JPH0734499Y2 - オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ - Google Patents

オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ

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JPH0734499Y2
JPH0734499Y2 JP15052086U JP15052086U JPH0734499Y2 JP H0734499 Y2 JPH0734499 Y2 JP H0734499Y2 JP 15052086 U JP15052086 U JP 15052086U JP 15052086 U JP15052086 U JP 15052086U JP H0734499 Y2 JPH0734499 Y2 JP H0734499Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオートリバース式テープレコーダに係り、特に
オートリバース状態において手動でテープ走行方向を切
換えられるようにしたオートリバース式テープレコーダ
に関する。
〔従来の技術〕
オートリバース式テープレコーダには種々の方式のもの
があるが、その一つに磁気ヘッドの左右にキャプスタン
軸,ピンチローラ及びリール受けを対称配置して、各キ
ャプスタン軸の回転を対応するリール受けに伝達機構を
介して択一的に伝達するようにし、リバース信号の発生
時に伝達機構を変位させて左右の回転伝達経路を遮断す
るとともに、左右のピンチローラを対応するキャプスタ
ン軸に対して接離させてテープの走行方向を切換える方
式が知られている。
この方式のオートリバース式テープレコーダとして、本
出願人は特願昭60−65286号(以下、これを先願とい
う)に示されるように、オートリバースモードを連続リ
バースモードと単一リバースモードとに選択できるよう
にしたものを提案している。連続リバースモードはリバ
ース動作を途中で解除しない限り連続して録音再生を行
うモードであり、また単一リバースモードはリバース動
作を一回だけ行ない、テープエンドを検出すると自動的
に停止するモードである。先願のテープレコーダの特徴
の一つは、オートリバース機構が自動停止機構を兼ねて
いる点にある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した構成のオートリバース式テープ
レコーダでは、オートリバースモードの選択部材を単一
リバースモードに設定した状態で、左右のピンチローラ
のいずれを対応するキャプスタンに当接するかを切換え
るためのピンチローラ切換部材を手動で動かして、テー
プの走行方向を手動で切換えようとすると、ピンチロー
ラ切換部材の移動に伴なう選択部材の動作により自動停
止機能が働き、動作モードが停止状態になってしまうと
いう問題がある。
これはユーザーの立場からすると、単一リバースモード
で再生を行なっているときテープ走行方向を反転させる
場合には、ピンチローラ切換え部材の手動操作と、それ
に続く再スタート操作という二段階にわたる煩雑な操作
が要求されることになり、実用上好ましくない。
本考案はこのような問題点を解決し、単一リバースモー
ドの途中で、自動停止機能を働かせることなく、手動操
作によりテープの走行方向を切換えることができるオー
トリバース式テープレコーダを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るオートリバース式テープレコーダは、再生
操作部材を押し込み位置に係止して再生モードを設定す
る係止部材と、再生モード時に互いに逆向きに回転駆動
される一対のキャプスタン軸の回転を、対応するリール
受けにそれぞれ選択的に伝達する一対の回転伝達手段
と、前記各キャプスタン軸に対応して該キャプスタン軸
に接離自在に設けられた一対にピンチローラと、往復反
転移動自在に設けられ、前記再生モード時には、その移
動終端位置に応じて前記ピンチローラの一方を対応する
キャプスタン軸に択一的に圧接させるテープ走行方向切
換え部材と、このテープ走行方向切換え部材を手動操作
により反転移動する位置まで変位させる手動切換操作手
段と、前記テープ走行方向切換え部材と係合可能に設け
られ、移動終端位置にある前記テープ走行方向切換え部
材の第1の係合部により位置規制されて前記回転伝達手
段を択一的に動作させると共に、その移動変位の途中か
ら前記テープ走行方向切換え部材の第2の係合部を押圧
して該テープ走行方向切換え部材を反転移動する位置ま
で変位させる一対の伝達機構と、前記リール軸の回転停
止を検出して前記伝達機構を移動変位させるリバース機
構と、前記伝達機構の動きを前記係止部材に選択的に伝
達して該係止部材による前記再生部材の係止を解除させ
る選択部材(46)と、この選択部材を前記伝達機構の動
きに前記係止部材を連動させる位置、または連動させな
い位置に選択的に位置付ける操作部材とを具備したこと
を特徴としている。
〔作用〕
オートリバース状態でリバース信号が発生されると、キ
ャプスタン軸とそれに対応するリール受との間に介在さ
れる伝達機構が手動でテープ走行方向を切換えた場合に
比べて大きく変位する結果、連続リバースモードにおい
てはテープ走行方向が切換えられ、また単一リバースモ
ードにおいては自動的に停止状態となる。
これに対し、手動でテープ走行方向を切換える場合に
は、リバース信号で動作する場合に比べて伝達機構の変
位量が少ない。従って単一リバースモードにある状態で
も、自動停止機能が働くことなく、テープ走行方向の切
換えが行なわれる。
〔実施例〕
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は右側のリ
ール軸1aが回転している状態を示し、第4図は左側のリ
ール軸1bが回転している状態を示す。また第2図および
第3図は第1図の状態から第4図の状態に変化する途中
の過程を示している。
まず第1図中に注目すると、磁気ヘッド2の両側にキャ
プスタン軸3a,3b、ピンチローラ4a,4bおよび前記リール
軸1a,1bがそれぞれ対称に配置されている。キャプスタ
ン軸3a,3bにはそれぞれ小歯車5a,5bおよびフライホイー
ル6a,6bが取着され、さらに回転伝達体、すなわち各キ
ャプスタン軸3a,3bを中心として回動自在な回動板7a,7b
が設けられている。各回動板7a,7bの一端には大小一体
の歯車8a,8b;9a,9bよりなる回転伝達体が軸10a,10bを介
して支持されており、これらの軸10a,10bの回りには偏
心円状カム面11a,11bが形成され、さらに各偏心円状カ
ム面11a,11b内の最大半径部には押圧突部12a,12bが軸10
a,10bに連続して突設されている。また各回動板7a,7bの
他端は折曲げ片13a,13bとなっている。
ピンチローラ4a,4bは、軸14a,14bを中心に回動可能な支
持体15a,15bに支持され、キャプスタン軸3aに対して離
接自在となっている。また各支持体15a,15bにも折曲げ
片16a,16bが設けられている。
図中17はピンチローラ切換部材、すなわち左右方向にス
ライド自在なテープ走行方向切換え部材としての切換板
であり、この切換板17には前記各回動板7a,7bの折曲げ
片13a,13bを挟むように突部18a,18b;19a,19bが設けられ
ている。ここで、歯車9a(9b)と大歯車26a(26b)とが
噛合している状態において、折曲げ片13a(13b)と突部
18a,19a(18b,19b)との間に所定のギャップ長のギャッ
プG1,G2がそれぞれ形成されるように関係づけられてい
る。さらに前記各支持体15a,15bの折曲げ片16a,16bを挿
入させる開口部20a,20bが設けられている。なお、各開
口部20a,20b内の一部には傾斜縁21a,21bが設けられ、切
換板17が右方へ移動したときは、第1図の如く左方の傾
斜縁21bを左方の支持体15bの折曲げ片16bに摺合させて
左方のピンチローラ4bをキャプスタン軸3bより引離し、
切換板17が左方へ移動したときは第4図の如く右方の傾
斜縁21aを右方の支持体15aの折曲げ片16aに摺合させて
右方のピンチローラ4aをキャプスタン軸3aより引離す。
ただし各支持体15a,15bは図示しないばねにより、各ピ
ンチローラ4a,4bをキャプスタン軸3a,3bに圧接させる方
向へ付勢されているものとする。
また、切換板17の一端近傍には展開ばね22によって一対
のストッパピン23,24間を節動的に回動可能な節動板25
が設けられている。これらの節動板25および展開ばね22
は切換板17と共にピンチローラ切換機構を構成するもの
で、たとえば切換板17が左方向へ移動して節動板25が中
立点を超える位置まで回動すると、今度は節動板25の反
転する力で、逆に切換板17を左方向へ移動させ、これに
よって右方のピンチローラ4aがキャプスタン軸3aより引
離されるようになる。
また、節動板25にはテープを手動操作で切換えるための
手動切換操作部材としての操作レバー25aが一体的に設
けられている。
前記回転伝達体を構成する大小一対の歯車8a,8b;9a,9b
のうち、大径の歯車8a,8bはキャプスタン軸3a,3bと一体
の小歯車5a,5bに噛合っており、小径の歯車9a,9bは、リ
ール軸1a,1bと同軸上に設けられた大歯車26a,26bに対し
て選択的に噛合う構成となっている。なお、これら歯車
9a,26aの噛合い、または歯車9b,26bの噛合いは回動板7
a,7bの回動によって制御されるが、いずれの回動板7a,7
bも歯車9a,9bを歯車26a,26bに噛合せる方向に引張りば
ね27a,27bによって付勢されている。ただし、回動板7a,
7bの回動は前記切換板17の左右の移動によって制御さ
れ、一方の歯車(たとえば右方の歯車9a)が歯車26aに
噛合っているときは、他方の歯車9bが歯車26bから離れ
るように関連づけられている。
リール軸1a,1bと共通の軸に、これらと一体に回転する
回転部材28a,28bが取付けてあり、この回転部材28a,28b
にはピン状の押圧付勢部29a,29bが固定されている。な
お、リール軸1a,1bおよび回転部材28a,28bと、、前記大
歯車26a,26bとの間にはフリクション機構(図示せず)
が介挿されており、たとえばリール軸1aの回転を止めて
も大歯車26aを回転させることはでき、この場合にはフ
リクション機構ですべりを生じることになる。
図中30は固定板で、この固定板30にはカムフォロア31a,
31bおよび押え補助部材32a,32bが回動自在に枢支されて
いる。
カムフォロア31a,31bは、支点位置から最も遠い部位に
当接部33a,33bを有するとともに、前記押圧付勢部29a,2
9bの回転軌道上に位置する受圧部34a,34bと、支点位置
付近に弾性片35a,35bとを有している。
また、押え補助部材32aはほぼL字形をなし、一辺36a,3
6bを前記軸10a,10bの外側に位置させるとともに、他辺3
7a,37bをカムフォロア31a,31bの弾性片35a,35bに対向さ
せている。
磁気ヘッド2は前後方向に進退自在なヘッド取付け板38
に取付けられており、このヘッド取付け板38は2本の引
張りばね39a,39bにより常時後退方向(停止位置方向)
へ付勢されている。ヘッド取付け板38の上面後端部には
被係止部材としての係止ピン40が突設されており、また
後端部は押圧操作部41となっている。
切換板17の下面側には、この切換板17と並行に左右にス
ライド自在な板状の係止部材24が設けられている。この
係止部材42は、前記係止ピン40に対応するフック部34を
有し、さらにこのフック部43近傍の上面には受圧ピン44
を有し、引張りばね45により常時、図中右方向へ付勢さ
れている。
一方、前記回動板7aには下方に向けて延在部7′aが形
成されており、この延在部7′aに単一リバースモード
の選択に供される選択部材46が一端を枢支されて回動自
在に取付けられている。この選択部材46は、他端に前記
受圧ピン44に対して係脱可能な押圧段部47を有するとと
もに、引張りばね48によりこの押圧段部47を受圧ピン44
に係合させる方向へ回動付勢されている。すなわち、前
述した先願では選択部材46の一端を切換板17の一部に枢
支させていたが、本考案ではこれをキャプスタン軸3aの
回転を対応するリール受け28aに伝達する伝達機構であ
る回動板7aに枢支するようにした点が先願と異なる。
図中49は前後方向に進退自在に設けられて、連続リバー
スモード、単一リバースモードの選択に供される選択操
作板である。この選択操作板49は係合ピン50を有し、か
つ引張りばね51により常時後退方向へ付勢されている。
係合ピン50は前記選択部材46に係合してこの選択部材46
を前記受圧ピン44に係合しない位置に保持(連続リバー
スモード)しているが、選択操作板49をばね51に抗して
押込むことにより、選択部材46が係合ピン50に追従して
回動し、第1図中に仮想線で示すように押圧段部47が受
圧ピン44に係合(単一リバースモード)するようにな
る。なお、選択操作板49はその側縁部に係止部52を有
し、この係止部52を前記引張りばね51のばね掛け部53に
係止させることにより、押込み位置に保持されるように
なっている。
次に、本実施例のテープレコーダの作用を説明する。
第1図は、ヘッド取付け板38が前方へ移動し、係止ピン
40が係止部材42のフック部43に係止されて磁気ヘッド2
が動作位置に保持されるとともに、右方のピンチローラ
4aがキャプスタン軸3aに圧接し、キャプスタン軸3aの矢
印方向の回転が歯車5a,8a,9a,26aおよび図示していない
フリクション機構を介して右方のリール軸1aに伝達され
て再生動作がなされている状態を示す(ただし磁気テー
プは図面上省略してある)。
このとき、リール軸1aの回転力が押圧付勢部29aを介し
てカムフォロア31aへ伝達され、カムフォロア31aの当接
部33aはカム面11aに摺接する。このようにして当接部33
aがカム面11aに摺接している限り、当接部33aと押圧突
部12aとが当接することはない。
このようにして右側のリール軸1aにテープが巻取られな
がら再生動作が行なわれているとき、左側のリール軸1b
は繰出し側となるため、押圧付勢部29bはカムフォロア3
1bの受圧部34bを押圧しない。ところが、この状態では
左方の回転伝達体(歯車9b)が大歯車26bから離れてリ
ール軸1bに対する非係合位置に移動しており、軸10bで
押え補助部材32bの一辺36bを押圧している。このため押
え補助部材32bの他辺37bがカムフォロア31bの弾性片35b
を押すようになり、押圧付勢部29bに代って押え補助部
材32bがカムフォロア31の当接部33bをカム面11bに対す
る摺接状態に保持することになる。
次に、テープが右側のリールにすべて巻取られると、大
歯車26aとリール軸1aとの間に介挿されたフリクション
機構においてすべりを生じ、リール軸1aは停止する。そ
こで、カム面11aに摺接している当接部33aは軸10aに最
も接近したとこでカム面11aから離れ、第2図の如く押
圧突部12aが当接部33aの当接するようになる。このよう
になると、カムフォロア31aの支点は動かないので、回
転伝達体すなわち回動板7aの方がばね27aに抗して回動
し、歯車9aを大歯車26aより引離す。そしてこれによっ
て大歯車26aへの回転力の伝達が断たれることになる。
一方、回動板7aの回動により、この回動板7aの折曲げ片
13aは切換板17の突部19aを第3図の如く右方より押圧
し、切換板17を左方向へ移動させる。これに伴い節動板
25が展開ばね22を蓄勢しながら時計方向へ回動し、この
ばね22が中立点を超えると、ばね22の弾力が節動板25を
回動させる方向へ作用して、切換板17を急速に左方へ移
動させる。この結果、切換板17は左方の終端位置まで移
動し、この位置にばね22の力によって保持される。
このとき、切換板17の左方の傾斜縁21bは第4図の如く
支持体15bに対する係止を解くようになり、逆に右方の
傾斜縁21aは支持体15aを反付勢方向へ回動させるように
なるので、左方のピンチローラ4bがキャプスタン軸3bに
圧接し、右方のピンチローラ4aがキャプスタン軸3aから
引離される。
また、左方の回動板7bは、折曲げ片13bが突部18bによる
拘束から解放されるので、ばね27bに引かれて時計方向
へ回動し、これによって回転伝達体の小歯車9bを大歯車
26bに噛合させる。
したがって、第4図の如く第1図とは逆の形となり、左
方のリール軸1bが巻取り方向へ回転してテープが左方の
リールに巻取られながら、再生または録音が行なわれる
ようになる。
以上は磁気テープの反転動作が連続的に行われる「連続
リバースモード」の場合であり、この動作を終了させた
いときは、所定の停止操作により係止部材42をばね45に
抗して図中左方向へ移動させ、フック部43を係止ピン40
から外してヘッド取付け板38を復帰させるようにすれば
よい。
一方、再生または録音動作状態において、磁気テープが
右方のリールに終端まで巻取られたところで自動停止さ
せたい場合には、選択操作板49を押込み操作すればよ
い。
すなわち、第5図に示すように選択操作板49を押込み操
作して係止部52をばね掛け部53に係止させると、選択部
材46が係止ピン50に追従してばね48により回動し、押圧
段部47が係止部材42に設けられた受圧ピン44の側方に位
置するようになる。
この状態で磁気テープが右方のリールに終端まで巻取ら
れ、前述の如く回動板7aの時計方向への回動に伴って切
換板17が左方向へ移動すると、押圧段部47が受圧ピン44
を左方向へ押すようになる。そこで係止部材42が左方向
へ移動し、これによりフック部43が係止ピン40から外
れ、第6図に示すようにヘッド取付け板38がばね39a,39
bにより後退復帰して、磁気ヘッド2を停止位置へ復帰
させる。
このように、選択操作板49の押込み操作により自動停止
したときは、切換板17が左方へ移動しているので、歯車
9bと大歯車26bとが噛合状態にある。したがって、次に
再生または録音動作を開始するときは必ず左方のリール
が巻取り側となり、磁気テープは左方向へ走行すること
になる。すなわち、選択操作板49を押込んだ状態で次の
再生または録音動作を行なうと、まず磁気テープは左方
へ走行し、次いでテープが全て左側のリールに巻取られ
た後、テープが反転して右方に走行してテープが右側の
リールに全て巻取られた時点で、自動的に停止する。こ
れが「単一リバースモード」である。
今、この単一リバースモードで再生または録音を行なっ
ている状態、具体的には磁気テープが左側のリールに全
て巻取られ、続いて磁気テープの走行方向が反転して右
側のリールに巻取られいる途中において、手動切換操作
部材である操作レバー25aを下方に回動させて切換板17
を左方に移動させた場合を考える。前述した先願では選
択部材46が切換板17に支持されていたため、この切換板
17の左方への移動に伴ない選択部材46が受圧ピン44を押
圧し、再生または録音状態が解除されてしまうという問
題があった。
これに対し、上記のように選択部材46を回動板7aの延在
部7′aに枢支させると、操作レバー25aの操作により
切換板17を左方に移動させた場合の回動板7aの回動量
(変位)は、テープの巻取終了に伴って回動板7aが時計
方向に回動したときの回動量より僅かであるから、この
回動板7aの回動に伴なう選択部材46の動きも極く僅かで
あり、受圧ピン44を押圧するには至らない。すなわち、
歯車9aと大歯車26aとが噛合している状態において、回
動板7aの折返し片13aと切換板17に設けられた突部18aと
の間に存在するギャップG1のギャップ長をg1とし、折返
し片13aと切換板17に設けられた突部19aとの間に存在す
るギャップG2のギャップ長をg2とし、切換板17の移動ス
トロークをL(ピン23,24によって規制されているので
一定値)とすると、次のような関係になる。
操作レバー25aの操作により切換板17を左方向に移動さ
せた場合には、切換板17がg1だけ移動した位置において
突部18aが折返し片13aに接触し、この突部18aがストロ
ークLの終端まで折返し片13aを押し続けることにな
る。したがって、今説明を簡単にするために、突部18a
に押されて折返し片13aが左方向に直線移動したとする
と、折返し片13aの移動量X1は、X1=(L−g1)とな
る。
一方、テープの巻取終了に伴って回動板7aが時計方向に
回動したときには、同じく直線移動として説明すると、
折返し片13aがg2だけ移動した位置において突部19aに接
触し、この時点から突部19aを左方向に押すことにな
る。そして、左方向への押しに伴って切換板17がさらに
左方向に移動し、これに伴ってばね22が中立点を超える
と、切換板17が急速に左方向に移動するので、こんどは
突部18aによって折返し片13aがストロークLの終端まで
押されることになる。したがって、折返し片13aの移動
量X2は、X2=(L+g2)となる。
折返し片13aの移動量は、回動板7aの回動量と対応して
いるので、結局、テープの巻取終了に伴って回動板7aが
時計方向に回動したときの回動量より、操作レバー25a
の操作により切換板17を左方向に移動させたときの回動
板7aの回動量を少なくできることになる。つまり、操作
レバー25aの操作により切換板17を左方向に移動させた
ときには、選択部材46によって受圧ピン44が押圧される
ことはない。単一リバースモードにおいて手動操作でテ
ープの走行方向を切換えた場合に再生または録音状態が
解除されてしまうことはなく、先願の問題点が解決され
る。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案に係るオートリバース式テープレ
コーダは単一リバースモードで再生または録音動作を行
なっている状態で手動操作によりテープ方向を切換えて
も、再生または録音状態が解除されることがなく、操作
性が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例に係るオートリ
バース式テープレコーダの構成を示す図である。 1a,1b…リール軸、2…磁気ヘッド、3a,3b…キャプスタ
ン軸、4a,4b…ピンチローラ、7a,7b…回動板(伝達機
構)、7′a…延在部、8a,8b…大歯車、9a,9b…小歯
車、11a,11b…偏心円状カム面、12a,12b…押圧突部、17
…切換え板(ピンチローラ切換え部材)、25…節動板、
25a…操作レバー(手動切換操作手段)、18a,28b…リー
ル受け、29a,29b…押圧付勢部、31a,31b…カムフォロ
ワ、33a,33b…当接部、40…係止ピン、42…係止部材、4
4…受圧ピン、46…選択部材(リバースモード選択手
段)、47…押圧段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生操作部材(41)を押し込み位置に係止
    して再生モードを設定する係止部材(42)と、 再生モード時に互いに逆向きに回転駆動される一対のキ
    ャプスタン軸(3a;3b)の回転を、対応するリール受け
    (1a;1b)にそれぞれ選択的に伝達する一対の回転伝達
    手段(5a,8a,9a,26a;5b,8b,9b,26b)と、 前記各キャプスタン軸に対応して該キャプスタン軸に接
    離自在に設けられた一対のピンチローラ(4a;4b)と、 往復反転移動自在に設けられ、前記再生モード時には、
    その移動終端位置に応じて前記ピンチローラ(4a;4b)
    の一方を対応するキャプスタン軸に択一的に圧接させる
    テープ走行方向切換え部材(17)と、 このテープ走行方向切換え部材を手動操作により反転移
    動する位置まで変位させる手動切換操作手段(25)と、 前記テープ走行方向切換え部材と係合可能に設けられ、
    移動終端位置にある前記テープ走行方向切換え部材の第
    1の係合部(18a;18b)により位置規制されて前記回転
    伝達手段を択一的に動作させると共に、その移動変位の
    途中から前記テープ走行方向切換え部材の第2の係合部
    (19a;19b)を押圧して該テープ走行方向切換え部材を
    反転移動する位置まで変位させる一対の伝達機構(7a;7
    b)と、 前記リール軸の回転停止を検出して前記伝達機構を移動
    変位させるリバース機構(11a,12a,28a,31a;11b,12b,28
    b,31b)と、 前記伝達機構の動きを前記係止部材に選択的に伝達して
    該係止部材による前記再生部材の係止を解除させる選択
    部材(46)と、 この選択部材を前記伝達機構の動きに前記係止部材を連
    動させる位置、または連動させない位置に選択的に位置
    付ける操作部材(49)と を具備したことを特徴とするオートリバース式テープレ
    コーダ。
JP15052086U 1986-09-30 1986-09-30 オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ Expired - Lifetime JPH0734499Y2 (ja)

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