JP2902677B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2902677B2 JP1210493A JP21049389A JP2902677B2 JP 2902677 B2 JP2902677 B2 JP 2902677B2 JP 1210493 A JP1210493 A JP 1210493A JP 21049389 A JP21049389 A JP 21049389A JP 2902677 B2 JP2902677 B2 JP 2902677B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気テープをヘッドシリンダに巻き付けて
出画させた状態で、その走行方向を正逆自由に切り替え
出来る磁気記録再生装置に関するものである。
(従来の技術) 磁気記録再生装置(以下VTRと呼ぶ)に於て、テープ
に記録されたビデオ信号を、回転するビデオヘッドにて
読み取る際、テープを一定速度で送ると共に、適正なテ
ープテンションを保つ必要がある。
以下の説明でテープの正方向走行とは、テープが供給
リール台側からヘッドシリンダを経由して巻取リール台
側に走行することであり、テープの逆方向走行とは、上
記正方向走行を逆転させ巻取リール台側からヘッドシリ
ンダを経由して供給リール台側に走行することである。
又、供給リール台に対するブレーキとは、供給リール
台を固定状態に作用するものではなく、軟らかく制動を
かけることである。
テープの走行駆動は、テープ巻取側のリール台を回転
駆動して行ない、キャプスタンモータがリール台のモー
タを兼用する方式が多い。
テープを一定速度で送るには、キャプスタンとピンチ
ローラとでテープの挟圧したまま、ピンチローラの回転
によってテープの走行速度を制御し、又、テープを正方
向に走行させる時には、供給リール台に軟らかくブレー
キを利かせてテープにテンションを付与して走行させる
ことが行なわれている。
テープを逆方向に走行させるには、テープ巻取りの回
転伝達系統を巻取リール台から供給リール台に切替えて
該供給リール台を回転駆動するが、この時供給リール台
にブレーキが利いていると、大きな回転トルクを必要と
する。そこでテープの逆方向走行時には、供給リール台
に対するブレーキの解除レバーを兼用するバックテンシ
ョンレバーをブレーキ解除方向に強制移動させ、ブレー
キを解除する手段も提案されている(実公昭61−25080
号)。
上記の場合、バックテンションレバーのブレーキ解除
方向への回転は、テープテンションを緩める回転方向で
もあるため、適切なテープテンションの保持を犠牲に
し、テープの逆方向走行の立上がり時に、シリンダ入口
側でのテープに対する磁気ヘッドの当りが弱くなって、
信号出力が減少し、画像に悪影響を及ぼす問題があっ
た。
(本発明が解決しようとする課題) 上記問題を解決するには、テープの走行方向を正から
逆方向に切り替える際、供給リール台のブレーキを解除
し、且つバックテンションレバーによって適切なテープ
テンションを維持できるメカニズムであれば可い。
しかし、公知の首振りアイドラー装置による機械的な
回転駆動系の切替えに要する時間だけ、供給リール台が
フリー状態となり、バックテンションレバーのテープ緊
張方向の動きによって、供給リール台側からテープが引
き出される。
これは、フレーム単位で再生画像を正確に素早く探し
たり、テープに対して記録の開始点と終了点を精度よく
設定したりする編集機能を持つVTRでは、大きな問題で
あった。
リール台専用モータにてリール台を回転駆動すれば、
テープ送り方向の切り替えに伴う、回転駆動系の切り替
えの時間的なずれは解消され、上記問題は生じないが、
コスト高を招来する。
本発明はテープの走行方向を正方向から逆方向に切替
える際、テープを逆方向に走行させるために供給リール
台を駆動する駆動系とは別の駆動系によって供給リール
台を瞬間的にテープ巻戻し方向に少し回転させることに
より、テープの逆方向走行に先だってテープを緊張させ
ると共に、バックテンションレバーによって適正なテー
プテンションを付与でき、テープの逆方向走行の立上り
から正常な画像を得ることが出来ると共に、供給リール
台からテープが引出されることを防止できる磁気記録再
生装置を明らかにするものである。
(課題を解決する手段) 本発明の磁気記録再生装置は、磁気テープをヘッドシ
リンダ(11)に巻きつけて出画させた状態でテープの走
行方向を正逆自由に切り替えできる磁気記録再生装置に
於て、テープの走行方向が正方向の時は、供給リール台
にブレーキを利かせ、テープの走行方向が正から逆方向
に切替わる時及び切替わった後は、供給リール台(12)
へのブレーキを解除するブレーキ装置(4)と、ヘッド
シリンダ(11)と供給リール台(12)との間で、テープ
走行中に常時テンションを付与するテンション保持装置
(3)と、供給リール台(12)に連繋されテープ走行方
向が正から逆方向に切替わった際、テープ繰り出し方向
の回転を防止する逆転防止装置(6)とを具え、逆転防
止装置(6)は供給リール台(12)に係合してシャーシ
上の定位置に配備されモータ(15)に連繋されたアイド
ラー回転体(53)の回転を供給リール台(12)に伝達す
る中継回転体(57)と、該中継回転体(57)にワンウェ
イクラッチ(68)を介して連繋されたロックギヤ(61)
と、モード切り替えによってシャーシ上をスライドする
制御板(2)上に前記ロックギヤ(61)に系脱可能に配
備されたロックレバー(63)とで構成され、ワンウェイ
クラッチ(68)は中継回転体(57)を介して供給リール
台(2)のテープ巻戻し方向の回転を許容し、テープの
繰出し方向の回転を阻止するものであり、テープが正方
向から逆方向に走行する様にモードが切替わる際、制御
板(2)上のロックレバー(63)は供給リール台(12)
がテープを逆方向に走行させる回転を開始する直前にロ
ックギヤ(61)に係合して制御板(2)のスライドによ
ってロックギヤ(61)を回転駆動し、ワンウェイクラッ
チ(68)及び中継回転体(57)を介して供給リール台
(2)をテープ巻戻し方向に少し回転させてテープを緊
張させることを特徴とする。
(作用及び効果) テープの走行方向が正方向の時は、供給リール台への
ブレーキ装置(4)とテンション保持装置(3)によっ
て、テープに適切なテンションが付与される。
テープが正方向から逆方向に切替わる際、制御板
(2)上のロックレバー(63)が、逆転防止装置(6)
のロックギヤ(61)に係合し、この状態で制御板(2)
が更にスライドし、ロックギヤ(61)と中継回転体(5
7)とをワンウェイクラッチ(68)(第4図)を介して
一体回転する方向に回転させる。
これによって供給リール台(12)がテープ巻戻し方向
に瞬時に少し回転し、テープを少し巻き戻す。この間、
首振りアイドー装置(5)は、首振りを行なってアイド
ラー回転体(53)を巻取りリール台側から、供給リール
台(12)側の中継リール台(57)へ切り替えを完了す
る。
テープ走行方向の切り替えの際、首振りアイドラー装
置の動作の遅れ分だけ、供給リール台の回転駆動のタイ
ミングがずれて、テープが弛むが、前記の如く、制御板
(2)の動きと、ワンウェイクラッチ(68)を介して中
継回転体(57)に連繋したロックギヤ(61)とによっ
て、供給リール台(12)をテープ巻戻し方向に瞬時に少
し回転させて、テープを瞬間的に少し巻戻すことによっ
て、前記テープの弛みを解消することができ、テープを
逆方向に走行させる再生モードに於て、テープの逆方向
走行の立ち上がりから、正常な画像を得ることができ
る。
アイドラー回転体(53)が供給リール台(12)側の中
継回転体(57)に噛合すると、アイドラー回転体(53)
の回転によって供給リール台(12)がテープを巻き戻す
方向に連続回転して、テープを逆方向に走行せしめ、こ
の状態では供給リール台(12)へのブレーキは解除され
小さいトルクで供給リール台を回転駆動できる。
(実施例) 本発明の一例として、一般にはビデオとして知られて
いる家庭用の磁気記録再生装置(以下VTRという)につ
いて説明する。
第1図並びに第2図はVTRのメカニズムをケースを外
して上面より見たもので、第1図は正方向のテープ走行
状態時を、また第2図は逆方向のテープ走行状態時を示
している。
シャーシ(1)上にヘッドシリンダ(11)、供給リー
ル台(12)、巻取リール台(13)、キャプスタン(1
4)、キャプスタンモータ(15)及びピンチローラ(1
6)が公知の如く配備され、ヘッドシリンダ(11)の両
側と供給リール台(12)との間にスライド可能に一対の
テープ先導ガイド(19)(19a)が設けられる。
供給リール台(12)と巻取リール台(13)との間に首
振アイドラー装置(5)及び供給リール台逆転防止装置
(6)が配備される。
供給リール台(12)と巻取リール台(13)を結ぶ仮想
線Lと平行に制御板(2)がシャーシ(1)上にスライ
ド可能に配備され、該制御板(2)に中間レバー(2
1)、第1補助制御板(22)及び第2補助制御板(23)
を介して確動カム(24)が連繋される。
供給リール台(12)側には、バンドブレーキ装置
(4)が連繋され、該バンドブレーキ装置(4)には、
テープテンション保持装置(3)が連繋される。
供給リール台(12)と巻取リール台(13)に跨がっ
て、テープカセット(図示せず)が装填される。
テープ先導ガイド(19)(19a)によって、テープカ
セットからテープが引き出されてヘッドシリンダ(11)
に巻付けられ、記録モード、普通再生モード、早送り再
生モード、スロー再生モード及びコマ送り再生モードの
各モードでは、テープは正方向に走行する。
逆再生モード、逆早送り再生モード、逆スロー再生モ
ード及び逆コマ送り再生モードの各モードでは、テープ
は逆方向に走行する。
テープTの走行方向の切替え時に、確動カム(24)が
回動して補助制御板(22)(23)及び中間レバー(21)
を動作せしめ、第1図に於て制御板(2)が左右にスラ
イドする。
制御板(2)のスライド動作によって、前記首振アイ
ドラー装置(5)、供給リール台逆転防止装置(6)、
供給リール台(12)へのバンドブレーキ装置(4)及び
テープテンション保持装置(3)が動作する。
上記VTRメカニズムは、キャプスタンモータ(15)が
供給リール台(12)及び巻取リール台(13)の駆動モー
タを兼用している。
又、記録及び前記各種再生モードに於て、テープTの
走行方向を切り替える際も、テープTはキャプスタン
(14)とピンチローラ(16)に挟圧された状態で走行す
る。
以下に各装置の構成を作用と共に説明する。
以下の説明で、各レバーはシャーシ(1)と平行な面
内で回動可能に配備されている。
バンドブレーキ装置及びテープテンション保持装置 第1図に於て、供給リール台(12)の左側にバックテ
ンションレバー(31)及び該レバーと制御板(2)との
間にブレーキ解除レバー(42)が配備され、供給リール
台(12)の約半周して掛け渡したブレーキバンド(41)
の一端がバックテンションレバー(31)の基端側に、他
端がブレーキ解除レバー(42)の自由端に取付けられて
いる。
バックテンションレバー(31)は支点(33)を中心に
回動し、バックテンション用引っ張りバネ(34)にて反
時計方向に付勢され、ブレーキバンド(41)を引っ張っ
ている。
ブレーキ解除レバー(42)は、トーションバネ(43)
にて反時計方向に付勢され、シャーシ(1)上のストッ
パー(45)に当たっている。
トーションバネ(43)は、第5図Aの如く、一端がシ
ャーシ(1)の穴(10)に挿入して係止され、ブレーキ
解除レバー(42)の支点軸(44)に巻き付き、他端は該
レバーの基端側に開設した長孔(47)を貫通して外部に
臨出している。
テープTが正方向に走行している時、制御板(2)は
ブレーキ解除レバー(42)及びトーションバネ(43)か
ら離れている(第1図、第5図A)。
テープTの走行方向が正方向から逆方向に切り替わる
際のブレーキ装置(4)の動作順序は、制御板(2)が
左側にスライドする途上で、制御板(2)の左端に突設
した第1当り片(25)が、トーションバネ(43)の一端
を押してブレーキ解除レバー(42)をフリー状態にする
(第5図B)。
更に、制御板(2)が左側にスライドすると、制御板
(2)上の第2当り片(26)が、ブレーキ解除レバー
(42)を直接に押圧して該レバー(42)を時計方向に回
動させ、ブレーキバンド(41)を弛める(第2図、第5
図C)。この状態でテープ走行方向の切替えが完了す
る。
バックテンション用引っ張りバネ(34)は、テンショ
ンレバー(31)上のバックテンションポストに対して、
テープTの正方向走行時の適正なテープテンションを保
つ力でテンションレバー(31)を反時計方向に付勢して
おり、テープTが弛めば、シャーシ上の固定ガイド(1
7)(18)間にテープTを引き込んで、テープにテンシ
ョンを付与する。
首振アイドラー装置 第6図に示す首振アイドラー装置(5)は公知の如
く、供給リール台(12)と巻取リール台(13)との間に
首振レバー(51)を配備し、両リール台とレバー(51)
との間に夫々外周に歯面を形成した中継回転体(57)
(58)を配備している。
首振アイドラー(51)には外周に歯面を形成したアイ
ドラー回転体(53)が配備され、該アイドラー回転体
(53)は、ギヤ回転伝達手段(59)及びベルト(54)を
介してキャプスタンモータ(15)に連繋されている。
キャプスタンモータ(15)の正、逆回転の切替えによ
って、首振レバー(51)とアイドラー回転体(53)との
間に回転摩擦力が作用して該レバーが支点(52)を中心
に首振動作を行ない、アイドラー回転体(53)が2つの
中継回転体(57)(58)に選択的に噛合し、供給リール
台(12)或は巻取リール台(13)を夫々巻取り方向に回
転駆動する。
第6図、第7図の如く、首振レバー(51)には板バネ
(55)が取り付けられ、該板バネ(55)は基端が首振レ
バー(51)に固定され自由端がアイドラー回転体取付け
側に向いている。
首振レバー(51)のアイドラー回転体取付け端には上
向きに突片(56)が屈曲形成されている。
首振レバー(51)の突片(56)と該レバーの回動支点
(52)との距離は、板バネ(55)の自由端とレバー(5
1)の回動支点(52)との間の距離よりも長い。
前記制御板(2)には、上記板バネ(55)及び突片
(56)に係合可能な第1突起(28a)及び第2突起(28
b)が上向きに屈曲形成されている。
第1図は、テープTの正方向走行時の首振アイドラー
装置(5)の状態であり、首振レバー(51)は巻取リー
ル台(13)側に傾き、アイドラー回転体(53)は巻取リ
ール台側の中継回転体(58)に噛合っている。
制御板(2)の第1突起(28a)は、首振レバー(5
1)の突片(56)と、制御板(2)の第2突起(28b)は
板バネ(55)と接触する直前にある。
テープTの走行方向が正方向から逆方向に切替わる
時、キャプスタンモータ(15)は一旦停止し、この間に
制御板(2)は左方向にスライドする。この時、制御板
(2)の第1突起(28a)が首振レバー(51)の突片(5
6)を押圧して、首振レバー(51)を強制的に時計方向
に回転させる。
これによってアイドラー回転体(53)は巻取リール台
(13)側の中継回転体(58)から離れる。この時、制御
板(2)の第2突起(28b)も板バネ(55)を押圧して
いる。
首振レバー(51)の突片(56)と該レバーの回動支点
(52)との距離は、板バネ(55)の自由端とレバー(5
1)の回動支点(52)との間の距離よりも長いため、首
振レバー(51)が時計方向に回動すると、直ちに突片
(56)は制御板(2)の第1突起(28a)と離れ、制御
板(2)の第2突起(28b)が単独で板バネ(55)を押
し続け、首振レバー(51)は時計方向に回動する(第6
図)。
更に、制御板(2)が左方向にスライドし、首振レバ
ー(51)は時計方向に回動を続け、アイドラー回転体
(53)は供給リール台側の中継回転体(57)と噛合する
(第2図)。
首振レバー(51)は板バネ(55)を介して時計方向の
回転力を受けており、アイドラー回転体(53)と中継回
転体(57)の噛合時に無理が掛かれば、板バネ(55)が
撓んでショックを吸収するため、歯先を傷めることはな
い。
上記首振アイドラー装置(5)の一連の動作により、
テープTの逆方向走行モードへの切替わりの完了時に、
アイドラー回転体(53)と中継回転体(57)は確実に噛
合しており、供給リール台(12)にキャプスタンモータ
(15)の回転を伝達でき、テープTを逆方向に走行させ
て供給リール台(12)に巻取ることができる。
上記の如く、テープの走行方向を正方向から逆方向に
切替える際は、制御板(2)によって首振レバー(51)
を強制的に時計方向に回動させるため、アイドラー回転
体(53)と巻取リール台側の中継回転体(58)の噛み合
いが強くても、該噛合いを速やかに解除でき、又、アイ
ドラー回転体(53)と供給リール台側の中継回転体(5
7)の噛合いは、板バネ(55)を介して無理を掛けずに
行なうことができる。
テープTの走行方向が逆方向から正方向走行へ切替わ
る時には、キャプスタンモータ(15)の回転方向の切替
えに先だって、制御板(2)が右方向にスライドする。
このため、板バネ(55)及び首振レバー(51)の突片
(56)が制御板(2)の第1突起(28a)及び第2突起
(28b)に衝突することはない。
又、逆方向走行から正方向走行へ切り替わる時、首振
レバー(51)は第2図の状態から、反時計方向に回動し
て、アイドラー回転体(53)が巻取リール台(13)側の
中継回転体(58)に係合するが、その間、巻取りのタイ
ミングが遅れ、キャプスタン(14)と巻取リール台(1
3)との間でテープTが弛むが、テープはキャプスタン
(14)とピンチローラ(16)によって挟圧されており、
シリンダ(11)側ではテープの弛みは生じないので、ビ
デオ信号が欠落することはない。
早送り/巻戻しモード/ストップモード、イジェクト
モード等、記録、再生に関係のないモードの切替えで
は、制御板(2)は、第1図の正方向走行時より右側で
動作するので、制御板(2)の第1突起(28a)及び第
2突起(28b)は、首振レバー(51)には影響を及ぼさ
ず、首振レバー(51)は従来どおりキャプスタンモータ
(15)の回転トルク伝達による通常の首振り動作を行な
う。
尚、アイドラー回転体及び中継回転体は外周部を歯面
に代えてゴムで円形に形成し、ゴムの摩擦によって回転
力を伝達できるのは勿論である。
供給リール台逆転防止装置 テープ走行方向の切り替えの際、首振りアイドラー装
置(5)の動作の遅れ分だけ、供給リール台(12)の回
転駆動のタイミングがずれて、テープが弛むが、このテ
ープの弛みを解消するのが、供給リール台逆転防止装置
である。
第3図に示す如く、供給リール台(12)側の中継回転
体(57)上に該中継回転体(57)と同軸上にロックギヤ
(61)が設けられる。
中継回転体(57)とロックギャ(61)の夫々中央部に
貫通孔(57b)(61b)が開設され、更に中継回転体(5
7)の上面及びロックギヤ(61)の下面に孔と同心に周
壁(57a)(61a)が突設し、両周壁(57a)(61a)を回
転可能に嵌合している。
ロックギヤ(61)の貫通孔(61b)に該回転体(61)
の回転とは無関係に回転可能に筒軸(67)が嵌まり、該
筒軸(67)の下端が中継回転体(57)に嵌着固定され、
筒軸(67)と回転体(61)は一体に回転する。
筒軸(67)はシャーシに突設した支持軸(67b)に回
転自由に支持されている。
筒軸(67)とロックギヤ(61)がワンウェイクラッチ
(68)にて連繋される。
ワンウェイクラッチ(68)は公知の構造のものであっ
て、ロックギヤ(61)の貫通孔(61a)に連通して等間
隔に3つの切欠(68a)を開設し、該切欠(68a)に丸軸
(68b)を嵌めている。
第4図に示す如く、切欠(68a)はロックギヤ(61)
の時計方向回転側が筒軸(67)の周面に対して徐々に深
く開設され、切欠(68a)の浅い部分は丸軸(68b)の直
径よりも僅か浅い。又、切欠(68a)の深い部分は丸軸
(68b)の直径よりも僅か深い。
上記ワンウェイクラッチ(68)は、後記するロックレ
バー(63)によってロックギヤ(61)を固定状態に保持
した状態にて、中継回転体(57)の時計方向の回転は許
容し、反時計方向の回転は阻止する。
前記制御板(2)には、上記ロックギヤ(61)をロッ
クする手段であるロックレバー(63)が配備される。
ロックレバー(63)は枢軸(63a)を中心に制御板
(2)にシャーシと平行な面内で揺動可能に枢支され、
ロックギヤ(61)側に向く自由端に、該ロックギヤ(6
1)に係脱可能なロック爪(65)を突設し、基端にバネ
板(67)を突設して該バネ板の先端に当り部(66)を突
設している。
シャーシ上には、上記当り部(66)の左側にピン(6
4)が突設されている。
テープTの走行が正方向から逆方向に切替わる際、第
2図の如く制御板(2)の左側へのスライド装置によっ
て、ロックレバー(63)の当り部(66)がピン(64)に
当たり、これによってロックレバー(63)が時計方向に
回動し、ロック爪(65)がロックギヤ(61)に係合す
る。
ロック爪(65)はバネ板(67)を介してロックギヤ
(61)側に付勢されているため、ロックレバー(63)と
ロックギヤ(61)の係合時に無理な力は掛からない。
上記状態で制御板(2)が更に左方向にスライドし、
ロックギヤ(61)を該ギヤ(61)と中継回転体(57)と
がワンウェイクラッチ(68)を介して一体回転する方向
に回転させる。
これによって供給リール台(12)がテープ巻戻し方向
に瞬時に少し回転し、テープTが緊張してバックテンシ
ョンポスト(32)を右方向に押圧し、バックテンション
レバー(31)を右方向(シリンダに接近する方向)に回
転させる。この間、首振アイドラー装置(5)は、首振
りを行なってアイドラー回転体(53)を巻取りリール台
側から、供給リール台(12)側の中継リール台(57)へ
切り替えを完了する。
アイドラー回転体(53)が供給リール台(12)側の中
継回転体(57)に噛合すると、アイドラー回転体(53)
の回転によって供給リール台(12)がテープを巻き戻す
方向に連続回転し、即ち、テープは逆方向に走行する。
上記の如く、テープ走行方向の切り替えの際、首振り
アイドラー装置(5)の動作の遅れ分だけ、供給リール
台(12)の回転駆動のタイミングがずれてテープが弛む
ことを、制御板(2)の動きと、ワンウェイクラッチ
(68)を介して中継回転体(57)に連繋したロックギヤ
(61)によって、供給リール台(12)をテープ巻戻し方
向に回転させ、テープを瞬間的に少し巻とることができ
る。これによって前記テープの弛みを解消すると共にテ
ープを緊張させることによってバックテンションポスト
(32)をテンションが強くなる方向(シリンダ側)に移
動させておくことができる。従って、テープを逆方向に
走行させる再生モードに於て、テープの逆方向走行の立
ち上がりから、テープに適切なテンションを付与して、
テープと磁気ヘッドとの接触を良好に保って正常な画像
を得ることができる。
テープTの走行方向が正方向から逆方向に移行後は、
ロックギヤ(61)がロックされており、この状態では、
前記の如く、供給リール台(12)側の中継回転体(57)
は時計方向にのみ回転が許容され、反時計方向の回転は
阻止される。従って、該中継回転体(57)に噛合した供
給リール台(12)の反時計方向、即ち、テープT巻取り
方向への回転に支障はないが、時計方向の回転、即ち、
供給リール台側からテープTを繰り出す方向への回転は
阻止される。
本発明は上記実施例の構成に限定されることはなく、
特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はVTRのメカニズムのテープの正方向走行状態の
平面図、第2図は同上のテープ逆方向走行状態の平面
図、第3図はワンウェイクラッチの分解斜視図、第4図
はワンウェイクラッチの平面図、第5図A、第5図B、
第5図Cは制御板の動作に対するブレーキ解除レバーの
動作順序の説明図、第6図はアイドラー装置の平面図、
第7図は首振りレバーと制御板の要部斜面図である。 (12)……供給リール台、(13)……巻取リール台 (2)……制御板、(4)……ブレーキ装置 (5)……首振りアイドー装置 (6)……逆転防止装置、(57)……中継回転体 (61)……ロックギヤ、(63)……ロックレバー (68)……ワンウェイクラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープをヘッドシリンダ(11)に巻き
    つけて出画させた状態でテープの走行方向を正逆自由に
    切り替えできる磁気記録再生装置に於て、テープの走行
    方向が正方向の時は、供給リール台にブレーキを利か
    せ、テープの走行方向が正から逆方向に切替わる時及び
    切替わった後は、供給リール台(12)へのブレーキを解
    除するブレーキ装置(4)と、ヘッドシリンダ(11)と
    供給リール台(12)との間で、テープ走行中に常時テン
    ションを付与するテンション保持装置(3)と、供給リ
    ール台(12)に連繋されテープ走行方向が正から逆方向
    に切替わった際、テープ繰り出し方向の回転を防止する
    逆転防止装置(6)とを具え、逆転防止装置(6)は供
    給リール台(12)に係合してシャーシ上の定位置に配備
    されモータ(15)に連繋されたアイドラー回転体(53)
    の回転を供給リール台(12)に伝達する中継回転体(5
    7)と、該中継回転体(57)にワンウェイクラッチ(6
    8)を介して連繋されたロックギヤ(61)と、モードの
    切り替えによってシャーシ上をスライドする制御板
    (2)上に前記ロックギヤ(61)に係脱可能に配備され
    たロックレバー(63)とで構成され、ワンウェイクラッ
    チ(68)は中継回転体(57)を介して供給リール台
    (2)のテープ巻戻し方向の回転を許容し、テープの繰
    出し方向の回転を阻止するものであり、テープが正方向
    から逆方向に走行する様にモードが切替わる際、制御板
    (2)上のロックレバー(63)は供給リール台(12)が
    テープを逆方向に走行させる回転を開始する直前にロッ
    クギヤ(61)に係合して制御板(2)のスライドによっ
    てロックギヤ(61)を回転駆動し、ワンウェイクラッチ
    (68)及び中継回転体(57)を介して供給リール台
    (2)をテープ巻戻し方向に少し回転させてテープを緊
    張させることを特徴とする磁気記録再生装置。
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