JPH0653071A - 厚膜コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

厚膜コンデンサおよびその製造方法

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JPH0653071A
JPH0653071A JP20077692A JP20077692A JPH0653071A JP H0653071 A JPH0653071 A JP H0653071A JP 20077692 A JP20077692 A JP 20077692A JP 20077692 A JP20077692 A JP 20077692A JP H0653071 A JPH0653071 A JP H0653071A
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JP
Japan
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thick film
electrode layer
layer
upper electrode
lower electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP20077692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Takashima
義則 高嶋
Akio Fukuoka
章夫 福岡
Hiroyuki Yamada
博之 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚膜コンデンサの容量を修正することによ
り、コンデンサ容量のバラツキを抑え、また歩留の向上
を図り、更に、高精度な厚膜コンデンサを提供すること
を目的とする。 【構成】 絶縁基板10と、これの表面に形成された下
部電極層11と、下部電極層11の上面に形成された厚
膜誘電体層12と、厚膜誘電体層12の上面に、下部電
極層11と厚膜誘電体層12を介して対向するように形
成された上部電極層13とを有し、上部電極層の少なく
ともその一部(第2上部電極層14)を描画法により形
成し、電極の有効面積を増大することにより、厚膜コン
デンサの容量の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子回路を構成する電
子部品のうち、表面実装用の厚膜コンデンサおよびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の厚膜コンデンサは、図13に示す
ように、96アルミナ基板1と、これの表面に形成され
た下部電極層2と、その上面に形成された厚膜誘電体層
3と、その上面に形成された上部電極層4と、前記厚膜
誘電体層3の露出部を覆うように形成された保護膜5,
6を有している構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、スクリーン印刷によるコンデンサ容量値精度
は、パターンの滲みによる影響から許容差±20%が限
度であり、それ以上の高精度な許容差を得ようとすると
歩留が低下し、またレーザー修正法により容量を修正し
ようとすると、誘電体にダメージを与えコンデンサとし
ての絶縁性が失われ、絶縁抵抗値が減少する。そのため
容量の修正が困難であるという問題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の厚膜コンデンサは、絶縁基板と、前記絶縁基
板の表面に形成した下部電極層と、前記下部電極層の一
部を除いて覆うように形成した厚膜誘電体層と、前記厚
膜誘電体層上の一部にこの厚膜誘電体層を介して前記下
部電極層と対向するように形成した第1上部電極層と、
前記第1上部電極層に覆われていない前記厚膜誘電体層
の上面に前記第1上部電極層と接続されかつ前記厚膜誘
電体層を介して下部電極層と対向するように形成した第
2上部電極層と、前記厚膜誘電体層の露出部を覆うよう
に形成した保護膜とから構成したものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、レーザー修正法を用いること
なく、厚膜コンデンサの容量を修正することにより、高
精度な厚膜コンデンサの製造が可能となる。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0007】図1は、本発明の一実施例の厚膜コンデン
サの構成を示すものである。図1において、96アルミ
ナ基板10の表面には、銀系の下部電極層11が形成さ
れ、その下部電極層11の上面にはPbぺロブスカイト
系の厚膜誘電体層12が形成されている。そして、この
厚膜誘電体層12の上面の一部には、下部電極層11と
厚膜誘電体層12を介して対向するように銀系の第1上
部電極層13を形成させ、さらに第1上部電極層13に
覆われていない部分に第1上部電極層13に接続するよ
うに、描画装置によりノズル部から導電性材料、例えば
銀/パラジウム系の材料を吐出させて描画することによ
り、厚膜誘電体層12を介して下部電極層12と対向す
る第2上部電極層14を形成し、目的容量値になるよう
に調整する。
【0008】このようにすれば、レーザー修正法のよう
に、厚膜誘電体層12へのダメージを与えることなく、
高精度に厚膜コンデンサの容量を調整することができ
る。そして、厚膜誘電体層12を完全に覆うように結晶
化ガラス層15を形成させた後、結晶化ガラス層15を
完全に覆うように、軟化点が560±5℃のガラス層1
6を形成させている。
【0009】そして、下部電極層11と第1上部電極層
13の一部に重なるように銀系の厚膜の端面電極層17
を設け、さらに露出電極面には、はんだ付け性を向上さ
せるために、Niめっき層18とSn−Pb層19を電
解めっきにより施している。
【0010】次に、図1に示した本実施例の厚膜コンデ
ンサの製造方法について図2〜図12を用いて説明す
る。
【0011】まず、図3に示すような耐熱性および絶縁
性に優れた96アルミナ基板10を受け入れる。この9
6アルミナ基板10には短冊状および個片状に分割する
ために、分割のための溝10a,10b(グリーンシー
ト時に金型成形)が形成されている。
【0012】次に、図4に示すように前記96アルミナ
基板10の表面に厚膜銀ペーストをスクリーン印刷・乾
燥し、ベルト式連続焼成炉によって850℃の温度で、
ピーク時間6分,IN−OUT時間60分のプロファイ
ルによって焼成し、下部電極層11を形成する。
【0013】次に、図5に示すように下部電極層11の
一部に重なるように、Pbぺロブスカイト系厚膜コンデ
ンサペーストをスクリーン印刷・乾燥し、ベルト式連続
焼成炉によって850℃の温度で、ピーク時間6分,I
N−OUT時間60分のプロファイルによって焼成し、
厚膜誘電体層12を形成する。
【0014】次に、図6に示すように厚膜コンデンサの
容量が目的容量値に対し、容量が小さくなるように、下
部電極層11とは接続しないように厚膜銀ペーストをス
クリーン印刷・乾燥し、ベルト式連続焼成炉によって8
50℃の温度で、ピーク時間6分,IN−OUT時間6
0分のプロファイルによって焼成し、第1上部電極層1
3を形成する。
【0015】次に、厚膜コンデンサの容量を測定し、不
足容量を検出し、不足有効面積を算出し、その後、目的
容量値に対し、スクリーン印刷による容量値のバラツキ
を抑え厚膜コンデンサの容量の微調整を行うため、図7
に示すように第1上部電極層13に接続するように、描
画装置によりノズル部から銀/パラジウム系の導電性材
料を吐出・乾燥し、ベルト式連続焼成炉によって850
℃の温度で、ピーク時間6分,IN−OUT時間60分
のプロファイルによって焼成し、第2上部電極層14を
形成する。
【0016】次に、図8に示すように厚膜誘電体層12
を完全に覆うように、結晶化ガラスペーストをスクリー
ン印刷・乾燥し、ベルト式連続焼成炉によって850℃
の温度で、ピーク時間6分,IN−OUT時間60分の
プロファイルによって焼成し、結晶化ガラス層15を形
成する。
【0017】次に、図9に示すように結晶化ガラス層1
5を完全に覆うように、軟化点が560±5℃のガラス
ペーストをスクリーン印刷・乾燥し、ベルト式連続焼成
炉によって600℃の温度で、ピーク時間6分,IN−
OUT時間30分のプロファイルによって焼成し、ガラ
ス層16を形成する。
【0018】次に、端面電極層を形成するための準備工
程として、端面電極を露出させるために、図10に示す
ようにアルミナ基板10を短冊状に分割し、短冊状アル
ミナ基板を得る。
【0019】そして、図11に示すように前記短冊状ア
ルミナ基板の側面に、前記下部電極層11と第1上部電
極層13の一部に重なるように厚膜銀ペーストをローラ
ーによって塗布し、ベルト式連続焼成炉によって600
℃の温度で、ピーク時間6分,IN−OUT時間45分
のプロファイルによって焼成し、端面電極層17を形成
する。
【0020】次に、図12に示すように電極めっきの準
備工程として、前記端面電極層17を形成済みの短冊状
アルミナ基板を個片に分割し、個片状アルミナ基板を得
た。
【0021】そして最後に、露出している下部電極層1
1と第1上部電極層13および端面電極層17のはんだ
付け時の電極喰われの防止およびはんだ付けの信頼性の
確保のため、電解めっきによってNiめっき層18とS
n−Pbのめっき層19を形成する。
【0022】以上のような製造方法により厚膜コンデン
サを製造したところ、コンデンサの容量のバラツキを抑
えることができ、従来品の許容差±20%に対し、本発
明品は±5%の精度が可能となった。さらに歩留につい
ては、従来品の歩留85%に対し、本発明品は95%ま
で向上させることができた。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の厚膜コンデンサ
は、容量調整のためレーザーによる修正法を用いること
なく、描画法を用いて、上部電極の有効面積を増大させ
ることにより、特性劣化させることなく、厚膜コンデン
サの容量を増大させ、容量の調整を行うことができる。
したがって、膜厚コンデンサの容量の高精度化、さらに
は作業性の向上に大いに役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施例の
厚膜コンデンサの構造を示す断面図及び斜視図
【図2】同厚膜コンデンサの製造工程図
【図3】同厚膜コンデンサの製造方法を順を追って示し
た平面図
【図4】同じく平面図
【図5】同じく平面図
【図6】同じく平面図
【図7】同じく平面図
【図8】同じく平面図
【図9】同じく平面図
【図10】同じく斜視図
【図11】同じく斜視図
【図12】同じく斜視図
【図13】(a),(b)はそれぞれ従来の厚膜コンデ
ンサの構造を示す断面図及び斜視図
【符号の説明】
10 96アルミナ基板 11 下部電極層 12 厚膜誘電体層 13 第1上部電極層 14 第2上部電極層 15 結晶化ガラス層 16 保護ガラス層 17 端面電極層 18 Niめっき層 19 Sn−Pbめっき層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板と、前記絶縁基板の表面に形成し
    た下部電極層と、前記下部電極層の一部を除いて覆うよ
    うに形成した厚膜誘電体層と、前記厚膜誘電体層上の一
    部にこの厚膜誘電体層を介して前記下部電極層と対向す
    るように形成した第1上部電極層と、前記第1上部電極
    層に覆われていない前記厚膜誘電体層の上面に前記第1
    上部電極層と接続されかつ厚膜誘電体層を介して前記下
    部電極層と対向するように形成した第2上部電極層と、
    前記厚膜誘電体層の露出部を覆うように形成した保護膜
    とから構成したことを特徴とする厚膜コンデンサ。
  2. 【請求項2】絶縁基板の表面に下部電極層を形成する工
    程と、前記下部電極層の一部を除いて覆うように厚膜誘
    電体層を形成する工程と、前記厚膜誘電体層の上の一部
    にこの厚膜誘電体層を介して前記下部電極層と対向する
    ように第1上部電極層を形成する工程と、前記第1上部
    電極層に覆われていない前記厚膜誘電体層の上面に前記
    第1上面電極層と接続されかつ厚膜誘電体層を介して前
    記下部電極層と対向するように第2上部電極層を形成す
    る工程と、前記厚膜誘電体層の露出部を覆うように保護
    膜を形成する工程とからなり、かつ第2上部電極層は描
    画法により形成されることを特徴とする厚膜コンデンサ
    の製造方法。
JP20077692A 1992-07-28 1992-07-28 厚膜コンデンサおよびその製造方法 Pending JPH0653071A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7748588B2 (en) 2004-10-08 2010-07-06 Max Co., Ltd. Powered nailing machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7748588B2 (en) 2004-10-08 2010-07-06 Max Co., Ltd. Powered nailing machine

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