JPH0653092B2 - 炊飯ジャー - Google Patents

炊飯ジャー

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JPH0653092B2
JPH0653092B2 JP2312383A JP31238390A JPH0653092B2 JP H0653092 B2 JPH0653092 B2 JP H0653092B2 JP 2312383 A JP2312383 A JP 2312383A JP 31238390 A JP31238390 A JP 31238390A JP H0653092 B2 JPH0653092 B2 JP H0653092B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、炊飯ヒータおよび保温ヒータを有し、炊飯お
よび炊飯後のご飯の保温を行うことができる炊飯ジャー
に関する。
<従来の技術> 従来から、炊飯ヒータおよび保温ヒータを有し、炊飯ヒ
ータへの通電により炊飯を行い、保温ヒータへの通電に
より炊飯後のご飯を保温して腐敗を防ぐようにした炊飯
ジャーが広く用いられている。最近では、炊飯時におけ
る炊飯ヒータへの給電の制御をマイクロコンピュータの
プログラム動作により実現し、飯器の温度変化が理想的
な曲線を描くように加熱制御を行って、美味しいご飯が
炊けるようにしたマイコン制御型炊飯ジャーが用いられ
るようになってきている。
このマイコン制御型炊飯ジャーの電気的構成は第6図に
示されている。商用交流電源61に対して炊飯ヒータ6
2と保温ヒータ63との直列回路が接続されており、こ
の直列回路に対して並列に蓋ヒータ64が接続されてい
る。この蓋ヒータ64はご飯を収容した飯器に対面する
内蓋に付着した水滴を蒸発させて、水滴が飯器内部へ落
下することを防ぐためのものである。また炊飯ヒータ6
2は、飯器の底面に対して熱結合が良好な状態(たとえ
ば接触させた状態)で配設され、保温ヒータ63は一般
には、飯器の外側面に接触するように配設される。80
は飯器の異常加熱を検出して溶断する温度ヒューズであ
る。
炊飯ヒータ62と保温ヒータ63とを接続した接続点6
5と、商用交流電源61との間は、継電器66のリレー
接片66aにより接続/遮断されるようになっている。
また、保温ヒータ63、蓋ヒータ64への給電は、それ
ぞれトライアック67,68によって制御される。継電
器66のリレーコイル66bは、マイクロコンピュータ
69により導電/遮断制御されるNPNトランジスタ7
0によって励磁/消磁が制御される。また、トライアッ
ク67,68はマイクロコンピュータ69によって導通
/遮断されるPNPトランジスタ71,72によってそ
れぞれの導通/遮断が制御される。
マイクロコンピュータ69の動作電圧は、商用交流電圧
を、降圧トランス73で降圧し、整流器74で整流して
作成される。マイクロコンピュータ69には、タイマ設
定の場合などに用いられる表示器75、各種のスイッチ
76、飯器がセットされているかどうか検知するための
センサ77、飯器の温度を検出するサーミスタなどの感
温素子78、および動作を規定するためのクロック信号
を発生する基準周波数信号発生回路(OSC)79など
が接続されている。
このような構成によって、炊飯時には、NPNトランジ
スタ70を所定のデューティ比で導通/遮断制御し、炊
飯ヒータ62への給電量を制御して、感温素子78の出
力を監視しつつ、飯器の温度変化が所定の理想曲線を描
くように、飯器の加熱制御が行われる。この炊飯時にお
いて、炊飯ヒータ62への給電がオフされる期間にはト
ライアック67が導通されて保温ヒータ63への給電が
行われ、飯器の側面からの加熱が行われる。これによ
り、飯器全体の均一な加熱が図られている。
炊飯後の保温を行う場合には、NPNトランジスタ70
は遮断状態とされ、PNPトランジスタ71,72が所
定のデューティ比で導通/遮断制御される。これによ
り、保温ヒータ63および蓋ヒータ64に制御された電
力が供給される。この場合に、保温ヒータ63には炊飯
ヒータ62を介して電力が供給されることになるので、
炊飯ヒータ62も発熱するが、炊飯ヒータ62には保温
ヒータ63よりも大きな電力のもの(すなわち低抵抗の
もの)が用いられるので、トライアック67を導通させ
たときの炊飯ヒータ62の発熱量は炊飯時の発熱量に比
較するとわずかである。
<発明が解決しようとする課題> 上記のような炊飯ジャーでは、炊飯時において、炊飯ヒ
ータ62のオフ期間に保温ヒータ63への給電を行うこ
とにより、飯器全体を均一に加熱し、飯器の内容物をむ
ら無く加熱しようとしている。しかし、炊飯ヒータ62
への給電量は、炊飯量が多い程多くする必要があるか
ら、炊飯量が多いほど炊飯ヒータ62のオン時間は長
く、オフ時間は短くなる。したがって、保温ヒータ63
への給電が可能な時間は、炊飯量が多い程短く、炊飯量
が少ないほど長くなる。このため、炊飯量が多い場合に
は、保温ヒータ63への供給電力が相対的に不足するこ
とになり、飯器全体の均一な加熱が実現できない。
また、上記の炊飯ジャーでは、保温時には主として飯器
の外側面に接触する保温ヒータ63によって飯器の加熱
が行われる。そして、飯器の底面は炊飯ヒータ62によ
り加熱され、これにより飯器のほぼ全面からの均一な加
熱が期待される。しかし、小型の炊飯ジャーで用いられ
るような比較的消費電力の小さな炊飯ヒータであれば、
抵抗値が比較的大きいから、保温のための充分な発熱量
が得られるのに対して、比較的大型の炊飯ジャーで用い
られるような比較的消費電力の大きい炊飯ヒータでは、
ヒータの抵抗値が小さいため、保温ヒータに直列接続さ
れた状態で給電されたときの発熱量が小さい。しかも、
通常、炊飯ジャーでは、側部や蓋部には断熱材が配置さ
れているのに対して、底部には断熱材が配設されていな
い。したがって保温時における底部からの加熱量の不足
により、飯器内で大きな温度むらを生じさせてしまうこ
とになる。このように、上記の従来技術では、保温時に
おける飯器の底面からの加熱が必ずしも良好に行えると
は限らなかった。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
飯器全体を均一に加熱して炊飯または炊飯後の保温が格
段に良好に行われるようにした炊飯ジャーを提供するこ
とである。
<課題を解決するための手段および作用> 上記の目的を達成するための請求項1記載の炊飯ジャー
は、飯器を底部から加熱する炊飯ヒータと、飯器を側部
から加熱する保温ヒータとを有し、各ヒータへの電源電
力の給電を制御して炊飯および炊飯後のご飯の保温を行
う炊飯ジャーにおいて、 上記炊飯ヒータに直列に接続した第1のスイッチング手
段と、 上記保温ヒータに直列に接続した第2のスイッチング手
段とを備え、 上記炊飯ヒータと第1のスイッチング手段との直列回
路、および上記保温ヒータと第2のスイッチング手段と
の直列回路が、上記電源に対して並列に接続されてお
り、 上記保温ヒータは保温時に要する熱量よりも大きな所定
の熱量を発生することができるものであり、 さらに、炊飯動作時において、上記保温ヒータが上記所
定の熱量を発生するように、上記第2のスイッチング手
段を制御する給電制御手段を備え、 また、保温動作時において、飯器の底部からの加熱が必
要か否かを判別する判別手段と、 この判別手段が飯器の底部からの加熱が必要であると判
別したときに、上記炊飯ヒータから上記飯器の内容物を
底部から保温するのに要する熱量を発生させる給電制御
手段を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、炊飯時においては、飯器の側部か
ら加熱する保温ヒータが、保温時に要する熱量よりも大
きな所定の熱量を発生する。これにより、炊飯時には、
飯器の底部からの加熱とともに側部からの加熱も良好に
行え、飯器全体を均一に加熱することができる。炊飯ヒ
ータと第1のスイッチング手段との直列回路、および保
温ヒータと第2のスイッチング手段との直列回路は、電
源に対して並行に接続されているので、第2のスイッチ
ング手段の制御により、炊飯ヒータへの給電の影響を受
けることなく、炊飯ヒータへの給電制御に対して独立
に、保温ヒータに十分な電力を供給することが可能であ
る。
また、この構成によれば、保温動作時において判別手段
が飯器の底部からの加熱が必要であると判別したときに
は、炊飯ヒータから、飯器の底部からの保温に要する熱
量が調整されながら発生され、保温時における飯器の底
部からの良好な加熱が実現され、飯器の全体を均一に加
熱して良好な保温動作が達成される。
たとえば、上記給電制御手段は、保温動作時に、一定時
間間隔で上記炊飯ヒータに所定時間ずつ給電するもので
あってもよい。
この場合に、飯器の温度を検出する感温素子が備えら
れ、保温動作時において、上記給電制御手段が、上記感
温素子で検出される飯器の温度に対応して上記所定時間
を変化させるようにしてもよい。
さらにまた、上記給電制御手段は、保温動作時に、上記
保温ヒータへ所定の電力量が給電されるごとに、上記炊
飯ヒータに所定時間だけ給電するものであってもよい。
<実施例> 以下実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第2図は本発明の一実施例の炊飯ジャーの全体の構成を
示す縦断面図である。この炊飯ジャーは、薄い金属板で
形成されたカバー部材1と、このカバー部材1の下方に
形成された合成樹脂製の底部材2と、カバー部材1の上
方に形成された合成樹脂製の肩部材3とを含む外ケース
4を有している。この外ケース4には、その上部を閉蓋
する蓋ユニット5が、ヒンジピン6などからなるヒンジ
機構7を介して回動自在に連結されている。さらに蓋ユ
ニット5においてヒンジ機構7にほぼ正対する位置に
は、外ケース4に固定した係合突起8に係合する操作部
材9と、この操作部材9を外部から操作するための操作
レバー10とを有するロック機構11が設けられてい
る。
外ケース4の内方には、円筒状の内容器13が設けられ
ており、この内容器13に飯器14が取り出し可能に収
納されている。内容器13とカバー部材10との間に
は、飯器14からの放熱を防止する断熱部材15が配設
されている。また、内容器13の底面中央には、飯器1
4の底面に天面が接触するセンタセンサ16が設けら
れ、このセンタセンサ16を包囲するように環状の炊飯
ヒータ18が熱板17内に埋設されて配設されている。
また、飯器14の外側面に接触して保温ヒータ19が配
設されている。
蓋ユニット5は、上部に把手20を有するものであり、
下面に放熱板21が取り付けられている。そして、放熱
板21の上面所定位置には、蓋ヒータ22が取り付けら
れている。放熱板21の中央部にはワンタッチピン23
が設けられており、内蓋24の中央部に取り付けたワン
タッチパッキン25に抜取り可能に挿通され、このよう
にして内蓋24が着脱自在になっている。なお、蓋ヒー
タ22は、主として内蓋24を加熱して、内蓋24の表
面に付着した水滴が飯器14内に落下することを防ぐ目
的で設けられている。
第1図は上記の炊飯ジャーの電気的構成を示す電気回路
図である。商用交流電源30からの電力は、飯器14の
異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ31を介し
て、炊飯ヒータ18、保温ヒータ19および蓋ヒータ2
2に供給されるとともに、降圧トランス32で降圧され
整流器33で整流されて判別手段および給電制御手段と
して機能するマイクロコンピュータ34にも供給されて
いる。本実施例では、保温ヒータ19には、保温時に必
要な熱量よりも大きな熱量を発生することができるもの
が用いられており、炊飯動作時にはこの保温ヒータ19
から大きな熱量が発生される。
炊飯ヒータ18、保温ヒータ19および蓋ヒータ22は
商用交流電源30に対して並列に接続されており、各ヒ
ータにはそれぞれ継電器35、トライアック36、トラ
イアック37が付与されている。本実施例では継電器3
5が第1のスイッチング手段として機能し、トライアッ
ク36が第2のスイッチング手段として機能する。この
継電器35は、炊飯ヒータ18と商用交流電源30との
間に接続されたリレー接片35aと、整流器33からの
電流により励磁されて接片35aを付勢するリレーコイ
ル35bとを含む。リレーコイル35bの両端子間に
は、逆起電力吸収用のダイオード38が接続されてい
る。
リレーコイル35bの励磁/消磁は、マイクロコンピュ
ータ34により導通/遮断制御されるNPNトランジス
タ41によって制御される。また、保温ヒータ18およ
び蓋ヒータ22にそれぞれ対応したトライアック36,
37のゲートには、マイクロコンピュータ34によって
導通/遮断制御されるPNPトランジスタ42,43か
ら制御信号が与えられている。
マイクロコンピュータ34は、基準周波数信号発生回路
(OSC)44からのクロック信号に基づき、所定のプ
ログラムに従ってトランジスタ41〜43を制御し、こ
れにより炊飯ヒータ18,保温ヒータ19および蓋ヒー
タ22への給電を制御する。このマイクロコンピュータ
34には、タイマ設定のためなどに用いられ液晶表示素
子などで構成した表示器45、各種のスイッチ46A〜
46E、飯器14の温度を検出するサーミスタなどで構
成した感温素子47、および飯器14がセットされてい
るか否かを検知するためのセンサ48が接続されてい
る。上記のスイッチ46A〜46Eのうち、たとえばス
イッチ46Aはタイマの設定のために用いられ、スイッ
チ46Bは通常の炊飯やおかゆの調理などのようなメニ
ューを選択したりするために用いられる。またスイッチ
46Cは炊飯動作を開始させるために用いられ、スイッ
チ46Dは炊飯動作を経ることなく保温動作行わせる場
合に用いられる保温スイッチであり、スイッチ46Eは
一旦設定した動作を取り消す場合に用いられる取消スイ
ッチである。
この第1図に示された回路構成であれば、炊飯ヒータ1
8と継電器35との直列回路、および保温ヒータ19と
トライアック36との直列回路が商用交流電源30に対
して並列に接続されているので、炊飯時において継電器
35を導通させて炊飯ヒータ18に給電を行っている期
間であっても、同時に保温ヒータ19にも給電すること
が可能である。
マイクロコンピュータ34は、炊飯ヒータ18および保
温ヒータ19ならびに蓋ヒータ22への給電を、感温素
子47で検知される飯器14の温度が所定の理想曲線に
沿うように制御して、炊飯動作を行う。この炊飯動作
は、飯器14の温度を所定温度(たとえば約41℃)と
して水を吸収させる吸水工程、吸水後の米を一気に炊き
上げる炊上げ工程、沸騰状態に保つ沸騰工程、および炊
き上がったご飯をむらすむらし工程を含む。この一連の
炊飯動作における加熱の制御では、継電器35を所定の
デューティ比で導通/遮断制御して炊飯ヒータ18への
給電が行われるとともに、保温ヒータ19および蓋ヒー
タ22への給電も併せて行われる。
吸水後の米を一気に炊き上げる炊上げ工程では、たとえ
ば飯器14の温度が約71℃となった後の所定期間(た
とえば4分の期間)において、炊飯量の判定が行われ
る。この炊飯量の判定は、上記の所定期間における継電
器35のオン時間またはオフ時間の積算値により行うこ
とができる。すなわち、炊飯量が多いほど、飯器14の
温度変化を理想曲線に近づけるために多くの熱量が必要
となるから、炊飯ヒータ18の発熱量を多くすべく継電
器35のオン時間が増大する(逆にオフ時間は減少す
る。)。したがって、上記のオン時間またはオフ時間の
積算値から、炊飯量の判定が可能である。
第3図は上記のような炊飯量の判定後の炊上げ工程およ
び沸騰工程におけるマイクロコンピュータ34の動作を
説明するためのフローチャートである。ステップq0で
の炊飯量の判定の後、ステップq1,q2により、当該
炊飯ジャーの炊飯容量の判定が行われる。たとえば、炊
飯ジャーには、1.8炊き、1.5炊き、1炊きなどの
ように各種の炊飯容量のものが用意されており、各炊飯
容量の炊飯ジャーでは、炊飯ヒータ18の消費電力がた
とえば1000W、910W、660Wのように選ばれ
ている。
たとえば炊飯ジャーが1.8炊きのものであるときに
は、ステップq1からステップq3に進み、炊飯ヒータ
18への給電量を決定する電力定数tが算出される。
本実施例では、炊飯ヒータ18への給電は、1サイクル
を14秒とし、この1サイクル中に継電器35をオンさ
せる時間を変化せることにより給電のデューティ比を変
化させることによって制御される。上記の電力定数t
は、1サイクル中に継電器35をオンさせる時間に対応
する。この電力定数tは、ステップq0で判定された
炊飯量に対応して必要とされる電力をWとすると、炊
飯ヒータ18の消費電力が1000Wである場合に、 として計算される。すなわち、たとえば必要な電力W
が1000Wであれば、電力定数tは14となり、こ
の結果給電のデューティ比は14/14(=1)とな
る。また、必要な電力Wが500Wであれば、電力定
数tは7となり、給電のデューティ比は7/14(=
1/2)となる。
必要とされる電力Wは、炊飯量がx(合)であった場
合に、たとえば、 W=120x+80 … (2) として設定することが理想的な加熱状況を実現する上で
好ましいことが、経験的に判っている。
たとえば、ステップq0における炊飯量の判定が、上述
のようにして継電器35のオフ時間を積算したオフ時間
積算値F(秒)に基づいて行われる場合に、このオフ時
間積算値Fと炊飯量xとの間には、たとえば、 なる関係がある。上記第(2)式および第(3)式から、 となり、この第(4)式および上記第(1)式に従う計算がマ
イクロコンピュータ34で行われ、電力定数tが決定
される。
電力定数tが決定されると、ステップq4に進み、継
電器35がデューティ比t/14(周期は14秒)で
オン/オフされ、これにより炊飯ヒータ18への商用交
流電源30からの給電のデューティ比がt/14とな
る。この状態では、 の電力が炊飯ヒータ18に与えられることになる。
ステップq5では、PNPトランジスタ42が遮断状態
とされて、保温ヒータ19にデューティ比14/14
(=1)で商用交流電源30からの電力が供給される。
炊飯ヒータ18および保温ヒータ19は商用交流電源3
0に対して並列に接続されているので、継電器35が導
通している期間であっても、保温ヒータ19への給電が
可能であり、炊飯ヒータ18への給電が保温ヒータ19
への給電の制御に影響を与えることはない。しかも、前
述のように保温ヒータ19には保温に必要な熱量よりも
大きな熱量を発生することができるものが用いられてい
るので、上記のようなデューティ比14/14での給電
を行った場合には、飯器14の側部から大きな熱量を与
えることができる。
このように炊飯時において、保温ヒータ19に充分な電
力を供給することにより、飯器14を底部からだでなく
側面からも加熱できるので、全体を均一に加熱すること
が可能となり、これにより理想的な加熱を実現すること
ができる。
ステップq6では、蓋ヒータ22への給電が、デューテ
ィ比を12/14として行われる。この蓋ヒータ12へ
の給電によって、飯器14の全体を一層均一に加熱する
ことが可能となる。
ステップq7では、感温素子47の出力が参照され、飯
器14の温度が130℃以下であるかどうかが判断さ
れ、130℃以下であればステップq1に戻る。飯器1
4の温度が130℃を超えるとステップq8に移り、む
らし工程の加熱制御が行われる。
炊飯ジャーの炊飯容量が1.5であるときには、ステッ
プq2からステップq9に進み、この炊飯容量に対応し
た電力定数tが計算される。たとえば、1.5炊きの
炊飯ジャーの炊飯ヒータ18の消費電力が910Wであ
れば、電力定数tは下記第(6)式により得られる。
はステップq0で判定された炊飯量に対応して、必
要とれる電力であり、炊飯量x(合)に対してたとえ
ば、 として得られる。また、炊飯量xと上記の継電器35の
オフ時間積算値Fとの関係は、たとえば、 となる。第(7)式および第(8)式から、 が得られ、この第(9)式と上記第(6)式から、オフ時間積
算値Fに対応した電力定数tが算出される。
算出された電力定数tに基づいてステップq10で
は、炊飯ヒータ18への給電がデューティ比t/14
で行われる。
さらにステップq11では、保温ヒータ19への給電が
デューティ比14/14で行われる。
炊飯ジャーの炊飯容量が1であるときには、ステップ
q2からステップq12に進む。1炊きの炊飯ジャー
の炊飯ヒータ18の消費電力がたとえば660Wである
ときには、電力定数tは、 により得られる。Wはステップq0で判定された炊飯
量x(合)に対応して要求される電力であり、1炊き
の炊飯ジャーでは、電力Wは、たとえば下記第(11)式
により得られる。
また、1炊きの炊飯ジャーでは、炊飯量x(合)と上
記の電力Wとの関係は、たとえば下記第(12)式により
得られる。
これより、 が得られ、この第(13)式および上記第(10)式に基づい
て、電力定数tが算出される。
電力定数tが算出されると、ステップq13で炊飯ヒ
ータ18への給電がデューティ比t/14で行われ、
ステップq14では保温ヒータ19への給電がデューテ
ィ比14/14で行われる。
上記のようにして、炊飯時に保温ヒータ19にデューテ
ィ比14/14で給電することにより、飯器14の側面
からも良好に加熱して、飯器14の全体を均一に加熱す
ることができる。なお、むらし工程においても保温ヒー
タ19からの加熱を併用すれば、一層良好な炊飯が可能
となる。
次に保温時の動作について説明する。
第4図は沸騰工程およびむらし工程の後の保温時におけ
るマイクロコンピュータ34の動作を説明するためのフ
ローチャートである。ステップr1では、NPNトラン
ジスタ41およびPNPトランジスタ42の制御によっ
て、炊飯ヒータ18および保温ヒータ19への給電が停
止される。そして、ステップr2では、外ケース4の外
部から視認しうる位置に配置され当該炊飯ジャーが保温
動作を行っていることを表す保温ランプ(図示せず)が
点灯される。
ステップr3では、感温素子47の出力が参照され、飯
器14の温度が80℃以下であるかどうかが判断され
る。80℃以下でなければ、ステップr4で、PNPト
ランジスタ43の制御によって、蓋ヒータ22がデュー
ティ比12/14で通電される。そして、ステップr5
では、停電確認処理などが行われ、その後ステップr1
に戻る。ステップr5で行われる停電確認処理とは、停
電発生を検知してマイクロコンピュータ34内の図外の
メモリを内蔵の電池でバックアップしたり、停電時にお
ける当該炊飯ジャーの動作状態(たとえば炊飯または保
温)を保持したりする処理である。停電から復帰した後
には、保持された動作状態での動作が継続される。さら
にステップr5では、設定された動作を取り消すための
取消スイッチ46E(第1図参照)が操作されたかどう
か、および飯器14が異常加熱していないかどうかなど
を調べる処理が行われる。
ステップr3で飯器14の温度が80℃以下であると判
断されるとステップr6に移り、飯器14の温度が72
℃以下であるかどうかが調べられる。72℃以下である
とステップr7に進み、さらに飯器14の温度が71℃
以下であるかどうかが調べられる。71℃以下であると
きには、ステップr8に進み、蓋ヒータ22がデューテ
ィ比12/14で通電される。さらにステップr9では
保温ヒータ19が5/14のデューティ比で通電され
る。
そして、ステップr10では、保温ヒータ19への通電
開始とともにスタートされる図外のタイマの計時時間を
参照して、保温ヒータ19への通電開始後所定時間T1
(たとえば98秒)が経過したかどうかが調べられる。
所定時間T1が経過しているときには、ステップr11
に進み、炊飯ヒータ18がたとえば1秒間だけ通電され
るとともに、上記のタイマがリセットされる。そして、
ステップr12でステップr5と同様な停電処理などが
行われ、ステップr13では保温ランプが点灯されて、
ステップr6に戻る。ステップr10で、保温ヒータ1
9への通電開始後所定時間T1が経過する以前であると
判断されると、ステップr11を経ずにステップr12
に進む。
ステップr7で飯器14の温度が71℃を超えていると
判断されたとき(すなわち71℃<(飯器の温度)≦7
2℃のとき)には、蓋ヒータ22がデューティ比7/1
4で通電され(ステップr14)、保温ヒータ19がデ
ューティ比2/14で通電される(ステップr15)。
そして、ステップr16で、保温ヒータ19への通電開
始後所定時間T1が経過したと判断されると、炊飯ヒー
タ18にたとえば0.5秒間だけ通電される(ステップr
17)。
ステップr6で、飯器14の温度が72℃を超えている
と判断されると、蓋ヒータ22は3/14のデューティ
比で給電され(ステップr18)、保温ヒータ19への
給電は停止され(ステップr19)、炊飯ヒータ18へ
の給電も行われない(ステップr20)。
このように、飯器14の温度に応じて、蓋ヒータ22お
よび保温ヒータ19への給電のデューティ比を変化さ
せ、さらに所定時間T1毎に行われる炊飯ヒータ18へ
の通電時間を変化させることによって、飯器14の温度
を約71℃に保持するようにして保温動作が行われる。
ステップr6〜r20の保温動作はまた、保温スイッチ
46Dが操作されることによっても行われる(ステップ
r0)。
上記のように、本実施例では、保温動作時において、所
定時間T1の時間間隔で所定時間(1秒または0.5秒)
ずつ炊飯ヒータ18への給電が行われる。この結果、断
熱材などが設けられていないために冷却しやすい飯器1
4の底部からの充分な加熱が実現される。これによっ
て、飯器14を側面および底部から均一に加熱すること
ができるので、飯器14内の温度むらを抑制することが
でき、理想的な保温が達成される。また、上記の所定時
間T1の時間間隔および通電時間を炊飯ヒータ18の消
費電力に対応して適宜設定すれば、炊飯ジャーの炊飯容
量によらずに理想的な保温が容易に達成できる。
なお、本実施例における上記の保温動作のみに関して
は、前述の第6図に示された構成、すなわち炊飯ヒータ
と保温ヒータとが直列に接続された構成であっても可能
であり、保温時に所定時間間隔で継電器66を所定時間
ずつ導通させればよい。
第5図は本発明の他の実施例における保温時の動作を説
明するためのフローチャーである。この実施例の説明に
おいて、前述の第1図を併せて参照する。ステップs0
〜s10,s12〜s15,s18,s19の処理は、
第4図のステップr0〜r10,r12〜r15,r1
8,r19の処理と同様である。
本実施例の炊飯ジャーの保温動作と上記の第1の実施例
における保温動作との最も特徴的な差異は、第1の実施
例では、所定時間T1の間隔で所定時間(1秒または0.
5秒)ずつ炊飯ヒータ18に通電していたのに対して、
本実施例では保温ヒータ19へ所定の電力量が給電され
るごとに、炊飯ヒータ18への通電を所定時間ずつ行う
ようにしていることである。
すなわち、ステップs10,s15,s19に続くステ
ップs20では、保温ヒータ19への実際の通電時間T
が積算される。この通電時間Tは、たとえば、ステ
ップs9で保温ヒータ19への給電のデューティ比が5
/14に設定されたときには、14秒間のうちで実際に
通電が行われる5秒間だけ積算される。すなわち、通電
時間Tは、保温ヒータ19への通電が実際に行われた
時間を積算したものである。
この通電時間Tの積算の後は、ステップs21に進
み、通電時間Tが所定時間T2(たとえば50秒)に
達したかどうかが判断され、所定時間T2に達すると、
ステップs22で炊飯ヒータ18への通電が開始され
る。ステップs23では、炊飯ヒータ18への通電開始
後たとえば1秒間が経過したかどうかが判断され、この
時間が経過すると、ステップs24で通電時間Tがリ
セットされて、ステップs12に進む。ステップs23
で、1秒間が経過する以前であれば、ステップs24を
経ずにステップs12に進む。さらにステップs21で
通電時間Tが所定時間T2に満たないときには、炊飯
ヒータ18への通電を行うことなく、ステップs12に
進む。
このような処理によって、保温ヒータ19への実際の通
電時間Tが所定時間T2となるごと、すなわち通電時
間Tは給電された電力量と比例しているから保温ヒー
タ19へ所定の電力量が給電されるごとに、炊飯ヒータ
18が所定時間(1秒)ずつ通電される。これにより、
保温ヒータ19が飯器14に所定の熱量を与えるごと
に、炊飯ヒータ18が所定の熱量を飯器14に与えるこ
とになり、飯器14の全体を均一に加熱して、良好な保
温動作を実現することができる。
なお、実施例の保温動作もまた、上記の第1実施例の保
温動作の場合と同様に、第6図に示された構成におい
て、マイクロコンピュータ69に第5図のフローチャー
トに従う処理を保温動作時に行わせることによっても実
現できる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、内蓋24の加熱のた
めに、蓋ユニット5に蓋ヒータ22を設けているが、た
とえば外ケース4の肩部に飯器14の上端部を包囲する
肩ヒータを設け、この肩ヒータに内蓋の縁部を接触させ
るようにして、熱伝導により内蓋を加熱するようにして
もよい。この構成であれば、蓋ユニット側に電力を供給
する必要がないので、蓋ユニットを着脱自在に構成する
ことが可能となるとともに、肩ヒータを飯器の近傍に設
けることにより、より良好な飯器の加熱が実現される。
また、上記の実施例では、炊飯ヒータ18への給電の制
御のための第1スイッチング手段として継電器35が用
いられているが、これに代えてトライアックが用いられ
てもよい。
その他本発明の要旨を変更しない範囲内において、種々
の設計変更を施すことが可能である。
<発明の効果> この発明の炊飯ジャーによれば、炊飯時においては、飯
器を側部から加熱する保温ヒータが、保温時に要する熱
量よりも大きな所定の熱量を発生するので、飯器全体を
均一に加熱して良好な炊飯動作が実現される。また、保
温時においては、飯器の底部からの保温に要する熱量が
炊飯ヒータから発生されるので、保温時における飯器の
底部からの良好な加熱が実現され、飯器全体を均一に加
熱して良好な保温動作が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の炊飯ジャーの電気的構成を
示す電気回路図、 第2図はその全体の構成を示す縦断面図、 第3図は炊飯時におけるマイクロコンピュータ34の動
作を説明するためのフローチャート、 第4図は保温時におけるマイクロコンピュータ34の動
作を説明するためのフローチャート、 第5図は本発明の他の実施例における保温時の動作を説
明するためのフローチャート、 第6図は従来から用いられているマイコン制御型炊飯ジ
ャーの電気的構成を示す電気回路図である。 18……炊飯ヒータ、19……保温ヒータ、30……商
用交流電源、34……マイクロコンピュータ(判別手
段、給電制御手段)、35……継電器(第1のスイッチ
ング手段)、36……トライアック(第2のスイッチン
グ手段)、37……トライアック、42……NPNトラ
ンジスタ、42,43……PNPトランジスタ、47…
…感温素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飯器を底部から加熱する炊飯ヒータと、飯
    器を側部から加熱する保温ヒータとを有し、各ヒータへ
    の電源電力の給電を制御して炊飯および炊飯後のご飯の
    保温を行う炊飯ジャーにおいて、 上記炊飯ヒータに直列に接続した第1のスイッチング手
    段と、 上記保温ヒータに直列に接続した第2のスイッチング手
    段とを備え、 上記炊飯ヒータと第1のスイッチング手段との直列回
    路、および上記保温ヒータと第2のスイッチング手段と
    の直列回路が、上記電源に対して並列に接続されてお
    り、 上記保温ヒータは保温時に要する熱量よりも大きな所定
    の熱量を発生することができるものであり、 さらに、炊飯動作時において、上記保温ヒータか上記所
    定の熱量を発生するように、上記第2のスイッチング手
    段を制御する給電制御手段を備え、 また、保温動作時において、飯器の底部からの加熱が必
    要か否かを判別する判別手段と、 この判別手段が飯器の底部からの加熱が必要であると判
    別したときに、上記炊飯ヒータから上記飯器の内容物を
    底部から保温するのに要する熱量を発生させる給電制御
    手段を備えたことを特徴とする炊飯ジャー。
  2. 【請求項2】上記給電制御手段は、一定時間間隔で上記
    炊飯ヒータに所定時間ずつ給電するものであることを特
    徴とする請求項1項記載の炊飯ジャー。
  3. 【請求項3】飯器の温度を検出する感温素子を備え、 上記給電制御手段は、上記感温素子で検出される飯器の
    温度に対応して上記所定時間を変化させるものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の炊飯ジャー。
  4. 【請求項4】上記給電制御手段は、上記保温ヒータへ所
    定の電力量が給電されるごとに、上記炊飯ヒータに所定
    時間だけ給電するものであることを特徴とする請求項1
    記載の炊飯ジャー。
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JPS6371217A (ja) * 1986-09-12 1988-03-31 松下電器産業株式会社 炊飯器
JPH0822255B2 (ja) * 1988-01-19 1996-03-06 東芝ホームテクノ株式会社 炊飯器

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