JPH0654425U - ピアス加工装置 - Google Patents
ピアス加工装置Info
- Publication number
- JPH0654425U JPH0654425U JP8745692U JP8745692U JPH0654425U JP H0654425 U JPH0654425 U JP H0654425U JP 8745692 U JP8745692 U JP 8745692U JP 8745692 U JP8745692 U JP 8745692U JP H0654425 U JPH0654425 U JP H0654425U
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- punch
- die
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクラップの排出を完全に行い、しかも構造
の簡素化、設備及び作業コストの低減が図れるピアス加
工装置を提供する。 【構成】 カムドライバ10によって前進するカムスラ
イド6に連動して駆動されるエアポンプ15から圧送さ
れるエアによってエア通路13内のエア圧を高め、続く
カムスライド6の前進によってパンチ7に開口する噴口
11aがワークwに当接して閉鎖され、一段とエア通路
13内のエア圧が上昇し、続いて行われるパンチ7とダ
イス2とによってワークwからスクラップsが打ち抜か
れ、それにより開放された噴口11aから噴出するエア
によってスクラップsを吹き飛ばし排出する。
の簡素化、設備及び作業コストの低減が図れるピアス加
工装置を提供する。 【構成】 カムドライバ10によって前進するカムスラ
イド6に連動して駆動されるエアポンプ15から圧送さ
れるエアによってエア通路13内のエア圧を高め、続く
カムスライド6の前進によってパンチ7に開口する噴口
11aがワークwに当接して閉鎖され、一段とエア通路
13内のエア圧が上昇し、続いて行われるパンチ7とダ
イス2とによってワークwからスクラップsが打ち抜か
れ、それにより開放された噴口11aから噴出するエア
によってスクラップsを吹き飛ばし排出する。
Description
【0001】
本考案は、ピアス加工装置に関し、特にカムドライバによって前進駆動してダ イスとの協働によってワークにピアス加工を施すパンチを備えたカムスライドを 有するピアス加工装置に関する。
【0002】
従来から例えば図5に示すように構成されたピアス加工装置が広く使用されて いる。このピアス加工装置について説明すると、図中21はダイスで、このダイ ス21は内部にスクラップ排出路22を有し、下型24に固定されている。下型 24には前記スクラップ排出路22に連続する連通孔25が設けてある。下型2 4に摺動可能に取付けられたカムスライド26に支持されたパンチ27がダイス 21の開口部23と対応しており、カムスライド26の摺動操作によりダイス2 1の開口部23に挿脱自在に構成されている。
【0003】 カムスライド26の摺動移動は、上型28に固定されたカムドライバ29を下 動させたときに、カムドライバ29に形成した斜面部29aがカムスライド26 の斜面部26aに当接して摺動することによってなされる。
【0004】 従ってカムドライバ29を下動させるとカムスライド26が摺動し、パンチ2 7がワークwをピアス加工する。するとパンチ27によって打ち抜かれたスクラ ップsはスクラップ排出路22を通り、更に連通孔25を経て順次外部に排出さ れる。
【0005】 このピアス加工において、加工後のスクラップsは、自重落下、または後から 打ち抜かれたスクラップによってダイス21より押し出されるが、これはパンチ 27の作動方向が上方より下方への垂直方向の場合は比較的自然除去がなされる が、水平方向や下方から上方へ打ち抜くときにはダイス21内に詰りがちである 。ダイス21内にスクラップが詰ると、その結果、スクラップsの逃げ場が無く なり、これが原因となって、パンチ27の先端やダイス21の開口部23等の金 型が破損するという欠点があった。
【0006】 この対策として、実開昭56−169927号公報に開示され、かつ図6に示 すよう加圧装置31によりダイス32に向って前後移動するパンチ33の軸内に 導管34を介してエア源(図示せず)と接続するエア通路を設け、かつパンチ先 端部に噴出口33aを形成し、パンチ33の前進端において作動するリミットス イッチ35の作動信号によって導管34に設けた開閉弁36を作動させて、パン チ33のスクラップsを打ち抜くと同時にエア噴出口33aからエアを噴出して スクラップsをその都度吹き飛ばし、ダイス32内にスクラップsが詰ることが なく、円滑にピアス加工が行えるようにしたものが提案されている。
【0007】
上記従来技術によれば、パンチがスクラップを打ち抜くと同時にエア噴出口か らエアをスクラップ吹き付け、スクラップをその都度吹き飛ばすことからダイス 内にスクラップが詰ることなく、円滑なピアス加工が行える。しかし、外部エア 源から導管によりエアをパンチ先端部まで導き、かつリミットスイッチ、開閉弁 等からなる制御装置によってエア噴出のタイミングを調整することから、導管の 配設及び制御装置等を要し、構造が複雑になり、設備及び外部エア源を作動する ための作業コストの増大を招く等の不具合がある。
【0008】 従って、本考案の目的は、スクラップの排出を完全に行い、しかも構造の簡素 化、設備及び作業コストの低減が得られるピアス加工装置を提供することにある 。
【0009】
上記目的を達成する本考案によるピアス加工装置は、上型及び下型の一方に配 設されたカムドライバと、他方に配設され、カムドライバによって前進駆動して ダイスとの協働によりワークにピアス加工を行うパンチを備えたカムスライドと を有するピアス加工装置において、カムスライドによって駆動され、かつカムス ライドの前進に連動してエアを圧送するエアポンプと、パンチ先端部に噴口が開 口するエア通路を軸内に形成したパンチと、前記エア通路とエアポンプとを接続 するエア供給路とを有するものである。
【0010】
カムドライバによって前進するカムスライドに連動して作動するエアポンプか ら圧送されるエアによってエア通路内のエア圧を高め、続くカムスライドの前進 によってパンチ先端に開口される噴口がワークによって閉鎖されて更にエア通路 内のエア圧が上昇し、続いてパンチとダイスとの協働によってワークからスクラ ップが打ち抜かれ、それにより開放された噴口から噴出するエアによってスクラ ップを吹き飛ばし排出する。
【0011】
以下、本考案のピアス加工装置の一実施例を図面によって説明する。
【0012】 図1はピアス加工装置の要部を示す断面図であり、図2は図1のII−II線 断面図であり図3は図1のIII部の拡大断面図である。
【0013】 図中符号1は下型であって、下型1にはダイス2が形成されている。ダイス2 は、ピアスバーリング用のものであって、内部にスクラップ排出3を有し、入口 部はダイス2の開口部4に連通している。
【0014】 下型1上にウェアプレート5を介して摺動可能に取付けられたカムスライド6 に基端部7aがパンチホルダ8によって取付けられたパンチ7の先端部7bがダ イス2の開口部4と対向して設けられ、カムスライド6の摺動操作によりダイス 2の開口部4にパンチ7の先端部7bが挿脱自在に構成されている。カムスライ ド6の摺動機構は、上下動自在に構成された上型9に固定されたカムドライバ1 0を下動させたときに、カムドライバ10に形成した斜面部10aがカムスライ ド6の斜面部6aに当接して摺動することにより構成されている。
【0015】 パンチ7には図3に示すように小径、例えば直径1mmのエア通路11が穿設 され、このエア通路11の一端はパンチ先端部7bに噴口11aとして開口し、 他端11bはパンチ基端部7aに開口していて、パンチ7の基端部7aをカムス ライド6に取付けることにより、エア通路11がカムスライド6内に形成したエ ア供給孔12の一端12aに接続するよう構成されている。
【0016】 カムスライド6に形成されたエア供給孔12の他端12bは可撓性材料から成 るエア供給路13によってエアポンプ15に接続され、かつエア供給路13の途 中にはエア供給路13内への大気流入のみを許容する逆止弁14が配設されてい る。
【0017】 エアポンプ15は、図1及び2に示すように、カムスライド6の下方に位置す る下型1の部位に形成された凹部1a内に収容され、取付部材16によって凹部 1aの底部に固定されたピストンポンプであって、このエアポンプ15はピスト ンロッド15aがカムスライド6の摺動方向と平行に往復動するよう配設されて いる。シリンダ15bの端部から突出しているピストンロッド15aの端部は連 結部材17によってカムスライド6に連結され、カムスライド6の往復動と連動 して動き、ピストンロッド15aがシリンダ15bから突出する方向へ移動する ことによって逆止弁14を介してシリンダ15b内へエアを吸引し、かつピスト ンロッド15aをシリンダ15b内へ押し込むことによりエアをエア供給路13 内へ圧送するよう構成されている。またピストンロッド15aはシリンダ15b に設けられたスプリング(図示せず)により常時突出方向へ付勢されている。
【0018】 なお図中符号18は、ワークwをピアス加工する際、ワークwをダイス2に押 接してワークwを固定するパッドであり、弾性部材、例えばスプリング19によ ってカムスライド6に取付けられている。
【0019】 次にこのように構成されたピアス加工装置の作動について説明する。
【0020】 図1に示すカムスライド6とカムドライバ10とが離間した状態で、下型1に 設けたダイス2上にワークwを位置決めセットし、上型9を下降させてカムドラ イバ10を下動し、その斜面部10aをカムスライド6の斜面6aに当接させ、 カムスライド6を矢印A方向へ前進移動させる。
【0021】 カムスライド6の前進移動に伴って連結部材17を介してエアポンプ15のピ ストンロッド15aがそのシリンダ15b内へ押し込められ、シリンダ15内の エアがエア供給路13内へ圧送される。エア供給路13内へ圧送されたエアの一 部はパンチ7に形成されたエア通路11から流出するが、エア通路11が比較的 小径であることから、エア供給路13及びカムスライド6に形成されたエア供給 孔12内へ圧送されたエア圧は上昇する。
【0022】 引き続きカムドライバ10を下動させ、カムスライド6を更に前進させると、 カムスライド6に設けたパッド18がワークwをダイス2へ押し付け、ダイス2 とパッド18によってワークwを挾持して固定する。
【0023】 更にカムドライバ10の下動によりカムスライド6をスプリング17に抗して 前進させると、更にエアポンプ15から圧送されるエアによってエア供給路13 及びエア供給孔12内のエア圧が上昇し、かつカムスライド6に設けたパンチ7 の先端部7bがダイス2上のワークwに当接し、パンチ先端部7bに開口する噴 口11aが閉鎖される。
【0024】 更に下動するカムドライバ10によつてカムスライド6が引き続き前進し、ダ イス2の開口部4とパンチ7の先端部7bによるワークwへのピアス加工を開始 する。ピアス加工に従って前進するカムスライド6によって更にエアポンプ15 のピストンロッド15aが押し込められ、エアがエア供給路13内へ圧送され、 噴口11aがワークwに閉鎖されたエア供給路13及びエア供給孔12内のエア 圧は一段と上昇する。
【0025】 カムドライバ10の下降によってカムスライド6が、従ってパンチ7が前進し 、ワークwにピアスを打ち抜いた図4に示す前進端に至ったときに、ワークwに よって閉鎖されていた噴口11aは、開放され、エア供給路13及びエア供給孔 12内の高圧力になったエアはパンチ7の先端部7bの噴口11aから噴出する 。従って打ち抜かれたスクラップsは噴口11aからの噴出エア圧によってダイ ス2より外部に吹き飛ばされて直ちに除去される。
【0026】 ワークwにピアス加工を施した後、上型9を、従ってカムドライバ10を上昇 させ、カムドライバ10によるカムスライド6の押圧を解除する。
【0027】 カムドライバ10による押圧が解除されたカムスライド6は、エアポンプ15 のシリンダ15b内に設けられたスプリング(図示せず)によって押し出される ピストンロッド15aによって連結部材17を介してダイス2と離れる後退方向 Bへ移動し、図1に示す状態に復帰する。
【0028】 この復帰に伴ってパッド18も後退方向へ移動し、ダイス2とパッド18によ るワークwの固定が解除され、ワークwの搬出を可能にし、かつ逆止弁14から エア供給路13を経由してエアポンプ15のシリンダ15bへエアが供給されて 次のピアス加工に備える。
【0029】 以上の説明では、上型にカムドライバを、下型にこのカムドライバによって駆 動されるカムスライド及びカムスライドによって駆動されるエアポンプ並びにダ イスを各々設けた例について述べたが、下型にカムドライバを設ける一方上型に カムスライド、エアポンプ及びダイス等を設けることも可能である。
【0030】 このように本考案によるピアス加工装置によると、ワークに対して穴を打ち抜 くと同時にパンチ先端部からのエア噴出圧によってスクラップをその都度吹き飛 ばすことから、ダイス内にスクラップが詰まることなく、常に円滑で確実なピア ス加工が確保される。更に、本装置は、スライダの前後進によって作動するエア ポンプを用い、かつ制御装置を用いることなく、ピアス加工を施すワークそれ自 体によりエア噴出を制御することから構造の簡素化及び外部エア源を不要とし、 作業コストの軽減が図れる。
【0031】
以上説明した本考案のピアス加工装置によれば、ワークに対して穴を打ち抜く と同時にスクラップをパンチ先端からのエア噴出圧によりその都度吹き飛ばすこ とからダイス内にスクラップが詰まることなく、これに起因するダイス、パンチ 等の変形、破損が回避され、円滑で確実なピアス加工が確保できる。またカムス ライドの移動によって作動するポンプを用い、ピアス加工を施すべきワーク自体 によってエア噴出を制御することから構造の簡素化及び作業コストの軽減が可能 となる等実用的効果大なるものである。
【図1】本考案におけるピアス加工装置の一実施例を示
す要部断面説明図である。
す要部断面説明図である。
【図2】図1におけるII−II線における断面説明図
である。
である。
【図3】図1におけるIII部拡大説明図である。
【図4】本実施例のピアス加工装置の作動説明図であ
る。
る。
【図5】従来のピアス加工装置の要部断面説明図であ
る。
る。
【図6】従来の他のピアス加工装置の要部説明図であ
る。
る。
1 下型 2 ダイス 6 カムスライド 7 パンチ 7a 基端部 7b 先端部 9 上型 10 カムドライバ 11 エア通路 11a 噴口 12 エア供給孔 13 エア供給路 14 逆止弁 15 エアポンプ
Claims (3)
- 【請求項1】 上型及び下型の一方に配設されたカムド
ライバと、他方に配設され、カムドライバによって前進
駆動してダイスとの協働によりワークにピアス加工を行
うパンチを備えたカムスライドとを有するピアス加工装
置において、カムスライドによって駆動され、かつカム
スライドの前進に連動してエアを圧送するエアポンプ
と、パンチ先端部に噴口が開口するエア通路を軸内に形
成したパンチと、前記エア通路とエアポンプとを接続す
るエア供給路とを有することを特徴とする、ピアス加工
装置 - 【請求項2】 パンチ先端部に噴口が開口するエア通路
の他端がパンチ基端部に開口し、かつカムスライド内に
形成したエア供給孔を介してエア供給路に接続する、請
求項1のピアス加工装置 - 【請求項3】 エア供給路の途中が、エア供給路内への
大気流入のみを許容する逆止弁を介して大気開放してい
る、請求項1または2のピアス加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8745692U JPH0654425U (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ピアス加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8745692U JPH0654425U (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ピアス加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654425U true JPH0654425U (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=13915373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8745692U Pending JPH0654425U (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ピアス加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654425U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109531931A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-03-29 | 苏州爱福特精密模具有限公司 | 带有冲压功能的注塑模具 |
JP2020015156A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | トヨタ車体株式会社 | 孔抜きプレス型 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP8745692U patent/JPH0654425U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020015156A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | トヨタ車体株式会社 | 孔抜きプレス型 |
CN109531931A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-03-29 | 苏州爱福特精密模具有限公司 | 带有冲压功能的注塑模具 |
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