JPH0653385B2 - 合成樹脂螺旋管の製造方法 - Google Patents

合成樹脂螺旋管の製造方法

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JPH0653385B2
JPH0653385B2 JP60245910A JP24591085A JPH0653385B2 JP H0653385 B2 JPH0653385 B2 JP H0653385B2 JP 60245910 A JP60245910 A JP 60245910A JP 24591085 A JP24591085 A JP 24591085A JP H0653385 B2 JPH0653385 B2 JP H0653385B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂でなる管壁の外面側に隆起した補強
材が螺旋状に形成された合成樹脂螺旋管の製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
合成樹脂でなる管壁の外面側に隆起した補強部を螺旋状
に形成した合成樹脂螺旋管が特公昭50-53179 号公報に
開示されている。この合成樹脂螺旋管は土木用排水管等
の大きな荷重の加わる条件下で使用されている。
従来、この種の合成樹脂螺旋管は、押出成形ダイから連
続的に押し出されたテープ状の溶融合成樹脂を回転コア
に螺旋状に巻回しつつ、その上に別の押出成形ダイから
押し出されたコ字形断面形状の補強部を螺旋状に巻回す
ることにより製造されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このものは、コ字形断面形状の補強部が合成樹
脂であり、それほど大きな耐衝撃強度が得られないため
に破損しやすく、大きな耐圧強度が要求される土木用排
水管などの地中埋設管としては強度不足を生じるおそれ
があった。
また、上記公報に記載されている合成樹脂螺旋管の製造
方法は、2つの押出成形ダイを用いるものであるため設
備が大がかりになり設備費も高くつくという問題があっ
た。
本発明は以上の事情や問題に鑑みてなされたものであ
り、1つの押出成形ダイを用い、しかも押出成形ダイか
ら押し出される溶融合成樹脂が特別の加熱手段を用いず
に熱融着する性質を持っていることを利用して、筒状の
管壁と螺旋状の補強部とを備えた合成樹脂螺旋管を、高
価で大がかりな設備を要することなく製造することので
きる合成樹脂螺旋管の製造方法を提供することを目的と
する。
また、本発明は、従来のものよりも耐圧強度に優れた合
成樹脂螺旋管を製造することのできる合成樹脂螺旋管の
製造方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による合成樹脂螺旋管の製造方法は、合成樹脂で
なる管壁の外面側に隆起した補強部が螺旋状に形成され
た合成樹脂螺旋管の製造方法において、長手方向に延び
る隆起部を備えた金属製補強材を押出成形ダイに通すこ
とによって、この補強材の周囲全体を溶融合成樹脂より
なる被覆層で覆うと共に、補強材の一対の脚部の両側方
へ張り出す張出部を溶融合成樹脂により上記被覆層と一
体に形成し、上記押出成形ダイを通過することにより形
成された溶融合成樹脂でなる上記張出部をオーバーラッ
プさせながら上記補強材を回転コアに螺旋状に巻回して
その張出部をオーバーラップ部分で熱融着させるもので
ある。
〔作用〕
この発明においては、金属製補強材を押出成形ダイを通
すことによって金属製補強材の被覆層と張出部とを溶融
合成樹脂で一体に形成し、そのような溶融合成樹脂でな
る上記張出部をオーバーラップさせながら螺旋状に巻回
してオーバーラップ部分で熱融着させるという方法を採
用しているから、使用する押出成形ダイが1つでよく、
しかも張出部のオーバーラップ部分が溶融合成樹脂自体
の性質によって熱融着されることになるので、熱融着を
行うのに特別の加熱手段を用いる必要がない。
また、製造された合成樹脂螺旋管は螺旋状の金属製補強
材を具備するものであるから、冒頭で説明した従来のも
のよりも耐圧強度に優れた合成樹脂螺旋管となる。
ところで、押出成形ダイから溶融合成樹脂を押し出し隆
起部分と張出部とを形成する場合、押し出された隆起部
分は形崩れをきわめて起こしやすい水飴状の溶融合成樹
脂でできている。そのため、本発明のようにして、押出
成形ダイから押し出された溶融合成樹脂でなる張出部の
オーバーラップ部分を熱融着させる場合には、隆起部分
の保形を行うことが必要になる。本発明では、そのよう
な形崩れを起こしやすい隆起部分つまり被覆層が補強材
によって保形されるので、隆起部分の形が押出成形ダイ
から出たままの形で螺旋状の補強部として形成される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は金属製補強材1の周囲にその全体を
覆う被覆層2を形成すると共に、この被覆層2に張出部
3を一体に形成し、その後、これを回転コア4に螺旋状
に巻回している状態を示している。回転コア4は同図の
ように複数の軸体41…を共通の仮想円周上に平行に配
列したものであっても、或いは、一本の中実または中空
の軸体よりなるものであってもよい。補強材1は第3〜
7図明示のように長手方向に延びるコ字形断面の隆起部
を持ち、一対の脚部11,11の端部には外向きの曲成
部12,12が設けられている。この曲成部12,12
は被覆層2と補強材1との結合性を高めることに役立っ
ている。また、第6図のように、補強材1の適所に透孔
13を形成しておけば、補強材1に被覆層2を形成する
ときにこの透孔13を通って溶融合成樹脂が補強材1の
内部に入り込むから、補強材1と被覆層2との結合性が
一層高められる上、同図のように補強材1の内面が溶融
合成樹脂よりなる被覆層21で覆われるようにした場合
は、一体化が特に確実になされ、その上、防錆される利
点もある。
補強材1に溶融合成樹脂でなる被覆層2を形成する手段
及び被覆層2と一体に溶融合成樹脂でなる張出部3を形
成する手段は次の通りである。即ち、第3図に示した押
出成形ダイ5の押出孔51に、あらかじめ油分除去等の
表面処理を施した補強材1を通過させながらその押出孔
51に溶融合成樹脂Pを押出成形機から圧入し、この溶
融合成樹脂Pによって補強材1の周囲全体を覆わせると
共に、その溶融合成樹脂Pを補強材1の脚部11,11
の両側へ張り出させる。被覆層2を形成するための溶融
合成樹脂がポリ塩化ビニル樹脂のように接着剤による接
着が可能な樹脂である場合には、補強材1の表面にあら
かじめ接着材を塗布しておいてもよい。被覆層2で補強
材1の周囲全体を覆わせる際、第3図のように押出成形
ダイ5の押出孔51にコア52を配置することによって
補強材1の内部に空間S(第6図参照)を形成しても、
或いは、上記コア52を小さくして第5図のように補強
材1の内部に溶融合成樹脂が入るようにしてもよい。
張出部3は押出成形ダイ5の押出孔51に張出部成形通
路を具備させておくことにより上記被覆層2と一体に形
成される。
回転コア4へ被覆層2が形成された補強材1を巻回する
場合は、第1図及び第2図のように、回転コア4を回転
駆動源6によって一方向へ回転させながら、その回転コ
ア4に上記補強材1を送給する。その際、被覆層2と一
体に形成されている張出部3(溶融状態の合成樹脂で形
成されている)をオーバーラップさせて該オーバーラッ
プ部分を熱融着する。このときの熱融着は、張出部3が
溶融合成樹脂で形成されているので張出部3をオーバー
ラップさせるだけで行われるのであり、オーバーラップ
部分を特別な加熱手段で加熱して溶融させたりする必要
性はまったくない。張出部3をオーバーラップさせなが
ら巻回すると、そのオーバーラップ部分の肉厚が他の部
分よりも厚くなることが懸念されるが、この点は、押出
成形ダイ5の押出孔51の形状を工夫することによって
解消される。例えば、押出孔51の形状を、張出部3,
3に段付部31,31(第3図、第5図及び第6図参
照)が形成される形状にしておくとよい。こうしておけ
ば、第4図から明らかなように、上記オーバーラップに
よってもオーバーラップ部分が他の部分に比べて厚肉に
なることがない。また、補強材1は押出成形ダイ5に送
り込む前に成形ロール群7を通過させることによって湾
曲状に成形することが好ましく、そのときの成形曲率は
回転コア4の外周曲率と同等かそれに近い曲率に設定す
る。このようにすると、巻回中に補強材1に無理な力が
かからなくなる。なお、回転コア4による補強材1の巻
取り速度は、押出成形ダイ5からの送給速度と同等かそ
れに近い速度に設定する。
第7図は上記方法によって製造された合成樹脂螺旋管を
示している。合成樹脂螺旋管は、張出部3によって形成
された管壁aに補強材1を被覆層2で覆った螺旋状の隆
起した補強部bが一体に具備されてなる。
次に、第7図に示した合成樹脂螺旋管を大きな荷重を受
ける口径200〜600mmの排水管として使用する場合は、例
えば高密度ポリエチレン樹脂や高密度ポリ塩化ビニル樹
脂を好適に使用することができる。
本発明によって製造された合成樹脂螺旋管は管壁aの上
に具備された螺旋状の補強部bが、被覆層2によって被
覆された補強材1を有しているので、補強材1が補強部
b自体を補強し、しかも管全体に対する補強リブとして
作用する。従って、合成樹脂螺旋管が大きな荷重を受け
ても変形しにくく、衝撃に対しても非常に強くなる。特
に、合成樹脂螺旋管を地中埋設管として使用する場合、
土の埋め戻しによって管に被さる土が補強材1によって
補強された補強部bのみに当たるが、この補強部bは上
記のように補強材1によってそれ自体が補強されている
ので、このときの衝撃によって該補強部bが変形したり
するおそれはない。
〔発明の効果〕
本発明の合成樹脂螺旋管の製造方法は、金属製補強材を
押出成形ダイに通して溶融合成樹脂でなる被覆層を形成
するときに同時に、その被覆層と一体の溶融合成樹脂で
なる張出部を形成し、そのような溶融合成樹脂でなる張
出部をオーバーラップさせながら螺旋状に巻回してオー
バーラップ部分を熱融着させるというものであるから、
張出部のオーバーラップ部分の熱融着が、張出部を形成
している溶融状態の合成樹脂自体が持っている性質によ
って行われる。また、合成樹脂螺旋管の管壁が、オーバ
ーラップ部分で熱融着した張出部によって形成され、螺
旋状の補強部が金属製補強材とその被覆層とによって形
成される。したがって、使用する押出成形ダイが1つで
済み、しかも上記張出部のオーバーラップ部分の熱融着
を行うために特別の加熱手段を用いる必要がなくなり、
そのことにより設備の簡素化と設備費の削減とが図られ
るという効果がある。
そして、金属製補強材の周囲に形成された被覆層と一体
の張出部は、押出成形ダイから押し出された後、連続し
て回転コアに巻き回されて管壁を形成し、しかも押出成
形ダイから押し出された隆起した補強部(被覆層)が回
転コアへの巻き廻し時にも金属製補強材によって形崩れ
しないように保形されているので、金属製補強材や合成
樹脂などの材料供給から合成螺旋管の形成に至る全工程
が連続し、螺旋状の金属製補強材により耐圧強度の高め
られた合成樹脂螺旋管の生産効率を飛躍的に高めること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を説明するための概略側面図、第2
図は回転コアに溶融合成樹脂を被覆した補強材を巻回し
ている状態を示す概略正面図、第3図は押出成形ダイを
通過する補強材の周囲に溶融合成樹脂を送給する状態を
示す横断平面図、第4図は本発明方法によって製造され
た合成樹脂補強管の一部を示す断面図、第5図は補強材
に被覆層を形成した場合の断面図、第6図は孔付き補強
材に被覆層を形成した場合の断面図、第7図は本発明方
法によって製造された合成樹脂螺旋管の一部切欠側面図
である。 1……補強材、11……脚部、2……被覆層、3……張
出部、4……回転コア、5……押出成形ダイ、a……管
壁、b……補強部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂でなる管壁の外面側に隆起した補
    強部が螺旋状に形成された合成樹脂螺旋管の製造方法に
    おいて、 長手方向に延びる隆起部を備えた金属製補強材を押出成
    形ダイに通すことによって、この補強材の周囲全体を溶
    融合成樹脂よりなる被覆層で覆うと共に、補強材の一対
    の脚部の両側方へ張り出す張出部を溶融合成樹脂により
    上記被覆層と一体に形成し、上記押出成形ダイを通過す
    ることにより形成された溶融合成樹脂でなる上記張出部
    をオーバーラップさせながら上記補強材を回転コアに螺
    旋状に巻回してその張出部をオーバーラップ部分で熱融
    着させることを特徴とする合成樹脂螺旋管の製造方法。
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