JPH065215Y2 - 自動車のダム部材 - Google Patents

自動車のダム部材

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JPH065215Y2
JPH065215Y2 JP1987070893U JP7089387U JPH065215Y2 JP H065215 Y2 JPH065215 Y2 JP H065215Y2 JP 1987070893 U JP1987070893 U JP 1987070893U JP 7089387 U JP7089387 U JP 7089387U JP H065215 Y2 JPH065215 Y2 JP H065215Y2
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JP
Japan
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dam member
adhesive
lip
glass
windshield glass
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JP1987070893U
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English (en)
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JPS63179220U (ja
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繁 川村
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、ウィンドシールドガラスを接着剤によって車
体に固定するとき接着剤が流動することを規制するた
め、ウィンドシールドガラスの周縁部に沿って固定され
た弾性材料から成る自動車のダム部材に関する。
従来技術 自動車のフロントウィンドガラス又はリヤウィドガラス
等のウィンドシールドガラスを車体に固定するとき、上
記形式のダム部材によって接着剤の流動を規制し、接着
剤がガラス面に広くはみ出したり、該ガラスの取付け高
さがばらつく不都合を防止することは従来より周知であ
る。
従来のダム部材は、ウィンドシールドガラスに固定され
る基部と、この基部から突出するリップとを有し、ウィ
ンドシールドガラスの固定時に接着剤がリップによって
堰止められ、その流動が阻止される。ところが上記リッ
プが接着剤からの圧力によって押し曲げられ、接着剤が
ダム部材からはみ出すことがある。このような事態が発
生すれば、外観が害されるだけでなく、ウィンドシール
ドガラスの高さが所定高さよりも下がる恐れがあり、ダ
ム部材本来の目的が失われることになりかねない。
従来は接着剤がはみ出た場合、はみ出た接着剤を清掃し
たり、ウィンドシールドガラスの高さを再調整していた
が、このような手直し作業を行うことは作業能率上好ま
しくない。
目的 本考案の目的は、上記従来の欠点を除去した自動車のダ
ム部材を提供することである。
構成 本考案は上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式
のダム部材であって、ウィンドシールドガラスに固定さ
れる基部と、該基部から突出するリップと、該リップの
根元部よりもウィンドシールドガラス周縁部寄りの基部
部分から突出した膨隆部と、前記リップに一体に連設さ
れ、ウィンドシールドガラスの固定時に、前記膨隆部と
リップとの間の空隙とは反対側の膨隆部側面に密着し、
該空隙に接着剤が入り込むことを阻止して空隙を維持す
ると共に、リップがウィンドシールドガラス周縁部と反
対方向に曲げ変形することを阻止する突片とを有する自
動車のダム部材を提案する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に従って説明し、併せて上
述した従来の欠点を図面に即してより具体的に明らかに
する。
第1図は自動車の後部を示す斜視図、第2図は第1図の
II-II線断面図である。これらの図において、車体1の
車室後部に形成された後部開口に、接着剤3によってバ
ツクウィンドガラス2が固定されている。4はガラス2
の周縁部5に沿って配置されたモールであり、このモー
ル4は例えば図示していないねじ等によって車体に固定
されている。10は車室内の後部座席後方に配置された
パッケージトレイを示している。
接着剤3はガラス2の周縁部5の全周に沿って塗布さ
れ、該ガラス2を車体1に固定している。またこの接着
剤3は、その塗布時ないしはその直後においては流動性
を有している。このため、単にガラス2と車体1との間
に接着剤3を介在させただけであると、流動性を有する
接着剤3が第2図に鎖線矢印Aで示す方向に押し出さ
れ、ガラス面に広くはみ出る恐れがある。かかる不都合
を防止するものがダム部材6である。
ダム部材6は、第1図及び第2図に示すようにガラス2
の内側面に、その周縁部5に沿って固定され、ガラスを
接着剤3によって車体に固定するとき、塗布直後の流動
性を有する接着剤3が矢印A方向に流動してはみ出るこ
とを規制している。ダム部材6は、例えばゴム又は軟質
合成樹脂等の弾性材料から構成されている。
ここで本考案に係るダム部材6の詳細を明らかにする前
に、従来のダム部材の一例を第6図及び第7図を参照し
て説明しておく。
第6図に示した従来のダム部材6aもバツクウィンドガ
ラス2の周縁部5に沿って長く延びており、ガラス2の
内側面に接合された基部7aと、この基部7aに一体に
連設されたリップ8aとを有している。このリップ8a
が第6図に示す如く流動性を有する接着剤3を堰止め、
これが矢印A方向にはみ出ることを防止する。
ところが、リップ8aは弾性材から成るため、未だ流動
性を有する接着剤3からの圧力を受けると、第7図に示
すように、図における右方、即ちガラス周縁部5と反対
方向に押し曲げられることがある。このため接着剤が符
号3aで示すようにリップ8aの下を通って車内側へは
み出てしまい、外観が著しく害される。従来はこれに対
処するため、はみ出た接着剤を手作業で清掃していた
が、このような追加的な作業は大変煩しい。
また接着剤3はほぼ一定量塗布され、リップ8aが第6
図のように正常な姿勢を保っているとき、一定量の接着
剤3によって、車体1からのバツクウィンドガラス2の
高さHがほぼ一定となるように意図されている。ところ
がリップ8aが第7図のように変形すると、3bで示し
た領域の体積分だけ接着剤3の収まる空間が広がるた
め、ガラス2の高さhが所定の高さHよりも低くなり、
ガラス2の高さ位置がばらついてその外観が害される。
従来はこれに対しても、ガラス位置を再調整することに
より対処していたが、このような調整作業も大変煩し
い。
そこで本考案に係るダム部材6は、第3図にも示すよう
にバツクウィンドガラス2に固定される基部7から突出
するリップ8の他に、膨隆部11と突片12とを有して
いる。膨隆部11は、基部7に一体に連設され、第2図
から明らかなようにリップ8の根元部13よりもバツク
ウィンドガラス2の周縁部5寄りの基部部分14から突
出している。このとき、リップ8と膨隆部11との間に
空隙15が形成される。また突片12はリップ8に一体
に連設され、上記空隙15とは反対側の膨隆部側面16
に対向して位置している。
第4図は接着剤3を塗布したときの状態を示している
が、このとき突片12と膨隆部11が協働して、接着剤
3が空隙15に入り込むことを阻止する。かかるダム部
材6が固定されているバツクウィンドガラス2は、引き
続き、第2図のように車体1に取付けられる。
このようにしてバツクウィンドガラス2を車体1に固定
するとき、突片12は、接着剤3からの圧力によって上
述の膨隆部側面16に押し付けられて密着する。これに
より、リップ8は第2図に示した位置に拘束され、該リ
ップ8がバツクウィンドガラス2の周縁部5と反対方向
に曲げ変形することが阻止される。このため、接着剤3
が第7図に示したようにはみ出ることはなく、自動車の
外観が害されることを阻止できる。しかもガラス2の接
着強度を高め、雨水等に対するシール性を向上させるこ
ともできる。
また、バツクウィンドガラス2の固定時に、上述のよう
に突片12が膨隆部側面16に密着するので、空隙15
に接着剤3が入り込むことを阻止でき、空隙15を維持
できる。これにより定量塗布された接着剤の収まる空間
容積を一定に保つことができ、ガラス2の高さHを一定
に保つことができる。しかも、このときダム部材6の内
部に空隙15が維持され、突片12が膨隆部側面16に
強く密着するので、ダム部材6は閉断面形状をなし、か
かる断面形状によって、ダム部材6の剛性が高められ、
ダム部材6が接着剤3から大きな圧力を受けても、これ
が大きく変形することはない。これにより接着剤3の収
まる空間容積をより確実に一定に保つことができ、ガラ
ス2の取付け高さHを常に一定に維持することができ
る。またダム部材6の内部に空隙15を形成してその剛
性を高めているので、空隙のないダム部材を用いてその
剛性を高める場合よりも、ダム部材6を構成する弾性材
料の量を少なくでき、その軽量化とコストの低減を達成
できる。
ガラス2の固定時には、上述のように空隙15によって
ダム部材6の剛性を高めることができるが、その反面、
ガラス2に固定する前のダム部材6は、その内部に空隙
15が形成され、しかも膨隆部11と突片12が固着さ
れていないので、このダム部材6を容易に曲げることが
できる。従って、ダム部材6をガラス2に接合すると
き、ダム部材6を楽に曲げながら、その接合作業を行う
ことができ、作業性を高めることができる。
このように、本考案に係るダム部材6によれば、これを
ガラス2に接合するときは、ダム部材を容易に曲げるこ
とができ、かかるダム部材6を固定したガラス2を車体
1に固定するときは、ダム部材の剛性を高めることがで
きるのである。
なお、第5図に示すように、突片を膨隆部11に一体に
連結した壁部17として形成しても、壁部17と膨隆部
11が協働して、接着剤が空隙15に侵入することを阻
止し、かつリップ8がガラス2の周縁部5と反対側にめ
くれ変形することを阻止することができるが、かかるダ
ム部材6は、突片が膨隆部11に一体に連結されている
ので、ダム部材6をガラスに接合する前の、その剛性が
高くなり、ダム部材をガラスに接合する作業時にダム部
材を思うように曲げることができず、その作業性が低下
する。
第2図乃至第4図に例示したダム部材6は、突片12が
膨隆部11に一体に接続されておらず、これらが互いに
分離しているので、ガラス2に接合する前のダム部材6
を容易に曲げることができ、ダム部材6をガラス2に接
合するときの作業を極めて容易に行うことができるので
ある。
本考案はバツクウィンドガラス以外のウィンドシールド
ガラス、例えばフロントウィンドガラス用のダム部材に
対しても適用できることは当然である。
効果 本考案によれば、ウィンドシールドガラスの固定時に、
リップに一体に連設された突片が、膨隆部とリップの間
の空隙と反対側の膨隆部側面に密着し、リップがウィン
ドシールドガラス縁部と反対方向に曲げ変形することを
防止するので、接着剤がはみ出ることを確実に阻止でき
る。しかも空隙に接着剤が入り込むことを阻止し、かつ
ダム部材の剛性を高め、その変形を抑制できるので、接
着剤の収まる空間容積を一定に保つことができ、ウィン
ドシールドガラスの取付け高さを常に一定に維持するこ
とができる。またダム部材の内部に空隙があるので、こ
れを構成する弾性材料の量を減らし、その軽量化とコス
トの低減を達成できる。
またダム部材の内部に空隙があり、しかも膨隆部と突片
が一体に連結されていないので、ダム部材をウィンドシ
ールドガラスに接合するときは、このダム部材を自由に
曲げながら容易にその接合作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車の後部を示す斜視図、第2図は第1図の
II-II線断面図、第3図は第2図に示したダム部材の斜
視図、第4図は接着剤を塗布したときの断面図、第5図
は突片を膨隆部に一体に連結したダム部材の不具合を説
明する斜視図、第6図は従来の構成例を示す、第2図と
同様な断面図、第7図は第6図に示したダム部材の不具
合を説明する断面図である。 1…車体、2…ガラス 3…接着剤、5…周縁部 6…ダム部材、7…基部 8…リップ、11…膨隆部 12…突片、13…根元部 14…基部部分、15…空隙 16…側面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウィンドシールドガラスを接着剤によって
    車体に固定するとき接着剤が流動することを規制するた
    め、ウィンドシールドガラスの周縁部に沿って固定され
    た弾性材料から成る自動車のダム部材であって、ウィン
    ドシールドガラスに固定される基部と、該基部から突出
    するリップと、該リップの根元部よりもウィンドシール
    ドガラス周縁部寄りの基部部分から突出した膨隆部と、
    前記リップに一体に連設され、ウィンドシールドガラス
    の固定時に、前記膨隆部とリップとの間の空隙とは反対
    側の膨隆部側面に密着し、該空隙に接着剤が入り込むこ
    とを阻止して空隙を維持すると共に、リップがウィンド
    シールドガラス周縁部と反対方向に曲げ変形することを
    阻止する突片とを有することを特徴とする自動車のダム
    部材。
JP1987070893U 1987-05-14 1987-05-14 自動車のダム部材 Expired - Lifetime JPH065215Y2 (ja)

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JPS63179220U JPS63179220U (ja) 1988-11-21
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60108512U (ja) * 1983-12-28 1985-07-23 西川ゴム工業株式会社 自動車窓ガラス接着剤用ダム
JPS60118510U (ja) * 1984-01-21 1985-08-10 ダイハツ工業株式会社 接着式ウインドガラスの固定構造

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JPS63179220U (ja) 1988-11-21

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