JPH0450580Y2 - - Google Patents

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JPH0450580Y2
JPH0450580Y2 JP1986137152U JP13715286U JPH0450580Y2 JP H0450580 Y2 JPH0450580 Y2 JP H0450580Y2 JP 1986137152 U JP1986137152 U JP 1986137152U JP 13715286 U JP13715286 U JP 13715286U JP H0450580 Y2 JPH0450580 Y2 JP H0450580Y2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor
    • G11B15/444Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor reversing arrangements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/90Tape-like record carriers

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、テープの二方向への走行に対して録
音あるいは再生のプレイを行なうことができるオ
ートリバース式テーププレーヤに係り、特に1個
のモータと切換部材によつて、テープの二方向へ
の移動によるプレイを可能にしたモード切換装置
に関する。
〔考案の背景〕
第9図は従来のオートリバース式テーププレー
ヤのモード切換装置を平面図によつて示してい
る。この従来例は本願出願人の先願である実願昭
60−79813号の明細書および図面に開示されてい
るものである。
このテーププレーヤの切換機構は、第10図に
示すような切換ギヤ111を設けている点に特徴
がある。この切換ギヤ111の周囲には歯112
が形成されているとともに、2箇所の歯の欠損部
113aと113bが設けられている。また表面
にはヘツドベース駆動用のカム115と、ブレー
キ駆動用のカム114が設けられている。
モータの動力は左右一対のフライホイール11
6aと116bに伝達され、フライホイール11
6aと一体のキヤプスタン117aが常に反時計
方向へ駆動され、またフライホイール116bと
一体のキヤプスタン117bが常に時計方向へ駆
動されている。そして右側のキヤプスタン117
aと一体の駆動ギヤ118(常に反時計方向へ回
転している)が切換ギヤ111を駆動することに
よつて各モードの切換えがなされる。このモード
の切換えのタイミングはソレノイド119によつ
て行なわれる。すなわち操作信号に応じてソレノ
イド119が励磁されるとシヤーシ110の裏側
に設けられているトリガーレバー121が回動
し、その下端に設けられたロツクピン122が切
換ギヤ111のロツクを解除する。これにより、
切換ギヤ111が駆動ギヤ118により回転駆動
される。切換ギヤ111が回転する際、カム11
5がヘツドベース125を移動させ、左右のピン
チローラ126a,126bならびに磁気ヘツド
127が所定のモード位置まで移動させられて、
各動作モードが設定される。またカム116によ
つてブレーキレバー128が持ち上げられ、左右
のリールギヤ132aと132bに対するブレー
キが解除されて、左右のリール台131aと13
1bが駆動可能な状態に設定されるようになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この種のオートリバース式テーププレーヤの動
作としては、テープを図示右方向へ走行させて磁
気ヘツド127による録音または再生を行なうノ
ーマルプレイモード、テープをこれと逆の方向
(図の左方向)へ走行させて磁気ヘツド127に
よる録音または再生を行なうリバースプレイモー
ド、さらにはテープを図の右方向へ高速にて走行
させるテープ早送りモード、テープを逆方向へ走
行させるテープ巻戻しモードなどの各モードがあ
る。
上記構造のオートリバース式テーププレーヤで
は、磁気ヘツド127のテープ方向への前進と後
退の切換えを切換ギヤ111の回転によつて制御
し、また同じく切換ギヤ111によつて駆動され
るモード切換レバー(図示せず)と、ヘツドベー
ス125の移動とによつて、一対のピンチローラ
126aと126bのいずれかがキヤプスタン1
17a,117bに接触するように制御してい
る。すなわち、ノーマルプレイモードとリバース
プレイモードの両モードにおいて、右側のキヤプ
スタン117aならびに駆動ギヤ118は常に反
時計方向へ回転させ、左側のキヤプスタン117
bは常に時計方向へ回転させている。そして一対
のピンチローラ126aと126bを選択的にキ
ヤプスタン117aまたは117bに接触させる
ことによつてテープの走行方向を選択し、且つ磁
気ヘツド127を前進後退させることによつて、
両プレイモードの切換えを行なつている。
しかしながら、オートリバース式テーププレー
ヤでは、キヤプスタン117aと117bの駆動
の他に、各リール台131aと131bの駆動な
らびにその動力の切換えも同時に行なわなくては
ならない。すなわちノーマルプレイモードのとき
には、右側のリール台131aを反時計方向へ回
転させる必要があり、リバースプレイモードでは
左側のリール台131bを時計方向へ回転させる
必要がある。しかも、ノーマルプレイモードでは
テープ供給側となる左側のリール台131bへの
動力の伝達を断たなくてはならず、逆にリバース
プレイモードでは右側のリール台131aに対す
る動力を断たなくなはならない。そのため、従来
は、第9図に示すように、両リールギヤ132a
と132bに対して選択的に噛み合うアイドルギ
ヤ133を設けるなどして、各リールギヤ132
a,132bを別々に駆動している。
しかしながら、ノーマルプレイモードとリバー
スプレイモードの両モードにおいて、キヤプスタ
ン117a,117bおよび駆動ギヤ118は常
に同じ方向へ回転させておく必要があるのに対
し、前記アイドルギヤ133などを駆動するため
のモータはモード毎にその回転方向を逆にしなけ
ればならない。このようにキヤプスタン117a
と117bを駆動する動力伝達系と、リール台1
31a,131bを駆動する動力伝達系は、その
基本的な動力伝達動作が全く異なつている。
したがつて、従来のオートリバーステーププレ
ーヤでは、キヤプスタン117a,117bなど
を駆動するためのモータと、リール台131a,
131bを駆動するためのモータを別々に設け、
その動力の伝達の切換えも別々に行なつているの
が現状である。
また、1つのモータによつて両動力系を駆動す
ることを考える場合には、各系への動力の切換え
のためにソレノイドが多数必要となり、またソレ
ノイドによつて駆動される切換機構も非常に複雑
なものが要求されることになる。
このように、従来のオートリバース式テーププ
レーヤでは、モータを2個設けるか、あるいはソ
レノイドを多数設けることが必要とされ、モータ
やソレノイドの数をこれ以上少なくすることは不
可能とされていた。最近のテーププレーヤは小型
軽量化が進められているが、モータの数やソレノ
イドの数をこれ以上少なくできない限り、小型軽
量化は限界とされていた。
本考案は上記従来の問題点を解決するものであ
り、1つのモータならびに1種類の切換機構によ
つて、磁気ヘツドならびにピンチローラの位置の
切換えと、一対のリール台に対する動力伝達の切
換えとの両切換動作ができるようにし、モータの
数を最少限としまたソレノイドの数も最少限にす
ることを可能としたオートリバース式テーププレ
ーヤのモード切換装置を提供するものである。
〔問題点を解決するための具体的な手段〕
本考案によるオートリバース式テーププレーヤ
のモード切換装置は、 モータMによつて回転駆動される一対のキヤプ
スタン4a,4bならびにリール駆動ギヤ11
と、 リール駆動ギヤ11に噛み合つており且つリー
ル駆動ギヤ11の回転方向に応じて首振り動作
し、一対のリール台2a,2bに設けられた一対
のリールギヤ3a,3bに対して選択的に噛み合
うアイドルギヤ15と、 移動自在に支持され且つ前記一対のリールギヤ
3a,3bのいずれか一方と前記アイドルギヤ1
5との双方に噛み合う方向へ付勢されているギヤ
50と、 前記ギヤ50が一方のリールギヤとアイドルギ
ヤとの双方へ噛み合う方向へ移動するのを規制す
る規制部71と、前記アイドルギヤ15がギヤ5
0と噛み合わない側のリールギヤの方向へ首振り
動作するのを阻止する規制部72とを有している
規制レバー70と、 ノーマルプレイモードとリバースプレイモード
のいずれかのモードへの切換え時に、規制部71
がギヤ50のリールギヤ方向への移動を許容し且
つ規制部72がアイドルギヤ15の首振り動作を
規制する位置へ、前記規制レバー70を移動させ
る切換部材40,60と、 を有しているものである。
このオートリバース式テーププレーヤでは、モ
ータMを1個だけ装備しており、ノーマルプレイ
モードとリバースプレイモードの両モードにおい
て、リール駆動ギヤ11と一対のキヤプスタン4
a,4bとを同じ方向へ回転させている。そし
て、ノーマルプレイモードとリバースプレイモー
ドの切換えにおいて、リール台2a,2bへの駆
動を切換えるに際し、一方のモードではアイドル
ギヤ15の首振り動作によつて、リール駆動ギヤ
11からの動力を一方のリールギヤ3aに伝達さ
せ、また他のモードに切換えるときには、リール
駆動ギヤ11の回転方向はそのままとし、アイド
ルギヤ15の前記首振り動作を規制するととも
に、切換え用のギヤ50を移動させ、これをアイ
ドルギヤ15と他方のリールギヤ3bとの間に介
在させて、このリールギヤ3bに対して逆転させ
た動力を伝達するようにしている。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図〜第8図の図面
によつて説明する。
第1図はオートリバース式テーププレーヤをシ
ヤーシの表面側から見た平面図、第2図はシヤー
シの裏面に配置された駆動部をシヤーシを透視し
て示した平面図、第3図と第4図は駆動部に設け
れらた切換ギヤを動作別に示した平面図、第5図
〜第8図はシヤーシの裏面に配置されたモード切
換機構をシヤーシを透視して動作別に示した平面
図である。
シヤーシ1の裏面には第2図に示す駆動部を構
成する部材と、第5図〜第8図に示すモード切換
機構を構成する部材とが配置されているが、説明
の都合上別々に図示している。
第1図に示すように、シヤーシ1の表面には、
一対のリール台2aと2bが設けられている。こ
のリール台2aと2bの各々は、リールギヤ3a
と3bと一緒に回動するように支持されている。
また、シヤーシ1の表面には一対のキヤプスタン
4aと4bが回転自在に設けられており、これら
の部材上にカセツトハーフ(図示せず)を装填で
きるようになつている。
第2図に示すように、このオートリバース式の
テーププレーヤでは、シヤーシ1の裏面に、駆動
源となる1個のモータMと1個のソレノイドSが
設けられている。この1個のモータMと1個のソ
レノイドSのみにて、各種モードの設定ならびに
各モードにおけるテープの駆動が行なえるように
なつている。
第2図に示すように、モータMには駆動プーリ
5が固定されている。またシヤーシ1の裏面には
軸7によつて支持された従動プーリ6、ならびに
フライホイール8と9が配設されている。フライ
ホイール8は前記キヤプスタン4aと一体となつ
ており、フライホイール9はキヤプスタン4bと
一体となつている。駆動プーリ5、従動プーリ6
および各フライホイール8,9には1本のゴムベ
ルト10が掛けられており、モータMの動力によ
つて各々が回転駆動される。モータMは正逆両方
向へ回転する。モータMは、ノーマルプレイモー
ド、リバースプレイモード、テープ早送りモード
ならびにキユーモードでは反時計方向へ回転し、
ゴムベルト10がα方向へ駆動される。また、テ
ープ巻戻しモードとレビユーモードのときにのみ
時計方向へ回転し、ゴムベルト10がβ方向へ駆
動される。
第1図に示すように、軸7にはリール駆動ギヤ
11が回転自在に支持されている。すなわち従動
プーリ6とリール駆動ギヤ11は重ね合わされ、
共通の軸7に対して各々が独立して回転できるよ
うに支持されている。また従動プーリ6とリール
駆動ギヤ11の間にはフエルトなどによる摩擦部
材12が介在されており、且つ従動プーリ6とリ
ール駆動ギヤ11はスプリングなどによつて互い
に圧接する方向へ付勢されている。この圧接構造
により、従動プーリ6とリール駆動ギヤ11は、
負荷が小さいときに一体となつて回転し、リール
駆動ギヤ11に負荷が作用した場合には、モータ
Mにて駆動される従動プーリ6とリール駆動ギヤ
11との間がスリツプできるようになつている。
第1図に示すように、従動プーリ6ならびにリ
ール駆動ギヤ11を支持している軸7にはアイド
ルアーム13が回動自在に支持されており、この
アイドルアーム13の先端にはピン14によつて
アイドルギヤ15が支持されている。アイドルギ
ヤ15は前記リール駆動ギヤ11と常に噛合つて
いる。アイドルアーム13とアイドルギヤ15は
首振り機構を構成している。モータMによつてリ
ール駆動ギヤ11が反時計方向へ駆動されると、
アイドルアーム13が一緒に反時計方向へ駆動さ
れ、アイドルギヤ15が右側のリールギヤ3aと
噛合う。そして右側のリールギヤ3aおよびリー
ル台2aが反時計方向へ駆動される。逆にリール
駆動ギヤ11が時計方向へ回動すると、アイドル
ギヤ15は左側のリールギヤ3bと噛合い、左側
のリールギヤ3bならびにリール台2bが時計方
向へ駆動される。
第2図〜第4図に示すように、シヤーシ1の裏
側には、切換ギヤ20が設けられている。この切
換ギヤ20はその回転動作によつて各種モードの
切換えを行なうためのものである。切換ギヤ20
は軸21によりシヤーシ1に対し回動自在に支持
されている。前記右側のキヤプスタン4aには駆
動ギヤ16が固定されており、切換ギヤ20の周
囲の歯はこの駆動ギヤ16と噛合う位置に対向し
ている。切換ギヤ20の周囲には2箇所の歯の欠
損部XとYが設けられており、欠損部Xあるいは
Yが駆動ギヤ16に対向しているときには、駆動
ギヤ16の動力が切換ギヤ20に伝達されず、欠
損部XならびにYが駆動ギヤ16から外れた時点
で駆動ギヤ16が切換ギヤ20の周囲の歯と噛合
い、モータMの動力が駆動ギヤ16を介して切換
ギヤ20に伝達されるようになつている。
駆動ギヤ20の裏面は凹形状であり、その周壁
面22には中心方向へ突出する三角形状のストツ
パ突起23aと23bが形成されている。また、
一方のストツパ突起23bから中心方向へわずか
に離れた位置にはもう1つのストツパ突起23c
が形成されている。一方、シヤーシ1の裏面には
トリガーレバー30が設けられている。このトリ
ガーレバー30はピン31によつてシヤーシ1に
回動自在に支持されている。トリガーレバー30
の図示上端の連結突起32はソレノイドSのプラ
ンジヤに連結されている。またトリガーレバー3
0はスプリング33によつて反時計方向すなわち
ソレノイドSのプラジャ突出方向へ付勢されてい
る。トリガーレバー30の下端部30aは切換ギ
ヤ20の裏面まで延びておりこの下端部30aに
ロツクピン34が固定されている。ロツクピン3
4は切換ギヤ20の裏面の凹部内に入り込んでい
る。このロツクピン34が前記ストツパ突起23
a,23b,24cのいずれかに封止されるとき
に、切換ギヤ20の時計方向への回転が阻止され
ることになる。
切換ギヤ20の表面にはL字形のヘツドベース
駆動カム24が突設されている。このヘツドベー
ス駆動カム24は、後述のヘツドベース40を駆
動するためのものである。切換ギヤ20の裏面に
は3個のガイドカム25a,25b,25cが設
けられている。ガイドカム25aと25bの間は
ガイド通路Z1であり、ガイドカム25bと25c
の間はガイド通路Z2である。後述のモード切換レ
バー60は、この各ガイド通路Z1とZ2とによつて
位置が決められる。
第1図に示すように、シヤーシ1の表面には、
ヘツドベース40が設けられている。このヘツド
ベース40は、図の上下方向(イ−ロ方向)へ摺
動自在に支持されている。ヘツドベース40上に
は磁気ヘツド41が支持されている。この磁気ヘ
ツド41はテープのノーマル方向(図の右方向)
への走行とリバース方向(図の左方向)への走行
の両モードに対応できる構造となつている。ヘツ
ドベース40がイ方向へ移動すると磁気ヘツド4
1がテープに接触し、ヘツドベース40がロ方向
へ移動すると磁気ヘツド41がテープから離れ
る。
また、ヘツドベース40は一対のピンチローラ
42aと42bの動作も制御している。この一対
のピンチローラ42aと42bは各々キヤプスタ
ン4aと4bに対向している。右側のピンチロー
ラ42aはホルダ43aに保持されており、この
ホルダ43aはピン44aによつてシヤーシ1に
回動自在に支持されている。また左側のピンチロ
ーラ42bはホルダ43bに保持されており、ホ
ルダ43bはピン44bによつてシヤーシ1に回
動自在に支持されている。図示しないスプリング
により、右側のホルダ43aは時計方向へ付勢さ
れ、左側のホルダ43bは反時計方向へ付勢され
ており、両ピンチローラ42aと42bは各々キ
ヤプスタン4aと4bに圧接する方向へ押されて
いる。しかしながら、左右の両ホルダ43aと4
3bにはホルダピン45aと45bが一体に設け
られており、この両ホルダピン45aと45bは
前記ヘツドベース40の図示下端左右に設けられ
た規制辺40aと40bに係止されている。ヘツ
ドベース40がロ方向へ後退すると、この規制辺
40aと40bによつてホルダピン45aと45
bが後退させられて、ピンチローラ42aと42
bがキヤプスタン4a,4bから離される。逆に
ヘツドベース40がイ方向へ移動すると、ピンチ
ローラ42aと42bはスプリングの力によつて
キヤプスタン4a,4bの方向へ進出する。
ヘツドベース40はスプリング46の力によつ
てロ方向へ付勢されている。またヘツドベース4
0の中央には駆動片40cが設けられている。こ
の駆動片40cはシヤーシ1の裏面方向へ折曲げ
られている。そしてこの駆動片40cは、前記ス
プリング46の付勢力により、切換ギヤ20上の
ヘツドベース駆動カム24に当接している。その
ため、前記切換ギヤ20が時計方向へ回転する
と、ヘツドベース駆動カム24が駆動片40cを
押圧し、ヘツドベース40をイ方向へ駆動するこ
とになる。
ヘツドベース40の上部に設けられた窓内には
リバースギヤ50が設けられている。このリバー
スギヤ50はピン51によつてリバースアーム5
2の先端に支持されている。リバースアーム52
はシヤーシ1の裏面に配置されており、ピン53
によつてシヤーシ1に対して回動自在に支持され
ている。そして、リアースアーム52の中央に設
けられたリバース規制ピン54ならびにリバース
ギヤ50がシヤーシ1の表面へ突出している。第
5図に示すように、リバースアーム52はスプリ
ング55によつて時計方向、すなわちリバースギ
ヤ50がリールギヤ3bと噛合う方向へ常に付勢
されている。また、ヘツドベース40の図示上端
には第一規制片40dが形成されている。第1図
の状態ではヘツドベース40がロ方向へ移動して
いるため、リバース規制ピン54が第一規制片4
0dの側方の溝40e内に介入することにより、
リバースアーム52の時計方向への回動が規制さ
れている。
また、第1図に示すように、ヘツドベース40
の中央部左右には一対の押圧片40fと40gが
設けられている。この各押圧片40fと40gは
紙面奥方向へ折曲げられており、シヤーシ1の裏
面側へ突出している。
第5図〜第8図に示すように、シヤーシ1の裏
面には、モード切換レバー60が設けられてり
る。第5図〜第8図では、動作を説明する必要上
から、ヘツドベース40(シヤーシ1の表面に設
けられている)を一点鎖線にて図示している。
モード切換レバー60はシヤーシ1に対し左右
方向(ハ−ニ)方向へのみ動作するように支持さ
れており、スプリング61によつてニ方向へ付勢
されている。モード切換レバー60の図示下端に
は図示上方へ折曲げられた駆動片62(第5図に
のみ図示し、第6図〜第8図では省略している)
が設けられており、この駆動片62の先端に駆動
ピン63が固定されている。第2図に示すよう
に、駆動ピン63は切換ギヤ20の裏面の凹部内
に入り込んでおり、且つ駆動ピン63はトリガレ
バー30の下端部30aの左側方に並んでいる。
前記切換ギヤ20が回動すると、駆動ピン63
は、切換ギヤ20の裏面のガイド通路Z1またはZ2
内に引き込まれ(第3図参照)、これによりモー
ド切換レバー60のハ−ニ方向への移動位置が決
められる。
モード切換レバー60の図示下端左右位置には
ピンチローラ規制窓64aと64bが形成されて
いる(第5図参照)。このピンチローラ規制窓6
4aと64bの図示上端には段差が設けられてお
り、この段差を介して図示下方へ突出している部
分が規制辺65aと65bになつている。前記ピ
ンチローラ42a,42bの各ホルダ43a,4
3bに設けられたホルダピン45a,45bはヘ
ツドベース40の規制辺40a,40bを通過し
て、このモード切換レバー60のピンチローラ規
制窓64aと64b内に挿入されている。すなわ
ち、ヘツドベース40に設けられた規制辺40
a,40bとモード切換レバー60に設けられた
規制辺65aと65bとの組合わせによつて、ピ
ンチローラ42a,42bの位置が交互に規制さ
れるようになつている。
モード切換レバー60の図示上端には規制レバ
ー70が連結されている(第5図参照)。モード
切換レバー60の上端にはピン66が固定され、
規制レバー70に形成された長穴70aにこのピ
ン66が挿入されており、規制レバー70は、モ
ード切換レバー60に対してイ−ロ方向へ動作す
るように連結されている。また、モード切換レバ
ー60と規制レバー70はスプリング73によつ
て連結されており、スプリング73の収縮力によ
り、規制レバー70がロ方向へ付勢され、規制レ
バー70がモード切換レバー60に引き込まれる
状態にて連結されている。この規制レバー70に
は、図示下方向へ突状に形成された第二規制片7
1と、図示上方へ突状に形成された第三規制片7
2とが一体に形成されている。第二規制片71は
前記リバースアーム52上のリバース規制ピン5
4を規制するためのものであり、第三規制片72
は前記アイドルギヤ15のピン14を規制するた
めのものである。
また、規制レバー70の図示下端左右には当圧
片70bと70cが設けられている。この当圧片
70bと70cは第5図の紙面手前方向へ折曲げ
られているものである。この両当圧片70bと7
0cは一定の条件の下で(第7図の状態で)、前
記ヘツドベース40の押圧片40fと40gに当
接する。
次に、上記構造のオートリバース式テーププレ
ーヤの動作を各モードごとに説明する。
(ストツプモード) 第1図、第2図ならびに第5図はストツプモー
ドを示している。このとき、切換ギヤ20はその
ストツパ突起23aがロツクピン34(ソレノイ
ドSは非励磁)に掛止されることによつて停止し
ている。このとき切換ギヤ20の歯の欠損部Xが
駆動ギヤ16に対向している。また切換ギヤ20
上のヘツドベース駆動カム24は図示下方向へ延
びる位置であるため、ヘツドベース40はこのヘ
ツドベース駆動カム24による駆動力を受けるこ
となく、スプリング46によつてロ方向へ移動さ
せられている。よつて、ヘツドベース40上の磁
気ヘツド41はテープから離れている。さらにヘ
ツドベース40の規制辺40a,40bによつて
ピンチローラのホルダ43a,43bと一体のホ
ルダピン45a,45bが押し下げられ、各ピン
チローラ42a,42bはキヤプスタン4a,4
bから離れる位置に後退している。
さらに、第1図および第5図に示すように、ヘ
ツドベース40の上端に設けられた第一規制片4
0dの側方の溝40eによつてリバース規制ピン
54が図の下方向へ押し下げられ、リバースアー
ム52は反時計方向へ回動させられている。よつ
て、リバースギヤ50は左側のリールギヤ3bか
ら離されている。
また、第5図において、モード切換レバー60
はスプリング61の力によつてニ方向へ移動させ
られている。
(テープの早送りモードと巻戻しモード) 第1図、第2図および第5図に示すストツプモ
ードの状態から、モータMを反時計方向へ回転さ
せると、ゴムベルト10がα方向へ走行する。そ
して従動プーリ6は反時計方向へ駆動される。同
時に右側のフライホイール8は反時計方向に、左
側のフライホイール9は時計方向へ駆動される。
従動プーリ6が反時計方向へ駆動されると、第1
図に示すリール駆動ギヤ11も一緒に反時計方向
へ回転する。この回転により、アイドルアーム1
3が反時計方向へ首振りし、アイドルギヤ15が
右側のリールギヤ3aに噛合う。よつて、右側の
リール台2aが反時計方向へ駆動され、テープが
早送りされる。
これとは逆に、モータMを時計方向へ回転させ
ると、ゴムベルト10がβ方向へ走行し、従動プ
ーリ6ならびにリール駆動ギヤ11が時計方向へ
駆動される。この回転により、アイドルアーム1
3は時計方向へ首振りし、アイドルギヤ15は左
側のリールギヤ3bに噛合わされ、左側のリール
台2bが時計方向へ駆動されて、テープが巻戻さ
れる。
(ノーマルプレイモードへの切換え) ノーマルプレイモードとは、磁気ヘツド41に
接触するテープが図示右方向へ走行している状態
にて、録音あるいは再生が行なわれる動作モード
である。
ノーマルプレイモードへ切換える際には、第1
図、第2図および第5図に示すストツプモードに
て、モータMを反時計方向へ始動し、ゴムベルト
10をα方向へ走行させるとともに、ソレノイド
Sを短時間励磁させる。ソレノイドSを励磁させ
ると、プランジヤが吸引され、トリガーレバー3
0が時計方向へ駆動されて、ロツクピン34がス
トツパ突起23aから離れる。このとき切換ギヤ
20にはブレーキレバー(図示せず)などによつ
て時計方向への付勢力が与えられる。よつて、ロ
ツクピン34がストツパ突起23aから離れる
と、前記付勢力によつて、直ちに切換ギヤ20が
時計方向へ駆動され、欠損部Xが駆動ギヤ16か
ら外れて切換ギヤ20の歯が駆動ギヤ16に噛合
う。駆動ギヤ16はモータMによつて反時計方向
へ駆動されているので、欠損部Xが外れた後は、
駆動ギヤ16によつて切換ギヤ20が時計方向へ
回転駆動される。ロツクピン34がストツパ突起
23aから離れた直後にソレノイドSが非励磁と
なるため、トリガーレバー30はスプリング33
の力により反時計方向へ復帰する。よつて、切換
ギヤ20の次の欠損部Yが駆動ギヤ16に対向す
る位置へ移動した段階で、ロツクピン34にスト
ツパ突起23bが当たり、切換ギヤ20はこの位
置にて再度ロツクされる(第3図の状態)。
切換ギヤ20が第2図の状態から第3図の状態
まで回動する間に、ヘツドベース駆動カム24
が、第1図に示す駆動片40cを図示上方向へ押
圧するため、ヘツドベース40がイ方向へ移動す
る。切換ギヤ20が第3図の状態でロツクされる
ときに、ヘツドベース40はイ方向へ最も大きく
移動して停止することになる。
一方、切換ギヤ20が回動する間に、切換ギヤ
20の裏面に設けられたガイドカム25cが駆動
ピン63をガイド通路Z2内に引き込む(第3図参
照)。よつて、モード切換レバー60は、第5図
のストツプモードよりもハ方向へわずかに移動し
た状態で停止する。第6図はこのノーマルプレイ
モードを示しているものである。
上記のヘツドベース40のイ方向の移動によ
り、磁気ヘツド41がテープに接触する位置まで
前進する。またヘツドベース40が前進すると、
規制辺40aと40bによつて規制されていたホ
ルダピン45aと45bが前進できる状態にな
り、ピンチローラ42a,42bがスプリングの
力によつてキヤプスタン4aと4bの方向へ前進
する。ただし、第6図に示しているように、モー
ド切換レバー60に設けられた一対の規制辺65
a,65bのうち左側のもの65bがホルダピン
45bの前進を阻止する位置へ移動するため、左
側のピンチローラ42bはキヤプスタン4bに接
触せず、右側のピンチローラ42aだけがキヤプ
スタン4aに圧接する。
また、ヘツドベース40のイ方向の移動に伴つ
て、それまでヘツドベース40の溝40eによつ
て規制されていたリバースアーム52がスプリン
グ55の力によつて時計方向へ駆動される。しか
し第6図に示すようにリバース規制ピン54が規
制レバー70に設けられた第二規制片71に当接
するので、リバースアーム52のそれ以上の回動
は規制される。よつてリバースギヤ50は左側の
リールギヤ3bとアイドルギヤ15から離れた位
置にある。
前述のように、このノーマルプレイモードで
は、モータMの動力によつて、従動プーリ6なら
びにリール駆動ギヤ11が反時計方向へ駆動され
ているので、アイドルギヤ15は反時計方向へ首
振り動作し、右側のリールギヤ3aに噛合い、右
側のリール台2aが反時計方向へ駆動される。よ
つて、装填されるカセツトハーフ内のテープは右
側のリール台2aによつて巻取られ、且つテープ
は右側のキヤプスタン4aとこれに圧接している
ピンチローラ42aに挟まれて図示右方向へ定速
にて送り出される。そしてテープに接触している
磁気ヘツド41により録音または再生動作が行な
われる。
なお、ノーマルプレイモードにおけるモータM
の回転数は、前述の早送りモードのときと同じで
ある。テープはキヤプスタン4aの送り速度に合
わせて低速にて送り出されるため、リール台2a
の単位時間当りの回転数は早送りモードのときよ
りも規制されることになる。このときのリール台
2aの回転速度と従動プーリ6の回転速度との差
は、摩擦部材12を介してのリール駆動ギヤ11
と従動プーリ6とのスリツプによつて吸収され
る。
(ノーマルプレイモードからキユーモードまたは
レビユーモードへの切換え) キユーモードはテープが右方向へ早送りされ、
且つ磁気ヘツド41がテープに軽く接触する状態
を云い、レビユーモードはテープが左方向へ巻戻
しされ、且つ磁気ヘツド41がテープに軽く接触
する状態を云う。このキユーモードまたはレビユ
ーモードによつて曲の頭出しなどが行なわれる。
ノーマルプレイモード(第3図の状態)にてソ
レノイドSを励磁させると、ロツクピン34がス
トツパ突起23bから離れる。ノーマルプレイモ
ードでは、スプリング46によるヘツドベース4
0のロ方向への復帰力がヘツドベース駆動カム2
4に作用するため、切換ギヤ20は時計方向へ付
勢され続けている。よつて、ロツクピン34がス
トツパ突起23bから離れると、この付勢力によ
つて切換ギヤ20が時計方向へ回転し、ストツパ
突起23cがロツクピン34に当たつた状態にて
切換ギヤ20が再度ロツクされる(第4図参照)。
このとき切換ギヤ20の欠損部Yは駆動ギヤ16
に対向したままである。キユーモードまたはレビ
ユーモードでは、ソレノイドSが励磁され続け、
第4図の状態に維持される。
切換ギヤ20が第4図の位置へわずかに回動す
ると、ヘツドベース駆動カム24も時計方向へわ
ずかに回動するため、ヘツドベース40はノーマ
ルプレイモード位置からロ方向へわずかに後退さ
せられる。ノーマルプレイモードでは、磁気ヘツ
ド41がテープに強く接触して、テープをカセツ
トハーフ内に撓ませているが、キユーモードまた
はレビユーモードでは磁気ヘツド41がロ方向へ
後退し、テープに軽く接触する位置となる。さら
にヘツドベース40の右側の規制辺40aによつ
て右側のピンチローラ42aがキヤプスタン4a
から離される。
また、第6図のノーマルプレイモードと同様
に、第二規制片71によつてリバース規制ピン5
4が規制されているので、リバースギヤ50は左
側のリールギヤ3bならびにアイドルギヤ15か
ら離れたままとなつており、アイドルギヤ15の
首振り動作はリバースギヤ50によつて邪魔され
ない状態である。
キユーモードは、上記の状態にて、モータMを
反時計方向へ回動させることによつて行なわれ
る。テープの早送りモードと同様に、アイドルギ
ヤ15の首振りにより右側のリールギヤ3aが反
時計方向へ駆動される。ピンチローラ42aはキ
ヤプスタン4aから離れているので、テープにキ
ヤプスタン4aの力が作用せず、右側のリール台
2aによつてテープが速い速度にて巻き取られ、
テープに軽く接触している磁気ヘツド41によつ
て曲の頭出しなどが行なわれる。逆にレビユーモ
ードでは、モータMを時計方向へ逆転させる。リ
ール駆動ギヤ11は時計方向へ駆動され、アイド
ルギヤ15の首振り動作により、左側のリール台
2bが時計方向へ駆動されることになる。
(ノーマルプレイモードまたはキユーモード、レ
ビユーモードからストツプモードへの切換え) 第6図に示すノーマルプレイモードからストツ
プモードへ切換えるときには、一旦キユーモード
またはレビユーモードへ切換えた後に、ストツプ
モードへ移行する。
キユーモードまたはレビユーモードでは切換ギ
ヤ20が第4図の状態である。キユーモードまた
レビユーモードにて励磁し続けていたソレノイド
Sの通電を断つと、トリガーレバー30がスプリ
ング33によつて反時計方向へ復帰する。よつ
て、ロツクピン34がストツパ突起23cから外
れる。切換ギヤ20はヘツドベース40によつて
ロ方向へ押され続けているため、ロツクピン34
が外れると、切換ギヤ20は時計方向へ回動し欠
損部Yが駆動ギヤ16から外れる。その後切換ギ
ヤ20は、モータMにて駆動され続けている駆動
ギヤ16と噛み合つて時計方向へ回転させられ
る。この切換ギヤ20の回転は、ストツパ突起2
3aがロツクピン34に当たるまで続けられる。
この間、ヘツドベース40がスプリング46の力
によつてロ方向へ後退させられる。
そして第1図、第2図および第5図に示すスト
ツプモードへ戻ると、切換ギヤ20は再びロツク
され、前述の如く、磁気ヘツド41がテープから
離れ、また左右のピンチローラ42aと42bが
キヤプスタン4a,4bから大きく離れる位置へ
後退させられる。
また、ストツプモードへ移行する間、ヘツドベ
ース40に設けられた第一規制片40dの下端斜
辺によつてリバース規制ピン54が図示下方へ押
され、リバースアーム52が反時計方向へ回動す
る。ストツプモードへ移行した後は、第1図に示
すようにリバース規制ピン54が溝40e内に保
持される状態となる。
(ストツプモードからリバースプレイモードへの
切換え) リバースプレーモードでは、磁気ヘツド41に
接触するテープが図において左方向へ送られ、す
なわちノマールプレイモードとテープ走行方向が
逆になつた状態にて録音や再生が行なわれる。
リバースプレイモードへの切換えは、ノーマル
プレイモードへの切換えと基本的には同じである
が、モード切換レバー60の位置がノーマルプレ
イモードのときと相違する。
リバースプレイモードへの切換えは第1図、第
2図および第5図に示すストツプモードにおい
て、ソレノイドSを励磁させることによつて行な
われる。ソレノイドSが励磁され、トリガーレバ
ー30のロツクピン34がストツパ突起23aか
ら離れることによつて、切換ギヤ20が時計方向
へ駆動され、第3図に示す切換ギヤ20のロツク
状態に至る。そしてこの間に、ヘツドベース40
がヘツドベース駆動カム24によつて、イ方向へ
移動させられる。
しかしながらストツプモードからリバースプレ
イモードへの切換えのときには、ノーマルプレイ
モードへの切換えのときよりもソレノイドSが長
く励磁される。ソレノイドSが長く励磁される
と、時計方向へ駆動されるトリガーレバー30の
下端部30aがモード切換レバー60の駆動片6
2に設けられた駆動ピン63を図示左方向へ押し
出す。この状態で切換ギヤ20が時計方向へ回動
すると、切換ギヤ20の裏面のガイドカム25a
の先端が駆動ピン63に掛かり、その後の切換ギ
ヤ20の回転により、駆動ピン63がガイド通路
Z1内に引き込まれ(第3図参照)、モード切換レ
バー60がハ方向へ移動させられた状態で停止す
る。
モード切換レバー60がハ方向へ移動すると、
規制レバー70も一緒に移動するため、規制レバ
ー70の当圧片70bと70cが図示左方向へ移
動して、ヘツドベース40の押圧片40fと40
gに対向するに至る。切換ギヤ20が第3図の状
態まで回動して、リバースプレイモードへの切換
えが完了すると、ヘツドベース駆動カム24によ
つてヘツドベース40がイ方向へ移動するが、こ
のとき押圧片40fと40gが当圧片70bと7
0cに当接して、規制レバー70がイ方向へ持ち
上げられる(第7図の状態)。この規制レバー7
0のイ方向への移動はモード切換レバー60との
間のスプリング73が伸びることによつて許容さ
れる。第7図に示す状態では、第二規制片71が
左側へ移動し、リバース規制ピン54から外れる
ので、リバースアーム52はスプリング55の力
によつて時計方向へ何ら規制を受けることなく回
動し、リバースギヤ50が左側のリールギヤ3b
とアイドルギヤ15の双方に噛み合う位置へ移動
する。また規制レバー70がイ方向へ上昇する
と、第三規制片72がアイドルギヤ15を支持し
ているピン14の右側部に当接し、アイドルアー
ム13の反時計方向への首振り動作を規制する。
リバースプレイモードではモータMの回転方向
がノーマルプレイモードのときと同じ反時計方向
である。よつて従動プーリ6とリール駆動ギヤ1
1の回転方向は反時計方向である。第7図に示す
ように、このときのアイドルギヤ15の反時計方
向への首振りは前記第三規制片72によつて規制
されているので、アイドルギヤ15は右側のリー
ルギヤ3aとは噛み合わず、アイドルギヤ15の
回転はリバースギヤ50を介して左側のリールギ
ヤ3bに伝達される。これにより左側のリールギ
ヤ3bとリール台2bは時計方向へ駆動される。
一方モータMの回転が反時計方向であるため、
左側のキヤプスタン4bはフライホイール9とと
もに時計方向へ定速にて駆動される。さらに第7
図に示すようにリバースプレイモードでは、モー
ド切換レバー60がハ方向へ移動しているので、
右側のピンチローラ規制窓64aの規制辺65a
が右側のホルダピン45aの前方に対向してい
る。よつてヘツドベース40がイ方向へ移動して
も、右側のピンチローラ43aのホルダ43aの
回動は規制辺65aによつて規制される。よつて
左側のピンチローラ42bのみがキヤプスタン4
bに圧接し、右側のピンチローラ42aはキヤプ
スタン4aから離されている。
したがつて、テープは左側のキヤプスタン4b
とピンチローラ42bとに挟持され、キヤプスタ
ン4bの回転によつて左方向へ定速にて送られ
る。これとともに、左側のリール台2bによつて
テープが巻き取られる。そして図の左方向へ走行
するテープに対して磁気ヘツド41による録音ま
たは再生が行なわれる。
(リバースプレイモードからキユーモードまたは
レビユーモードへの切換え) リバースプレイモードでは、切換ギヤ20が第
3図に示す状態にてロツクされている。ソレノイ
ドSを励磁させ、そのまま通電し続けると、第4
図に示すようにストツパ突起23cがロツクピン
34に当接した状態で切換ギヤ20がロツクされ
る。このときヘツドベース40がロ方向へわずか
に後退する。よつて第8図に示すように、ヘツド
ベース40によつて持ち上げられていた規制レバ
ー70がスプリング73の力によつてロ方向へ戻
される。そして、規制レバー70の第三規制片7
2が後退しアイドルギヤ15の首振り動作を可能
にする。またヘツドベース40の第一規制片40
dがリバース規制ピン54をロ方向へ押し、リバ
ースアーム52が反時計方向へ回動させられて、
リバースギヤ50がリースギヤ3bから離れ且つ
アイドルギヤ15の首振りを邪魔しない位置まで
後退する。
ヘツドベース40のロ方向への後退により磁気
ヘツド41がテープに軽く接触する状態となる。
またヘツドベースの規制辺40bによりピンチロ
ーラ42bはキヤプスタン4bから離される。よ
つてモータMを反時計方向へ回転させれば、リー
ル駆動ギヤ11が反時計方向へ回動し、同方向へ
首振りするアイドルギヤ15が右側のリールギヤ
3aと噛み合い、右側のリール台2aが駆動され
てテープが早送りされ、キユー動作が行なわれ
る。逆にモータMを時計方向へ駆動させれば、ア
イドルギヤ15が首振りして左側のリールギヤ3
bに噛み合い、左側のリール台2bが駆動され
て、テープが巻き戻され、レビユー動作が行なわ
れる。
なお、図の実施例では、リバースプレイモード
に切換えるときにリバースギヤ50を左側のリー
ルギヤ3bとアイドルギヤ15の間に介在させて
いるが、これとは逆にノーマルプレイモードへの
切換え時にギヤ50と同じものを右側のリールギ
ヤ3aとアイドルギヤ15との間に介在させ、且
つこのときにアイドルギヤ15の時計方向への首
振りを規制するようにしてもよい。ただし、この
場合には、図の実施例とは逆に、リールギヤ11
を常に時計方向へ回転させておくことが必要であ
る。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、例えばリバース
プレイモードへの切換え時に、リバースギヤを一
方のリールギヤとアイドルギヤとの間へ介在さ
せ、且つアイドルギヤが他方のリールギヤの方向
へ首振りするのを防止しているため、ノーマルプ
レイとバースプレイの両モードにおいて、リール
駆動ギヤを常に同じ方向へ回転させ続ければよい
ことになる。よつて、1つのモータによつて一対
のキヤプスタンとリール駆動ギヤとを同じ方向へ
駆動できることになり、キヤプスタンの駆動系と
リール台の駆動系に、同じモータを使用できるこ
とになる。よつて従来のようにモータを2個設け
ることは不要である。またリバースギヤなどを駆
動する切換部材として、ピンチローラを規制する
モード切換レバーとヘツドベースを使用できるの
で、この切換部材の構造も従来に比べて複雑にな
ることはない。また図の実施例のように構成すれ
ば、モード切換レバーとヘツドベースの移動とを
1つの切換ギヤと1つのソレノイドとによつて実
現できるようになる。
よつて、本考案では、1個のモータと1個のソ
レノイドによつてオートリバース式テーププレー
ヤを構成することも可能になり、小型化と消費電
力の削減ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本考案の実施例を示すもので
あり、第1図はオートリバース式テーププレーヤ
のモード切換装置をシヤーシの表面側から示す平
面図、第2図は第1図のテーププレーヤにおいて
シヤーシの裏面に配置された動力伝達部をシヤー
シを透視して示す平面図、第3図はプレイモード
における切換ギヤのロツク状態を示す平面図、第
4図はキユーモードまたはレビユーモードにおけ
る切換ギヤのロツク状態を示す平面図、第5図〜
第8図は第1図に示すテーププレーヤにおいてシ
ヤーシの裏面に配置されたモード切換機構を動作
別に示すものであり、第5図はストツプモード、
第6図はノーマルプレイモード、第7図はリバー
スプレイモード、第8図はリバースプレイモード
から移行したキユーモードまたはレビユーモード
を示している。第9図は従来のオートリバース式
テーププレーヤのモード切換装置を示す平面図、
第10図はその切換ギヤを示す平面図である。 1……シヤーシ、2a,2b……リール台、3
a,3b……リールギヤ、4a,4b……キヤプ
スタン、8,9……フライホイール、11……リ
ール駆動ギヤ、13……アイドルアーム、15…
…アイドルギヤ、20……切換ギヤ、23a,2
3b,23c……ストツパ突起、30……トリガ
ーレバー、34……ロツクピン、40……ヘツド
ベース、41……磁気ヘツド、42a,42b…
…ピンチローラ、50……リバースギヤ、52…
…リバースアーム、54……リバース規制ピン、
55……リバースギヤを付勢するスプリング、6
0……モード切換レバー、70規制レバー、71
……リバースギヤの移動を規制する規制片、72
……アイドルギヤの首振りを規制する規制片、M
……モータ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) モータMによつて回転駆動される一対のキヤ
    プスタン4a,4bならびにリール駆動ギヤ1
    1と、 リール駆動ギヤ11に噛み合つており且つリ
    ール駆動ギヤ11の回転方向に応じて首振り動
    作し、一対のリール台2a,2bに設けられた
    一対のリールギヤ3a,3bに対して選択的に
    噛み合うアイドルギヤ15と、 移動自在に支持され且つ前記一対のリールギ
    ヤ3a,3bのいずれか一方と前記アイドルギ
    ヤ15との双方に噛み合う方向へ付勢されてい
    るギヤ50と、 前記ギヤ50が一方のリールギヤとアイドル
    ギヤとの双方へ噛み合う方向へ移動するのを規
    制する規制部71および前記アイドルギヤ15
    がギヤ50と噛み合わない側のリールギヤの方
    向へ首振り動作するのを阻止する規制部72と
    を有している規制レバー70と、 ノーマルプレイモードとリバースプレイモー
    ドのいずれかのモードへの切換え時に、規制部
    71がギヤ50のリールギヤ方向への移動を許
    容し且つ規制部72がアイドルギヤ15の首振
    り動作を規制する位置へ、前記規制レバー70
    を移動させる切換部材40,60と、 が設けられて成るオートリバース式テーププ
    レーヤのモード切換装置。 (2) 規制レバー70を移動させる切換部材は、 モードの切換えに応じて一対のピンチローラ
    42a,42bのうちの一方がキヤプスタン4
    a,4bの方向へ移動するのを規制するモード
    切換レバー60と、 磁気ヘツド41をテープに対して接近させ且
    つ離反させるヘツドベース40と、 から成るものである実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のオートリバース式テーププレーヤ
    のモード切換装置。
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