JPH07101529B2 - テープレコーダのモード切替装置 - Google Patents

テープレコーダのモード切替装置

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JPH07101529B2
JPH07101529B2 JP1188366A JP18836689A JPH07101529B2 JP H07101529 B2 JPH07101529 B2 JP H07101529B2 JP 1188366 A JP1188366 A JP 1188366A JP 18836689 A JP18836689 A JP 18836689A JP H07101529 B2 JPH07101529 B2 JP H07101529B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロジツクコントロール方式を採用した往復式
テープレコーダのモード切替装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種テープレコーダにおいては、プランジヤの
吸引動作により係止部やカム部を有する回転体を間欠的
に駆動し、この回転体の回転力により各種のモードを切
り替えるようにしている。
例えば、特公昭62−23385号公報(G11B 15/44)には、
プランジヤの吸引動作により回転体の係止部からロツク
部材を離脱して回転体を駆動させ、回転体のカム部によ
りヘツドスライドを停止位置から再生位置に移動させる
と共に、前記カム部により回動する駆動部材とヘツド切
換機構との連結状態を他のプランジヤの吸引制御により
切り替えて走行方向を選択するようにしたテープレコー
ダが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記公報に示されたものでは、モードを切り替えるため
にプランジヤを2個必要とするため、高価になるばかり
でなく、夫々のプランジヤを回転体及び各種機構にそれ
ぞれ関連付ける構成が必要となり、多数の部品を要し、
構造が複雑になるといつた問題点がある。
本発明は、前記の点に留意してなされたものであり、そ
の目的とするところは、1個のプランジヤによつてすべ
てのモードの切り替えが行えるロジツクコントロール式
カセツトテープレコーダのモード切替装置を提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明のテープレコーダの
モード切替装置においては、係止部及び第1,第2カム部
を有する回転体と、前記係止部に係止して前記回転体の
回転を阻止するトリガレバーと、前記第1カム部に係合
して停止位置から再生位置へ移動するヘツドスライド
と、前記第2カム部に係脱自在に係合して定速送りのテ
ープ走行方向を切り替える方向切替部材と、前記ヘツド
スライドに係脱自在に係止して前記再生位置への移動を
阻止する高速走行選択用のストツパ部材と、吸引動作に
より前記トリガレバーの係止解除,前記方向切替部材の
前記第2カム部への係合及び前記ストツパ部材の前記ヘ
ツドスライドへの係止をそれぞれ行う1個のプランジヤ
とを備え、前記プランジヤの吸引タイミングの制御です
べてのモードの切り替えを行うことを特徴とするもので
ある。
又、本発明のテープレコーダのモード切替装置は、前記
目的を達成するために、プランジヤの吸引動作により間
欠的に駆動される回転体と、前記回転体の回転力により
第1位置から第2位置へ移動する駆動部材と、前記駆動
部材にばねで連結され前記駆動部材の第1位置から第2
位置への移動に応じて停止位置から再生位置へ移動する
ヘツドスライドと、早送り,巻戻しの高速走行モード時
に前記プランジヤの吸引動作により前記ヘツドスライド
の再生位置への移動を阻止するストツパ部材と、前記駆
動部材に支持され前記ヘツドスライドの再生位置と前記
ストツパ部材による阻止位置との移動量の差を利用して
変位し高速走行を行わせる高速走行選択部材とを備えた
ことを特徴としている。
この場合、プランジヤの吸引動作によつてヘツドスライ
ドの再生位置への移動を阻止したストツパ部材と高速走
行選択部材とを、前記プランジヤの吸引タイミングの制
御により係脱自在に係合し、早送りモードと巻戻しモー
ドとを選択することもできる。
〔作 用〕
前述した構成のモード切替装置において、プランジヤの
吸引動作によつてトリガレバーが回転体の係止部から係
止解除すると、回転体の回転が開始され、その後,プラ
ンジヤの吸引動作を継続あるいは停止することにより、
回転体の第2カム部に対する方向切替部材の係脱が制御
される。
更に、回転体の回転により第1カム部がヘツドスライド
に係合してこれを停止位置から再生位置へ移動するが、
ヘツドスライドが再生位置に移動する以前にプランジヤ
が吸引動作すると、ストツパ部材がヘツドスライドの移
動を阻止し、高速走行モードを形成することが可能とな
る。
ヘツドスライドの停止位置から再生位置への移動が回転
体に係合した駆動部材の第1位置から第2位置への移動
に応じて行われると、ストツパ部材がヘツドスライドの
移動を阻止することにより再生位置との間に移動量の差
が生じ、この差を利用して変位する高速走行選択部材に
より高速走行が行われる。
この場合、ヘツドスライドの移動を阻止したストツパ部
材がプランジヤの吸引タイミングに応じて高速走行選択
部材に係脱することにより、前記移動量の差による選択
部材の変位の方向が制御され、早送りと巻戻しとのモー
ド選択が行われる。
〔実施例〕
1実施例につき、図面を用いて説明する。
第1図ないし第9図はそれぞれ、実際のテープレコーダ
を裏面(カセツト装着面との反対面)から見たものであ
るが、以下の説明では、便宜上表裏反転して説明する。
(構 成) 構成について停止モードを示した第1図ないし第3図で
説明する。
まず、テープ走行系の機構を説明する。
(1)はメカニズムシヤーシ、(2)はメカニズム駆動
用モータ、(3)及び(4)は正方向及び逆方向のキヤ
プスタンフライホイールであり、シヤーシ(1)に固定
された軸受に支持されており、モータ(2)によりベル
ト(5)を介してそれぞれ時計方向及び反時計方向に回
転する。
(6)は高速走行駆動用プーリであり、シヤーシ(1)
上のボス(1a)を軸として揺動する揺動レバー(7)の
先端部に回転自在に支持されており、正方向フライホイ
ール(3)に一体の連結用プーリ(8)にベルト(9)
を介して連結され、時計方向に回転する。
(10),(11)は両フライホイール(3),(4)のそ
れぞれの軸受を軸に回動支持さればね(12),(13)に
よりそれぞれ時計方向,反時計方向に回動付勢されたギ
アレバー、(14),(15)はギアレバー(10),(11)
のそれぞれの一端部に回転支持された中継ギアであり、
大小の2段ギア構成になつており、それぞれの大ギア部
が前記フライホイール(3),(4)に一体の駆動ギア
(3a),(4a)に噛合している。
(16)及び(17)はそれぞれリールギアであり、正方向
再生時には左側のリールギア(16)に中継ギア(14)の
小ギア部が噛合し、逆方向再生時には右側のリールギア
(17)に中継ギア(15)の小ギア部が噛合し、それぞれ
図外のクラツチ機構を介してシヤーシ(1)の裏面側の
リールガイド(18),(19)に回転トルクを伝達する。
(20)は駆動用プーリ(6)の軸(6a)に回転支持され
図外のクラツチ機構を介してプーリ(6)に連結された
RF中継ギアであり、シヤーシ(1)の裏面側に位置す
る。(21)はシヤーシ(1)の裏面に回転支持されリー
ルガイド(18)に一体のギア(22)に噛合した反転用ギ
アであり、揺動レバー(7)の揺動に応じ、RF中継ギア
(20)が反転用ギア(21)を介してギア(22)あるいは
リールガイド(19)に一体のギア(23)に選択的に噛合
し、リール(6)の回転力がリールガイド(18),(1
9)に伝達されてこれが高速回転する。
次に、モード切替機構を説明する。
(24)はシヤーシ(1)上に回転支持された回転体とな
るカムギアであり、正方向フライホイール(3)の駆動
ギア(3a)に噛合する外周ギア部に第1,第2欠歯部(24
a),(24b)が形成されると共に、外周部に環状に設け
られた凹溝(25)に第1,第2係止部(25a),(25b)が
形成され、後述のトリガレバーが各係止部(25a),(2
5b)に係止した際、駆動ギア(3a)にそれぞれ各欠歯部
(24a),(24b)が対向するようになつており、この係
止時においてそれぞれ、カムギア(24)の凸部(26)に
シヤーシ(1)上に支持されたスプリングワイヤ(27)
が弾接することによりカムギア(24)が反時計方向に回
転付勢される。
カムギア(24)の裏面側には、その中央部に後述のヘツ
ドスライドを摺動操作する第1カム部(28)と、外周部
に後述の方向切替スライドに係脱自在に係合してこれを
摺動操作する第2カム部(29)とがそれぞれ凸状に形成
され、最外周部に後述のロツクレバーに対するロツク解
除用のボス(30)が突設されている。
(31)はシヤーシ(1)上に左右に摺動自在に支持され
ばね(32)により左方に付勢された左右方向に長い方向
切替スライドであり、ヘツドスライドに塔載された図外
の回転式磁気ヘツドや正逆用のピンチローラの圧接切り
替え等を行い、テープ走行の正方向,逆方向の切り替え
を行う。
このスライド(31)には、前記両ギアレバー(10),
(11)のそれぞれのボス(10a),(11a)が嵌まり込む
角孔(31a),(31b)が形成され、スライド(31)の左
方への摺動位置(正方向切替位置)において角孔(31
b)により逆方向側のギアレバー(11)の回動が規制さ
れ、右方への摺動位置(逆方向切替位置)において角孔
(31a)により正方向側のギアレバー(10)の回動が規
制される。
更に、スライド(31)には、カムギア(24)の第2カム
部(29)に対向する位置にボス(31c)が突設され、カ
ムギア(24)の回転時にスライド(31)を右方へ摺動操
作しておくことにより、ボス(31c)が第2カム部(2
9)に係合し、第2カム部(29)によりスライド(31)
を右方への摺動位置に操作することが可能となる。
(33)及び(34)はシヤーシ(1)の裏面に前後に摺動
自在に支持されそれぞれ紙面下方に付勢されたヘツドス
ライド及び駆動スライドであり、両者がばね(35)によ
り連結されている。
ヘツドスライド(33)の両袖部は、前記両中継ギア(1
4),(15)のそれぞれの軸部(14a),(15a)と係合
し、中継ギア(14),(15)のリールギア(16),(1
7)との結合を制御できるようになつている。
駆動スライド(34)には、カムギア(24)の第1カム部
(29)に係合するボス(34a)が突設され、カムギア(2
4)の回転によつて第1カム部(29)がボス(34a)に係
合すると、駆動スライド(34)が停止モードにおける第
1位置からテープ走行の各動作モードにおける第2位置
へ摺動し、ばね(35)を介してヘツドスライド(33)が
停止位置から再生位置へ摺動操作される。
(36)はシヤーシ(1)の裏面に回動支持され図外のば
ねにより反時計方向に回動付勢されたロツクレバーであ
り、駆動スライド(34)が第2位置に摺動すると、第3
図に示したスライド(34)の係止片(34b)がロツクレ
バー(36)の鉤部(36a)に引つ掛り、スライド(34)
が第2位置に保持される。
このロツクレバー(36)の先端部に形成された折曲片
(36b)はカムギア(24)のボス(30)に対向する位置
に配置され、カムギア(24)の回転によりボス(30)が
折曲片(36b)を押圧すると、スライド(34)に対する
ロツク状態を解除できる。
(37)は高速走行選択部材となる三角形状のRF選択レバ
ーであり、駆動スライド(34)の先端の軸部(37a)に
揺動支持されると共に、前後方向に形成された長孔(37
b)に前記揺動レバー(7)に支持されたプーリ(6)
の軸(6a)が挿入し、両レバー(7),(37)が連結さ
れている。
このレバー(37)には、第3図に示すように、回動操作
用のボス(37c)と回動規制用の2個のボス(37d),
(37e)とが形設されており、2個のボス(37d),(37
e)がそれぞれヘツドスライド(33)の先端部に形成さ
れた角孔(33a)の突壁(33a1),(33a2)に対向し、
停止時及び正逆再生時に両ボス(37d),(37e)が突壁
(33a1),(33a2)に当接してレバー(37)の回動を阻
止する。
(38)はストツパ部材となるストツパスライドであり、
シヤーシ(1)の裏面に左右に摺動自在に支持され、ば
ね(39)により右方に摺動付勢されている。
このスライド(38)には、ヘツドスライド(33)の先端
の曲げ片(33b)に対向する係止突片(38a)が設けら
れ、この左側に曲げ片(33b)を入り込ませてヘツドス
ライド(33)の再生位置への移動を許容する逃げ溝(38
b)が、右側に曲げ片(33b)を介してヘツドスライド
(33)の再生位置への移動を阻止する規制縁(38c)が
それぞれ形成されている。
又、このスライド(38)の中腹部には、スライド(38)
の左方への摺動によつてRF選択レバー(37)のボス(37
c)に対向する受け片(38d)が突出して設けられ、ボス
(37c)を回動支持できるようになつている。
(40)はシヤーシ(1)上のボス(1b)に揺動自在に支
持さればね(41)により時計方向に回動付勢されたトリ
ガレバーであり、第1,第2,第3腕部(42),(43),
(44)を一体に有している。
第1腕部(42)の先端の係止ピン(42a)はカムギア(2
4)の第1,第2係止部(25a),(25b)に係脱自在に係
止し、トリガレバー(40)が反時計方向に回動すると、
係止ピン(42a)が係止部(25a),(25b)から離脱
し、カムギア(24)の間欠駆動を可能にする。
第2腕部(43)の先端は方向切替スライド(31)の突部
(31d)に当接し、トリガレバー(40)が反時計方向に
回動すると、第2腕部(43)が突部(31d)を押圧し、
スライド(31)をそのボス(31c)がカムギア(24)の
第2カム部(29)に係合することが可能な位置まで摺動
させる。
(45)はトリガレバー(40)と同軸に支持された回動自
在の連結レバーであり、この先端がばね(46)を介して
前記ストツパスライド(38)に連結されている。
ここで、ストツパスライド(38)を摺動付勢するばね
(39)は、連結レバー(45)との連結用のばね(46)よ
りごく弱いばね力に設定されている。
前記トリガレバー(40)の第3腕部(44)はその先端が
この連結レバー(45)の側面に当接し、トリガレバー
(40)が反時計方向に回動すると、第3腕部(44)が連
結レバー(45)を押圧してこれを反時計方向に回動し、
ばね(46)を介してストツパスライド(38)を左方へ摺
動させる。
(47)はプランジヤであり、プランジヤロツドにトリガ
レバー(40)が連結され、プランジヤ(47)の吸引動作
によつてトリガレバー(40)が反時計方向に回動操作さ
れる。
尚、(48)はテープカセツトを示している。
(動 作) 次に、動作について説明する。
第1図の停止モードでは、トリガレバー(40)の係止ピ
ン(42a)がカムギア(24)の第1係止部(25a)に係止
してカムギア(24)が停止状態に保持され、その第1欠
歯部(24a)が駆動ギア(3a)に対向している。
第10図(a)〜(f)は、この停止モードから各動作モ
ードへ移行する場合の、操作キー(KEY),モータ
(2)及びプランジヤ(47)のそれぞれの動作タイミン
グを示している。尚、T1及びT2はそれぞれ、駆動スライ
ド(34)の第2位置への移動開始及び移動完了を示して
いる。
正方向再生モード(第6図) 停止モードから正方向再生モードを選択する操作キーが
操作されると、第10図(a)に示すように、モータ
(2)の駆動が開始されると共に、プランジヤ(47)が
瞬間的に吸引動作を行う。
第4図は、このプランジヤ(47)の吸引動作状態を示し
ており、トリガレバー(40)が反時計方向に回動操作さ
れることにより、第1腕部(42)の係止ピン(42a)が
カムギア(24)の第1係止部(25a)から外れ、カムギ
ア(24)がスプリングワイヤ(27)により反時計方向に
回転し、その外周ギア部がモータ(2)により回転する
駆動ギア(3a)に噛合するようになる。
この時、トリガレバー(40)の回動に伴なつて、第2腕
部(43)により方向切替スライド(31)が右方へ操作さ
れ、そのボス(31c)がカムギア(24)の第2カム部(2
9)と係合可能な位置に移動すると共に、第3腕部(4
4)により連結レバー(45)及びばね(46)を介してス
トツパスライド(38)が左方へ操作される。
しかし、プランジヤ(47)の吸引動作は直ぐに停止する
ため、第5図に示すように、トリガレバー(40)はばね
(41)により時計方向に回動復帰し、方向切替スライド
(31)及びストツパスライド(38)はそれぞれ元の位置
に戻り、この状態でカムギア(24)が駆動ギア(3a)に
より反時計方向の回転を開始することになる。
そして、カムギア(24)が回転を続けると、方向切替ス
ライド(31)は既に元の位置(正方向切替位置)に戻つ
ているため、第2カム部(29)の外側にボス(31c)が
位置することになり、両者が係合することはない。
カムギア(24)が更に回転すると、やがて第1カム部
(28)が駆動スライド(34)のボス(34a)に係合し、
その後,カムギア(24)の回転とともに駆動スライド
(34)が第1位置から第2位置へ摺動操作され、ばね
(35)を介してヘツドスライド(33)が停止位置から再
生位置へ摺動する。
この時、ストツパスライド38も元の位置に戻つているた
め、ヘツドスライド(33)の曲げ片(33b)はストツパ
スライド(38)の逃げ溝(38b)に入り込み、ヘツドス
ライド(33)は再生位置まで摺動する。
その後、第6図に示すように、ロツクレバー(36)が係
止片(34b)に係止して駆動スライド(34)が第2位置
に保持され、ヘツドスライド(33)も再生位置に保持さ
れ、更に、カムギア(24)の第2欠歯部(24b)が駆動
ギア(3a)に対向すると共に、トリガレバー(40)の係
止ピン(42a)が第2係止部(25b)に係止し、カムギア
(24)が停止し、正方向再生モードとなる。
第6図の正方向再生モードでは、ヘツドスライド(33)
の両袖部が両中継ギア(14),(15)の軸部(14a),
(14b)から外れるので、方向切替スライド(31)によ
り回動が許容された正方向側のギアレバー(10)のみが
ばね(12)によつて回動し、中継ギア(14)の小ギア部
が正方向リールギア(16)に噛合し、リールギア(16)
とともにリールガイド(18)が時計方向に定速回転され
てテープの巻き取りを行う。
尚、このモードでは、駆動スライド(34)とヘツドスラ
イド(33)とに移動量の差がないため、駆動スライド
(34)に支持されたRF選択レバー(37)の両ボス(37
d),(37e)はそれぞれヘツドスライド(33)の両突壁
(33a1),(33a2)に当接したままとなり、このレバー
(37)が揺動することはない。
逆方向再生モード(第7図) 停止モードから逆方向再生モードを選択する操作キーが
操作されると、第10図(b)に示すように、モータ
(2)の駆動及びプランジヤ(47)の吸引動作が行わ
れ、この場合、プランジヤ(47)の吸引動作は、駆動ス
ライド(34)の移動開始T1の直前までの一定時間保持さ
れる。
すなわち、プランジヤ(47)の吸引動作が開始される
と、前記第4図で説明したように、トリガレバー(40)
の回動により、カムギア(24)の係止状態が解除されて
駆動ギア(3a)により回転を開始すると共に、方向切替
スライド(31)及びストツパスライド(38)がそれぞれ
右方及び左方へ摺動操作される。
このモードでは、プランジヤ(47)による前述の摺動操
作が一定時間保持されるため、カムギア(24)の回転に
よつて第2カム部(29)はその内側に位置するボス(31
c)に係合するようになり、方向切替スライド(31)が
第2カム部(29)により更に右方へ摺動操作され、逆方
向切替位置に保持されるようになる。
第2カム部(29)がボス(31c)に係合した後,第1カ
ム部(28)が駆動スライド(34)のボス(34a)に係合
するまでに、プランジヤ(47)の吸引動作が停止するた
め、ストツパスライド(38)のみが元の位置に戻ること
になり、その後、第1カム部(28)により駆動スライド
(34)及びヘツドスライド(33)が摺動操作され、前記
正方向再生モードと同様に、両スライド(34),(33)
がそれぞれ第2位置及び再生位置に移動し、これらがロ
ツクレバー(36)により位置保持され、第7図に示す逆
方向再生モードとなる。
このモードでは、方向切替スライド(31)が逆方向切替
位置に保持されている以外は正方向再生モードと同じで
あり、逆方向側のギアレバー(11)のみがその回動を許
容されるため、これに支持された中継ギア(15)の小ギ
ア部が逆方向リールギア(17)に噛合し、リールギア
(17)とともにリールガイド(19)が反時計方向に定速
回転してテープの巻き取りを行う。
正方向早送りモード(第8図) 停止モードから正方向早送りモードを選択する操作キー
が操作されると、第10図(c)に示すように、モータ
(2)が駆動すると共に、プランジヤ(47)がまず瞬間
的に吸引動作を行う。
従つて、前述した正方向再生モードの場合と同様に、カ
ムギア(24)が回転を開始し、方向切替スライド(31)
はそのボス(31c)が第2カム部(29)に係合する以前
に正方向切替位置に戻る。
そして、カムギア(24)の第1カム部(28)が駆動スラ
イド(34)のボス(34a)に係合するより少し早いタイ
ミングで再びプランジヤ(47)の吸引動作が行われ、こ
れが一定時間継続される。
従つて、第1カム部(28)によつて駆動スライド(34)
及びヘツドスライド(33)が摺動操作されると、プラン
ジヤ(47)の吸引動作によつてストツパスライド(38)
が左方へ摺動操作されているため、第8図に示すよう
に、ヘツドスライド(33)の曲げ片(33b)が規制縁(3
8c)に当接するようになり、その再生位置への移動が阻
止される。
更に、RF選択レバー(37)のボス(37c)がストツパス
ライド(38)の受け片(38d)に当接する直前にプラン
ジヤ(47)が吸引動作を停止するため、ストツパスライ
ド(38)は右方へ摺動復帰しようとするが、係止突片
(38a)が曲げ片(33b)に当接するため、ストツパスラ
イド(38)は少し摺動復帰するのみで曲げ片(33b)が
規制縁(38c)に当接する状態は維持され、受け片(38
d)がボス(37c)からずれた位置に保持されることにな
る。
この状態でカムギア(24)が更に回転すると、駆動スラ
イド(34)は第2位置まで摺動してロツクレバー(36)
により位置保持されるが、ヘツドスライド(33)はその
移動が規制縁(38c)により阻止されるため、ばね(3
5)が伸張して両者に移動量の差が生じる。
この移動量の差は、駆動スライド(34)に支持されたRF
選択レバー(37)のボス(37d),(37e)とヘツドスラ
イド(33)の突壁(33a1),(33a2)との間に隙間を生
じ、RF選択レバー(37)が揺動自在となり、これと連結
した揺動レバー(7)も揺動自在となる。
この時、プーリ(6)を支持した揺動レバー(7)は、
プーリ(6)がモータ(2)により時計方向に回転する
ことにより反時計方向の回動力を受けているため、揺動
レバー(7)は反時計方向に揺動し、そのRF中継ギア
(20)が反転用ギア(21)を介してギア(22)に噛合
し、これによりリールガイド(18)が時計方向に高速回
転し、早送りの巻き取り動作が行われる。
この時、両中継ギア(14),(15)の軸部(14a),(1
5a)はそれぞれ再生位置より手前の阻止位置に停止され
たヘツドスライド(33)の両側袖部に係合するため、中
継ギア(14),(15)がそれぞれリールギア(16),
(17)に噛合することはない。
尚、このモードは再生早送り動作(キユー動作)を兼用
している。
正方向巻戻しモード(第9図) 停止モードから正方向巻戻しモードを選択する操作キー
が操作されると、第10図(d)に示すように、モータ
(2)の駆動とプランジヤ(47)の吸引制御とが行われ
る。
この場合、カムギア(24)の回転力により駆動スライド
(34)及びヘツドスライド(33)が摺動するまでは、前
述の正方向早送りモードと同様であるが、プランジヤ
(47)の吸引動作が駆動スライド(34)の第2位置への
摺動完了T2後まで継続される。
すなわち、第9図に示すように、ヘツドスライド(33)
の曲げ片(33b)がストツパスライド(38)の規制縁(3
8c)に当接した後もストツパスライド(38)の摺動位置
がプランジヤ(47)によつて保持されるため、RF選択レ
バー(37)のボス(37c)が受け片(38d)に対向したま
ま駆動スライド(34)が第2位置まで摺動操作されるこ
とになる。
従つて、ヘツドスライド(33)の摺動が規制された後、
ボス(37c)が受け片(38d)に係合し、この後も駆動ス
ライド(34)が摺動を続けることにより、ヘツドスライ
ド(33)との間に移動量の差を形成していく駆動スライ
ド(34)が軸部(37a)を移動させてRF選択レバー(3
7)をボス(37c)を中心に反時計方向に回動させること
になり、これに連結された揺動レバー(7)が時計方向
に揺動する。
このため、RF中継ギア(20)がギア(23)に噛合し、リ
ールガイド(19)が反時計方向に高速回転し、巻戻しの
巻き取り動作が行われる。
この後、プランジヤ(47)の吸引動作は停止するが、ボ
ス(37c)が受け片(38d)に係合することにより、スト
ツパスライド(38)はこの位置が保持される。
この場合も、ヘツドスライド(33)が中継ギア(14),
(15)のそれぞれの軸部(14a),(15a)に係合するた
め、これらがリールギア(16),(17)に連結されるこ
とはない。
尚、このモードは再生巻戻し動作(レビユー動作)を兼
用している。
逆方向巻戻しモード,早送りモード 第10図(e)に示すように、モータ(2)の駆動ととも
に開始したプランジヤ(47)の吸引動作を駆動スライド
(34)の摺動途中まで継続すると、カムギア(24)の第
2カム部(29)により方向切替スライド(31)が右方の
逆方向切替位置に操作される以外は前記した正方向早送
りモードと全く同様に動作し、逆方向巻戻しモードとな
る。
又、第10図(f)に示すように、プランジヤ(47)の吸
引動作を駆動スライド(34)の摺動完了後まで継続する
と、方向切替スライド(31)が逆方向切替位置に操作さ
れる以外は正方向巻戻しモードと全く同様に動作し、逆
方向早送りモードとなる。
尚、前述した各種動作モードから停止モードへのモード
切り替えは、プランジヤ(47)を瞬間的に吸引動作させ
ることにより実現する。
すなわち、プランジヤ(47)の吸引動作によつてトリガ
レバー(40)が反時計方向に回動すると、その係止ピン
(42a)がカムギア(24)の第2係止部(25b)から外れ
るため、カムギア(24)はスプリングワイヤ(27)によ
り回転され、駆動ギア(3a)が第2欠歯部(24b)から
外周ギア部に噛合し、カムギア(24)の回転が行われ
る。
そして、カムギア(24)のボス(30)がロツクレバー
(36)の折曲片(36b)に係合し、ロツクレバー(36)
を時計方向に回動させるため、駆動スライド(34)のロ
ツクが解除され、駆動スライド(34)及びヘツドスライ
ド(33)がそれぞれ第1位置及び停止位置に摺動復帰す
る。
その後、駆動ギア(3a)が第1欠歯部(24a)に対向
し、かつ、トリガレバー(40)の係止ピン(42a)が第
1係止部(25a)に係止し、これによりカムギア(24)
が停止し、第1図に示した停止モードとなる。
一方、前述したテープレコーダのモード切替装置では、
キユー、レビユーモードから停止モードを経て再生モー
ドに移行することにより、自動選曲動作を容易に行うこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているため、次
に記載する効果を奏する。
1個のプランジヤの吸引動作により、トリガレバーの回
転体からの係止解除動作と、方向切替部材の回転体との
係合動作と、高速走行選択用ストツパ部材のヘツドスラ
イドへの係止動作とを行わせるとともに、このプランジ
ヤの吸引のタイミングでこれらの動作を組み合わせて各
種のモードを形成できるため、非常に簡単な構成ですべ
てのモードの切り替えが実現できる。
又、高速走行モードを選択する際、プランジヤの吸引動
作によりストツパ部材を作動させてヘツドスライドの再
生位置への移動を阻止し、駆動部材との間に形成された
移動量の差で高速走行選択部材を変位させ、高速走行を
行わせることができるため、高速走行選択のために複雑
な機構を要せず、構造が簡単になる。
この場合、ストツパ部材と高速走行選択部材とをプラン
ジヤの吸引タイミングによつて係脱し、早送りモードと
巻戻しモードとを選択する構成にすれば、早送りモード
と巻戻しモードとの特別な切換機構も不要となり、構造
がさらに簡単になる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明によるテープレコーダのモード切替装置の
1実施例を示し、第1図は停止モードを示す裏面図、第
2図はカムギアの裏面図、第3図はヘツドスライド,駆
動スライド及びストツパスライドを示す裏面図、第4図
ないし第9図はそれぞれ異なる動作状態を示す裏面図、
第10図(a)ないし(f)はそれぞれ各種動作モードに
おけるプランジヤの吸引動作を示すタイムチヤートであ
る。 (24)……カムギア、(25a),(25b)……第1,第2係
止部、(28),(29)……第1,第2カム部、(31)……
方向切替スライド、(33)……ヘツドスライド、(34)
……駆動スライド、(35)……ばね、(37)……RF選択
レバー、(38)……ストツパスライド、(40)……トリ
ガレバー、(47)……プランジヤ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係止部及び第1,第2カム部を有する回転体
    と、 前記係止部に係止して前記回転体の回転を阻止するトリ
    ガレバーと、 前記第1カム部に係合して停止位置から再生位置へ移動
    するヘツドスライドと、 前記第2カム部に係脱自在に係合して定速送りのテープ
    走行方向を切り替える方向切替部材と、 前記ヘツドスライドに係脱自在に係止して前記再生位置
    への移動を阻止する高速走行選択用のストツパ部材と、 吸引動作により前記トリガレバーの係止解除,前記方向
    切替部材の前記第2カム部への係合及び前記ストツパ部
    材の前記ヘツドスライドへの係止をそれぞれ行う1個の
    プランジヤと、 を備え、前記プランジヤの吸引タイミングの制御ですべ
    てのモードの切り替えを行うことを特徴とするテープレ
    コーダのモード切替装置。
  2. 【請求項2】プランジヤの吸引動作により間欠的に駆動
    される回転体と、 前記回転体の回転力により第1位置から第2位置へ移動
    する駆動部材と、 前記駆動部材にばねで連結され前記駆動部材の第1位置
    から第2位置への移動に応じて停止位置から再生位置へ
    移動するヘツドスライドと、 早送り,巻戻しの高速走行モード時に前記プランジヤの
    吸引動作により前記ヘツドスライドの再生位置への移動
    を阻止するストツパ部材と、 前記駆動部材に支持され前記ヘツドスライドの再生位置
    と前記ストツパ部材による阻止位置との移動量の差を利
    用して変位し高速走行を行わせる高速走行選択部材と、 を備えたことを特徴とするテープレコーダのモード切替
    装置。
  3. 【請求項3】プランジヤの吸引動作によってヘツドスラ
    イドの再生位置への移動を阻止したストツパ部材と高速
    走行選択部材とを、前記プランジヤの吸引タイミングの
    制御により係脱自在に係合し、早送りモードと巻戻しモ
    ードとを選択することを特徴とする請求項記載のテー
    プレコーダのモード切替装置。
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