JPH0652591A - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生装置

Info

Publication number
JPH0652591A
JPH0652591A JP20538392A JP20538392A JPH0652591A JP H0652591 A JPH0652591 A JP H0652591A JP 20538392 A JP20538392 A JP 20538392A JP 20538392 A JP20538392 A JP 20538392A JP H0652591 A JPH0652591 A JP H0652591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magneto
optical recording
reproducing
reproduction
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20538392A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Miyamoto
功 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP20538392A priority Critical patent/JPH0652591A/ja
Publication of JPH0652591A publication Critical patent/JPH0652591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体面に蓄熱される熱に風を送り放熱させる
ことによりドメインの熱的な安定化を図り、C/N低下
を防ぐことを目的とする光磁気記録再生装置を提供す
る。 【構成】 レーザ光源から出射されたレーザビーム8を
光磁気記録媒体1の面上に照射することにより、磁気光
学効果を利用して情報の記録、再生を行う光磁気記録再
生装置において、情報の再生時に光磁気記録媒体1に記
録されたドメイン及びその基板の再生安定性を向上させ
る再生安定化送風機構6a,6bを光磁気記録媒体1に
非接触な状態で配置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクドライブ機
構として用いられる光磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の光磁気記録再生装置におけ
る情報の記録、再生方法の基本的なメカニズムについて
説明する。情報の記録は、レーザ光を光磁気記録媒体の
記録膜に集光させると、集光部位の温度上昇が見られる
が、その温度が記録膜のキューリー点(Tc)以上に到
達すると、磁化が失われるためその時に記録膜の磁化と
逆方向の磁場を外部から印加することにより磁化ドメイ
ンを形成し、これにより情報の記録を行うことができ
る。また、情報の再生は、レーザ光の光磁気記録媒体の
面上に照射されその反射された光の偏光を利用し、磁化
の向きの違いによる偏光角度の差を求めることにより情
報の再生を行うことができる。
【0003】従来の光磁気ディスク装置において、情報
の再生時に磁界を印加する方法としては、例えば、特開
昭61−13461号公報に「光磁気ディスク装置」な
るタイトルで、また、特開平2−46545号公報に
「光磁気ディスクの再生方法」なるタイトルで開示され
ているものがある。前者の再生方法の場合は、情報の再
生時に消去方向の外部磁場を印加しておき、光磁気記録
媒体の面上に形成された磁化ドメインの周囲の反磁場を
相殺するようにしたものである。また、後者の再生方法
の場合は、情報の再生時にほぼ最大の信号雑音比が得ら
れるパワーで読出しを行うと共に、外部磁場を情報書込
み時と同じ方向に印加して再生を行うようにしたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5は、情報の再生時
における再生パワーとC/Nとの関係を示すものであ
る。この場合、再生パワーは、レーザパワーを上げてい
くと、反射光量の直接的な増加となるため信号強度に比
べて回路系のノイズなどが相対的に小さくなり、これに
よりC/Nが向上する。しかしながら、ある一定以上の
パワーになると、記録されたドメイン(領域)が再生パ
ワーにより与えられる「熱」のため安定性が低下し、ド
メイン形状に変化を起こし、その結果、C/Nの低下を
招くことになる。また、このような傾向は、記録膜を高
感度化するほど顕著となり、最適なパワーを用いての情
報の再生に問題が生じる。
【0005】また、光磁気ディスクに急峻なる温度変化
(例えば、予め5〜10°C程度のところに設置した光
磁気ディスクを30°C程度の環境下で使用しているド
ライブに投入する等)が加わった場合、ディスク内での
温度分布、特にハブと基板との接着部位において、温度
差が生じ、その近傍での複屈折が短時間ではあるが大き
なものとなる。その結果、ディスクの同位置において、
位相ずれ等が生じてしまい、C/Nの低下を招く。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、レーザ光源から出射されたレーザビームを光磁気記
録媒体の面上に照射することにより、磁気光学効果を利
用して情報の記録、再生を行う光磁気記録再生装置にお
いて、情報の再生時に前記光磁気記録媒体に記録された
ドメイン及びその基板の再生安定性を向上させる再生安
定化送風機構を、前記光磁気記録媒体に非接触な状態で
配置させた。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、再生安定化送風機構は、光磁気記録媒体
のレーザビームの照射位置に送風するようにした。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、再生安定化送風機構は、光磁気記録媒体
のチャッキング部位に送風するようにした。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明においては、レーザビーム
により蓄積する熱を再生安定化送風機構により送風する
ことにより放熱させることができるため、再生パワーを
増大させても磁化ドメインの熱的な安定性を確保するこ
とが可能となる。
【0010】請求項2記載の発明においては、光磁気記
録媒体のレーザビームの照射位置に送風することによ
り、光磁気記録媒体の再生箇所を選択的に冷却すること
が可能となる。
【0011】請求項3記載の発明においては、光磁気記
録媒体のチャッキング部位に送風することにより、スピ
ンドル部での温度上昇の割合を低減させ、複屈折の低減
化を図ることが可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1及び図2に基づ
いて説明する。図1は、光磁気記録再生装置の光照射部
近傍の構成を示すものである。この場合、光磁気記録媒
体としての光磁気ディスク1は、円板状をした基板2と
RE−TM系の記録膜3とからなっており、基板2はチ
ャッキング部位4を介して、スピンドルモータ5に連結
されている。また、記録膜3の上部には磁気ヘッド7が
対向して配置されている。
【0013】そして、本実施例では、上述したような装
置において、再生安定化送風機構としての送風機構6
a,6bを、光磁気ディスク1の両面側から非接触な状
態で配置させたものである。これら送風機構6a,6b
は光磁気ディスク1のレーザビーム8の照射部位に送風
するようになっており、情報の再生時に光磁気ディスク
1の記録膜3に記録されたドメイン領域及びその基板2
の再生安定性を向上させる働きがある。
【0014】この場合、送風機構6a,6bの具体的な
形状、送風の向き、送風の強さなどは、任意に選択する
ことが可能であり、特に以下に述べるような条件(〜
)を満足することが好ましい。すなわち、 送風は、フィルターを通して行う 送風される領域が、レーザビームのスポット径より
も大きい 本装置内に風の通り抜ける通路を設ける 以上のような条件を満たすことにより、光磁気ディスク
1の再生箇所を選択的に冷却することが可能となり、か
つ、ディスク面上のコンタミを除去させることも可能と
なる。
【0015】このような構成において、再生時における
送風機構6a,6bの働きについて述べる。図1は、レ
ーザ光源から出射されたレーザビーム8を光磁気ディス
ク1の面上に照射して再生を行う再生時の様子を示すも
のである。この再生時において、レーザビーム8は基板
2側から記録膜3上に照射されるが、その記録膜3の照
射位置にはレーザビーム8による熱が蓄積される。今、
その蓄積された熱が大きい場合には、従来技術でも述べ
たように、周りの未記録部分における反磁場の作用によ
り磁化ドレインの熱磁気的な安定性が低下し、これによ
りドメイン領域の形状が変化してしまう。そこで、本実
施例のように、送風機構6a,6bからの風を光磁気デ
ィスク1のレーザビーム8の照射部位に送ることによ
り、その照射部位に蓄積される熱を放熱させ、ドメイン
領域の熱的な安定性を確保することが可能となる。
【0016】また、図2は、再生パワー(横軸)に対す
るC/N及びレーザ照射部位での温度変化(縦軸)の様
子を示すものである。この場合、波形a,bはC/Nの
値を示し、波形c,dはレーザ照射部位での温度の値を
示すものである。実線の波形a,cは本実施例における
再生方式を示し、破線の波形b,dは従来の再生方式の
場合を示すものである。この図2の変化の度合いからわ
かるように、従来の波形bでは再生パワーが増大するに
従ってC/Nが向上していくが、ある一定の温度P0
反磁場の作用によりドメイン形状が悪化し、それ以降は
C/Nが急激に低下する。これに対して、本実施例の波
形aでは再生パワーが増加するに従って増加するC/N
はP0 点では低下せず、ドメイン形状が変化する点をP
0 点からP1 点に遅らせることができる。
【0017】従って、本実施例による再生方式を用いる
ことによって、再生パワーを増加させても磁気ドメイン
を安定させることが可能となり、光磁気ディスク1から
の反射光量の増加を図ることができ、これにより従来よ
りも一段とC/Nの向上を図ることができるようにな
る。しかも、本方式を用いることにより、反射光量の増
加により再生パワーに余裕が生じるため、高感度の記録
膜3の使用が可能となり、これにより光磁気ディスク1
の高速回転化を図ることができる。
【0018】次に、本発明の第二の実施例を図3及び図
4に基づいて説明する。なお、前述した第一の実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。
【0019】ここでは、図3に示すように、再生安定化
送風機構としての送風機構9を、光磁気ディスク1のチ
ャッキング部位4に送風するように配置したものであ
る。また、本実施例の場合にも、前述した第一の実施例
と同様に、送風機構9の形状、送風の向き、送風の強
さ、温度などは、任意に選択することが可能であり、特
に、送風はフィルターを通して行ったり、装置内に風の
通り抜ける通路を設けるなどの条件を満たすことが望ま
しい。
【0020】そこで、このように送風機構9をチャッキ
ング部位4の近傍に配置した理由について述べる。今、
光磁気ディスク1はローティングされた後、図3に示す
ようにスピンドルモータ5に装着されるが、この時、光
磁気ディスク1本体とドライブ内の温度差が大きい場
合、その温度差が小さくなるまで光磁気ディスク1内に
て複屈折が大きくなる。これにより、図4に示すよう
に、再生時において、位相ずれを生じ、初期の段階にお
いてC/Nの低下を招く結果となる。特に、光磁気ディ
スク1はチャッキング部位4を介してスピンドルモータ
5にクランプされるためこの部分での熱伝導が大きくな
り、このクランプ部以外の他の部分との間で大きな複屈
折が生じてしまう。
【0021】そこで、本実施例では、送風機構9を用い
てチャッキング部位4に送風を行うことにより、スピン
ドルモータ5での温度上昇の割合を小さくさせ、これに
より光磁気ディスク1への熱伝導を防いで複屈折の低減
化を図るようにしたものである。表1は、送風機構9を
設けた場合(有り)と設けない場合(無し)とのC/N
値の変化の様子を示したものである。
【0022】
【表1】
【0023】この表1からわかるように、通常時から温
度変化時へのC/Nの変化量は、送風機構9を設けない
場合には4.0dBあるのに対して、送風機構9を設け
た場合には1.5dBと非常に少ないことがわかり、こ
れによりC/Nの低下を防げることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、レーザ光源から
出射されたレーザビームを光磁気記録媒体の面上に照射
することにより、磁気光学効果を利用して情報の記録、
再生を行う光磁気記録再生装置において、情報の再生時
に前記光磁気記録媒体に記録されたドメイン及びその基
板の再生安定性を向上させる再生安定化送風機構を、前
記光磁気記録媒体に非接触な状態で配置させたので、レ
ーザビームにより媒体面に蓄積する熱を再生安定化送風
機構により送風することで放熱させることが可能なた
め、再生パワーを増大させても磁化ドメインの熱的な安
定性を確保することができ、これにより、従来に比べ一
段とC/Nを向上させることができるものである。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、再生安定化送風機構は、光磁気記録媒体の
レーザビームの照射位置に送風するようにしたので、光
磁気記録媒体の再生箇所を選択的に冷却することがで
き、しかも、媒体表面上のコンタミの除去も図ることが
できるものである。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、再生安定化送風機構は、光磁気記録媒体の
チャッキング部位に送風するようにしたので、スピンド
ル部での温度上昇の割合を低減させ複屈折の低減化を図
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である光磁気記録再生装
置の光照射部付近の構成を示す側面図である。
【図2】再生パワーに対するC/N及びレーザ照射部位
での温度変化の様子を示す特性図である。
【図3】本発明の第二の実施例である光磁気記録再生装
置の光照射部付近の構成を示す側面図である。
【図4】C/Nの経時変化の様子を示す特性図である。
【図5】従来における情報の再生時における再生パワー
に対するC/Nの変化の様子を示す特性図である。
【符号の説明】
1 光磁気記録媒体 6a,6b 再生安定化送風機構 8 レーザビーム 9 再生安定化送風機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から出射されたレーザビーム
    を光磁気記録媒体の面上に照射することにより、磁気光
    学効果を利用して情報の記録、再生を行う光磁気記録再
    生装置において、情報の再生時に前記光磁気記録媒体に
    記録されたドメイン及びその基板の再生安定性を向上さ
    せる再生安定化送風機構を、前記光磁気記録媒体に非接
    触な状態で配置させたことを特徴とする光磁気記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 再生安定化送風機構は、光磁気記録媒体
    のレーザビームの照射位置に送風することを特徴とする
    請求項1記載の光磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 再生安定化送風機構は、光磁気記録媒体
    のチャッキング部位に送風することを特徴とする請求項
    1記載の光磁気記録再生装置。
JP20538392A 1992-07-31 1992-07-31 光磁気記録再生装置 Pending JPH0652591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20538392A JPH0652591A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 光磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20538392A JPH0652591A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 光磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0652591A true JPH0652591A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16505920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20538392A Pending JPH0652591A (ja) 1992-07-31 1992-07-31 光磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0652591A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2073321A1 (en) Optical head device
JPH05225641A (ja) 光磁気ディスク装置
JPH0652591A (ja) 光磁気記録再生装置
JPS62154250A (ja) 光磁気記録装置
JPS61214266A (ja) 光磁気記録再生装置
JPH0991787A (ja) 情報記録方法及び装置
JPH1139803A (ja) 光記録媒体、光記録方法および光記録装置
JP2561235B2 (ja) 半導体レ−ザ駆動装置
JP3015476B2 (ja) 光磁気記録方法及び光磁気記録媒体
JP2636694B2 (ja) 光磁気記録媒体の記録再生方法および記録再生装置
JPS6113461A (ja) 光磁気記録再生方法
JP3102714B2 (ja) 光磁気記録装置
JPH0246545A (ja) 光磁気ディスクの再生方法
JPH07192337A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2797476B2 (ja) 光磁気メモリ装置
JP3353354B2 (ja) 光磁気記録媒体及び光磁気記録方式
JP4146947B2 (ja) 磁気記録媒体の記録再生方法および磁気記録再生装置
JP3454955B2 (ja) 光磁気記録媒体及び光磁気記録媒体再生装置
JPS62149058A (ja) 光磁気記録再生装置
JPH06180876A (ja) 磁界変調オーバライト型光磁気記録媒体の製法
JPH11120566A (ja) 記録再生装置の立ち上げ方法及び記録再生装置
JPH05342653A (ja) 光磁気ディスク
JPH07141713A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH07326087A (ja) 光磁気記録媒体の再生方法
JPS6273443A (ja) 光記録の再生方法