JPH0652027U - 磁気テープカセット装置 - Google Patents

磁気テープカセット装置

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JPH0652027U
JPH0652027U JP4866193U JP4866193U JPH0652027U JP H0652027 U JPH0652027 U JP H0652027U JP 4866193 U JP4866193 U JP 4866193U JP 4866193 U JP4866193 U JP 4866193U JP H0652027 U JPH0652027 U JP H0652027U
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JP
Japan
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lever
latch
winding
switching
joint
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Application number
JP4866193U
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English (en)
Inventor
クンゼ ノルベルト
ミューラー ディーター
Original Assignee
フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor
    • G11B15/442Control thereof

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  • Transmission Devices (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】反転早巻取り、又は前進早巻取りを確実容易に
行い得る磁気テープカセット装置を提供する。 【構成】 第1リールディスク12aと第2リールディ
スク12bとを駆動するリール駆動装置09と、キャプ
スタン3と、早巻取りボタン51、52と、テープ移送
方向を切り換える切換装置03と、リール駆動装置09
を切り換える切換レバー29とを具え、プレイモード、
早巻取りモード中は反転レバー35をロックするが、反
転作動のため回動させる始動レバー37を設けて、この
始動レバーにより切換装置に反転作用を行わせる。押圧
された早巻取りボタンがロックされるまで始動レバーの
回動の大きさを制限し得る継手摺動体32を設け、早巻
取りの終わりに、リール駆動装置を切り換えて元の状態
に戻した後、この継手摺動体32により早巻取りボタン
を釈放する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は第1テープ移送方向とその反対方向の第2テープ移送方向とにプレイ モードと早巻取りモードとになるよう構成された磁気テープカセット用デッキと 、この目的のため磁気テープ用の第1リールディスクと第2リールディスクと、 これ等リールディスクを選択的に駆動するリール駆動装置と、両方向に回転する よう駆動される第1キャプスタン及び第2キャプスタンと、早巻取りモードを開 始するため設けた早巻取りボタンと、テープ移送方向を切換える切換手段と、リ ール駆動装置を切り換える切換レバーとを具える磁気テープカセット装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
ヨーロッパ特許第428219号には、2方向に作動するデッキと、論理早巻 取りのための反転機構とを有する磁気テープカセット装置が開示されている。こ のデッキは切換レバーを有する切換機構を具え、早巻取りボタンの設定に応じて 、この切換レバーによりリール駆動機構を前進早巻取り操作、又は反転早巻取り 操作に切り換えることができる。磁気テープのスプールのためのリールディスク の回転方向を切換レバーによって変化させている。 早巻取り機能は早巻取りボタンを通じて開始する。早巻取り作動中は、この早 巻取りに関連する早巻取りボタンをその作動位置にロックする。デッキのプレイ 方向の手動反転のためには、両方の早巻取りボタンを同時に押圧するが、その位 置にロックして保持することができない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、早巻取り機構が無いことに起因して、反転早巻取りの目的で 反転したデッキにおいて、テープがテープ端まで巻取られるまで、または手動で 巻取りを停止させるまでは反転早巻取りボタンをロックし、反転早巻取りに必要 な反転プロセスの結果として、反転早巻取りボタンが押されるや、又はその直後 に、この反転早巻取りボタンを釈放できるようにした磁気テープカセット装置を 得るにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案磁気テープカセット装置は、反転早巻取りの 時間中に前記リール駆動装置によって前記リールディスクを予め維持された方向 と反対方向に設定して反転早巻取りを行うため、 回動可能の反転レバーを設け、 プレイモード、又は早巻取りモード中は回動しないようロックする位置に前記 反転レバーを設定でき、しかも反転作動を開始するためには前記反転レバーの回 動を許容する回動可能な始動レバーを前記切換手段に設け、 前記切換レバーを一方のプレイ方向から他方のプレイ方向に前記切換手段によ って切り換えるため、前記始動レバーによって前記切換手段に反転早巻取りのた めの反転を行わせるよう構成し、 反転操作を開始している間に、作動された前記早巻取りボタンがロックされる まで前記始動レバーの回動の大きさを制限し得る継手摺動体を設け、 反転早巻取りの作動の終わりに前記リール駆動装置を再び切り換えて元の状態 に戻し、その後、ロックされている前記早巻取りボタンを前記継手摺動体によっ て釈放することを特徴とする。
【0005】 反転プロセスを開始するようにした始動レバーの移動の可能性は、継手摺動体 によって影響を受けるから、押圧されたボタンをロックするまで、この始動レバ ーは反転プロセスを開始することができない。 本考案の実施例では、前記早巻取りボタンのうちの反転早巻取りボタンを押圧 した時、その次に押圧して掛金によって前記反転早巻取りボタンをロックするま で前記始動レバーが反転プレイモードを開始できないようこの始動レバーの移動 を前記継手摺動体が最初は制限し、次に反転プレイモードを開始するため前記継 手摺動体が前記始動レバーの回動を許容するよう構成したことを特徴とする。こ のようにして、継手摺動体は、始動レバーと掛金との間に有効連結を形成し、こ の連結によって早巻取りボタンをロックすることができる。 本考案の他の実施例では、作動レバーと、前記早巻取りボタンをロックする掛 金との間の継手を前記継手摺動体によって形成したことを特徴とする。この継手 が存在すれば、作動レバーの回動によって掛金が回動し、従って、押圧されてい る早巻取りボタンを釈放する。この継手が離脱すれば、早巻取りボタンを釈放す ることなく作動レバーを回動させることができる。始動レバーが完全に回動する とこの継手は離脱し、継手摺動体を作動レバーの範囲外に動かす。この作動は、 デッキが反転プロセスを遂行している時に常に成立する。このことは、実際の反 転プロセス中、早巻取りボタンは自動的に釈放されないことを意味する。
【0006】 本考案の他の実施例では、前記継手摺動体と前記掛金とをこれ等の接触位置に 合体保持するばねを設けたことを特徴とする。その結果、早巻取りボタンを押圧 した時、継手摺動体は回動する掛金に従動し、従って始動レバーは完全な回動を 遂行することができない。始動レバーが完全な回動をし終わるまで反転プロセス を開始することができないから、早巻取りボタンがまだロック位置に達していな い限り、この作動は不可能である。一旦、早巻取りボタンがロック状態に達する と、掛金は回動して戻り、この回動に継手摺動体が従動し、始動レバーの運動は 、も早阻害されない。この状態で、反転プロセスが開始され、回動する始動レバ ーは、ばねの力に抗して作動レバーの範囲の外に継手摺動体を引っ張り、継手レ バーと掛金との間の継手が離脱する。
【0007】 本考案の更に他の実施例では、前記切換レバーによって回動できる前記作動レ バーに釈放突起を設け、早巻取り中、前記テープの端部に達した後、前記切換手 段が回動の第1部分を回動中、前記継手摺動体の継手ノーズに前記釈放突起を衝 合させ、これにより前記継手摺動体を動かしてその掛金突起を次に前記掛金の釈 放突起に衝合させることを特徴とする。その結果、掛金を回動し、早巻取りボタ ンを釈放する。 本考案の他の実施例では止め端縁によって区切られた案内手段を前記始動レバ ーに設け、直線的に案内される前記継手摺動体の掛金ピンを間隙を介して前記始 動レバーに掛合可能にすることによって、作動された前記早巻取りボタンがまだ ロックされていない間に、前記止め端縁の間の案内によって生ずる範囲内でのみ 前記始動レバーに回動を行わせることを特徴とする。このようにして、直線的に 移動できる継手摺動体は、始動レバーの止め端縁間に掛合し、従って、早巻取り ボタンを押している間、始動レバーの回動を限定した範囲に制限する。この制限 は早巻取りボタンの内方への移動の端部で掛金が早巻取りボタンをロックするま でである。
【0008】 本考案の更に実施例では、前記掛金の範囲の外に移動した時を除いて、前記継 手摺動体を回動可能の前記掛金に接触させる脚ばねを設け、この脚ばねは、一側 では前記掛金を前記掛金突起に押圧し、他側では前記掛金突起を前記掛金に押圧 するため前記継手摺動体を動かすように作用することを特徴とする。このように して、継手摺動体と掛金とは、始動レバーが完全に回動するため離脱してしまう まで、ユニットとして合体して移動する。 本考案の他の実施例では前記早巻取りボタンに協働する掛金ノーズを前記掛金 に設け、前記早巻取りボタンを押圧した時、押ボタン掛金突起によって前記掛金 を回動することができ、これにより前記掛金によって前記継手摺動体を撤回させ て前記始動レバーとの協働を中断させ、前記早巻取りボタンの一方のみを押圧し た時、その押ボタン掛金突起を前記掛金ノーズの背後に掛合可能にして前記ボタ ンをロックすることを特徴とする。
【0009】 本考案の他の実施例では、前記始動レバーのY字状の制御輪郭部に協働する継 手ノーズを前記継手摺動体に設けたことを特徴とする。始動レバーの縦方向にほ ぼ平行に指向する制御輪郭部の部分に継手ノーズが位置している場合には、反転 レバーが始動レバーの回動を可能にしているにも拘らず、始動レバーの完全な回 動を継手ノーズによって防止する。このことは、反転早巻取りボタンが押された が、このボタンがまだロック位置に達していない時に生ずる。継手ノーズが制御 輪郭の3個の通路の結合部に位置している場合には、始動レバーの回動によって 、継手ノーズ、従って継手摺動体は始動レバーの枢着点に向け引っ張られる。こ のことは、反転プロセスが行われていいる時生ずる。ここで、継手摺動体を介す る作動レバーと掛金との間の結合は離れる。反転中に回動する作動レバーは、継 手摺動体を動かすことなくこの継手摺動体の釈放突起を経て移動するから、掛金 は早巻取りボタンをそのロック位置に保持する。反転プロセスが完了した後は、 継手ノーズは再び上記結合部の位置に位置する。図面を参照して本考案の実施例 を説明する。
【0010】
【実施例】
駆動原理 前進作動と反転作動とが可能なように構成されたデッキのリールの駆動は、中 間駆動歯車を介してキャプスタンモータによって常に行われる。この中間駆動歯 車は中心に配置した単一のプレイ継手上に設けられており、常に時計方向に回転 する第2継手歯車と第1継手歯車とでこのプレイ継手は構成されている。プレイ 方向に応じて、中間機構により第2継手歯車から前進リールディスク、又は反転 リールディスクにトルクが伝えられる。2個の反対方向に回転するはずみ車に掛 けたベルトを介してキャプスタンモータによりキャプスタンを駆動する。このこ とは、リールの駆動とキャプスタンの駆動とは互いに大部分独立したものである ことを意味する。 早巻取りのモードでは、リールは中間機構を介して駆動される。得られる巻取 りトルクを増大するため、プレイ継手は、バイパス歯車によりバイパスされる。 この装置には、早巻取り継手もないし、特殊な早巻取り機構もない。
【0011】 早巻取り時間を短縮するため、バイパス歯車には、2組の異なる歯を設ける。 これ等の歯は、同一の軸間距離で、異なる寸法の第1継手歯車と第2継手歯車と の歯に噛合し、早巻取りモードでは、第2継手歯車は第1継手歯車より早く回転 する。早巻取り機構を設けていないから、反転早巻取りのため、反転が必要であ り、巻取り後、改めて反転して最初のプレイ方向を回復する必要がある。従って 、一般に、反転巻取りとは、今までと異なる方向への前進巻取りを意味する。 早巻取り継手が無いにも拘らず、テープの端部でベルトが滑ることがないよう にするため、限界力に達した時、離脱型の機構が関連するリールから離れるよう に回動し、この回動を利用して巻取りを停止させるように、この機構の寸法を定 めている。
【0012】 リール駆動機構09 前進プレイ方向の駆動(NORプレイモード) 図1の線図は、シャーシ1上のデッキの可動部分をどのようにして駆動するか を示している。一方向にのみ回転するモータ23によりベルト2を介してはずみ 車3を回転するが、このはずみ車は反転プレイ(REV)のためのキャプスタン 3cと、前進プレイ(NOR)のための回転方向が反対のキャプスタン3dとの ためのものである。キャプスタン3c、3dは歯3a、3bを有する。ベルト2 を案内ローラ4の周りに掛ける。 同様にモータ23によって駆動され、図2に断面で示したリール駆動機構09 によって前進プレイ(NOR)の前進リールディスク12aと反転プレイ(RE V)の反転リールディスク12bとを駆動する。モータ23の軸23aによって 中間駆動歯車14を介してプレイ継手を駆動する。このプレイ継手は、歯付き駆 動リング9aを有する第1継手歯車9を具え、モータ23aが回転する限り、こ の歯車9はスピンドル9dの周りに回転する。トルク伝動摩擦継手11を介して 歯車9によってそれと同心の第2継手歯車10を駆動する。
【0013】 第2継手歯車10は、中間歯車17と噛合する。この中間歯車は切換レバー2 9のスピンドル29aの周りに回転自在である。この切換レバー29は、前進プ レイ(NOR)のための端部位置と、反転プレイ(REV)のための端部位置と に設定され、その位置に保持される。反転プレイ(REV)のための端部位置か らこの切換レバーを時計方向に押圧して前進プレイ(NOR)のための端部位置 にすることができる。中間歯車17は歯車16に噛合し、この歯車16は図1及 び図2に示す位置にある前進リールディスク12aに噛合する。 対をなす前進リールディスク12aと歯車16とが噛合していても、対をなす 第2継手歯車10と中間歯車17とがその噛合から離脱できるように、これ等個 々の歯車には噛合力が作用している。図1に示す前進プレイ(NOR)位置では 、切換レバーばね66(図4参照)によって切換レバー29を時計方向に押圧す る。切換レバー29を右の方、即ち時計方向に前進リールディスク12aに向け 押圧するようにこのばね66の負荷は作用する。
【0014】 リール駆動機構09は二重歯付きバイパス歯車57を具え、枢着点58bの周 りに回動できる二重アームバイパスレバー58に歯車57のスピンドル57cを 配置する。図2に二重矢印58dで示すように、バイパス歯車57は、第1継手 歯車9と第2継手歯車10とに対し掛合し、離脱することができ、バイパス歯車 57が掛合した時は継手11をバイパスし、即ち継手11は伝動に与からず、バ イパス歯車57が離脱した時は継手11を作動状態にする。このバイパス歯車5 7によって、前進リールディスク12aと反転リールディスク12bとを切り換 えることができ、早巻取りのための迅速回転を行う。一層早い早巻取り速度にす るため、第1継手歯車9の歯数を第2継手歯車10の歯数より多くし、第1継手 歯車9に噛合するバイパス歯車57の歯車57aの歯数を第2継手歯車10に噛 合するバイパス歯車57の歯車57bの歯数より少なくする。 リール駆動機構09には更に、第2継手歯車10に常時噛合する反転歯車15 を設ける。反転作動時に、この反転歯車15は、図3に示すように中間歯車17 と歯車16とを介して反転リールディスク12bを駆動することができる。
【0015】 二重アームバイパスレバー58の一方のアームにバイパス歯車57を支持し、 他方のアームに作動ピン58aを支持し、ヘッド支持体39の案内輪郭部39a にこの作動ピンを掛合させる。この案内輪郭部は、連続する案内通路として構成 されており、上方に傾斜する左側通路部分39aaは図面に示すように左に曲が り、長方形の平坦復帰通路部分39arの端部と相互に連結している。作動ピン 58aはこの案内輪郭部39a内を移動することができる。ヘッド支持体39が プレイ位置から早巻取り位置に移動する時、作動ピン58aは左側通路部分39 aaを通り、左に移動し、バイパス歯車57を第1継手歯車9と第2継手歯車1 0とに向け回動する。ヘッド支持体がこの位置に留まっていると、バイパス歯車 57によって第1継手歯車9と第2継手歯車10とをバイパスする。第2継手歯 車10が一層早い速度で回転できるように、バイパス歯車57を介する第1継手 歯車9から第2継手歯車10への伝動を選択しているから、この駆動形態によっ てリールディスク12a、12bを迅速に回転させることができる。この迅速な 回転は、前進早巻取り(FFW)、又は反転早巻取り(FRW)にすることがで き、これについて以下一層詳細に説明する。
【0016】 反転プレイ方向の駆動(REVプレイモード) 図1は前進方向のプレイモードを示し、図3は反転方向のプレイモードを示す 。図3は、枢着軸29cの周りに回動できる切換レバー29が反時計方向に回動 し終わっている状態を示す。この回動のために使用する切換機構03を以下に詳 細に説明する。この位置では、中間歯車17が反転歯車15に噛合している。 モータの軸23a、中間駆動歯車14、及び常時時計方向に同一方向に回転す る第1継手歯車9を介してモータ23は、反転リールディスク12bを反転方向 に駆動する。第1継手歯車9は、摩擦継手11を介して第2継手歯車10を駆動 する。また第2継手歯車10によって反転歯車15を駆動し、この反転歯車によ って中間歯車17と歯車16とを介して反転リールディスク12bを回転する。 反転プレイ作動の現在の状況では、対をなす反転リールディスク12bと歯車 16とが掛合していても、対をなす反転歯車15と中間歯車17とが離脱するよ うに、これ等個々の歯車には噛合力が作用している。切換レバー29は切換レバ ーばね66によって反時計方向に押圧される(図6、図7参照)。切換レバー2 9を噛合力に抗して左に押圧するようこのばねの負荷は作用する。 図3に示す反転プレイモードでは、バイパス歯車57は、第1継手歯車9と第 2継手歯車10とから離脱しており、両方の継手歯車は継手11を介して、即ち 滑りを起こす可能性を有して互いに連結している。
【0017】 自動反転(図4〜図8) 図1のプレー方向から図3のプレー方向に進行させるためには、駆動を反転さ せる必要がある。この反転プロセスは、テープの移送が停止した時、テープの端 部におけるプレーモード、又は早巻取りモードにおいて自動的に行われる。しか し、反転はボタンを押して行うこともできる。このことは手動反転として後に説 明する。テープの移送が前進モード(NOR)中に停止した場合にテープの端部 に生ずる反転プロセスを以下説明する。これを図4〜図8に示す。
【0018】 プレイモード及び早巻取りモードにおける反転検出機構 図4を参照して検出機構を説明する。図4は前進プレイ方向にある状態に切換 レバー29を示す。従って図4は、プレイモードにおけるテープの停止の検出に 関する。第2継手歯車10は、中間歯車17と回動歯車16とを介して前進リー ルディスク12aを駆動する。制御レバー61は、枢着点61aの周りに回動可 能である。 制御レバー61は、検知アーム61bと、切換アーム61cと、反転アーム6 1dとから成る。検知アーム61bは検知素子61fを支持し、この検知素子6 1fは、反転歯車15の半径表面上を常に摺動し、従って制御レバー61に反時 計方向のトルクを作用させている。切換アーム61cは突起61eを有し、反転 歯車15が回転している限り、第1継手歯車9上の作動輪郭部9bにこの突起6 1eを常時押圧する。作動輪郭部9bが偏心しているから、制御レバー61はポ ンプ運動を連続的に遂行する。
【0019】 カセット(図示せず)内の磁気テープ(図示せず)が端部に達して停止すると 、前進リールディスク12a及びそれに結合した第2継手歯車10も停止する。 第1継手歯車9の回転は継続している。第2継手歯車10が停止しているので、 反転歯車15は停止している。なお回転し続けている第1継手歯車9によって制 御レバー61をその切換アーム61cと共に時計方向に回動させる。それは、反 転歯車15が検知素子61fを反時計方向にも早押圧しないからである。このよ うな作用が行われるのは、反転歯車15が停止しているので、制御レバー61に 復帰トルクが作用しないためである。この状態で、制御レバー16の切換アーム 61cは、第1継手歯車9の作動輪郭部9bを去り、切換輪郭部9cに達する。 切換アーム61cは切換輪郭部9cを横切り、制御レバー61を時計方向に回動 させる。この結果、制御レバー61の反転アーム61dは、反転レバー35の突 起35e(図4参照)に衝合し、この反転レバーをその枢着点35dの周りに矢 印35fで示すように反時計方向に回動する。これにより反転プロセスが開始さ れる。この反転プロセスの説明を続ける前に、切換機構03の構造を説明する。
【0020】 デッキの反転のための切換機構03 図4〜図8に示す切換機構は、2個の切換歯車31a、31bと、1個の作動 ばね33と、枢着軸35dの周りに回動できる反転レバー35と、枢着軸37c の周りに回動できる始動レバー37と、これも枢着軸37cの周りに回動できる 作動レバー65と、前進プレイモードから反転プレイモードに切り換える位置に ある切換レバー29とを具える。スピンドル29cの周りに回動できる切換レバ ー29はピン29bを有し、このピン29bを作動レバー65の溝孔65dに掛 合させる。このようにして、切換レバー29によって作動レバー65を作動させ ることができる。切換レバーばね30によって生ずる力F(矢印37fにて示す 方向)によって始動レバー37を反時計方向に押圧する。しかし、始動レバー3 7は回動することができない。これは、このレバーに設けた制御ノーズ37bは 、反転レバー35の制御輪郭部35aの掛金凹所35bl(図8参照)に捕捉さ れているからである。 反転レバー35は、オーバーセンタばね(図示せず)によって負荷を受ける。 このオーバーセンタばねは次のように作動する。前進プレイモードから反転プレ イモードへの反転が開始された時、このオーバーセンタばねは、そのセンタ点を 越えて変化していない。従って反転レバー35は時計方向に弾発して戻る。この ようにして、前進プレイモードから反転プレイモードへの変化と、反転プレイモ ードから前進プレイモードへの変化との両方を行うことができる。オーバーセン タばねのオーバーセンタ点を超過した状態は、反転早巻取り(FRW)の状態で ある。この目的のため、このリール駆動機構を反転する。反転早巻取りボタンを 押した時、オーバーセンタばねはオーバーセンタ点を越えて変形し、反転レバー 35は反時計方向に押圧される。切換レバーばね30によって始動レバー37に 作用する37fの方向の力の結果、始動レバー37はその中心から外れて反時計 方向に回動する傾向となる。
【0021】 一層良く理解できるようにするため、図8を参照して反転レバー35と始動レ バー37との構造と協働作用とをまず説明する。始動レバー37の制御ノーズ3 7bを反転レバー35の制御輪郭部35aに協働させ、制御ノーズをこの制御輪 郭部に従動させる。制御輪郭部35aの掛金凹所35bl、35brは互いに反 対方向に指向し、互いに向き合って開口する。これ等開口の符号は35il、3 5irである。前進プレイ作動のための掛金凹所35blは掛金端縁35lb1 と対向掛金端縁35lb2 とを有する。図面に示すように、掛金凹所35blの 開口35ilは枝分かれして左上案内路35loと左下案内路35luとに分か れる。また図面に示すように、開口35irは枝分かれして右上案内路35ro と右下案内路35ruとに分かれる。左上案内路35loと右上案内路35ro とを上連結路35voによって連結する。左下案内路35luと右下案内路35 ruとを下連結路35vuによって連結する。これ等連結路によって制御輪郭部 35aの左半分を右半分に連結する。連結路35vo、35vuに掛金端縁35 co、35cuを設け、これ等連結路の外側を区画する。第1傾斜表面35ml を左上案内路35loに平行に延在し、底35soの低レベルから左上掛金端縁 35lb1 の上側まで上昇させる。第2傾斜表面35mrを右下案内路35ru に平行に延在し、右下掛金端縁35rb2 の上側で終わらせる。
【0022】 制御ノーズ37bは2点鎖線35yによって示される反時計方向に左下案内路 35luを通じて下連結路35vuまで移動することができる。しかし、制御輪 郭部35aの左側で、制御ノーズ37bは破線35xに従って時計方向に動き、 左上案内路35lo及び左上傾斜面35mlを経て左掛金凹所35blから掛金 凹所35blに復帰する。 前進プレイ位置では、図8に示すように、制御ノーズ37bは掛金端縁35l b2 に掛合する。デッキを反転早巻取りモードから前進操作モード(FRW−N OR)に切換えるため、制御ノーズ37bを左側の掛金凹所35bl及び掛金端 縁35lb2 から外す。これは反転プロセスを開始するためで、反転アーム61 d又は反転早巻取り(51FRW)用ボタンによって突起35eを介して反転レ バー35を反時計方向に押圧し終わっているからである。始動レバー37は反時 計方向にばねで負荷を受けるから、制御ノーズ37bは、下連結路35vuに向 け案内路35lu内を移動して下掛金端縁35cuに掛合する。この位置では、 始動レバー37が反時計方向に移動し、止め壁37gが止め端縁31bbを釈放 し終わっており、作動ばね33は、切換歯車31bを反時計方向に回転させるこ とができ、切換歯車とはずみ車の歯とは相互に噛合する(図5参照)。この相互 の噛合の結果については後に説明する。レバー35、37をそれぞれの初期位置 に復帰させるため、反転レバー37を時計方向に回動し、制御ノーズ37bを曲 線35yに従動させて上方に動かし、左上掛金端縁35lb1 に掛合させる。こ の時、始動レバー37は左の掛金凹所35blに掛合し終わっている。
【0023】 制御ノーズ37bが飛び越えて案内路35lo内に入り込まないようにするた め、左上掛金端縁35lb1 を隅角部35kまで延長し、これにより復帰する制 御ノーズ37bは左上掛金端縁35lb1 に衝合する。 このようにすれば、切換機構を前進プレイモードから反転プレイモードに切り 換えるため、通路35yが確実に経路となる。 反転プレイモードでは、始動レバー37を切換レバー29によって時計方向に 押圧する。従って、制御ノーズ37bは掛金凹所35bl内の左上掛金端縁35 lb2 に掛合する。反転モードから前進モードへの切換えのため、反転レバー3 5を反時計方向に回動し、反転プロセスを開始すれば、制御ノーズ37bは掛金 凹所35blを去り、破線で示す曲線35xに沿って通路35loを経て上方に 動き、掛金端縁35coに掛合する。反転プロセスのコースでは、始動レバーば ね30によって始動レバー37に作用する力37fの方向が変化する。その結果 、制御ノーズ37bは傾斜面35mlを経て中心位置に回動復帰し、端縁35l b2 に衝合する。反転モードから前進モードへの反転中、始動レバー37は時計 方向に回動復帰し、始動レバーの制御ノーズ37bは掛金凹所35bl内に復帰 する。
【0024】 前進プレイモード中に、反転早巻取り(FRW)が望ましい場合には、早巻取 りボタン51を押し、反転レバー35に作用する力の方向を反時計方向に反転し 、オーバーセンタ点を通過させる。この結果、反転レバー35は反時計方向に回 動する。この時、制御ノーズ37bは反時計方向に鎖線35zを通り、右下掛金 端縁35cuで停止する。ここで、反転早巻取り中の第1反転プロセスが開始さ れる。この結果、ばね30によって始動レバーに作用する力は反転し、このレバ ーの制御ノーズ37bは通路35zに沿って時計方向に右上掛金端縁35rb1 に掛合し、次に掛金凹所35brに掛合する。この状態でデッキは反転早巻取り モードである。
【0025】 反転早巻取りを停止させる必要がある時は、外方に作用するばね力の作用を受 けて反転早巻取り押ボタンロッド51sが外方に動く。反転早巻取りボタン51 と反転レバー35との間に作用するオーバーセンタばねによって生ずる力の方向 が反転し、この状態で反転レバー35が時計方向にばね負荷を受ける。従って反 転レバーが回動し、制御ノーズ37bは掛金凹所35brの外に動き、通路35 zに沿い右上案内路35roを通じて反時計方向に上掛金端縁35coまで移動 する。ここで、第2反転プロセスが開始される。この反転プロセスの結果、始動 レバー37に加わるばね30の力は再び反転し、この始動レバーを反時計方向に 押圧する。制御ノーズ37bは通路35zに従動し、左上案内路35soを通じ て反時計方向に移動し、掛金端縁35lb2 に衝合する。最後に、制御ノーズは 左掛金凹所35bl内に摺動復帰する。このようにして反転早巻取り(FRW) が完成する。このようにして、全体として2回の反転によってデッキは予め選択 したプレイ方向にリセットされる。
【0026】 反転プレイ位置から出発して反転早巻取りを行うのが望ましい場合には、上述 した方向と反対方向に始動レバー37の制御ノーズ37bを制御輪郭部35aの 通路35zに移動させる。 上述したように、各反転プロセスは、反転レバー35を動かすことによって開 始され、制御ノーズ37を関連する掛金凹所35bl、又は35brの外に動か し、始動レバーを回動し、切換歯車31a、又は31bの歯をはずみ車3の歯3 a、又は3bに噛合させる。
【0027】 図4は、切換えのため使用する切換機構03を示し、この機構は、切換歯車3 1a、31bと、始動レバー37と、反転レバー35と、反転検知素子49と、 キャプスタンの歯3a、3bとを具え、これ等はいずれも前進プレイ位置にある 。U字状の始動レバーばね30を始動レバー37の枢着点37cの周りに嵌着す る。切換レバー29は複数個のピン29sを有し、始動レバーの位置に応じて始 動レバーばね30の1個のリム30mにピン29sを掛合させる。関連する他の リム30mを始動レバー37の対向ピン37mに圧着する。その時のプレイ方向 に応じて始動レバーを時計方向、又は反時計方向に押圧する。反転レバー35の 制御輪郭部35aの掛金凹所35blに制御ノーズ37bを拘束することによっ て、始動レバー37の回動を防止する。2個の切換歯車31a、31bにそれぞ れ歯切除部31ad、31bdを設ける。図4に示す状態では、これ等の歯切除 部31ad、31bdは、はずみ車の歯3a、3bの付近にある。従って、この 場合のはずみ車は自由に回転することができる。作動ばね33は切換歯車に負荷 を加え、左側の切換歯車31bは、反時計方向のトルクを受け、右側の切換歯車 31aは、時計方向のトルクを受ける。しかし、切換歯車31a、31bに設け た止め突条31aa、31bbの端部31eを始動レバー37の止め端縁37g に掛合して、これ等切換歯車の回転を防止する。 止め突条31aa、31bbを切換歯車31a、31bの歯に沿って弓形に延 在する。止め端縁37gに協働する止め突条31aa、31bbの端部31eを 適切に配置し、これ等端部31eが止め端縁37gに掛合した時、切換歯車31 a、31bの歯切除部31ad、31bdがはずみ車の歯3a、3bに向き合う ようにする。このようにして、プレイモード中、切換機構03が休止位置に確実 になる。
【0028】 図5は反転プロセスの始めの状態を示す。反転アーム61dは時計方向に回動 して反転レバー35の突起35eに衝合するから、反転レバー35は反時計方向 に回動する。この結果、始動レバー37の制御ノーズ37bは反転レバー35の 掛金凹所35blから離脱する。従って始動レバー37の止め端縁37gが切換 歯車31bの止め突条31bbから外れるように、始動レバー37は力37fの 作用を受けて反時計方向に回動し、従って切換歯車31bは作動ばね33の力を 受けて反時計方向に回転し、はずみ車の歯3bに噛合する。次に切換歯車31a を時計方向に押圧し、止め端縁37gに当てる。 ここに開始したリール駆動機構を切り換えるプロセスを図6に示す。はずみ車 の歯3bによって切換歯車31bを反時計方向に回転し、この切換歯車の作動ピ ン31bcを切換レバー29に衝合させて切換レバーを反時計方向に回動させる 。この結果、回動レバー18と、回動歯車16と、中間歯車17とから成るこの 回動機構も前進プレイ位置から反転プレイ位置に切り換わる。
【0029】 リール駆動機構の切換運動中、切換レバー29の右側のピン29sは始動レバ ーばね30の右側のリム30mに衝合し、これにより始動レバー37をその中心 位置に向け押圧する。これは次に説明するプロセスにおいて原位置にばねで押圧 される反転レバー35の掛金凹所35bl内に制御ノーズ37bを復帰させるた めである。しかし、始動レバー37の止め端縁37gが止め突条31bbに衝合 しているので、始動レバー37の回動は阻止されている。作動ピン31bcが切 換レバー29をその端部位置に回動し終わるまで、この始動レバー37の解放は 行われない。始動レバー37の回動が阻止されている状態では、止め突条31a aが止め端縁37gに掛合しているから、切換歯車31aは回転することができ ない。このため、切換プロセスが進行中、不作動にある切換歯車31aが不随意 に始動するのを確実に防止することができる。これは2個の作動ピン31bc、 31ac間に切換レバー29をクランプし得るからである。始動レバー37を解 放した後、このレバーは、始動レバーばね30によって作用する力の方向に合致 する時計方向に回動する。制御ノーズ37bが左側の掛金凹所35blに掛合し 終わるまでこの回動が行われる。 切換が完了した後の状態を図7に示す。 上記と反対方向の切換プロセスは同様に進行する。しかし、プロセスを開始す るためには、始動レバーを時計方向に回動し、切換歯車31aをはずみ車の歯3 aに噛合させる。
【0030】 早巻取り 駆動に関しては、前進モードにおける早前進移送(FFW−NOR)は前進モ ード(NOR)における通常の前進移動とは相違しており、反転モードにおける 早前進移送(FFW−REV)は通常の反転移送とは相違しており、この通常の 反転移送では、継手11の第1継手歯車9と第2継手歯車10とがバイパス歯車 57の2個の歯車57a、57bを介して互いに結合する。このことは、ヘッド 支持体39(図1参照)がプレイ位置から早巻取り位置まで移動中、バイパスレ バー58のピン58aがヘッド支持体39の案内輪郭部39aの傾斜面39aa を摺動下降して行われる。この傾斜面39aaは左に曲がっているから、作動ピ ン58aはバイパスレバー88を枢着点58bの周りに時計方向に回動させ、バ イパス歯車57がプレイ継手11に噛合する。即ち第1継手歯車9と第2継手歯 車10とが互いにバイパス連結する。この結合がバイパスするから、前進リール ディスク12aのリールで得られるトルクは、通常のプレイ時に得られるトルク より明らかに大きい。このことは、切換レバー29を回動させる切換レバーばね 66は、プレイ継手によって噛合力が限定されているプレイモードにおいて必要 とするより一層強力になり得ることを意味する。歯が離脱する力はプレイモード における力より明らかに大きくなり得る。許容最大力は第1継手歯車9における トルクによって制限を受ける。この力によって許容される範囲が大きいことによ って、プレイモード及び早巻取りモードにおいては、ばね力によってこれ等歯を 噛合保持するが、早巻取り中、テープがその端部に達して離脱力が急激に増大す る時、これ等歯を離脱させる。この力の相互作用は、プレイの両方向に対して保 持される。
【0031】 前進早巻取り 前進プレイモードにおける早前進移送(FFW−NOR)中は、圧力ローラを キャプスタンから離して動かし、リールディスク12aの駆動速度を上昇させる ことが必要であるだけであり、その他に関しては機構の位置を維持する。このこ とは、バイパス歯車を加えることによって行う。
【0032】 反転早巻取り 前進プレイモード(NOR)から出発する反転早巻取り(FRW)の場合には 、リール駆動機構09を切り換えて移送を反転する。一般に、このことは、特殊 な切換機構によって行われる。しかし、このような特殊な切換機構には、付加的 な取付けスペースや付加的部片が必要となる。ここでは、そのような付加的切換 機構を省略している。反転早巻取りに切り換えるため、プレイの方向を変化させ るかのようにデッキを反転させることによってこのことが達成される。
【0033】 反転早巻取りボタン51を押圧した時、反転レバー35を反時計方向に回動し 、始動レバー37を釈放する。同時に、反転早巻取りボタン51により掛金ノー ズ51cによって掛金53を時計方向に回動させ(図11参照)、その結果、脚 ばね54によって生ずる力の作用によって、直線移動可能な継手摺動体32は右 に動くことができる。(この状態で、掛金53と継手摺動体32との間に脚ばね 54が作用しているから、これ等部材間に、力を受ける結合部を生ずる。)その 結果、始動レバー37の止め端縁37d間に掛金ピン32dが掛合するから、始 動レバー37は僅かな回動が可能なだけであり、反転プロセスは開始されない。 (従って、始動レバー37は切換歯車31a、31bを回転させない。)反転早 巻取りボタン51の内方への移動が進行するにつれて、このボタンの掛金ノーズ 51cが掛金53を再び釈放するから、この掛金53は、ばねの力によって時計 方向に回動復帰する。反転早巻取りボタン51は、掛金53のノーズ53dの背 後に掛かり、戻ることができず、一方、掛金突起32bを介して掛金53によっ て継手摺動体32は左に動く。その際、始動レバーの回動は、も早阻止されてお らず、傾斜壁37sを有する始動レバー37は、継手摺動体32の掛金ピン32 dを介してこの摺動体32を更に左に動かす。その結果、この摺動体の継手ノー ズ32aは、遙に左に動き、そのため次の反転プロセス中、作動レバー65の釈 放突起65aは、継手摺動体32を右へ動かさない。従って掛金53は、回動せ ず、押圧された反転早巻取りボタンは、その沈下位置にロックされたままとなる 。
【0034】 始動レバー37を介する上述のように開始される反転プロセス中、デッキは、 図1及び図9に示す前進プレイ方向から図2及び図10に示す反転プレイ方向に 変換する。この変換中、図2に示すように、中間歯車17は反転歯車15に噛合 しており、回動レバー18によって回動歯車16を左側のリールディスク12b に噛合させている。同時に、ヘッド支持体39はプレイ位置から早巻取り位置に 移動し終わっており、作動ピン58aによってバイパスレバー58を介してバイ パス歯車57を第1継手歯車9と第2継手歯車10とに加え終わっている。従っ て、反転リールディスク12bを一層大きなトルクで一層高速で駆動するから、 磁気テープは高速で巻き取られる。
【0035】 反転早巻取りの停止は次の2つの方法で行われる。 A)前進早巻取り(FFW)ボタン52を押圧する(このボタンは早巻取りボ タンの内、まだ押圧されていない方のボタンである)。 B)テープの端部に達するまで巻取って自動的に停止する。 原則として、反転早巻取りを停止させると、反転早巻取りボタン51は外方に 動き、第2の反転が行われ、前の反転巻取りと同一のプレイ方向が復活する。ヘ ッド支持体39は直ちにプレイ位置に復帰し、プレイは前進プレイ(NOR)方 向、又は反転プレイ(REV)方向に進行する。反転早巻取りは常に反転を通じ て行われるが、図9及び図10は早巻取りモードにおける2個の作動位置を示す 。図5は前進プレイ方向における前進早巻取り(FFW−NOR)を示し、駆動 機構についてこの方向は反転プレイモードにおける反転早巻取り(FRW−RE V)に対応している。前進巻取りのための指令は、前進早送りボタン52によっ て与えられ、反転巻取りのための指令は、反転早送りボタン51によって与えら れる。 図10は、反転モードにおける前進早移送(FFW−REV)のための機構の 位置と、前進プレイモードにおける反転早移送(FRW−NOR)のための機構 の位置とを示す。押ボタンロッド52s付きの前進早巻取りボタン52、又は押 ボタンロッド51s付きの反転早巻取りボタン51のいずれかを通じて作動を行 わせる。
【0036】 手動反転 手動反転のためには、ヘッド支持体の上昇点である確実な停止点まで両方の早 巻取りボタン51、52を押圧する。次に両方のボタンを釈放した時、モータを 再びオンにし、反転を開始する。図11を参照してこのプロセスを説明する。 図11には、モータを除去したリール駆動機構09と、制御レバー61と、切 換レバー29と、反転レバー35と、始動レバー37と、はずみ車の歯3a、3 bと、切換歯車31a、31bと、作動ばね33と、反転検知素子49とを反転 プレイ位置に示す。早巻取りボタン51、52はその一部のみを作動輪郭部51 a、52a、及び押ボタンロッド掛金ノーズ51c、52cの部分で示す。これ 等ノーズ51c、52cは反転検知素子49、掛金53に協働する。
【0037】 両方の早巻取りボタンんを同時に押圧する結果、反転検知素子49の検知ピン 49aは、ばね149の力の作用を受けて作動輪郭部51a、52aに向け摺動 する。このばね149はピン49bに作用しており、検知素子49を時計方向に 回動させる。反転検知素子49上の反転突起49dは、反転レバー35の検知突 起35gに衝合し、反転レバー35を反時計方向に回動させる(図12参照)。 この結果、始動レバー37を釈放し、その制御ノーズ37bを掛金凹所35bl の外に動かした後、案内路35lo内に摺動させる。しかし、始動レバー37は まだ完全に回動しない。これは、矢印51xによって示すように早巻取りボタン 51、52の内方への移動に起因し掛金53を時計方向に回動させるからである 。この掛金53の掛金ノーズ53dに早巻取りボタン51、52の押しボタン掛 金突起51c、52cが作用することによって、この掛金53は作動する。脚ば ね54の巻いた部分54aをシャーシ1に保持し、この脚ばね54の一方の脚5 4lによって掛金53を反時計方向に押圧する。脚ばね54の第2の脚54rを 継手摺動体32の作動ピン32cに作用させ、この摺動体を動かしてその掛金突 起32bを掛金53の継手突起53aに当てる。掛金53の回動によってそのノ ーズ53dに従動して継手摺動体32を右に動かし、この継手摺動体の掛金ピン 32dを始動レバー37の止め端縁37d間に掛合させる。この止め端縁は案内 として作用し、始動レバー37の完全な回動を防止する(図12参照)。従って 反転プロセスはまだ開始することができない。しかし、この時の始動レバー37 の回動角は、制御ノーズ37bが掛金凹所35blを去った後、案内路35lo に入るには十分な回動角である。2個の早巻取りボタン51、52を釈放した時 、反転検知素子49の反転突起49dは、反転レバー35の検知突起35gを離 脱し、掛金53も釈放される。従ってばね54の力を受けて継手摺動体32は左 に動き、始動レバー37を外す。先の早巻取りボタン51、52の回動中の始動 レバー37の僅かな回動は、始動レバーの制御ノーズ37bが掛金凹所35bl に掛合するのを防止する。今や、始動レバー37は完全に回動し、制御ノーズ3 7bは案内輪郭部35aの上部端縁35coに衝合する。この状態でモータを始 動する。これにより、自動反転に関して説明したすべての操作を開始し、切換歯 車31bの釈放を始め、この切換歯車31bの歯をはずみ車の歯3bに噛合させ 、最終的に、切換レバーを前進プレイ位置から反転プレイ位置にセットする。
【0038】 早巻取り中のテープの端部における反転 早巻取り継手が無くともテープの端部での滑りを防止するため、この機構を次 のように構成する。即ち、ばね66のばね力がその限界値に達した時、この離脱 型の駆動機構は、関連するリールディスク12a、12bから離れるように回動 し、早巻取りを停止させるためこの回動を利用するように構成する。回動する切 換レバー29のピン29bによって、作動レバー65の溝孔65dを通じてこの 作動レバー65を動かす(切換レバー29と作動レバー65とは互いに反対方向 に回動する)。そこで作動レバー65の釈放突起65aは、継手摺動体32の継 手ノーズ32aに衝合する。この継手摺動体32は右に動き、その掛金突起32 bは掛金53の継手突起53aに衝合し、作動されている早巻取りボタン51、 又は52を釈放して外方に動かす。早巻取りボタンの一方を押圧することによっ て早巻取り位置に動き終わっているヘッド支持体39は、ここで前方にプレイ位 置に動く。バイパス歯車57は、第1継手歯車9と第2継手歯車10との掛合か ら外れるように回動する。継手の釈放に起因し、これ等の歯車の噛合力は離脱効 果を有し、しかも継手をバイパスしているのでこの噛合力は大きいから容易に歯 を離脱させることができる。そしてその噛合力はプレイモードで一層小さい値に 減少する。ここでばね66によって切換レバー29に作用する復帰力は、離脱力 があるこの噛合力より大きく、このため切換レバー29は回動してプレイ位置に 戻る。従って、デッキはプレイモードになる。ここで、予め前進早巻取りを選択 したか、反転早巻取りを選択したかに応じて、自動反転プロセスが行われるか、 又はデッキがプレイモードに留まる。
【0039】 継手摺動体32によって遂行される機能、即ち切換レバー29の回動を使用し てテープの端部において早巻取りボタンを釈放する機能は、もしこの前に、始動 レバー37の回動によって反転プロセスを開始した場合には行われない。この機 能によって、反転早巻取りボタン51を押圧し、その結果としての反転プロセス 中、押圧されたボタンが直ちに釈放されないようになる。始動レバー37を作動 させていない時のみ、切換レバー29の回動は掛金53に伝わり、早巻取りボタ ンを釈放する。この構造は、反転早巻取りのために付加的な早巻取り駆動システ ムを採用しておらず、代わりに反転機構を利用せざるを得ない機構における基本 的な問題を解決するものである。
【0040】 反転早巻取りボタンの作動から反転早巻取り端までの反転早巻取り中の機能サ イクル 反転早巻取り中の機能サイクルの記述により継手摺動体の作動をもう一度説明 する。この機能サイクルは、テープの移送、巻取りの方向を反対方向にする第1 反転と、反転巻取りを開始する移送方向にテープを戻す次の第2反転とから成り 、押された反転巻取りボタン51を戻すのはテープの端部に達した時自動的に行 うか、他方の反転巻取りボタン52を作動させて意識的に行う。 デッキは図4に示す前進プレイモードにある。この状態では、プレイモードか ら出発してテープの端部まで早巻取りを行う必要がある。この目的のため、ボタ ン51を押圧する。押圧している間、ボタン51によって掛金53を時計方向に 回動させる。継手摺動体32は、この移動に従って右に動く。掛金ピン32dは 始動レバー37の止め端縁37d間に掛合する。ボタンが内方に移動中、反転レ バー35とボタン51との間に配置したオーバーセンタばね(図示せず)の力の 方向を変化させ、反転レバー35を左に回動させる。制御ノーズ37bは凹所3 7blを去る。始動レバー37は、反時計方向に回動し、掛金ピン32dが下部 止め端縁37dに当たる。切換歯車31a、31bはロックされた状態に留まる 。
【0041】 反転早巻取りボタン51の前方への移動が進行するにつれて、掛金53は、反 時計方向に回動して戻り、この掛金53のノーズ53dによって掛金突起51c を止める。このようにして、デッキは簡単に前進早巻取りモード(FFW)にな る。 掛金53の反時計方向の回動の結果として反転巻取りボタン51がロックされ ると同時に、始動レバー37の傾斜壁37sまで、継手摺動体を再び左へ引っ張 る。その結果、始動レバー37と継手摺動体32とは、も早、回動を防止するよ うに接触していない。始動レバー37は完全に回動する。切換歯車31bは釈放 され、反転プロセスが開始される。
【0042】 始動レバー37の完全な回動に起因し、傾斜面37sによって継手摺動体32 を更に左に引っ張る。作動レバー65の釈放突起65aは、も早、継手摺動体3 2に接触していない。釈放突起65aと継手ノーズ32aとは互いに行き過ぎる (図5参照)。従って、この瞬時に終わる第1反転中、作動レバー65によって 継手摺動体32を右に動かすことができず、継手摺動体は、掛金53を介して反 転早巻取りボタン51を釈放することができない。この状態で、ロック位置にあ る反転早巻取りボタン51によって反転プレイモードにおいて反転早巻取りが行 われる。この時、切換レバー29は反転プレイ位置にある。即ち切換レバー29 は右に回動し終わって切換歯車31aの区域にある。
【0043】 テープを一方のリールから巻きほぐす。反転レバー35は右に回動し終わって いる。制御ノーズ37bは右側の凹所35brに掛合する。継手摺動体32は掛 金53に再掛合し終わっている。テープがリールから巻きほぐされた時、そのリ ールのボスを停止させる。この離脱型の駆動機構により切換レバー29を僅かに 時計方向に回動させる。切換レバーが回動する際、この切換レバーは作動レバー 65を随伴する。作動レバーの釈放突起65aは継手摺動体32の継手ノーズ3 2aに衝合する(図6参照)。ここで掛金53は時計方向に回動し、ボタン51 は釈放され外方に移動する。反転レバー35とボタン51との間のオーバーセン タばね(図示せず)の力の方向は再び変化する。ここで、始動レバーは完全に回 動することができ、復帰のための第2反転が行われる。この反転の終わりには、 デッキは再び前進プレイモードになる。ボタン51はその釈放位置にある。
【0044】 前進早巻取りボタン52によって早巻取りを停止させた時の反転早巻取りボタ ン51の釈放 テープがいかなる位置にあろうとも、希望した時に、反転早巻取りが可能なよ うにすべきである。前進早巻取りボタン52を押圧することによってテープの端 部に達する前に反転早巻取りを停止させることができる。操作されたボタン52 の掛金突起51c、又は52cが掛金ノーズ53dに衝合する。次にこの掛金を 時計方向に回動し、早巻取りボタンを釈放して外方に動かす。オーバーセンタば ねのオーバーセンタ作用によって反転レバー35に作用する力の方向が再び反転 し、継手レバー32が釈放突起65aによって掛金53に確実に掛合し終わって いるから(図7参照)、始動レバーは完全に回動することができる。この状態で 、原位置に戻る第2反転が行われる。これが完了すると、デッキは再び前進プレ イモードになる。両巻取りボタン51、52はそれぞれ釈放状態になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前進プレイ方向(NOR)にセットされた本考
案磁気テープカセット装置の磁気テープカセット用デッ
キの線図である。
【図2】図1のデッキのリール駆動機構の線図的展開図
である。
【図3】反転プレイ方向(REV)にセットされた図1
のデッキの線図である。
【図4】本考案装置の切換機構とこの機構を作動させる
レバーとを或る第1の機能位置に示す図である。
【図5】本考案装置の切換機構とこの機構を作動させる
レバーとを第2の機能位置に示す図である。
【図6】本考案装置の切換機構とこの機構を作動させる
レバーとを第3の機能位置に示す図である。
【図7】本考案装置の切換機構とこの機構を作動させる
レバーとを第4の機能位置に示す図である。
【図8】図4の反転レバーと始動レバーとの協働状態を
示すため図4の機構の一部を示す拡大斜視図である。
【図9】前進プレイモードにおける前進早巻取り(FF
W−NOR)と反転プレイモードにおける反転早巻取り
(FFW−REV)との切換位置における本考案装置の
リール駆動機構を示す図である。
【図10】反転プレイモードにおける前進早巻取り(F
FW−REV)と前進プレイモードにおける反転早巻取
り(FFW−NOR)との切換位置における本考案装置
のリール駆動機構を示す図である。
【図11】反転プレイモードにおけるこのリール駆動機
構の位置を示す図である。
【図12】本考案における手動反転プロセス中の切換機
構の部片の協働状態を示す図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 ベルト 3 はずみ車 03 切換機構、切換手段 3a、3b、3c、3d キャプスタン 9 第1継手歯車 9b 作動輪郭部 9c 切換輪郭部 09 リール駆動機構、リール駆動装置 10 第2継手歯車 11 トルク伝動摩擦継手 12a 前進リールディスク、第1リールディスク 12b 反転リールディスク、第2リールディスク 14 中間駆動歯車 15 反転歯車 16 歯車 17 中間歯車 18 回動レバー 23 モータ 29 切換レバー 30 切換レバーばね、始動レバーばね 31a、31b 切換歯車 31aa、31bb 止め突条 31ad、31bd 歯切除部 32 継手摺動体 32a 継手ノーズ 32b 掛金突起 32d 掛金ピン 33 作動ばね 35 反転レバー 37 始動レバー 37d 37g 止め端縁 39 ヘッド支持体 39a 案内輪郭部 39aa 左側通路部分 39ar 平坦復帰通路部分 49 反転検知素子 51 反転早巻取りボタン 51c 掛金突起 52 前進早巻取りボタン 52c 掛金突起 53 掛金 53d 掛金ノーズ 54 脚ばね 57 二重歯付きバイパス歯車 58 二重アームバイパスレバー 58a 作動ピン 61 制御レバー 61a 枢着点 61b 検知アーム 61c 切換アーム 61d 反転アーム 61e 突起 61f 検知素子 65 作動レバー 65a 釈放突起 66 切換レバーばね 149 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ディーター ミューラー ドイツ連邦共和国 デー−6301 シュタウ フェンベルク 2 プフィングストコプヴ ェーク 1

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1テープ移送方向とその反対方向の第
    2テープ移送方向とにプレイモードと早巻取りモードと
    になるよう構成された磁気テープカセット用デッキと、
    この目的のため磁気テープ用の第1リールディスク(1
    2a)と第2リールディスク(12b)と、これ等リー
    ルディスクを選択的に駆動するリール駆動装置(09)
    と、両方向に回転するよう駆動される第1キャプスタン
    及び第2キャプスタン(3)と、前記早巻取りモードを
    開始するため設けた早巻取りボタン(51、52)と、
    前記テープ移送方向を切換える切換手段(03)と、前
    記リール駆動装置(09)を切り換える切換レバー(2
    9)とを具える磁気テープカセット装置において、 反転早巻取りの時間中に前記リール駆動装置によって前
    記リールディスクを予め維持された方向と反対方向に設
    定して反転早巻取りを行うため、 回動可能の反転レバー(35)を設け、 プレイモード、又は早巻取りモード中は回動しないよう
    ロックする位置に前記反転レバー(35)を設定でき、
    しかも反転作動を開始するためには前記反転レバー(3
    5)の回動を許容する回動可能な始動レバー(37)を
    前記切換手段(03)に設け、 前記切換レバー(29)を一方のプレイ方向から他方の
    プレイ方向に前記切換手段(03)によって切り換える
    ため、前記始動レバー(37)によって前記切換手段
    (03)に反転早巻取りのための反転を行わせるよう構
    成し、 反転操作を開始している間に、作動された前記早巻取り
    ボタン(51、52)がロックされるまで前記始動レバ
    ー(37)の回動の大きさを制限し得る継手摺動体(3
    2)を設け、 反転早巻取りの作動の終わりに前記リール駆動装置を再
    び切り換えて元の状態に戻し、その後、ロックされてい
    る前記早巻取りボタンを前記継手摺動体(32)によっ
    て釈放することを特徴とする磁気テープカセット装置。
  2. 【請求項2】 前記早巻取りボタンのうちの反転早巻取
    りボタン(51)を押圧した時、その次に押圧して掛金
    (53)によって前記反転早巻取りボタン(51)をロ
    ックするまで前記始動レバー(37)が反転プレイモー
    ドを開始できないようこの始動レバー(37)の移動を
    前記継手摺動体(32)が最初は制限し、次に反転プレ
    イモードを開始するため前記継手摺動体(32)が前記
    始動レバー(37)の回動を許容するよう構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の磁気テープカセット装
    置。
  3. 【請求項3】 作動レバーと、前記早巻取りボタンをロ
    ックする掛金(53)との間の継手を前記継手摺動体
    (32)によって形成したことを特徴とする請求項1、
    又は2に記載の磁気テープカセット装置。
  4. 【請求項4】 前記継手摺動体(32)と前記掛金(5
    3)とをこれ等の接触位置に合体保持するばね(54)
    を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の磁気テープカセット装置。
  5. 【請求項5】 前記切換レバー(29)によって回動で
    きる前記作動レバー(65)に釈放突起(65a)を設
    け、早巻取り中、前記テープの端部に達した後、前記切
    換手段(03)が回動の第1部分を回動中、前記継手摺
    動体(32)の継手ノーズ(32a)に前記釈放突起
    (65a)を衝合させ、これにより前記継手摺動体(3
    2)を動かしてその掛金突起(32b)を次に前記掛金
    (53)の釈放突起に衝合させることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の磁気テープカセット装
    置。
  6. 【請求項6】 止め端縁(37d)によって区切られた
    案内手段を前記始動レバー(37)に設け、直線的に案
    内される前記継手摺動体(32)の掛金ピン(32d)
    を間隙を介して前記始動レバー(37)に掛合可能にす
    ることによって、作動された前記早巻取りボタン(5
    1)がまだロックされていない間に、前記止め端縁(3
    7d)の間の案内によって生ずる範囲内でのみ前記始動
    レバー(37)に回動を行わせることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の磁気テープカセット装
    置。
  7. 【請求項7】 前記掛金の範囲の外に移動した時を除い
    て、前記継手摺動体(32)を回動可能の前記掛金(5
    3)に接触させる脚ばね(54)を設け、この脚ばね
    (54)は、一側では前記掛金(53)を前記掛金突起
    (32b)に押圧し、他側では前記掛金突起(32b)
    を前記掛金(53)に押圧するため前記継手摺動体(3
    2)を動かすように作用することを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の磁気テープカセット装置。
  8. 【請求項8】 前記早巻取りボタン(51、52)に協
    働する掛金ノーズ(53d)を前記掛金(53)に設
    け、前記早巻取りボタン(51、52)を押圧した時、
    押ボタン掛金突起(51c、52c)によって前記掛金
    (53)を回動することができ、これにより前記掛金
    (53)によって前記継手摺動体(32)を撤回させて
    前記始動レバーとの協働を中断させ、前記早巻取りボタ
    ンの一方(51、又は52)のみを押圧した時、その押
    ボタン掛金突起(51c、又は52c)を前記掛金ノー
    ズ(53d)の背後に掛合可能にして前記ボタンをロッ
    クすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の磁気テープカセット装置。
  9. 【請求項9】 前記始動レバー(37)のY字状の制御
    輪郭部(37s、37d)に協働する継手ノーズ(32
    a)を前記継手摺動体(32)に設けたことを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載の磁気テープカセ
    ット装置。
JP4866193U 1992-09-09 1993-09-07 磁気テープカセット装置 Pending JPH0652027U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4230127:0 1992-09-09
DE19924230127 DE4230127A1 (de) 1992-09-09 1992-09-09 Magnetbandkassettengerät mit einem Laufwerk für Magnetbandkassetten (Koppelschieber)

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JPH0652027U true JPH0652027U (ja) 1994-07-15

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JP4866193U Pending JPH0652027U (ja) 1992-09-09 1993-09-07 磁気テープカセット装置

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DE4130403A1 (de) * 1991-09-13 1993-03-18 Philips Patentverwaltung Magnetbandkassettengeraet mit einem laufwerk fuer magnetbandkassetten (richtungsumkehrmechanismus)

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EP0587235A2 (de) 1994-03-16
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