ば、中央値判定手段は、絶対位置検出手段により連続し
て出力される複数個の絶対位置データに基づいて、中央
値に相当するデータを判定して出力し、パルス信号出力
手段を、中央値判定手段によって出力された今回の中央
値と前回の中央値との差分値に応じてパルス信号を出力
するので、ノイズが印加されることで実際の変位位置に
対して著しくかけ離れたデータ値が一時的に出力された
としても、パルス信号出力手段が短時間内に多数のパル
ス信号を出力してしまうことを回避できる。従って、外
部に出力するパルス列データにノイズ耐性を付与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であり、インバータ装置によ
り誘導モータのベクトル制御を行う駆動システムの構成
を概略的に示す機能ブロック図
【図2】シーケンス制御装置の信号処理部を中心とする
構成をより詳細に示す機能ブロック図
【図3】位置変換部を中心とする詳細な構成を示す機能
ブロック図
【図4】ノイズ処理部の詳細な構成を示す機能ブロック
【図5】パルス出力部の詳細な構成を示す機能ブロック
【図6】基準交流信号Isin ωtと検出出力信号Eとの
位相関係を示す図
【図7】信号処理部のタイミングチャート
【図8】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
2はベースユニット(シーケンス制御手段)、3はI/
Oユニット(シーケンス制御手段)、4は誘導モータ、
5は絶対位置検出器(絶対位置検出手段)、6はインバ
ータ装置、11はシーケンス制御装置、12は信号処理
部、13はノイズ処理部(中央値判定手段)、14はパ
ルス出力部(パルス信号出力手段)、100は駆動シス
テムを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶対位置検出手段が駆動対象の絶対位置
    を所定周期毎に検出して出力する絶対位置データが与え
    られ、その絶対位置データに基づきシーケンスプログラ
    ムを実行することで制御指令を出力し、前記駆動対象に
    ついてシーケンス制御を行うシーケンス制御手段と、 前記絶対位置検出手段によって出力される絶対位置デー
    タをハードウエア的に変換処理することでパルス信号を
    生成し、そのパルス信号を外部に出力するパルス信号出
    力手段とを備えたことを特徴とするシーケンス制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記絶対位置検出手段により連続して出
    力される複数個の絶対位置データに基づいて、中央値に
    相当するデータを判定して出力する中央値判定手段を備
    え、 前記パルス信号出力手段は、前記中央値判定手段によっ
    て出力された今回の中央値と前回の中央値との差分値に
    応じてパルス信号を出力することを特徴とする請求項1
    記載のシーケンス制御装置。
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