JPH0651647B2 - ブロモベンゼンの製法 - Google Patents

ブロモベンゼンの製法

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JPH0651647B2
JPH0651647B2 JP60259725A JP25972585A JPH0651647B2 JP H0651647 B2 JPH0651647 B2 JP H0651647B2 JP 60259725 A JP60259725 A JP 60259725A JP 25972585 A JP25972585 A JP 25972585A JP H0651647 B2 JPH0651647 B2 JP H0651647B2
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benzene
dibromobenzene
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bromobenzene
zeolite
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浩 石田
斉 中島
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旭化成工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は各種の医薬、農薬、染料などの中間体として有
用なブロモベンゼンの製造法に関する。
(従来の技術) ブロモベンゼンをベンゼンと臭素あるいは臭化物から製
造する方法は知られている。(カータ、オスマー編、エ
ンサイクロペデイアオブケミカルテクノロジー、ジヨン
ウイリーアンドサンズ(第3版)、4巻、232頁他)。
ベンゼンとポリブロモベンゼンからブロモベンゼンを製
造する方法は知られていない。
(発明が解決しようとする問題点) ブロモベンゼンをベンゼンと臭素等から製造する際にジ
ブロモベンゼン、トリブロモベンゼンが相当量副生し、
ベンゼン、臭素などの損失をもたらす。この副生するポ
リブロモベンゼンをブロモベンゼンに転換する方法は知
られていない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、ジブロモベンゼンやトリブロモベンゼン
をブロモベンゼンに転換する方法について鋭意検討を重
ねた結果ベンゼンとポリブロモベンゼンを気相において
固体触媒の存在下に反応させる事によつて、ブロモベン
ゼンが選択性良く得られる事を見い出し、本発明を完成
するに至つた。
すなわち、本発明は、ベンゼンとポリブロモベンゼンを
固体触媒を用いて気相においてブロモベンゼンに転化す
る方法を提供するものである。
本発明に用いられるポリブロモベンゼンとはジブロモベ
ンゼンとトリブロモベンゼンである。ベンゼンとポリブ
ロモベンゼンの割合は、(1)式で定義されるベンゼン/
ポリブロモベンゼン比で0.1〜100であり、好ましく
は1〜50であり、さらに好ましくは2〜20である。
本発明における反応温度は150〜450℃、好ましく
は180〜400℃、さらに好ましくは200〜350
℃の範囲で行なわれる。
本発明に用いられる固体触媒としては、ゼオライト、シ
リカアルミナ、アルミナ、シリカチタニア、チタニア、
マグネシア等が挙げられるが、好ましいのは、ゼオライ
トであり、特に好ましいのは、Y型ゼオライトである。
これらのゼオライトは、結晶内にカチオンを有するが本
発明におけるカチオンの種類には特に制限はない。しか
しながら、活性はカチオンの種類によつて異なり、好ま
しいのは、銅、コバルト、ニツケルの中から選ばれた少
なくとも一種の金属カチオンを、そのイオン交換容量の
10%以上含有するゼオライトである。
又、別の好ましい触媒としては、先に挙げたゼオライ
ト、シリカアルミナ、アルミナ、シリカチタニア、チタ
ニア、マグネシア等に、銅、コバルト、ニツケルの中か
ら選ばれた少なくとも一種の金属を担持した触媒が挙げ
られる。これらの金属の担持された状態は、金属、酸化
物、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩等どの様な状態でも
良いが特に好ましいのは酸化物である。又、これらの金
属の担持量は担体に対して0.1〜50%、好ましくは0.5
〜30%、さらに好ましくは1〜20%である。
本発明における反応圧力は、減圧、常圧、加圧いずれで
も良い。
本発明における反応形式は、バツチ式、流通式いずれで
も良いが、好ましいのは流通式である。
(発明の効果) 本発明の方法によりブロモベンゼン製造の際に副生する
ポリブロモベンゼンをブロモベンゼンに転換し、ブロモ
ベンゼン製造原料の損失をなくすことができる。
実施例を用いて本発明を説明する。
転化率、選択率は以下の式によつて求めた。
・ジブロモベンゼン転化量=原料中のジブロモベンゼン
(mol)−生成物中のジブロモベンゼン(mol) ・トリブロモベンゼン転化量=原料中のトリブロモベン
ゼン(mol)−生成物中のトリブロモベンゼン(mol)とす
る。
〔実施例1〕 NaY型ゼオライト(Linde Devision社製SK−40)=50
gを、10wt%Cu Cl2水溶液1中で24時間室温でイ
オン交換して、Cu−Y型ゼオライトを調製した。原子吸
光分析より求めたCuのイオン交換率は65%であつた。
このCu−Y型ゼオライトを触媒に用いて、ベンゼンとO
−ジブロモベンゼンのトランスブロム化反応を行つた。
反応条件は下記の通りである。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=10/
1/20、反応温度:300℃、WHSV=0.4hr
-1(ベンゼン+O−ジブロモベンゼン基準)、圧力:常
圧。
反応開始後、1〜2時間の成績は、ジブロモベンゼン転
化率=85%、ブロモベンゼン選択率=96%であつ
た。
〔実施例2〕 実施例1で得られたCu−Y型ゼオライトを触媒に用い
て、ベンゼンとp−ジブロモベンゼンのトランスブロム
化反応を下記の条件で行つた。
ベンゼン/p−ジブロモベンゼン/Nモル比=8/1
/10、反応温度:280℃、WHSV=1.0hr-1(ベ
ンゼン+p−ジブロモベンゼン基準)、圧力:常圧。
反応開始後、2〜3時間の成績は、ジブロモベンゼン転
化率=75%、ブロモベンゼン選択率=97%であつ
た。
〔実施例3〕 実施例1で得られたCu−Y型ゼオライトを触媒に用い
て、ベンゼンとm−ジブロモベンゼンのトランスブロム
化反応を下記の条件で行つた。
ベンゼン/m−ジブロモベンゼン/Nモル比=15/
1/25、反応温度:320℃、WHSV=1.5hr
-1(ベンゼン+m−ジブロモベンゼン基準)、圧力:常
圧。
反応開始後、5〜6時間の成績は、ジブロモベンゼン転
化率=80%、ブロモベンゼン選択率=97%であつ
た。
〔実施例4〕 NaY型ゼオライト:30gを、12wt%CO(NO3)2・6H2O水
溶液600g中で24時間、室温でイオン交換してCo−
Y型ゼオライトを調製した。原子吸光分析より求めたCo
イオンのイオン交換率は、70%であつた。
このCo−Yを触媒に用いて、ベンゼンと1,2,4−ト
リブロモベンゼンのトランスブロム化反応を下記の条件
で行つた。
ベンゼン/1,2,4−トリブロモベンゼン/Nモル比=
15/1/20、反応温度:270℃、WHSV=2.0h
r-1(ベンゼン+1,2,4−トリブロモベンゼン基準)、圧
力:常圧。
反応開始後、4〜5時間の成績は、トリブロモベンゼン
転化率=100%、ブロモベンゼン選択率=92%。
〔実施例5〕 実施例4で得られたCo−Y型ゼオライトを触媒に用い
て、ベンゼンとO−ジブロモベンゼンのトランスブロム
化反応を下記の条件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=8/1
/10、反応温度:220℃、WHSV=0.3hr-1、圧
力:常圧。
反応開始後、8〜9時間の成績は、ジブロモベンゼン転
化率=65%、ブロモベンゼン選択率=98%であつ
た。
〔実施例6〕 Na−Y型ゼオライト:20gを、10wt%NiCl2・6H2O水
溶液500g中で24時間、室温でイオン交換を行い、
Ni−Y型ゼオライトを調製した。原子吸光分析より求め
たNiイオンのイオン交換率は、75%であつた。
このNi−Y型ゼオライトを触媒に用いて、ベンゼンとO
−ジブロモベンゼンのトランスブロム化反応を下記の条
件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=20/
1/20、反応温度:250℃、WHSV=0.3hr-1
圧力:常圧。
反応開始後、4〜5時間の成績は、ジブロモベンゼン転
化率=65%、ブロモベンゼン選択率=95%であつ
た。
〔実施例7〕 各種金属カチオンで交換したY型ゼオライトを用いて、
ベンゼンとO−ジブロモベンゼンのトランスブロム化反
応を下記の条件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=13/
1/28、WHSV=0.5hr-1、圧力:常圧。
反応開始後、4〜5時間の成績を表1に示す。
ただし、イオン交換は各金属塩の水溶液を用いて常法に
よつた行つた。又、H−Yは、塩化アンモニウム水溶液
でイオン交換した後、450℃で空気中で焼成して調製
した。
〔実施例8〕 米国特許第3,702,886号に従つて、ゼオライトZSM−
5を合成した。得られたZSM−5 20gを10wt%
CuCl2水溶液500g中で24時間、室温でイオン交換
して、Cu−ZSM−5を調製した。原子吸光分析より求
めたCuイオンのイオン交換率は、60%であつた。
このCu−ZSM−5を用いて、ベンゼンとO−ジブロモ
ベンゼンのトランスブロム化反応を下記の条件で行つ
た。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=10/
1/20、反応温度:350℃、WHSV=1.0hr-1
圧力:常圧。
反応開始後、5〜6時間の成績は、ジブロモベンゼン転
化率=40%、ブロモベンゼン選択率=98%であつ
た。
〔実施例9〕 H−モルデナイト(東洋曹達製TSZ−600)20g
を、10wt Co(NO3)2・6H2O水溶液400g中で24時
間、室温でイオン交換して、Co−モルデナイトを調製し
た。原子吸光分析より求めたCoイオンのイオン交換率
は、70%であつた。
このCo−モルデナイトを触媒として用いて、ベンゼンと
O−ジブロモベンゼンのトランスブロム化反応を下記の
条件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=20/
1/20、反応温度300℃、WHSV=2.0hr-1、圧
力:常圧。
反応開始後、5〜6時間の成績は、ジブロベンゼン転化
率=15%、ブロモベンゼン選択率=90%であつた。
〔実施例10〕 各種担体に、Cu(NO3)2・6H2Oを含浸担時して、450℃
で焼成した触媒を用いて、ベンゼンとO−ジブロモベン
ゼンのトランスブロム化反応を、下記の条件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=13/
1/30、WHSV=0.3hr-1、圧力:常圧。
反応開始後、2〜3時間の成績を、表2に示す。
〔実施例11〕 各種担体に、NiCl2・6H2Oを含浸担時して、400℃で
焼成した触媒を用いて、ベンゼンとO−ジブロモベンゼ
ンのトランスブロム化反応を下記の条件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=12/
1/20、WHSV=0.2hr-1、圧力:常圧。
反応開始後、2〜3時間の成績を、表3に示す。
〔実施例12〕 各種担体に、Co(NO3)2・6H2Oを含浸担時して、450℃
で焼成した触媒を用いて、ベンゼンとO−ジブロモベン
ゼンのトランスブロム化反応を下記の条件で行つた。
ベンゼン/O−ジブロモベンゼン/Nモル比=12/
1/20、WHSV=1.0hr-1、圧力:常圧。
反応開始後、2〜3時間の成績を、表4に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/24 X 9343−4G C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンゼンとポリブロモベンゼンを、固体触
    媒を用いて気相で反応させてブロモベンゼンに転化する
    事を特徴とするブロモベンゼンの製造法
  2. 【請求項2】固体触媒がゼオライトである事を特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の方法、
  3. 【請求項3】ゼオライトが、Y型ゼオライトである事を
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の方法
  4. 【請求項4】ゼオライトが、銅、コバルト、ニツケルの
    中から選ばれた少なくとも一種の金属カチオンを、その
    イオン交換容量の10%以上含むことを特徴する特許請
    求の範囲第2項記載の方法
  5. 【請求項5】固体触媒が、銅、コバルト、ニツケルの中
    から選ばれた少なくとも一種の金属を担持した触媒であ
    る事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法
  6. 【請求項6】反応温度が、150〜450℃の温度範囲
    である事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法
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KR101112173B1 (ko) * 2006-12-29 2012-02-24 에스케이케미칼주식회사 트랜스요오드화 반응을 통한 모노-요오드화 벤젠의 제조방법

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