JPH0654122A

JPH0654122A - 複写式テープ印字装置

Info

Publication number: JPH0654122A
Application number: JP4220644A
Authority: JP
Inventors: Susumu Hirota; 進広田
Original assignee: Sega Enterprises Ltd
Current assignee: Sega Corp
Priority date: 1992-07-28
Filing date: 1992-07-28
Publication date: 1994-02-25

Abstract

(57)【要約】【目的】新たな操作の修得が不要でかつ、簡易な機構
による日本語入力手段を有し、また任意の模様をも入力
できるテープ印字装置を得る。【構成】文字入力を光センサ２による原稿読取部４に
よって行い、読み取った原稿１５をそのままテープ１８
に印字させる機構を有する。また、文字作成専用シート
を付属とし、原稿読取確認窓２２を有しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、印字された剥離紙付
きテープを得るテープ印字装置に関し、さらに詳しくは
文字入力を容易に行えるテープ印字装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より各種書類見出し、各種物品への
名入れ、各種機器操作説明用等の各種表示に好適な、短
文を印字（印刷）させたテープを得るテープ印字装置が
提供されている。この装置により得られたテープでは、
裏面に剥離紙に覆われた粘着層が形成されており、剥離
紙を剥すことによって、前記各種表示上に貼付すること
ができるので、印刷文字による見やすい表示を設けるこ
とができる。

【０００３】当装置の一例として、実開平１ー７２３６
１号公報に記載のテープ印字装置を図３に表す。この印
字装置１００の構造及び作動を簡単に説明すれば、印字
テープ１０１は、その表面の透明テープ１０２と、裏面
の剥離紙に覆われた粘着層を持つ剥離紙付きテープ１０
３とが、透明テープ１０２の粘着層によって接着された
形でローラ１０４によって繰出される。ここで透明テー
プ１０２と剥離紙付きテープ１０３との間（当図では剥
離紙付きテープ１０３の非剥離紙面）には、リボンカセ
ット１０６とサーマルヘッド１０７とによって、印字が
行われる。したがって、印字テープ１０１は２層のテー
プの中間に印字された、消えにくい印字を有する粘着テ
ープである。

【０００４】他にも種々の構造を有するテープ印字装置
が提供されており、例えばテープが一層で、その表面に
印字するもの、印字文字列作成用のキーボードを備えた
もの等がある。これらの装置の特徴は、粘着テープへの
印字が日本語で行えることにある。すなわちカナ文字、
英文字、数字等によって作成された印字テープでは得ら
れない、読みやすい表示用テープを得ることができる。
尚、前記透明テープ１０２、リボンカセット１０６、剥
離紙付きテープ１０３を一体にカセット化したものも提
供されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特徴を
有する為に、当従来のテープ印字装置では、前記文字列
作成に当り、操作の煩雑性を有する問題があった。すな
わち日本語による文字列を作成するには、少なくとも５
０音を入力でき、かつこれらの入力から必要な漢字に変
換する機能（機構）が必要である。このため簡単な機構
で、日本語入力を行わせようとすると、このための工夫
が別途必要となり、複雑な操作手順を要することにな
る。例えば前記従来例で、日本語を入力するには、選択
ダイヤル１１０と、確定ボタン１１１と、液晶ディスプ
レー１１２とによって、必要な文字を選択し、変換操作
によって語句を得る。このため使用者は、新たにこの複
雑な入力方法を修得する必要があり、この種の装置に必
要な簡易さを得ることが困難であった。

【０００６】また、同時に複雑な機構と、入力及び変換
が確実に行われたかどうかを確認する為の液晶等による
ディスプレーは必須となっていた。これらの問題によ
り、簡易な機構かつ安価なテープ印字装置を提供するこ
とは困難であった。この問題の解消には、新たな操作の
修得が不要で、かつ簡易な機構による日本語入力手段に
よれば良い。しかしながら、このような日本語入力手段
を備えたテープ印字装置は提供されていない。

【０００７】本発明は、上述の問題に鑑み、新たな操作
の修得が不要でかつ、簡易な機構による日本語入力手段
を有し、また任意の模様をも入力できるテープ印字装置
を得る事を目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、本発明に係る複写式テープ印字装置では、テープ
体に印字を行う装置であって、少なくとも原稿を光学的
に読み取り電気信号に変換する文字読取部と、当該電気
信号を前記テープ体上に原稿として印字させる印字部
と、当該印字に伴って前記テープ体を長手方向に送るテ
ープ送り機構とを有する事を特徴とする手段をとった。

【０００９】請求項２に於て、前記原稿は、作文に必要
な基本文字を印刷した専用付属シートであり、かつ前記
基本文字の大きさは、読み取りによって前記テープ体の
幅内に印字し得る大きさであることを特徴とした。

【００１０】また請求項３では、前記文字読取部によっ
て読み取られる原稿の、少なくとも一部を視認可能な、
確認窓が設けられたことを特徴とする手段をとった。

【００１１】要約すれば、文字入力を光センサによる原
稿読取部によって行い、読み取った原稿をそのままテー
プに印字させる機構を有する。また、文字作成専用シー
トを付属とし、原稿読取確認窓を有しても良い。

【００１２】尚、文字読取部とは、原稿等（被複写物）
の濃淡を検出し電気信号に変換する手段であり、例えば
一列状に配された感光素子と、感光素子に集光させるレ
ンズ、原稿等を照らす発光機、保護ガラス等から成る。
印字部とは、読取部からの電気信号から原稿等の濃淡を
再現させる手段であり、例えばロール状の剥離紙付きテ
ープと、インクリボンと、サーマルマルプリンタとから
成り、読取部の移動部分の濃淡をテープ上に再現可能な
機構である。基本文字とは、ひらがな５０音、片仮名５
０音、アルファベット、当用漢字、ＪＩＳ第１水準漢字
等、日本語を作成する為に必要な文字を意味する。

【００１３】

【作用】上記のように構成されたので請求項１では、文
字読取部によって読み取られた原稿が、テープ上に印字
され、同時に送り出される。すなわち原稿の読取部分の
複写が、テープ上に得られる。請求項２では、テープの
幅を超えない大きさの原稿上の文字が読み取られ、テー
プ上に文字全体が印字され得る。請求項３では、読取部
で読まれる原稿が、予め確認窓によって、確認され得
る。

【００１４】

【実施例】次に図面を参照して、本発明に係る複写式テ
ープ印字装の一実施例を説明する。図１は請求項１から
請求項３を説明する一実施例であり、本体１内にはＣＣ
Ｄ（電荷結合素子）等の光センサ２、ＬＥＤ（発光ダイ
オード）等による発光機３とを有する文字読取部４、移
動距離確認ローラ６、インクリボン、透明テープ、剥離
紙付き粘着テープを一体にした、テープカセット７、テ
ープ送りローラ８、サーマルヘッド１０、スイッチ１
２、制御回路１３、電池１４等が設けられている。

【００１５】ここで、本体１の文字読取部４を原稿１５
上に密着させ、矢印１６方向へ手操作により移動させる
と、光センサ２によって文字１７が読み取られ、制御回
路１３を経てサーマルヘッド１０に信号が送られ、テー
プカセット７内のテープに濃淡が作られる。このとき本
体１の移動量は移動距離確認ローラ６によって検出さ
れ、制御回路１３を経由してテープ送りローラ８を印字
テープ１８の繰り出し方向に作動させる（長手方向に送
る）。

【００１６】この一連の動作により、印字テープ１８上
には、文字読取部４を移動させた部分の原稿１５が、複
写された状態で印字されることになる。すなわち、文字
１７一文字のみを複写した場合には、図１において、日
本語「あ」を入力したことと同じ結果を得ることができ
る。すなわち、極めて簡易に文字入力が行われたことに
なる。

【００１７】ここで、光センサ２の読取方向付近に読取
窓１９と、これに空柱状の光路２０で結ばれた確認窓２
２を設ければ、使用者の視線２３に、原稿１５上の文字
１７が視認され、文字読取部４によって、文字１７を確
実に読み取る（複写する）ことができる。すなわち確実
に文字１７を印字テープ１８に印字させることができ
る。これにより、原稿１５を専用の付属シートとし、基
本文字を印刷させておけば、それらを一字ずつ選択し複
写するだけで、任意の語句を複写（印字）させることが
できる。のみならず任意の模様を複写することができる
ので、従来の日本語入力手段ではきわめて困難（外字登
録等が必要）であった、図形、模様の印字を施したテー
プを容易に得ることができる。

【００１８】図２は、請求項１及び請求項２に係る複写
式テープ印字装置の使用状態をあらわしており、使用者
２５は、本体２８を付属シート３０上の必要な文字を選
び密着させ（または載置させ）、矢印３２方向に、その
文字の幅分移動させることにより、付属シート３０上の
一文字をテープ３４上に印字させることができる。次に
必要に応じアルファベットシート３６上にて、同様の操
作を行うことで、アルファベットの内必要な一文字を得
る（印字する）ことができる。同様に漢字シート（図示
せず）上の必要な漢字を選べば（印字させれば）任意の
文字列を任意の書体、任意の角度、かつ読取部以内の大
きさで得ることができる。

【００１９】以上にあらわした実施例のほかに、テープ
の送り長さと本体の移動距離とを同じにしない、付属シ
ートには予め語句を印刷しておく。読取部を移動式読取
とせず、一括読取方式とする等、本発明の主旨を脱せぬ
範囲に於て各種変形例を持ち得るものである。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る複写式
テープ印字装置によれば、少なくとも以下の効果があ
る。請求項１では、（１）文字入力に於て、キーボー
ド、ディスプレー等複雑な機構を必要せず、文字読取部
によって行われるので、文字入力の為の操作が容易であ
り、習熟を必要としない。（２）このため誰にでも簡単
に操作することができ、文具としての簡便性を得られ
る。同時に簡易な機構により、安価に提供できる。
（３）文字入力が、原稿の複写によって行われるので、
多彩な文字種を入力でき、かつ模様、図形の入力が極め
て容易となる。

【００２１】請求項２に於て、（４）専用付属シートに
よって、文字作成に必要な基本文字が得られるので、簡
易かつ確実に語句を作成できる。請求項３に於て、
（５）確認窓によって、原稿の読取位置が確認できるの
で、確実に必要な文字を入力することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項１から請求項３に係る複写式テ
ープ印字装置の使用状態をあらわす、部分断面による説
明図である。

【図２】本発明の請求項１及び請求項２に係る複写式テ
ープ印字装置の使用状態をあらわす、斜視による説明図
である。

【図３】従来のテープ印字装置をあらわす、部分断面に
よる説明図である。

【符号の説明】

１本体２光ンサ３発光機４文字読取部６移動距離確認ローラ７テープカセット８テープ送りローラ１０サーマルヘッド１２スイッチ１８印字テープ１５原稿２２確認窓３０付属シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】テープ体に印字を行う装置であって、少
なくとも原稿を光学的に読み取り電気信号に変換する文
字読取部と、当該電気信号を前記テープ体上に原稿とし
て印字させる印字部と、当該印字に伴って前記テープ体
を長手方向に送るテープ送り機構とを有する事を特徴と
する、複写式テープ印字装置。
【請求項２】前記原稿は、作文に必要な基本文字を印
刷した専用付属シートであり、かつ前記基本文字の大き
さは、読み取りによって前記テープ体の幅内に印字し得
る大きさであることを特徴とする「請求項１」に記載の
複写式テープ印字装置。
【請求項３】前記文字読取部によって読み取られる原
稿の、少なくとも一部を視認可能な、確認窓が設けられ
たことを特徴とする「請求項１」に記載の複写式テープ
印字装置。