JP2016126149A - 発声音練習補助器 - Google Patents

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Abstract

【課題】発声音練習に大切な、自身の発声気導音を電子機器に依存する事なく、簡易、且つ安価に確認出来るように、また、教室などでは、指導者にも発声音が伝わり、自宅などでは、周囲への騒音の心配の無い、小さな発声音でも自身の発声音を明瞭に確認し、効果的な学習や歌唱練習、矯正が出来るようにする。 また、それらと同時に筆記学習やパソコン操作、楽器の演奏など行い、より効果的な学習、練習を可能とする発声音練習補助器を提供する。【解決手段】口元から片方の耳までを顔に沿って覆う、半筒状に形作られた音響部(1)を設け、発声音の自身への伝達効率を高め、外部音の進入を防ぎ、装着感も向上する耳パッド(2)を設け、両手が自由に使えるように、音響部(1)を頭部に保持する頭部固定アーム(4)を設け、音響部(1)と頭部固定アーム(4)の角度調整及び着脱を可能とする、対となる接続器具(3A)(3B)を設けたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、語学、歌唱、司会、スピーチ及び、発声しながらの学習など、発声に関する学習、練習補助器に関する。
通常自分の発声音は、自身の頭部内部から直接聴覚器官に振動として伝えられる骨導音と、実際に口から発せられ、空気の振動として外部から耳に伝わる気導音とが合わさった状態で認識されており、自分以外の人には気導音(客観的発声音)のみが伝えられる。 このため、自覚している発声音と実際に他の人たちに伝わっている客観的発声音には差異がある。 他人に伝える為の発声、発音の矯正、練習には、気導音(客観的発声音)を確認する事が有効であり、その為に指導者から直接矯正をしてもらう、もしくは自己矯正のために、録音、再生装置などが使用されている。 特に外国語の発音を正しく自信をもって話せる様になる為には、自身の発声気導音を明瞭に確認しながら発声練習を繰り返すことが有効とされている。
また、他人に伝える為ではなく、発声し、自身の声を認識する事自体が、より多くの感覚器官を使い、学習効果を高める事ができるため、声を出す学習方法が行われている。
従来、語学や歌唱、スピーチなどの発声発音練習の方法において、以下の事が行われている。
(ケース1) 通常の発声の場合、教科書や楽譜、原稿などを見ながら音読、発声、発音練習をする。
(ケース2) 録音、再生機能を有した装置を使用し、模範とする音声を装置からの再生音声として聞く事、その後自分で発声し、それを録音する事、その後、発声した自分の声を確認する為に録音を再生し、矯正、練習をする(例えば、特許文献1 参照)。
(ケース3) 教室など複数の学習者がいる環境において、各学習者と指導者との間が音声接続された装置で、指導者に発声音を確認してもらい、それに対して指導を受け、学習する。
また、学習、練習環境への対策としては、
(ケース4) 周囲への騒音として迷惑にならない様、発声音が外部に漏れず自分で聞くことが出来る様句工夫された機器がある(例えば、特許文献2 参照)。
また、暗記学習の効果を高める方法として、
(ケース5) 紙を折り畳み、自分の発声音を自身の耳に集め、聞く方法もある。(例えば、非特許文献1)
特開 平10−83136 特開2009−112740
"暗唱フォンの作り方"[online]インターネット< URL http://www.mori7.net/mori/mori/phone.php >
従来、スピーチや歌唱、語学などの発声発音練習、および発声を伴う学習、練習において行われている方法には、それぞれつぎのような欠点があった。
前記(ケース1)の、通常の発声の場合、
(イ) 自身の内部から伝わる骨導音の影響が強く、自分以外に伝わる客観的発声音(気導音)を明瞭に確認することが難しく、自己矯正を正確に行いにくい。
(ロ) また、教室などでこれを行うと、未熟である発声、発音を人前でする事に強い羞恥心を感じ、肝心の練習自体を遠慮、敬遠し、嫌いになってしまう場合もある。
前記(ケース2)の、録音、再生機能を有した装置においては、
(ハ) 模範音声を聞くこと、自分の発声を録音すること、録音した音声を確認することを、それぞれ交互に行うので時間がかかり、効率が悪く、自己矯正も行いにくい。
(ニ) 声をマイクやスピーカーを通して録音、再生確認するので、発声音の確認状況がそれら電子機器の性能に左右されてしまい、場合によっては細かく正確な矯正が出来ない。
(ホ) 録音再生電子機器と、その操作が必要であり、相応の費用を要し、また、機械の取扱が不得手な人にとっては、扱いにくく、面倒である。
前記(ケース3)の、教室など複数の学習者がいる環境における学習装置においては、
(ヘ)学習者がお互いの発声音に妨げられず、且つ、指導者との間には音声接続された電子機器を配した施設環境には、多くの費用がかかる。 施設によっては、それは学習者に相応の費用を強いることにもなる。
前記(ケース4)の、周囲への音漏れの心配が無い様配慮された防音仕様の機器では、
(ト) 指導者にその発声音を確認してもらう事が出来ない。 また、指導者などによる模範とする音声を聞きながら練習することも出来ない。
前記(ケース5)の、紙を折り畳み、自分の発声音を自身の耳に集め聞く器具においては、
(チ) 自分の手で器具を頭部適所に保持する必要があり、両手を使う筆記学習をしながらの発音練習や、楽器を演奏しながらの歌唱練習などが出来ない。 また、テキストのページをめくる作業や、パソコンの操作など、練習、学習に必要な動作も制限される。
(リ) 頭部耳元にあてる部分に隙間が多く、外部音の侵入が多い為、発音練習など微妙な発声音の確認と矯正が行いにくい場合がある。
(ヌ) 外国語や歌唱の発音練習において、口の形状や舌の位置を確認し、矯正することは、基本的、且つ重要であるが、口元を紙で覆ってしまっているため見ることが難しく、指導者も、使用者自身それを行いにくい。
本発明は、前記(イ)から(ヌ)のような欠点を個々に、また同時に解決するためになされたものである。
請求項1に記載の発明は、口元から片方の耳までを顔に沿って覆う、半筒状又は筒状に形作られた音響部(1)を設け、音響部(1)の耳元頭部に当たる部分に、外部からの音の進入を防ぎ、口元から伝えられた自身の発声音を耳に伝える効果を高め、同時に頭部への装着感を快適にする耳パッド(2)を設ける。 音響部(1)の耳元部外側には、角度調整、着脱機能を有する一対の接続器具の一方である、接続器具(3A)を設ける。 音響部(1)を頭部適所に固定、保持するために頭部固定アーム(4)を設ける。 頭部固定アームの一端には、一対の接続器具の他方である、接続器具(3B)を設ける。 音響部(1)と頭部固定アーム(4)は、一対となる接続器具(3A)、接続器具(3B)によって接続されている。 以上の構造によりなる発声音練習補助器である。
請求項2に記載の発明は、音響部(1)の耳元部と口元部の間を可動変形するための蛇腹状し、それ以外を請求項1の構造よりなる発声音練習補助器である。
請求項3に記載の発明は、音響部(1)を耳元部と口元部の間で分割し、音響部(1)の耳元部が独立した聴音部(6)と、音響部(1)の口元部が独立した集音部(7)を設ける。聴音部(6)と集音部(7)は、聴音部(6)の内側に設けられた溝(61)、(62)に、 集音部(7)の外側に設けられた突起(71)、(72)がはめ込まれる事によって接続され、可動、摺動する。 それ以外を請求項1の構造よりなる発声音練習補助器である。
前記通常の発声の場合において挙げた、前記欠点(イ)に対し、本器は、自身の発声気導音を口元から耳まで効率的に誘導することにより、通常の発声と比べ気導音が大きく、はっきり確認出来る。小さい声でも明瞭に確認することが出来、発声音のより正確な自己矯正が行いやすい。
また、前記欠点(ロ)に対し、本器は、口元から 耳までが音響部(1)に覆われる事と、音響部の耳元部から、頭頂部を経て反対側の耳上部に至る弓状の頭部固定アームを装着することからくる閉塞感が、練習に集中する事を容易にする。 更に、音響部(1)を装着した方の耳においては、外部の音の侵入が少なく、自分の発声気導音が通常発声時よりも大きく、明瞭に響く状態で、程よく外部から遮断され感覚を体感することにより、外部や他人に対する意識は薄くなり、自分自身の発声に対し、意識を集中できる。
また、録音、再生機能を有した装置において挙げた、前記欠点(ハ)に対し、本器は、模範音声の確認、発声練習、及び自身の発声音を直接、明瞭に確認する事、全てを同時に瞬時に行うことが出来るので、自己矯正が行いやすく、時間がかからず効率的である。
また、前記欠点(ニ)に対しては、自分の生の発声気導音を直接、明瞭に聞くことが出来るので、マイクやヘッドフォンなど電子機器の個々の性能により実際の音質が変えられてしまうという事が無い。
また、前記欠点(ホ)に対し、本器は、安価に提供が可能であり、電源も不要で、機器の操作なしでも簡単に活用することができる。
また、教室など、複数の学生がいる環境での学習装置において挙げられた、前記欠点(へ)に対し、本器は、複数の電子機器がそれぞれ接続された施設装置と比べ、はるかに安価で提供が可能である。 機能面で比べても、本器は効率よく自身の発声音を集め、伝える素材と構造を有し、また、外部からの音の進入を防ぐ耳パッドが設けられており、自身の小さな発声音も明確に聞き取ることが出来る。 そのため、教室などでも、複数の学習者がお互いに影響されることは無く練習ができ、指導者は近づくことで、容易に学習者個々の発声音を確認し、指導することが出来ることから、遜色ない練習環境を提供することが可能である。
また、前記周囲への音漏れの心配が無い様に配慮された防音仕様の機器、において挙げられた、欠点(ト)に対し、本器は、片方の耳に装着することで、もう片方の耳で模範音声を聞きながら同時に自身の発声練習が出来る。 また、自身の発声音を指導者に同時に確認してもらい指導を受けることもできる。 周囲への騒音対策について、本器は、発声音がその発声音量に準じて外部に漏れてはしまう為、歌唱練習など十分な発声音量を必要とする練習は、それに適した環境で行う必要はある。 しかし、口元から耳元へ効率よく発声音を伝える構造により、通常の会話よりも小さな発声音でも大きく明確に聞くことが出来るため、小さな発声音でも効果的な歌唱練習が可能である。 また、語学学習や、暗記の勉強の効率を上げる為の発声などにおいても、周囲への影響の心配の無い小さな声で十分にその効果を得ることが出来る。
また、前記紙を折り畳み、自分の発声音を自身の耳に集め聞く器具において挙げられた、欠点(チ)に対し、本器は、頭部装着アームにより、独自で適所に固定することが可能であり、両手は自由に楽器を演奏しながら歌唱、発声練習をする事ができる。 勉強の効率を上げる為に、発声しながら、ノートに文字を書く、パソコンの操作を行う、などの学習も容易に行う事が可能となる。
また、前記欠点(リ)に対し、本器は、耳パッド(2)により、音響部(1)の耳元部は頭部耳元に密着し外部音の侵入が少なく、同時に口元から集められた自身の発声気導音を外に漏らさず耳に伝える為、舌の動きや唇が生ずる微妙な発音も明瞭に確認し、正確な練習が可能である。
また前記欠点(ヌ)に対し、本器は、無色透明な素材を使用することによって、指導者は直接、装着者自身も鏡を使用して、口の形や舌の位置を視認しつつ発声、発音練習することが容易になる。 これにより、指導者は正確な矯正指導を行いやくすし、自己練習の場合も、効率と効果を高める事が可能である。
本発明である器具の音響部(1)と頭部固定アーム(4)を分離した状態を示した斜視図である。 本発明である器具の斜視図である。 本発明である器具を使用した状態を示した正面図である。 本発明である器具の音響部(1)をヘッドフォン(A)と頭部との間に挟み、音声再生装置(B)と合わせて使用する方法を示した正面図である。 本発明である器具の音響部(1)の一部を蛇腹状にした状態を示した斜視図である。 本発明である器具の音響部(1)を分割し、可動とした状態を示した斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。 本発明は、音響部(1)、 耳パッド(2)、 接続器具(3A)、 接続器具(3B)、 頭部固定アーム(4)、 から成る。 音響部(1)は、頭部耳元に装着する部分の、頭部に接する側(内側)に耳パッド(2)が付き、接しない側(外側)には接続器具(3A)が付いている。 接続器具(3B)は頭部固定アーム(4)の一端で、音響部(1)と接続する方に付いている。 接続器具(3A)と接続器具(3B)は、着脱可能な1対となる接続器具で、 音響部(1)と頭部固定アーム(4)を着脱可能にし、且つ、接続された状態の接続角度の調整が行える機能を有する。 頭部固定アーム(4)は、頭部形状に沿ったアーチ型の形状で、それ自体がたわみ、頭の大きさに順じて広がり固定される特徴を有し、片側の端に接続器具(3B)が設けられている。
本発明を使用するときは、口元から左右どちらかの耳に沿うように、音響部(1)を当て、耳パッド(2)が頭部耳元に密着するように頭部固定アーム(4)と接続器具(3A)(3B)で位置調整を行い適所に装着する。 使用者は、両手が自由に動かせる状態で、装着していない片方の耳から、模範音源や指導者の声を聞きながら、発声し、同時に装着した側の耳で、自分の発声気導音を確認し、矯正、練習を行う。
つづいて、実施例と特徴を記す。
(実施例1)
音響部(1)は、板状の素材を湾曲した、半筒状又は筒状で、口から耳までをつなぐトンネルの様な形状を有する。 これにより、口元で集めた自身の発声音を効率よく耳に伝える。
音響部(1)は、左右どちらかの片方の耳に装着するため、装着しない側の耳では、模範とする指導者の肉声、音声装置の再生音などを直接、またはイヤホンなどを通じて確認することが出来、その模範音声を聞きながら発声をすることにより、器具を装着した方の耳で、自身の発声気導音を確認し自己矯正することが出来る。 また、頭部装着アーム(4)を取り外し、単体として、ヘッドフォンと頭部との間に挟み固定させて使用する事も出来る。(図4参照)
発声音は外部にも伝わる為、指導者に確認、指導してもらうことも出来る。
また、装着した際、感覚的、視覚的、聴覚的に外部との隔たりと閉塞感が感じられ、集中力が高まり、練習効果が高まる。
素材は合成樹脂もしくは軽金属、ゴム、木材を原料とするもの、布、粘土などであり、人間が肌につけても無害なものである。 色は、素材の色以外にも、場合により、表面を塗料などで被覆する。 また、無色透明の素材を使用することにより、着用したままでも口の形が確認しやすくなり、 指導者に確認してもらう事も、装着者自身が鏡を使用することにより、口の形や舌の位置を確認しつつ発声、発音練習することも出来る。
次に、耳パッド(2)について、詳しく説明する。
耳パッド(2)は、音響部(1)の耳を覆う部分の縁に沿った形状をしており、音響部(1)取り付けられ、柔軟性のある構造を有する。 頭部の湾曲や凹凸にも柔軟に密着する機能を有し、音響部(1)と耳回りの頭部とを密着し、安定させる。 これにより、音響部(1)が安定して快適に装着されると同時に、装着した側の耳周りの隙間が無くなるため、外部からの音の進入を防ぎ、更に、音響部(1)により伝えられた自身の発声気導音を外部に漏れにくくし、効率よく耳に伝える特徴を有する。 そのため、周囲に音があっても、自分の発声音を明確に聞き取りやすくなり、逆に静かな環境の場合、通常の会話よりも小さな発声音でも、明確に聞き取れるため、周囲への騒音を心配すること無く、学習に集中できる。
耳パッド(2)の素材は、スポンジ状のゴム、または合成樹脂、化学繊維、木材を原料とするもの、布などであり、肌につけて心地よく、無害なものである。
次に、接続器具(3A)、接続器具(3B)について、詳しく説明する。
接続器具(3A)、接続器具(3B)は、一対となって、音響部(1)と頭部固定アーム(4)とを着脱可能とする接続器具であり、接続時には角度を自由に変えられる機能も有する。 接続器具(3A)は、音響部(1)の頭部耳元にあたる部位の外側に設けられ、接続器(3B)は、頭部固定アーム(4)の一端で、音響部(1)と接続される部位に設けられる。
一対となる接続器具(3A)、接続器具(3B)には、ボールジョイント、又は、面ファスナー、又は、マグネットジョイントなど、着脱機能を有し、且つ、接続した際の角度を可動調整する機能を有する接続器具が使用される。
接続器具(3A)接続器具(3B)により、本器を装着した際、音響部(1)の角度を変え、装着者個々の頭部形状と口の位置に対応し、自身の発声気導音を適した状態で聞く事が出来る。
また、音響部(1)と頭部固定アーム(4)の接続角度を変え、音響部(1)を左右どちらの耳にも装着し、使用することが可能になる。
また、接続器具(3A)、接続器具(3B)の着脱機能により、音響部(1)のみを取り外し、ヘッドフォンなどのスピーカー部と片方の耳との間に挟みこみ、装着し使用する事も出来る。 この使用方法をすると、音響部(1)を装着していない方の耳からヘッドフォンからの模範音声を聞き、それを参考に発声すると、音響部(1)を装着した方の耳から自分の明瞭な発声気導音を同時に確認する事が出来、矯正することが出来る。 (図4参照)
また、音響部(1)と頭部固定アーム(4)とを切り離すことにより、収納性を良くすることが出来る。
次に、頭部固定アーム(4)について詳しく説明する。
頭部固定アーム(4)は、棒状のものが、片方の耳元から頭頂部を経てもう片方の耳元まで至る、頭部形状に沿うアーチ型に湾曲した形状をしており、柔軟にたわみながらも、元々の形状に戻り、保持しようとする特徴を有する。 これにより、頭部固定アーム(4)自体と、接続器具(3A)接続器具(3B)によって接続された音響部(1)を頭部適所に固定する機能を有する。
頭部固定アーム(4)により、本器による効果的な発声音の練習をしながら、両手を使い、筆記具を使用した学習や、楽器の演奏、パソコンの操作、テキストや台本を手にもっての音読練習などを行うことが可能となる。
頭部固定アーム(4)の素材は合成樹脂もしくは軽金属、ゴム、木材を原料とするもの、布、粘土などであり、人間が肌につけても無害なものである。 色は、素材の色以外にも、場合により、表面を塗料などで被覆する。
また、他の実施例を図5を基に説明する。
(実施例2)
音響部(1)は、場合により、図5で示す様に形状を変化させることも出来る。 図5、音響部変形用蛇腹(5)は、音響部(1)の一部を蛇腹状にして、角度や長さを変化させることが出来る特徴を有する。 これにより、接続器具(3A)(3B)の角度調整機能の範囲を超えて、音響部(1)の耳元の部分を頭部適所に固定したまま、口元を覆う部分の位置や角度を変える事が可能となり、発声気導音の収集、伝達量を変えることができる。
また、この形状の可変性により、頭部形状の個人差への順応性、及び収納性能を良くすることが出来る。
その他については、実施例(1)と同様である。
また、他の実施例を図6を基に説明する。
(実施例3)
音響部(1)は、場合により、図6で示す様に形状を変化させることも出来る。 図6は、音響部(1)を、耳元を覆う聴音部(6)と、口元を覆う集音部(7)に分割し、可動とすることで、収納性を良くし、角度や長さを変化させることが出来る特徴を有する。 聴音部(6)の内側には溝(61)、(62)が設けられ、それぞれに、聴音部(6)よりも一回り小さく作られた集音部(7)の外側に設けられた突起(71)、(72)をはめ込むことにより、集音部(7)を折り、聴音部(6)の内側に収納することが出来る。
また、集音部(7)が、溝(61)(62)に沿って聴音部(6)の内側に摺動し、位置を変えることが出来る。 これにより、(実施例2)と同様に、聴音部(6)を頭部適所に固定したまま、口元から発せられる発声気導音の収集、伝達量の調整を可能にし、頭部形状に対する順応性、さらに収納性能を良くすることが出来る。
その他については、実施例(1)と同様である。
本器は小学校、中学校の教室での外国語練習に利用することで、効果を発揮する事を意図している。 音読や単語の発音練習の際、生徒は本器を装着することにより、効果的に正確な発音矯正、練習が出来る。 それは、本器を装着し発声すると、実際に相手に伝わる気導音を自身が明瞭に聞くことが出来る為、それを確認しながら練習が出来るからである。 また同時に、集中し、密度の濃い練習が可能となり、教師も生徒の苦手なところを確認しやすくなる。 それは、装着時に頭部の一部が覆われる感覚と、自分の発声気導音が直接耳に響く、外部と隔たりのある状態を体感出来ることで、他者への羞恥心は希薄となり、自身の発声練習に集中できる事、そして教師は近づくことで個々の生徒の本気の発声音を容易に確認し、指導する事が出来るからである。 また、電子機器の装置や施設の有無に関わらず練習が行える事、そしてとても安い金額で提供が可能である事は、学校施設側にも購入する生徒の側にとっても、負担の少ない物である。 これにより、読み書きに重点がおかれている為に、実際に話すことが苦手といわれる外国語教育の場で、話す練習の充実化が期待できる。
また、年齢を問わず、語学学習に有効であるため、一般の語学学校や、個人が自宅での練習時に活用する事も推奨できる。
また、語学学習以外の学校の勉強や受験勉強にも大いに活用できるため、学生全般が利用できる。 たとえば、歴史や理科といった科目において、暗記しなければならない名称などが多い場合、ただ目で見て覚えるよりも、より多くの感覚器官を使う事で、効果的に覚える事が出来る場合がある。 通常に声を発しながら教科書などを読む場合でも、見る事と発声する事、そしてその声を聴く事と、多くの感覚器官を使うのでより効果的である場合がり、そのようなやり方がある事は周知されている。 しかし、実際に普通に声を出しながら学習すると、回りへの騒音を考え躊躇してしまう場合がある。 小さな声で発声する事でもそれなりの効果は得られるが、聴覚への刺激が少なくなってしまい、集中力も続かなくなってしまう場合がある、また、聴覚への十分な刺激となる音量で発声を続ける事は、喉の負担が大きくなり、疲労してしまう場合がある。 その様な状況に対し、本器を装着して声を出す学習をすると、周囲への騒音の心配の無い小さな声でも明瞭に耳に入ってくる為、十分に聴覚が刺激され、効果的な学習を長時間集中して行いやすくなる。 また、両手が自由につかえるので、声に出しながらノートに書くなどの手の感覚も活用して学習する事も出来る。
また、趣味やサークルで歌の練習をする人には、自宅など外への騒音が懸念される環境で活用できる。 楽器の音はあまり気にならないが、人の声というものは気になるものなので、たとえばギターやピアノを弾きながら歌唱の練習をしたいが、実際は声を出す事を躊躇しているという場合がある。 本器を装着する事により、外部への騒音の心配が少ない小さな発声で、自身は十分な声音を認識しつつ、楽器を演奏しながら歌う事が出来るようになる。
また、スピーチや、顧客対応のロープレなど企業研修でも有効に使える。 特に、電話対応が不可欠な仕事の場合、自分の発声が相手にどの様に聞こえているかという事を確認しながら、トークの練習をすることが、相手や電子機器などの装置も必要なく、手軽に自己で出来るので便利である。
本器の生産方式は、成型加工による生産が適している。
(1) 音響部
(2) 耳パッド
(3A) 接続器具
(3B) 接続器具
(4) 頭部固定アーム
(5) 音響部変形用蛇腹
(6) 聴音部
(7) 集音部
(61) 聴音部(6)内側に設けられ、突起(71)がはまる溝
(62) 聴音部(6)内側に設けられ、突起(72)がはまる溝
(71) 集音部(7)外側に設けられ、溝(61)にはまる突起
(72) 集音部(7)外側に設けられ、溝(62)にはまる突起
(A) ヘッドフォン
(B) 音声再生装置

Claims (3)

  1. 口元から片方の耳までを顔に沿って覆う半筒状、または筒状に形作られた音響部と、
    前記音響部の耳元部内側に設けられた、耳パッドと、
    前記音響部を頭部適所に固定、保持する頭部固定アームと、
    前記音響部と前記頭部固定アームの着脱及び、角度調整機能を有する一対の接続器具の、一方を前記音響部の耳元部外側に、一対の接続器具の他方を前記頭部固定アームの一端に設けたことを特徴とする発声音練習補助器。
  2. 前記音響部の耳元部と口元部の間を、柔軟に変形する為に蛇腹状にした事を特徴とする、請求項1に記す発声音練習補助器。
  3. 前記音響部を耳元部にと口元部の間で分割し、可動変形を可能にした事を特徴とする、請求項1に記す発声音練習補助器。
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