JPH0654061U

JPH0654061U - 学習具

Info

Publication number: JPH0654061U
Application number: JP8744592U
Authority: JP
Inventors: 行秀阿久津
Original assignee: 阿久津行秀
Priority date: 1992-12-21
Filing date: 1992-12-21
Publication date: 1994-07-22

Abstract

(57)【要約】【目的】訓練者の発する声は直接耳に送り込まれ、外
耳を通して第三者の発した声のような雰囲気を付加して
明瞭に強刺激的に聴覚に与え、大脳を刺激して学習効果
を上げる。【構成】一対の耳あて部２を連結具３で連結したヘッ
ドホーン１と、各耳あて部２から延び着用者の口に臨む
位置に開口する伝声管７とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、音声を利用して学習効果を上げるようにした学習具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

たとえば、歌唱訓練や朗読あるいは言語力訓練に、発声練習が効果的であることは経験的に分かっているが、この場合、訓練者からでる声は、直接外耳に伝えられるものではなく、体内を通して耳に伝えられるものであり、明瞭度の低いものとなる。

【０００３】また、書物の内容を記憶する際に、書物の内容を目で読むだけではなく、書物の内容を文字として書いて表現することは、大脳を刺激し内容を記憶する上で効果があり、同様に、発声しながら読むことは、聴力を利用して大脳を刺激するので効果があることも分かっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、訓練者からでる声は、体内を伝導して耳の届くため明瞭度が低く、外耳を通した自然の声と異なり、第三者の発した声のような雰囲気を付加して明瞭に強刺激的に聴覚に与えるものではない。

【０００５】本考案は上記した点に鑑みてなされたもので、訓練者の発する声を直接耳に送り込み、第三者の発した声のような雰囲気を付加して明瞭に強刺激的に聴覚に与え、聴力を利用して大脳を刺激して学習効果を上げるようにした学習具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の学習具は、一対の耳あて部を連結具で連結したヘッドホーンと、各耳あて部から延び着用者の口に臨む位置に開口する伝声管とから構成される。

【０００７】

【作用】

本考案の学習具では、訓練者の発する声を伝声管を通して直接耳に送り込むことで、音感、言語力等聴覚につながる大脳各部位をより強く刺激し、歌唱訓練や朗読あるいは言語力訓練の効果を増大させる。

【０００８】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面につき説明する。図１において符号１は学習具のヘッドホーンを示し、このヘッドホーン１は、一対の耳あて部２，２とこれら耳あて部２，２を連結するアーチ型連結具３とを有し、耳あて部２はアーチ型連結具３に対して位置を調節自在に固定されている。この耳あて部２は、カップ状本体４とこのカップ状本体４に取付けられた環状シール部材５とから形成され、カップ状本体４の適当部位には、外気に連なる開口６が形成されている。この開口６は、カップ状本体に導かれる音を外部に逃がしてカップ状本体の内部に音がこもりことを緩和する。

【０００９】一方、各耳あて部２のカップ状本体４に連結された伝声管７は、ヘッドホーン１を所定位置に着用した時、開口端７ａが着用者の口の近くに位置する長さに設定されている。この伝声管７は、好ましくは開口８が着用者の口に臨むように位置している。伝声管７は、可撓性材料で成形され、開口端７ａの着用者に対する位置を調節できるようになっている。

【００１０】図２および図３は伝声管の変形例を示し、図２に示す伝声管１０は、開口端１０ａから軸線方向に延びるスリット１１を有している。また、図３に示す伝声管１２は、全体形状をらせん状とし全体の長さを長くしている。

【００１１】しかして、使用に際して、学習具を着用した場合に、学習具の伝声管７の開口８が訓練者の口に臨む位置にあるので、訓練者の発する声は伝声管７を通して耳あて部２を介して直接耳に送り込まれ、音感、言語力等聴覚につながる大脳各部位をより強く刺激し、歌唱訓練や朗読あるいは言語力訓練の効果を増大させる。

【００１２】また、カップ状本体４に外気に連なる開口６が形成されているので、耳あて部２に導かれる音はこの開口を通して外部に逃がされ、したがって、カップ状本体の内部に音がこもることはない。なお、上記実施例では、対をなす伝声管は左右対称で同じ長さであるが、伝声管の長さを左右異なる長さとすることができ、この場合には、伝声管を伝わる音波の位相の違いを利用して脳への刺激を変化に富むようにすることができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、ヘッドホーンに設けた耳あて部に連結された伝声管は、着用者の口に臨む位置に開口するので、訓練者の発する声は直接耳に送り込まれ、したがって、外耳を通して第三者の発した声のような雰囲気を付加して明瞭に強刺激的に聴覚に与え、大脳を刺激して学習効果を上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による学習具の全体斜視図。

【図２】伝声管の変形例を示す図。

【図３】伝声管の変形例を示す図。

【符号の説明】

１ヘッドホーン２耳あて部４カップ状本体６開口７伝声管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一対の耳あて部を連結具で連結したヘッド
ホーンと、各耳あて部から延び着用者の口に臨む位置に
開口する伝声管とを有する学習具。
【請求項２】左右の伝声管の長さを異なる長さとしたこ
とを特徴とする請求項１に記載の学習具。
【請求項３】耳あて部に外気に連なる開口を設けたこと
を特徴とする請求項１または２に記載の学習具。