JPH0652749U - 真空クリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーが真空クリーナから一回の作業です
べてのダストを取り出すことがてきるデュアルフィルタ
装置の真空クリーナを得るにある。 【構成】 互いに直列に接続した２個のフィルタ装置2,
3 のうち、流れの方向に見て第２フィルタ装置３をサイ
クロンフィルタ装置とし、双方のフィルタ装置2,3 から
のダストを集塵する１個のリザーバ５を設け、このリザ
ーバ５を蓋14により閉鎖可能にし、かつ使い捨てダスト
バッグ６を収容するに適した形状に形成し、更に、隔壁
13によりリザーバを２個の隔室5a、5bに分割し、各リザ
ーバ隔室には、それぞれの隔室に付随するフィルタ装置
により分離したダストを集塵するとともに、隔壁13をリ
ザーバ５から取り出すことができるよう取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、互いに直列に接続した２個のフィルタ装置と、これらフィルタ装置 に通過する空気流を発生する手段と有するハウジングを具え、流れの方向に見て 第２フィルタ装置をサイクロンフィルタ装置とした真空クリーナに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

このような真空クリーナはヨーロッパ特許公開第121511号に記載されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

サイクロンフィルタ装置により空気流からダストを効率よく除去できることは 知られている。しかし、サイクロンフィルタ装置は、サイクロンにより集塵リザ ーバに分離した材料は僅かな力を受け、僅かな綿材料のごみに凝集作用を生じな いという欠点がある。この結果、リザーバが満杯になったときの中身は、ほとん どが空気である。

【０００４】 一方、比較的容積のある通常の紙のダストバッグは、より多くのダスト質量を 収納することができる。これは、収集した材料自体が吸引した空気によって連続 的に圧縮され、材料が凝集するためである。更に、紙のダストバッグの場合、容 易にかつ健康を害することなく、取り出して捨てることができる。しかし、紙の ダストバッグの欠点は、微細ダストがバッグを短期間のうちに詰まらせ、流れの 抵抗が著しく増大し、空気流が大幅に減少する点である。更に、詰まる度毎に買 い直さなければならない比較的高価な紙のダストバッグに依存することは理想的 ではない。

【０００５】 上述のヨーロッパ特許公開第121511号においては、双方のフィルタ装置の利点 を組み合わせたものが記載されている。サイクロンに関しては、流れの抵抗が既 に分離したダストの量に無関係であるという特性を有し、フィルタ装置に関して は分離したダストを凝集させることができるという特性を有する。

【０００６】 ヨーロッパ特許公開第121511号に記載の真空クリーナは、街路用真空クリーナ 装置である。この装置は、各フィルタ装置からのダスト用の個別の集塵リザーバ を有する。双方のリザーバは、時々空にしなければならない。吸引したゴミの種 類を考慮すると、２個のリザーバを使用することが必要と考えられる。しかし、 このようなデュアルフィルタ装置を家庭用真空クリーナに使用する場合、２個の 集塵リザーバは使い勝手が悪い。

【０００７】 従って、本考案の目的は、上述の真空クリーナを改良し、ユーザーが真空クリ ーナから一回の作業ですべてのダストを取り出すことがてきるデュアルフィルタ 装置の真空クリーナを得るにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案による真空クリーナは、双方のフィルタ装置 からのダストを集塵する１個のリザーバを設け、このリザーバを蓋により閉鎖可 能にし、かつ使い捨てダストバッグを収容するに適した形状に形成し、更に、隔 壁により前記リザーバを２個の隔室に分割し、各リザーバ隔室には、それぞれの 隔室に付随するフィルタ装置により分離したダストを集塵するとともに、前記隔 壁をリザーバから取り出すことができるよう取り付けたことを特徴とする。

【０００９】 本考案による真空クリーナの利点は、隔壁を取り外した後は、一回の作業によ り使い捨てダストバッグをごみ箱に捨てることにより、全てのダストを真空クリ ーナハウジングから取り出すことができる。真空クリーナは、新しい使い捨てダ ストバッグを配置し、隔壁を戻した後使用準備が整う。

【００１０】 本考案による真空クリーナの好適な実施例においては、隔壁を蓋に取り付ける 。このことは、取り外し可能な隔壁が、蓋を開けたときリザーバから自動的に取 り出されることを意味する。

【００１１】 真空クリーナの他の好適な実施例においては、サイクロンフィルタ装置を蓋に 取り付ける。リザーバにアクセスするためにサイクロンフィルタ装置を取り外す 必要があれば、サイクロンフィルタ装置を蓋に取付けると好適である。更に、本 考案の他の実施例においては、リザーバの上方リムに使い捨てダストバッグの端 縁をクランプする窓フレームを設ける。このことにより、使い捨てダストバッグ は、蓋の閉鎖中または真空クリーナの作動中にリザーバの上方リムから外れるの を防止することができる。

【００１２】 本考案による真空クリーナの更に他の好適な実施例においては、流れの方向に 見て第１のフィルタ装置を、孔を設けた有孔プレートにより形成する。この有孔 プレートもリザーバを空にする前に取り外す。有孔プレートを粗大ダスト用フィ ルタとして使用するときは、取り外すときに髪の毛等のダストがこのフィルタプ レートに付着しないことがわかった。即ち、真空クリーナの動作中、乱気流がリ ザーバの第フィルタ装置の前方部分で発生し、従って、リザーバ内部に吸引され た粗大ダストは連続的に回転させられる。特に粗大ゴミ中にある髪の毛及び綿ゴ ミはフィルタプレートの開口には進入せず、ボール状にまとまる。微細なダスト のみがサイクロンフィルタに送られる。その後フィルタプレート全体がカバーさ れる後には、吸引材料が多少フィルタプレートに付着する。

【００１３】 有孔プレートは、隔壁と同様に蓋に取り付けると好適である。このようにする と、蓋を開けるとき隔壁並びにフィルタプレートは自動的に取り出され、使い捨 てダストバッグを取り出すことができる。

【００１４】 サイクロンフィルタ装置も第１フィルタ装置として使用することができ、双方 のサイクロンフィルタ装置を順次に配置する。

【００１５】

【実施例】 次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。

【００１６】 真空クリーナは、直列に配列した２個のフィルタ装置２、３と、これらフィル タ装置に空気流を発生させるモータユニット４とを収容するハウジング１により 構成する。真空クリーナには、１個のリザーバ５を設け、このリザーバに２個の フィルタ装置からのダストを集塵する。リザーバは、使い捨てダストバッグ６を 収容するのに好適な構成とする。この目的のため、バッグの端縁をリザーバの上 方リム７の周りに折り曲げ、窓フレーム８によりこの上方リム７をクランプする 。この使い捨てダストバッグは、構成が簡単であり、好適には、環境フレンドリ なプラスチックバッグとするとよい。

【００１７】 流れの方向に見て第１のフィルタ装置２は、孔を設けた有孔フィルタプレート ９により形成する。流れの方向に見て第２フィルタ装置３は、サイクロンフィル タ装置とし、平坦なボックス形状のサイクロン室10と、リザーバ５にダストを流 入させる排出溝孔11と、空気の出口である中心流出開口12とを有する。リザーバ ５には、リザーバを２個の隔室5a、5bとに分割する隔壁13を設け、各隔室に設け たフィルタ装置２、３にそれぞれ別個にダストを集塵する。リザーバ５を、真空 クリーナのハウジング１にヒンジ連結した蓋14により閉鎖することができる。フ ィルタプレート９、隔壁13及びサイクロン室10は蓋14の内側に取り付ける。

【００１８】 真空クリーナの動作は以下の通りである。即ち、ダストを含んだ空気をリザー バ隔室5aに蓋14の流入開口15から吸引し、有孔フィルタプレート９を通過させ、 これにより髪の毛、綿ゴミ等の大きなダスト粒子16をフィルタプレート９により 通過を阻止し、微細ダスト粒子17のみを含む空気をサイクロン室10に吸引し、微 細ダスト粒子は、排出溝孔11からリザーバ隔室5bに溜まる。このことは、図３の 試作モデルの斜視図から明らかであろう。モータ及び他の部分を含む真空クリー ナハウジングは、この図では省略してある。これによりほぼクリーンな空気が、 モータユニット４を保護するためのモータフィルタ18を通過し、グリル19を経て 真空クリーナから流出する。大きなダスト粒子15は、リザーバ隔室5aにおける初 期の空気乱流によりフィルタプレートに衝突するしてボール状の塊に集合し、微 細ダスト粒子17はリザーバ隔室5bの底部から始まって上方に集積していく。リザ ーバ隔室5aが満杯になり、圧力インジケータにより表示されるとき、使い捨てダ ストバッグを交換する。この目的のため、真空クリーナの蓋14を上方に回動し、 フィルタプレート９及び隔壁13の双方を上方に移動する（図２参照）。窓フレー ム８を取り外した後、満杯のバッグ６をリザーバ５から取出し、ごみ箱に捨て、 この後新しいバッグをリザーバに再び配置する。

【００１９】 真空クリーナは、互いに直列に接続した２個のサイクロンフィルタ装置により 構成することもできる。２個の装置は、図４及び図５に示すように、順次に配置 する。ダストを含む空気を流入開口15から第１サイクロンフィルタ装置２のサイ クロン室20に吸引する。大きなダスト粒子16はサイクロン室20で分離され、排出 溝孔21からリザーバ隔室5aに進入する。微細ダスト粒子17を含む空気は、流出開 口22を経て第１サイクロンから流出し、接続チャンネル23を経て第２サイクロン フィルタ装置３のサイクロン室10に達する。この第２サイクロンフィルタ装置で は、微細ダスト粒子17が分離され、開口11を経てリザーバ隔室5bに進入する。ク リーンな空気は流出開口12を経て第２サイクロンから流出する。サイクロンフィ ルタ装置２、３の双方は、リザーバ５の蓋14に取り付ける。リザーバを空にする とき、蓋14を取り外し（例えば、上方に回動させて））、隔壁13をリザーバ５か ら退出させる。このとき使い捨てダストバッグ６を容易に取り出すことができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるデュアルフィルタ装置を有する真
空クリーナの線図的説明図である。

【図２】図１の真空クリーナを蓋を上げた状態の線図的
説明図である。

【図３】図１のデュアルフィルタ装置の試作モデルの斜
視図である。

【図４】２個のサイクロンを具えたデュアルフィルタ装
置の実施例の線図的説明図である。

【図５】図４に示すモデルの平面図である。

【符号の説明】

1 ハウジング 2 第１フィルタ装置 3 第２フィルタ装置 4 モータユニット 5 リザーバ 6 使い捨てダストバッグ 7 上方リム 8 窓フレーム 9 有孔フィルタプレート 10,20 サイクロン室 11,21 排出溝孔 12 中心流出開口 13 隔壁 14 蓋 15,22 流入開口 16 粗大ダスト粒子 17 微細ダスト粒子 18 モータフィルタ 19 グリル 23 接続チャンネル

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】互いに直列に接続した２個のフィルタ装置
   （２、３）と、これらフィルタ装置に通過する空気流を
   発生する手段と有するハウジング（１）を具え、流れの
   方向に見て第２フィルタ装置（３）をサイクロンフィル
   タ装置とした真空クリーナにおいて、双方のフィルタ装
   置（２、３）からのダストを集塵する１個のリザーバ
   （５）を設け、このリザーバ（５）を蓋（14）により閉
   鎖可能にし、かつ使い捨てダストバッグ（６）を収容す
   るに適した形状に形成し、更に、隔壁（13）により前記
   リザーバを２個の隔室（5a、5b) に分割し、各リザーバ
   隔室には、それぞれの隔室に付随するフィルタ装置によ
   り分離したダストを集塵するとともに、前記隔壁（13）
   をリザーバ（５）から取り出すことができるよう取り付
   けたことを特徴とする真空クリーナ。
2. 【請求項２】前記隔壁（13）を前記蓋（14）に取り付け
   た請求項１記載の真空クリーナ。
3. 【請求項３】前記サイクロンフィルタ装置（３）を前記
   蓋（14）に取り付けた請求項１記載の真空クリーナ。
4. 【請求項４】前記蓋（14）を真空クリーナのハウジング
   （１）にヒンジ連結した請求項２または３記載の真空ク
   リーナ。
5. 【請求項５】リザーバ（５）の上方リム（７）に使い捨
   てダストバッグ（６）の端縁をクランプする窓フレーム
   （８）を設けた請求項３または４記載の真空クリーナ。
6. 【請求項６】流れの方向に見て第１のフィルタ装置
   （２）を、孔を設けた有孔プレート（９）により形成し
   た請求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載の真空ク
   リーナ。
7. 【請求項７】前記孔は、２mm以下の大きさとした請求項
   ６記載の真空クリーナ。
8. 【請求項８】蓋（14）には、第１フィルタ装置（２）へ
   の流入開口（15）を設けた請求項６記載の真空クリー
   ナ。
9. 【請求項９】流れの方向に見て第１のフィルタ装置
   （２）もサイクロンフィルタ装置とし、双方のサイクロ
   ンフィルタ装置（２、３）を順次に配列した請求項１乃
   至５のうちのいずれか一項に記載の真空クリーナ。
10. 【請求項１０】双方のサイクロンフィルタ装置（２、
    ３）を前記蓋（14）に取り付け、各サイクロンフィルタ
    装置を平坦なボックス形状のサイクロン室（20、10）と
    し、これらサイクロン室の底部には、関連のリザーバ
    （5a、5b）に連通する排出溝孔（21、11）を設けた請求
    項９記載の真空クリーナ。