JP3102714B2 - 光磁気記録装置 - Google Patents

光磁気記録装置

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JP3102714B2 JP04210651A JP21065192A JP3102714B2 JP 3102714 B2 JP3102714 B2 JP 3102714B2 JP 04210651 A JP04210651 A JP 04210651A JP 21065192 A JP21065192 A JP 21065192A JP 3102714 B2 JP3102714 B2 JP 3102714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光と磁気の相互作用に
よって情報の記録を行う光磁気記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図11は光磁気ディスクに情報を記録し
たときのレーザパワーとキャリア対ノイズ比C/N及び
第2高調波のキャリア対ノイズ比C2 /N2 の関係をそ
れぞれ示した図である。なお、このときの記録条件とし
ては、光磁気ディスクは3.5インチ、回転数は300
0rpm、記録周波数は4.8MHz、記録位置はディ
スクの24mmの半径位置、温度は室温である。図11
から明らかなように、キャリア対ノイズ比C/Nはレー
ザパワーが4mW以上になると、あまり大きな変化はし
ないが、第2高調波C2 /N2 はレーザパワーが約4.
5mWで最小値となり、それ以下あるいはそれ以上では
いずれも増加する傾向がある。一般に、この第2高調波
が最小値となるレーザパワーが最適記録パワーとされ、
最もエラーの少ない情報記録が行えるとされている。ま
た、最適レーザパワーは図12に示すように、光磁気デ
ィスクの温度に依存し、ディスク温度と比例関係にある
ことが知られている。
【0003】こうしたことから最適記録を行うには光磁
気ディスクの温度に応じてレーザパワーを変化させる必
要があり、そのためには光磁気ディスクの温度を検知し
てレーザパワーを制御しなければならない。そこで、一
般には光磁気記録再生装置内に温度センサを設けたり、
あるいはディスクカートリッジに直接温度センサを取り
付けて温度を検知し、その結果に応じてレーザパワーを
制御することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来にあっては光磁気ディスクの温度を検知する場合、装
置内の温度を検知したり、ディスクカートリッジの温度
を検知しているために、光磁気ディスクの温度を正確に
検知しているとは言い難く、レーザパワーを正確に最適
パワーに制御することは困難であった。詳述すると、装
置内に温度センサを設けた場合、装置内の雰囲気温度を
検知しているのであって、装置内の空気の流れる方向や
移動量により温度は異なり、装置内においても位置によ
って温度差がある。そのため、光磁気ディスクの温度を
正確に検知することは到底困難である。特に、光磁気デ
ィスクは装置に着脱されるために、既に内部の温度が上
昇した装置に光磁気ディスクを装着した場合は、温度セ
ンサの検知温度と光磁気ディスクの実際の温度は大きな
温度差が生じることになる。従って、光磁気ディスクを
装着後のしばらくの間は最適レーザパワーとかけはなれ
たレーザパワーで記録を行うことになり、記録エラーが
発生する恐れがあった。また、ディスクカートリッジの
温度を検知する場合においても、ディスクとカートリッ
ジの熱容量や熱伝導率の違いなどによりカートリッジの
表面温度と光磁気ディスクの温度とは温度差があるた
め、やはり正確にディスク温度を検知することは難し
く、レーザパワーを正確に最適パワーに制御することは
困難であった。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的は光磁気記録媒体の温度
を温度センサを用いることなく正確に検出でき、記録用
光ビームを正確に最適記録パワーに制御できるようにし
た光磁気記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光磁気
記録媒体に光ビームを照射し、かつ磁界を印加すること
によって情報の記録を行う光磁気記録装置において、前
記光磁気記録媒体の所定記録領域に予め決められた周波
数の信号を記録するための第1記録手段と、この記録さ
れた情報の上から新たな信号を記録するための第2記録
手段と、この情報の記録と同時に記録媒体に照射された
光ビームの反射光をもとに記録情報を再生し、得られた
再生信号の中の前記第1記録手段で記録された旧情報成
分の再生信号振幅レベルを検出するためのレベル検出手
段と、この検出された振幅レベルから前記記録媒体の温
度に対応する情報信号を検出し、かつ得られた温度に対
応する情報信号に基づいて記録用光ビームの記録パワー
を制御するための制御手段とを設けたことを特徴とする
光磁気記録装置によって達成される。
【0007】また、本発明の目的は、光磁気記録媒体に
光ビームを照射し、かつ磁界を印加することによって情
報の記録を行う光磁気記録装置において、旧情報の上か
ら新情報を重ね書きする場合に、旧情報成分の再生信号
振幅レベルを検出するためのレベル検出手段と、このレ
ベル検出手段の振幅レベルが所定レベルを維持するよう
に記録用光ビームを可変して記録用光ビームを最適記録
パワーに制御するための制御手段とを設けたことを特徴
とする光磁気記録装置によって達成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明の光磁気記録装置の一
実施例を示した構成図である。図1において、1は透明
基板上に磁性層である薄膜の光磁気記録層2が形成され
た光磁気ディスクである。光磁気ディスク1の中心はス
ピンドルモータ3の回転軸に支持され、スピンドルモー
タ3の駆動によって一定速度で回転する。光磁気ディス
ク1の下面には、記録、再生用光ビームを光磁気ディス
ク1に照射したり、再生用光ビームの反射光を検出して
情報を再生するための光ヘッド4が配設されている。光
ヘッド4としては記録、再生用光源である半導体レーザ
5、その発散レーザ光束を平行化するためのコリメータ
レンズ6、光磁気ディスク1への入射光束と反射光束を
分離するための偏光ビームスプリッタ7、光ビームを集
光して記録層上2上に微小光スポットを結像するための
対物レンズ8、光磁気記録層2からの反射光を集光する
ためのセンサレンズ9、このレンズで集光された光を検
出するための光センサ10などから構成されている。
【0009】光磁気ディスク1の上面には、光ヘッド4
と対向して記録用バイアス磁界を発生するための磁気ヘ
ッド11が配設されている。磁気ヘッド11は磁気ヘッ
ド駆動回路12の駆動により記録すべき情報信号に応じ
て変調された磁界を発生し、光磁気ディスク1の光磁気
記録層2に印加する。情報記録時には、光ヘッド4から
光磁気記録層2上に一定強度の光ビームが照射され、こ
の照射部位に磁気ヘッド11の変調磁界を印加すること
で、記録層2上に情報信号に対応した磁化の向きの情報
ピットが記録される。13は光センサ10の検出信号を
光電変換及び増幅するための再生信号増幅回路である。
情報再生時には光ヘッド4から光磁気記録層2上に再生
用光ビームが照射され、その反射光は光ヘッド4内の光
センサ10で検出される。再生信号増幅器13はこの光
センサ10の検出信号を光電変換及び増幅し、再生信号
を生成する。14は再生信号増幅器13の再生信号の中
から所定の周波数成分のみを検出するためのフィルタ回
路、15はこのフィルタ回路14から出力された再生信
号の振幅レベルを検出するための再生信号レベル検出回
路である。また、16は得られた振幅レベルから光磁気
ディスク1の温度を検出し、その結果に基づいて半導体
レーザ5のレーザパワーを最適記録パワーに制御するた
めの制御回路である。
【0010】光磁気ディスク1の温度を検出する場合、
光磁気ディスク1の所定領域に異なる周波数の信号を2
重記録し、かつそれを再生して得られた再生信号の振幅
レベルから間接的に温度を検出するのであるが、その温
度検出動作については詳しく後述する。なお、17は制
御回路16の指示に基づいて半導体レーザ5を駆動する
ための半導体レーザ駆動回路である。また、図1では図
示しなかったが、本実施例の光磁気記録装置には、記録
あるいは再生用光スポットを光磁気記録層2上に合焦さ
せるためのオートフォーカス制御回路やそれらの光スポ
ットを情報トラックに追従して走査させるためのオート
トラッキング制御回路、あるいは光ヘッド4を目的の情
報トラックへシークさせるためのシーク制御回路などが
設けられている。
【0011】図2は光磁気ディスク1の光磁気記録層2
に光ビーム及び磁界を印加したときの記録層の磁化状態
の変化を示した図である。ここでは、光磁気記録層2は
互いに交換結合した記録層20と再生層21の2層の磁
性層から構成されている。記録層20は図3に示すよう
に、室温において再生層21よりも大きな保磁力を有
し、かつ再生層21のキュリー温度Tc2よりも低いキュ
リー温度Tc1を有する。こうした光磁気記録層に光スポ
ットを照射した場合、記録層20、再生層21は共に温
度が上昇し、図2に示すような温度分布となる。これに
より、図中に斜線で示す記録層20のキュリー温度Tc1
を越えた領域は磁化が消失し、その磁化の消失領域に対
向した再生層21は磁気ヘッドの磁界の方向に配向す
る。ここでは上向きの磁界が印加されているため、図に
示す如く再生層21の磁化は上向きに配向する。光磁気
ディスク1が回転して光スポットが通り過ぎると、記録
層21は冷却され、再生層21の磁化が転写される。こ
うして記録層上の旧情報が消去されると同時に記録層上
に情報信号に対応した新たな磁化が情報ピットとして記
録される。この場合、再生層21のキュリー温度Tc2
記録用光ビームの照射による温度上昇よりも高いため
に、記録用光ビームを照射してもその反射光から再生信
号を得ることができる。この領域を図2ではDとして示
している。ところが記録領域20の温度がキュリー温度
c1以下で、光スポットが照射されている領域Eは記録
層21の旧情報は消去されず、交換結合により再生層2
1のこの領域Eからは旧情報成分が再生される。
【0012】次に、本実施例の具体的な動作を図4に基
づいて説明する。まず、光磁気ディスク1が装置に装着
されると、制御回路16は各部を制御して光磁気ディス
ク1の所定の記録領域に一定周波数の信号を記録する。
例えば、光磁気ディスク1として3.5インチのものを
用いて2400rpmで回転させ、その半径24mmの
位置に周波数1.5MHzの信号を記録する。このと
き、制御回路16は半導体レーザ駆動回路17に制御信
号を出力して半導体レーザ5のレーザパワーを所定の記
録パワーに設定する。また、制御回路16は磁気ヘッド
駆動回路12に対して1.5MHzの駆動信号を出力
し、磁気ヘッド11を1.5MHzで駆動する。これに
より、情報トラック上に一定強度の光ビームが照射さ
れ、同時に図4に18で示すように1.5MHzの変調
磁界が印加される。図4に示す22及び23はこうして
記録された情報ピットである。情報ピット22は磁界が
正極性であるので上向き磁化となり、情報ピット23は
負極性であるので下向き磁化となる。情報ピット22及
び23の長さは周波数が1.5MHzであるため、約2
μmとなる。情報ピットの形状は磁界変調方式による記
録であるので、図に示す如く矢羽根状形状となる。な
お、以上の記録を行う領域としては、例えば情報の記録
に使用されない領域など予め決めておくのが望ましい。
【0013】以上の信号記録が終了すると、制御回路1
6はこの記録した情報ピットの上から新たな信号をオー
バライトするよう制御する。ここでは、記録周波数を3
MHzとし、レーザパワーはそのままとする。従って、
制御回路16は磁気ヘッド駆動回路12に3MHzの駆
動信号を出力し、半導体レーザ駆動回路17には前回と
同じ光パワーで半導体レーザ5を駆動するよう制御信号
を出力する。これにより、情報トラック上に図4に示す
ように一定強度の光ビームスポット24が矢印方向に走
査されると共に、19で示す3MHzの変調磁界が印加
され、情報トラック上の旧情報の上からオーバライトが
行われる。28及び29はこうして今記録されたばかり
の情報ピットで、記録周波数が3MHzであるのでそれ
ぞれ約1μmのピット長となる。また、情報ピット28
は下向き磁化、情報ピット29は上向き磁化で、この下
向き、上向きの磁化の情報ピットが交互に記録される。
この場合、光ビームスポット24の照射によって記録層
20がキュリー温度Tc1以上に上昇した領域を26で示
している。なお、このときの光ビームスポット24が照
射される以前の光磁気ディスク1の平均的な温度を30
℃とする。
【0014】一方、光ビームスポット24の反射光は光
ヘッド4内の光センサ10で検出され、更にその検出信
号を再生信号増幅器13で光電変換及び増幅すること
で、オーバライトと同時に記録情報が再生される。ここ
で、図4において、光ビームスポット24の反射光が光
センサ10で検出されるわけであるが、スポット24内
の領域26では前述のように記録層20の温度がキュリ
ー温度Tc1以上に上昇しているため、先に記録した1.
5MHzの旧情報成分は消去され、新情報である3MH
zの信号が記録されている。また、光ビームスポット2
4内の領域26以外の三ケ月状の領域は、キュリー温度
以下であるので旧情報の1.5MHzの信号成分が残存
している。従って、得られた再生信号の中にはこれらの
旧情報と新情報の成分が混在して含まれている。
【0015】図5(a)はこうして得られた再生信号の
信号波形、図5(b)は再生信号のスペクトル分布を示
した図である。再生信号は前述のように旧情報と新情報
の成分が混在しているため、図のような信号波形とな
る。また、スペクトル分布に示す小さなピークは旧情報
の1.5MHzの成分、大きなピークは新情報の3MH
zの成分であり、旧情報成分である1.5MHzの信号
成分がわずかではあるが含まれている。再生信号増幅器
13で再生された再生信号はフィルタ回路14に出力さ
れ、旧情報成分のみが抽出される。即ち、フィルタ回路
14は図6に示すように1.5MHzを中心としたバン
ドパスフィルタで構成されており、従って新情報の3M
Hzの信号成分はカットされ、旧情報の1.5MHzの
信号成分のみが次段の再生信号レベル検出回路15へ出
力される。図5(c)はフィルタ回路14で抽出された
1.5MHz成分の信号波形である。フィルタ回路14
の出力信号は再生信号レベル検出回路15で振幅レベル
が検出され、制御回路16へ送られる。図5(c)では
振幅レベルはbである。
【0016】次に、光磁気ディスク1の光ビームスポッ
ト照射以前の平均的な温度が0℃及び60℃のときの再
生信号について説明する。まず、60℃のときの再生信
号についてである。ディスク温度が高くなった場合、記
録レーザパワーが同じであると、記録層20の温度は先
の30℃のときに比べて高くなり、当然キュリー温度T
c1以上の温度範囲も広くなる。図4では60℃のときの
キュリー温度以上の領域を27で示してある。この場
合、図4に示す如く光ビームスポット24内に占める旧
情報の残存領域の割合は小さくなり、再生信号に含まれ
る旧情報成分も少くなる。図7(a)はディスク温度が
60℃のときの再生信号の信号波形、図7(b)はその
スペクトル分布を示した図である。また、図7(c)は
フィルタ回路14の出力信号を示しており、前述のよう
に光ビームスポット24内の旧情報の残存領域が狭くな
った分振幅レベルcは小さくなる。この振幅レベルはレ
ベル検出回路15で検出され、制御回路16へ送られ
る。
【0017】一方、ディスク温度が0℃の場合は、前記
とは反対に記録層20のキュリー温度Tc1以上の温度範
囲は狭くなる。図4ではこのときのキュリー温度以上の
領域を25で示してある。従って、この場合には光ビー
ムスポット24内に占める旧情報成分の残存領域の割合
が大きくなるため、再生信号に含まれる旧情報の成分も
大きくなる。図8(a)はこのときの再生信号、図8
(b)はそのスペクトル分布、図8(c)はフィルタ回
路14の出力信号である。フィルタ回路14の出力信号
は、前述のように旧情報成分の残存領域が広くなるため
に、先のディスク温度が30℃のときに比べて振幅レベ
ルaは大きくなる。この振幅レベルは再生信号レベル検
出回路15で検出され、制御回路16へ送られる。
【0018】このようにフィルタ回路14の出力信号の
振幅レベルは、光磁気ディスク1の温度に応じて変化
し、ディスク温度が高くなるほど振幅レベルは小さくな
るという温度依存性がある。図9はこのディスク温度と
振幅レベルの相関関係を示した図である。ここでは、記
録レーザパワーが6mW、光磁気ディスク1の線速度が
7.5m/sのときの振幅レベルの温度に対する変化を
示している。なお、図9に示すa,b,cは前述したよ
うにディスク温度が0℃、30℃、60℃のときのフィ
ルタ回路14の出力振幅レベルである。以上により、フ
ィルタ回路14の出力信号の振幅レベルを測定すれば、
光磁気ディスク1の実際の温度を正確に検出することが
でき、得られた検出温度を基に半導体レーザ5のレーザ
パワーを最適記録パワーに制御することができる。
【0019】制御回路16の内部にはメモリが設けられ
ており、このメモリに図9に示したような相関関係から
振幅レベルをディスク温度に変換するための変換テーブ
ル、図12に示したような温度とレーザパワーの関係か
らディスク温度を最適レーザパワーに変換するための変
換テーブルがそれぞれ設けられている。このように制御
回路16は2つの変換テーブルを備え、まず再生信号レ
ベル検出回路15で得られた振幅レベルを変換テーブル
によってディスク温度に変換する。次いで、制御回路1
6は得られたディスク温度を変換テーブルを用いて最適
レーザパワーに変換する。そして、制御回路16は半導
体レーザ駆動回路17に最適パワーで駆動するためのレ
ーザパワー設定信号を出力して半導体レーザ5のレーザ
パワーを最適パワーに設定する。以上により、光磁気デ
ィスク1が装着されてからの一連のレーザパワー調整処
理が終了し、情報の記録が可能な状態となる。
【0020】このように本実施例にあっては、光ビーム
スポット内の旧情報の残存領域の占める割合が温度によ
って変化することを利用して光磁気ディスクの温度を検
出するために、従来のように温度センサを用いることな
く、しかも非接触でありながら光磁気ディスクの温度を
正確に検出することができる。従って、検出温度が正確
であるために、半導体レーザのレーザパワーを正確に最
適パワーに設定することが可能となり、これによって低
エラーレートの情報記録を行うことができる。なお、以
上のレーザパワーの調整は光磁気ディスクが装着された
ときに実施するとしたが、それ以後にも例えば一定時間
ごとに行うなど随時再調整を実行するのが望ましい。ま
た、1回目の記録周波数を1.5MHz、2回目を3M
Hzとしたが、これに限ることはない。更に、1回目と
2回目の記録周波数は同じであってもよいが、位相が同
じであると旧情報成分が再生できないので、このときは
位相をずらす必要がある。
【0021】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。まず、2層の磁性層を有する光磁気ディスクではな
く、通常の1層の磁性層の光磁気ディスクを用いた磁界
変調記録方式の光磁気記録装置を第2実施例として説明
する。この第2実施例では、まず光磁気ディスクの所定
領域を消去し、その上から例えば1.5MHzの信号を
記録する。なお、消去する場合は、一定方向の磁界を印
加しながら消去用の光ビームを照射する。次いで、先に
記録した領域に再び消去用の磁界と光ビームを照射する
と共に、この消去と同時に光ビームの反射光をもとに再
生して再生信号の振幅レベルを検出する。ここで得られ
た振幅レベルは前記実施例と同様に旧情報成分の再生信
号の振幅レベルとなる。従って、得られた振幅レベルか
らディスク温度を検出でき、この温度に基づいてレーザ
パワーを最適パワーに設定することができる。なお、こ
の実施例では信号を消去する場合に、記録層の温度がキ
ュリー温度を越えている領域は磁化が消失し、消去の信
号成分(直流成分)は現われないので、フィルタ回路は
不要である。
【0022】第3実施例として前述のような2層の磁性
層を有する光磁気ディスクを用いて光変調方式により情
報を記録する光磁気記録装置の例を説明する。この実施
例では、まず光磁気ディスクの所定領域に消去用の光ビ
ームと磁界を印加して消去を行った後、その消去した領
域に例えば周波数1.5MHzの信号を記録する。信号
を記録する場合は、もちろん記録用の一定方向の磁界を
印加しながら情報信号に応じて強度変調された光ビーム
を照射するという光変調方式で記録を行う。次いで、今
記録した領域に再度消去用の磁界と光ビームを印加する
と共に、この消去と同時に光ビームの反射光をもとに信
号を再生して再生信号の振幅レベルを検出する。得られ
た振幅レベルは同様に旧情報成分の振幅レベルである。
従って、この振幅レベルからディスク温度を検出でき、
かつこの温度に基づいて最適レーザパワーに設定するこ
とができる。なお、この実施例でもフィルタ回路は不要
である。
【0023】第4実施例として、1層の磁性層を有する
光磁気ディスクを用いた光変調方式の光磁気記録装置の
例を挙げる。この実施例では、第2、第3の実施例と全
く同様に、消去、記録、消去を行い、この消去と同時に
信号を再生して振幅レベルを検出する。従って、得られ
た振幅レベルからディスク温度を検出でき、この温度に
基づいて最適レーザパワーに設定することができる。
【0024】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。光磁気ディスクの回転数が一定である場合、記録半
径位置によってディスク線速度が異なり、最適記録パワ
ーも記録半径位置に応じて異なってくる。図10にディ
スク線速度と最適レーザパワーの関係を示している。と
ころで、この場合本願発明者の実験によれば、図10に
示すようにディスク線速度に応じて最適レーザパワーを
変えて情報の記録を行ったところ、旧情報の再生信号振
幅レベルはほぼ一定であることを確認できた。このこと
は、最適記録時においては光ビームスポット24内に占
める旧情報成分の残存領域の割合はディスク線速度にか
かわらず、常に一定であるということである。この場
合、最適レーザパワーは前述のようにディスク温度、デ
ィスク線速度に依存する。そこで、この実施例ではディ
スク温度、ディスク線速度にかかわらず、常に旧情報の
再生信号の振幅レベルが一定となるようにレーザパワー
を制御するものである。具体的には、図1に示した制御
回路16は再生信号レベル検出回路15で得られた旧情
報の再生信号振幅レベルを監視し、その振幅レベルが図
10の例えばc(ディスク温度が30℃のときの振幅レ
ベル)になるように半導体レーザ駆動回路17を制御す
る。これにより、半導体レーザ5のレーザパワーを常に
最適レーザパワーに制御することができ、ディスク温度
やディスク線速度に関係なく、最適レーザパワーで情報
の記録を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、光磁気記
録媒体の温度を温度センサを用いることなく、かつ非接
触でありながら正確に検出することができる。従って、
記録レーザパワーを正確に最適記録パワーに設定でき、
低エラーレートの情報記録を行えるという効果がある。
また、旧情報の上から新情報を重ね書きする場合に、旧
情報成分の振幅レベルが所定レベルとなるように記録用
光ビームを制御することにより、記録媒体温度、記録媒
体の記録半径位置に関係なく、常時記録用光ビームを最
適記録パワーに制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録装置の一実施例を示したブ
ロック図である。
【図2】図1の実施例に使用される光磁気ディスクの情
報記録原理を示した図である。
【図3】その光磁気ディスクの記録層及び再生層の温度
と保磁力の関係をそれぞれ示した特性図である。
【図4】情報トラック上の旧情報の上から新情報をオー
バライトしたときにディスク温度に応じて光ビームスポ
ット内の旧情報残存領域が変化する様子を示した図であ
る。
【図5】ディスク温度が30℃のときの再生信号とスペ
クトル分布及びフィルタ回路で抽出された旧情報成分の
再生信号を示した図である。
【図6】図1の実施例のフィルタ回路の周波数特性を示
した図である。
【図7】ディスク温度が60℃のときの再生信号とスペ
クトル分布及びフィルタ回路で抽出された旧情報成分の
再生信号を示した図である。
【図8】ディスク温度が0℃のときの再生信号とスペク
トル分布及びフィルタ回路で抽出された旧情報成分の再
生信号を示した図である。
【図9】ディスク温度と旧情報成分の再生信号振幅レベ
ルの関係を示した図である。
【図10】ディスク線速度と最適レーザパワー及び旧情
報の再生信号振幅レベルの関係をそれぞれ示した図であ
る。
【図11】レーザパワーとキャリア対ノイズ比及び第2
高調波のキャリア対ノイズ比の関係をそれぞれ示した図
である。
【図12】ディスク温度と最適レーザパワーの関係を示
した図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 4 光ヘッド 5 半導体レーザ 10 光センサ 11 磁気ヘッド 12 磁気ヘッド駆動回路 13 再生信号増幅器 14 フィルタ回路 15 再生信号レベル検出回路 16 制御回路 17 半導体レーザ駆動回路 20 記録層 21 再生層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体に光ビームを照射し、か
    つ磁界を印加することによって情報の記録を行う光磁気
    記録装置において、前記光磁気記録媒体の所定記録領域
    に予め決められた周波数の信号を記録するための第1記
    録手段と、この記録された情報の上から新たな信号を記
    録するための第2記録手段と、この情報の記録と同時に
    記録媒体に照射された光ビームの反射光をもとに記録情
    報を再生し、得られた再生信号の中の前記第1記録手段
    で記録された旧情報成分の再生信号振幅レベルを検出す
    るためのレベル検出手段と、この検出された振幅レベル
    から前記記録媒体の温度に対応する情報信号を検出し、
    かつ得られた温度に対応する情報信号に基づいて記録用
    光ビームの記録パワーを制御するための制御手段とを設
    けたことを特徴とする光磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第2記録手段は、前記第1記録手段
    の記録周波数と異なる周波数の信号、または同じ周波数
    で位相が異なる信号、あるいは消去用の磁界と光ビーム
    を印加して直流信号を記録することを特徴とする請求項
    1の光磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 光磁気記録媒体に光ビームを照射し、か
    つ磁界を印加することによって情報の記録を行う光磁気
    記録装置において、旧情報の上から新情報を重ね書きす
    る場合に、旧情報成分の再生信号振幅レベルを検出する
    ためのレベル検出手段と、このレベル検出手段の振幅レ
    ベルが所定レベルを維持するように記録用光ビームを可
    変して記録用光ビームを最適記録パワーに制御するため
    の制御手段とを設けたことを特徴とする光磁気記録装
    置。
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