JPH0652780A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH0652780A
JPH0652780A JP20352792A JP20352792A JPH0652780A JP H0652780 A JPH0652780 A JP H0652780A JP 20352792 A JP20352792 A JP 20352792A JP 20352792 A JP20352792 A JP 20352792A JP H0652780 A JPH0652780 A JP H0652780A
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Hatsuo Mizuno
初男 水野
Takeshi Inoue
健 井上
Hideo Hisamoto
秀夫 久本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電路の接地側線との配線作業が容易な回路遮
断器の提供。 【構成】 電源側の入出力端子8,9 を両端に、接地側の
出力端子10を両端のいずれか一方側に装備するとともに
接地側の出力端子と接地側線とを接続するニュートラル
電線216 の一部を収容したハウジング1 と、電源側の入
出力端子間に介在する接点60を開閉する開閉機構部44及
び電路に流れる異常電流を検出する異常電流検出装置45
を備え、異常電流検出装置に応動して接点を強制開極す
る遮断機構24と、接点を開閉することによって発生する
アークを消弧する消弧装置25と、を備えた回路遮断器に
おいて、前記ニュートラル電線をハウジング外に導出さ
せる導出孔19,20 をハウジングの両端に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路遮断器に関し、特
に電路の接地側線に導出するニュートラル電線の導出位
置を改良した回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路遮断器を収納した分
電盤としては、図39に示すものが存在する。
【0003】すなわち、分電盤225 の中央上部に主幹ブ
レーカ231 を配設し、この主幹ブレーカ231 の負荷側に
接続された主幹バー232 ,233 を垂下するとともに、複
数の分岐ブレーカ234 を主幹バー232,233 の両側に配設
し、主幹バー232 ,233 の電源側線に分岐バー235 を介
して分岐ブレーカ234 の電源側線の入力端子8 に接続し
ている。また、分電盤225 の下部にニュートラルスイッ
チ236 を配設し、主幹バー232 ,233 の接地側線に接続
している。この分電盤225 から負荷237 に電源供給する
場合には、分岐ブレーカ234 の出力端子238 から電源側
線を負荷237 に導出させるとともにニュートラルスイッ
チ236 から接地側線を負荷237 へ導出して行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の分電盤
にあっては、負荷へ導出する電源側線は、分岐ブレーカ
の出力端子から、また接地側線は分岐ブレーカから離れ
た位置に設けられたニュートラルスイッチから導出され
るため、負荷側へ導出する電源側線及び接地側線の一対
の電線は、それぞれ長さを変え且つ分電盤内を引き回し
て接続する必要があり、配線作業性が悪くなっていた。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その第1の目的とするところは、電路の接地側線と
の配線作業が容易な回路遮断器を提供することにある。
【0006】また第2の目的とするところは、ニュート
ラル電線を自在に折曲でき組立易い回路遮断器を提供す
ることにある。
【0007】更に第3の目的とするところは、ニュート
ラル電線の出力端子側電線と接地側電線との接続作業が
容易な回路遮断器を提供することにある。
【0008】更に第4の目的とするところは、出力端子
側電線と接地側電線とを接続した接続場所が絶縁性の良
好な回路遮断器を提供することにある。
【0009】更に第5の目的とするところは、出力端子
側電線と接地側電線との接続部が抜けにくい回路遮断器
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回路遮断
器は、電路の電源側線及び負荷に接続される電源側の入
出力端子を両端に、負荷に接続される接地側の出力端子
を両端のいずれか一方側に装備するとともに接地側の出
力端子と接地側線とを接続するニュートラル電線の一部
を収容したハウジングと、電路の電源側の入出力端子間
に介在する接点を開閉する開閉機構部及び電路に流れる
異常電流を検出する異常電流検出装置を備え、異常電流
検出装置に応動して接点を強制開極する遮断機構と、接
点を開閉することによって発生するアークを消弧する消
弧装置と、を備えた回路遮断器において、前記ニュート
ラル電線をハウジング外に導出させる導出孔をハウジン
グの両端に設けた構成とした。
【0011】請求項2記載の回路遮断器は、請求項1の
もののニュートラル電線を、出力端子側電線と接地側電
線とに分離し、かつ、出力端子側電線を可撓性が大きい
ものとし、ハウジング内で両電線を接続した構成とし
た。
【0012】請求項3記載の回路遮断器は、請求項2の
ものの出力端子側電線と接地側電線とは、接続部材を介
して接続した構成とした。
【0013】請求項4記載の回路遮断器は、請求項2又
請求項3のもののハウジングを縦割り器体とし、器体内
に配設された消弧装置を隔離する隔離体を設け、この隔
離体によって隔離された側で出力端子側電線と接地側電
線とを接続した構成とした。
【0014】請求項5記載の回路遮断器は、請求項3又
請求項4のものの接続部材が係止される係止部をハウジ
ング又は隔離体に設けた構成とした。
【0015】
【作用】請求項1記載の構成によれば、ニュートラル電
線をハウジング外に導出させる導出孔をハウジングの両
端に設けたので、電路の接地側線がハウジングのどちら
か一端側近傍に配設されても、接地側線に近い方の導出
孔からニュートラル電線を導出することができる。
【0016】請求項2記載の構成によれば、ニュートラ
ル電線を、出力端子側電線と接地側電線とに分離し、か
つ、出力端子側電線を可撓性の大きいものとし、ハウジ
ング内で接続したので、請求項1の作用に加え、接地側
の出力端子側の電線がハウジング内のスペースに合わせ
られるよう、自在に折曲して収納することができる。
【0017】請求項3記載の構成によれば、出力端子側
電線と接地側電線とは、接続部材を介して接続したの
で、請求項2の作用に加え、ワンタッチで出力端子側電
線と接地側電線とを接続できる。
【0018】請求項4記載の構成によれば、ハウジング
を縦割り器体とし、器体内に配設された消弧装置を隔離
する隔離体を設け、この隔離体によって隔離された側で
出力端子側電線と接地側電線とを接続したので、請求項
2又は請求項3の作用に加え、接点開閉時のアークによ
る影響を受けにくくできる。
【0019】請求項5記載の構成によれば、接続部材が
係止される係止部をハウジング又は隔離体に設けたの
で、請求項3又は請求項4の作用に加え、出力端子側電
線と接地側電線との接続部の張力除去ができるととも
に、抜けにくいものとなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図38に
基づいて説明する。なお、本来ならば図2乃至図4を図
1に、図11乃至図16を図10に、図18乃至図24
を図17に、図26乃至図28を図25に、図30乃至
図32を図29に、図35乃至図37を図34にそれぞ
れまとめるべきであるが、紙面の関係上やむを得ず部分
に分けて示すこととした。
【0021】すなわち、この回路遮断器のハウジング1
は、合成樹脂等の絶縁材料で形成され、一端に電路の電
源側の入力端子8 、他端の下段に電路の電源側の出力端
子9、他端の上段に電路の接地側の出力端子10を装備
し、上面外部の中央に長方形状のハンドル突部11を装備
するとともに、上面外部の一方側に外壁13と後述する内
壁40との間に挟まれ後述するニュートラルハンドル214
を操作するための長方形状をなしたニュートラルハンド
ル用窓孔12を設けている。ハンドル突部11には、図1に
おいて、左側に後述する操作ハンドル52が装着される長
方形状の操作ハンドル用窓孔14と、中央及び右側に上部
を大径にするとともに下部を小径の貫通孔とした2つの
操作孔15,16とが設けられ、このハンドル突部11から操
作ハンドル52の操作部82を突出させている。また、両端
には、分電盤に取り付けるための取付凹部17,18を有す
るとともに、後述するニュートラル電線216 を導出させ
る導出孔19,20を設けている。なお、本実施例によれ
ば、接地側の出力端子を電源側の出力端子側に設けてい
るが、電源側の入力端子側に設けてもよい。また、本実
施例によれば、ニュートラル電線は電源側の出力端子側
の導出孔から導出させているが、電源側の入力端子側の
導出孔から導出させてもよい。
【0022】このハウジング1 は、縦割りとして部品を
横嵌め式とした器体2 と、後述する消弧装置25を隔離す
る隔離体3 と、端子隔離体4 と、器体2 の開口を塞ぐカ
バー5 とから構成され、器体2 と端子隔離体4 とカバー
5 とに形成されたかしめ孔21に4本のかしめ鋲22により
一体的に固定される。
【0023】器体2 の内部は、ほぼ中央を仕切壁23によ
り電路を遮断する遮断機構24とアークを分断・冷却する
消弧装置25とが配設された第1区画23A と、漏洩電流を
検出する漏電検出装置26とテスト釦27とが配設された第
2区画23B とに分割される。第1区画23A には、電源側
の入力端子8 を装着するための凹状の端子溝29と、この
端子溝29の下方に消弧装置25内で発生するガスを排気す
るための排気口30とを形成している。また、この端子溝
29の奥側には電源側の入力端子8 と後述するバイメタル
93とを仕切る絶縁板31が配設される。
【0024】第2区画23B には、電源側の出力端子9 を
装着するための凹状の端子溝32と、端子溝32の上方奥側
に後述するニュートラル装置212 が装着される支持部33
とを備えている。支持部33は、後述するニュートラル可
動板213 が後述する端子板202 の固定側接触部208 に接
触する場所となる接触面33a と、この接触面33a の一端
に設けられるものであって、後述する付勢ばね215 が装
着される装着凹所33bとを設けている。この支持部33の
上方となる器体2 内部には、ニュートラルハンドル214
を開いたときにニュートラル可動板213 が当接する傾斜
状の当接部34を有するとともに、この当接部34の一端に
設けられるものであって、後述する付勢ばね215 の位置
決め突出片223 が挿入される挿入凹所34a を有してい
る。また、この第2区画23B には、上面内部に後述する
漏電検出用基板133 が装着される切溝35を、下面内部に
後述する零相変流器129 が装着される凹所36を形成して
いる。さらに、仕切壁23の側面には、後述する引張ばね
148 を引っ掛けるための引掛軸37が形成されている。ま
た、この仕切壁23の上部には、漏電状態を表示する漏電
表示装置28が配設される。
【0025】隔離体3 は、後述するニュートラル電線21
6 の出力端子側電線216aと接地側電線216bとを接続する
接続部材226 を係止するための係止部38を有するととも
に、排気口30と導出孔19とを隔離する嵌合突片39を有
し、この嵌合突片39を排気口30の側面から嵌めることに
よって第1区画23A の消弧装置25と遮断機構24の一部と
を塞ぐように器体2 に装着される。
【0026】端子隔離体4 は、接地側の出力端子10をニ
ュートラル装置212 及び漏電検出装置26とから隔離する
内壁40,41を設けるとともに、この内壁40,41で隔離さ
れ接地側の出力端子10を装着するための凹状の端子溝42
を有し、第2区画23B の端子溝32と階段状となるように
装着される。また、この端子溝42の内壁40側には、支持
部33の接触面33a に連通する貫通孔43を備えている。
【0027】カバー5 は、器体2 の開口を塞ぐものであ
って、器体2 の開口を塞いだ状態で器体2 に配設される
遮断機構24、消弧装置25、漏電検出装置26、テスト釦2
7、漏電表示装置28等を保持するものである。
【0028】遮断機構24は、電路を手動で開閉する開閉
機構部44と、異常電流が流れたときに電路を開く異常電
流検出装置45とから構成されている。開閉機構部44は、
後述するフレーム53の第1固定軸54により中間部が軸支
された可動接触子46と、可動接触子46を開極方向に付勢
する開極ばね47と、可動接触子46に第1可動軸57を介し
て一端が連結された連結リンク48と、フレーム53の第2
固定軸55に操作ハンドル52とともに軸支され、連結リン
ク48の他端に保持された第2可動軸58を揺動自在に支持
するスリット71を形成したラッチリンク49と、フレーム
53の第3固定軸56に軸支されてラッチリンク49をラッチ
するトリップリンク50と、一端が第2可動軸58を介して
連結リンク48に連結され他端が第3可動軸59を介して操
作ハンドル52に連結されたハンドルリンク51と、フレー
ム53の第2固定軸55にラッチリンク49とともに保持され
た操作ハンドル52と、これらの部材を保持する第1乃至
第3固定軸54,55,56を有したフレーム53と、電源側の
入出力端子8 ,9 間に介在される接点60とから構成され
ている。
【0029】可動接触子46は、中間部がフレーム53の第
1固定軸54に軸支されるように楕円形状のスリット61a
を設けて互いに平行な一対の脚片61とこの脚片61を連結
した連結片62とから略コ字状に形成され、連結片62の一
端に後述する固定接点92と接離する可動接点63を設ける
とともに、連結片62の他端に開極ばね47の一端を掛止す
るための突起64を設けている。また、この連結片62のほ
ぼ中央には、後述する可動鉄心102 が挿通されて可動接
触子46を開極方向に強制開極するためのだるま孔(図示
せず)が形成されている。さらに、脚片61の中間部から
斜め上方向に延びた先端に第1可動軸57を介して連結リ
ンク48が連結される爪状の保持片65を備えている。この
可動接触子46が、銅より線66を介してフレーム53に連結
される。
【0030】開極ばね47は、コイル状に形成され、一端
を可動接触子46の突起63に掛止するとともに他端を後述
する第2ヨーク105 の掛止部117 に掛止し、可動接触子
46を開極方向に付勢している。
【0031】連結リンク48は、両端に軸孔を有する互い
に平行な一対の脚片67と、この脚片67の一端の軸孔近傍
から脚片67同士を連結する連結片68とから構成され、一
端の軸孔に第1可動軸57を介して可動接触子46の保持片
65に連結するとともに、他端の軸孔に第2可動軸58を介
してラッチリンク49とハンドルリンク51とに連結する。
【0032】ラッチリンク49は、第2固定軸55に軸支さ
れる軸孔を有するとともに、第2可動軸58を揺動自在に
支持するスリット71を有し、側面視が大略く字状に形成
され互いに平行な一対の脚片69と、この脚片69のほぼ中
央から脚片69同士を連結する連結片70とから構成されて
いる。つまり、連結リンク48とハンドルリンク51とを第
2可動軸58を介してスリット71に揺動自在に保持するも
のである。
【0033】トリップリンク50は、立片72と立片72の中
間部で一体連設された側片73とからなり、側片73と反対
側に耳片74を形成し、この側片73と耳片74とに形成され
た軸受孔を介して第3固定軸56に軸支される。また、こ
のトリップリンク50の側片73先端には、ラッチリンク49
の連結片70を係止するための係止部75が形成されてい
る。さらに、フレーム53の第3固定軸56に嵌挿支持され
側片73と後述する第1ヨーク98の上片106 とに係止し、
側片73をラッチリンク49の連結片70側に付勢するねじり
コイルばね76を設けている。立片72の上端には、バイメ
タル93の変形を連動するバイメタル連動板77と、このバ
イメタル連動板77と交差する方向に設けられ、後述する
第1の伝達レバー146 の開口部159 が装着される突片78
とが設けられ、立片72の下端には、後述する可動鉄心10
2 の移動が連動される可動鉄心連動板79が設けられてい
る。
【0034】ハンドルリンク51は、両端に軸孔を有する
互いに平行な一対の脚片80と、この脚片80の中央から脚
片同士を連結する連結片81とから構成され、一端の軸孔
に第2可動軸58を介して連結リンク48に連結され、他端
の軸孔に第3可動軸59を介して操作ハンドル52に連結さ
れる。
【0035】操作ハンドル52は、合成樹脂等の絶縁材料
で形成され、ハウジング1 の上面かのハンドル突部11か
ら突出させた操作部82とハウジング1 の窓孔14を揺動す
るものであって、側面視が扇状をなした揺動部83とラッ
チリンク49とともに第2固定軸55を介して保持される軸
孔85と後述するばね145 の一端154 が挿入されるばね用
軸孔86とを有して回転の中心となる基部84とから構成さ
れている。また、この揺動部83の一端には、第3可動軸
59を介してハンドルリンク51が連結される軸孔を有した
突所87を設けている。
【0036】フレーム53は、第1ヨーク98と一体的に設
けられたフレーム本体88と、このフレーム本体88に第1
乃至第3固定軸54,55,56を介して連結されたフレーム
カバー89とから構成されている。フレーム本体88は、側
面視が内部に開口を有して大略三角形状に形成され、こ
の頂点と2つの底辺にはそれぞれ第1乃至第3固定軸5
4,55,56が挿入される軸孔を有し、2つの底辺に第1
ヨーク98が一体的に設けられている。フレームカバー89
は、フレーム本体88と同様に、側面視が内部に開口を有
して大略三角形状に形成され、この頂点と底辺の両端に
はそれぞれ第1乃至第3固定軸54,55,56が挿入される
軸孔を有している。また底辺の一端からは、下方向に延
びる脚片90とこの脚片90の先端からフレーム本体88方向
に延びる側片91とを連設している。このフレームカバー
89に銅より線66の一方を溶接し、銅より線66の他方を可
動接触子46に溶接することによって、フレームカバー89
と可動接触子46とが連結される。
【0037】接点60は、可動接触子46に設けられた可動
接点63と、後述する固定接触子122に設けられた固定接
点92とから構成され、電源側の入出力端子8 ,9 間に介
在している。可動接点63は、前述したように可動接触子
46の連結片62の一端に設けられている。固定接点92は、
後述する固定接触子122 の突片127 の基端近傍に設けら
れている。この可動接点63と固定接点92とは、ともに溶
着しにくい材料で形成されている。なお、本実施例によ
れば、開閉機構部はリンク形式のものであるが、接点を
開極か閉極のどちらか一方に急速に反転する反転形式の
ものでもよい。
【0038】異常電流検出装置45は、過電流を検出する
バイメタル93と、短絡電流を検出する検出用電磁石94と
から構成されている。バイメタル93は、熱膨張率の異な
る2枚の薄板を一体に重合してなり、垂直片95と水平片
96とから全体が略L字状に折曲形成され、通電電流に応
じて発熱し変形する。垂直片95の上端部には、ギャップ
調整ねじ97が螺合されるねじ孔95a が設けられている。
このバイメタル93は、フレームカバー89の側片91の下端
に水平片96を溶接することによって電源側の入力端子8
近傍に配置される。検出用電磁石94は、フレーム53と一
体的に設けられた第1ヨーク98と、第1ヨーク98に設け
られた固定鉄心99と、固定鉄心99を貫通したトリップリ
ンク駆動棒100 と、可動鉄心102 を可動接触子46側に付
勢する復帰ばね101 と、可動接触子46を強制開極する可
動鉄心102 と、これらを覆うコイル筒103 と、このコイ
ル筒103 を巻装するコイル104 と、第1ヨーク98に連結
される第2ヨーク105 とから構成されている。第1ヨー
ク98は、対向する上片106と下片107 とを連結片108 を
介して略コ字状に形成され、この上片106 がフレーム本
体88に連設されることによって、フレーム53に一体的に
設けられている。固定鉄心99は、貫通孔110 を有し、そ
の先端が第1ヨーク98の連結片108 に形成された嵌合孔
109 に内側から嵌合されてかしめ固定される。
【0039】トリップリンク駆動棒100 は、全体が固定
鉄心99より長い円柱状に形成され、固定鉄心99の貫通孔
110 に揺動自在に貫挿される。復帰ばね101 は、コイル
状に形成され、固定鉄心99と可動鉄心102 との間に圧縮
架設され、可動鉄心102 を可動接触子46側に付勢してい
る。可動鉄心102 は、コイル筒103 内にスライド自在に
嵌められ、その一端部から突出した強制開極棒111 がコ
イル筒103 の小径部より外部に突出し、その先端に鍔部
112 が形成され、可動接触子46のだるま孔を貫通する。
コイル筒103 は、貫通孔を有し大径部と小径部とから構
成され、この小径部が後述する第2ヨーク105 の嵌合孔
116 に内側から嵌合される。コイル104は、コイル筒103
に外装し、かつその一端部は軸方向に折り返されて後
述する端子板187 の突片191 に溶接される。また、コイ
ル104 の他端部に銅より線113 の一端を溶接するととも
に、バイメタル93の垂直片95に銅より線113 の他端を溶
接することによってバイメタル93と接続している。第2
ヨーク105 は、下片114 とこの下片114 に連設された側
片115 とから構成され、コイル筒103 の小径部が嵌合さ
れる嵌合孔116 を有している。また、この側片115 の先
端には、開極ばね47を掛止して可動接触子46を開極方向
に付勢するための掛止部117 を設けている。
【0040】消弧装置25は、短絡遮断時に発生するアー
クを可動接点63と固定接点92とからなる接点60から遠間
させるアーク走行板118 と、アークを分断・冷却する消
弧グリッド119 と、器体2 及び隔離体3 をアークから保
護するとともにアークガスの環流路を形成するアークガ
ス環流側板120 とから構成され、器体2 の排気口30から
分断・冷却されたガスが排気される。アーク走行板118
は、アーク走行板本体121 と、固定接触子122 とから構
成されている。アーク走行板本体118 は、長方形状の副
片123 とこの副片123 に連設された正方形状の主片124
とから構成されている。このアーク走行板本体118 の中
央線上には、副片123 から主片124 にかけて突リブ125
を設け、アークを走行し易くしてこう着を避けるように
している。固定接触子122 は、基端部がアーク走行板本
体121 に連設された支持片126 と、この支持片126 から
連設された突片127 とから形成され、突片127 の基端近
傍に固定接点92が設けられている。消弧グリッド119
は、馬蹄形状の板128 を積層して形成され、アーク走行
板本体121 の主片124 を覆うように配設し、アークを分
断・冷却する。アークガス環流側板120 は、アーク走行
板118 の副片123 を挟み、かつ固定接触子122 の突片12
7 基端に係合するように配設される。また、この突片12
7 から電源側電線128 を介して後述する電源側の出力端
子9 の端子板194 の脚片199 に接続される。
【0041】次に、遮断機構24の動作原理を図1乃至図
4、図25乃至図32に基づいて説明する。
【0042】すなわち、操作ハンドル52を図1乃至図4
に示すオフ状態側から図25乃至図図28に示すオン状
態側に向かって倒すと、ラッチリンク49がトリップリン
ク50にラッチされた状態で第2可動軸58がラッチリンク
49のスリット71を上方から下方に移動し、この第2可動
軸58によって連結リンク48が移動する。そして、この第
2可動軸58と第2固定軸55とを結ぶ直線を越えて第3可
動軸59が移動すると急速に反転することによって、この
連結リンク48に連結された可動接触子46が第1固定軸54
を中心として回転し、図25乃至図28に示すように、
可動接点63が固定接点92に接触する。このとき、第1固
定軸54が可動接触子46の中間部に設けられた楕円形状の
スリット61aの中間に位置し、可動接点63に接圧力を与
えている。また、トリップ状態のうち過電流トリップ
は、図1乃至図4に示すオン状態で電路に過電流が流れ
ると、バイメタル93の自己発熱により漸時にギャップ調
整ねじ97がバイメタル連動板77を付勢することによっ
て、トリップリンク50が押されて、ラッチリンク49の連
結片70が係止部75から外れ、開極ばね47によってラッチ
リンク49が回動するとともに、可動接触子46が第1固定
軸54を中心として固定接点92から離れる方向に回転す
る。そして、図29乃至図32に示すように接点60を開
極するとともに可動軸58がフレームカバー89の開口縁89
a に引っ掛かり操作ハンドル52が中立位置に保持され
る。短絡トリップは、図1乃至図4に示すオン状態で電
路に短絡電流が流れると、検出用電磁石94の可動鉄心10
2 が固定鉄心99に吸引される。これによりトリップリン
ク駆動棒100 が押出されてトリップリンク50の可動鉄心
連動板79を押し、トリップリンク50が回動するためラッ
チリンク49が釈放され、前述したように可動接触子46が
開極動作する。しかし、可動接触子46はこのようなリン
ク連動によって開極する前に、すなわち可動鉄心102 の
動作と全く同時に可動鉄心111 の鍔部112 が可動接触子
46に係止してこれを引き寄せて可動接点63を固定接点92
から離間させる。すなわち、ラッチリンク49がトリップ
される寸前において第1固定軸54を支点に可動接触子46
が開極ばね47を圧縮する方向に回動して開極動作する。
【0043】漏電検出装置26は、図33乃至図37に示
すように、電路の不平衡電流を検出する零相変流器129
と、この零相変流器129 の出力を増幅する制御回路部13
0 と、後述するテスト釦27の操作部137 をハウジング1
から突出するように保持する可動接触板131 と、この可
動接触板131 と当接することによって後述する試験回路
部141 を介して零相変流器126 に不平衡電流を発生させ
る固定接触軸132 と、これらのものが取り付けられた漏
電検出用基板133 とから構成され、この漏電検出基板13
3 が電源側の出力端子9 近傍に配置されている。なお、
この漏電検出用基板と零相変流器とが別々に設けたもの
でもよい。漏電検出用基板133 には、ニュートラル電線
216 が通過可能なスリット134 を形成している。この漏
電検出用基板133 の上端を器体2 の切溝35に、零相変流
器129 を器体2 の凹所36にそれぞれ装着することによっ
て、漏電検出装置26をハウジング1 に配設している。ま
た、制御回路部130 は、電路に流れた不平衡電流が感度
電流以上になった際に出力に信号を出す増幅器135 と、
増幅器135 の出力の信号がでた場合にオンするサイリス
タで構成されたスイッチング素子136 とから構成されて
いる。なお、スイッチング素子136 は、トランジスタで
構成されていてもよい。
【0044】テスト釦27は、ハウジング1 の上面から実
際に操作するものであって、略円柱状をなした操作部13
7 と、この操作部137 の下面から延びた脚部138 とから
構成され、操作部137 をハウジング1 の上面に突出させ
るよう操作孔16に装着される。また、脚部138 の先端に
は、中央に切溝140 を有して弾性を持たせ、操作孔16に
挿入したとき操作孔16の内部に係止するとともに可動接
触板131 に当接する当接部139 を設けている。このテス
ト釦27を押圧することによって可動接触板131が固定接
触軸132 に当接し、試験回路部141 を介して零相変流器
129 に不平衡電流を発生させる。試験回路部141 は、電
流を限流する限流用抵抗142 と、試験用巻線143 とから
構成されている。
【0045】テスト釦27は、ハウジング1 の上面から実
際に操作するものであって、略円柱状をなした操作部13
7 と、この操作部137 の下面から延びた脚部138 とから
構成され、操作部137 をハウジング1 の上面に突出させ
るよう操作孔16に装着される。また、脚部138 の先端に
は、中央に切溝140 を有して弾性を持たせ、操作孔16に
挿入したとき操作孔16の内部に係止するとともに可動接
触板131 に当接する当接部139 を設けている。このテス
ト釦27を押圧することによって可動接触板131が固定接
触軸132 に当接し、試験回路部141 を介して零相変流器
129 に不平衡電流を発生させる。試験回路部141 は、電
流を限流する限流用抵抗142 と、試験用巻線143 とから
構成されている。
【0046】漏電表示装置28は、漏電するとハウジング
1 の上面に突出する漏電表示部材144 と、この漏電表示
部材144 をハウジング1 の操作孔15から突出させるばね
145と、トリップリング50を回転させて開閉機構部44を
トリップさせる第1と第2の伝達レバー146 ,147 と、
第2の伝達レバー147 を器体2 の下面方向に引っ張る引
張ばね148 と、漏電検出装置26の制御回路部130 で増幅
された電流により第2の伝達レバー147 を回転させる電
磁石装置149 とから構成されている。漏電表示部材144
は、円柱状をなし漏電したときにハウジング1 の操作孔
15から突出する表示部150 と、略角柱状をなし操作孔15
に進退自在なものであって、ばね145 の一端が挿入され
る切溝152 と第1の伝達レバー146 に係止される被係止
片153 とを有した脚部151 とから構成される。ばね145
は、コイル状に形成され、第2固定軸55に挿着され一端
154 が操作ハンドル52のばね用軸孔85に、他端155 が漏
電表示部材144 の切溝152 にそれぞれ挿入され、図1に
おいて上方向に付勢するように装着している。また、こ
の他端155 には、操作ハンドル52が中立位置にあって、
操作ハンドル52を開極位置に移行させると操作ハンドル
52の揺動部83の他端に当接する当接部156 を有してい
る。第1の伝達レバー146 は、開口部159 を有した垂直
片157 と、この垂直片157 に連設されるとともに第2の
伝達レバー147の係合部167 に係合する係合部160 を有
した係合片158 から構成される。また、これら垂直片15
7 と係合片158 との連設間には、フレーム53の第3固定
軸56が挿入される挿入凹部161 を設けており、この挿入
凹部161 に第3固定軸56を、開口部159 にトリップリン
ク50の突片78をそれぞれ挿入することによって第1の伝
達レバー146 がフレームカバー89に回転可能となるよう
保持される。第2の伝達レバー147 は、先端に漏電表示
部材144 の被係止部153 を係止する係止部166 を有した
斜片162 と、この斜片162 に連設され第1の伝達レバー
146 の係合部160 に係合する係合部167 を有した係合片
163 と、斜片162 の係止部166 の下側に連設され斜片16
2 と交差する方向に設けられるものであって、引張ばね
148 の引掛部に引っ掛けられる引掛軸164 と、斜片162
の側面に連設されるものであって、後述する電磁石装置
149 の可動鉄心171 を係止する係止片165 とから構成さ
れる。また、これら斜片162 と係合片163 との連設間に
は、フレーム53の第1固定軸54が挿入される挿入凹部16
8 を設けており、この挿入凹部168 に第1固定軸54を装
着することによって第2の伝達レバー147 がフレームカ
バー89に回転可能となるように保持される。なお、本実
施例によれば、漏電検出装置の出力を遮断機構に伝達す
る伝達レバーが2つの部材で構成されているが、いくつ
の部材で構成されても適用できる。
【0047】引張ばね148 は、コイル状に形成され、第
2の伝達レバー147 の引掛軸164 と器体2 の引掛軸37と
に引っ掛けられる。電磁石装置149 は、コイルが巻装さ
れたコイルボビン169 と、固定鉄心170 と、可動鉄心17
1 と、ヨーク172 とから構成されている。コイルボビン
169 は、コイルが巻装された中央部173 とこの中央部17
3 に連設され中央部173 を挟むように形成された鍔部17
4 とから構成され、この一方の鍔部174 から他方の鍔部
174 に至る両端には、貫通孔175 が形成されている。ま
た両端の鍔部174 には、後述するヨーク172 の上片182
と下片183 とが凹凸嵌合される凹所176 が形成されてい
る。このコイルボビン169 の両端のコイル端末177 が漏
電検出装置26の制御回路部130 及び試験回路部141 にリ
ード線(図示せず)を介して接続される。固定鉄心170
は、略円柱状に形成され切溝178を有してコイルボビン1
69 の貫通孔175 に挿入し、後述するヨーク172 の保持
凹所185 によって保持される。可動鉄心171 は、円柱状
をなした可動鉄心本体179と、この可動鉄心本体179 に
連設された連設軸180 と、第2の伝達レバー147 の係止
片165 に係止される被係止部181 とから構成され、コイ
ルボビン169 に形成された貫通孔175 に挿入し、可動鉄
心本体179 がヨーク172 の保持凹所185 によって抜け止
めされるので、この可動鉄心171 はコイルボビン169 か
ら落ちることはない。ヨーク172 は、対向する上片182
と下片183 とを連結片184 を介して略コ字状に形成さ
れ、この上片182 と下片183 とがコイルボビン169 の鍔
部174 の凹所176 に凹凸嵌合されることによって、コイ
ルボビン169 に装着される。また、この上片182 と下片
183 とには、固定鉄心170 の切溝178 と可動鉄心本体17
9とを貫通孔175 から抜けないように保持する保持凹所1
85 を設けている。
【0048】これら漏電検出装置26とテスト釦27及び漏
電表示装置28の動作原理を図33及び図37に基づいて
説明する。図において、8 は電源側を接続する入力端
子、216 は接地側線を接続するニュートラル電線、9 は
負荷を接続する電源側の出力端子、10は負荷を接続する
接地側線の出力端子である。
【0049】すなわち、電路に不平衡電流が流れると、
零相変流器129 により検出して2次出力を発生し増幅器
135 にて増幅してスイッチング素子136 をオンしコイル
の励磁により電磁石装置149 の可動鉄心171 が固定鉄心
170 側に吸引され可動鉄心171 の被係止部181 が第2の
伝達レバー147 の係止片165 を押し上げることによっ
て、第2の伝達レバー147 が第1固定軸54を中心として
回転し、第2の伝達レバー147 の係合部167 が第1の伝
達レバー146 の係合部160 を押し下げ、第1の伝達レバ
ー146 が第3固定軸56を中心として回転し、この第1の
伝達レバー146 の開口部159 に挿入されたトリップリン
ク50の突片78を介してトリップリンク50が第3固定軸56
を中心として回転する。この後、前述した遮断機構24の
トリップ動作と同様に可動接点63を固定接点92から引外
して接点60を開極する。また、第2の伝達レバー147 が
回転することによって、係止部166 から漏電表示部材14
4 の被係止部153 が外れ、操作ハンドル52とともに第2
固定軸55を介して取り付けられたばね145 によって漏電
表示部材144 の表示部150 がハウジング1 の操作孔15か
ら突出するとともに、操作ハンドル52が中立位置に保持
される。さらに、漏電試験をするときは、テスト釦27を
押圧し可動接触板131 を固定接触軸132 に当接させ、試
験回路部141 に信号を与えることによって、零相変流器
129 に不平衡電流が発生し電磁石装置149 が働いて可動
鉄心171 が吸引される。従って、前述したように、遮断
機構24によって、可動接点63を固定接点92から引外す。
【0050】また、漏電によって、漏電表示部材144 の
表示部150 がハウジング1 の操作孔15から突出し、操作
ハンドル52が中立位置にある場合、操作ハンドル52を開
極位置に向かって変位させると、操作ハンドル52の揺動
部83の他端がばね145 に形成された当接部156 に当接
し、ばね145 の他端155 が図34において下方向に移動
する。これにより、ばね145 の他端155 が挿入された漏
電表示部材144 をハウジング1 の内部方向に変位し、こ
の変位により漏電表示部材144 の被係止部153 が第2の
伝達レバー147 の係止部166 に係止される。なお、本実
施例によれば、漏電表示部材の表示部がハウジングの操
作孔から突出し、操作ハンドルが中立位置にある場合、
操作ハンドルを開極位置に向かって移動させることによ
って漏電表示部材を第2の伝達レバーに係止している
が、操作ハンドルを閉極位置に向かって移動させること
によって漏電表示部材を第2の伝達レバーに係止するも
のでも適用できる。
【0051】端子は、電源側の入出力端子8 ,9 と、接
地側の出力端子10とから構成されている。電源側の入力
端子8 は、ドライバーの操作孔189 を有した端子ねじ18
6 と、端子ねじ186 が螺合されるねじ孔190 を有すると
ともに検出用電磁石94のコイル104 に接続される突片19
1 を設けた端子板187 と、端子ねじ186 が螺合されるね
じ孔192 を有したナット188 とから構成され、この電源
側の入力端子8 が第1区画23A の端子溝29に装着され
る。電源側の出力端子9 は、ドライバーの操作孔196 を
有するとともに山形をなす当金197 を有した端子ねじ19
3 と、端子ねじ193 が螺合されるねじ孔198 を有すると
ともに固定接触子122 から電源側電線128を介して接続
される脚片199 を備えた端子板194 と、端子ねじ193 が
螺合されるねじ孔200 を有したナット195 とから構成さ
れ、第2区画23B の端子溝32に装着される。この電源側
の入力端子8 から接点60及び電源側電線128 を介して電
源側の出力端子9 に電気的に接続される。接地側の出力
端子10は、ドライバーの操作孔205 を有するとともに山
形をなす当金206 を有した端子ねじ201 と、端子ねじ20
1 が螺合されるねじ孔207 を有するとともに端子隔離体
4 の貫通孔43に貫通する固定側接触部208 を有した端子
板202 と、端子ねじ201 が螺合されるねじ孔209 を有し
たナット203 と、端子板202 のねじ孔207 に重合する貫
通孔210 を有するとともに電源側の出力端子9 をカバー
するカバー部211 を有した絶縁カード204 とから構成さ
れ、この接地側の出力端子10が電源側の出力端子9 を装
着した端子溝32より上段となる端子隔離体4 の端子溝42
に装着される。
【0052】ニュートラル装置212 は、端子板202 の固
定側接触部208 に接触するニュートラル可動板213 と、
このニュートラル可動板213 を固定側接触部208 に押圧
するニュートラルハンドル214 と、ニュートラル可動板
213 を固定側接触部208 から離れる方向に付勢する付勢
ばね215 と、接地側線に接続されるニュートラル電線21
6 とから構成されている。ニュートラル可動板213 は、
導電性材料で長方形状に形成され、一端に後述する付勢
ばね215 の位置決め突出片223 が挿通される挿通孔217
を有するとともに、ニュートラル電線216 に一端が溶接
等によって固定され、外壁13と内壁40との間に固定側接
触部208 と対向するように器体2 の当接部34に配設され
る。このニュートラル可動板213 と固定側接触部208 と
でニュートラル接点218 が構成される。ニュートラルハ
ンドル201 は、合成樹脂等の絶縁材料で側面視が大略楕
円形状をなし、回転することによってニュートラル可動
板213 に当接する環状部219 と、器体2 の定位置(図示
せず)に凹凸嵌合し回転の中心となる回転支軸220 と、
内壁40の上方端面をに延出させてハウジング1 の外部か
ら操作される操作部221 と、ニュートラル可動板213 を
固定側接触部208 に押圧する突起222 とから構成され、
ハウジング1 のニュートラルハンドル用窓孔12に操作部
221 が突出するようにハウジング1 の内部に配設され
る。付勢ばね215 は、弾性を有する部材でコイル状に形
成され、支持部33の装着凹所33b に装着することによっ
て、ニュートラル可動板213 を固定側接触部208 から離
れる方向に付勢している。また、この付勢ばね215 の位
置決め突出片223 は、ニュートラル可動板213 の挿通孔
217 に挿通し器体2 の挿入凹所34a に挿入することによ
って、ニュートラル可動板213 の位置決めをしている。
また、この付勢ばね215 のニュートラル可動盤213 に当
接する先端には、ニュートラル可動板213 へ付勢する面
積を広める受座224 を有している。なお、本実施例によ
れば、ニュートラルハンドルを回転させることによって
ニュートラル接点を開閉しているが、ニュートラル電線
と接地側の出力端子とが開閉操作によって接続されるも
のであれば適用できる。
【0053】ニュートラル電線216 は、図21に示すよ
うに、ニュートラル可動板213 の一端に固定された出力
端子側電線216aと接地側線に導出される接地側電線216b
とから構成され、これら出力端子側電線216aと接地側電
線216bとを接続部材226 で接続している。出力端子側電
線216aは、より線等の可撓性の大きな電線を使用し、一
端をニュートラル可動板213 の一端に固定して零相変流
器129 を介して接続器226 に接続される。接地側電線21
6bは、一端を接続部材226 に接続するとともに他端をハ
ウジング1 の導出孔20から導出させ接地側線に接続され
る。接続部材226 は、2つの部材から構成され、1方の
部材226aが出力端子側電線216aに、他方の部材226bが接
地側電線216bにそれぞれ圧着によって固定される。一方
の部材226aには板状の突片226cが、他方の部材226bには
湾曲側壁状の挟持片226dがそれぞれ設けられ、突片226c
を挟持片226dに挿入し、突片226cの貫通孔226eに挟持片
226dの突起226fが嵌合することによって、コンセントに
プラグを差し込む如く、出力端子側電線216aと接地側電
線216bとが接続される。この接続部材226 の突片226cと
挟持片226dとが隔離体3 の2つの係止部38の中間に配設
される。すなわち、配設された状態で出力端子側電線21
6a或いは接地側電線216bを引っ張って抜こうとしても、
挟持片226dが係止部38に係止されるので抜けない。ま
た、出力端子側電線に可撓性の大きな電線を使用してい
るため、ハウジング内を引き回す作業が容易になる。な
お、本実施例によれば、接続部材が挟持片と突片とから
構成されているが、隔離体の係止部に係止できるもので
あれば、どのような形状若しくは構成になっても適用で
きる。また、接地側電線に可撓性の小さな電線を使用す
ると、分電盤内を配線する場合に癖付けが容易になる。
【0054】次に、このニュートラル装置212 を開閉す
る方法を、図38に基づいて説明する。すなわち、図中
の破線で示すのは、ニュートラルハンドル214 を倒して
ニュートラル可動板213 を開極した状態である。この状
態では、ニュートラル可動板213 は、付勢ばね215 によ
る付勢によって器体2 の当接部34に当接している。この
状態で、ニュートラルハンドル214 の操作部221 を立ち
上がらせるように回転させると、ニュートラルハンドル
214 に形成された突起222 の先端がニュートラル可動板
213 に当接して、ニュートラル可動板213 が固定側接触
部208 に接触するように押圧される。そして、突起222
の先端中央を越えて、ニュートラル可動板213 を押圧す
ると、付勢ばね215 の押圧力により突起222 の先端を図
38において右斜め上方向に押圧し、ニュートラルハン
ドル214 がニュートラル可動板213 を固定側接触部208
に接触した状態で固定される。
【0055】なお、本実施例によれば、漏電検出装置及
び漏電表示装置を備えた回路遮断器であるが、漏電検出
装置及び漏電表示装置等がない回路遮断器にも適用でき
る。
【0056】また、本実施例によれば、隔離体に係止部
を設けているが、ハウジングに係止部を設けてもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の回路遮断器は、ニュート
ラル電線をハウジング外に導出させる導出孔をハウジン
グの両端に設けたので、電路の接地側線がハウジングの
どちらか一端側近傍に配設されても、接地側線に近い方
の導出孔からニュートラル電線を導出することができ、
電路の接地側線との配線作業が容易なものとなる。
【0058】請求項2記載の回路遮断器は、ニュートラ
ル電線を、出力端子側電線と接地側電線とに分離し、か
つ、出力端子側電線を可撓性の大きいものとし、ハウジ
ング内で接続したので、請求項1の効果に加え、接地側
の出力端子側の電線がハウジング内のスペースに合わせ
られるよう、自在に折曲して収納することができ、組立
易いものとなる。
【0059】請求項3記載の回路遮断器は、出力端子側
電線と接地側電線とは、接続部材を介して接続したの
で、請求項2の効果に加え、ワンタッチで出力端子側電
線と接地側電線とを接続でき、接続作業が容易なものと
なる。
【0060】請求項4記載の回路遮断器は、ハウジング
を縦割り器体とし、器体内に配設された消弧装置を隔離
する隔離体を設け、この隔離体によって隔離された側で
出力端子側電線と接地側電線とを接続したので、請求項
2又は請求項3の効果に加え、接点開閉時のアークによ
る影響を受けにくくでき、出力端子側電線と接地側電線
との接続場所が絶縁性の良好なものとなる。
【0061】請求項5記載の回路遮断器は、接続部材が
係止される係止部をハウジング又は隔離体に設けたの
で、請求項3又は請求項4の効果に加え、出力端子側電
線と接地側電線との接続部の張力除去ができるととも
に、出力端子側電線と接地側電線との接続部が抜けにく
いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のものの部分縦断面図である。
【図3】図1のものの部分縦断面図である。
【図4】図1のものの部分縦断面図である。
【図5】図1にカバーを取り付けた状態を示す斜視図で
ある。
【図6】図5の上面図でる。
【図7】図5の正面図である。
【図8】図5のものを電源側の入力端子側から見た側面
図である。
【図9】図5のものを電源側の出力端子側から見た側面
図である。
【図10】図5のものの分解斜視図である。
【図11】図10のものの部分分解斜視図である。
【図12】図10のものの部分分解斜視図である。
【図13】図10のものの部分分解斜視図である。
【図14】図10のものの部分分解斜視図である。
【図15】図10のものの部分分解斜視図である。
【図16】図10のものの部分分解斜視図である。
【図17】図10をさらに分解した分解斜視図である。
【図18】図17のものの部分分解斜視図である。
【図19】図17のものの部分分解斜視図である。
【図20】図17のものの部分分解斜視図である。
【図21】図17のものの部分分解斜視図である。
【図22】図17のものの部分分解斜視図である。
【図23】図17のものの部分分解斜視図である。
【図24】図17のものの部分分解斜視図である。
【図25】図1のものの操作ハンドルをオン側にした状
態を示す縦断面図である。
【図26】図25のものの部分縦断面図である。
【図27】図25のものの部分縦断面図である。
【図28】図25のものの部分縦断面図である。
【図29】図1のもののトリップした状態を示す縦断面
図である。
【図30】図29のものの部分縦断面図である。
【図31】図29のものの部分縦断面図である。
【図32】図29のものの部分縦断面図である。
【図33】図1のものの漏電検出機構の回路図である。
【図34】図1のものの漏電によるトリップ動作を説明
する縦断面図である。
【図35】図34のものの部分縦断面図である。
【図36】図34のものの部分縦断面図である。
【図37】図34のものの部分縦断面図である。
【図38】図1のもののニュートラル装置を示す縦断面
図である。
【図39】従来の回路遮断器を分電盤内に組み込んだ状
態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 8 電源側の入力端子 9 電源側の出力端子 10 接地側の出力端子 19 導出孔 20 導出孔 24 遮断機構 25 消弧装置 44 開閉機構部 45 異常電流検出装置 60 接点 216 ニュートラル電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電路の電源側線及び負荷に接続される電
    源側の入出力端子を両端に、負荷に接続される接地側の
    出力端子を両端のいずれか一方側に装備するとともに接
    地側の出力端子と接地側線とを接続するニュートラル電
    線の一部を収容したハウジングと、電路の電源側の入出
    力端子間に介在する接点を開閉する開閉機構部及び電路
    に流れる異常電流を検出する異常電流検出装置を備え、
    異常電流検出装置に応動して接点を強制開極する遮断機
    構と、接点を開閉することによって発生するアークを消
    弧する消弧装置と、を備えた回路遮断器において、 前記ニュートラル電線をハウジング外に導出させる導出
    孔をハウジングの両端に設けたことを特徴とした回路遮
    断器。
  2. 【請求項2】 前記ニュートラル電線を、出力端子側電
    線と接地側電線とに分離し、かつ、出力端子側電線を可
    撓性が大きいものとし、ハウジング内で両電線を接続し
    たことを特徴とした請求項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記出力端子側電線と接地側電線とは、
    接続部材を介して接続したことを特徴とした請求項2記
    載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングを縦割り器体とし、器体
    内に配設された消弧装置を隔離する隔離体を設け、この
    隔離体によって隔離された側で出力端子側電線と接地側
    電線とを接続したことを特徴とした請求項2又は請求項
    3記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 前記接続部材が係止される係止部をハウ
    ジング又は隔離体に設けたことを特徴とした請求項3又
    は請求項4記載の回路遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11126554A (ja) * 1997-08-20 1999-05-11 Matsushita Electric Works Ltd 接続変換アダプタ
JP2008123809A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Kawamura Electric Inc 回路遮断器
JP2008123808A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Kawamura Electric Inc 回路遮断器
JP2008130380A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Kawamura Electric Inc 回路遮断器
JP2017182964A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 接続装置、及び接続装置を備える接続システム

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