JP2953870B2 - 漏電遮断器 - Google Patents

漏電遮断器

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JP2953870B2
JP2953870B2 JP20160092A JP20160092A JP2953870B2 JP 2953870 B2 JP2953870 B2 JP 2953870B2 JP 20160092 A JP20160092 A JP 20160092A JP 20160092 A JP20160092 A JP 20160092A JP 2953870 B2 JP2953870 B2 JP 2953870B2
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初男 水野
健 井上
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏電遮断器に関し、さ
らに詳しく述べると、漏電表示部材を漏電表示位置に向
かって付勢するばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の漏電遮断器としては、特開昭62
ー35213 号に示すものが存在する。このものは、操作ハ
ンドルを復帰させる復帰ばねの一端を操作ハンドルの凹
所に引掛けるともに、他端をフレームの切欠部に引掛け
て操作ハンドルを開極方向に作用させている。また、漏
電表示部材を表示位置に付勢する表示ばねは、表示部材
の長孔に嵌装し、ハウジングに形成された漏電表示部材
取付部に取り付けられる。漏電表示部材は、可動鉄心に
押し込み位置で係止され、漏電等によって可動鉄心が移
動したとき、可動鉄心から外れ表示ばねによって漏電表
示部材が突出して漏電状態を表示することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した漏電遮断器
は、操作ハンドルを開極方向に付勢する復帰ばねと漏電
表示部材を表示位置に付勢する表示ばねとでそれぞれ別
のばねを使用しているため、遮断機構と漏電表示部材と
をブロック化して組み立てることができるが、部品点数
が増えるという問題があった。
【0004】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その第1目的とするところは、部品点数の削減を可
能とした漏電遮断器を提供することにある。
【0005】また第2目的とするところは、第1目的に
加えて漏電表示部材の復帰忘れを防止できる漏電遮断器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の漏電遮断
器は、接点を介挿した電路の電源側線とこれに並設され
た電路の接地側線とを収容したハウジングと、接点を開
閉する操作ハンドルと固定接点に対向する可動接点を設
けた可動接触子とを連結するリンク機構部を有し、操作
ハンドルの操作により接点開閉を行い、リンク機構部の
均衡が崩れたとき接点を開閉し、かつ操作ハンドルを中
立位置に変位させる遮断機構と、電路の不平衡電流を検
出する零相変流器を有した漏電検出装置と、漏電検出装
置の出力を遮断機構に伝達する伝達レバーと伝達レバー
に係止されるものであって、漏電したとき伝達レバーに
係止された状態から外れ、漏電表示位置に移動する漏電
表示部材とを有した漏電表示装置と、を備えた漏電遮断
器において、前記操作ハンドルに一端を係止し漏電表示
部材に他端を係止し、操作ハンドルを開極か閉極のいず
れか一方向に付勢するとともに、漏電表示部材が伝達レ
バーから離脱したときに漏電表示位置に向かって付勢す
るばねを設けた構成としてある。
【0007】請求項2記載の漏電遮断器は、請求項1の
もののばねの他端に、操作ハンドルが中立位置にあっ
て、開極か閉極のいずれか一方向に移行させるとき漏電
表示部材を伝達レバーに係止するよう変位せしめる当接
部を有した構成としてある。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、操作ハンドルに
一端を係止し漏電表示部材に他端を係止し、操作ハンド
ルを開極か閉極のいずれか一方向に付勢するとともに、
漏電表示部材が伝達レバーから離脱したときに漏電表示
位置に向かって付勢するばねを設けたので、1つのばね
によって、操作ハンドルを開極するとともに、漏電した
際、漏電表示部材を表示位置に移動させることができ
る。
【0009】請求項2記載の構成によれば、請求項1に
おいて、ばねの他端に、操作ハンドルが中立位置にあっ
て、開極か閉極のいずれか一方向に移行させるとき漏電
表示部材を伝達レバーに係止するよう変位せしめる当接
部を有したので、先の作用に加え、操作ハンドルが中立
位置にあるとき、操作ハンドルを開極か閉極のいずれか
一方向に移行させると、漏電表示部材を伝達レバーに係
止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図38に
基づいて説明する。なお、本来ならば図2乃至図4を図
1に、図11乃至図16を図10に、図18乃至図24
を図17に、図26乃至図28を図25に、図30乃至
図32を図29に、図34乃至図36を図33にそれぞ
れまとめるべきであるが、紙面の関係上やむを得ず部分
に分けて示すこととした。
【0011】すなわち、この漏電遮断器のハウジング1
は、合成樹脂等の絶縁材料で形成され、電路の電源側線
6 とこれに並設された電路の接地側線7 とを収容してい
る。このハウジング1 の一端に電路の電源側線6 の入力
端子8 、他端の下段に電路の電源側線6 の出力端子9 、
他端の上段に電路の接地側線7 の出力端子10を装備し、
上面外部の中央に長方形状のハンドル突部11を装備する
とともに、上面外部の一方側に外壁13と後述する内壁40
との間に挟まれ後述するニュートラルハンドル214 を操
作するための長方形状をなしたニュートラルハンドル用
窓孔12を設けている。ハンドル突部11には、図1におい
て、左側に後述する操作ハンドル52が装着される長方形
状の操作ハンドル用窓孔14と、中央及び右側に上部を大
径にするとともに下部を小径の貫通孔とした2つの操作
孔15,16とが設けられ、このハンドル突部11から操作ハ
ンドル52の操作部82を突出させている。また、両端に
は、後述する分電盤225 に取り付けるための取付凹部1
7,18を有するとともに、後述するニュートラル電線216
が挿通される貫通孔19,20を設けている。なお、ニュ
ートラル電線216 は電源側線6 の入力端子8 側の貫通孔
19から突出してもよい。また、電路の接地側線の出力端
子を省いて、直接負荷に接続するものでもよい。
【0012】このハウジング1 は、側面に開口を有して
部品を横嵌め式とした器体2 と、アークを隔離するアー
ク隔離体3 と、端子隔離体4 と、器体2 の開口を塞ぐカ
バー5 とから構成され、器体2 と端子隔離体4 とカバー
5 とに形成されたかしめ孔21に4本のかしめ鋲22により
一体的に固定される。
【0013】器体2 の内部は、ほぼ中央を仕切壁23によ
り電路を遮断する遮断機構24とアークを分断・冷却する
消弧装置25とが配設された第1区画23A と、漏洩電流を
検出する漏電検出装置26とテスト釦27とが配設された第
2区画23B とに分割される。第1区画23A には、電源側
線6 の入力端子8 を装着するための凹状の端子溝29と、
この端子溝29の下方に消弧装置25内で発生するガスを排
気するための排気口30とを形成している。また、この端
子溝29の奥側には電源側線6 の入力端子8 と後述するバ
イメタル93とを仕切る絶縁板31が配設される。
【0014】第2区画23B には、電源側線6 の出力端子
9 を装着するための凹状の端子溝32と、端子溝32の上方
奥側に後述するニュートラル装置212 が装着される支持
部33とを備えている。支持部33は、後述するニュートラ
ル可動板213 が後述する端子板202 の固定側接触部208
に接触する場所となる接触面33a と、この接触面33aの
一端に設けられるものであって、後述する付勢ばね215
が装着される装着凹所33b とを設けている。この支持部
33の上方となる器体2 内部には、ニュートラルハンドル
214 を開いたときにニュートラル可動板213 が当接する
傾斜状の当接部34を有するとともに、この当接部34の一
端に設けられるものであって、後述する付勢ばね215 の
位置決め突出片223 が挿入される挿入凹所34a を有して
いる。また、この第2区画23B には、上面内部に後述す
る漏電検出用基板133 が装着される切溝35を、下面内部
に後述する零相変流器129 が装着される凹所36を形成し
ている。さらに、仕切壁23の側面には、後述する引張ば
ね148 を引っ掛けるための引掛軸37が形成されている。
また、この仕切壁23の上部には、漏電状態を表示する漏
電表示装置28が配設される。
【0015】アーク隔離体3 は、ニュートラル電線216
が挿通される挿通凹所38を有するとともに、排気口30と
貫通孔19とを隔離する嵌合突片39を有し、この嵌合突片
39を排気口30の側面から嵌めることによって第1区画23
A の消弧装置25と遮断機構24の一部とを塞ぐように器体
2 に装着される。
【0016】端子隔離体4 は、接地側線7 の出力端子10
をニュートラル装置212 及び漏電検出装置26とから隔離
する内壁40,41を設けるとともに、この内壁40,41で隔
離され接地側線7 の出力端子10を装着するための凹状の
端子溝42を有し、第2区画23B の端子溝32と階段状とな
るように装着される。また、この端子溝42の内壁40側に
は、支持部33の接触面33a に連通する貫通孔43を備えて
いる。
【0017】カバー5 は、器体2 の開口を塞ぐものであ
って、器体2 の開口を塞いだ状態で器体2 に配設される
遮断機構24、消弧装置25、漏電検出装置26、テスト釦2
7、漏電表示装置28等を保持するものである。
【0018】遮断機構24は、電路を手動で開閉するリン
ク機構部44と、異常電流が流れたときに電路を開く異常
電流検出装置45とから構成されている。リンク機構部44
は、後述するフレーム53の第1固定軸54により中間部が
軸支された可動接触子46と、可動接触子46を開極方向に
付勢する開極ばね47と、可動接触子46に第1可動軸57を
介して一端が連結された連結リンク48と、フレーム53の
第2固定軸55に操作ハンドル52とともに軸支され、連結
リンク48の他端に保持された第2可動軸58を揺動自在に
支持するスリット71を形成したラッチリンク49と、フレ
ーム53の第3固定軸56に軸支されてラッチリンク49をラ
ッチするトリップリンク50と、一端が第2可動軸58を介
して連結リンク48に連結され他端が第3可動軸59を介し
て操作ハンドル52に連結されたハンドルリンク51と、フ
レーム53の第2固定軸55にラッチリンク49とともに保持
された操作ハンドル52と、これらの部材を保持する第1
乃至第3固定軸54,55,56を有したフレーム53と、電源
側線6 の入出力端子8 ,9間に介在される接点60とから
構成されている。
【0019】可動接触子46は、中間部がフレーム53の第
1固定軸54に軸支されるように楕円形状のスリット61a
を設けて互いに平行な一対の脚片61とこの脚片61同士を
連結した連結片62とから略コ字状に形成され、連結片62
の一端に後述する固定接点92と接離する可動接点63を設
けるとともに、連結片62の他端に開極ばね47の一端を掛
止するための突起64を設けている。また、この連結片62
のほぼ中央には、後述する可動鉄心102 が挿通されて可
動接触子46を開極方向に強制開極するためのだるま孔
(図示せず)が形成されている。さらに、脚片61の中間
部から斜め上方向に延びた先端に第1可動軸57を介して
連結リンク48が連結される爪状の保持片65を備えてい
る。この可動接触子46が、銅より線66を介してフレーム
53に連結される。
【0020】開極ばね47は、コイル状に形成され、一端
を可動接触子46の突起63に掛止するとともに他端を後述
する第2ヨーク105 の掛止部117 に掛止し、可動接触子
46を開極方向に付勢している。
【0021】連結リンク48は、両端に軸孔を有する互い
に平行な一対の脚片67と、この脚片67の一端の軸孔近傍
から脚片67同士を連結する連結片68とから構成され、一
端の軸孔に第1可動軸57を介して可動接触子46の保持片
65に連結するとともに、他端の軸孔に第2可動軸58を介
してラッチリンク49とハンドルリンク51とに連結する。
【0022】ラッチリンク49は、第2固定軸55に軸支さ
れる軸孔を有するとともに、第2可動軸58を揺動自在に
支持するスリット71を有し、側面視が大略く字状に形成
され互いに平行な一対の脚片69と、この脚片69のほぼ中
央から脚片69同士を連結する連結片70とから構成されて
いる。つまり、連結リンク48とハンドルリンク51とを第
2可動軸58を介してスリット71に揺動自在に保持するも
のである。
【0023】トリップリンク50は、立片72と立片72の中
間部で一体連設された側片73とからなり、側片73と反対
側に耳片74を形成し、この側片73と耳片74とに形成され
た軸受孔を介して第3固定軸56に軸支される。また、こ
のトリップリンク50の側片73先端には、ラッチリンク49
の連結片を係止するための係止部75が形成されている。
さらに、フレーム53の第3固定軸56に嵌挿支持され側片
73と後述する第1ヨーク98の上片106 とに係止し、側片
73をラッチリンク49の連結片70側に付勢するねじりコイ
ルばね76を設けている。立片72の上端には、バイメタル
93の変形を連動するバイメタル連動板77と、このバイメ
タル連動板77と交差する方向に設けられ、後述する第1
の伝達レバー146 の開口部159 が装着される突片78とが
設けられ、立片72の下端には、後述する可動鉄心102 の
移動が連動される可動鉄心連動板79が設けられている。
【0024】ハンドルリンク51は、両端に軸孔を有する
互いに平行な一対の脚片80と、この脚片80の中央から脚
片80同士を連結する連結片81とから構成され、一端の軸
孔に第2可動軸58を介して連結リンク48に連結され、他
端の軸孔に第3可動軸59を介して操作ハンドル52に連結
される。
【0025】操作ハンドル52は、合成樹脂等の絶縁材料
で形成され、ハウジング1 の上面かのハンドル突部11か
ら突出させた操作部82とハウジング1 の窓孔14を揺動す
るものであって、側面視が扇状をなした揺動部83とラッ
チリンク49とともに第2固定軸55を介して保持される軸
孔85と後述するばね145 の一端154 が挿入されるばね用
軸孔86とを有して回転の中心となる基部84とから構成さ
れている。また、この揺動部83の一端には、第3可動軸
59を介してハンドルリンク51が連結される軸孔を有した
突所87を設けている。
【0026】フレーム53は、第1ヨーク98と一体的に設
けられたフレーム本体88と、このフレーム本体88に第1
乃至第3固定軸54,55,56を介して連結されたフレーム
カバー89とから構成されている。フレーム本体88は、側
面視が内部に開口を有して大略三角形状に形成され、こ
の頂点と2つの底辺にはそれぞれ第1乃至第3固定軸5
4,55,56が挿入される軸孔を有し、2つの底辺に第1
ヨーク98が一体的に設けられている。フレームカバー89
は、フレーム本体88と同様に、側面視が内部に開口を有
して大略三角形状に形成され、この頂点と底辺の両端に
はそれぞれ第1乃至第3固定軸54,55,56が挿入される
軸孔を有している。また底辺の一端からは、下方向に延
びる脚片90とこの脚片90の先端からフレーム本体88方向
に延びる側片91とを連設している。このフレームカバー
89に銅より線66の一方を溶接し、銅より線66の他方を可
動接触子46に溶接することによって、フレームカバー89
と可動接触子46とが連結される。
【0027】接点60は、可動接触子46に設けられた可動
接点63と、後述する固定接触子122に設けられた固定接
点92とから構成され、電源側線6 の入出力端子8 ,9 間
に介在している。可動接点63は、前述したように可動接
触子46の連結片62の一端に設けられている。固定接点92
は、後述する固定接触子122 の突片127 の基端近傍に設
けられている。この可動接点63と固定接点92とは、とも
に溶着しにくい材料で形成されている。
【0028】異常電流検出装置45は、過電流を検出する
バイメタル93と、短絡電流を検出する検出用電磁石94と
から構成されている。バイメタル93は、熱膨張率の異な
る2枚の薄板を一体に重合してなり、垂直片95と水平片
96とから全体が略L字状に折曲形成され、通電電流に応
じて発熱し変形する。垂直片95の上端部には、ギャップ
調整ねじ97が螺合されるねじ孔95a が設けられている。
このバイメタル93は、フレームカバー89の側片91の下端
に水平片96を溶接することによって電源側線6の入力端
子8近傍に配置される。検出用電磁石94は、フレーム53
と一体的に設けられた第1ヨーク98と、第1ヨーク98に
設けられた固定鉄心99と、固定鉄心99を貫通したトリッ
プリンク駆動棒100 と、可動鉄心102 を可動接触子46側
に付勢する復帰ばね101 と、可動接触子46を強制開極す
る可動鉄心102 と、これらを覆うコイル筒103 と、この
コイル筒103 を巻装するコイル104 と、第1ヨーク98に
連結される第2ヨーク105 とから構成されている。第1
ヨーク98は、対向する上片106 と下片107 とを連結片10
8 を介して略コ字状に形成され、この上片106 がフレー
ム本体88に連設されることによって、フレーム53に一体
的に設けられている。固定鉄心99は、貫通孔110 を有
し、その先端が第1ヨーク98の連結片108 に形成された
嵌合孔109 に内側から嵌合されてかしめ固定される。
【0029】トリップリンク駆動棒100 は、全体が固定
鉄心99より長い円柱状に形成され、固定鉄心99の貫通孔
110 に揺動自在に貫挿される。復帰ばね101 は、コイル
状に形成され、固定鉄心99と可動鉄心102 との間に圧縮
架設され、可動鉄心102 を可動接触子46側に付勢してい
る。可動鉄心102 は、コイル筒103 内にスライド自在に
嵌められ、その一端部から突出した強制開極棒111 がコ
イル筒103 の小径部より外部に突出し、その先端に鍔部
112 が形成され、可動接触子46のだるま孔を貫通する。
コイル筒103 は、貫通孔を有し大径部と小径部とから構
成され、この小径部が後述する第2ヨーク105 の嵌合孔
116 に内側から嵌合される。コイル104は、コイル筒103
に外装し、かつその一端部は軸方向に折り返されて後
述する端子板187 の突片191 に溶接される。また、コイ
ル104 の他端部に銅より線113 の一端を溶接するととも
に、バイメタル93の垂直片95に銅より線113 の他端を溶
接することによってバイメタル93と接続している。第2
ヨーク105 は、下片114 とこの下片114 に連設された側
片115 とから構成され、コイル筒103 の小径部が嵌合さ
れる嵌合孔116 を有している。また、この側片115 の先
端には、開極ばね47を掛止して可動接触子46を開極方向
に付勢するための掛止部117 を設けている。
【0030】消弧装置25は、短絡遮断時に発生するアー
クを可動接点63と固定接点92とからなる接点60から遠間
させるアーク走行板118 と、アークを分断・冷却する消
弧グリッド119 と、器体2 及びアーク隔離体3 をアーク
から保護するとともにアークガスの環流路を形成するア
ークガス環流側板120 とから構成され、器体2 の排気口
30から分断・冷却されたガスが排気される。アーク走行
板118 は、アーク走行板本体121 と、固定接触子122 と
から構成されている。アーク走行板本体118 は、長方形
状の副片123 とこの副片123 に連設された正方形状の主
片124 とから構成されている。このアーク走行板本体11
8 の中央線上には、副片123 から主片124 にかけて突リ
ブ125 を設け、アークを走行し易くしてこう着を避ける
ようにしている。固定接触子122 は、基端部がアーク走
行板本体121 に連設された支持片126 と、この支持片12
6 から連設された突片127 とから形成され、突片127 の
基端近傍に固定接点92が設けられている。消弧グリッド
119 は、馬蹄形状の板128を積層して形成され、アーク
走行板本体121 の主片124 を覆うように配設し、アーク
を分断・冷却する。アークガス環流側板120 は、アーク
走行板118 の副片123 を挟み、かつ固定接触子122 の突
片127 基端に係合するように配設される。また、この突
片127 から電源側電線128 を介して後述する電源側線6
の出力端子9の端子板194 の脚片199 に接続される。
【0031】次に、遮断機構24の動作原理を図25乃至
図36に基づいて説明する。すなわち、操作ハンドル52
を図25乃至図28に示すオフ状態側から図29乃至図
32に示すオン状態側に向かって倒すと、ラッチリンク
49がトリップリンク50にラッチされた状態で第2可動軸
58がラッチリンク49のスリット71を上方から下方に移動
し、この第2可動軸58によって連結リンク48が移動す
る。そして、この第2可動軸58と第2固定軸55とを結ぶ
直線を越えて第3可動軸59が移動すると急速に反転する
ことによって、この連結リンク48に連結された可動接触
子46が第1固定軸54を中心として回転し、図29乃至図
32に示すように、可動接点63が固定接点92に接触す
る。このとき、第1固定軸54が可動接触子46の中間部に
設けられた楕円形状のスリット61aの中間に位置し、可
動接点63に接圧力を与えている。また、トリップ状態の
うち過電流トリップは、図29乃至図32に示すオン状
態で電路に過電流が流れると、バイメタル93の自己発熱
により漸時にギャップ調整ねじ97がバイメタル連動板77
を付勢することによって、トリップリンク50が押され
て、ラッチリンク49の連結片70が係止部75から外れ、開
極ばね47によってラッチリンク49が回動するとともに、
可動接触子46が第1固定軸54を中心として固定接点92か
ら離れる方向に回転する。そして、図33乃至図36に
示すように接点60を開極するとともに可動軸58がフレー
ムカバー89の開口縁89a に引っ掛かり操作ハンドル52が
中立位置に保持される。短絡トリップは、図29乃至図
32に示すオン状態で電路に短絡電流が流れると、検出
用電磁石94の可動鉄心102 が固定鉄心99に吸引される。
これによりトリップリンク駆動棒100 が押出されてトリ
ップリンク50の可動鉄心連動板79を押し、トリップリン
ク50が回動するためラッチリンク49が釈放され、前述し
たように可動接触子46が開極動作する。しかし、可動接
触子46はこのようなリンク連動によって開極する前に、
すなわち可動鉄心102 の動作と全く同時に可動鉄心111
の鍔部112 が可動接触子46に係止してこれを引き寄せて
可動接点63を固定接点92から離間させる。すなわち、ラ
ッチリンク49がトリップされる寸前において第1固定軸
54を支点に可動接触子46が開極ばね47を圧縮する方向に
回動して開極動作する。
【0032】漏電検出装置26は、図1乃至図4、図37
に示すように、電路の不平衡電流を検出する零相変流器
129 と、この零相変流器129 の出力を増幅する制御回路
部130 と、後述するテスト釦27の操作部137 をハウジン
グ1 から突出するように保持する可動接触板131 と、こ
の可動接触板131 と当接することによって後述する試験
回路部141 を介して零相変流器126 に不平衡電流を発生
させる固定接触軸132と、これらのものが取り付けられ
た漏電検出用基板133 とから構成され、この漏電検出基
板133 が電源側線6 の出力端子9 近傍に配置されてい
る。なお、この漏電検出用基板と零相変流器とが別々に
設けたものでもよい。漏電検出用基板133には、ニュー
トラル電線216 が通過可能なスリット134 を形成してい
る。この漏電検出用基板133 の上端を器体2 の切溝35
に、零相変流器126 を器体2 の凹所36にそれぞれ装着す
ることによって、漏電検出装置26をハウジング1 に配設
している。また、制御回路部130 は、電路に流れた不平
衡電流が感度電流以上になった際に出力に信号を出す増
幅器135 と、増幅器135 の出力の信号がでた場合にオン
するサイリスタで構成されたスイッチング素子136 とか
ら構成されている。なお、スイッチング素子136 は、ト
ランジスタで構成されていてもよい。
【0033】テスト釦27は、ハウジング1 の上面から実
際に操作するものであって、略円柱状をなした操作部13
7 と、この操作部137 の下面から延びた脚部138 とから
構成され、操作部137 をハウジング1 の上面に突出させ
るよう操作孔16に装着される。また、脚部138 の先端に
は、中央に切溝140 を有して弾性を持たせ、操作孔16に
挿入したとき操作孔16の内部に係止するとともに可動接
触板131 に当接する当接部139 を設けている。このテス
ト釦27を押圧することによって可動接触板131が固定接
触軸132 に当接し、試験回路部141 を介して零相変流器
126 に不平衡電流を発生させる。試験回路部141 は、電
流を限流する限流用抵抗142 と、試験用巻線143 とから
構成されている。
【0034】漏電表示装置28は、漏電するとハウジング
1 の上面に突出する漏電表示部材144 と、この漏電表示
部材144 をハウジング1 の操作孔15から突出させるばね
145と、トリップリング50を回転させてリンク機構部44
をトリップさせる第1と第2の伝達レバー146 ,147
と、第2の伝達レバー147 を器体2 の下面方向に引っ張
る引張ばね148 と、漏電検出装置26の制御回路部130 で
増幅された電流により第2の伝達レバー147 を回転させ
る電磁石装置149 とから構成されている。漏電表示部材
144 は、円柱状をなし漏電したときにハウジング1 の操
作孔15から突出する表示部150 と、略角柱状をなし操作
孔15に進退自在なものであって、ばね145の一端が挿入
される切溝152 と第1の伝達レバー146 に係止される被
係止片153とを有した脚部151 とから構成される。ばね1
45 は、コイル状に形成され、第2固定軸55に挿着され
一端154 が操作ハンドル52のばね用軸孔85に、他端155
が漏電表示部材144 の切溝152 にそれぞれ挿入され、図
1において上方向に付勢するように装着している。ま
た、この他端155 には、操作ハンドル52が中立位置にあ
って、操作ハンドル52を開極位置に移行させると操作ハ
ンドル52の揺動部83の他端に当接する当接部156 を有し
ている。第1の伝達レバー146 は、開口部159 を有した
垂直片157 と、この垂直片157 に連設されるとともに第
2の伝達レバー147 の係合部167 に係合する係合部160
を有した係合片158 から構成される。また、これら垂直
片157 と係合片158 との連設間には、フレーム53の第3
固定軸56が挿入される挿入凹部161 を設けており、この
挿入凹部161 に第3固定軸56を、開口部159 にトリップ
リンク50の突片78をそれぞれ挿入することによって第1
の伝達レバー146 がフレームカバー89に回転可能となる
よう保持される。第2の伝達レバー147 は、先端に漏電
表示部材144 の被係止部153 を係止する係止部166 を有
した斜片162 と、この斜片162 に連設され第1の伝達レ
バー146 の係合部160に係合する係合部167 を有した係
合片163 と、斜片162 の係止部166 の下側に連設され斜
片162 と交差する方向に設けられるものであって、引張
ばね148 の引掛部に引っ掛けられる引掛軸164 と、斜片
162 の側面に連設されるものであって、後述する電磁石
装置149 の可動鉄心171 を係止する係止片165 とから構
成される。また、これら斜片162 と係合片163 との連設
間には、フレーム53の第1固定軸54が挿入される挿入凹
部168 を設けており、この挿入凹部168 に第1固定軸54
を装着することによって第2の伝達レバー147 がフレー
ムカバー89に回転可能となるように保持される。なお、
本実施例によれば、漏電検出装置の出力を遮断機構に伝
達する伝達レバーが2つの部材で構成されているが、い
くつの部材で構成されても適用できる。
【0035】引張ばね148 は、コイル状に形成され、第
2の伝達レバー147 の引掛軸164 と器体2 の引掛軸37と
に引っ掛けられる。電磁石装置149 は、コイルが巻装さ
れたコイルボビン169 と、固定鉄心170 と、可動鉄心17
1 と、ヨーク172 とから構成されている。コイルボビン
169 は、コイルが巻装された中央部173 とこの中央部17
3 に連設され中央部173 を挟むように形成された鍔部17
4 とから構成され、この一方の鍔部174 から他方の鍔部
174 に至る両端には、貫通孔175 が形成されている。ま
た両端の鍔部174 には、後述するヨーク172 の上片182
と下片183 とが凹凸嵌合される凹所176 が形成されてい
る。このコイルボビン169 の両端のコイル端末177 が漏
電検出装置26の制御回路部130 及び試験回路部141 にリ
ード線(図示せず)を介して接続される。固定鉄心170
は、略円柱状に形成され切溝178を有してコイルボビン1
69 の貫通孔175 に挿入し、後述するヨーク172 の保持
凹所185 によって保持される。可動鉄心171 は、円柱状
をなした可動鉄心本体179と、この可動鉄心本体179 に
連設された連設軸180 と、第2の伝達レバー147 の係止
片165 に係止される被係止部181 とから構成され、コイ
ルボビン169 に形成された貫通孔175 に挿入し、可動鉄
心本体179 がヨーク172 の保持凹所185 によって抜け止
めされるので、この可動鉄心171 はコイルボビン169 か
ら落ちることはない。ヨーク172 は、対向する上片182
と下片183 とを連結片184 を介して略コ字状に形成さ
れ、この上片182 と下片183 とがコイルボビン169 の鍔
部174 の凹所176 に凹凸嵌合されることによって、コイ
ルボビン169 に装着される。また、この上片182 と下片
183 とには、固定鉄心170 の切溝178 と可動鉄心本体17
9とを貫通孔175 から抜けないように保持する保持凹所1
85 を設けている。
【0036】これら漏電検出装置26とテスト釦27及び漏
電表示装置28の動作原理を図1乃至図4、図37に基づ
いて説明する。図において、8 は電源側線6 を接続する
入力端子、216 は接地側線7 を接続するニュートラル電
線、9 は負荷を接続する電源側線6 の出力端子、10は負
荷を接続する接地側線7 の出力端子である。
【0037】すなわち、電路に不平衡電流が流れると、
零相変流器129 により検出して2次出力を発生し増幅器
135 にて増幅してスイッチング素子136 をオンしコイル
の励磁により電磁石装置149 の可動鉄心171 が固定鉄心
170 側に吸引され可動鉄心171 の被係止部181 が第2の
伝達レバー147 の係止片165 を押し上げることによっ
て、第2の伝達レバー147 が第1固定軸54を中心として
回転し、第2の伝達レバー147 の係合部167 が第1の伝
達レバー146 の係合部160 を押し下げ、第1の伝達レバ
ー146 が第3固定軸56を中心として回転し、この第1の
伝達レバー146 の開口部159 に挿入されたトリップリン
ク50の突片78を介してトリップリンク50が第3固定軸56
を中心として回転する。この後、前述した遮断機構24の
トリップ動作と同様に可動接点63を固定接点92から引外
して接点60を開極する。また、第2の伝達レバー147 が
回転することによって、係止部166 から漏電表示部材14
4 の被係止部153 が外れ、操作ハンドル52とともに第2
固定軸55を介して取り付けられたばね145 によって漏電
表示部材144 の表示部150 がハウジング1 の操作孔15か
ら突出するとともに、操作ハンドル52が中立位置に保持
される。さらに、漏電試験をするときは、テスト釦27を
押圧し可動接触板131 を固定接触軸132 に当接させ、試
験回路部141 に信号を与えることによって、零相変流器
129 に不平衡電流が発生し電磁石装置149 が働いて可動
鉄心171 が吸引される。従って、前述したように、遮断
機構24によって、可動接点63を固定接点92から引外す。
【0038】また、漏電によって、漏電表示部材144 の
表示部150 がハウジング1 の操作孔15から突出し、操作
ハンドル52が中立位置にある場合、操作ハンドル52を開
極位置に向かって変位させると、操作ハンドル52の揺動
部83の他端がばね145 に形成された当接部156 に当接
し、ばね145 の他端155 が図1において下方向に移動す
る。これにより、ばね145 の他端155 が挿入された漏電
表示部材144 をハウジング1 の内部方向に変位し、この
変位により漏電表示部材144 の被係止部153 が第2の伝
達レバー147 の係止部166 に係止される。なお、本実施
例によれば、漏電表示部材の表示部がハウジングの操作
孔から突出し、操作ハンドルが中立位置にある場合、操
作ハンドルを開極位置に向かって移動させることによっ
て漏電表示部材を第2の伝達レバーに係止しているが、
操作ハンドルを閉極位置に向かって移動させることによ
って漏電表示部材を第2の伝達レバーに係止するもので
も適用できる。
【0039】端子は、電源側線6 の入出力端子8 ,9
と、接地側線7 の出力端子10とから構成されている。電
源側線6 の入力端子8 は、ドライバーの操作孔189 を有
した端子ねじ186 と、端子ねじ186 が螺合されるねじ孔
190 を有するとともに検出用電磁石94のコイル104 に接
続される突片191 を設けた端子板187 と、端子ねじ186
が螺合されるねじ孔192 を有したナット188 とから構成
され、この電源側線6 の入力端子8 が第1区画23A の端
子溝29に装着される。電源側線6 の出力端子9 は、ドラ
イバーの操作孔196 を有するとともに山形をなす当金19
7 を有した端子ねじ193 と、端子ねじ193 が螺合される
ねじ孔198 を有するとともに固定接触子122 から電源側
電線128 を介して接続される脚片199 を備えた端子板19
4 と、端子ねじ193 が螺合されるねじ孔200 を有したナ
ット195 とから構成され、第2区画23B の端子溝32に装
着される。この電源側線6 の入力端子8 から接点60及び
電源側電線128 を介して電源側線6 の出力端子9 に電気
的に接続される。接地側線7の出力端子10は、ドライバ
ーの操作孔205 を有するとともに山形をなす当金206を
有した端子ねじ201 と、端子ねじ201 が螺合されるねじ
孔207 を有するとともに端子隔離体4 の内壁40に形成さ
れた貫通孔43に貫通する固定側接触部208 を有した端子
板202 と、端子ねじ201 が螺合されるねじ孔209 を有し
たナット203 と、端子板202 のねじ孔207 に重合する貫
通孔210 を有するとともに電源側線6 の出力端子9 をカ
バーするカバー部211 を有した絶縁カード204 とから構
成され、この接地側線7 の出力端子10が電源側線6 の出
力端子9 を装着した端子溝32より上段となる端子隔離体
4 の端子溝42に装着される。
【0040】ニュートラル装置212 は、端子板202 の固
定側接触部208 に接触するニュートラル可動板213 と、
このニュートラル可動板213 を固定側接触部208 に押圧
するニュートラルハンドル214 と、ニュートラル可動板
213 を固定側接触部208 から離れる方向に付勢する付勢
ばね215 と、接地側線7 に接続されるニュートラル電線
216 とから構成されている。ニュートラル可動板213
は、導電性材料で長方形状に形成され、一端に後述する
付勢ばね215 の位置決め突出片223 が挿通される挿通孔
217 を有するとともに、ニュートラル電線216 に一端が
溶接等によって固定され、外壁13と内壁40との間に固定
側接触部208 と対向するように器体2 の当接部34に配設
される。このニュートラル可動板213 と固定側接触部20
8 とでニュートラル接点218 が構成される。ニュートラ
ルハンドル201 は、合成樹脂等の絶縁材料で側面視が大
略楕円形状をなし、回転することによってニュートラル
可動板213 に当接する環状部219 と、器体2 の定位置
(図示せず)に凹凸嵌合し回転の中心となる回転支軸22
0 と、内壁40の上方端面をに延出させてハウジング1 の
外部から操作される操作部221 と、ニュートラル可動板
213 を固定側接触部208に押圧する突起222 とから構成
され、ハウジング1 のニュートラルハンドル用窓孔12に
操作部221 が突出するようにハウジング1 の内部に配設
される。付勢ばね215 は、弾性を有する部材でコイル状
に形成され、支持部33の装着凹所33b に装着することに
よって、ニュートラル可動板213 を固定側接触部208 か
ら離れる方向に付勢している。また、この付勢ばね215
の位置決め突出片223 は、ニュートラル可動板213 の挿
通孔217 に挿通し器体2 の挿入凹所34a に挿入すること
によって、ニュートラル可動板213 の位置決めをしてい
る。また、この付勢ばね215のニュートラル可動盤213
に当接する先端には、ニュートラル可動板213 へ付勢す
る面積を広める受座224 を有している。ニュートラル電
線216 は一端がニュートラル可動板213 の一端に固定さ
れ、零相変流器129 及びアーク隔離体3 の挿通凹所38を
介して漏電検出用基板133 のスリット134 に挿通し、挿
通孔20から漏電遮断器外に突出することによって接地側
(図示せず)に接続される。
【0041】次に、このニュートラル装置212 を開閉す
る方法を、図38に基づいて説明する。すなわち、図中
の破線で示すのは、ニュートラルハンドル214 を倒して
ニュートラル可動板213 を開極した状態である。この状
態では、ニュートラル可動板213 は、付勢ばね215 によ
る付勢によって器体2 の当接部34に当接している。この
状態で、ニュートラルハンドル214 の操作部221 を立ち
上がらせるように回転させると、ニュートラルハンドル
214 に形成された突起222 の先端がニュートラル可動板
213 に当接して、ニュートラル可動板213 が固定側接触
部208 に接触するように押圧される。そして、突起222
の先端中央を越えて、ニュートラル可動板213 を押圧す
ると、付勢ばね215 の押圧力により突起222 の先端を図
38において右斜め上方向に押圧し、ニュートラルハン
ドル214 がニュートラル可動板213 を固定側接触部208
に接触した状態で固定される。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の漏電遮断器は、操作ハン
ドルに一端を係止し漏電表示部材に他端を係止し、操作
ハンドルを開極か閉極のいずれか一方向に付勢するとと
もに、漏電表示部材が伝達レバーから離脱したときに漏
電表示位置に向かって付勢するばねを設けたので、1つ
のばねによって、操作ハンドルを開極するとともに、漏
電したとき漏電表示部材を表示位置に移動させることが
でき、部品点数の削減を可能にするという効果を奏す
る。
【0043】請求項2記載の漏電遮断器ば、請求項1に
おいて、ばねの他端に、操作ハンドルが中立位置にあっ
て、開極か閉極のいずれか一方向に移行させるとき漏電
表示部材を伝達レバーに係止するよう変位せしめる当接
部を有したので、先の効果に加え、操作ハンドルが中立
位置にあるとき、操作ハンドルを開極か閉極のいずれか
一方向に移行させると、漏電表示部材を伝達レバーに係
止でき、漏電表示部材の復帰忘れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のものの部分縦断面図である。
【図3】図1のものの部分縦断面図である。
【図4】図1のものの部分縦断面図である。
【図5】図1にカバーを取り付けた状態を示す斜視図で
ある。
【図6】図5の上面図でる。
【図7】図5の正面図である。
【図8】図5のものを電源側線の入力端子側から見た側
面図である。
【図9】図5のものを電源側線の出力端子側から見た側
面図である。
【図10】図5のものの分解斜視図である。
【図11】図10のものの部分分解斜視図である。
【図12】図10のものの部分分解斜視図である。
【図13】図10のものの部分分解斜視図である。
【図14】図10のものの部分分解斜視図である。
【図15】図10のものの部分分解斜視図である。
【図16】図10のものの部分分解斜視図である。
【図17】図10をさらに分解した分解斜視図である。
【図18】図17のものの部分分解斜視図である。
【図19】図17のものの部分分解斜視図である。
【図20】図17のものの部分分解斜視図である。
【図21】図17のものの部分分解斜視図である。
【図22】図17のものの部分分解斜視図である。
【図23】図17のものの部分分解斜視図である。
【図24】図17のものの部分分解斜視図である。
【図25】図1のものの操作ハンドルをオフ側にした遮
断機構を示す縦断面図である。
【図26】図25のものの部分縦断面図である。
【図27】図25のものの部分縦断面図である。
【図28】図25のものの部分縦断面図である。
【図29】図25のものの操作ハンドルをオン側にした
状態を示す縦断面図である。
【図30】図29のものの部分縦断面図である。
【図31】図29のものの部分縦断面図である。
【図32】図29のものの部分縦断面図である。
【図33】図25のもののトリップした状態を示す縦断
面図である。
【図34】図33のものの部分縦断面図である。
【図35】図33のものの部分縦断面図である。
【図36】図33のものの部分縦断面図である。
【図37】図1のものの漏電検出機構の回路図である。
【図38】図1のもののニュートラル装置を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 6 電源側線 7 接地側線 24 遮断機構 26 漏電検出装置 28 漏電表示装置 44 リンク機構 46 可動接触子 52 操作ハンドル 60 接点 63 可動接点 92 固定接点 129 零相変流器 144 漏電表示部材 145 ばね 146 第1の伝達レバー 147 第2の伝達レバー 154 ばねの一端 155 ばねの他端 156 当接部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点を介挿した電路の電源側線とこれに
    並設された電路の接地側線とを収容したハウジングと、
    接点を開閉する操作ハンドルと固定接点に対向する可動
    接点を設けた可動接触子とを連結するリンク機構部を有
    し、操作ハンドルの操作により接点開閉を行い、リンク
    機構部の均衡が崩れたとき接点を開閉し、かつ操作ハン
    ドルを中立位置に変位させる遮断機構と、電路の不平衡
    電流を検出する零相変流器を有した漏電検出装置と、漏
    電検出装置の出力を遮断機構に伝達する伝達レバーと伝
    達レバーに係止されるものであって、漏電したとき伝達
    レバーに係止された状態から外れ、漏電表示位置に移動
    する漏電表示部材とを有した漏電表示装置と、を備えた
    漏電遮断器において、 前記操作ハンドルに一端を係止し漏電表示部材に他端を
    係止し、操作ハンドルを開極か閉極のいずれか一方向に
    付勢するとともに、漏電表示部材が伝達レバーから離脱
    したときに漏電表示位置に向かって付勢するばねを設け
    たことを特徴とした漏電遮断器。
  2. 【請求項2】 前記ばねの他端に、操作ハンドルが中立
    位置にあって、開極か閉極のいずれか一方向に移行させ
    るとき漏電表示部材を伝達レバーに係止するよう変位せ
    しめる当接部を有した請求項1記載の漏電遮断器。
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