JPH0654079B2 - トンネル掘削機 - Google Patents
トンネル掘削機Info
- Publication number
- JPH0654079B2 JPH0654079B2 JP63240387A JP24038788A JPH0654079B2 JP H0654079 B2 JPH0654079 B2 JP H0654079B2 JP 63240387 A JP63240387 A JP 63240387A JP 24038788 A JP24038788 A JP 24038788A JP H0654079 B2 JPH0654079 B2 JP H0654079B2
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- JP
- Japan
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- drum
- erector
- tunnel excavator
- segment
- axial direction
- Prior art date
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、トンネル掘削機(例えば、シールド掘進
機)によって掘削されたトンネル内にセグメントリング
を構築するためのエレクターをドラムを介してトンネル
掘削機の軸方向(以下、単に「軸方向」という)に移動
自在に構成したトンネル掘削機に関する。
機)によって掘削されたトンネル内にセグメントリング
を構築するためのエレクターをドラムを介してトンネル
掘削機の軸方向(以下、単に「軸方向」という)に移動
自在に構成したトンネル掘削機に関する。
トンネル掘削機の一つであるシールド掘進機のテールフ
レーム内面には、エレクター(セグメント組立装置)に
よって構築されたセグメントリングとの間のシールを行
うため、テールシールが軸方向に幾つか環装されている
(第2図参照)。このテールシールは、シールドフレー
ム内に水や土砂が入り込まないようにシール機能を果た
しており、トンネル掘削機の掘進によって、セグメント
リングに常に摺接するようになっている。そのため、掘
削期間中にテールシールが摩耗してシール機能が劣化し
たり、また、セグメントとテールシールとの間に異物を
かみこんでシール機能がその部分発揮されず、水や土砂
がトンネル掘削機内に侵入することがある。そこで、こ
のような場合には該当箇所の既設セグメントを取り外し
てテールシールを交換したり、異物を取り除いたりして
シール機能を回復させる必要がある。
レーム内面には、エレクター(セグメント組立装置)に
よって構築されたセグメントリングとの間のシールを行
うため、テールシールが軸方向に幾つか環装されている
(第2図参照)。このテールシールは、シールドフレー
ム内に水や土砂が入り込まないようにシール機能を果た
しており、トンネル掘削機の掘進によって、セグメント
リングに常に摺接するようになっている。そのため、掘
削期間中にテールシールが摩耗してシール機能が劣化し
たり、また、セグメントとテールシールとの間に異物を
かみこんでシール機能がその部分発揮されず、水や土砂
がトンネル掘削機内に侵入することがある。そこで、こ
のような場合には該当箇所の既設セグメントを取り外し
てテールシールを交換したり、異物を取り除いたりして
シール機能を回復させる必要がある。
ところが、従来のシールド掘進機、例えば、特開昭60−
261897 号公報(第6図及び第7図参照)、実公昭61−1
1356号公報(第8図参照)に開示されているシールド掘
進機においては、装置上テールシールTsの交換等を容
易にするための特別な考慮がなされていない。
261897 号公報(第6図及び第7図参照)、実公昭61−1
1356号公報(第8図参照)に開示されているシールド掘
進機においては、装置上テールシールTsの交換等を容
易にするための特別な考慮がなされていない。
すなわち、前者の場合、エレクター30の一構成要素であ
るセグメント把持装置38を軸方向に移動させるために、
シールドフレーム31内周壁を旋回する旋回論32に支持ア
ーム33が突設され、これに吊りビーム34が装着されてお
り、この中央部に挿通されたガイドバー37を介して摺動
自在に設けられた溝状のバランサ36と摺動シリンダ35が
設けられている。しかし、セグメント把持装置38の移動
量がバランサ36の溝範囲(略ガイドバー37の長さ範囲)
に止まり、既設セグメントS′を把持できるところまで
移動させることはできない。勿論、エレクター30全体が
移動できるようになっていない。
るセグメント把持装置38を軸方向に移動させるために、
シールドフレーム31内周壁を旋回する旋回論32に支持ア
ーム33が突設され、これに吊りビーム34が装着されてお
り、この中央部に挿通されたガイドバー37を介して摺動
自在に設けられた溝状のバランサ36と摺動シリンダ35が
設けられている。しかし、セグメント把持装置38の移動
量がバランサ36の溝範囲(略ガイドバー37の長さ範囲)
に止まり、既設セグメントS′を把持できるところまで
移動させることはできない。勿論、エレクター30全体が
移動できるようになっていない。
一方、後者の場合は、旋回輪42に突設された支持アーム
43に装着された吊りビーム43下端中央部にガイド棒45が
設けてあり、このガイド棒45上を摺動ジャッキ(図示
略)により摺動できるセグメント把持装置47を有する摺
動フレーム46が設けてある。この構成においてセグメン
ト把持装置47は、略ガイド棒45の長さ範囲内で移動でき
るに止まり、既設セグメントS′を把持できる位置まで
は移動させることはできない。この移動量を大きくしよ
うとすると、ガイド棒45を長くしなければならず、これ
により吊りビーム44の下端部も長大化し、旋回可動する
部分が過大となり好ましくない。この従来技術において
も、エレクター40全体は軸方向に移動できるようになっ
ていない。
43に装着された吊りビーム43下端中央部にガイド棒45が
設けてあり、このガイド棒45上を摺動ジャッキ(図示
略)により摺動できるセグメント把持装置47を有する摺
動フレーム46が設けてある。この構成においてセグメン
ト把持装置47は、略ガイド棒45の長さ範囲内で移動でき
るに止まり、既設セグメントS′を把持できる位置まで
は移動させることはできない。この移動量を大きくしよ
うとすると、ガイド棒45を長くしなければならず、これ
により吊りビーム44の下端部も長大化し、旋回可動する
部分が過大となり好ましくない。この従来技術において
も、エレクター40全体は軸方向に移動できるようになっ
ていない。
このため、両者ともテールシールTs交換時等には、例
えば、旋回輪32(42)と支持アーム33(43)の間にスペーサ
(図示略)を介装する作業を行って、セグメント把持装
置38(47)を既設セグメントS′が把持できる位置まで持
ってくる必要がある。しかしながら、スペーサの着脱作
業は狭隘なシールドフレーム31(41)内での作業であるか
ら極めて困難且つ手間の掛かるものである。
えば、旋回輪32(42)と支持アーム33(43)の間にスペーサ
(図示略)を介装する作業を行って、セグメント把持装
置38(47)を既設セグメントS′が把持できる位置まで持
ってくる必要がある。しかしながら、スペーサの着脱作
業は狭隘なシールドフレーム31(41)内での作業であるか
ら極めて困難且つ手間の掛かるものである。
そこで、本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、テール
シールの交換等を容易にするため、セグメントリングを
構築するためのエレクター全体をドラムを介してトンネ
ル掘削機の軸方向に移動自在に構成したトンネル掘削機
を提供することを目的とする。
シールの交換等を容易にするため、セグメントリングを
構築するためのエレクター全体をドラムを介してトンネ
ル掘削機の軸方向に移動自在に構成したトンネル掘削機
を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係るトンネル掘削機は、
トンネル掘削機の軸方向に移動自在に構成したドラムを
設け、このドラムにセグメント把持装置を有するエレク
タを備えたトンネル掘削機において、トンネル掘削機側
に片持ち支持されて軸方向に延びるガイドビームを該ド
ラムの内壁面に沿って設け、該ドラムを該ガイドビーム
に移動自在に支持し、該ドラムにエレクターを配装する
と共に、該ドラムとともに該エレクター全体を該トンネ
ル掘削機の軸方向に移動可能にするための移動機構を設
け、該エレクタにセグメント把持装置を突設して該ドラ
ムの外周面上に位置させたことを特徴とする。
トンネル掘削機の軸方向に移動自在に構成したドラムを
設け、このドラムにセグメント把持装置を有するエレク
タを備えたトンネル掘削機において、トンネル掘削機側
に片持ち支持されて軸方向に延びるガイドビームを該ド
ラムの内壁面に沿って設け、該ドラムを該ガイドビーム
に移動自在に支持し、該ドラムにエレクターを配装する
と共に、該ドラムとともに該エレクター全体を該トンネ
ル掘削機の軸方向に移動可能にするための移動機構を設
け、該エレクタにセグメント把持装置を突設して該ドラ
ムの外周面上に位置させたことを特徴とする。
更にまた、トンネル掘削機の軸方向に移動自在に構成し
たドラムを設け、このドラムにセグメント把持装置を有
するエレクタを備えたトンネル掘削機において、トンネ
ル掘削機側に片持ち支持されて軸方向に延びるガイドビ
ームを該ドラムの内壁面に沿って設け、該ドラムを該ガ
イドビームに移動自在に支持するとともに、該ドラムの
前後にそれぞれエレクターを配装すると共に、該ドラム
とともに該エレクター全体をシールド掘進機の軸方向に
移動可能にするための移動機構を設け、該前後のエレク
タそれぞれにセグメント把持装置を突設して該ドラムの
外周面上に位置させたことを特徴とする。
たドラムを設け、このドラムにセグメント把持装置を有
するエレクタを備えたトンネル掘削機において、トンネ
ル掘削機側に片持ち支持されて軸方向に延びるガイドビ
ームを該ドラムの内壁面に沿って設け、該ドラムを該ガ
イドビームに移動自在に支持するとともに、該ドラムの
前後にそれぞれエレクターを配装すると共に、該ドラム
とともに該エレクター全体をシールド掘進機の軸方向に
移動可能にするための移動機構を設け、該前後のエレク
タそれぞれにセグメント把持装置を突設して該ドラムの
外周面上に位置させたことを特徴とする。
上記構成において、移動機構によりドラムをトンネル掘
削機の軸方向に移動させると、ドラムに配装されている
エレクター全体も軸方向に移動する。
削機の軸方向に移動させると、ドラムに配装されている
エレクター全体も軸方向に移動する。
更にまた、一態様として、移動ジャッキの伸縮により、
ドラムはガイドビームに沿ってガイドアームに支持され
つつ、トンネル掘削機の軸方向に移動し、これによりド
ラムの前部又は後部に配装したエレクター(シングルエ
レクター)全体又は、前後部に配装したエレクター(ダ
ブルエレクター)全体も軸方向に移動する。この移動量
は、必要に応じて適宜設定でき、例えば、1(セグメン
ト)リング幅以上の移動量を持たせてテールシール交換
作業の容易化を図ることが可能である。
ドラムはガイドビームに沿ってガイドアームに支持され
つつ、トンネル掘削機の軸方向に移動し、これによりド
ラムの前部又は後部に配装したエレクター(シングルエ
レクター)全体又は、前後部に配装したエレクター(ダ
ブルエレクター)全体も軸方向に移動する。この移動量
は、必要に応じて適宜設定でき、例えば、1(セグメン
ト)リング幅以上の移動量を持たせてテールシール交換
作業の容易化を図ることが可能である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図乃至第3図は、本発明をダブルエレクターに適用
した場合の図であり、第5図は本発明をシングルエレク
ターに適用した場合の図である。すなわち、第1図はダ
ブルエレクター全体の斜視図、第2図はダブルエレクタ
ーを具備したトンネル掘削機の側断面図、第3図は同背
面図を示す。第5図はシングルエレクターを具備したト
ンネル掘削機の側断面図である。
した場合の図であり、第5図は本発明をシングルエレク
ターに適用した場合の図である。すなわち、第1図はダ
ブルエレクター全体の斜視図、第2図はダブルエレクタ
ーを具備したトンネル掘削機の側断面図、第3図は同背
面図を示す。第5図はシングルエレクターを具備したト
ンネル掘削機の側断面図である。
第1図乃至第3図において、トンネル掘削機のシールド
フレーム1内にはその内周壁に沿ってシールドフレーム
1の補強を兼ねた支持リング2が設けられている。この
支持リング2の内周壁に左右一対の支柱3、3が設けら
れており、この各々の支柱3、3に一端が固着された片
持ちのガイドビーム4、4がトンネル軸方向に略水平に
延びて設けてある。この各ガイドビーム4、4は、断面
がボックス状をなしており、その上下面には軸方向に案
内溝4a、4aが刻設されている。
フレーム1内にはその内周壁に沿ってシールドフレーム
1の補強を兼ねた支持リング2が設けられている。この
支持リング2の内周壁に左右一対の支柱3、3が設けら
れており、この各々の支柱3、3に一端が固着された片
持ちのガイドビーム4、4がトンネル軸方向に略水平に
延びて設けてある。この各ガイドビーム4、4は、断面
がボックス状をなしており、その上下面には軸方向に案
内溝4a、4aが刻設されている。
上記ガイドビーム4、4に支持されたリング状のドラム
5がシールドフレーム1と同心状に設けられている。す
なわち、ドラム5の左右両側及び前後にはガイドビーム
4、4の案内溝4a、4aに係合する凸部を有する上下一対
のガイドアーム5a、5bが取着されている。これらのガイ
ドビーム5a、5bは、ドラム5に内周壁に設けてあり、後
述の駆動モータ9、9Aの取付ブラケットと一体をなして
いる。ガイドアームはドラム5前後のものを一体にして
もよい。このように、ガイドビーム4、4を上下両側か
ら挟持するようにガイドアーム5a、5bを設けることによ
り、後述する旋回輪7、7Aの回転反力を支持するように
なっている。
5がシールドフレーム1と同心状に設けられている。す
なわち、ドラム5の左右両側及び前後にはガイドビーム
4、4の案内溝4a、4aに係合する凸部を有する上下一対
のガイドアーム5a、5bが取着されている。これらのガイ
ドビーム5a、5bは、ドラム5に内周壁に設けてあり、後
述の駆動モータ9、9Aの取付ブラケットと一体をなして
いる。ガイドアームはドラム5前後のものを一体にして
もよい。このように、ガイドビーム4、4を上下両側か
ら挟持するようにガイドアーム5a、5bを設けることによ
り、後述する旋回輪7、7Aの回転反力を支持するように
なっている。
そして、下方のガイドアーム5b、5bとガイドビーム4、
4間には、ドラム5をガイドビーム4、4に沿ってトン
ネル軸方向に移動自在に構成するための移動ジャッキ
8、8がガイドビーム4、4に沿って設けられている。
従って、上記の場合、ドラム5の移動機構は、ガイドビ
ーム4に摺接するガイドアーム5a、5bと、移動ジャッキ
により構成される。
4間には、ドラム5をガイドビーム4、4に沿ってトン
ネル軸方向に移動自在に構成するための移動ジャッキ
8、8がガイドビーム4、4に沿って設けられている。
従って、上記の場合、ドラム5の移動機構は、ガイドビ
ーム4に摺接するガイドアーム5a、5bと、移動ジャッキ
により構成される。
なお、上記実施例では、ガイドアーム5a、5bをドラム5
側に固設したが、左右のガイドアーム5a、5bを支柱3、
3側から後方に突設し、ガイドビーム4、4をドラム5
側に一体的に設けるようにしてもよい。この場合は、ド
ラム5はガイドビーム4、4と一体となって、軸方向に
移動自在に構成されることとなり、ガイドビーム4、4
を上記実施例のようにドラム5後方に突出させる必要が
ない。
側に固設したが、左右のガイドアーム5a、5bを支柱3、
3側から後方に突設し、ガイドビーム4、4をドラム5
側に一体的に設けるようにしてもよい。この場合は、ド
ラム5はガイドビーム4、4と一体となって、軸方向に
移動自在に構成されることとなり、ガイドビーム4、4
を上記実施例のようにドラム5後方に突出させる必要が
ない。
上記トンネル掘削機のシールドフレーム1のテールフレ
ーム1AにはテールシールTsが装着され、既設セグメン
トS′に当接して水や土砂等からシールしている。
ーム1AにはテールシールTsが装着され、既設セグメン
トS′に当接して水や土砂等からシールしている。
上記ドラム5には二つのエレクター(ダブルエレクタ
ー)6A、6が装備されている。図中、前エレクター6Aに
対するものには、符号に添字「A」を付して示す。
ー)6A、6が装備されている。図中、前エレクター6Aに
対するものには、符号に添字「A」を付して示す。
ドラム5の前後に対称的に設けられた前エレクター6A、
後エレククター6は、それぞれ旋回輪7A、7、支持アー
ム11A、11、吊りビーム14A、14セグメント把持装置17
A、17等から構成されている。
後エレククター6は、それぞれ旋回輪7A、7、支持アー
ム11A、11、吊りビーム14A、14セグメント把持装置17
A、17等から構成されている。
以下、便宜上、後エレクター6の構成について詳述する
が、前エレクター6Aの構成も特記以外は同じである。
が、前エレクター6Aの構成も特記以外は同じである。
上記ドラム5の後端に設けられた旋回輪7は、ベアリン
グ10を介してドラム5に回動自在に支持されている。こ
の回動手段たる駆動モータ9は、各エレクターにつき4
箇所配備されている。なお、図示はしていないが、旋回
輪7は従来と同様ラック&ピニオン方式で駆動される。
グ10を介してドラム5に回動自在に支持されている。こ
の回動手段たる駆動モータ9は、各エレクターにつき4
箇所配備されている。なお、図示はしていないが、旋回
輪7は従来と同様ラック&ピニオン方式で駆動される。
上記旋回輪7の外周には、左右一対の支持アーム11、11
が半径方向に突出して形成されており、この両支持アー
ム11、11の頂部間に旋回輪7の外周面上をアーチ状の吊
りビーム14が架設されている。この吊りビーム14の両端
部には伸縮ロッド12(第3図)が突設され、支持アーム
11に摺動自在に嵌挿されている。すなわち、吊りビーム
14と支持アーム11の間に伸縮ジャッキ13が設けてあり、
この伸縮ジャッキ13の伸縮により、伸縮ロッド12が支持
アーム11にガイドされつつ、吊りビーム14が半径方向に
移動するようになっている。
が半径方向に突出して形成されており、この両支持アー
ム11、11の頂部間に旋回輪7の外周面上をアーチ状の吊
りビーム14が架設されている。この吊りビーム14の両端
部には伸縮ロッド12(第3図)が突設され、支持アーム
11に摺動自在に嵌挿されている。すなわち、吊りビーム
14と支持アーム11の間に伸縮ジャッキ13が設けてあり、
この伸縮ジャッキ13の伸縮により、伸縮ロッド12が支持
アーム11にガイドされつつ、吊りビーム14が半径方向に
移動するようになっている。
上記吊りビーム14には一対の摺動ロッド15、15がドラム
5の外周面の上方にオーバハングして、トンネル前方向
に突設されている。一方、前エレクター6Aの吊りビーム
14Aにも同様に一体の摺動ロッド15A、15Aがドラム5上
方、トンネル後方に突設されているから、前エレクター
6Aの摺動ロッド15A、15Aと後エレクター6の摺動ロッド
15、15とは、第3図に示すように、相対向した格好で、
ドラム5周面上同一旋回範囲を旋回移動するようになっ
ている。
5の外周面の上方にオーバハングして、トンネル前方向
に突設されている。一方、前エレクター6Aの吊りビーム
14Aにも同様に一体の摺動ロッド15A、15Aがドラム5上
方、トンネル後方に突設されているから、前エレクター
6Aの摺動ロッド15A、15Aと後エレクター6の摺動ロッド
15、15とは、第3図に示すように、相対向した格好で、
ドラム5周面上同一旋回範囲を旋回移動するようになっ
ている。
従って、両エレクター6、6Aを同時使用してセグメント
組立作業を行う際、セグメント把持装置に把持されたセ
グメント同士が衝突しないよう近接スイッチとストライ
カー(図示略)により干渉防止装置が形成され、それら
がケーブル/ホースリール25、25A(第3図)の取付台
に設けられている。
組立作業を行う際、セグメント把持装置に把持されたセ
グメント同士が衝突しないよう近接スイッチとストライ
カー(図示略)により干渉防止装置が形成され、それら
がケーブル/ホースリール25、25A(第3図)の取付台
に設けられている。
上記摺動ロッド15、15には、セグメント把持装置17を備
えた摺動部材18が摺動自在に嵌合されている。すなわ
ち、吊りビーム14と摺動部材18の間には摺動ジャッキ1
6、16が設けられていて、その伸縮により摺動部材18、
即ち、セグメント把持装置17が摺動ロッドに沿ってトン
ネル軸方向に移動できるようになっている。また、セグ
メント把持装置17は、摺動部材18にセグメントSの姿勢
制御を容易にするため球面軸受18aを介して支承されて
いる。
えた摺動部材18が摺動自在に嵌合されている。すなわ
ち、吊りビーム14と摺動部材18の間には摺動ジャッキ1
6、16が設けられていて、その伸縮により摺動部材18、
即ち、セグメント把持装置17が摺動ロッドに沿ってトン
ネル軸方向に移動できるようになっている。また、セグ
メント把持装置17は、摺動部材18にセグメントSの姿勢
制御を容易にするため球面軸受18aを介して支承されて
いる。
第4図は、このセグメント把持装置17を示す要部斜視図
である。セグメントSを把持するためのセグメント保持
板19の背面(内側)側には、セグメント組立時、セグメ
ントの姿勢制御のために作動されるポジショニングジャ
ッキ20、ロータリジャッキ21、キーセグメント用のジャ
ッキ22、セグメントの横滑り防止のためのピン23等が配
装されている。なお、特に図示はしていないが、セグメ
ントSの把持はセグメント保持板19の外面に設けた吸着
パッドで吸着して行うようになっている。
である。セグメントSを把持するためのセグメント保持
板19の背面(内側)側には、セグメント組立時、セグメ
ントの姿勢制御のために作動されるポジショニングジャ
ッキ20、ロータリジャッキ21、キーセグメント用のジャ
ッキ22、セグメントの横滑り防止のためのピン23等が配
装されている。なお、特に図示はしていないが、セグメ
ントSの把持はセグメント保持板19の外面に設けた吸着
パッドで吸着して行うようになっている。
なお、第2図中、24はトンネル掘削機を掘進させるため
のシールドジャッキである。
のシールドジャッキである。
第5図は、本発明をシングルエレクターを装備したトン
ネル掘削機に適用した場合を示す。図示するように、ダ
ブルエレクターの場合と基本的構成は同一であるので、
同一構成のものは同符号で示して詳細な説明は省略す
る。この実施例では、ドラム5の前部にのみエレクター
6を配装しており、ドラム5のトンネル掘削機の軸方向
の移動手段の構成、及び、トンネル掘削機のテールフレ
ーム1AにテールシールTsが装着されていること等はダ
ブルエレクターの場合と同様である。この実施例でも、
移動ジャッキ8を伸縮させてドラム5をガイドビーム4
に沿って軸方向に移動させることにより、エレクター6
全体を軸方向に移動できるようになっている。
ネル掘削機に適用した場合を示す。図示するように、ダ
ブルエレクターの場合と基本的構成は同一であるので、
同一構成のものは同符号で示して詳細な説明は省略す
る。この実施例では、ドラム5の前部にのみエレクター
6を配装しており、ドラム5のトンネル掘削機の軸方向
の移動手段の構成、及び、トンネル掘削機のテールフレ
ーム1AにテールシールTsが装着されていること等はダ
ブルエレクターの場合と同様である。この実施例でも、
移動ジャッキ8を伸縮させてドラム5をガイドビーム4
に沿って軸方向に移動させることにより、エレクター6
全体を軸方向に移動できるようになっている。
なお、シングルエレクターであるから、ドラム5の長
さ、ガイドビーム4の長さはその分短く形成されてい
る。また、ドラム5の前部にエレクター6を設ける代わ
りに、後部にエレクターを設けてもよい。
さ、ガイドビーム4の長さはその分短く形成されてい
る。また、ドラム5の前部にエレクター6を設ける代わ
りに、後部にエレクターを設けてもよい。
上記実施例におけるエレクター全体の軸方向移動機能に
より、テールシールTsの交換等が容易且つ迅速にでき
る。すなわち、テールシールTsが摩耗してシール機能
が劣化した場合、移動ジャッキ8を伸長してドラム5を
後方へ移動し、セグメント把持装置17(17A)を既設セグ
メントS′の真上に持って来て、伸縮ジャッキ13(13A)
を伸長して吊りビーム14(14A)を径方向に移動させ、セ
グメント保持板19(19A)に設けた吸着パッドで既設セグ
メントS′を吸着把持する。そして、既設セグメント
S′同士の締結を解除した後、再び伸縮ジャッキ13(13
A)を作動(短縮)させて既設セグメントS′を持ち上
げ、取り除く。同様にして他の既設セグメントS′も取
り除いた後、摩耗したテールシールTsを交換する。こ
の後再びエレクター6(6A)を作動させてセグメントリン
グを覆工する。
より、テールシールTsの交換等が容易且つ迅速にでき
る。すなわち、テールシールTsが摩耗してシール機能
が劣化した場合、移動ジャッキ8を伸長してドラム5を
後方へ移動し、セグメント把持装置17(17A)を既設セグ
メントS′の真上に持って来て、伸縮ジャッキ13(13A)
を伸長して吊りビーム14(14A)を径方向に移動させ、セ
グメント保持板19(19A)に設けた吸着パッドで既設セグ
メントS′を吸着把持する。そして、既設セグメント
S′同士の締結を解除した後、再び伸縮ジャッキ13(13
A)を作動(短縮)させて既設セグメントS′を持ち上
げ、取り除く。同様にして他の既設セグメントS′も取
り除いた後、摩耗したテールシールTsを交換する。こ
の後再びエレクター6(6A)を作動させてセグメントリン
グを覆工する。
更にまた、キーセグメントを軸方向から他のノールセグ
メント間に嵌挿して組み入れる場合などにも、エレクタ
ー全体移動機能を利用することができる。
メント間に嵌挿して組み入れる場合などにも、エレクタ
ー全体移動機能を利用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、エレクター全体
の軸方向移動機能を利用することにより、テールシール
を交換する場合等において、従来のようにスペーサを介
装する作業が不要となり、交換作業を極めて容易且つ迅
速に行うことができる。
の軸方向移動機能を利用することにより、テールシール
を交換する場合等において、従来のようにスペーサを介
装する作業が不要となり、交換作業を極めて容易且つ迅
速に行うことができる。
また、キーセグメントを組み入れる場合等にも利用でき
るから、その分摺動ロッドを短くでき、可動(旋回)部
分のコンパクト化を図ることも可能となる。
るから、その分摺動ロッドを短くでき、可動(旋回)部
分のコンパクト化を図ることも可能となる。
第1図〜第5図は、本発明の実施例を説明するための図
面であって、第1図は本発明をダブルエレクターに適用
した場合の斜視図、第2図はそのダブルエレクターを具
備したシールド掘削機の側断面図、第3図は同背面図を
示す。第4図はセグメント把持装置の要部斜視図、第5
図は本発明をシングルエレクターを具備したトンネル掘
削機に適用した場合の側断面図である。 第6図、第7図及び第8図は従来のトンネル掘削機の説
明図である。 1……シールドフレーム、1A……テールフレーム、 2……支持リング、3……支柱、 4……ガイドビーム、5……ドラム、 5a、5b……ガイドアーム、6……後エレクター、 6A……前エレクター、7、7A……旋回輪、 8……移動ジャッキ、9、9A……駆動モータ、 10、10A……ベアリング、11、11A……支持アーム、 14、14A……吊りビーム、15、15A……摺動ロッド、 17、17A……セグメント把持装置、 S……セグメメント、S′……既設セグメント、 Ts……テールシール。
面であって、第1図は本発明をダブルエレクターに適用
した場合の斜視図、第2図はそのダブルエレクターを具
備したシールド掘削機の側断面図、第3図は同背面図を
示す。第4図はセグメント把持装置の要部斜視図、第5
図は本発明をシングルエレクターを具備したトンネル掘
削機に適用した場合の側断面図である。 第6図、第7図及び第8図は従来のトンネル掘削機の説
明図である。 1……シールドフレーム、1A……テールフレーム、 2……支持リング、3……支柱、 4……ガイドビーム、5……ドラム、 5a、5b……ガイドアーム、6……後エレクター、 6A……前エレクター、7、7A……旋回輪、 8……移動ジャッキ、9、9A……駆動モータ、 10、10A……ベアリング、11、11A……支持アーム、 14、14A……吊りビーム、15、15A……摺動ロッド、 17、17A……セグメント把持装置、 S……セグメメント、S′……既設セグメント、 Ts……テールシール。
Claims (2)
- 【請求項1】トンネル掘削機の軸方向に移動自在に構成
したドラムを設け、このドラムにセグメント把持装置を
有するエレクタを備えたトンネル掘削機において、 トンネル掘削機側に片持ち支持されて軸方向に延びるガ
イドビームを該ドラムの内壁面に沿って設け、該ドラム
を該ガイドビームに移動自在に支持し、該ドラムにエレ
クターを配装すると共に、該ドラムとともに該エレクタ
ー全体を該トンネル掘削機の軸方向に移動可能にするた
めの移動機構を設け、該エレクタにセグメント把持装置
を突設して該ドラムの外周面上に位置させたことを特徴
とするトンネル掘削機。 - 【請求項2】トンネル掘削機の軸方向に移動自在に構成
したドラムを設け、このドラムにセグメント把持装置を
有するエレクタを備えたトンネル掘削機において、 トンネル掘削機側に片持ち支持されて軸方向に延びるガ
イドビームを該ドラムの内壁面に沿って設け、該ドラム
を該ガイドビームに移動自在に支持するとともに、該ド
ラムの前後にそれぞれエレクターを配装すると共に、該
ドラムとともに該エレクター全体をシールド掘進機の軸
方向に移動可能にするための移動機構を設け、該前後の
エレクタそれぞれにセグメント把持装置を突設して該ド
ラムの外周面上に位置させたことを特徴とするトンネル
掘削機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240387A JPH0654079B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | トンネル掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240387A JPH0654079B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | トンネル掘削機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288893A JPH0288893A (ja) | 1990-03-29 |
JPH0654079B2 true JPH0654079B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=17058726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63240387A Expired - Fee Related JPH0654079B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | トンネル掘削機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654079B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2530520B2 (ja) * | 1990-12-28 | 1996-09-04 | 戸田建設株式会社 | シ―ルド工法用型枠の移動・組立装置 |
JPH06108798A (ja) * | 1992-09-24 | 1994-04-19 | Kyowa Exeo Corp | セグメント組立用補助装置 |
JP2008240351A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Ihi Corp | シールド掘進機のエレクタ |
JP2008240352A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Ihi Corp | シールド掘進機のエレクタ |
JP7291448B2 (ja) * | 2019-12-17 | 2023-06-15 | 株式会社奥村組 | エレクタ装置、覆工体構築システムおよび覆工体の構築方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0647914B2 (ja) * | 1986-02-07 | 1994-06-22 | 石川島播磨重工業株式会社 | シ−ルド掘進機用止水装置 |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP63240387A patent/JPH0654079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288893A (ja) | 1990-03-29 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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